ポール・クレイグ・ロバーツ

2020年1月20日 (月)

アメリカ/中国「貿易協定」について

2020年1月18日
Paul Craig Roberts

 まず理解すべきは、それは貿易協定ではないことだ。関税が、中国ではなく、アメリカ商品とアメリカ人消費者の負担になるのに彼が気づいて、トランプが関税から後退したのだ。トランプは、それを貿易協定と呼んで、彼が引き下がったのをごまかしているのだ。中国の取り引き部分は元々購入するつもりだったアメリカ商品購入に同意したことだ。

 関税の目的は、輸入品価格を引き上げて、国内生産者を対外競争から守ることだ。トランプと彼の閣僚と経済マスコミが理解し損ねたのは、中国とのアメリカ貿易赤字の少なくとも半分が、アップルやナイキやリーバイのような企業の中国への海外移転で生産された商品であることだ。そうした海外移転生産による商品は、アメリカ国内で、アメリカ人に販売される場合、アメリカ・グローバル企業による輸入として扱われる。だから、関税の経費は、アメリカ企業と、アメリカ人消費者が負担するのだ。

 関税は、海外移転生産の痛みをアメリカ企業に感じさせる効果的な方法ではない。もしトランプや、アメリカ政府が、海外移転した場所からアメリカに企業に戻したいと望むなら、そういう結果を実現する方法は、アメリカが企業に課税する方法を変えることだ。もしアメリカ企業がアメリカ市場のために、アメリカ人労働で、アメリカで生産したら、企業の利益に対し低率で課税するのだ。もし企業が外国人労働者で、外国でアメリカ市場のために商品を生産した場合、労働コスト節約分を無効にするだけ税率を高くするのだ。

 私が何年もの間強調しているように、アメリカの製造業を海外移転することは、アメリカ合州国に大規模な外部コストをもたらしている。中産階級の雇用が失われ、良い仕事がなくなり、アメリカ製造業の労働者だった人々や家族の生活水準が低下した。都市や州の課税基盤が縮小し、公共事業を削減させ、都市や州の年金基金を損ない、減った。このリストには、いくらでも追加できる。これらの経費が、より低賃金の外国人労働者や、法律遵守のためのより安価な経費による利益増益の本当の経費なのだ。比較的少数の経営者と株主は、膨大な人数のアメリカ人に負担させるという代償で、利益を得ているのだ。

これは対処し、修正すべき問題だ。

 Paul Craig Robertsは元経済政策担当財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリップス・ハワード・ニューズ・サービスとクリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Orderが購入可能。

 ご寄付はここで。https://www.paulcraigroberts.org/pages/donate/

記事原文のurl:https://www.paulcraigroberts.org/2020/01/18/remarks-on-the-us-china-trade-deal/

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 いくつかの発言列記。

 日米同盟は「プライスレス」 河野防衛相、駐留米軍経費の負担増念頭?

 共産・笠井氏「日米安保は従属の根源」

 東京新聞 1月19日には、 最長政権を斬る 戦後政治の生き字引、森田実氏 という記事。

 退廃亡国 米国従属 国益の重荷ばかり 早く総辞職を などが大きな見出し。

 LITERA 1月19日

安倍首相が「日米安保改定60年」で祖父自慢連発! ならば教えよう、岸信介がA級戦犯逃れるために米国の手先となった証拠

 「しんぶん赤旗」では、安保改訂60年 連載中。1月20日は

 第一部 ④ 第5条 日本防衛義務無し

米国に「不公平」なのか

そもそも、米国にとって「不公平」どころか
①資産評価額で世界一の高価な米軍基地
②他の同盟国と比べて突出した駐留経費負担
③米植民地的な特権が付与された日米地位協定 など世界で最も米軍に有利なものです。

 そして 共同作戦態勢。これは対処し、修正すべき問題だ。

日刊IWJガイド「『桜を見る会』、IR汚職、2閣僚辞任など問題山積みの状況で通常国会が本日召集! 安倍総理は施政方針演説でなおも改憲を語るのか!?」2020.1.20日号~No.2685号

 

2020年1月16日 (木)

イランでの抗議行動はワシントンの画策

2020年1月13日
Paul Craig Roberts

 抗議しているイラン学生、イラン政府、誰が最も愚かか知るのは困難だ。

 ロシアや中国の政府と同様、イラン政府は、彼らの敵ワシントンやイギリスがNGOに資金供給し、イランで活動するのを許している。無頓着で実に愚かなイラン人学生たちは、外国に資金供給されるNGOから資金、激励、組織、抗議行動する力を得ている。

 学生がどれほど愚かか示すと、報道によれば、敵は、彼らを爆撃すると脅している国アメリカではなく、イラン政府だと繰り返しているのだ。イラクやリビアやシリアの後、イラン学生が、一体どうして、自国を、似たような混乱と破壊状態にしたがっているのか、いぶかしく思う。なぜこのような愚かな学生を産み出す大学に、政府が資金供給するのか不思議に思う。

 ワシントンの政権転覆リストにある国々が、一体なぜ彼らの国内でワシントンが第五列に資金供給するのを許すのかに関する説明を私は一度も見たことがない。イランやロシアや中国は国家への反逆を受け入れることで、どれほど民主的か示そうとしているのだろうか?

 私が知る限り、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランスや他のいかなるワシントン属国にも、イランや中国やロシアから資金供給を受け、政権転覆を煽動するNGOはない。アメリカでは、大統領は、アメリカを売っていると非難されずに、ロシア大統領と会うことさえできない。ロシアから資金供給されたNGOが抗議行動を計画し、政権転覆を煽動するのをワシントンが大目に見る可能性は想像できない。

 イランやロシアや中国がそれを認めているのは、これら政府の能力への疑問を引き起こす。

 ロシア人専門家によれば、ウクライナの飛行機墜落事故を起こした「人的ミス」に対して、アメリカに「部分的責任」がある。 https://www.paulcraigroberts.org/2020/01/13/according-to-russian-experts-the-us-bears-partial-responsibility-for-the-human-error-which-caused-the-ukrainian-plane-crash/

 Paul Craig Robertsは元経済政策担当財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリップス・ハワード・ニューズ・サービスとクリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Orderが購入可能。

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記事原文のurl:https://www.paulcraigroberts.org/2020/01/13/the-iranian-protests-are-a-washington-orchestration/

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 大切な金づるは、安心してラクダに乗っていられる。ミサイルは飛んでこない。観光写真を見ても言葉は出ない。

 伴侶と月旅行に行く財産があれば、丸ごと寄付したいが。年金生活者には妄想。

日刊IWJガイド「1月前半が終わった15日現在、ご寄付・カンパは目標額のわずか9%! 45万円弱にとどまっています! 1月の目標額達成には残り半月でこの10倍以上、あと471万3000円のご寄付・カンパが必要です! どうぞIWJへの緊急のご支援をよろしくお願いいたします!」2020.1.16日号~No.2681号

 明石順平弁護士の新刊「人間使い捨て国家」を拝読しているので、明日のインタビューはありがたい。ご本人から拝聴すれば理解が深まりそう。

「人間使い捨て国家」脱却には政治を変えなければ! 明日午後5時半より岩上安身による明石順平弁護士インタビューを生配信します!

2020年1月11日 (土)

信用失墜したアメリカ指導部 - 新指導者は名乗り出るだろうか?

2020年1月7日
Paul Craig Roberts

 今朝(1月7日)国務長官として我々が悩まされている厄介もの、ポンペオが、テレビでイランと「対決して、封じ込める」と約束した。(大した戦歴のない)政治家将軍が、諜報情報を見たが、ソレイマーニー暗殺が攻撃を止めたのは確かだったと宣言する特集だった。もしこの将軍がそのような「諜報情報」を見ているのであれば、それは望ましい結果を産み出すためにでっちあげられた諜報情報だ。ともあれ、ソレイマーニー暗殺は、犯罪で、戦争行為だった。前日、オバマは彼らをなだめることで、イランを大胆にしてしまったので、トランプは、更に何人かイラン人指導者を殺さなければならないかもしれないとポンペオは示唆していた。これはポンペオによるもう一つのぬれぎぬに過ぎない。オバマは、イランが武器に必要なまでにはウランを濃縮しない合意を受け入れていた。検査官たちが、イランが合意を遵守しているのを確かめている。

 イスラエルの代理人やネオコンに後押しされて、合意を破り、次々威嚇し、イランとの紛争を再開したのはトランプだった。

 ( https://www.paulcraigroberts.org/2020/01/06/putin-should-take-control-of-the-iranian-situation-out-of-israels-hands/日本語訳)と https://www.paulcraigroberts.org/2020/01/04/putins-hour-is-at-hand/日本語訳))で私が指摘したように、これだけ脅威が揃っているのだから、イスラエルと、そのネオコン代理人は、イランのせいにする偽旗攻撃をするだけで良いのだ。イスラエルがアメリカに対イラン戦争をさせたがっており、ネオコンがアメリカに対イラン戦争をさせたがっており、ポンペオとペンスが、自己本位に世界の終わりを望む、天国まで浮上できる携挙を待つ福音主義信者で、トランプ支持者が、イランを敵テロリストと見なすよう洗脳されているので、ネタニヤフが望む時いつでも、イスラエルは第三次世界大戦を開始できるのだ。

 トランプやポンペオ、政治家将軍、携挙を信じる福音主義信者や売女マスコミは、アメリカ政府、米軍、キリスト教の信用を落とし、同時に、アメリカ合州国に戦争をさせる権力、イスラエルにとって使わないのは困難な権力をイスラエルに与えているのだ。

 戦争を阻止する唯一の方法は、プーチンが、この状況の支配権をイスラエルの手から奪うことだ。プーチンは、ロシアやイランや、参加するだろう他のあらゆる国々で防衛同盟を構成することで、それができるのだ。対イラン攻撃が、対ロシア攻撃とまったく同義同となった途端、状態はすぐに静まるだろう。

 戦争が目前に迫っている状態で、一部の人々は、同盟は戦争を起こすという理由で、この予防措置を拒絶する。今回の場合、戦争を起こそうとしているのはイスラエルとネオコンの同盟だ。解決策は、戦争屋を正気に返らせるような、拮抗する同盟だ。危険な戦争が大いに起きそうになっているのは、拮抗力が欠如しているからだ。

 実際、プーチン次第だ。もし戦争が起きれば、ロシアは、いずれにせよ引きずり込まれるだろう。ロシアにとっては、プーチンがリーダーシップを発揮し、戦争を妨ぐのが最善だ。決断の時が間近に迫った際、プーチンが行動し損ねれば、彼も差し迫っている戦争に対する責任を負うことになろう。

 Paul Craig Robertsは元経済政策担当財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリップス・ハワード・ニューズ・サービスとクリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Orderが購入可能。

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記事原文のurl:https://www.paulcraigroberts.org/2020/01/07/american-leadership-is-discredited-will-a-new-leader-step-forward/

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 筆者はこう書いておられる。

 これだけ脅威が揃っているのだから、イスラエルと、そのネオコン代理人は、イランのせいにする偽旗攻撃をするだけで良いのだ。

 彼は実例を詳しく書いておられる。ネトウヨ?、一体どうやってタンカーを守るのかと煽っているが。

 寺島メソッド翻訳NEWSの下記翻訳が非常に詳しい。

「リバティ号事件(1967年)」再考

 下記翻訳記事も是非お読み願いたい。

アメリカは、その歴史のうち93% - 1776年以来の、239年中、222年間が戦争

 「ポンペオとペンスが、自己本位に世界の終わりを望む、天国まで浮上できる携挙を待つ福音主義信者」という部分、素人には、カルトとしか思われない。「福音主義信者は、世界の終わりに、天国まで浮上できる!」

 櫻井ジャーナルの記事「APECで中国とやり合ったペンス米副大統領はキリスト教原理主義人脈」で、

彼らは聖書のそうした部分には目もくれない。彼らが最も強い影響を受けているのはヨハネの黙示録だ。それがどのような代物か知りたいなら、田川建三訳著『新約聖書 訳と註 7 ヨハネの黙示録』を読むように勧めたい。

 という記述を拝読したのを思い出した。『新約聖書 訳と註 7 ヨハネの黙示録』年金生活者には目玉が飛び出る価格だが、奇怪なカルトの起源を理解するには購入するしかないようだ。

 昨夜はIWJ岩上氏の孫崎享氏インタビューを拝聴した。イラク、イラン両国での長い経験をもった方の解説に納得。たとえば、私的な場所、自宅でのパーティでのイラン女性の最新ファッション。ホメイニ時代、日本企業事務所で見た、彼女らの美貌、ファッション、ヘアスタイルに驚嘆したことを思い出した。大本営広報部のテレビでは決して聞けないお話し。孫崎氏が見せてくださった、トランプ大統領が集会で司令官殺害を自慢する姿、それを全員が喜ぶ姿、現代版第三帝国。ならずもの帝国の現状。今日は高橋和夫氏インタビューが拝聴できる。こうしたインタビューを拝聴している人々と、そうでない人々の間には、現実認識上、途方もない差ができるはず。困ったことに、まともな現実認識の機会を得られる人々の数と、そうでない人々の数の違い、悲しいほど大きい。

日刊IWJガイド「本日午後8時から岩上安身による怒涛の3連続インタビュー第3弾! 放送大学名誉教授・高橋和夫氏へのインタビューを生配信!」2020.1.11日号~No.2676号

https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/39549

インタビューは午後8時から、冒頭のみオープンで、その後は会員限定で生配信いたします。この機会にぜひ、会員へご登録の上ご視聴ください!

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【IWJ_Youtube Live】20:00~「岩上安身による放送大学名誉教授 高橋和夫氏インタビュー」
YouTube視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867
ツイキャス視聴URL(冒頭のみ): http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi

2020年1月 8日 (水)

プーチン決断の時期は迫っている

2020年1月4日
Paul Craig Roberts

 ウラジーミル・プーチンは世界の舞台上で最も立派な指導者だ。エリツィン時代の、ワシントンとイスラエルによって堕落させられたロシアで彼は生き残り、そこから現れて、世界的強国としてロシアを再建した。彼は南オセチアに、ウクライナに対する、アメリカ/イスラエル侵略に成功裏に対処し、クリミアの要請で、本来ロシアの州を母なるロシアに再併合した。ワシントンとその帝国からの果てしない侮辱と挑発に、彼は同種の方法で反撃せずに耐えた。彼は強い立場にある、融和的な和平調停者なのだ。

 彼は傲慢とウソに基づいたアメリカ帝国が、経済的、社会的、政治的、軍事的に失敗しているのを知っている。戦争が決してロシアの利益にならないことを理解している。

 偉大なイラン人指導者、世界史上、本当に稀有な指導者の一人、ガーセム・ソレイマーニーのワシントンによる暗殺はトランプの指導力を陰らせ、プーチンに脚光を当てた。プーチンとロシアが世界の指導体制を引き受けるための舞台が整ったのだ。

 ワシントンによるソレイマーニー殺害は、セルビア人によるオーストリア大公暗殺が第一次世界大戦を引き起こしたのと同様に、第三次世界大戦を引き起こしかねない犯罪行為だ。プーチンと中国の支援を得たロシアしか、ワシントンが始動させたこの戦争を止めることができない。

 プーチンはワシントン/イスラエルによるシリア不安定化が、ロシアを狙っているのを理解した。警告なしでロシアは介入し、ワシントンから資金供与され武装した代理勢力を打倒し、シリアに安定を取り戻した。

 打倒されたワシントンとイスラエルは、シリアを迂回して、ロシアに対する攻撃を直接イランに向けると決めたのだ。イラン不安定化はワシントン、イスラエル両国に役立つ。イスラエルにとって、イラン崩壊は、二度イスラエル軍を破り、イスラエルの南レバノン占領を阻止したレバノン民兵ヒズボラに対する支援を停止する。ワシントンにとって、イラン崩壊は、CIAが支援するジハード戦士がロシア連邦内に不安定をもたらすのを可能にする。

 プーチンがアメリカとイスラエルの意志に従わない限り、彼はイランに対するワシントン/イスラエル攻撃を阻止する以外に、何の選択肢もない。

 プーチンが、そうするための最も容易で、最も美しい方法は、イランはロシア保護下にあると発表することだ。この保護は、おそらくインドやトルコも加盟国として、ロシアと中国とイラン間の相互防衛条約として正式のものにされるべきだ。無能な歴史家が、同盟は戦争の原因だとプーチンを説得したので、これはプーチンにとって実行困難だ。だがこのような同盟は戦争を妨げるだろう。正気でない犯罪人ネタニヤフや狂気のアメリカ・ネオコンさえ、完全に酔ったり、だまされたりしているときでさえ、イランやロシアや中国や、もしインドやトルコまで連合に加われば宣戦布告はするまい。戦争に参加するほど愚かなアメリカやイスラエルや、ヨーロッパのどの国にとっても死を意味するだろう。

 もしプーチンが結果的に、ロシアの利益ではなく、ワシントンの利益に仕える無能な歴史家の影響から自身を解放することができない場合、彼には他の選択肢がある。彼は、イランに、イラン人を訓練するロシア人担当者チームと最良のロシア防空システムを提供し、彼らの駐留で、ロシア軍に対する攻撃はロシアに対する攻撃だとワシントンとイスラエルに警告を与え、イランを落ち着かせることができる。

 これをした後、プーチンは調停を申し出るのでなく、主張することができる。それだけの力と影響力と調停する客観性を持った他者はいないから、これはプーチンの役割だ。

 プーチンの仕事は、イランを助けるというより、トランプを破滅させるはずの負ける戦争からトランプを救出することだ。プーチンは彼の言い値を設定できる。例えば、プーチンの言い値はINF/START条約、弾道弾迎撃ミサイル制限条約復活、ロシア国境からのNATO撤退があり得る。事実上、プーチンは何であれ欲するものを要求できる立場にある。

 イランのミサイルはイランの近くのどこでも、どんなアメリカ艦船でも沈没できる。中国のミサイルは中国近くのどこでも、どんなアメリカ艦隊でも沈没できる。ロシアのミサイルは世界のどこででも、アメリカ艦隊を沈没できる。皆、シーア派もスンニ派も、ISIS のようなワシントンの昔の代理人もアメリカ人が大嫌いな今、ワシントンが、中東に権力を投射する能力はゼロだ。国務省は、アメリカ人に中東から退去するよう命じなければならなかった。中東で、アメリカ人が安全ではない時、ワシントンが、どうして、そこで権力と見なされるだろう?

 もちろんワシントンは横柄で愚かなので、プーチンと中国とイランは、これを考慮に入れねばならない。愚かな政府は、自身のみならず他の国々にも荒廃をもたらせるのだ。

 だからプーチンには危険がある。だがプーチンが責任をとり損ねる危険もある。もしイスラエルが、アメリカ軍艦を沈没させて、イランのせいにする何らかの偽旗事象で挑発して、ワシントンとイスラエルがイランを攻撃すれば、結局、ロシアは戦争させられるのだ。主導権は、プーチンの手中にある方が良い。ロシアが仕切った方が、世界と地球の上の生命のために良い。

 Paul Craig Robertsは元経済政策担当財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリップス・ハワード・ニューズ・サービスとクリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Orderが購入可能。

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記事原文のurl:https://www.paulcraigroberts.org/2020/01/04/putins-hour-is-at-hand/

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 映画『地獄の黙示録』をテレビで見た。「ワルキューレの騎行」を流しながらのヘリコプター攻撃で有名だ。宗主国狂気の侵略の典型。

 文中で、筆者が「もしイスラエルが、アメリカ軍艦を沈没させて、イランのせいにする何らかの偽旗事象で挑発して」と書いておられるが、彼は以前、その実例を詳しく書いておられる。さすがに野党も、戦艦派遣中止を言い出した。傀儡政権は、断固派遣し、このシナリオの可能性を推進するだろう。それが売国奴の仕事。

 寺島メソッド翻訳NEWSの下記翻訳が非常に詳しい。

「リバティ号事件(1967年)」再考

 下記翻訳記事も、是非お読み願いたい。

アメリカは、その歴史のうち93% - 1776年以来の、239年中、222年間が戦争

猫としてのロシア

ポール・クレイグ・ロバーツ氏へのお答え
アンドレイ・マルチャノフ
2018年9月4日
The Unz Review

 部分的に、私と(Sakerとして知られている)アンドレイ・ラエフスキーに宛てた彼の記事で、ポール・クレイグ・ロバーツ氏が提起された、いくつかの問題にお答えする前に、私はアメリカ国民としてのロバーツ博士の勇敢な見解と、見せかけだけでない本当の愛国心に深い尊敬の念を表明したいと思う。アメリカとロシア間で今や公式となった冷戦2.0と、それにおけるロシアの姿勢に関し、地政学的現実のいくつかの点で意見が異なるとはいえ、このような尊敬されている方と会話出来るのは名誉であり栄誉だ。ロバーツ博士はこう書いておられる。

 私も同様なことを指摘したので、マルチャノフとThe Sakerには拍手喝采するばかりだ。我々が違っているかもしれない点は、侮辱と挑発を際限なく受け入れていると、結局、唯一の選択肢が降伏か戦争になるまで侮辱と挑発が増すのを促進するだけだという認識だ。そこでプーチンとロシア政府に対するアンドレイ・マルチャノフとThe Sakerへの質問は下記だ。侮辱を甘んじて受けるのは一体どれだけの期間機能するのだろう? あなた方は、対決上、あなた方の優位を敵が無力化できるまで、あなた方は侮辱を甘んじて受けるのですか? 国の名誉を守りそこね、愛国的国民の支持を失うほど長い間、侮辱を甘んじて受けるのですか? 最終的に、戦争や服従を強制されるほど長い間、侮辱を甘んじて受けるのですか? 結果が核戦争になるほど長い間、侮辱を甘んじて受けるのですか?

 ロシアの戦略問題に関し、ここが私とPaul Craig Roberts氏の意見が劇的に異なるところだ。そう、私はロバーツ博士に、ウィリアム・フルブライトの言葉通りなのに同意する。「言葉は行為で、態度は、それが人の心と行動に影響を与える限り実体だ」。侮辱や挑発は不快で、場合により、一部の人の心や行動に影響を与えるが、現代ロシアでは、そうではないのだ。私はUnzレビューのここで、ロシア戦略の基本を既に多少ご説明したが、紛れもなく、ごもっともなロバーツ博士の質問に答えるため、もう少し詳しく言おう。

 20世紀初期からロシアの子供がロシア文学の授業で習い、成人になっても覚えている19世紀のロシア古典寓話作家イワン・アンドレエヴィッチ・クルイローフの多くの素晴らしい寓話の中には現在の地政学的現実を完全に記述しているものがある。その寓話は「猫と料理人」で、法事で料理人が居酒屋に出かける際、ネズミから食べ物(鶏)を見張るよう猫を残してゆく。寓話では、居酒屋から帰った彼は、鶏を「守る」猫の全ての結果を見ることになる。猫は鶏を食べ終えているのだ。料理人は突然猫をとがめ始めるが、寓話は大部分が、猫(ヴァーシカ)が言うことを聞かず、横柄で、無責任で、邪悪なことについての料理人の独白だ。寓話の最終行が状況を簡潔に要約している。

だが彼が話をし続ける間に
猫は鶏をすっかり食べてしまった。


А я бып о варуиному

Велел настенке зарубить:

私は、料理人に、こう言いたい
壁に、こう書いておこう

Чтоб там речей не тратить по-пустому,
Где нужно власть употребить.

言葉をできるだけ無駄にしないよう
必要な場合は、力を使わなければならない。

 重要なのはここだ。アメリカは、ロシアに対し、自身が壊滅されることなしには武力を使用できないが、ロシアは、この有名な猫のヴァーシカのように、やかましいだけの話を背景に食べ続けている。この現実に、とうとうワシントンの多くの連中も、実に死に物狂いで無力な形で気づき始めたのだ。グラハム・アリソンもこう言っている。

ロシアがどれほど悪魔的で、破壊的で、どれほどよこしまで、どれほど締め殺すに値するにせよ、我々が自殺せずには、このいやなやつを殺せないのが生の事実だ。

 最終的に、2017年のアメリカ地政学「学界」の「尊敬される」メンバーが、少なくとも連中の、そもそも、はなはだしく膨れあがった権力に、多少の限界を把握し始めたのは若干の進歩だ。かつて2013年に世界がどうだったかを考えれば、これは進歩だ。2008年、ジョージアで、グローバリストの傀儡に完勝したにもかかわらず、ワシントンのグローバリスト陰謀団に、ロシアはまだ、さほど真剣に受けとめられていない。やっと2014年になって、あらゆる類の米軍「専門家」が、勝ち誇る米軍とNATO軍が、ウクライナで、慣例通りロシア軍を打ち敗るシナリオを大量に書いた。それは、クリミアをNATO基地に変えようとするアメリカの動きを、電光石火の作戦でロシアが防いだクリミアでの作戦に対する自己治療だ。ロシアの反撃は全員の不意をついた。当時実現されたことを、今多くの人々が早くも忘れている。これは「甘んじて受け入れ」とは到底表現できまい。むしろ、ロシアが真っ向から挑戦したのは、既存世界秩序に対する大打撃だったのだ。けちな中傷ではなく行動こそ名誉の守り方なのだ。ドンバスでは、アメリカに「訓練された」ウクライナ軍の大規模敗北が続いた。

 私は2015年1月にこう書いた。

だが、ウクライナでもロシアでも、意味のあるいかなる政治的目的も達成し損ねて、大規模な世界再編成を始めるのに、アメリカが失敗したのは既に明確だ。この敗北の結果は、一体何だろう? 私は推測は嫌いだが、それが既におおごとで、彼らが現実に直面する瞬間が来ることだけは分かる。

 ほぼ4年後の今、大きく変化して同じものとは思われないような世界に我々は暮らしており、評判を無視した大衆芸能紙への執筆でない限りは、アメリカ人は誰もロシアが敗北するシナリオを書こうとしない。我々は本物の多極世界に移行しつつある世界ではなく、多極の現実で生き、アメリカがユーラシアに権力投射をしようとする試みが事実上阻止されている世界に既に暮らしているのだ。他には何もできないので、相手を罵り、侮辱し、挑発するだけの落ちぶれた世界に。歴史的な意味で、劇的で信じられない程速いアメリカ権力の凋落という事実を、人々はどういうわけか無視している。第二次世界大戦後のアメリカの繁栄と影響力は、主にアメリカ軍事力の神話と虚勢で、逸脱すれば「罰」せられるのを恐れさせ、他の国々をアメリカの方針に従わせることに依存していた。ロシアは、これを、虚勢だと言ったのだ。

 現在、アメリカの行動は、気が狂うことなしには現実に直面できない衰退しつつある国の徴候を益々示している。アメリカは気が狂いつつあり、国際的にも国内的にも、益々この非合理的で危険な政権が、ほかの皆を道連れに、自殺するのを阻止できる唯一の力は、軍事的大敗の脅威だ。ロシアにはそうする力があり、これまでのところ、それは機能している。だが私には個人的疑問がある。強暴な患者を取り押さえ、ベッドに抑制する際、患者による侮辱と抵抗で精神病院の雑役係は感情を害されるだろうか? 私はそう思わない。人は強暴な精神病患者には感情を害されない。看護人は患者を取り押さえながら名誉を守るわけではない。看護人と強暴な精神病患者間に、名誉に関わるような交流はあり得ない。アメリカは条約を締結するに値する相手ではなく、1990年代初期以来そうではなく、アメリカ側には、ロシア-アメリカ関係で名誉にかかわるような交流はない。

 それで、2014年と2018年、世界の二つの国を比較して、状態を評価するのは正当だろうかと私は尋ねたい。答えは、それは正当であるのみならず、それは唯一そうする方法なのだ。クラウゼビッツの格言は今も有効だ。「それが最も理に適った基準なのだから、結果によって出来事を判断するのは正当だ」。アメリカの全ての挑発、侮辱と、ロシアが甘んじて受け入れているとされることに関し、人はこれを問わねばならない。ロシアは勝っているのだろうか? 全体像を見れば、答えは疑う余地なく、イエスだ。経済から、軍事、地政学に至るまで、多くのことが自明だ。だから、

ワシントンで支配しているシオニスト・ネオコンは、ナポレオンやヒトラーがしたのと同じ間違いをする可能性がある。ソ連崩壊で、歴史は、アメリカを将来のモデルとして選んだことを意味するという「歴史の終わり」を彼らは信じ込んでいる。彼らの思い上がりは、実際、ナポレオンやヒトラーの思い上がりを超えている。

 ナポレオンもヒトラーも核抑止力問題に対処していなかったし、即時に情報が広がる世界に住んでもいなかった。2015年のシリアでの出来事や、2018年3月1日のプーチンの連邦議会演説に対する、これら正にネオコンや連中の軍事「専門家」のヒステリー反応から判断すれば、メッセージが読み取れる。ヒステリーは弱さの最初の兆候だ。ネオコン連中は少なくとも一部は非合理的かもしれないが、そうした連中さえ、支払うべき代償があり、別途論じるべき、アメリカの力への厳しい制約を理解していると信じる理由があることを理解している。結局、ヨーロッパを屈伏させた後、ナポレオンもヒトラーもロシアに進軍した。大陸軍グランド・アルメグランデとドイツ国防軍ヴェールマハト双方に続く評判に、彼らは大いに浴していた。1950年以来、サダムの甚だし弱体な軍に対する朝飯前の射撃遊びを除けば、アメリカはレベルの低い相手に対する戦争で一つも勝利できていない。

 セミョーン・バグダサーロフは善良な人物で、ロシア愛国者で、元政治将校だが、アメリカ航空母艦を「沈没させる」彼の提案を、私は本気には受け止めない。愛国心は不合理な考え方の口実にはならず、シリアのいくつかの標的に限定されたトマホーク対地攻撃ミサイル攻撃で、航空母艦が一隻喪失すれば、世界がまさしく核戦争の瀬戸際の上に立つような規模の政治危機をアメリカ国内で引き起こすだろう。ソ連崩壊後、自身を世界で自称最大の軍と見なしていた1990年代の短期間の中断を除き、本質的に、アメリカは核報復の方向に偏っている。愚かなことはせず、必要なのが、ここ数年のロシアの対応だ。これが唯一正しい戦略なのだ。

 そして、これが私の結論だ。元軍人として、バグダサーロフや他のあらゆる「評論家」同様、参謀総長やロシア諜報機関によるウラジーミル・プーチン大統領への日々の秘密ブリーフィング内容を全く知ることができない、ただの作家に過ぎないことを、私は十分認識している。愛国心や多少のプロ意識でさえ、この世界が全滅するのを防ぐ唯一適切な判断をするために必要な重要情報を提供するために自らの命を危険にさらしさえする無数の人々が、最高司令官に提供する完全な状況認識把握の代わりにはならない。ロシアは、アメリカ合州国が、現在どういう状態か知っており、過去5年間の世界史を振り返れば、ロシアは鶏を平らげる、あのことわざの猫で、他方、武力を使うはずの連中は、そうできずに大声を出すだけで、実力行使できないように私には見える。このニワトリは、パックス・アメリカーナだ。ロシアはどのように戦争をするべきか知っており、ロシアはどのように自身を守るべきか知っており、それが機能しており、現在我々全員、アメリカではなく、ロシアが考えているような別世界で暮らしているので、ロシアは今していることを続けるだろう。その場合、侮辱を浴びせたり、シリアでのトマホーク対地攻撃ミサイルの無用な一斉砲撃を、もう一度始めたり、軍事的挑発のため、ウクライナの傀儡を「訓練」したりすることさえ、アメリカ合州国にとっては限度で、そこには高潔なものなど皆無だ。

記事原文のurl:http://www.unz.com/article/russia-as-a-cat/
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 記事の英語原文では「猫と料理人」ロシア語原文(翻訳)にある料理人が居酒屋に出かける理由が省略されている。「猫と料理人」翻訳は岩波文庫の内海周平訳『完訳クルイロフ寓話集』を参考にした。

 一年前の文章だが、今も重要と思えるので、遅ればせながら掲載させて頂く。しかし、一番悪いのは、殺人と搾取が主要産業のテロ国家。

 国民の金も血も宗主国に捧げながら、しっかり私利だけは確保する怪物連中。

「桜」飲食提供の昭恵夫人“知人会社” 入札前に打ち合わせ

 「こういう連中を支持している方々、脳味噌はあるのだろうか」と全く会っていない幼馴染みたちを思い出した。

2020年1月 7日 (火)

プーチンはイラン状況の主導権をイスラエルの手から奪うべきだ

2020年1月6日
Paul Craig Roberts

 今アメリカとイラン間に戦争が起きるかどうかはイスラエル次第だ。イスラエルは、ヒズボラを隔離し、補給を途絶するため、イランとシリアを混乱に陥れる手段として、この戦争を大いに欲している。そこでイスラエルは南レバノン占領に成功できるのだ。

 混乱はアメリカ一極覇権主義に対する制約としてのロシアを排除する目的で、ロシア連邦内のイスラム教地域に十分な内部の混乱を輸出できるので、アメリカ・ネオコンはイランの混乱を必要としている。

 イスラエルとネオコンは彼らが必要とするトランプという駒を持っている。トランプの法外で無謀なガーセム・ソレイマーニー殺人は、アメリカに対する重大なイランの脅威を引き起こし、トランプはそれに恫喝で答えた。トランプが彼の過ちを理解し、状態を静めようとしている多少の兆しはあるが、静められた状態をイスラエルとネオコンは欲していない。

 アメリカ国民の世論調査が、反イラン宣伝が成功していることを示している。良い立場にいるイスラエルやネオコンは、アメリカの何らかの機構、軍事基地、要員や艦船に対する偽旗攻撃を行い、それをイランのせいにするだけで良いのだ。アメリカ・マスコミはイランの血を要求するだろうし、トランプ支持者の大部分もそうするだろう。トランプは、既に反撃すると誓約したのだから、実行しなければなるまい。

 全ての戦争には、未知の思いがけない結果がある。プーチンの慎重さの結果、イランは集中爆撃を防ぐ十分な防衛システムが欠けている。ワシントンは自身の兵士でなく、ジハード戦士を送り込むだろうし、ジハード戦士起用はロシア内に混乱をもたらすだろう。

 もしイランがアメリカとの紛争で優勢に見えれば、トランプはイランに核攻撃を加えて、彼の苦境を切り抜けるだろう。実際、一部の右翼アメリカ人は、既にイランに核攻撃をするよう要求している。

 結果をあれこれ詮索するよりも、私は「なぜそんな危険をおかすのか?」問いたい。

 ロシアとイランと中国と参加しそうな他のいずれかの国との防衛連合は、イスラエルの手を縛り、戦争の発生を防ぐだろう。トランプ、ネタニエフのいずれもロシア、中国とイランとの戦争はしない。

 アメリカとイスラエルの侵略が衰えることなく続いている理由は、彼らに対する防衛同盟ができなかったためだ。

 イランに対する攻撃は、ロシアに対する攻撃なのだから、防衛同盟を構築するのは、攻撃を防ぐ方法、多分唯一の方法だ。同盟は、既に存在する暗黙の、事実上の同盟の、定式化だ。それはイランとロシアに対し、実際に脅威を減らす、危険な状況を安定させる最も確実な方法だ。

 Paul Craig Robertsは元経済政策担当財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリップス・ハワード・ニューズ・サービスとクリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Orderが購入可能。

 ご寄付はここで。https://www.paulcraigroberts.org/pages/donate/

記事原文のurl:https://www.paulcraigroberts.org/2020/01/06/putin-should-take-control-of-the-iranian-situation-out-of-israels-hands/

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 今下記インタビューが終わった。実にごもっとも。大本営広報部や、ゆ党とは違う正論。

日刊IWJガイド「本日12時30分より『岩上安身による日本共産党・田村智子参議院議員インタビュー第2回』中継!! 『開戦』の危機さえ迫る『中東危機』も取り上げる予定!!」2020.1.7日号~No.2672号

【IWJ_Youtube Live】12:30~
「1月20日通常国会召集! 国民は正月の餅を食べても『桜を見る会』問題を忘れていない! 岩上安身による 日本共産党・田村智子参議院議員インタビュー」
YouTube視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi

2020年1月 5日 (日)

プーチンはイラン報復を抑制するだろう

2020年1月4日
Paul Craig Roberts

 多くの諜報情報専門家が、ワシントンによるイラクにいたイラン高官の殺人に対するイランの報復を予測している。彼らの論理はわかる。だが私はそれを疑問に思う。

 プーチンは戦争を望んでいない。ワシントンの横柄がアメリカと帝国を破壊している時に、なぜ彼がそうする必要があるだろう。ドイツさえ、ドイツのエネルギー政策に対するワシントンの干渉と、ノルドストリーム・ガスパイプライン建設に関与している二社に対する制裁ゆえに、ワシントンには、うんざりしている。https://www.euractiv.com/section/energy/news/germany-and-eu-condemn-us-sanctions-on-gas-pipeline/

 ワシントンのフランス操り人形マクロンは、ロシアはヨーロッパの一部だと言って、独自性を示している。

 プーチンと中国がイランとの防衛同盟を構築して、イランをアメリカ/イスラエル攻撃から守り損ねたので、プーチンはイランが直接報復するのを阻止するだろうと思う。イランはロシアを遠ざける余裕はなく、ロシアがイランから離れる素振りを示せば、即座に、代理勢力による、どんな報復もおこりかねない。

 ロシアはイランを混乱の中におく余裕がなく、イランを守る以外何の選択もない。同様に、イランはロシアの支援に依存しており、プーチンを無視することはできない。中国はイランとはエネルギー関係があり、イランでのカオスが中国の経済を混乱させることを見いだすだろう。これは、つまり、イランは、イラクやリビアや(ロシア介入前の)シリアのように脆弱ではないことを意味する。ロシア、イランと中国の間に、正式な防衛同盟があるか否かにかかわらず、イランに対するアメリカ/イスラエル攻撃は、何らかの方法でロシアと中国を戦争に巻き込むだろう。だから、同盟が正式になれば、戦争を主張する戦争屋のアメリカ・シオニスト・ネオコンを沈黙させ、イスラエルに、小さな国は存在しなくなるのを明確にするのだから、ロシアと中国は取り決めを正式のものにすべきなのだ。それに唯一必要なのはロシア核戦力だ。

 最近書いたように、私は無能な歴史家が、プーチンに同盟が戦争の原因で、多分それらが、いくつかの場合、そうだったことを説得したと思う。だが実際の、あるいは、そうだと認識された弱さも戦争の原因だ。ロシアと中国が、ワシントン/イスラエル攻撃に対し防衛連合を組織し損ねたことが、第三次世界大戦の原因だったことが分かる可能性もある。

 Paul Craig Robertsは元経済政策担当財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリップス・ハワード・ニューズ・サービスとクリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Orderが購入可能。

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記事原文のurl:https://www.paulcraigroberts.org/2020/01/04/putin-will-restrain-iranian-retaliation/

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 IWJ、2019年8月収録の放送大学高橋和夫名誉教授インタビュー13:00から再配信を拝聴した。時宜を得た企画。

【年末年始特別企画!自衛隊中東派遣を考えるシリーズ再配信 4・IWJ_Youtube Live】13:00~「戦争する国は弱くなる! 戦争しない国は栄える! 米国が無益な戦争のために金と血を流し続けてきた間に中国が台頭した! 日本は対イラン戦争のために中東有志連合に自衛隊を派遣するのか!? ~岩上安身によるインタビュー 第948回 ゲスト 放送大学 高橋和夫名誉教授」
YouTube視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867
ツイキャス視聴URL(冒頭のみ): http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi

 2019年8月に収録した、岩上安身による放送大学名誉教授・高橋和夫氏インタビューを再配信します。これまでIWJが報じてきた高橋和夫氏関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E9%AB%98%E6%A9%8B%E5%92%8C%E5%A4%AB

 いくら大本営広報部とはいえ、こういう事態になったら、まともな学者・評論家が登場する討論番組を考えるべきだろうが、属国大本営広報部に、それを期待しても無理。あり得ない。提灯持ち連中がたわごとをいうだけだろう。

 今回の出来事で、コウモリ外交、二股外交のペテンは中東の人々に暴露されるだろう。所詮ポチである実態が。知らぬは情報鎖国の国民だけ?

またしても戦争最優先

2020年1月3日
Paul Craig Roberts

 アメリカ政府がイランに対して戦争行為を犯したと発表する国防総省の途方もない声明を皆恐れるべきなのだ。

 「大統領の指示で、米軍は、国外のアメリカ要員を保護するため、断固とした防衛措置をとり、アメリカが指定した外国テロ組織、イスラム革命防衛隊のクッズ部隊のガーセム・ソレイマーニー司令官を殺害した。」

 「この攻撃はイランの将来の攻撃計画を阻止することを目指していた。」

 「アメリカ合州国は、世界中、国民がいるところどこでも、我が国民と我々の利益を守るため必要な行動をとり続けるつもりだ。」

 政府高官殺害は戦争行為だ。戦争行為で国外のアメリカ人員を保護するのは不可能だ。

 イランに対する戦争行為で、将来のイランの攻撃計画を阻止するのは不可能だ。そこで今、イランの攻撃計画がなかったところはソレイマーニーの殺人に応えてだ。

 戦争行為を犯しても「国民と我々の利益は守れない」。そうしたものを危険に曝すだけだ。

 他国首脳を殺すことに対し、国防総省が、このような途方もないばからしい正当化を発表することがどうして可能なのだろう?

 トランプは正気を失ったのだろうか? 彼が弾劾ぺてんから脱出しようとした、まさにその時に、なぜ弾劾可能な行為をしたのだろう? トランプは議会認可なしで他国を攻撃したのだ。彼は議会と法をあざけったのだ。アメリカ合州国の法律を破るのではなく、実施するのが大統領の義務だ。今や、民主党はトランプの首に巻くための本物の弾劾可能な違反を手にしたのだ。

 だが連中はそれを活用するまい。ネタニヤフが欲したから、トランプはソレイマーニーを倒したのだ。弾劾ぺてんの首謀者はユダヤ人で、彼らは、イスラエルに反対して結束することはないだろう。例えば、弾劾を率いる下院諜報委員会委員長アダム・シフは、ソレイマーニーが「考えられない暴力に責任があり、世界は彼がいない方が良い」とTwitter に投稿して、ソレイマーニー殺人を承認した。

 イスラエルはこの犯罪で主犯だ。トランプは従犯だ。ソレイマーニー自身にも責任がある。自分が標的であることを知り、それほど不注意に露出するべきではなかったのだ。ロシア政府にも責任がある。ロシアと中国とイランは、ずっと前に大いに目立つ同盟を結成するべきだった。そのような同盟は、イスラエルが、トランプをあやつって、実行させたばかげた無責任な行動を防げたはずだ。だがプーチンは戦争を望まず、どうやら歴史家連中がプーチンに、連合は戦争の原因だと確信させたのだ。それでプーチンは、その代わり、自由貿易が平和の基礎だと言うアメリカ自由論者を見習って同盟を避けたのだ。力こそ平和の保証人で、力は合衆国/イスラエル侵略に対する強力な同盟にあるのだ。

 イランの反応は予測可能だが、残念なものだった。イランは復讐すると宣言し、そうする可能性は極めて高い。イランの復讐は、イスラエルに、アメリカとイランの間で望んでいる戦争を与えることになる。

 イランは復讐し、実行を否定する方が良かったはずだ。

 大統領になれた愚かなアメリカ政治家の一人が、イランはアメリカに害を与えると決めた「テロリスト国家」で、イランはアメリカ人を含め、何百人、何千人の死に責任があるという、もちろん誤った主張でアメリカの愛国心をあおり戦争の大義を推進している。

 以前我々はこの全てを聞かされている。21世紀、七つのイスラム諸国の全体あるいは一部を破壊し、何百万人もの死や負傷をもたらし、財産を奪い、強制退去させ、テロ国家となったのはアメリカだ。ロシア政府が、シリアをワシントンの代理軍から救出した後、イスラエルがシリアの標的を攻撃し続けるのロシアが許した時に、私にはもっと酷くなるのは分かっていた。

 イスラエルがイスラエルの利益になるようにアメリカ外交政策を運営する限り、「不従順な」国々が、彼らをワシントンが一国ずつ叩きのめすのに満足している限り、戦争は我々の未来であり続けるだろう。

 更新: 別の攻撃で、更に状況をあおると決めたワシントン。https://www.zerohedge.com/geopolitical/round-two-us-drone-airstrikes-kill-six-pro-iran-militia-commanders

Paul Craig Robertsは元経済政策担当財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリップス・ハワード・ニューズ・サービスとクリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Orderが購入可能。

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記事原文のurl:https://www.paulcraigroberts.org/2020/01/03/war-again-on-the-front-burner/

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 2015年2月27日に下記記事を翻訳公開した。残念ながら元サイトは見あたらない。

アメリカは、その歴史のうち93% - 1776年以来の、239年中、222年間が戦争

 昨日のLITERA記事

米の対イラン軍事行動で自衛隊も戦争参加の危機…でも安倍首相は映画にゴルフ、河野防衛相は“俺ジョニー・デップに似てる”談義

 IWJ、2019年8月収録の放送大学高橋和夫名誉教授インタビュー13:00から再配信される!一部転記させて頂く。

【年末年始特別企画!自衛隊中東派遣を考えるシリーズ再配信 4・IWJ_Youtube Live】13:00~「戦争する国は弱くなる! 戦争しない国は栄える! 米国が無益な戦争のために金と血を流し続けてきた間に中国が台頭した! 日本は対イラン戦争のために中東有志連合に自衛隊を派遣するのか!? ~岩上安身によるインタビュー 第948回 ゲスト 放送大学 高橋和夫名誉教授」
YouTube視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867
ツイキャス視聴URL(冒頭のみ): http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi

 2019年8月に収録した、岩上安身による放送大学名誉教授・高橋和夫氏インタビューを再配信します。これまでIWJが報じてきた高橋和夫氏関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E9%AB%98%E6%A9%8B%E5%92%8C%E5%A4%AB

2020年1月 4日 (土)

人間活動の外部費用は地球を殺している

2019年12月30日
Paul Craig Roberts

 人は他の生命体を根絶することで自身を根絶している。自由な発想に尽力する人間として、少数の利益のために、人間が地球を破壊するのを阻止するのに、本当に必要なのは、スタートレックのボーグ風マインド・コントロールではあるまいかと思うことがある。

 外部費用は、経済学者が無視しており、法的、政治的決定、実際、あらゆる決定、大いに理性的に見えるものであっても、思いがけない結果は驚くべきものであり得るように思われる。私は資本主義生産の外部費用が、利益を超え、場合によっては、生産物の価値を超えると確信している。最も慎重に評価された法律や最も慎重に計画された企業活動は悲惨な結果をもたらし得るのだ。本質的に、人が決定をするとき、めったに自分たちが何をしているか分からないものだ。

 金融化が、雇用海外移転経済が、同じことをする他の経済とあいまって、企業が、企業の資本を減らす目的で、借金さえしての自身株買い戻しが、新プラントや装置や労働で投資することより一層利益があることを見いだして状況は悪化する。自社株買い戻しは今アメリカ企業投資の主な用途だ。近年、企業収益と借り入れの全てが、経営者と株主に報酬を与える株買い戻しのために使われている。現在日本と欧州連合の中央銀行は株購入で株式価格を維持している。日本の中央銀行は上場投資信託(ETF)の最大保有者だ。私は連邦準備銀行が、S&P先物を購入し、アメリカ株式市場の崩壊を防いでいると確信している。

 失業は、社会不安と政治不安を増し、出世のはしごを破壊し、企業経営者と株主の全ての富と配当収入の集中は、近代以前の時代の貴族と農奴のように所得分配をゆがめる。中央銀行が流動性資産を投入しての、株と債券価格の上昇は、惨事がいつ起きてもおかしくない資産バブルを引き起こす。

 経済学者は、生産の外部費用に、ほとんど注意を払わないが、人間活動による地球に対する外部費用は、よりわずかしか注目されていない。

 クリスマスの贈り物として、ジョエル・サートレイの素晴らしい絶滅危惧種写真集をもらって、私はこれを思い出した。https://www.amazon.com/National-Geographic-Photo-Ark-Vanishing/dp/1426220596/ref=sr_1_1_sspa?keywords=Joel+Sartore&qid=1577406247&s=books&sr=1-1-spons&psc=1&spLa=ZW5jcnlwdGVkUXVhbGlmaWVyPUEyREtFRTdWR0VKUlBJJmVuY3J5cHRlZElkPUEwMTg3MjQ0MVRaREpaNFJRUlRHTCZlbmNyeXB0ZWRBZElkPUEwNDU5Mjg1MzAyQVIxS0RHTUZRQSZ3aWRnZXROYW1lPXNwX2F0ZiZhY3Rpb249Y2xpY2tSZWRpcmVjdCZkb05vdExvZ0NsaWNrPXRydWU= それは痛ましく、自分たちの行動の悲惨な帰結に無頓着な人間に、なぜ神が支配力を与えたのかと疑わせる。絶滅した動物、虫、は虫類、鳥の種をお考え願いたい。我々はなぜこれをしたのだろう? ごく少数の金持ち連中が、もう少し金持ちになりたい以外、理由はない。彼らは動物、植物、森林、清浄な水、魚や海洋生物、鳥、チョウ、ミツバチや多数の虫を絶滅させた金は必要ではなかったはずだ。

 ディック・チェイニーが副大統領だった時以来ずっと、実質的に、大統領や環境保護庁は採鉱や材木やエネルギー権益の代理人だった。他のほとんどの環境や野生生物保護も無視された。国有森林は伐採され、国定記念物は損なわれており、狼が殺され、珍しい種は密猟や戦利品として狩猟される。すべての種が根絶されるまで、人は幸せにならないように思われる。

 民間の環境保護団体は、今非常に企業からの資金と企業受託者に依存しているので、ほとんど効果がない。彼らは実質的に、ワシントンにおける彼らの企業寄贈者の権益に反対する運動をすることはできないのだ。

 ペブル鉱山をお考え願いたい。カナダの採鉱企業、コンスタンチン・メタル・リソーシズが、アメリカ合州国環境保護庁の承認で、アラスカ州のブリストル湾の本部で採掘事業を始める許可証を受け取った。この水域は鮭の産卵場所で、鮭で生きるワシとハイイログマが食物を見つける場所だ。洋服屋オービスが広告で明らかにしている通り、操業中にペブル鉱山から得られるのは、外国企業の収益、2,000の臨時職と、わずか1,000の常勤職だ。失われるものは、15億ドルの漁業と、14,000の関連する仕事、670平方キロの手付かずの環境、世界的に有名な4つの釣り川、長さ22キロの鮭の最良産卵地と、毎日136万リットルの有毒な廃水のチルカット川への流入による清浄な水の破壊、それによる鮭やワシやハイイログマの絶滅、14,000人の生活だ。

 これが資本主義が決定をする方法だ。地球上の生命の価値を重要と思う人々は重要ではない。利益が重要と考えているのは、自分たちの意思や利益のために、議会や、環境や保護された環境に依存する生活を守るはずの規制当局に圧力をかけられる大企業だ。

 資本主義の活動に、自由市場主義の経済学者が描くような空想的なものでなく、実態をそのまま見れば、破壊勢力であることがわかる。規制が緩和されればされるほど、益々破壊勢力になるのだ。だが資本主義は制御可能なのだろうか? あらゆる取り組みは失敗した。シカゴ大学の経済学者ジョージ・スティグラーは、全ての規制当局は、規制するはずの相手に取り込まれ、規制当局は規制するはずの企業の代理人になると言っている。

 結果的に、アマゾン熱帯雨林は、世界資源を破壊する犯罪者、裸にした土地から、引き換えに一つか二つの農作物を手に入れる連中に破壊されているのだ。アメリカの権益を推進するため、ワシントンが権力の座につけた不正なブラジル政府は、地球上の生命に対する犯罪の共犯者だ。中国の材木企業のおかげで、インドネシアの森林でも同じことが起きている。スマトラ虎よ、さらば。森林に依存して暮らす先住民よ、さらば。

 サートレイの絶滅危惧種写真集序文で、エリザベス・コルバートが、現在の人類は、6600万年前に恐竜を絶滅させた小惑星と同じだと主張しているが、我々は我々自身を含めて全てを絶滅させているのだ。

 我々が動物や虫を絶滅させると、その種のゲノムは失われる。事実上、我々は図書館を絶滅して我々自身を益々無知にしているのだ。

 多様性を主張する人々が、白人の排除ではなく、地球上の生命の多様性維持に焦点を変えれば、遥かに良いのではと思う。だが、それには、全ての生命に対する知性や共感が必要だが、それは人間には豊富にはない特質だ。

 Paul Craig Robertsは元経済政策担当財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリップス・ハワード・ニューズ・サービスとクリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Orderが購入可能。

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記事原文のurl:https://www.paulcraigroberts.org/2019/12/30/the-external-costs-of-human-activity-are-killing-the-planet/

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 戦争商売、特に、宗主国の戦争商売、外部費用は途方もない。テロ殺人を認める国と価値観が同じ、価値観外交など、実にとんでもないもの。属国傀儡連中は、今回の暗殺も、事実上100%支持。この件について質問された答え、

「今月、諸般の情勢が許せば中東を訪問する準備を進めたい」

 長周新聞に、宗主国・属国関係の不経済に関する記事がある。

「安保神話」の呪縛解く元年に―日米同盟の不経済学 沖縄国際大学大学院教授・前泊博盛

2019年12月12日 (木)

ワシントンに真実を期待してはいけない

2019年12月9日

 皆様のウェブサイトをご支援いただけるのでなければ、真実をお忘れ願いたい。

ワシントンに真実を期待してはいけない

Paul Craig Roberts

 11月25日に、司法省は決して自らを裏切らないと私は予言した。https://www.paulcraigroberts.org/2019/11/25/washington-the-cesspool-of-the-world-will-never-rat-on-itself/日本語翻訳はこちら

 問題の一部であるマイケル・ホロウィッツ監査官は、アメリカ大統領選挙で不正行為をするためトランプ大統領がロシア共謀したという政治的に画策された「捜査」を粉飾して、私が正しかったのを証明してくれた。マラー報告が裏付けたように、このばかばかしい非難には、わずか一片の証拠もないのだから、誰であれ良識ある人なら、調査に値するなどとは考えられるない。トランプに対する策謀を示す、FBIのリサ・ページ弁護士と、FBI副次長補ピーター・ストラック間の電子メールという完全な証拠にもかかわらず、ホロウィッツは、FBIの政治的偏向がなかったとまで裁定した。

 「ストラックに関する共和党議員の主張の中心には、2016年8月8日付けのストラックと彼の愛人とされるページ間の一連の文章があり、その中でストラックはページに、トランプが大統領になるのを我々は止めると書いていた。「トランプは決して大統領にならない、そうだな? そうだな?!」 ページはこう書いていた。「そう。彼はなれない。」ストラックは答えた。「我々はそれを止める。」 」
https://www.rollcall.com/news/politics/report-fbi-agent-peter-strzok-fired-for-anti-trump-texts

 明らかに品位や知性が非常に欠如している人物ホロウィッツは、このあからさまな偏向は偏向ではないと宣言した。だからアメリカ司法省監査官はジョージ・オーウェルのディストピア小説『1984年』の言語ニュー・スピークを我々に与えようとしているのだ。

 ホロウィッツの本当の任務は調査ではなく、犯罪の隠蔽であり、将来それを防ぐべく新たな管理を導入するとFBI長官が約束した大量の「ミス」をFBIがしたのを発見することで彼はそれを実行したのだ。こうしてホロウィッツは任務を果たした。彼は罪を「ミス」に変換した。それがワシントンが機能する方法なのだ。

 民主党やCIAやFBIによるロシアゲート策略に対するジョン・ダーラムの犯罪捜査、疑いようもなく犯罪の従犯者である売女マスコミの捜査を含むべき捜査も、私が正しいことを証明するだろうか?

 アメリカ合州国政府は、重要なことについて、一体いつ真実を告げただろう?

ジョン・F・ケネディ大統領暗殺?
ロバート・ケネディ暗殺?
マーティン・ルーサー・キング暗殺?
トンキン湾?
アメリカ艦船リバティー号?
9/11事件?
サダム・フセインの「大量破壊兵器」?
アサドの化学兵器使用?
イランの核兵器?
リビアとカダフィの破壊?
ロシアのジョージア侵略?
ロシアのウクライナ侵略?
ロシアゲート?
弾劾ゲート?

 このリストに項目を追加するのは簡単だ。

 アメリカはウソによって支配されている。真実は全く欠如している。そしてアメリカ国民はそれを容認している。ウソによる支配が、今やアメリカのありかたなのだ。

 Paul Craig Robertsは元経済政策担当財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリップス・ハワード・ニューズ・サービスとクリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Orderが購入可能。

 ご寄付はここで。https://www.paulcraigroberts.org/pages/donate/

記事原文のurl:https://www.paulcraigroberts.org/2019/12/09/dont-expect-any-truth-from-washington/

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 当然のこととはいえ、このマトリックス社会では「朗報」の部類?

 国・数の記述式見送り、文科省が表明へ 大学共通テスト

 自分で決めておいて、自分で破棄するいい加減な連中。ネットで見かけた下記記事を見て納得。

安倍昭恵「桜を見る会」握手写真を半グレが「営業」に活用中

 そもそも、正論が通じる集団ではないのだ。霞が関にも真実を期待してはいけない。

日刊IWJガイド 「衝撃! 第四次安倍政権が『反社会的勢力』を定義するのは困難との答弁書を閣議決定!! 2007年は、反社会的勢力を『暴力、威力と詐欺的手法を駆使して経済的利益を追求する集団・個人』と定義したのは第一次安倍政権なのに!?」 2019.12.12日号~No.2646号~

 今日は、昨日拝聴したインタビューの後編が配信される。昨日は拝聴しながら「コウモリのような連中が跳梁跋扈している」のに、ためいきがでる思い。二枚舌政党、政治家、実質、与党。

本日午後8時より「京都の地方選では毎回与党の自公と共産をのぞく野党が『オール京都』として相乗り、共産推薦候補と対決! 京都地方選挙から考える野党共闘の現実?岩上安身による京都市長選立候補予定者・福山和人弁護士インタビュー(後編)」を公共性に鑑み全編フルオープンで録画配信します!

YouTube視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi

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