またしてもイスラエルに関し間違った考えのジャーナリストが欧米で逮捕された

エレクトロニック・インティファーダ事務局長アリ・アブニマがチューリッヒでスイス警察に拘束されたと報じられている。
ケイトリン・ジョンストン
2025年1月26日
この英語記事の朗読を聞く(朗読:ティム・フォーリー)。
今度はスイスで、またもやパレスチナ支持派のジャーナリストが逮捕された。
エレクトロニック・インティファーダ事務局長アリ・アブニマは、チューリッヒでスイス警察に拘束されたと報じられている。彼は一時間尋問され、入国前日に釈放された。パレスチナ系アメリカ人アブニマは、長年にわたりイスラエルのアパルトヘイト虐待を暴露し、批判する主導的な役割を演じてきた。
昨年10月、エレクトロニック・インティファーダ副編集長アサ・ウィンスタンリーは、欧米諸国の支援を受けたイスラエルによる中東での虐待に関するソーシャル・メディア投稿に対し、イギリス「対テロ」警察に家宅捜査された。複数の電子機器が押収されたが告訴はされなかった。
昨年8月、ジャーナリストのリチャード・メドハーストは、イギリスのテロ対策警察に逮捕され、2000年英国テロリズム法第12条に基づき、24時間近く拘留された。同月後半には、サラ・ウィルキンソンという人権活動家が、ネット上の言論犯罪で警察に拘留され、自宅を捜索された。どちらの事件も、イギリス政府により「テロ」組織に指定されているハマスやヒズボラなどの抵抗組織に過度に同情的だとみなされた意見表明の結果だと思われる。活動家のミック・ネイピアやトニー・グリーンスタインやリチャード・バーナードも同様にイギリスで迫害されている。All solidarity with our colleague @AliAbunimah, who has today been detained by Swiss cops in Zurich.
— Asa Winstanley (@AsaWinstanley) January 25, 2025
German-speaking authorities still doing the most to protect Israel's genocide: https://t.co/bXZCasi1Ty
2023年10月以降、イスラエルのガザでの大量虐殺行為に反対する大学キャンパスでのデモに対する警察の暴力的取り締まりから、親パレスチナ言論を抑圧するためのTikTok禁止に至るまで、アメリカでは様々な形で言論の自由が抑圧されている。アメリカ政府と密接に絡んでいるシリコンバレー巨大ハイテク・プラットフォームは益々攻撃的にイスラエルに批判的な言論を検閲しており、親パレスチナ活動に参加するアメリカ訪問者を国外追放するのを狙っていると思われる大統領令にトランプ大統領が署名したばかりだ。
ここオーストラリアでは、両党指導者が10月7日の抗議活動禁止を強く求め、指定「テロリスト」集団の象徴の公共展示を禁止する新法に基づき、メルボルンでのデモでヒズボラの旗を振った抗議活動者を警察が捜査した。シオニストはオーストラリア裁判所を利用して、著名ジャーナリストのメアリー・コスタキディスを、今は亡きヒズボラ指導者ハッサン・ナスララの映像を共有したとして違法ヘイトスピーチ容疑で脅迫している。
国内で革命的感情を帝国が抑圧し、海外で多極化した世界が出現する中、欧米諸国では反体制的言論の抑圧が益々露骨になってきている。自由民主主義を充実させるため、考え方や情報が自由に交換される啓蒙社会という見せかけは、強硬な権威主義に急速に取って代わられつつある。史上、未曾有の情報民主化により、一般の人々がこれまでできなかった方法で支配者を批判できるようになったためだ。Yet another journalist -- this one the prominent Australian broadcaster @MaryKostakidis -- is formally charged with "hate speech" crimes.
— Glenn Greenwald (@ggreenwald) January 7, 2025
She was targeted by a pro-Israel group, led by a dual citizen of Israel and Australia, for the crime of reporting on Nasrallah's speeches: https://t.co/lGnGYn3UIQ
世界初のライブストリーミングによるソーシャル・メディアで拡散した大量虐殺生映像が、どんなプロパガンダ操作屋連中も再構成できない形で人々の目を覚まさせ、欧米帝国はパニック状態に陥った。だからこそ帝国とその行動に関する間違った考えを表明しただけの罪を犯したジャーナリストや活動家に対し益々警察が配備されているのだ。
だが我々が自由な社会に暮らしていないことを、どれだけ早く国民に明らかにするかについて帝国経営者連中は慎重にならねばならない。我々全員に、この資本主義ディストピアのリズムに合わせ無意識に行進し続けさせる最良方法は、我々は自由だと思わせるよう騙すことだ。彼らが手の内を明かせば明かすほど我々の社会が実際どれほど封鎖されているかを皆に示すことで、彼らの暴政に対する真の革命的反応を呼び起こすリスクが高まる。
この綱渡りが、どう展開するか見るのは興味深い。本質的に、一方では、現実に対する人間の意識の目覚め、他方では、AIと自動化された治安体制を介して、文明の完全支配を強化しようとする支配者の取り組みとの間の競争を我々は見ているようだ。我々は、プロパガンダで引き起こされた昏睡状態から十分な人数で目覚め、立ち上がり、健全な世界の創造を強制するか、ドローンの群れや軍事化されたロボットや、情報や金融制度の完全支配で武装した帝国管理者によって、現状に閉じ込められて、環境破壊的資本主義や壊滅的核の瀬戸際政策で絶滅させられるかのいずれかだ。
いずれにせよ、世界は真実を語る人々にとって益々危険になってきている。手遅れになる前に、おそらく何か対策を我々は講じるべきだろう。
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