Moon of Alabama

2023年12月 1日 (金)

厄払い

2023年11月30日
Moon of Alabama

 とうとう食屍鬼が亡くなった。

 彼が業火に焼かれますように...

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2023/11/good-riddance.html

----------

 彼の名前に触れている過去記事を見ると一番古いものは下記だ。

「体制転覆:ハワイからイラクに至るまで、一世紀にわたるアメリカによる体制変革」その2 2007年4月2日 (月)

 この記事も、いわゆる検索エンジン、実態隠蔽エンジンでは検索しても出ない。DuckDuckGoでは出てくる。

 Scott Ritterも彼について記事を書いている。

View this post on the web at https://www.scottritterextra.com/p/henry-kissinger-the-war-criminal

 今夜も大本営広報部大政翼賛会TVを見た。『プーチンの標的はバルカン』。即消した。『NATOの標的はバルカン』なら見るが。

2023年11月30日 (木)

イスラエルが戦争犯罪を行い隠蔽するのを助けるアメリカ

2023年11月22日
Moon of Alabama

 いくつかの見出しは実に奇妙だ。

 攻撃を阻止すべく援助団体の場所に関するデータをアメリカはイスラエルに送った- Politico

 イスラエル占領軍による頻繁な虐殺を長年見てきた人なら誰でも、この見出しは本当はこういう意味だとすぐ理解するだろう。

 パレスチナ支援集団を爆撃するよう、アメリカはイスラエルに標的データを提供している - Politicoの本当の見出し

 そして実際。

 ガザ地区の人道支援団体施設への攻撃を防ぐため、数週間前からイスラエルにバイデン政権は人道支援団体の所在地を提供してきた。しかし、イスラエルはそのような場所を攻撃し続けている

 やりとりに詳しい三人によると、イスラエル政府に伝えた情報には、病院を含む多数の医療施設のGPS座標と、少なくとも1カ月間のガザ援助団体の移動情報が含まれていた。公の場で話すことで、支援団体がガザで活動するのがより困難になることを恐れたため全員匿名だった。

 それでもなお、病院を含む援助施設内や周辺でイスラエルはハマスに対する作戦を開始し、建物を破壊し、燃料やその他の重要な物資を遮断している。

 これはハマスに対する戦争ではなく、パレスチナの人々に対する戦争だ。イスラエル国軍が日々行っている戦争犯罪に加担しているのをアメリカ政府は知っている。アメリカの防衛本能は、そのような犯罪が行われた証拠を全て隠すため最善を尽くすことだ。

人質取り引きで、自分達の戦略が機能している証拠をバイデン政権高官は見ている-Politico

停戦が長期化するとは考えていないと政府高官は述べた。そして、多くのジャーナリストがガザに入り、ガザの惨状を更に明らかにし、世論を反イスラエルに変える機会を与える意図しない結果が生じるのではないかという懸念が政権内にはあった。

 「我々がこういうことをしているのを誰にも知らせるな!」

 人質取り引きに関する注記。

 いかなる一時停戦や長期にわたる停戦が始まる数時間前に、イスラエルは常に爆撃と虐殺のレベルを上げる。

 今日は、ガザの人々が経験したことのない最悪の日になる可能性が高い。

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2023/11/us-is-helping-israel-to-commit-and-hide-war-crimes.html

----------

 テレビ報道番組と称するもの実態は洗脳プロパガンダ虚報。そうと知りながら、こわいもの見たさに、たまに呆導洗脳番組を見る。

 感想は「蛇をたべる女」を覚えている子供時代に見た神社縁日テント小屋見世物以下。闇の国家に選ばれた別世界の司会者やゲストが強烈な虚報を平然と語る。見世物は子供でも笑い飛ばせたが、テレビ・虚報洗脳番組、大人がいつ見ても「恐ろしい」。ガザでのイスラエル爆撃に負けるとも劣らない一方的虚報爆撃。

 Alex Christoforou

  ウクライナをNATOに加盟させるとNATO事務総長。
  ウクライナ・ブダノフ情報総局長の妻が重金属中毒で入院。内紛か。

Kiev poisoning. EU is paradise. Populist war fatigue. Elensky dreamer of the year. 41:05

 東京新聞朝刊一面

米軍オスプレイ墜落

弾薬など「ライセンス生産品」自公、第三国に輸出承認

 デモクラシータイムス

他国軍隊に殺傷兵器をあげる?~平和国家を揺るがす大問題【半田滋の眼No.91】20231115 32:34

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

誰がハマスに資金提供したか。カタール(と米国)。誰が容認したか。ネタニヤフ首相。2019年リクード党会議で「パレスチナ国家樹立を阻止したい者はハマスの強化を支援する必要がある」。オルメルト元首相は「分割統治」という危険なゲームでカタールの資金提供を容認したと非難

 日刊IWJガイド

【本日のニュースの連撃! 2連弾!】

【第1弾! 非常な危険性が問題視されている第一三共の「メッセンジャーRNAワクチン」とMeijiSeikaファルマの「レプリコンワクチン」を厚労省が承認! 重大な薬害を招来する可能性があるにもかかわらず、拙速の承認!!】(『TBS NEWS DIG』2023年11月27日ほか)

【第2弾! イスラエルは負けるかもしれない!? ジャパンハンドラーの巣窟で、ネオコン(親シオニスト)が集結するシンクタンクのCSIS(戦略国際問題研究所)が、「異例」の「弱気」のレポートを発表! その実際の狙いとは?】(『CSIS』2023年11月7日ほか)

2023年11月27日 (月)

ウクライナに和平交渉を促す

2023年11月18日
Moon of Alabama

 ウクライナの戦争を「欧米」があきらめつつある多くの兆候の一つをラリー・ジョンソンが見いだした。

 今週の「当前の分析」賞はウォール・ストリート・ジャーナル論説記事「ロシアの敗北に関する呪術思考を終わらせる時が来た」のユージン・B・ルーマーだ。これを理解するのに彼は22ヶ月しかかからなかった。彼は物覚えが悪いかもしれないが、とうとう夢の世界から目覚め、ウクライナ・プロジェクトがトイレで渦巻いているのを理解し始めているのを褒めてあげよう。

  ユージン・B・ルーマーは、ワシントン DC の国防大学国家戦略研究所上級研究員だ。それ以前は、国務省、国家安全保障会議やランド研究所に勤務していた。

 経歴にもかかわらず、彼は現実を認めるのに苦労しており、依然たわ言を語る必要性を感じている。下記はその一例だ。

 時間が味方してくれると信じる理由がプーチンにはある。最前線で消耗戦となったロシアが敗北している兆候はない。ロシア経済は打撃を受けているがボロボロではない。逆説的だが、6月のエフゲニー・プリゴジン反乱未遂後、プーチンの権力掌握は強化した。戦争に対する大衆支持は依然堅固で、プーチンに対するエリートの支持は崩壊していない。

 そう。ロシア経済は4%成長に向かっているほどボロボロで、防衛産業は、ヨーロッパとアメリカ合州国を合わせた量を生産し、新しい、より強力な無人機を製造し、ロシア全土の店舗はあふれかえっている。それが「ボロボロ」なら、私にもわけてほしい。

 公式外交政策支配層がタオルを投げている更なる兆候は、フォーリン・アフェアーズの最新版で見られる。元外交問題評議会議長リチャード・ハースがウクライナを交渉に向かわせるようバイデン政権を促しているのだ。

 ウクライナでの成功を再定義する - 新戦略は手段と目的のバランスを取らなければならない - フォーリン・アフェアーズ - 2023年11月17日

 そう、アメリカとNATOとウクライナはロシアとの戦争に負けた。それを勝利として再定義して、残りは忘れよう。

 ロシアの侵略を逆転させようとするキーウの2回目の戦闘シーズンを雨と寒さが締めくくる中、ウクライナの反攻は行き詰まっているように見える。同時にウクライナへの軍事的・経済的支援を継続する政治的意思は米欧双方で損なわれ始めている。この状況は、ウクライナとパートナーが追求している現在の戦略の包括的再評価を必要としている。

 このような再評価は不都合な真実を露呈する。すなわち、ウクライナと欧米諸国は、目的と利用可能な手段間の明白な不一致を特徴とする持続不可能な軌道をたどっている。キーウの戦争目的は、ウクライナ領からロシア軍を追放し、クリミアを含む領土の一体性を完全に回復するというもので、法的にも政治的にも揺るぎないままだ。しかし、戦略的には手の届かないところにあり、近い将来そしておそらくその先も手が届くまい。

 達成可能な目標を設定し、手段と目的を一致させる新政策を打ち立てる取り組みをワシントンが主導する時が来た。ウクライナがロシアと停戦交渉を行う用意があると同時に、軍事力を攻撃から防衛に切り替える用意があることを中心とする戦略に関して、ウクライナや欧州の同盟諸国とアメリカは協議を開始すべきだ。

 防衛は攻撃と同様、ある程度のパワーバランスが必要だ。砲兵力と空襲能力でロシアが10対1で優位に立っているため、ウクライナが防衛線を維持する方法はない。したがって、以下は単なる空想にすぎない。

 ウクライナの停戦提案をロシアは拒否する可能性がある。しかし、たとえクレムリンが非妥協的だと証明されたとしても、ウクライナが攻勢から守勢に移行すれば、兵士の継続的な損失を抑え、長期的防衛や復興に、より多くの資源を振り向けられ、キーウが達成可能な目標に向けた実行可能な戦略を持っているのを示して、西側諸国の支援を強化できるだろう。長期的に、この戦略的転換は、ロシアにとって、ウクライナと西側諸国の支援意欲を単純に凌駕することは望めないのを明確にするだろう。この認識は、最終的にモスクワに戦場から交渉の席に移るよう説得するかもしれない。外交は戦争を終わらせるだけでなく、長期的にはロシアによるウクライナ領土の占領を終わらせるために最も現実的な道筋を提供するので、ウクライナにとって究極的に利益となる動きだ。

 これは、既に統合した四州をロシアが完全奪取した後、終えるのを前提としているように思われる。そうではない

 11月3日、モスクワの戦勝博物館で行われた連邦および地方市民会議議長との「民族統一の日」という最近の会合での発言で、ロシアは「ドンバスとノヴォロシアにいる兄弟姉妹が同じことをする支援を含め、我々の道徳的価値観、歴史、文化、言語を守っている。これが今日の出来事の鍵だ。」とウラジーミル・プーチン大統領は繰り返した。

 ウクライナ出身の著名政治家で、かつてキーウ議員だったウラジーミル・ロゴフは、プーチン大統領に「信じてください。30年間、ルーツから切り離されたロシア南部に暮らす我々は実際はロシア国民の歴史的な力の貯蔵庫だが、それは休眠状態化し、偉大なロシアを再生する取り組みができなかった」と言って、強くプーチンを想起させた。

 ノヴォロシアはオスマン帝国との一連の戦争後、エカテリーナ大帝に建設された「南ロシアの土地、黒海地域全体」の一部だという歴史的事実を強調してプーチンは応じた。

 ソビエト・ウクライナ政権に正当な理由もなくソ連が与えたロシア領土は本国に返還されるだろう。

 それに対して何もできないこと、そして来年度の赤字を賄うため、必要な30億ドルをウクライナに提供する可能性がほとんどないのをバイデン政権は知っている。

 米国ウクライナ復興特別代表ペニー・プリツカーは、ウクライナ初訪問中、アメリカの援助なしで、ウクライナが、いかに経済的に生き残るか想像するよう当局者に提案した。
...
 プリツカーはウォロディミル・ゼレンスキー大統領、首相、政府高官、議会議長、アメリカ企業と会談した。更に彼女は大統領府のアンドリー・イェルマク長官とともに地域当局の会議にも出席した。

 彼女の初ウクライナ訪問は、ウクライナの「多くの政府機関にかなり不快な後味」を残したとウクライナ・プラウダ紙は報じた。

 プリツカーは、アメリカの援助なしで経済的に生き残る方法をウクライナが「考えるよう(彼らを)導こうとした」とプリツカーの会談経過に詳しい情報筋の一人が語った。

 略奪するための金がこれ以上入ってこなくなれば、ウクライナの腐敗した役人連中は貪欲を満たす能力を失う。利益を得る方法が残っていないのに、なぜ戦争し、結果として生じるハイパーインフレ(ロシア語)に耐えなければならないのかと彼らは問うだろう。(機械翻訳):

 (ドル為替レート)上昇はウクライナに入る国際援助の量と時宜を得ることに大きく依存する。実際、金融当局が警告している通り、外部援助額が予算で計画されているより大幅に少なくなる場合(財務省は現時点の損失は29億ドルだと言っている)、問題を解決する最も可能性が高い方法の一つは、予算として、入ってくるドルとユーロの国際援助で、より多くのグリブナを受け取れる、グリブナ切り下げかも知れない。。

 ウクライナ官僚と国民が断れない申し出をロシアがする時が来るだろう。ウクライナがノヴォロシア周辺の新たなロシア国境線を公式に受け入れるのと引き換えに、安いガスや、政治的、軍事的中立性を約束する取り引きだ。

 これは必然だった。

 ロシア軍が初めてウクライナ国境を越えた日、2022年2月24日に私はこう書いた。

 この地図を見ると、ロシアにとって最も有利な最終状態は、ドニエプル川の東側、南の海岸沿いの土地で、1922年にレーニンによってウクライナに併合されたノヴォロシアと呼ばれるロシア系住民が多数を占める新しい独立国を創設することだと私は考えている。その国家は、政治的、文化的、軍事的にロシアと同盟関係になるはずだ。


拡大する

 これはウクライナの黒海利用を不可能にし、ロシア保護下にあるモルダヴィアの分離独立トランスニストリアへの陸橋を作ることになる。

 赤と黄色の部分ノヴォロシアは、私が想定していたような独立国ではなく、ロシア連邦の完全な一部になるだろう。そうでなければ、この戦争の最終状態に関する私の予測は成り立たない。ウクライナに残されるものは乏しいが、それに同意しなければなるまい。

 ウクライナに流入する新たな資金と兵器の量が増えない限り「欧米」にはロシア提案に対抗するものは何も残らない。とうとうそれを認めるようになったのは良いことだ。

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2023/11/urging-ukraine-to-sue-for-peace.html

----------

 植草一秀の『知られざる真実』最新記事に驚いた。外交儀礼の基本を無視する失礼さ。知りながら日本が無礼を働いたのは確実。害有省

日中韓外相晩さん会中止の理由

 マクレガー氏youtube

U.S Navy ships carrying arms to the Ukraine | Russian Losses - Douglas Macgregor 23:07

 クリミアを孤立させ、ロシアに勝てないと思い知らせるというペトレイアス発言を「たわごと」と切って捨てるマクレガー氏。アメリカ率いる艦隊が黒海で演習する挑発を彼は非常に危険と懸念している。海は挑発して戦争を始めるのに好都合な場所だと。

 日刊IWJガイド

「本日午後7時から、岩上安身による桃山学院大学法学部教授・松村昌廣氏インタビュー第2弾(後半)を撮りおろし初配信します!」

はじめに~<本日の撮りおろし初配信>本日午後7時から、9月1日収録「米国覇権は凋落から崩壊へか? ウクライナ紛争は、衰退する米国の軍事覇権、経済覇権、政治文化覇権衰退の加速! 岩上安身による 桃山学院大学法学部教授 松村昌廣氏インタビュー 第2弾(後半)」を、フルオープンで撮りおろし初配信します!

2023年11月26日 (日)

ロシアとの和平合意を拒否するようアメリカとイギリスがウクライナに圧力をかけたのは明らか

2023年11月25日
Moon of Alabama

 2022年4月上旬ロシアとの和平をウクライナが拒否したことを我々は既に知っている。イスラエルのナフタリ・ベネット元首相やトルコの元外務大臣やドイツのゲアハルト・シュレーダー元首相の話やウクライナでの報道からもこのことはわかる。

 だが、ようやく今ウクライナ高官から我々は同じ話を聞いている。

Lord Bebo @MyLordBebo - 2023年11月24日 21:45 UTC

🇺🇦🇷🇺🚨 爆弾発言! :ロシアは中立を望んでいただけだとウクライナが認める!

 ウクライナがフィンランドのように中立になるのをロシアは望んでいた! だがウクライナはそれを信用して良いかわからず、ボリス・ジョンソンがやってきて「我々は何にも署名しない、戦争しよう!」と言った。

 私は知っていた!
 ビデオ

 上記ツイートの動画には英語字幕が付いている。議会の国民のしもべ党指導者ダビド・アラハミアとのウクライナ・テレビのジャーナリスト、ナタリア・モセイチュクによるインタビューの一部だ。2022年3月と4月、ベラルーシとトルコで行われたロシアとの和平交渉でアラハミアはウクライナ代表団を率いていた。

 Youtubeにインタビューの告知動画があるが、インタビューそのものの動画はない

 ここで言われたことをアルノー・ベルトランが伝えている

 ロシアの戦争の主目的はウクライナ全土を侵略することではなく、ウクライナをNATOに加盟しない中立国にすることだったと認め「我々が中立になるため、そのような協定に署名するよう我々に強いようと、ほとんど最後の瞬間まで(ロシアは)本当に望んでいた。それは彼らにとって最も重要なことだった。かつてフィンランドがしたように我々が中立に同意し、NATOに加盟しないと約束すれば、彼らは戦争を終わらせる用意があった。実はここが要だった。それ以外の非ナチ化やロシア語話者や何やかやは、全てただの口実で、政治的『調味料』に過ぎなかった。

 なぜこれにウクライナが同意しなかったのか問われて「まず、ここまで合意するには、憲法を変える必要がある。NATO加入の道は憲法に書かれている。第二に、ロシアが、それをすると確信できなかった。これは安全が保証される場合しか実行できない。我々は何かに署名して、その場を離れ、誰もがそこで一息つき、そして彼らは更に準備を整えて[侵略]するはずだ。なぜなら、彼らは実際そのような抵抗に対する準備がない状態で侵攻したのだから。したがって、このようなことは二度と起きないという絶対的な確実性がある場合のみ、この方針を追求できた。そのような確実性はない。更に我々がイスタンブールから戻った時、ボリス・ジョンソンがキーウに来て、彼らとは何も署名せずに、ただ戦おうと言ったのだ。

 Stranaもインタビューをロシア語で報じコメントしている(機械翻訳)。

 2022年春、なぜウクライナ当局はこのような有利な合意を拒否したのだろう?

 アラハミアは二つ主張している。第一に、憲法を変える必要があったこと、第二に、合意を履行するとロシアを信頼できなかったことだ。

 控えめに言っても、どちらの主張も曖昧だ。そう、戒厳令中に憲法を変更するのは禁じられているが、望めば、抜け出す方法を見つけることができたはずなのだ。結局、政治的意思があるなら、これは技術的問題だ(そしてウクライナ当局は、これについて交渉しており、いくつか選択肢を見出していた)。そして、信頼に関しては、合意によれば、軍隊を撤退させることになっていたのはウクライナではなくロシアだったのだから、これは一層奇妙な主張だ。しかも、いつでも、やり直せる中立の立場に関する決定と引き換えにだ。それゆえ、この場合、信頼と「するか、しないか」という問題は、キーウ側ではなく、主にモスクワ側のものだった。

 その後、ウクライナ当局は拒否の別の理由としてブチャの悲劇を挙げた。だが当時のゼレンスキー発言を思い出すと、悲劇の直後、彼はロシア連邦との交渉は依然行われるべきだと述べていた。

 「このような悲劇、ブチャのようなものは、交渉によっては、参らされるだろう。しかし、そのような措置の機会を我々は見つける必要がある」とゼレンスキーは2022年4月5日に述べている。ようやく後になって彼の発言はより断定的なものになったのだ。

 この主張はインチキで、合意をゼレンスキーが拒否した本当の理由は別のものだ。

 したがって、通常、2022年にプーチンとの合意締結を拒否する大統領の主な動機の中で、(おそらく欧米同盟諸国の議論や約束の影響を受けて)ロシアは大規模戦争の準備ができておらず、それゆえ欧米の助けを借りて、ウクライナはロシア軍を完全に打ち負かし、1991年の国境へのロシア軍撤退や賠償金支払いなどを規定する独自の和平条件をモスクワに指示できるという結論に彼が至った事実を彼らは挙げる。

 つまり比喩的に言えば、掌中のシジュウカラの代わりに空を飛ぶ鶴をゼレンスキーは選んだのだ。

 同時に、2022年4月初旬の状況を覚えている人全員、当時ウクライナ当局がそれほど楽観的だったとは信じがたいと感じている。
...
 このような状況で、モスクワの降伏という形で「鶴」を受け取る可能性を信じて、ロシアが戦わずに、ウクライナのほぼ全ての占領地から軍隊を撤退するという形で、非常に魅力的な「見返り」をゼレンスキーが拒否することはほとんどありそうにないように思われる(周知の通り、まだ起きていない)。

 2022年春に戦争を終わらせるため、そのような有利な条件をキーウが拒否するよう促した何らかの不可抗力の事情があったに違いない。

 これらの状況が何かは、同じアラハミア・インタビューから明らかになる。

 当時のイギリス首相ボリス・ジョンソンがキーウに来て「我々は彼らとは何も署名しない、戦おう」と言った彼は言う。

 ジョンソンの「我々は彼らとは何も署名しない」とは一体何を意味していたのかという疑問が湧く。平和条約と中立地位協定に付随するはずのウクライナの安全保障を、ロシアと共同で保証することを欧米諸国は拒否したのだ。

 「当時、全く与えられていなかった一時的安全保証に同意しないよう欧米同盟諸国は忠告した」とアラハミアもインタビューで直接語っている。

 当時の計画の下での安全保障は、ロシア、主要欧米諸国、その他多くの世界の主要国によって与えられることになっていたのを想起願いたい。だが、もしNATO諸国が保証を拒否し、ロシア連邦と、おそらく中国とトルコだけが保証を与えるとすれば、実際はウクライナと西側世界との関係の完全断絶を意味するはずだ。もちろん、それはゼレンスキーにはできなかった。

 言い換えれば、2022年春、ロシア連邦との合意を破棄するウクライナ当局の判断に決定的影響を与えたのは欧米同盟諸国の「とにかく戦おう」という姿勢だった。

 今や数十万人のウクライナ人男性と数万人のロシア人男性が亡くなっている。全てアメリカとイギリスの政治家、主にバイデンとジョンソンが「ロシアを弱体化させる」ことを望んでいたためだ。

 現在ロシアは2022年初頭より強くなっている。ロシア経済は成長しているが、一方ヨーロッパは最善でも停滞だ。今ロシアと和平を結ぶと、ウクライナは国土の約20+%を失うことになる。2022年4月には、クリミアを除く全ての支配権を取り戻せたのだ。

 今となっては遅すぎる。

 同じインタビューで、キーウの立場について「我々の交渉の立場は非常に悪い」ので今のところ交渉は有益ではないとアラハミアは述べた。しかし時間はどちらに有利に働くだろう? 2022年には、中立の立場と引き換えに、戦わずに国のほぼ全域を解放して戦争を終えられたとすれば、今やそのような選択肢はない。そして代替案は全く異なる。全ての犠牲者とリスクを伴う長期戦、あるいは占領地に対するロシア支配を実際に強化する、前線に沿った平和/停戦(そして例えば、中立の立場という形の追加要件も含まれる可能性がある)。主な問題は、将来、状況と交渉の立場がどうなるのか、そしてウクライナ当局が今より更に悪化はしないという明確な理解を持っているのかどうかだ。

 なぜ今これが出てくるのかというのが私の疑問だ。

 ゼレンスキーと彼の党派の幹部は、どうして起きたことを最終的にウクライナ国民に知らせると合意したのだろう。彼らはウクライナ国民が欧米を非難し、欧米に従うと決めたウクライナ人を非難しないよう望んでいるのだろうか? 国民がロシアに向きを変えるよう備えているのだろうか?

 これについて皆様どう思われるかお知らせ願いたい。

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2023/11/its-official-us-uk-pressed-ukraine-to-reject-peace-deal-with-russia.html

----------

 この種発言、宗主国許可・指示なしにありえない。つまり手じまい準備。兵器・弾薬で宗主国殺人産業は大儲け。エネルギー産業も農業関係も。破壊で儲け属国に復興費用負担丸投げで済む。最大従米属国に負担させるだけ。楽しい戦争破壊殺人稼業やめられない。属国傀儡早速訪問中。

辻外務副大臣及び岩田経済産業副大臣のウクライナ訪問

2023年11月25日 (土)

ウクライナに関するよそのメモ拝見

2023年11月20日
Moon of Alabama

 ウクライナでの戦争は主に大雨や雪による悪天候のため現在かなり静かな段階にある。


日付と時刻 - 拡大する

 ロシア国防省による今日の日報(ロシア語)は、ウクライナ死傷者、すなわち死者と負傷者をわずか340人としている。これは私が毎日の数字を集計し始めた3月上旬以来二番目に少ない数字だ。

 悪天候は今後数週間続くだろう。これはドローンが飛んだり、沼地を横断したりするのを阻止する。したがって、戦闘レベルは低くなる。

 それにもかかわらず、戦争は続いている。最近、主流メディアにほとんど全てウクライナに悲観的な長編記事がいくつか登場している。

 Simplicitusには、これらに関する長い概要が掲載されている。

 大量の新記事がゼレンスキーへの圧力を高め、軌道修正を請うている。

 何人かの非主流の筆者も、より掘り下げている。

 セルゲイ・ウィッテ(別名BigSerge)が、この戦争に関する長い概観を発表した。

 ロシア・ウクライナ戦争:評価

 ウクライナでの特別軍事作戦(SMO)がロシア社会に及ぼす影響についてロシア学者のゴードン・ハーンが考察している。

 プーチンのロシアでは政治は別の手段による戦争で、戦争はロシアの軍事問題に革命をもたらしている

 ガザに対する全く壊滅的な戦争とSMOを比較しながら、彼はこう書いている。

 ロシアの戦争戦略と戦術は、ウクライナ民間人とロシア軍に多数の死傷者をもたらすような行為を避け、回避するよう正確に設計されている。ウクライナの軍事力と潜在能力を破壊する戦略だ。今のところ、SMOでの勝利でロシアが追求しているのは、欧米の妄想に反して、領土征服ではなく、ウクライナ軍を打倒し、キーウのマイダン政権にロシアの政治目標を認めさせることだ。

(1)ウクライナによる差別、抑圧、暴力の脅威にさらされている領土のロシア併合を受け入れること。

(2)NATO加盟と密接な関係を放棄すること。

(3)ウクライナに残ったいかなる部分でも、ロシア語とロシア系住民を保護する措置をとること。

 これは、マイダン・ウクライナを「非軍事化」し「非ナチ化」するというプーチンが宣言した目標に等しい。

 ウクライナの将来の国家に何が残るか、あるいは残らないかをNaked Capitalismのイヴ・スミスは見ている。

 ウクライナ終盤戦:キーウをメニューに載せて、プーチンとメドベージェフが地図について議論

 彼女は正しく次のように述べている。

 ウクライナは軍事的に壊滅状態に近づいている。だからといって崩壊が差し迫っているわけではない。主な変数は、ウクライナ軍指導部がゼレンスキーに反旗を翻すかどうか、ウクライナ弱体化にロシアがどの程度踏み込むかなどだ。ロシアは兵士の損耗を減らすだけでなく、より徹底的にウクライナを出血させ、ウクライナの屈伏に欧米諸国が心理的に順応する時間を与えるため、ゆっくり進めるのを好むかもしれない(念のため言っておくが、強力に要塞化されたアウディーイウカを破壊すべくロシアは組織的に取り組んいる)。

 上記の全てに私は概ね同意する。更に、戦争の状態とそれより大きな結果の優れた現実的な構図も提示している。

 更に注目すべきは、欧米兵器で訓練され装備された第47ウクライナ旅団の兵員が、彼らの損失、兵器の失敗、弾薬の不足について述べている最近のエル・パイス記事だ。

 ウクライナのアウディーイウカ前線包囲戦:「ロシア人は、より戦争と死の覚悟ができている」(スペイン語)(アーカイブ)

 ブルガリア軍ウェブサイトには、上記記事の英語抜粋がある。

 ウクライナ将校:私のM109パラディン自走榴弾砲の精度誤差は70mだ

 私はこの文章に多くは追加できない。ニューヨーク・タイムズ紙の戦争に関する新しい記事から、小記事を抜粋しよう。

 ウクライナの戦争が鈍化する中、死はかつてないほど早くやってくる

 退役中将で元欧州駐米陸軍最高司令官のフレデリック・B・ホッジスは、ウクライナ軍が獲得した領土だけでウクライナの成功を測ると誤解を招くと警告した。彼は、戦争の「観察者の一部が実に直線的で領土中心的なこと」に絶えず驚かされていると述べた。

 確かに戦争は領土を巡るものではない。戦争は敵を倒すことだ。ゴードン・ハーンは上記で書いている。

これは、プーチンが宣言したマイダン・ウクライナの「非軍事化」と「非ナチ化」の目標に等しい。

 ウクライナ軍が攻撃する限り、ロシア軍はこれ以上領土を奪う必要はない。ロシアは単に、やってくるものを何であれ非武装化するだけだ。

 ニューヨーク・タイムズ記事は、ホッジスの経歴を省いている。以前のNYT記事は、彼がロビイストとして働いていたことを指摘していた。

...フレデリック・B・ホッジス(Frederick B. Hodges)は、元ヨーロッパ駐在米陸軍最高司令官で、現在は欧州政策分析センターに所属している。

 欧州政策分析センター(CEPA)は、ハイテク企業億万長者や兵器製造業者やアメリカ国務省やNATOから資金を得ているワシントンDCの反ロシア・ロビー組織だ。

 だがホッジスの引用は一体何であ、私がなぜそれを指摘するのだろう。

 さて、これがその全文だ。

 ウクライナ軍が獲得した領土だけでウクライナの成功を測るのは誤解を招くと退役中将で元欧州駐米陸軍最高司令官のフレデリック・B・ホッジスは警告した。戦争「観察者の一部がいかに直線的で領土中心的か」には絶えず驚かされると彼は述べた。

 「九年の紛争を経て、ロシア侵攻から二年、クレムリンが持っている、あらゆる利点をもってしても、ウクライナの約18%しか支配できていないことは何と多くを物語っているか」と彼は述べた。

 これは一体どう理にかなっているのだろう?

  • 文章 1+2:ウクライナが奪還した領土の量を見て、ウクライナが戦争で成功したと説明するのは意味がない。
  • 文章 3:我々はロシアが占領した領土の量を見て、戦争におけるロシアの成功を測るべきだ。

 一体このどこに論理があるだろう?

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2023/11/a-look-at-others-notes-on-ukraine.html

----------

 長周新聞

学問探究投げ捨てる愚行 議論もなくスピード可決した国立大学法人法改正 国立大学まで政財界の利権の具に

 日本では大学破壊法成立、宗主国大学でイスラエル虐殺反対発言禁止。

 The Jimmy Dore Show

Ivy League University SHREDS Students’ Free Speech Rights For Israel! 11:22

 耕助のブログ スコット・リッター記事翻訳

No. 1985 二国家解決策の核オプション

 今朝の孫崎享メルマガ題名

米国は今感謝祭。この中APは「感謝は休日だけの伝統ではない。それは人類の進化の一部」人間は社会的な動物。そうやって私たちは長く続いてきた。それは最大や最強になることではなく、どのように協力するかを考えることによってである。数千年後、感謝の気持ちが人類に根付いた」

 日刊IWJガイド

「米国で若い民主党支持者が連呼! ジェノサイド・ジョー!! スリーピー・ジョーに次ぐイスラエル支持のバイデン大統領の新ニックネーム!」

<インタビュー報告>急遽、岩上安身によるエコノミスト・田代秀敏氏のインタビューをライブ中継でお送りしました!「米国覇権の凋落と日本の転落は明らかだが、少子高齢化が始まった中国経済にも『翳り』が見え始めた? そして世界各地で続く紛争は台湾・東アジア情勢にどう影響するのか!?」

2023年11月21日 (火)

またしても状況好転を吹き飛ばしたバイデン

2023年11月16日
Moon of Alabama

 6月、アメリカのアントニー・ブリンケン国務長官が念願の中国訪問をした。会談について、ある程度肯定的な声明が出されて、わずか24時間後、習近平を「独裁者」と呼んでバイデンがそれを吹き飛ばした

 中国政府は面白くない

 「極めてばかげており無責任だ」と中国外務省の毛寧報道官がバイデン発言を非難した。水曜日の定例記者会見で、この発言は外交マナーに反する「公然たる政治的挑発」だと彼女は述べた。

 昨日サンフランシスコ近郊で中国の習近平国家主席がジョー・バイデン大統領と会談した。

 中国の報道官は、議題を次のように述べている。

Hua Chunying 华春莹 @SpokespersonCHN - 2023年11月16日 11:25 UTC

100年に一度の世界的変革の時代に、中国とアメリカには二つの選択肢があると習近平国家主席は指摘した。一つは、団結と協力を強化し世界的な課題に手を携えて対処し、世界平和と繁栄を推進することだ。
...もう一つは、ゼロサムの考え方に固執して、競争と対立を引き起こし、世界を混乱と分裂に追いやることだ。この二つの選択肢は、人類と地球の未来を決定する二つの異なる方向性を指し示している。

 習近平は第一の道を選びたかった。だが会談直後バイデンは二つ目の道を進んだ。

 彼はまたしても状況好転を吹き飛ばした。

 記者会見でのバイデン大統領発言 |カリフォルニア州ウッドサイド - 2023年11月16日 - ホワイトハウス

 Q:大統領、今日以降も習近平国家主席を「独裁者」と呼ぶのでしようか? これは、今年の初頭にあなたが使った言葉です。

 大統領:ええ、そう、彼は独裁者だ。つまり彼は、我々とは全く異なる統治形態に基づく共産主義国を運営する人物だという意味で、独裁者だ。

 いずれにせよ、我々は前に進んだ。

 中国の見方は確実に違う。

 民主主義認識指数Democracy Perception Index(pdf)は、民主主義を人々がどう認識しているかに関する世界最大の年次調査だ。アメリカでは、76%が「民主主義は重要だ」と考えているが、自分の国が民主的かどうかという質問に対して「はい」と答えたのは54%にとどまった。中国では、同じ質問で同意する割合は88%と73%だ。

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2023/11/and-then-biden-blew-it-again.html

---------

 イスラエル支持を表明したケネディ・ジュニアに失望。宗主国支配層の一員。

 耕助のブログ 

No. 1980 ロバート・F・ケネディ・ジュニアへの手紙

 Douglas Macgregor Daily

Douglas MacGregor: They did not expect such a big DISASTER!! 24:40

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

WPの有能記者がイスラエル側に立ってハマス・イスラエル戦争を観察したルポ。軍事面では、ハマスに対するイスラエルの作戦は容赦なく成功。世界がパレスチナ人の悲惨な映像を見ている中、情報戦に負けている。イスラエルはまだ「翌日」について明確な概念を持っていない。

 昨日は「イスラエルがパレスチナ・ガザ地区に対して行なっているのは『民族浄化』! イスラエルによる『報復』でもなければ、ハマスとの戦争でもない! 岩上安身による 東京経済大学教授 早尾貴紀氏インタビュー(前半)」を拝見した。

 日刊IWJガイド

「【IWJ号外】を2本出しました! 元CIA分析官ラリー・ジョンソン氏が『ノルドストリーム爆破事件』米有力紙の報道を徹底批判!ほか」

はじめに~本日、【IWJ号外】を2本出しました!(1)「元CIA分析官のラリー・ジョンソン氏が『『ワシントン・ポスト』はCIAの御用聞き! こんなニュース(ノルド・ストリーム爆破はウクライナ軍将校がやった)は、CIAのプロパガンダ!』」と徹底批判!! ウクライナに罪をなすりつけているのは米国! 真実は、誰が爆破したのか?

もう1本の【IWJ号外】は、「スコット・リッター氏が暴く!(前編)イスラエル軍が音楽祭でイスラエルの民間人を殺害! 10月7日の『ハマスの奇襲攻撃による民間人殺し』という嘘でイスラエルは世界を騙し、政治利用した!」

11月は20日までに80件、101万4900円のご寄付をいただきました! これは毎月の活動費の月間目標額400万円の25%です。あと75%、298万5100円が残り10日で必要となります! 現在のペースですと、今月は赤字必至となります! また、累積した赤字の返済と、金融機関からの借入の返済のためには、実際には毎月613万円が必要です! どうか引き続き、IWJ会員登録、YouTube登録、ご寄付・カンパ、協賛広告でIWJをご支援ください!

<本日の撮りおろし初配信>本日午後7時から「イスラエルがパレスチナ・ガザ地区に対して行なっているのは『民族浄化』! イスラエルによる『報復』でもなければ、ハマスとの戦争でもない! 岩上安身による 東京経済大学教授 早尾貴紀氏インタビュー(後半)」を特別フルオープンで撮りおろし初配信します!

2023年11月16日 (木)

パレスチナ戦争に関するいくつかのメモ

2023年11月10日
Moon of Alabama

 バイデン政権から軽く働きかけられて、パレスチナのネタニヤフ政権は、一日をパレスチナ人大量虐殺に特化した20時間部分と民族浄化のための4時間部分とに分割することに同意した。

 民間人避難を可能にするため、ガザで毎日4時間の戦闘停止にイスラエルは同意するとホワイトハウスは言う-シカゴ・トリビューン、2023年11月9日

 ガザから民族浄化されたパレスチナ人を受け入れるのを近隣諸国は拒否している。これでは、ガザで起きることに関して、ネタニヤフは本当の計画が持てない。彼は戦争目的を刻一刻変えている。

 ガザを「占領」するのではなく「非武装化」しようとしているとネタニヤフは言う。 - アルジャジーラ、2023年11月10日

> ネタニヤフ発言は、ハマスとの戦争終結後ガザの治安にイスラエルが「無期限に」責任を持つと発言した数日後のもので、アメリカ合州国の反発を招いた。<

 一方、パレスチナのアル・アクサ洪水の犠牲者の多くは、イスラエルのアパッチ・ヘリコプターと地上部隊の無差別砲火によって殺害されたことが明らかになった。

10月7日、イスラエルのアパッチ・ヘリコプターが自軍兵士と民間人を殺害した:報告 - The Cradle、2023年11月9日

 Craig MurrayのTwitterアカウントは彼の信用を損なうためハッキングされた。

奇妙な@craigmurrayorgハッキング - Craig Murray, 2023年11月10日

 パレスチナ、レバノン、イラク、イエメンの抵抗枢軸メンバーは、日々エスカレーションの梯子を上っている

イブン・リヤド - ابن رياض@IbnRiad - 2023年11月9日 20:48 UTC

 この方程式の文脈で、より広範な抵抗枢軸の全派閥がエスカレーションの更なる段階、特に総力戦の際に発揮するため、相当な能力と火力を隠しているのを理解する必要がある。

ガザ攻撃エスカレーションにより、戦闘拡大は不可避:イラン - アル・マヤディーン、2023年11月10日

 アメリカとイスラエルへのメッセージは「かかって来い」だ。

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2023/11/notes-on-the-war-on-palestine.html

----------

 Judging Freedom Phil Giraldi、冒頭は宗主国大本営洗脳紙ワシントン・ポストのノルドストリーム破壊をザルジニー司令官のせいにするゴミ記事批判。

Phil Giraldi (fmr. CIA) : Support for Ukraine is Collapsing 26:36

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

米中首脳会議。ブルムバーグ「バイデンと習、のるかそるかの会談で、経済、軍事の雪解けをうかがう、軍事的接触、輸出規制が最重要議題」、CNN「バイデン大統領は首脳会談で、両超大国間の緊張を経て、より安定した軌道に乗せて終えたいと望んでいる。

 日刊IWJガイド

「11月は13日まででご寄付の目標額の12%! あと88%、351万円必要です! IWJに緊急のご支援を!!」

ウクライナは内部分裂! ザルジニー司令官とゼレンスキー大統領が対立! 「一体、将軍とは国家の助け役である。助け役が(君主と)親密であれば国家は必ず強くなるが、助け役が(主君と)すきがあるのでは国家は必ず弱くなる」(孫子)ウクライナ国家敗戦の最後の決定打か!さらに、ウクライナ優勢であるかのような偏向報道を続けてきて、ここへきて急に報道姿勢を掌返ししたTBS『報道1930』が無意識のうちに自衛隊の重要な真実を暴露!

2023年11月11日 (土)

ウクライナ和平交渉の観測気球

2023年11月4日
Moon of Alabama

 NBCnewsウェブサイトに観測気球が掲載された。ウクライナでの敗北をアメリカとNATOが認めることに対して国民の反応を探っているのだ。

 アメリカと欧州当局がウクライナに和平交渉の話題を切り出したと情報筋 - NBCnews - 2023年11月3日

 戦争を終わらせるために、ロシアとのどのような和平交渉があり得るかについて、ワシントン-アメリカと欧州当局がウクライナ政府と密かに話し合い始めたと、この議論に詳しいある現職アメリカ高官と一人の元アメリカ高官が語った。

 ウクライナの本当の状況を考慮して、敗北を認めるのをゼレンスキーが嫌がっているというタイム誌記事が出た同じ週にだ。同じ週、エコノミスト誌がザルージ二ー将軍にインタビューしたが、軍隊が崩壊の危機に瀕しているにもかかわらず、前線の膠着状態について彼は楽観的に語った

 この三つを総合すると、ウクライナでの敗北を認めつつも、失態をウクライナ代理勢力のせいにするというアメリカ政権作戦の一環かもしれない。

 NBC記事に戻ろう。

 当局によると、合意に達するためウクライナが何をあきらめる必要があるかに関しての非常に大まかな概要が会談には含まれているという。当局者が微妙だと表現した会談の一部は、先月ウクライナ防衛コンタクトグループとして知られるNATO加盟国を含むウクライナを支援する50カ国以上の代表者会合で行われた。

 当局によると、この協議は、ウクライナ現地の軍事状況やアメリカと欧州の政治状況を尊重しているという。

 当局によると、戦争が膠着状態に達していることや、ウクライナ支援を継続する能力を米欧当局は懸念している。ウクライナの兵力が枯渇しつつあり、ロシアには無限の資源があるように見えるのをバイデン政権高官も懸念していると当局者は述べた。ウクライナも徴兵で苦闘しており、最近はウォロディミル・ゼレンスキー大統領の無期限徴兵制要件の一部に対し公然と抗議活動が行われている。

 ウクライナ軍の問題は明白だ。人が少なく、徴募できる要員が依然不足している。ウクライナ軍が受けた実際の損失を評価するのは困難だが、約300,000人の死者と約500,000+人の負傷者に上っており、彼らの多くが今や無力化されていると知っても驚くまい。

 とうとう、ウクライナの人的資源に関するこれらの懸念が認識されている。

 事情に詳しい二人の関係者によると、ウクライナ兵力の枯渇にジョー・バイデン大統領は目を向けている。

 「現在、政権最大の関心事は人的資源だ」と、ある人は言う。アメリカと同盟諸国はウクライナに武器を供与できるが「それを使う有能な兵士がいなければ殆ど役に立たない」と、この人物は言う

 最後の一文は、こう書いているタイム誌記事から引用したようだ。

 軍の一部では、武器や弾薬の不足より人員不足が更に深刻になっている。アメリカと同盟諸国が約束した全ての武器を供与したとしても「それを使う人材がいない」とゼレンスキー側近の一人が私に語った。

 ウクライナ自身が新たな旅団を作り出すより早く自分の旅団を破壊している

 ここ数日、第47旅団(レオパルト2)と第10山岳旅団(T-64BM/BV)戦車がアウディーイウカ付近で目撃され、破壊された。両旅団はつい最近、南部戦線での絶望的攻撃で壊滅的打撃を受けたばかりだった。残されたものを再構成せずに別の戦いに投入しても意味がない。これら旅団が得た経験と知識は全て失われるだろう。

 軍の職業中堅層全体、軍曹や青年将校がほとんど死傷した。彼らなしで新たな軍隊を編成するのは不可能だ。

 NBC記事は(ロシア語で)ウクライナでニュースになっている。それに対するウクライナの反応を私はまだ見ていない
 最初の政治的反応としての記事を私が掲載する間に、完全否定が現れた。

ゼレンスキー:膠着状態ではない。交渉や譲歩はあり得ない。UA Pravda 2023年11月4日

ウクライナ大統領のボロディミル・ゼレンスキーは、ウクライナ前線の状況を膠着とは見ておらず、ウクライナはロシアと交渉しないと述べた。
...
ゼレンスキー発言引用。:膠着状況ではない。ロシアは制空権を掌握している。我々は我が軍を守っている。(ウクライナの)誰も、ロシアがしているように、自国民を戦場に投げ込みたいなどと思ってはいない。

一体どうすれば克服できるのだ? F-16で、我が軍の兵士が訓練を受け、帰国するのを我々は待たなければならない。前線が防空手段が得られれば、部隊は前進して、兵器が使える」

 50年もののポンコツF-16が上昇するより早く墜落したら、彼は一体何と言うだろう。

 一方、ウクライナ政治指導部と軍事指導部間の溝が拡大している兆候は確かだ。新国防相の要請に応じて、ゼレンスキー大統領はウクライナ特殊部隊司令官を解任し、新司令官を任命したばかりだ。

 ヴィクトル・ホレンコ少将は自分の特殊作戦部隊司令官職解任理由を知らない。ウクライナ軍最高司令官ヴァレリー・ザルジニーは彼の解任要求を出していなかった。

 上官の要請なしに将校を解雇するのは極めて異様なことだ。

 ザルジニー自身も攻撃されている。

 大統領府がウクライナ軍最高司令官に前線状況を公表せぬよう助言 - UA Pravda - 2023年11月4日

 エコノミスト誌のウクライナ軍最高司令官ヴァレリー・ザルジニー記事についてイホル・ジョウクワ大統領府副長官が発言し、前線で起きていることを軍は国民に知らせるべきではないと述べた。
...
 また言及した記事が掲載された後「大統領府幹部の一人」が彼に電話をかけたとジョウクワは述べた。

 「そして、彼らはパニックに陥って私にこう尋ねた。『大統領に何を報告するべきなのか? 我々は本当に膠着状態なのか?」。我々はこの記事でこの効果を達成しようとしているのだろうか」と大統領府の担当者は述べた。

 NBC記事は、ウクライナが敗北を認める時間枠さえ設定している。

 また、和平交渉に関する緊急議論をウクライナが始めるには年末か、その直後までしか残されていない可能性が高いと当局者は非公式に述べている。当局者によると、アメリカ当局は欧州の同盟諸国と、そのような予定に関する見解を共有している。

 和平交渉にロシアが同意する可能性は高い。しかし、おそらくウクライナが進んで与える以上のものを要求するだろう。少なくとも、クリミアを含む併合した五州を完全に掌握し、ウクライナとNATOの関係はない。現在のウクライナ議会は、おそらくこれら要求を拒否するだろうし、そうなれば、ロシアの更なる要求につながるだろう。

 キーウはまだ現実を認めていない。財政的にも物理的にもウクライナは失血している。戦争開始時の狙い、つまりロシアを弱体化させるはずが、逆の結果を招いたことにウクライナのご主人連中は気づいている。今やロシアは、敵となる可能性があるどの国より本物の戦争経験を持った、より大規模で優れた武装の軍隊を持っている。

 ロシアが勝ったのだ。

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2023/11/the-ukraine-peace-talk-trial-balloon.html

----------

 RFK Jr.中等でイスラエルが演じている役割を語る。

Brian Berletic: Zionist RFK Jr. Exposes TRUTH about Israel as US Proxy DESTROYING Middle East

 マグレガー氏による近況解説 バイデンから白紙小切手を得てネタニヤフ暴走中。

Predicts a Future War - Douglas Macgregor 32:12

 デモクラシータイムス

イスラエルに正義はあるか【田岡俊次の徹底解説】20231108 43:48

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

CNN;バイデン政権、アラブ世界で米国に対する怒りが高まっていると米国外交官らから非公式に警告、アルジャジーラ「中東におけるガザ後のパックス・アメリカーナの茶番劇、バイデン政権はガザにおけるイスラエルの戦争犯罪を隠蔽するために平和を説いている」

 日刊IWJガイド

「9日時点で1万744のパレスチナ人を虐殺! イスラエル国防省『ガザで人道危機はない』! バイデン大統領『ガザ停戦の可能性なし』!」

【第1弾! ユダヤ人をホロコーストしたドイツが、パレスチナ人へのホロコーストを行っているイスラエルへの軍用品輸出承認、例年の10倍規模!「ホロコーストの歴史は繰り返す。一度目は悲劇として、二度目も悲劇として」!】共犯関係にあるシオニズムとナチズムは文字通り「コインの裏表」である! 両者のシンボルマークを刻んだ1933年のコインが存在する!(『AFP』2023年11月9日ほか)

<本日の撮り下ろし初配信!>本日午後6時より、11月2日収録「東京大学名誉教授 板垣雄三氏による講義」を、フルオープンで初配信します!

2023年11月 8日 (水)

ウクライナ状況報告:テクノロジーと膠着状態-ザルジニーの失敗

2023年11月2日
Moon of Alabama

 ウクライナのザルジニー将軍が登場する新記事が三編エコノミスト誌に掲載されている。

 一つ目はインタビューだ。

 ウクライナ最高司令官、ロシアを打倒するのに必要な画期策を語る - エコノミスト - 2023年11月1日

 二つ目は、ザルジニー自身が書いた論説だ。

ウクライナ軍最高司令官 ロシアを打倒するには何が必要か - エコノミスト - 2023年11月1日
戦争が「膠着的」になるにつれテクノロジーが鍵となるとヴァレリー・ザルジニーは言う

 この論説はザルジニーによる長いエッセイの短縮版でEconomistサイトでも読める。

現代陣地戦と、それに勝つ方法 - エコノミスト - 2023年11月1日

 ザルジニーの中心テーゼは戦争は現在膠着状態だというものだ。戦争は動きが少なくなり、大きな作戦は不可能になった。彼はそれを1917年のヨーロッパでの戦争になぞらえている。そこでは新技術(戦車などの)導入によってのみ変化が起きたと彼は言う。

 情勢の変化が少ない戦争の長期的勝者はロシアだとザルジニーは認識している。

 多くの主観的および客観的な理由により、現段階の戦争は徐々に情勢の変化が少ない形態に移行しており、歴史的に振り返れば、そこから抜け出すのは軍隊と国家両方にとって常に困難だった。同時に、戦争の長期化は、原則として、ほとんどの場合、紛争当事者の一方に有利だ。私たちの特定の場合、それはロシア連邦で、それが軍事力を再構築し、構築する機会を与えるためだ。したがって、このような状況の原因を理解し、そこから抜け出す方法を見つけ、ウクライナに有利なようにこの戦争の性質と路線を変える問題は、現代の状況に特に重要だ。

 情勢の変化が少ない戦争の膠着状態に終止符を打つ方法は新技術だとザルジニーは考えている。彼の解決策はウクライナに有利になる可能性のある特定分野を見いだし多額投資をすることだ。

 大量の無人偵察機、より小型の電子戦システム、より優れた対砲兵能力、より優れた地雷破砕技術、そして最後に、少なくとも重要な予備軍増強を彼は望んでいる。

 ザルジニーは間違っていると私は思う。戦争は膠着状態ではない。前線全体に沿って自由に行動し好きな場所を攻撃できるためロシアは明らかに有利だ。現状では最高司令官がウクライナ軍事力を破壊する命令を都合よく果たせるため全力でそうしていない。

 ザルジニーが挙げたテクノロジーはどれも本当に新しいものではない。これらはロシアが既に持っている能力で、ウクライナには明らかに欠けている。テロ戦争の20年、ロシアがさらに発展させ続ける一方、欧米諸国はこの分野への大規模投資を怠ってきた。追いつくのは困難な優位性だ。

 ザルジニーが実施したい最後の変更について、もう1つ、予備軍増強について。

 ウクライナの「あらゆる場所を攻撃する」戦略と「人命を救うため領地をあきらめることはしない」戦略が、それを妨げている。これはバフムートを押さえ、現在はどんな代償を払ってもアウディーイウカを押さえるのにゼレンスキーが固執しているからかもしれない。この両方で、ウクライナは莫大な物資と人員を費やしている。より多くの資金と武器を手に入れるため成功を示す必要があったので、ゼレンスキーは攻撃と持ちこたえることにこだわった。

 その戦略は失敗し、ウクライナ兵士を殺してしまった。

 侵攻が始まって以来、ウクライナは公式死者数と負傷者数の公表を拒否している。しかし、アメリカと欧州の推計によれば、両陣営とも犠牲者は10万人を遙かに超えている。ウクライナ軍の兵卒がひどく失われたため徴兵局はかつてないほど高齢要員の徴募を余儀なくされ、ウクライナ兵士の平均年齢は約43歳に引き上げられた。「彼らは今や良い年の男性で、しかもそれほど健康的ではない」とゼレンスキー側近は言う。「ここはウクライナだ。スカンジナビアとは違う」

 軍最高指導者ザルジニーの任務は戦争を戦う正しい方法を文民指導部に説得することだった。

 一年前ヘルソン市からのロシア軍撤退後、ウクライナ軍は有利な地理的特徴に沿った防御陣地に留まるべきだった。ロシアは攻撃し、より大きな損失に耐えなければならなかったろう。だがウクライナがきちんと構築した防衛線は依然一つも見当たらない。その代わり、予備軍は依然失敗した攻撃に投入され、明らかに煮えたぎる大釜状態の陣地にしがみつくことになる。


拡大する

 ここ数日、第47旅団(レオパルト2)と第10山岳旅団(T-64BM/BV)戦車がアウディーイウカ付近で目撃され破壊された。つい最近、両旅団は南部戦線での絶望的攻撃で壊滅的打撃を受けたばかりだった。残されたものを再構成せずに別の戦いに投入するのは意味がない。これら旅団が得た経験と知識は彼らとともに全て失われるだろう。

 ザルジニーは、これら過ちを認める気配を見せていない。もしゼレンスキーが軍の助言に従わなかったのなら辞任すべきだった。もし彼がゼレンスキーの戦略に同意したのなら、彼の判断は単に失敗したことになる。どちらかを正すには今となっては遅すぎる。

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2023/11/ukraine-sitrep-technologies-and-stalemate-zaluznys-failures.html#more

----------

 大本営広報部洗脳呆導、いまだにウクライナ反攻を扱っている? 見ないので具体的内容は知らない。マグレガー氏解説と違い、怪説。

Douglas Macgregor: "The Offensive of The Russian and Ukrainian Troops Has Ended" 24:21

 Alex Christoforou ブリンケン国務長官、キプロス到着時、大統領を抱擁しようとして避けられた。アンカラ空港到着時迎えたのはアンカラ副知事だけ。

Blinken denied hug/kiss. Ursula 5 principles for Gaza. Elensky no elections. Kuleba no stealing. 41:23

 アンドレイ・マルチャノフ氏NATO解説も興味深い。宗主国軍の無能さを徹底批判。

NATO's Inevitable Erosion | Andrei Martyanov  56:19

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

イスラエル・ガザ戦争を巡り中国当初慎重姿勢、中国と湾岸諸国との深い経済関係が中国の中東政策に影響。イスラエルの軍事作戦後にこれら諸国から強い抗議が起こると、中国のレトリックは明らかに親パレスチナ寄りに。停戦求める国連決議で米国反対、中国賛成 と別れる。

 日刊IWJガイド

「イスラエルによるガザ侵攻で、インド、UAE、イスラエル、EUを結ぶ『インド・中東・欧州経済回廊』構想が頓挫!」

はじめに~イスラエルによるガザ侵攻で、インド、UAE、イスラエル、EUを結ぶ「インド・中東・欧州経済回廊」構想が頓挫! イスラエルに連帯を示したインドにとって、湾岸アラブ諸国も重要な存在! ガザで虐殺が行われている以上、シオニズムを批判したガンジーの警告に従い、インド政府はイスラエルを非難すべき!!

2023年11月 6日 (月)

エコノミスト誌のガザ偽政治史

2023年11月1日
Moon of Alabama

 エコノミスト誌は歴史を捏造している。

 ビビ・ネタニヤフは間違った場所の間違った男 - エコノミスト - 2023年10月31日

 政府の明確な指示がない中、イスラエル国防体制があらゆる計画を行っている。2007年のハマス・クーデターまで支配していたガザ地区に、最終的にパレスチナ自治政府が戻るのが望ましい解決策だ。


拡大する

 2007年にも、その前後にも「ハマス・クーデター」はなかった。しかし、ガザでは実際にクーデターの企てがあった。それはパレスチナ自治政府も率いていたファタハのムハンマド・ダーランが率いており、アメリカの支援を受けて、合法的に選出されたガザのハマス政府をファタハは打倒しようとしていた。

ガザ爆弾 - ヴァニティ・フェア - 2008年3月3日

 2006年のパレスチナ総選挙で、ハマスがファタハに勝利する期待が外れた後、ホワイト・ハウスは、またもやスキャンダラスなほど秘密裏に自滅的な中東大失策を考え出した。イラン・コントラ風、ピッグス湾風の。憤慨した元・現職米国高官に裏付けられた機密文書でブッシュ大統領やコンドリーザ・ライスやエリオット・エイブラムス国家安全保障担当副補佐官がファタハ実力者ムハンマド・ダーラン率いる軍を支援し、ガザで血なまぐさい内戦を引き起こし、ハマスをかつてないほど強くした経緯を著者は明らかにしている。

 その後、ブッシュ大統領はムハンマド・ダーランを「我々の仲間」と呼び、クーデターを推進するためあらゆる手を尽くした。

 パレスチナ内戦を引き起こすため、ブッシュが承認し、コンドリーザ・ライス国務長官とエリオット・エイブラムス国家安全保障担当副補佐官が実行した秘密作戦を暴露するアメリカとパレスチナ情報源に裏付けられた機密文書をヴァニティ・フェア誌が入手した。この計画は、民主的に選出されたハマス率いる政府を権力の座から引きずり下ろすのに必要な力をアメリカの要請で供給された新兵器で武装したダーラン率いる部隊がファタハに与えるというものだった。

 それは長く複雑な物語だ。結局、ブッシュ政権はあきらめ、ハマスとガザをひたすら無視しようとした。それもうまくゆかなかった。

 当時の『ヴァニティ・フェア』誌記事はこう締めくくっている。

 もしブッシュ政権が違う政策を追求していれば、パレスチナの人々にとって、イスラエルにとって、そしてファタハのアメリカ同盟者にとって、ガザでの結果が少しでも良くなっていたかどうか確実なことは言えない。しかし、一つだけ確実と思われるのは、これ以上悪くなることはあり得なかったことだ。

 入植者と軍が拷問し脅しているヨルダン川西岸地区のパレスチナ人が、いかに無力かを見ると、この結論に同意するのは困難だ。

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2023/11/the-economist-fakes-political-history-of-gaza.html

----------

 マグレガー氏最新Youtube

Douglas Macgregor: "We Are Trapped Behind Conflicts" 24:06

 日刊IWJガイド

「パレスチナ問題の二国家解決を望まないネタニヤフ首相は、ハマスと暗黙の政治同盟を結び、パレスチナ自治政府の弱体化を目論んでいる!」

はじめに~パレスチナ問題の二国家解決を望んでいないネタニヤフ首相は、パレスチナの国家ビジョンを打ち砕き、パレスチナ自治政府を弱体化させるために、カタールやイランからハマスへの資金提供(現金持ち込み)を黙認し、ハマスの軍事力と政治力の増大に手を貸してきた! イスラエル紙『ハアレツ』への寄稿でイスラエルの歴史研究者アダム・ラズ氏が指摘!「ネタニヤフ首相とハマスは、共通の敵であるパレスチナ自治政府に対して暗黙の政治同盟を結んでいる」!!

より以前の記事一覧

その他のカテゴリー

エチオピア 911事件関連 Andre Vltchek Caitlin Johnstone CODEPINK Eric Zuesse Finian Cunningham GMO・遺伝子組み換え生物 ISISなるもの James Petras John Pilger Mahdi Darius Nazemroaya Mike Whitney Moon of Alabama NATO NGO Pepe Escobar Peter Koenig Prof Michel Chossudovsky Saker SCO Scott Ritter Stephen Lendman Thierry Meyssan Tony Cartalucci/Brian Berletic TPP・TTIP・TiSA・FTA・ACTA Unz Review Wayne Madsen WikiLeaks William Engdahl wsws アフガニスタン・パキスタン アメリカ アメリカ軍・軍事産業 イギリス イスラエル・パレスチナ イラク イラン インターネット インド ウォール街占拠運動 ウクライナ オセアニア・クアッド オバマ大統領 オーウェル カジノ カナダ カラー革命・アラブの春 ギリシャ クリス・ヘッジズ グレート・リセット サウジアラビア・湾岸諸国 シェール・ガス・石油 シリア ジーン・シャープ ソマリア ソロス チベット チュニジア・エジプト・リビア・アルジェリア テロと報道されているものごと トヨタ問題 トランプ大統領 トルコ ドイツ ナゴルノ・カラバフ ノーベル平和賞 バイデン政権 パソコン関係 ヒラリー・クリントン ビル・ゲイツ フランス ベネズエラ ベラルーシ ホンジュラス・クーデター ボリビア ポール・クレイグ・ロバーツ マスコミ ミャンマー ユダヤ・イスラム・キリスト教 レバノン ロシア 中南米 中国 中央アジア 二大政党という虚構・選挙制度 伝染病という便利な話題 北朝鮮・韓国 地球温暖化詐欺 地震・津波・原発・核 宗教 憲法・安保・地位協定 授権法・国防権限法・緊急事態条項 文化・芸術 新冷戦 新自由主義 日本版NSC・秘密保護法・集団的自衛権・戦争法案・共謀罪 旧ユーゴスラビア 映画 東ヨーロッパ・バルト諸国 東南アジア 民営化 無人殺戮機 田中正造 英語教育 読書 赤狩り 通貨 選挙投票用装置 難民問題 麻薬 麻薬とされるマリファナについて

お勧め

  • IWJ
    岩上安身責任編集 – IWJ Independent Web Journal

カテゴリー

ブックマーク

最近のトラックバック

無料ブログはココログ