Moon of Alabama

2023年3月24日 (金)

ウクライナ状況報告 - アウディーイウカ

Moon of Alabama
2023年3月21日

 バフムートは包囲されている。出入りする全ての道路はロシア砲撃を受けている。過去3日そこでの戦闘はほとんど停止している。作戦がなぜ中止されたか誰も知らないようだ。

 ウクライナがバフムートを包囲から解放するための反撃を準備しているという未確認主張がある。攻撃はぬかるむ地面が少し乾き次第すぐに始まると考えられている。

 一方、アウディーイウカで別の包囲が行われている。

 アウディーイウカ(ウクライナ語:Авд??вка、IPA:[?u??d(j)ijiu?k?]はウクライナのドネツィク州にある地域では重要な都市だ。この都市は州の中心部、ドネツク市のすぐ北に位置している。巨大なアウディーイウカ・コークス工場がアウディーイウカにある。この都市の戦前の人口は31,392人(2022年推定)だった。2022年8月、人口は2,500人と推定された。

 アウディーイウカは、ロシアが2022年9月に地域全体の併合を宣言する前の分離主義のドネツク人民共和国が主張する境界内にあった。ドンバスでの戦争中、アウディーイウカは最前線都市になり、2017年には戦いが行われた。2022年のロシアのウクライナ侵攻中、激しい戦闘によりアウディーイウカは大部分が破壊され、ほとんどの住民が逃げた。

2023年3月8日


出典: LiveUAmap - 拡大する

 アウディーイウカは強固に要塞化されている。コークス工場は強みだ。ウクライナ軍はこの都市を利用してドネツク市を砲撃した。しかしドネツク市占領の試みはほとんど失敗した。

 二週間前、突然状況が変わった。ロシア空軍は大型滑空爆弾でアウディーイウカを爆撃し始めた。同時に、二方から都市を包囲する作戦が開始された。

2023年3月21日

出典: LiveUAmap - 拡大する

 アウディーイウカ北部での東から西への移動により、この都市への鉄道が遮断された。ロシア軍は鉄道を渡り更に西に移動した。戦闘は現在ベルディチで進行中だ。ベルディチの南には今のところアウディーイウカに残された唯一実際の供給路である道路の交差点(O0542、C015801、C015802)オルロフカがある。

 アウディーイウカ南西で、ロシア軍は北に移動した。彼らは現在シバーンを占領しようとしている。そこでの最初の前進は3月12日ウクライナ第36海兵旅団がこの地域に配置された際停止した。


出典: Military Land -拡大する

 武装偵察は、高層ビルが多いでアウディーイウカ市南西部でも行われている。

 北西のロシア陣地と南西アウディーイウカの距離は8キロ(5マイル)だ。これは、その間の地域を通る道路交通をロシア砲撃が遮断するのに十分な狭さだ。

 アウディーイウカ周辺の風景は何の変哲もない。周囲の平地より約50メートル高いスラグの山がいくつかある。しかし、それらは大砲で容易にカバーできるため、どちら側にとっても実際は役に立たない。


出典:Ukraine Topographic Map-拡大する

 これは現在作戦で包囲されているドネツク戦線でウクライナが保持している二つ目の地域だ。どちらの地域も、ロシアは孫子の助言に従って包囲を完全閉鎖するのではなく脱出路を開けている。これは包囲された軍隊による狂信的な防衛を防ぎ、敵が更に多くの兵士を絶望的な陣地に送り込むようにさせる可能性さえある。

 ウクライナ軍が反撃でバフムートを救済する計画を持っている場合、アウディーイウカ包囲がもたらす追加の問題を考えなければならない。そこから始めるべきか? バフムートでの反撃に使用する予定で集めた部隊を分割し、アウディーイウカで複数の攻撃を開始する必要があるのだろうか? 一方あるいは両都市をあきらめるべきか? 難しい決断だ。

 アウディーイウカでの進展がウクライナ軍に誤りを犯すのに十分な時間を与えるのに成功した後、バフムートに対するロシア攻撃が停止された可能性が高いと私は思う。

 時間はロシアの味方で、ウクライナ軍は「欧米」支援を維持するため行動し成功を示す必要があるのだ。

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2023/03/ukraine-sitrep-avdiivka.html#more

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 The New AtlasのBerletic氏は、この記事と直接関連する話題、欧米(アメリカ・NATO)の弾薬切れという事実を語っている。属国軍事専門家連中が何を言っているかは知らない。

West Surges Ammunition Ahead of Ukraine's All-Or-Nothing Offensive 39:01

 スコット・リッター氏、スナク首相の劣化ウラン弾供与を批判している。コソボでもイラクでも、使用された劣化ウラン弾により現地住民のガンや白血病多発の事実を挙げている。もちろんテロ宗主国当局は無視しているが。

Is it China & Russia against the US in Ukraine? - Scott Ritter 22:33

 プーチン・習会談が横綱級ならゼレンスキー・岸田会談は十両級。報道価値なしと田岡氏。例の放送法歪曲のおかげか、彼は決して大本営広報部番組に起用されない。

 デモクラシータイムス

米国の凋落 追従の愚 【田岡俊次の徹底解説】20230322 1:05:25

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

WSJ・社説:FRBは金利問題で、「針に糸を通す」ような作業を実施、インフレ制御(金利上昇)と銀行システムの安全確保(高金利で借り手の不安増大)。NYT「銀行不確実性の中でFRBインフレ重視で利上げ」。PWBから預金2割流出し、流動性不安

 日刊IWJガイド

「『ノルドストリーム1、2』を爆破したのは誰か!? 岩上安身によるエネルギー・金属鉱物資源機構・調査課長原田大輔氏インタビュー第4弾!」

2023年3月21日 (火)

史上最悪の取り引き-核の不安のためにアメリカに金を払うオーストラリア

Moon of Alabama
2023年3月15日

 先週のレビューで、私はAUKUS協定に言及した。協定は2021年9月に最初に発表された。当時こう私は書いた

 昨日、アメリカ、イギリス、オーストラリアは、オーストラリアがアメリカの中国に対する支持を実行するため原子力潜水艦を購入すると発表した。
...
 これは、イギリスにも負け組という代償で、オーストラリアにとっては主権と予算管理の戦略的喪失を伴い、アメリカにとっては巨大ながら短期的な勝利だ。

 これは、フランスと欧州連合の顔に対するアメリカの更なる平手打ちだ。この取り引きは、ニュージーランドやインドネシアや、もちろん中国を怒らせるだろう。それは国際的核不拡散体制を混乱させ、韓国や日本の核軍備につながる可能性がある。

 オーストラリアには現在通常潜水艦が6隻ある。フランスに新潜水艦を注文したが、AUKUSのための契約を破棄した。

 オーストラリアが支払わなければならない新潜水艦の価格は、フランス潜水艦より遙かに高い。既に約30億ドルがフランスの契約で消えた。フランスは当然キャンセルするための追加補償を要求する。アメリカまたはイギリスとの新契約はフランスの契約よりも費用がかかるが、12隻ではなく8隻しかない。一隻を海上に保つには三隻の潜水艦が必要なため(他の二隻は訓練か修理中)、オーストラリア海軍の実際の巡視能力は、海上で4隻から2-3隻の潜水艦を同時に航行させられる。

 より複雑で、より少数の潜水艦の遙かに高い価格は、今後数十年にわたりオーストラリアの防衛予算を混乱させるだろう。

 私は更に、恫喝がAUKUS取り引きに関与した可能性があると示唆した。

 発表の数日後、新しい詳細が発表され、新潜水艦建造には何年もかかるため、オーストラリアはアメリカから原子力潜水艦をリースすることを示唆した。パース港を改良し、原子力艦船に対処できるようにするのだ。

 これにより、パースは、アメリカ原子力潜水艦の恒久駐留に対応できる基地に改築される。これら潜水艦は核兵器を搭載している。

 「リースされた」潜水艦、または少なくとも推進部には、もちろんアメリカまたはイギリスの乗組員が配備される。オーストラリアは既に潜水艦乗組員維持に問題を抱えている。「リースされた」潜水艦で利用できる少数の乗員は、それらを運用するのに十分ではない。確実にアメリカが指揮する潜水艦のゲストになる特権にオーストラリアは多くを支払うはずだ。

 オーストラリアの全体的な立場は良くは思えない。

 中国の台頭に支えられたオーストラリアの採掘ブームは終わりに近づいている。国は予算を削減しなければならず、新しい経済モデルを模索する必要がある。
しかし、なぜ私はこれをアメリカにとって「巨大だが短期的勝利」と呼んだのか。

 アメリカがオーストラリアで潜水艦基地を獲得し、それを使用することで報酬を得るという点では勝利だ。中国に対し冷戦を仕掛けるのが狙いなら、これは良く見える。これが必要な戦略かどうかは疑わしいし、成功するかどうかも同様疑わしい。もちろん、武器メーカーは依然それを喜ぶだろう。

 しかし、アメリカが現在および将来のパートナーの多くを失うという意味では、これは短期的勝利にすぎない。QUADパートナーであるインドと日本を第2層の地位に格下げしたのだ。インドネシアやマレーシア、さらにはシンガポールさえ、彼らに対し最終的には悪質な計画に対して疑念を高めている。

 2022年5月、オーストラリアは新議会を選出した。労働党が政府の自由党に取って代わった。新しい潜水艦と取り引き全体が非常に高価なことがわかった。それは契約を破棄する好機だった。

 答えは明らかだ。AUKUSの取り引き全体を捨て、ドイツの潜水艦を購入するのだ。

 取り引きの本当の理由は、中国に嫌がらせをするため独自の原子力潜水艦を送れる港と基地をオーストラリアにほしがっていたアメリカの願望だったかもしれない

 オーストラリアの原子力潜水艦購入申し出は、この大陸への原子力潜水艦(核兵器搭載)駐留に対するオーストラリア国民の抵抗を取り除くためにのみ行われた可能性がある。

 オーストラリアはそういものがない方が良いはずだ。

 しかし新首相アンソニー・アルバニージには取り引きを終了させる勇気がなかった。先週、関係する三か国は新しい詳細を発表した

 オーストラリアの原子力潜水艦計画は、今後30年間で最大3680億豪ドルかかり、連邦政府は少なくとも3隻のアメリカ製原子力潜水艦を購入し、アメリカ造船所に「重要な追加資源」を提供することが確認されている。

 オーストラリア政府は、アメリカ議会の承認を待つ間、来年10年初頭に3隻の中古のバージニア級潜水艦を引き取る予定だ。

 今朝サンディエゴで発表された画期的なAUKUS防衛安全保障協定の下で、更に二隻購入する選択肢もある。

 その間イギリスが彼らのアスチュート級潜水艦を置き換えるため既に行っている作業を「活用」するSSN-AUKUSとして知られる新しい潜水艦の設計と開発作業は継続される。

 AUKUSクラスの潜水艦は、最終的にはアメリカの戦闘システムを使用し、イギリスとオーストラリア両国に運用される。

 2040年代初頭から2050年代後半まで2年ごとに一隻の潜水艦が建造され、2050年代半ばまでに五隻のSSN-AUKUS潜水艦がオーストラリア海軍に引き渡される。

 最も奇妙なのは中古バージニア級潜水艦購入だ。リース契約の方が遙かに良かったはずだ。原子力潜水艦は廃棄が非常に高価だ。彼らの60%濃縮ウラン燃料は非常に長期間保管しなければならない。オーストラリアは核の経験がない。

 オーストラリア元首相ポール・キーティングは、この合意を歴史上最悪の取り引きと呼んでいる。

 ポール・キーティングは、3680億ドルのオーカス原子力潜水艦計画を、ビリー・ヒューズが徴兵制を導入しようとして以来の、労働党政府による「史上最悪の取り引き」で「最悪の国際的決定」だとレッテルを貼った。

 水曜日にナショナルプレスクラブで、元労働党首相はアルバニー政権に対し並外れて痛烈な非難を開始し、野党にいて、そうする「権限がない」時にAUKUSに署名する決定を支持する労働党の「無能」を攻撃した。
...
 わずか8隻の原子力潜水艦(バージニア級潜水艦と次世代SSN-Aukus潜水艦)を取得するために費やされた3680億ドルは、代わりに40-50隻の通常型潜水艦を購入できるので「史上最悪の取り引き」だと彼は述べた。

 またキーティングはAUKUSの支持で従来のアタック級潜水艦契約を失ったフランスが「最新のフランス原子力潜水艦」の「新しい取り引き」を申し出たことを明らかにした。

 これらは「兵器級の95%ではなく5%の濃縮ウラン」だけが必要で「固定価格」で2034年の「確固たる納期」だと彼は述べた。フランスは「返事を得ていない」とキーティングは主張した。

 核防衛政策専門家であるジェームズ・アクトンは、この取り引きについて次のようにコメントしている。

(((ジェームズアクトン))) @james_acton32 - 20:16 UTC 2023年3月13日

@POTUS、@RishiSunakと@AlboMPがAUKUS潜水艦計画を発表するにあたり、技術と拡散リスクの私の評価は次のとおりだ。

 BLUF:彼らはこれらのリスクを軽減するため真剣な努力をしてきたが、残っているものは現実的で大きい。

 動画発表へのリンク(1/n)

 計画は次のとおりだ(簡単に):
1. 🇦🇺に🇬🇧 & 🇺🇸がSSNを配備する (2027年から)
2. 🇦🇺はdeploys 🇺🇸から購入したヴァージニア級SSNを配備する。(2032年から)
3. 🇦🇺が設計し製造したAUKUS SSNバージニア級SSNを購入し配備する(2040年代初頭から)
* SSN =原子力攻撃潜水艦
(2/n)
...

 アクトンは取り引きのリスクを詳述している。彼らは巨大だ。財務、技術、タイミングのリスクに加え、核拡散問題もある。この協定は核不拡散条約に反しており、オーストラリアがIAEAから協定の例外を認められた場合、他の国々も同様要求をするだろう。

 私はアクトンの2番目のツイートに応答した。

 Moon of Alabama @MoonofA - 20:24 UTC 2023年3月13日
1.はアメリカがAUKUSで望んでいたものだ。
2.主にアメリカ乗組員で、名目でだけオーストラリア指揮下にある。
3.オーストラリアには高過ぎて、決して起きない。

 オーストラリアは、西オーストラリア州の海軍基地HMASスターリングを強化するために数十億ドルを費やし、アメリカとイギリスがローテーション駐留に使用できるようにする。アメリカとイギリスの原子力造船所に更に数十億ドル「投資」する。主権がほとんどないバージニア級の潜水艦に数十億ドルを支払うことになる。

 潜水艦設計は長い間複雑な計画だ。バージニア級潜水艦の最初のバッチを設計するのに3,500万労働時間かかり、最初の潜水艦を建造するのに900万労働時間かかった。新しいSSN-AUKUSにも同様の経費と問題がある。私は何も建造されないよう期待している。オーストラリアもイギリスもそのための金がない。

 それでも、政治的影響はあらゆる側面にあるだろう。

 この取り引きにより、オーストラリアは本質的に、オーストラリアの最大顧客である中国と対峙するためアメリカに法外な代償を払うことになる。近隣諸国は不幸だ。インドネシアはマレーシアと同様に拡散リスクについて騒いでいる。ヨーロッパはオーストラリアがフランスとの取り引きを破棄し、新しいフランスの申し出を拒否したことに不満を抱いている。この協定はオーストラリアの安全保障を向上させるものではない。

 キーティング(ビデオ)のインタビューを見た労働党議員は、彼らの党首が間違った決定をしたことを理解するようになるだろう。

 それを逆転させるには何が必要だろう?

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2023/03/the-worst-deal-ever-australia-to-pay-us-for-nuclear-insecurity.html#more

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 インドのメディアがまさにこの話題を扱っていた。さすが独立国家のメディア。

Gravitas Live: Why the AUKUS deal will fail to protect Taiwan from China's invasion | WION

アメリカを置き去りにする地政学の地響き

2023年3月20日
Moon of Alabama

 先月、我々は驚くべき地政学的発展を見た。

 2月、中国はアメリカ覇権を公に非難し、世界的安全保障構想を発表し、ウクライナ和平計画を提示した

 3月10日、中国はサウジアラビアとイランの国交回復合意を仲介した

 3月15日、モスクワはシリアのバッシャール・アルアサド大統領を盛大に歓迎した

 昨日、アル・アサドと妻アスマはシェイク・モハメッドとの会談のためUAEを訪問した

 また昨日、イランとイラクはCIAが支援するクルド人の対イラン活動を止める安全保障協力協定に署名した。

 また昨日、サウジアラビアのサルマン国王はイラン大統領をリヤド訪問に招待した。

 過去30年アメリカは中東を裏庭と見なしていた。20年前アメリカはイラクを違法に侵略し、10万人の死と数十年の混乱を引き起こした。現在中国は平和的手段により、わずか一か月以内に中東のバランスを変えた。

 本日、中国の習主席はロシアのプーチン大統領との3日間会談のためモスクワに到着した。プーチン大統領による文章が人民日報に掲載され、ロシア・メディアは習主席の署名入り文章を掲載した

 アメリカはウクライナに対する中国の和平提案が確実な地歩を得るのを恐れている。アメリカは停戦和平交渉に公然と反対している。それはウクライナが決めるものだと私は思っていたが?

 プーチンは中国の和平計画を公式に支持する可能性が高いが、アメリカは実際和平が実現するかもしれないと疑心暗鬼だサウジアラビア・イラン合意を破壊したいとすら思っているかもしれない。

 ちなみに中国の人々は世界で最も幸せだ。

 習主席とプーチン氏は現在、多国間グローバル・ショーを展開している。バイデンと彼の周囲の不幸な「一極覇権主義」連中は取り残されている。

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2023/03/geopolitical-rumblings-leave-us-behind.html

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 「簡にして要を得る」の見本。この記事にある中国が発表した覇権主義批判文US Hegemony and Its Perilsを読む予定。ブルームバーグが簡単に報じているだけ。属国大本営広報部は完全無視するのだろうか? 大政翼賛会番組を一ヶ月見るより遙かにためになるだろうに。

2023年3月16日 (木)

ウクライナ - 現実を認め始めたメディア

2023年3月14日
Moon of Alabama

 とうとうウクライナ軍の実態に関するいくつかの真実が主流メディアに忍び込みつつある。我々が何度も説明した通り現状は実に酷いが、まだ完全には暴露されていない。

 ワシントンポストはこう書いている。

 ウクライナは損失により熟練した軍隊と軍需品が不足し悲観論が高まっている

 プロパガンダ部分は省き事実の核心に触れたい。引用は長いが恐ろしい状況のひどさを把握するには必要だ。

 冒頭段落:

 かつてロシアに対しかなり優位と考えられていたウクライナ軍の質は、最も経験豊富な兵士の多くを戦場から奪ったこの一年の死傷者により低下し、一部のウクライナ当局者は、待望の春季攻勢を開始するキーウの準備態勢に疑問を呈している。

 春の攻勢は、バフムート封鎖を解除するための発表された救援作戦と同時に起きる可能性がある。後者は泥に悩まされており、今後数週間は悪化するだけだ。

 春の作戦は、なじみのない武器の途方もない組み合わせを使うほやほやの新兵で行われる。いくつか「欧米」の驚愕作戦がない限り、十分に準備されたロシア防衛線をどのように圧倒できるかわからない。

 記事に戻ろう。

 現場の軍人によると、損失を埋めるため連れてこられた経験の浅い新兵の投入は、砲弾や迫撃砲爆弾を含む基本的弾薬不足にも苦しむウクライナ軍の様相を変えた。

 「戦争で最も価値があるのは戦闘経験だ」とウクライナの軍事プロトコルに従ってコールサイン、クポルで識別される第46空襲旅団の大隊司令官は言った。「6か月の戦闘を生き延びた兵士と射撃場から来た兵士は全く違う兵士だ。天と地の差だ。

 「そして戦闘経験のある兵士はごくわずかだ」とクポルは付け加えた。「残念ながら、彼らは皆既に死んだか負傷している。

 そのような厳しい評価は、ほとんど暗黙のうちに最前線から首都キーウの権力層に明白な悲観論を広めた。

 ウクライナの損失は死者10万人より20万人に近く、更に多くの負傷者を出したと推定されており、特に下級指揮官レベルで感じられる。セールスマンや教師を街頭から連れて行き、下級指揮官役をさせるのは無理だ。

 クポルは、ウクライナ軍のより良い訓練をワシントンから確保することを期待して発言しており、来る反撃のため確保されているウクライナ軍が、現在彼の指揮下で前線に配置している経験の浅い兵士よりも多くの成功を収めることを望んでいると述べた。

 「常に奇跡を信じている」と彼は言った。「虐殺と死体になるか立派な反撃になるかだ。選択肢は二つだ。反撃はそのいずれかだ。」

 反撃が虐殺以外のものになるには確かに奇跡が必要だ。

 匿名を条件に率直に語ったあるウクライナ政府高官は欧米が約束した戦車の台数を「お印的な」量だと呼んだ。他の人々は個人的に、約束の物資が時間内に戦場に到達することにさえ悲観論を表明した。

 「より多くの資源があれば、もっと積極的に攻撃する」と高官は言った。「資源が少なければ、より防御的になる。我々は防御する。ですから、個人的に尋ねられれば、私は大規模反撃は信じない。私は信じたいが資源を見て「これで?」と自問する。我々は局所的にはいくつか成功するかも知れない。」

 「我々には要員も武器もない」と高官は付け加えた。「そして我々は比率を知っている。攻撃時には2倍か3倍の人員を失う。そんなに多くの人員を失うわけに行かない。」

 アメリカは「ウクライナがそれだけの損失を被る余裕がある」かどうか尋ねるつもりはない。彼らは準備段階から脱出する可能性さえほとんどない大規模攻撃を推進する。

 写真撮影に同意し、率直な評価をしたことで個人的批判に直面する可能性があるのは理解していると言ったクポルは、手榴弾を投げたことがなく、砲撃下ですぐに陣地を放棄し、銃器の取り扱いに自信がない新たに徴兵された兵士たちと戦うと述べた。

 彼の部隊は都市を占領したロシア軍に包囲された後、冬にウクライナ東部のソレダールから撤退した。クポルはロシアのワグナー傭兵集団に対して兵士たちが前進する中、彼の大隊と共に戦う部隊の何百人ものウクライナ兵が直ぐさま陣地を放棄したのを思い出す。

 一年の戦争後、クポル中佐は、彼の大隊は見分けがつかないと言った。約500人の兵士のうち約100人が戦死し、更に400人が負傷し、完全な再編成になった。クポルは自分が大隊で唯一の軍事専門家だと述べ、経験の浅い兵士だけで編成された部隊を率いる苦闘を説明した。

 「私は100人の新兵を受け取った」とクポルは言った。「連中は私に彼らを準備する時間を与えてくれない。連中は「彼らを戦いに連れて行ってくれ」と言う。彼らは全てを放り投げて走る。そうなのだ。なぜかわかりますか? 兵士は撃たないのです。私は彼に理由を尋ねると、彼は「私は銃撃の音が怖いです」と言う。そして何らかの理由で彼は手榴弾を投げたことがない。...すべての訓練センターにNATO教官が必要で、教官をを塹壕に派遣する必要がある。連中は仕事に失敗したのだから。」

 彼はアメリカ製MK19用の迫撃砲爆弾や手榴弾の不足など深刻な弾薬不足について説明した。

 「あなたは最前線にいる」とクポルは言った。「連中はあなたに向かって来る、そして撃つものが何もないのだ。」

 キーウは組織的な形で新しい軍隊をより良く準備するのに集中する必要があるとクポルは述べた。「我々がしているのは、インタビューをして、我々は既に勝ったと人々に伝えることだけだ。ほんのわずかで、二週間で我々は勝つ」と彼は言った。

 そう、キーウは'欧米'マスコミに助けられて、可能性が低い勝利について語っているのだ。現場の見解は大きく異なる。

 安全上の理由からポスト紙が名前だけ書いているウクライナ兵ドミトロは多くの似たような状況を説明した。ドネツク地域の第36海兵旅団陣地で服務している経験の浅い兵士の何人かは「塹壕を離れるのを恐れている」と彼は言った。時に砲撃は非常に激しく、一人の兵士がパニック発作を起こし「他の連中が彼を抑える」と彼は言った。

 仲間の兵士たちが非常に動揺しているのを初めて見たとき、リスクの現実を彼らに説明しようとしたとドミトロは言った。次には連中は「陣地から逃げた」と彼は言った。

 「私は彼らを責めない」と彼は言った。「彼らはとても混乱していた。」

 そう砲撃ショックは本物だ。砲撃を受けるのは恐ろしいことだ。特に初心者の場合、兵器がなく、反撃する方法もないまま塹壕に座っているのだ。

 ロシア火砲の優位がウクライナの損失がロシア側損失より何倍も多い理由だ。だが歩兵がいて良く訓練されていたにせよ軍の根幹の喪失を補えるものは皆無だ。

 ウクライナは過去9年間、アメリカの訓練を受けた下級将校の多くを失い、侵略開始時にウクライナ人がロシアの敵に差をつけるのを助けた指導者軍団を損なったとウクライナ当局者は述べた。今当局者は軍隊を交代させなければならないと言っている。「彼らの多くは死亡している」と当局者は言った。

 一体何で交代するのだろう? 下士官や大尉を訓練するには何年もかかる。これら階級には現場経験が必要だ。民間訓練はそれを置き換えることはできない。実戦経験のない「欧米」将校が教える三週間コースでは、これを補えない。

 新しい装備と訓練があっても、ロシアが本格的な防御を構築した巨大な前線に沿って攻撃するにはウクライナ軍は不十分だと米軍当局者が考えているため、軍は戦車や装甲車両で突破できる弱点を調査するよう訓練されている。

 弱点はないはずだ。あるいはロシアが意図的に開けたままにして、ウクライナの「反撃」を引き込み、それを一つの大釜に閉じ込めるものがあるかもしれない。

 ウクライナにとっては終わりだ。ロシア軍はウクライナ軍をいくつか小さな大釜で包囲している。バフムートはその一つにすぎない。南には別の塊がある。更に南にあるアンヴィウカも大きな問題を抱えており、3つのうち最初に陥落するかもしれない。


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 ニューヨークタイムズさえそれに気づき始めている

 北のクピアンスクから南のアウディーイウカまで、バフムート、ライマン、その間の数十の町を通って、ロシア軍はウクライナ東部の160マイルの弧に沿って攻撃しており、可能性がある春攻勢前に戦術的優位をめぐる戦闘は激化している。月曜日、昨年ほとんどの間最前線にあり、最近再び戦闘の焦点となっている町アウディーイウカとその周辺で激しい戦闘が報告された。
...
 ロシア人軍事ブロガーによると民間軍事企業ワグナーが都市東側の支配を掌握したバフムートでは街頭や爆破された建物の残骸や鉱山の地下深い迷路で残忍な戦闘が行われている。
...
 クピアンスクと周辺の村ではロシアが砲撃を強化し地上攻撃を探っており、ウクライナは民間人に退去を命じた。ロシア砲撃はライマンや他の町でも激化した。ウクライナ軍によると、ロシア軍は毎日100回以上彼らの前線を突破しようとしている。

 人や無傷の建物がほとんどないため、最も激しく争われている場所はドンバスとして知られる東部地域全体を占領する目標にとってクレムリンが重要と見なす道路や鉄道の支配を超えて提供できるものがほとんど残っていない。また攻撃は次の攻撃のためのより良い陣地、相手側の立場とプロパガンダ価値に関する情報をもたらす可能性がある。

 NYTは言及していないが、最も重要なのは、これら全ての攻撃でロシア軍がウクライナ軍を破壊していることだ。

 数週間以内に、これら3つの大釜が崩壊した後、ウクライナ軍は逃走するだろう。それまでに夏になり、泥は乾くだろう。その後ロシア軍はより機動性が高くなり、より広い「大きな矢」の動きさえできる可能性がある。

 ウクライナ軍がこれらの動きに対抗する唯一の方法は、現在「反撃」の準備をしている部隊を防衛編成として使用することだ。

 しかし、それでも避けられない崩壊が到来するまで、あと3か月ほどしかない。

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2023/03/ukraine-media-start-to-acknowledge-reality.html#more

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 当然ながら、スコット・リッター氏やダグラス・マグレガー氏のyoutubeでの解説(例えば下記)と辻褄があっている。元総理の指揮のもと、完全な政府広報機関と化した大本営広報部が好んで出演させる属国傀儡軍事評論家が言うことに全く興味はなく、一度も見聞きしていない。

Douglas Macgregor: Zelensky Has Made A Terrible Mistake By Trying To Pin Missile Strikes On Russia

2023年3月13日 (月)

ノルドストリーム攻撃-真犯人を隠すため更に多くの目くらましを投げこむ「当局」

2023年3月08日
Moon of Alabama

 ニューヨーク・タイムズがノルド・ストリーム・テロ攻撃に関する諜報活動とされるものについて粗雑な'当局者が言う'記事を掲載したのとまさに同じ時期に、アメリカ諜報機関と強いつながりがあるドイツ週刊誌Die Zeitも、攻撃で主要な役割を果たした'ウクライナ所有'帆船という信じられない話を考え出した。

Nord-Stream-Ermittlungen: Spuren führen in die Ukraine
Ermittler haben das Boot identifiziert, von dem aus die Anschläge auf Nord Stream ausgeführt wurden.Offenbar wurde es von einer Firma gemietet, die Ukrainern gehört.

 私の翻訳:

 ノルドストリームの調査:痕跡はウクライナへとつながる
捜査官は、ノルドストリームへの攻撃が行われた船を特定した。どうやら、それはウクライナ人が所有する会社が借りた。

 いや「捜査官たち」が特定したのは、パイプライン近くのボーンホルム島付近で「地雷除去」を「訓練」したアメリカ強襲揚陸艦キアサージではない。

 AZ @AZmilitary1 - 13:52 UTC ·2022年9月27日

 数日前強襲揚陸艦キアサージが率いる米海軍艦艇遠征分遣隊はバルト海にいた
 そこはノルドストリーム1ガスパイプライン破壊行為の疑いのある場所から30km、ノルドストリーム2ガスパイプラインから50kmだった。


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 新たな主張は、そのような行為を実行するのに必要な機器を運ぶことさえできないだろう何隻かのかなり小さなヨットがこの主な道具だったというのだ。

 [ドイツの主要公共テレビ局](ARDの首都スタジオ)、ARDの政治雑誌Kontraste、[ドイツ公共テレビ]SWRとDIE ZEITによる共同調査の結果、調査過程で爆破攻撃がいつ、どのように準備されたかかなりの程度再構築できた。これによると痕跡はウクライナにつながる。だが調査者たちはこれまでのところ誰が破壊を命じたか証拠を発見していない。
...
 具体的には[これらのニュース情報源]からの情報によると、調査者たちは秘密作戦に使用されたとおぼしき船の特定に成功した。ポーランドに拠点を置く会社から借りたヨットで、明らかに2人のウクライナ人が所有していると言われている。調査によると海上での秘密作戦は6人のチームに行われたと言われている。男性5人、女性1人が関与したと言われている。報告書によると集団は船長、潜水作業員2人、潜水助手2と女医で構成され、爆発物を犯罪現場に輸送し、そこに設置したと言われている。犯人の国籍はどうやら不明だ。犯人たちは、とりわけ船を借りるのに使用されたと言われる専門的に偽造されたパスポートを使用した。

 調査によると、攻撃隊は2022年9月6日にロストックを出発した。秘密作戦用機器は事前にバンで港に輸送されたと言われている。調査によると、更に調査員は翌日再びヴィーク(ダルス)で、その船を見つけ、後にボーンホルム島の北東にあるデンマークの島クリスチャンソで船を見つけるのに成功した。その後ヨットは清掃しない状態で所有者に返還された。調査によると、船室のテーブルで調査員は爆発物の痕跡を検出した。[言及されたニュース情報源]情報によると欧米諜報機関は早くも秋、つまり破壊直後ヨーロッパのパートナー機関にヒントを送ったと言われており、それによるとウクライナ攻撃隊が破壊を実行した。その後、親ウクライナ集団が犯行した可能性があることを示唆する更なる諜報活動の兆候があったとされている。

 いや。乗員の少ない船から非常に頑丈なパイプライン上の8箇所に数百ポンドの爆発物設置を含む工業規模の作業のため80+メートルに潜水することはない。このような深い潜水には特別なガスや特別な呼吸装置、特別訓練や緊急時の減圧室や、それら全てを維持するため良く訓練された多数の人々が必要だ。

 これはホワイトハウスの命令下、米軍が破壊行為を実行したというシーモア・ハーシュの暴露から注意をそらすために投げられた更なる目くらましだ。

ゴンザロ・リラ @GonzaloLira1968 - 18:54 UTC ·2023年3月7日

たった今、ドイツのニュースサイトZeitungもノルドストリーム・パイプライン爆撃でウクライナを非難している!
今日早々のNYタイムズ記事と相まって、これは明らかに組織的誤情報キャンペーンだ。
これがオラフ・シュルツとバイデンが会った理由だったのか?
Nord-Stream-Ermittlungen: Spuren fuhren in die Ukraine

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ゴンザロ・リラ @GonzaloLira1968 - 5:21 UTC ·2023年3月8日

ゼレンスキー政権はノルドストリーム・パイプライン・テロ攻撃への関与を好きなように否定できるが、それは問題ではない。

明らかに闇の国家の非常に強力な派閥が、欧米がウクライナの大災厄から抜け出せるようUAのせいにしたいと考えている。

ft.com - ウクライナはノードストリーム・パイプライン爆発への関与を否定

 ここで我々が見ているのはイギリスでのスクリパリ親子「毒殺」事件に匹敵する偽情報キャンペーンだ。その後何十もそれぞれ以前のものより非論理的で信じられない「当局者が言う」ニュース報じられた。このキャンペーンは情報空間をたわごとで溢れさせ、誰も話題の根源に引き戻されないよう仕組まれていた(つまりイギリスの裏切り者秘密考察員は、ロシアに帰ろうとして、暴力的に沈黙させられたのだ)。

 ノルドストリーム攻撃の本当の犯人に関して間もなく更に多くのことが発表されると確信している。ハーシュの話から1か月後のこの突然の「当局が言う」目くらましは、それを先制的にそらす企みにすぎない。

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2023/03/nord-stream-attack-officials-throw-more-chaff-to-hide-the-real-perpetrators.html#more

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 寺島メソッド翻訳NEWS スコット・リッター氏のRT記事翻訳

2003年の米イラク侵攻を止めようとした経過とそれが失敗した理由

 昨日のCol. Douglas Macgregor氏のyoutube 大本営広報部、彼氏の発言を間違いだと批判する番組を報じないだろうか?

ONE MILLION RUSSIAN TROOPS marching to the Polish border 46:46

 植草一秀の『知られざる真実』

この国の危機の本質

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

読み人知らず「新しい資本主義」という名の日米経済の統合:「新しい資本主義」「アベノミクス」の破綻原因を究明し、そこに新しい日本経済発展の道を探るというものはない。「新しい資本主義」は、一つの欺瞞。「日米経済の統合」が持つ意味合い。

 日刊IWJガイド

「本日岩上安身は午後3時から『ルポ特殊詐欺』著者・神奈川新聞田崎基氏、午後7時からJOGMEC原田大輔氏、2連続インタビューを生配信!」

はじめに~<本日の岩上安身によるインタビュー 1>本日午後3時から「背後に『暴力団』が関与し、凶悪化する『特殊詐欺』を『高齢者差別』が後押し! ルフィ事件と、高齢者に『集団自決』を求めた成田悠輔氏の発言は同根の大問題! 岩上安身による『ルポ特殊詐欺』著者・神奈川新聞報道部デスク田崎基氏インタビュー第2回」を生配信します!

<本日の岩上安身によるインタビュー 2>本日午後7時から「米国主導の対露制裁がもたらした大矛盾! ロシアへの制裁に参加した西側諸国がエネルギー資源高騰で苦しむ一方で逆に制裁不参加の国々が潤っている!? 岩上安身によるJOGMEC(独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構)調査課長原田大輔氏インタビュー第3弾」を生配信します!

2023年3月12日 (日)

バフムートが陥落しつつある理由

2023年3月6日
Moon of Alabama

 二日前にバフムートは陥落しつつあると私は報じたばかりだ。ウクライナ兵は1対10で武力に劣り反撃可能性皆無で砲撃で死ぬ。前線から更に多くの報告が入ってきた。それは私の悲惨な見解を裏付ける。

 今朝ウクライナ擁護のドイツ報道機関ビルトがウクライナ戦争指導部が懸念していると報じた。

 ウォロディミル・ゼレンスキー大統領とウクライナ軍のヴァレリー・ザルジニー最高司令官はビルト報道が引用したウクライナ政治指導部の匿名情報源によれば、バフムートの状況に軍がどのように対処すべきかについて見解が対立している。

 部隊の安全を懸念してザルジニーは何週間も前にバフムートからの戦術的撤退を熟考していたとビルトは書いている。

 バフムートに留まったのはロシア兵と兵器に与えた重大な損害ゆえ適切な決定だったとウクライナ政府はビルトに述べた。だがこの記事が引用した他の情報源によれば、この状況は維持できなくなる危険がある。

 「バフムートの兵士の圧倒的多数は都市がなぜ守られているか理解していない」とウクライナ軍事評論家が匿名を条件にビルトに述べた。

 その話題が発表されたわずか数時間後、ゼレンスキー大統領府はそのような問題を否定する報道発表をした。(機械翻訳)

 月曜日ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が参謀本部との定例会議を行った。

 戦術・戦略軍集団指揮官は主な前線状況について報告した。

 参謀本部メンバーは特にバフムートの状況を考慮した。防衛作戦状況を評価して、大統領はバフムート方面でのそれ以上の行動についてウクライナ軍のヴァレリー・ザルジニー最高司令官と、「ホールツィツャ」軍の作戦、戦略集団司令官オレクサンドル・シルスキー中佐に質問した。彼らは防衛作戦を継続し、バフムートにおける我々の陣地を更に強化することを支持すると語った。

 ザルジニーやシルスキーがそのような助言をしたと私は信じない。ウクライナ人にとってバフムート(ロシア語:アルチョモフスク)の状況は絶望的で彼らは確実にそれを知っている。兵がバフムート西にあるより高い土地の次の防衛線に撤退すれば損害はもっと少ないだろう。

出典:topographic-map.co拡大する

 現状はひどい状態だ。


出典:Live UA map拡大する

 バフムートから移動したり、供給を持ち込んだりするには、完全にロシアの大砲と地上砲火で覆われている幅わずか6キロ、長さ10キロの回廊を通らなければならない。この難所を切り抜ける試みの結果はロシア国防省の日次報告で読める。

 ドネツク方面で、軍の「ユーグ」集団の積極的行動と砲撃作戦でウクライナ要員最大225人、歩兵戦闘車五台、装甲戦闘車九台、小型トラック 五台、自動車四台、ウラガン自走式多連装ロケットランチャー一基と、D-30曲射砲一基を排除した。

 ウクライナ軍第55大砲旅団の軍需品貯蔵所一カ所と米国製AN/TPQ-37対バッテリー戦争レーダーがダチェノエとチャシウ・ヤル(ドネツク人民共和国)付近で破壊された。

 一日に23台の車両と乗員を失うのは非常に厳しい。バフムートでは凍結が止み今や野原はそれら車両を運転するには余りに泥濘だ。それを試みて砲撃で破壊された何台かの小型トラックの映像がここにある。全道路は直接ロシア砲撃下にある。最も安全な出入り方法は、おそらく泥だらけの野原を歩き通すことだ。

もう一枚のバフムート地図:


出典:Military Land拡大する

 上の地図は二日目のものだ。それはその区域のウクライナ旅団九つを示している。それら部隊陣地に関する情報がどれぐらい信頼できるか私には分からない。同じ情報源の概観図は同じ地域で合計13の旅団を示している。


出典:Military Land-拡大する

 旅団には約3,000から3,500人の兵士がいる。だから、おそらく30,000人から40,000人のウクライナ兵がいる。だがこれら全ての旅団にはこれまでに損失している。一部は極端に消耗しており、今や元の規模の30%だ。

 土曜日の要約でMilitary Landの著者がバフムートについて書いている

  • バフムートの西にあるフロモヴェー住宅地の道路橋が爆破された。バフムートとの行き来で唯一残る道は野原とイワニウノウスケを通るものだ。(出典
  • バフムート地域の状況と現地報告によるとロシア勢力が残る北部郊外とタヴル精肉工場の北部地域を攻略したと想定して差し支えあるまい。
  • ザバフムートカ(バフムート東部)の状況は現在「戦争の霧」に覆われている。ウクライナ防衛軍が区域から撤退した可能性がある。

 ロシアの情報源に基づく、もう一つの地図がある。


出典:Rybar拡大する

 昨日キーウ・インデペンデントが、そこで戦っているウクライナ軍にとって良くない状況について前線近くから報じた。

 バフムートのウクライナ兵士:「我々の部隊は守られていない」

 バフムートに対するロシアの容赦ない攻撃は死ぬ覚悟がない兵士を次から次に犠牲にしている。

 だが現在バフムート内や周囲で戦っている10人以上の兵士インタビューによれば、ドネツク州のこの戦いで包囲された都市の複数の兵士は同じ境遇にあると感じている。

 近くのコンスタンチンニュウカ町を短期訪問した際、準備なく訓練不十分な大隊が装甲車両や迫撃砲、大砲、ドローンや戦術情報の支援なしで前線の肉挽き機に投入され生き残るため出来る限りのことをしているとウクライナ歩兵がキーウ・インデペンデントに語った。

 コンスタンチンニュウカ市場の小さなカフェで同じセルヒーという名の友人と会話していたバフムート前線で戦っていたセルヒーという名の軍人が「我々は支援を受けていない」と語った。男性は二人とも40代だが一人は少々年上だ。

 兵士には防衛を支援する全てが欠如している。

 ウクライナの強力な火砲で阻止されることなく、ロシア砲撃や歩兵戦闘車や装甲兵員輸送車が数時間から数日間ウクライナ陣地を攻撃可能だと彼らは言う。一部兵士は、これが起きるのを許したり、それを更に酷くしたりする下手な調整や状況認識に不平を言った。

 極端な弾薬不足と第二次世界大戦時代の武器を使わなければならないと迫撃砲砲手は言った。重要な偵察情報を提供するはずのドローンも欠乏しており非常に高率で戦場で失われていると言う。

 この全てが恐るべき数の死者と負傷者をもたらす。「12月中頃には大隊には様々な小隊で500人はいた」とバフムート周辺で戦っているオデーサ州出身の医療戦闘補助員ボリスが言う。「1カ月前は文字通り我々150人だ。」

 「陣地に行く際、生きて帰れる可能性は50/50でさえない」と年長のセルヒーが言う。「むしろ30/70だ。」

 ロシアの作戦は小さな偵察と、その後の砲撃だと兵士たちは言う。望ましい結果を得るまでこれを何度も繰り返す。この戦術を非常に妥当に適用していることが「ロシア人の砲弾のえじきが次々突撃する」やら「ロシアの膨大な損失」という主張を私が無視する理由だ。そういう主張は明らかにたわごとだ。

 年長のセルヒーは敵は3人か4人の犠牲にしてもよい歩兵チームを攻撃に出し、ウクライナ人に彼らに発砲させて自身を露出させるのを好んでいると言う。その時点で精鋭軍が防衛側の陣地に照準を合わせるのだ。

 彼らが砲火を交換し始めた途端、ウクライナ側はロシアの迫撃砲やグラート自走多連装ロケット砲のロケットやBMP歩兵戦闘車やBTR装甲兵員輸送車軍輸送車からの機関銃などの重火器で砲撃される。

 「彼らは我々がいる陣地を見つけ、照準を定め、それからより近距離からの擲弾発射筒同様、7から9キロ射程距離の迫撃砲で我々を攻撃する」と年長のセルヒーが言う。「我々が飛び出さなければならないよう家が倒壊するのを連中は待つ。建物が火事になると連中は我々に止めをさす。

 「連中の鳥が出て来て砲撃で我々を追いかける」と若いセルヒーが、遠距離にある重火器を見つけるクアッドコプターやOrlan-10固定翼無人機のようなロシアUAVのことを補足した。「彼らは正確に銃撃する。

 ロシア人が益々多くの建物を破壊するにつれウクライナ人は安全に避難できる多くの場所を失う。強固な陣地がロシアの激しい砲火で崩壊した際、窒息で人々が亡くなったと看護兵ボリスは言う。

 「私はこう言いたい。もし我々が次の数週で撤退しなければ、酷いことになるだろうから我々は人々を逃がすべきだ」とオレクサンドルが言う。イリヤという名の迫撃砲砲手はバフムートが「ほとんど包囲された」ことに同意する。

 攻撃手段の欠如のためウクライナの反撃はない。歩兵戦闘車が前線から下げられている。訓練不足な小規模な地域旅団が夜送り込まれ、翌朝殺される。

 複数の兵士がバフムートの兵士はほとんどライフル銃を撃つのを学ぶ十分な時間も与えられないと言う。彼らが戦争の最も激しい戦闘の最も厳しい場所に投入される前の彼らの訓練はわずか二週間だ。このような不安定な地域に配備される前、部隊は最小限2から3カ月の訓練を受けたいと彼らは思うはずだ。

 「2週間」の実射訓練後彼らはここに送られる。それは無理だ。」と年長のセルヒーが言う。「あるいは、かつて軍に服務した人の場合どれほど前の話だろう? 明らかに彼らは全て忘れている。」

 「我々は即座に最前線には行かせない。最初我々は第2あるいは第3前線に行かせると約束された」と彼は続ける。「そして我々は真夜中にここに来て、連中は早速我々をバフムートに行かせた。」
・・・
 セルヒーという名の二人の兵士によれば大半の旅団が訓練不十分で、バフムートと同じぐらい残忍な環境に対する経験が欠けている。人々は夜、前に一度も見たことがない場所に連れて行かれ、朝戦いが始まる。

 「これが陣地が放棄される理由だ。人々はそこに初めて来たのだ」と若いセルヒーが言う。「私は3回陣地に行き、過去全く戦争経験がない6人を与えられた。我々の数人が死亡し、撤退させるべき負傷者がいた。我々は守られていなかった。」

 バフムートで戦っている一部の大隊は良く訓練され準備できているが、大部分はそうではないとオレクサンドルが言い、大半はたいした準備なしで夜戦場に投げ込まれる。「そう、それは本当だ。私の大隊は用意できていなかった」と彼は言う。戦いからの休憩皆無で、5カ月後、オレクサンドルの大隊のわずか半分だけ残っていると彼は言う。

 「連中はあそこに急いで皆を投入すべきではなかった」と若いセルヒーが言う。「陣地を放棄したほうがましだ。知ったことか! 人々を適切に訓練した方が良い。」

 ゼレンスキーの激励演説や筋金入りの標語について兵士が一体どんな意見か、キーウ・インデペンデント記者は質問したり報じたりしない。

 得た経験に対し彼らはゼレンスキーに感謝すると私は思わない。彼らはむしろ、その経験をゼレンスキーに対する嫌悪を説明するのに使うだろう。

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2023/03/why-bakhmut-is-falling.html#more

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 現地状況は更に変化している。原発の電源がウクライナ砲撃で切断されている。チェルノブイリ原子力発電所事故を知っているロシアが自爆攻撃をするはずはない。こういう暴挙をするウクライナ・ファシストを声援する方々の考えが全くわからない。当ブログの翻訳記事をお読みになっていないことだけは確実だろう。世界で最も地震が多い地域に原発を作っておきながら、宗主国ポンコツ・ミサイルを爆買いする属国。ウクライナ以上に悲惨な阿鼻叫喚が目に見えるようだ。

 Chris Heges氏の新記事

Ukraine’s Death by Proxy

 ウクライナ戦争の影響でNATOは崩壊しつつあるとBerletic氏。代理戦争ということで言えば、次は日本。ポーランドとドイツを合わせたような悪影響を受けるだろうと指摘された。

Brian Berletic: NATO is CRUMBLING in Ukraine, Moves Target to China 

 東京新聞の特報面の左上隅に「本音のコラム」がある。アラビア語教師が、武力でヤヌコヴィッチを追放したマイダン・クーデターを賛美していてあきれた。

 スコット・リッター氏の定例番組冒頭で、ケイトリン・ジョンストンさんのダニエル・エルズバークを思いやる記事「我々が彼らを最も必要とする時に、反戦英雄を失いつつある」の音声が流れる。もちろんこの翻訳記事もGoogleやYahooで検索しても出ない。コピーされた方のリンクのみ。

Scott Ritter Extra Ep. 52: Ask the Inspector 

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

イランとサウジ、外交関係の正常化で合意 中国が仲介→中東に大きい変革。過去パレスチナ問題を巡りアラブとイスラエル対立。米がサウジとの緊密な関係樹立し、上記対立抑制しイ批判はイランのみ。米はイランと対峙。イランとサウジ正常化で構図大変化。

2023年3月 7日 (火)

制裁を課す側へのしっぺ返しとなる対ロシア制裁

2023年3月2日
Moon of Alabama

 「欧米」政治家連中とは違い、特定の外国関係政策がもたらすかもしれない結果について私は考えてみたい。

 2022年3月9日に私はこう予測した

 制裁の反動は「欧米」をロシアの要求を受け入れるよう駆り立てるだろう

 何年もの間アメリカは多くの国々に不満を感じさせる政策を推進している。今アメリカがロシア「懲罰」の結果を緩和するための支援を必要とする中、それら政策がしっぺ返しを食らわせている。「欧米」がロシアに課した制裁の二次的影響も同様だろう。
・・・
 最初の[地図]は領空でロシア航空機を禁止した国々を示している。ロシアはお返しにそれらの国々の航空会社に領空を閉鎖した。それは典型的にロシア領空を通ってアジア往路/復路を飛行するアメリカやEU航空会社にとって飛行時間も費用も増大するだろう。アジア諸国の航空会社がこのルートで、アメリカやヨーロッパ航空会社に対して容易に競争で勝てるだろう。


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 一年後ファイナンシャル・タイムズとフォーチュンはやっとこの問題に気がついた。

 中国が再開するにつれ、中国航空会社には「不当な優位」があると航空会社言う。彼らはロシア上空を飛行するのを許されている。

 金曜日に「もしあなたがロシア上空を飛行する中国航空会社を持っていれば彼らは我々に対し不当な優位がある」とエールフランス-KLMのCEOベン・スミスがファイナンシャル・タイムズに述べた。スミスはパリからソウルまで飛行する飛行機に対しロシア領空を避けるため「飛行時間が三時間」増えたと不平を言った。

 ロシアのウクライナ侵略の前、アジアをヨーロッパや北アメリカの目的地と結び付けるため航空便はロシア上空を飛行することが多かった。だが昨年二月ヨーロッパと北米の政府がロシア航空会社が欧米上を飛行するのを禁止すると、ロシアは報復として多くの欧米の航空便にロシア領空使用を禁じた

 そこでヨーロッパやカナダやアメリカの航空会社はロシアを避けるため異なる経路を飛ぶことを強いられている。より長い飛行は、より高い経費と排気を意味し、より多くの燃料を消費する。より長い飛行は飛行乗務員に、きつい飛行予定と就業時間限度を越えることを強いる。

 それでも中国を含めいくつかの非西側国の航空会社がロシア領空を飛び続け、ヨーロッパと北アメリカの目的地への、より早く、より安い便を提供するのを可能にしている。

 ヨーロッパの航空会社は今北京が何年ものコロナ時代の隔離から再開するにつれ、彼らが復活する中国旅行の波に取り残されるのが心配だ。(帰国する中国観光客を含め全ての国際便到着者が検疫検査場で何週間も過ごすのを必要とした後中国観光事業は急落した。)

 「飛行という点で、中国の地方都市で収益を上げるのは非常に困難だろう」とフィンランド航空CEOトピ・マナーが先週ファイナンシャル・タイムズに語った。ロシアの領空閉鎖はヘルシンキを北アジアとヨーロッパを結ぶ便のハブにしようという航空会社の努力を台無しにし、フィンランド航空に打撃を与えた。

 国を代表するこの航空会社にロシアが領空使用を制限する前、これはフィンランド航空で最も利益がある路線だった。

 Alex・Macheras @AlexInAir-2022年2月27日、UTC 11時09分

 フィンランドとロシアにはフィンランド航空に週に80プラスの往復便がシベリア上空飛行を保証する合意があり、それはロシア領空通過がフィンランド航空に与える「アジアへの最短ルート」で文字通り彼らの事業の中核/独自の強み/稼ぎ頭/彼らの全てだ。


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 これは予測が容易だった。大多数のフィンランド航空株を所有するフィンランド政府は大変な敗者だ。

 長期投資は正道だが、永久に全ての株を所有すべきことを意味しない。我々は仲間の投資家が苦労して手に入れた金を失うのを見るのは本当に嫌いだ。その時株価が95%下がったのでフィンエアOyj(HEL:FIA1S)株を5年間持っていた人全員比喩的に傷を癒やすのを強いられるはずだ。株価下落は先週中継続し、約6.4%下落した。

 中国の航空会社が依然ロシア上空の飛行を許されることがどうして今「不公平なの」かは興味深い。一体誰がその不公平をもたらしたのだろう?

 ヒント:それは中国や中国の航空会社ではなかった。

 これがロンドンから香港までの現在のブリティッシュ・エア便だ。経路は少し奇妙ではないだろうか?

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 これはロンドンと香港間の理想的経路だ。それはイギリス政府がロシア航空会社に制裁を課す前、ブリティッシュ・エアが飛んでいた経路だ。


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 そう。より高い価格とより長時間の飛行は全く「不公平だ」。一体誰がそれを変えることができたのか不思議に思う。

 それを恐れてはいけない。制裁のたわ言は近いうちには止まるまい

 四人のアメリカ当局者と他の情報提供者によれば、アメリカはウクライナでの戦争で、北京がロシアに軍事支援を提供すれば、中国に新たな制裁を課す可能性について友好同盟諸国に打診している。

 まだ準備段階にあるこの協議は、様々な国々、特に裕福なG7諸国の支持を集め、あり得る制裁への支持を調整することを目的としている。
・・・
 ワシントンがどのような具体的制裁を提案するか明確ではない。会話はこれまで公開されていない。
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 中国のロシア支持に対処するバイデン政権の最初の措置は、財務省を含め、幹部や外交レベルにおける非公式活動を含むと、この問題に詳しい情報提供者が述べた。

 一年前のウクライナ侵略後ロシアに課した制裁の中核となる最も協力的な諸国集団と共に、当局は北京に対してあり得る動きのための基礎を敷いたと彼らは述べた。
・・・
 金曜日ホワイトハウスでバイデンがドイツのオーラフ・ショルツ首相と会う際、ロシア・ウクライナ戦争における中国の役割が議題にあると想像される。その前に水曜と木曜ニューデリーで、ロシアや中国やアメリカを含め多数の国々の外務大臣にこの戦争は論じられるだろう。
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 関連する外交圧力の一環として、戦争の一周年を記念する2月24日のG7声明でワシントンは「第三国」に「ロシアの戦争に物質的支援を提供するのをやめるか、さもないとひどい代償に直面する」と呼びかける表現を勝ち取った。
・・・
 アメリカが世界第二位の経済大国である中国に制裁を課す際に直面する課題の一つは、ヨーロッパとアジアの主要経済国への完全な統合で、これが交渉を複雑にしている。ドイツから韓国に至るまでアメリカ同盟諸国は中国を遠ざけるのには気が進まないのだ。

 ともあれ。ショルツや他の愚かな「指導者連中」がこれにだまされるのを我々は保証できる。連中があえてアメリカに「邪魔するな」と言う前に、連中は自分たちの国を破壊するだろう。

 彼らの有権者がこれに対してて連中を罰するよう願おう。

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2023/03/sanctions-on-russia-come-back-to-bite-their-issuers.html#more

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 プーチン大統領と親しいウクライナ人有力政治家メドヴェドチュク氏と家族が人質交換で救出された。ご本人はロシア語で感謝をかたるが、女性による英語訳が聞ける。

Viktor Medvedchuk || Vladimir Zelensky is a dictator , ‘There is another Ukraine’ exiled leader

 この戦争はアメリカが主導しNATO諸国とともに挑発し、ロシアに侵略させ、交渉拒否し紛争永続を狙うものである以上、ロシアには好むと好まざるにかかわらず完勝する以外に選択の余地は無いとマグレガー氏。大本営広報部も知りながら決して報じない事実。

Russians have to Fight This War to the Finish

 インド訪問時飛行機を降りるドイツのベアボック外相に対する冷淡な対応とロシアのラブロフ外相に対する丁寧な対応を対照する報道番組。

German FM cold-shouldered in India? Berlin clarifies after 'warm reception' to Russia's Lavrov

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

米国は東アジアの安全保障政策構築上、米・日・韓の強固な関係の構築をめざす。特に対中。この中、徴用工問題が阻害要因。米国は大統領選挙で米国との関係重視の尹錫悦を支援。バイデンは「米の緊密な同盟国間の新章」として 元徴用工「解決策」を歓迎。

 日刊IWJガイド

「本日午後3時から、岩上安身による『ルポ特殊詐欺』著者・神奈川新聞報道部デスク田崎基氏インタビューを生配信します!」

2023年2月22日 (水)

戦争で敗北したのを認め出口を模索する「欧米」

2023年2月20日
Moon of Alabama

 アメリカのジョー・バイデン大統領は代理戦争でロシアを破壊するという彼の狂気プロジェクトを救うため今日はキーウにいる。しかしそのための良い方法はない。

 欧米マスコミ論評が戦争の必然的結果が今や認識されていることを示している。唯一未だ残された選択肢は、大規模核戦争の危険を冒すか、恒久覇権という欧米の夢想の放棄だ。

 ウクライナでロシアが勝利し、この戦争で敗北したのを認める「欧米」高官はほとんどいるまい。しかし、そうなっているのだ。消耗戦争にウクライナ軍をまんまと陥れた時、ロシアは戦争に勝ったのだ。

 ロシア人評論家サーシャ・ロジャースはこう書いている(ロシア語、機械翻訳):

 この戦争で既に勝利している(しかも様々な「認められていない天才」にとって最も不快なのは連中の参加なしで、どう勝つはずなのかという連中の愚かな考えに反していることだ)。参謀がウクライナ軍に高度に機動性のある戦争ではなく、消耗戦争体制を強いた瞬間に勝利したのだ。

 厳密に教科書によれば、消耗戦というのは人員と物資の継続的損失を通じて敵を崩壊するまで疲弊させて戦争に勝利する好戦的軍事戦略だ。

 ウクライナは既に二つの軍隊を失い、三番目の軍隊を懇願している。だが「欧米」はそれを提供することができない

 欧米がウクライナに約束した戦車の4分の1未満しか予想されるロシア春季攻勢に対抗するのに間に合うように到着する可能性はない。

 キーウは支援諸国が合計最大320両の欧米戦車を送るのを期待しているが推定では4月初めまでに最前線に到達するのはわずか50輌で戦闘に大きな影響を与えるには十分ではないという懸念を引き起こしている。

 ウクライナが戦争に負けたという認識は「欧米」一極体制に肩入れしている国々にパニックを起こしている。

 エコノミストは「欧米の権威」喪失を警告している。

 ウクライナの将来は依然どちらに転ぶか分からず今後数年間不確実なままになる可能性がある。プーチンは便宜上ある時点で停戦を受け入れるかもしれないが、彼のロシア社会見直しは完全に海外での侵略と国内での抑圧に向けられている。だから考え得るいかなる戦争の解決も欧米の強力な安全保障と、まるで第二の遙かに大きなイスラエルがヨーロッパの東国境に現れたかのように、大規模で永続的な武器と財政援助が必要だ。一部ヨーロッパ指導者は完全なNATO加盟が必要だと主張している。ウクライナ再建が失敗して経済が衰退すれば、ウクライナ民主主義も崩壊し始めるだろう。
...
 我々の姉妹組織であるエコノミスト・インテリジェンス・ユニットによるとロシア侵略を非難して制裁を課した国に暮らしているのは世界人口の三分の一に過ぎない。ほとんどがアメリカの緊密な同盟国だ。他の人々はこの戦争を独裁者と偽善者間の戦いと見なす傾向がある。
...
 プーチンの侵略は非難に値すると考える国々でさえ、ウクライナを救えなければ、欧米勢力は衰退していると結論するかもしれない。しかし武器、金、政治的支援があれば、ウクライナは依然勝つかもしれない。勇気と模範的な力によって、ウクライナ国民はその可能性を得ている。欧米の安全保障にとって、これ以上良い投資はあり得ない。

 ワシントン・ポスト社説も手前みそを並べている

 何らかの形でクレムリンが報われる結果を許すのは道徳的茶番だ。それは欧米の安定と文明的国際行動が基づく原則、つまり主権国家に対し侵略し、征服し、お咎め無しの大量虐殺をすることはできないという原則に致命的打撃を与える可能性がある。

 (ユーゴスラビアについて聞いたことがあるだろうか? あるいはイラクは?)

 ロシアを阻止しウクライナの主権を守るためアメリカとヨーロッパ同盟国はキーウに対する軍事的、経済的、外交的支援を強化する以外選択肢はほとんどない。それはウクライナ軍に、決定的な兵器を、より大量に装備させ、更に積極的な制裁をモスクワに課し、ロシアを孤立させ追放するため一層強力に国際連合を活性化することを意味する。

 この課題は緊急だ。比較的静的な戦線の現状は受け入れられない。

 ニューヨーク・タイムズでデイヴィッド・フレンチはアメリカはウクライナで「ぐらつく」わけに行かないと警告している。

 しかし戦争の結果はアメリカにとってもウクライナにとっても我々の支援を弱めるにはあまりに重要だ。戦争一周年記念日は、アメリカ人に一つの考えを説得するため協力するの時だ。ロシア軍が決定的な紛れもない敗北を被るまで、必要なだけウクライナを支援すべきだという考えを。

 現在の議論の一方には上記通り戦争結果として絶対的なこと考える人がいる。アメリカは何があろうと自分が引き起こした代理戦争に勝たなければならない。だが代替策がある。アメリカの短期的世界覇権が終わったと認める必要がある。多極化の時が来たのだ。

 アンソニー・ブリンケン国務長官は中国がウクライナの和平交渉をすると「脅す」や否やこの戦争でロシアを支援したと証拠なしに非難したのを認めたくない人物の一人だ。

 日曜日の放送のため土曜日夜に録音されたNBCの「ミート・ザ・プレス」インタビューで、北京が「ロシアへの強力な支援提供を本格的に検討している」ことを示すため、アメリカはまもなく新しい情報を提供するとブリンケンは述べた。
...
 ミュンヘン会議を演説の場として利用して、欧州の指導者や外交官に中国は彼らとの関係を強化し、ウクライナでの戦争を終わらせる役割を果たそうとしていると王は述べている。土曜日の公式発言で中国は間もなく戦闘を止めるための和平提案をすると彼は述べた。だが別の催しで、新たな攻撃のため再編成するのにロシアが利用する可能性がある停戦の魅力をブリンケンは警告した。

 中国は戦争でロシアをまだ支援していない。しかしロシアが戦争に負けたように思えたら中国は介入しなければなるまい。そうしなければ中国は、まさにアメリカが抹殺しようとする次の国になる。

 ウクライナ指導部が国を大災厄に導くのを許した時、アメリカはエスカレーションの罠に陥ったのだ。

 その決定のおかげで、ウクライナはポーランドやバルト諸国の最も緊密なパートナーとともに現存する中堅国家(ロシア)に対する地域的影響力への欲求から、外部の大国とグローバル軍事ネットワーク(ここではアメリカ、ひいてはNATO)が彼らに代わって軍事的に介入することを目指す古典的な「トロイの木馬同盟国」になったのだ。我々の調査で述べた通り「これは地域バランサーにとっては大きなリスクを伴い、外部大国にとっては大きな負担がかかる」。結局この取り決めは、外部大国による「武力行使と軍事介入の脅威」に依存しており、それがなければ地域バランサーは失敗するはずだ。

 それがまさに我々の現状だ。ウクライナの病的憎悪者ウラジーミル・ゼレンスキーは、最終的にロシアを破壊することによる勝利へのこれまで以上に深い関与にアメリカを引きずりこんでいる。

 だがいかなるロシアとの直接紛争も核戦争につながるはずだ。アメリカはその危険をおかすことはできない。それでウクライナが自殺の誓約を加速するのを促しているのだ。

 戦闘が激しさを増すにつれ、大西洋両岸はロシアが足掛かりを得るのを恐れ、ウクライナは東部と南部の特定地域で圧倒され可能性があり、欧米武器パイプラインの流れは次第にしたたりに減速するだろう。バイデンは月曜ポーランドに向け出発し、アンジェイ・ドゥダ大統領や他の主要NATO指導者と会談する。アメリカ当局はロシア防衛が大いに知られている攻撃を開始し、ウクライナ防衛が重要な段階に突入しようとしていると考えている。バイデン政権はウォロディミル・ゼレンスキー大統領政権に獲得した地域を強化し、おそらく独自の反撃を開始するようしきりに圧力をかけたのだ

 複数の当局者によると、ホワイトハウスはヨーロッパ近隣諸国からのウクライナの支援が有限なことを恐れて、ゼレンスキー・チームに対し、ワシントンとヨーロッパから武器と援助が自由に流れている今攻撃に備えるよう指示した。
...
 しかしバイデンがポーランドで直面する現実は、ウクライナの全ての領土を奪還するまで交渉しないとゼレンスキーが明らかにしていることだ。

 「我々は長期間これに取り組んでおり、かなり長い間続くだろう」とアトランティックカウンシル・ヨーロッパセンターの上級研究員レイチェル・リッツォは述べている。欧米の支持が衰え始めた場合「戦争の結果と長さ両方に影響を与えるのは否定できない」

 まさか...

 戦争に勝つ可能性を少しでもウクライナに与えるのに十分な期間、十分な量提供できないため欧米はぐらつきつつある。

 「我々は何てあれ、あらゆることを永遠に続けることはできないと彼らを説得しようとし続けている」とある政府高官がウクライナ指導者に言及して言った。微妙な外交問題について話し合うため匿名を条件に語った当局者は、同じレベルの安全保障と経済支援を議会から受け続けるのは困難だというのが政権の「非常に強い見解」だと補足した。

 「『必要な時間だけ』は紛争の量に関係する」と当局者は付け加えた。「援助量には関係ない。」
...
 今後数か月の重要さは、先月ウクライナを訪問したジョン・ファイナー副国家安全保障顧問やウェンディ・シャーマン国務副長官、コリン・カール国防次官などのバイデン高官によって既に率直な言葉でキーウに伝えられている。

 ウィリアム・J・バーンズCIA長官はこれら当局者の一週間前に訪問し、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領にロシアが今後数か月で軍事的に計画していることに対する彼の予想について説明し、現在の緊急性を強調した。

 「もっと早くお願いする」というのがアメリカがウクライナに言っていることだ。間もなく支援を終了しなければならないので急いでください。

 だがウクライナ軍には戦争に勝つ可能性がある反撃を開始する準備ができている資材や人員がない。いくつか重要な領土を取り戻すのにさえ十分ではない。

 必要な第三軍は既に失った二つの軍隊より遙かに強力でなければならない。そしてそれは不可能だ。

 すると「欧米」は何をするつもりだろう? より多くの魔法の兵器を届けるのか?

 キーウにF-16戦闘機を提供する彼の政権への圧力が高まる中バイデン大統領は今週ポーランドを訪問し、ウクライナがロシア侵略に抵抗するのを助けるための欧米の取り組みについて話し合う予定だ。ポーランドのマテウシュ・モラヴィエツキ首相はCBSの「フェイス・ザ・ネイション」の週末インタビューで、戦争が始まった時は「想像もできなかった」他の先進的兵器同様、最終的に「欧米戦闘機がある」と信じていると述べた。

 モラヴィエツキにはお知らせがある。最初のF-16は1974年に飛行した。50年前の戦闘機がロシアの一級防空や第5世代戦闘機に対抗する可能性があると考えるのは狂気だ。

 戦闘機は意識的判断ではなく訓練された反射神経を使って飛行する。パイロットはそのため訓練を受ける。それら反射神経が特定の戦闘機とその哲学に慣れると、別の戦闘機用に再訓練するには何年もかる。早々のF-16ウクライナ・パイロットは希望的観測だ。

 だがポーランドはウクライナの救世主になろうとする無益な取り組みで、Su-57戦闘機とS-400防空システムで飽和している環境で自殺するようパイロットを説得できる。または自軍を前線に送ることも可能だ。ドル覇権というより大きな利益のためならアメリカが他国の自殺誓約を歓迎するのは確実だ。

 しかし私はそうなるとは思わない。

 アメリカは戦争からの出口戦略が必要だ。エコノミスト、ワシントン・ポスト、ニューヨーク・タイムズ社説が示唆する通り、唯一の選択肢は全面戦争と核による絶滅だと認識するのは、それを開発するための最初の一歩だ。

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2023/02/recognizing-the-war-is-lost-the-west-seeks-an-exit.html#more

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 エストニア首相とんでも暴言。再教育が必要なのはロシア人ではなく本人。

 RT

Estonian PM wants to rewire Russian brains

 AP

Estonian leader: Russia must be held accountable after war

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

戦争で露経済は大幅減を予測。日本の通説。2022 年 4 月世界銀行は 11.2%縮小予測。だがロシア経済は2022年に2.1%縮小、予想をはるかに下回る。純輸出はエネルギー価格高騰で12.8%に増加。2023 年予測は国際通貨基金は輸出回復力を示し0.3% 成長推定

 孫崎享氏講演。冒頭、マスコミの大政翼賛会を指摘されている。

ウクライナ戦争と新自由主義の行き詰まり/孫崎 享 1:40:40

 たまたま昨夜国営放送を見た。海外から美女美男が立派な翼賛報道。即座に音声を消した。

 日刊IWJガイド

「『ウクライナの人々は、キエフ政権とその西側支配者の人質』!『政治的、軍事的、経済的な意味で占領している』と、プーチン大統領は発言!!」

■はじめに~ロシアのプーチン大統領は、ウクライナへの軍事侵攻を開始して以降初めてとなる年次教書演説を行う!「我々はこの問題を平和的に解決するため、この困難な紛争を平和的に解決する方法を交渉し、可能な限りのことをしていたが、我々の背後では、非常に異なったシナリオが準備されていた」!「ウクライナの人々は、キエフ政権とその西側支配者の人質となっており、彼らが政治的、軍事的、経済的な意味で実際にこの国を占領している」!

■<IWJ取材報告>ノルドストリームの爆破を計画・実行させたのは米国!? シーモア・ハーシュ氏のスクープについて「日本政府は検証や情報収集を行っているのか?」とのIWJ記者の質問に「コメントは控えさせていただく」と浜田防衛大臣! 米国政府は完全否定のままだが!?~2.21浜田靖一防衛大臣定例記者会見

2023年2月18日 (土)

シーモア・ハーシュの新たなノルド・ストリーム暴露に対するいくつかの小さな修正

2023年2月9日
Moon of Alabama

 シーモア・ハーシュは、アメリカ政府が国内外で犯した数十の犯罪を明らかにした伝説的な調査記者だ。

 最新記事で、ハーシュはアメリカ軍によるバルト海のノルド・ストリーム・パイプライン破壊について説明している。破壊で地球温暖化ガスである大量のメタンが放出された。それはロシア・ガス・ライフラインを破壊し、それによりドイツ産業に大きな損害を与えた。それは「同盟国」を標的にしたアメリカ政府による生態学的、経済的テロだった。

 彼の情報源がハーシュに伝えている話はパイプラインが爆破された翌日9月28日にオープンソースから私が構成したものとほぼ同じだ。

 フーダンニット? ノルドストリーム・パイプライン破壊攻撃に関する事実

 ハーシュの話は本当だ。アメリカ当局がそれを否定することに何の意味もない。CIAによる国内スパイやソンミ村虐殺事件、アブグレイブでの拷問に関するハーシュによる以前の暴露も否定されたが最終的に全て真実だと証明された。

 パイプラインに関する話は全く理にかなっている。残念ながらハーシュは正しい情報を入手できないため間違っている部分がいくつかある。

 彼はこう書いている

 昨年6月、BALTOPS 22として知られ広く公表されている真夏のNATO演習を装って活動した海軍ダイバーが遠隔起動する爆薬を仕掛け、3か月後、4つのノルドストリーム・パイプラインのうち3つを破壊した。

 年次BALTOPS演習中に爆薬が設置された可能性は低い。それに関する現在のウィキペディア記事にはこうある。

 NATO加盟国であるフィンランドとスウェーデンを含む合計14のNATO諸国が2022年6月5日から17日までの第51回BALTOPS演習に参加した。今年通常の地雷捜索演習は実験的地雷捜索無人潜水艇と海軍海底戦センターおよび海軍情報戦センター太平洋と協力して連携する標的認識アルゴリズム環境データセット・コレクションにより強化された。

 BALTOPS 2022をロシアのカラクルト級コルベット二隻が追跡していた。

 演習全体はわずか12日だ。多くの国が参加した。潜水艦が関与した。ロシアは何が起きているか見ていた。(彼らはより広い地域に潜水艦を配備していた可能性が高い。)

 これは多くの秘密水中作業をするのに良い条件ではない。全員が港に戻った後に、する方がはるかに簡単だった。しかしアメリカの船は帰国しなかった。彼らは周囲に停まり、いくつかの港を訪問し、最終的に彼らが仕事を開始したパイプラインから数マイル離れたボーンホルム島近くに落ち着いた。

 パイプラインが攻撃された場所は下記のとおりだ。


拡大する

 4つのノルドストリーム・パイプライン(ノルドストリーム1用の2本、ノルドストリーム2用の2本)は強固だ

 鋼管自体の壁は4.1センチ(1.6インチ)で、更に6-11cmの鉄筋コンクリートで覆われている。各パイプの重量は11トンで、コンクリートを塗った後は24-25トンになる。

 またパイプラインは海底の砂に埋められており、深くはないが漁具や錨で損傷するのを防ぐには十分な深さだ。

 このようなパイプラインを吹き飛ばすには数ポンドのC4爆薬を上に置くだけでは済まない。パイプラインは最初に掘り出さねばならず、おそらく加圧水で掘らなければならない。次に爆発物をその周辺に設置しなければならない。次に何らかの起動装置を使用し固定する必要がある。最後に、爆発物を置いた部分は探知や何らかの外部物体との予期せぬ絡み合いを防ぐため再度埋める必要がある。これを全て少なくとも4回行わなければならなかったのだ。私が作戦を計画したら、おそらく合計8つの爆薬パッケージを使ったろう。

 プロセス全体は時間がかかる。数百キロの爆発物や機器を運ぶには無人潜水艇のような装置が必要だ。その深さでの潜水時間は無制限ではなく、担当者の交代が数回あったに違いない。問題全体を解決するには、おそらく3から4週間かかっただろう。

 私が事件について書いた時ハーシュが見つけられなかった可能性がある木曜日のドイツ語記事を翻訳した。

 私の元の翻訳はこうだ

 アメリカ海軍の巨大艦隊[ドイツの島嶼航路]フェーマンベルトを通過

 水曜日朝、揚陸艦アーリントンとUガンストンホールに護衛された強襲揚陸艦キアサージが西に向かっていた。以前この船はNATO作戦に参加し、ドイツ、スカンジナビア、バルト諸国の多数の港に寄港したアメリカ部隊の一部だった。

 艦隊の旗艦で過去30年間にバルト海で活動していた米海軍最大の軍艦「キアサージ」には40機のヘリコプターと戦闘機、2000人以上の兵士が搭乗しており、護衛艦は約1000隻だ。約4,000人の兵士が6か月の配備後アメリカ東海岸に帰国している。

 キアサージは、ハーシュが推測するより遙かに長くバルト海にいた。爆発物はキアサージがバルト海を離れるためフェーマルンを通過した6月17日のBALTOPSの終わりから9月22日までの間に設置された。

 そのため、ハーシュは後で下記のように書いた際間違えたのだ。

 そしてワシントンは考え直した。爆弾はBALTOPSの間も設置されていたがホワイトハウスは爆発のための2日という期間は演習の終わりに近すぎ、アメリカが関与したことが明らかだと懸念した。

 その代わりホワイトハウスは新しい要求をした。「現場の連中は後で、コマンドでパイプラインを吹き飛ばす方法を考え出せるだろうか?」

 期間はBALTOPSの終わりから爆発まで、数ヶ月ではなく、キアサージが帰国途上の9月20日頃からパイプラインが爆発した9月27日までほんの数日延長された。

 [以下は2月13日に追加]

 キアサージと、その小艦隊だけがこの地域の怪しい艦船ではない。2022年10月4日、スウェーデンの新聞ダーゲンス・ニュヘテルがこの地域のスウェーデン海軍艦船について報じている。この記事は有料だ。(もし皆様が全文読めるなら是非写しを私に送付願いたい。) 最初の段落は無料で、こう書いてある(機械翻訳):

ノルドストリーム爆破前のカリーニングラードにおける海

爆破の二日前、スウェーデン海軍はボーンホルム島付近のガス・パイプライン付近の海域を偵察した。この艦船はロシアの飛び地カリーニングラードに針路を向けた。この新たな情報はスウェーデン軍に確認された。

 スウェーデン人はアメリカ艦船が一体何をしているのか疑念を持っていたのだろうか? パイプラインを巡る彼らの船のアクティブ・ソーナーの表示は一体どうだったのか?

[2月13日追加分の終わり]

 脱線:

 私の翻訳以来、ロシア侵略の文脈への追加としてこのドイツ語記事に追加された。現在、2022年10月21日付けだが、これは実際は意味をなさない。(唯一のarchive.orgコピーは、2022年12月に保存された変更されたものだ。)


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 記事は今やこう始まっている(私の翻訳):

 アメリカ海軍の巨大艦隊[ドイツの島嶼航路]フェーマルン海峡を通過

 小見出しやウクライナでの戦争に関するいくつかの文章があったことを覚えていないが、記事にはこうある。

 9月22日木曜日の朝、米海軍艦隊が[ドイツの島]フェーマルンを通過した。旗艦として「キアサージ」は最大の軍艦だった。

  • フェーマルン海峡のロシア原子力潜水艦とNATO部隊
  • 艦隊は再び西方向に航行する
  • 40機のヘリコプターと戦闘機が搭載されている

フェーマルン– 2月に始まったロシアのウクライナ侵略戦争と、それが引き起こした安全保障政策の変更によるフィンランドとスウェーデンのNATOの加盟要求により、バルト海はロシアとNATO海軍の集中地域になった。これは過去数か月間にフェーマルン海峡を通過した軍艦の数が増えていることでわかる。これはNATO部隊同様ロシア原子力潜水艦にも当てはまる。9月22日木曜日朝、米海軍艦隊がフェーマルンを通過した。

 次に、私が以前に翻訳した一見変更されていない二つの段落が続く。

 地元の新聞が最初に発行されてからほぼ1か月後、古い小さな記事に現在かなりの新しい部分を追加するのは奇妙な編集だ。誰がそれを始めたのだろう?

 新しい部分は意味がつうじない。BALTOPSは毎年の演習で、BALTOPS 22はその種で51番目の演習だった。それが開催されたのはウクライナでの戦争と何の関係もなかった。

 私の知る限り、あまりにも浅いバルト海にロシア原子力潜水艦はいなかった。ロシア原子力艦隊の本拠地は北大西洋艦隊の場合、コラ湾北部のムルマンスク、太平洋艦隊の場合、カムチャツカ半島のルィバチー原子力潜水艦基地だ。

 ロシア原子力潜水艦がフェーマルンを通過した際、サンクトペテルブルクでのロシア観艦式に参加したムルマンスクからの潜水艦である可能性が最も高い。それは毎年恒例の催しであるBALTOPSのようなものだ。それを戦争煽動に使うのはかなり愚かだ。

 脱線終わり。

 私が翻訳した記事で興味深かったのはアメリカ艦船が去った時期だけでなくキアサージ (強襲揚陸艦)が過去30年間バルト海で活動していた「米海軍最大の軍艦」だという記述だ。

 キアサージはおそらくこの目的のため選ばれたのだ。この船にはこれがある...

...そこから貨物、軍隊、車両が上陸用舟艇に積み込まれ海岸に移動する船尾の巨大な門から海に通じるウェルドックがある。エア・クッション型揚陸艇はドライ・ウェルドックから「飛ぶ」か、ウェルドックを浸水させ、従来の上陸用舟艇が海岸に向かう途中で浮き上がれるようにできる。

 通常キアサージはバルト海にいるには大きすぎるミサイルの標的だ。しかしウェルドックは新しい水中機器を実験したり、パイプラインの周りに爆発物を設置したりする場合便利だ。

 BALTOPSを支援するため米海軍第6艦隊は米海軍研究戦争センターの支援を得て無人水中艇地雷探査技術の最新進歩をバルト海にもたらし運用シナリオで水中艇の有効性を実証した。

 実験はデンマークのボーンホルム島沖で行われ、太平洋海軍情報戦センター、ニューポート海軍海底戦センター、地雷戦準備と有効性測定の参加者全てアメリカ第6艦隊タスクフォース68の指示の下で行われた。

 ボーンホルム島はもちろんパイプラインが爆破された場所だ。

 私にとって、ハーシュ記事の新しくて驚くべき項目の一つはP8海軍監視機からのソナーブイ信号により爆発を引き起こすためのノルウェー軍の関与だ。それはスウェーデン、イギリス、またはポーランドの関与に賭けていたはずだ。だがノルウェーはノルドストリーム破壊から恩恵を得るので、一層理にかなっている。

 古くからのシーモア・ハーシュの友人ラリー・ジョンソンは爆発直前パイプライン領域を飛行するノルウェーのP-8を追跡した人物によるビデオを見つけた

 しかしノルウェーにとって不幸なことに現在増加しているガス輸出もパイプラインに依存している。ノルドストリーム爆破の日、デンマークとポーランドはノルウェー・ガスをポーランドに送る新パイプラインを開通させた。アメリカとノルウェーがノルドストリームに対して行ったことをノルウェー・パイプラインに対して行う手段をロシアは確実に持っている。

 ハーシュの記事にで私がもう一つ奇妙に思うのはこれだ。

 スウェーデンはNATO加盟を申請したが、スウェーデン群島の離れた海域に時折現れ、水面に追いやられるロシア潜水艦追跡に成功した水中音響および磁気センサーシステムの管理の上で優れた能力を示している。

 スウェーデンが検出したロシア潜水艦はほとんど決してそこにいなかった。多くの出来事の半分以上は「ありそうもない侵害」つまり決して起きていなかったのだ。スウェーデンの偉大な能力は海岸付近のロシア潜水艦のとされるものに関する誤警報で自国民を怖がらせることだ。

 1982年、スウェーデン潜水艦、艦船、ヘリコプターが、これら身元不明情報源の1つを丸1か月間追跡したが何の成果もなかった。

 これは10年以上続いた。彼らが音響信号を拾うたび、彼らは海面上のいくつかの泡だけ探知した。もちろんスウェーデンは侵入を心配しており、冷戦が終わった今、ロシアがこのように侵入を挑発し続ける理由は考えられない。

 だがそれはオナラだった。
...
 「ニシンには浮き袋があることがわかった...そして、この浮き袋は魚の肛門とつながっている」とウォールバーグは言う。「それは非常に独特なつながりで、ニシンにのみ見られる。そのためニシンは浮き袋を圧迫でき、それで肛門開口部から少数の泡を出せる。」

 平たく言えば、屁をこいたのだ。ニシンは数平方キロ、最大20メートル(65フィート)の深さに達する巨大な群れで泳ぐ。彼らの近くの何か、例えば空腹のサバの群れやロシア・スパイを探す潜水艦が彼らを怖がらせると彼らは大量のガスを発生できる。

 彼の理論を実験するためウォールバーグは店でニシンを買い、圧力をかけると、確かに音を立てた。彼はその映像を海軍職員に持って行き再生した。それは彼らが聞いていた騒音と完全に一致した。

 良いニュースはスウェーデンがロシアの脅威にさらされていなかったことで、悪いニュースは魚のおならを追求するため軍隊配備に10年費やしたことだ。何が魚のオナラかそうでないか理解して以来、スウェーデン海域に敵対的侵入者がいる報告はない。

 素晴らしいスウェーデンの能力。確かに。

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2023/02/some-small-corrections-to-seymour-hershs-new-nord-stream-revelations.html

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 耕助のブログで、既にこの記事を翻訳しておられる。当方も翻訳途中だったので「枯れ木も山の賑い」として掲載させていただく。

 スコット・リッター氏、最新の映像で「兵士を犬死にさせていることに戦場の兵士は怒っている。ロシア革命当時のように軍隊が反乱をおこして大統領を襲撃する可能さえあり得る」と。

 芳ちゃんのブログ

 Moon of Alabamaによるウクライナ戦況の下記記事翻訳

NYT On Ukraine - Real Reporting, Propaganda For Balance, Ominous Warning

 宗主国の命令か忖度か知らないが、属国大本営広報部はノルドストリーム爆破に関するシーモア・ハーシュ報道を論じない。英語番組に頼るしかない。

 acTVism

Seymour Hersh - How America Took Out The Nord Stream Pipeline 33:28

 Democracy NOW!

Reporter Seymour Hersh on “How America Took Out the Nord Stream Pipeline”: Exclusive TV Interview 50:11

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

物価上昇で実質賃金が減少する状況。労働者の「代表」連合は自民党、経団連との連携を模索している。「労働者」のカテゴリーの人々はどう考えているのか。「労働組合は絶滅危惧種の道をたどり始めた」。かつての組合役員の戦後の労働運動の俯瞰。

 日刊IWJガイド 昨日は田代秀敏氏インタビューを拝聴。

「『次の日銀総裁になるということは、火を噴いている船の船長になれということ』岩上安身によるエコノミスト 田代秀敏氏インタビューをお送りしました!」

はじめに~<インタビュー報告>「次の日銀総裁になるということは、火を噴いている船の船長になれということ」「日銀の金融政策は破綻し、アベノミクスも終焉! 物価は上昇し、実質賃金は低下! 今や日本は『衰退途上国』!? せめて破滅的な『増税軍拡』をやめて、米中『代理戦争』の罠から抜けよ!!」岩上安身によるエコノミスト 田代秀敏氏インタビューをお送りしました!

2023年2月 5日 (日)

規模は重要だ-ウクライナにおけるアメリカの現地介入について

2023年1月30日
Moon of Alabama

 ヨーロッパの金融調査会社が年4回の研究報告を送ってくれた。ウクライナでの戦争の「政治的、軍事的波及効果の逆張り評価」だ。この戦争の「勝者と敗者」を分析している。

 「欧米」主流メディアの間違った見解に現実で対処するという意味でのみ逆張りなのだ。たった二人の勝利者はアメリカ軍需産業所有者とロシアで、戦争の敗者は全て「西」側だ。

 この会社が書いている通り彼らの意見を形成する上で、Moon of Alabamaの議論が「大いに役立つ」ためお礼として一部頂いたわけだ。

 筆者の皆様への言葉。どういたしまして。

 いくぶん機密な商品に思われるのでこの文書は引用しない。だが私はウクライナでの戦争の規模と、それがどのように終わらないか理解するのに役立つので二つの表を流用させていただこう。

 「ロシア人を追い出す」ためポーランドあるいはアメリカに率いられた連合軍がウクライナ現地で彼らの部隊で介入するという説がある。

 だが二つの表はこのような作戦に対するどんな希望も一掃する。

 下記はデザート・ストームの作戦地図だ。1991年春イラクをクウェートから追い出すためアメリカがこの作戦を率いた。


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 全ての兵器を備えた約700,000人のアメリカ兵と250,000人の同盟軍兵を集めるためアメリカは約9カ月かかった。イラクは戦場に推定650,000人の兵士がいた。アメリカは最初にイラク戦闘機と航空防衛軍を破壊して制空権を掌握した。それが終わった状態で、イラク軍の3分の1を破壊する地上作戦にはたった100時間しかかからなかった。イラク軍の残りは砲撃下バグダッドに向かって撤退した。

 ウクライナ内部や周囲に約550,000人のロシア兵がいる。「ロシアを追い出す」仮想作戦はそれゆえデザート・ストームとほぼ同じ規模だろう。だが地理的次元は劇的に異なっている。

 下記は同じ大きさにしてウクライナ地図に重ねたデザート・ストーム作戦地図だ。


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 地図は90度左に回転してある。北が左で、東が上で、南のクリミア半島は右だ。

 ロシアはウクライナの約87,000平方キロを占領している。クウェート周辺のデザート・ストーム戦場は五分の一の規模だった。

 デザート・ストーム規模の仮想的アメリカ連合はおそらくドニプロを渡りクリミア半島に行ける。だがそれ以上ほとんど何もできない。ドネツク州とルハーンシク州とクリミア半島は依然ロシアの手にあるだろう。

 だがこのような作戦が決して計画されず実行されない多くの理由がある。

  • アメリカはもはやデザート・ストームに投入した規模の軍を持っていない。同盟国も。
  • ペルシャ湾では近くのサウジアラビア飛行場や航空母艦から飛べたためアメリカはイラクで制空権を得ることが可能だった。東ウクライナの制空権はロシア国内の長距離防空システム破壊でしか実現できない。アメリカが使える安全な飛行場はポーランドとルーマニアにある。アメリカ航空母艦はあえて黒海に入るまい。アメリカ戦闘機は東ウクライナでの任務で戦うのに必要な距離にいない。
  • ウクライナ鉄道システムは今ひどい状態だ。大軍を西から東ウクライナに動かす能力はない。
  • 大軍をウクライナ内で動かすどんな試みもロシアとベラルーシによる戦闘阻止を受けるだろう。
  • イラク兵器の保守はひどく、イラク軍はほとんど訓練されていなかった。ロシアにはよく訓練されたハイテク軍がある。

 私はまだ続けられるが皆様は確実に要点がおわかりだろう。

 アメリカ地上部隊はウクライナに入るまい。そうでないと考えるのはばかげている。

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2023/01/size-matters-on-a-us-ground-intervention-in-ukraine-.html#more

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 ウクライナ問題で属国の軍事評論家諸氏のコメント全く見ていない。見聞きするのは外国人評論家の意見のみ。

Douglas Macgregor - Manpower Resources Exhausted 11:45

Pepe Escobar: Ukraine War is Desperate Move by U.S. to Preserve Hegemony and Prevent Multipolar World  28:46

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

案内:日本航空123便墜落事故―裁判報告会&青山透子氏講演会(ZOOM参加可)2月18日14時―16時 仙台弁護士会館、報告書付録に垂直尾翼に「異常が威力の着力点」が明確事件発と記載。生日相模湾内で護衛艦まつゆきが短距離艦対空誘導弾の発射実験中。

 日刊IWJガイド

「『中国のスパイバルーン事件』でブリンケン米国務長官と国防総省との間に温度差! CIA長官がウクライナに領土の割譲と停戦を勧めた!?」

はじめに~「中国のスパイバルーン事件」で、訪中取りやめのブリンケン米国務長官は「国家主権の侵害」と主張! 一方、米国防総省は「軍事的脅威はない」として撃墜指示をスルー! ドイツメディアが「バイデン大統領がCIA長官経由で、ゼレンスキー大統領に領土の20%を割譲し停戦するよう勧めた」とスクープ、米政府は全面否定! ゼレンスキー大統領は東部に固執! ウクライナ紛争の行方をめぐって揺れるバイデン政権!

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