バルト三国への一撃…イランのようにロシアは反撃するのか?

フィニアン・カニンガム
2026年6月10日
Strategic Culture Foundation
バルト三国への一撃こそ、ロシア嫌いの意識を正すために必要なのかもしれない。手遅れになる前に。
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ロシアの主要国際ビジネス・サミットがサンクトペテルブルクで開催され、ウクライナ・ドローンがロシア防空網を回避するために、エストニア領海を利用して攻撃を行った。先週の大規模攻撃には、他のバルト三国も関与しているとみられている。
情報通のボルジックマン・チャンネルによると、バルト海の船舶から多数の特攻ドローンが発射された。ドローンはエストニア領海上を低空飛行した後、サンクトペテルブルクを攻撃した。飛行経路はロシア防衛網を奇襲するよう設計されていた。
ほとんどのドローンはロシアの防衛システムに撃墜されたが、数機は目標に命中した。最大の被害はサンクトペテルブルクの石油ターミナル攻撃だった。これにより、6月3日のサンクトペテルブルク国際経済フォーラム(SPIEF)開会日に、参加者の目に触れる黒煙が立ち込め、プロパガンダ効果を発揮した。
ロシア第二の都市上空に見られた恥ずべき光景と、プーチン大統領が演説を行う予定のフォーラムについて、BBCなどの欧米メディアは喜んで報道した。
BBCのスティーブ・ローゼンバーグは、まさに大喜びでこう書いている。「SPIEF 2026の最も印象的なイメージは、水曜日にサンクトペテルブルクの空を覆った巨大な黒煙だ… 市郊外にある博覧会センターに到着した代表全員、煙を目にした。」
バルト海の船舶から発射されたドローンがエストニア領海を飛行したのは空爆実行にNATO加盟国が関与していたことを意味する。同日ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領と会談するためNATOのマルク・ルッテ事務総長が予告なしでキーウを訪問した。
NATOがウクライナの代理勢力を使ってロシアに戦争を仕掛けているのは、もはや滑稽なほど明白だ。ここ数週間で、何百機ものウクライナ・ドローンがフィンランド、エストニア、リトアニア、ラトビア、ポーランド、ルーマニアで墜落した。民間人の負傷につながったこれら侵害行為について、キーウ政権は欧州各国の首都に繰り返し謝罪している。それでもなお、欧州連合とNATOはキーウに対する制裁や非難を一切していない。ロシアの電子妨害によりドローンが方向転換されているという主張に彼らは甘んじている。「過ち」を避けるため、NATO加盟国はロシアを標的とするウクライナを支援すべきだとさえスウェーデンのウルフ・クリステルソン首相は促しさえている。
この二枚舌は卑劣極まりない。ロシア軍情報部はウクライナによるロシア攻撃に関与しているバルト三国や他のNATO加盟国にあるドローン製造拠点に正確に標的を定めている。
「ロシア国防省の声明は文字通り解釈されるべきだ。ヨーロッパにおけるドローンや他の軍事装備の生産拠点公表は、ロシア軍にとって正当な標的になり得るものの登録簿に過ぎない」とロシア国家安全保障会議のドミトリー・メドベージェフ副議長は述べた。
明らかに、対ロシア攻撃を最大限にするため、NATO加盟国は標的データを提供し、自国領土の使用を許可している。NATOが支援するこれらドローン作戦で数百人のロシア市民が殺害されており、最も恐ろしい事件は5月22日にルハンスク州スタロベリスクの大学寮で21人の学生が殺害された事件だ。先週、サンクトペテルブルクへのドローン攻撃と同じ日に、ドネツク州からクリミア半島に向かっていたバスが空爆で爆破され、市民8人が死亡し、10人が負傷した。
ダニー・ハイフォンのYoutube番組で「ロシア全土で怒りが高まっている」と専門家のスタニスラス・クラピヴニクが語った。ウクライナ全土の軍事施設や意思決定センターへの大規模攻撃でロシアは報復した。しかし、クラピヴニクが指摘する通り、ウクライナによる攻撃の発端となっているNATO加害者連中に行動を起こすようモスクワは圧力を受けている。イランのように、ロシアは痛手となる場所を徹底的に反撃すべきだと彼は主張している。
2月28日にアメリカとイスラエルが対イラン攻撃を開始してから100日経過したが、イランは極超音速ミサイルや弾道ミサイル、ドローンといった強力な兵器を用いて、ペルシャ湾沿岸の数十の米軍施設とイスラエル基地を破壊してきた。
週末、ベイルート南部のダヒヤ地区をイスラエルが爆撃し、不安定な停戦協定を破った際、イランは警告通り即座に報復攻撃を行い、イスラエル空軍基地とサウジアラビアにある米軍基地を攻撃した。
イランの反抗的な態度は、ワシントンに礼儀をわきまえさせた。イスラエルは学ぶのが遅いが、いずれイランがどんな攻撃も黙って受け入れるつもりがないのを理解するようになる。イランは痛手となる場所に迅速かつ強力な反撃を仕掛けている。アメリカとイスラエルが何の制裁も受けずに侵略行為を行える時代は終わったのだ。
もう一つは、トランプ大統領の「狂気の恫喝」つまり戦争をエスカレートさせてイランを壊滅させるという脅しをイランが見事に無視したことだ。攻撃を続ければ、失うものは遙かに大きいことをイランはワシントンとイスラエルに示したのだ。
クラピヴニク、ボルジクマン、セルゲイ・カラガノフをはじめとする専門家たちが指摘している通り、ロシアは肝に銘じるべきだ。ウクライナが単独で攻撃をしているという身勝手な茶番劇を口実に、EUとNATOは、対ロシア攻撃をエスカレートさせ、民間人を殺害し、ロシア経済に打撃を与えられるという妄想を抱いて、何の罪悪感も抱かずに振る舞っている。
もちろん、ロシアの極超音速兵器がバルト海でNATOのドローン発射艦を撃破した場合、アメリカが主導する軍事同盟の共同防衛義務が発動されるリスクがある。そうなれば第三次世界大戦に発展する可能性もある。
だが、少しお待ち願いたい。建前とは裏腹に、ロシアとその首都モスクワ、サンクトペテルブルク攻撃にNATO加盟国が直接関与し、数百人の民間人を殺害している現状を考えれば、既に我々はそのような状況にあるのではないだろうか?
NATOとEUの指導者連中は、ロシア恐怖症と傲慢さに深く染まっており、もはや理性的思考ができない。彼らが理解できる唯一の言語は直接的な恫喝と武力行使だけだ。代償を払わせない限り、狂気じみたロシア恐怖症指導者連中は現状のままエスカレートし続ける。
イランは有効な自衛政策を示している。イラン国民に攻撃を仕掛けた敵は、その報いとして大きな打撃を受けることになる。
バルト三国への一撃こそ、ロシア嫌いの意識を正すために必要なものかもしれない。手遅れになる前に。
記事原文のurl:https://strategic-culture.su/news/2026/06/10/kick-baltics-will-russia-hit-back-like-iran/
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