Moon of Alabama

2024年7月 7日 (日)

イギリスの選挙

2024年7月5日
Moon of Alabama

 イギリスで保守党が選挙に負けた。

 キア・スターマー率いる労働党は選挙に勝っていない。2017年と2019年にジェレミー・コービン率いる労働党が獲得した票数より少ない票数だった。>


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 投票率は低かった。圧倒的な有権者の感情は「ともかく保守党以外」だった。労働党やスターマーの政策に対する熱意は皆無だった。

 労働党はコービン下で社会主義的傾向を持つ真の労働者政党だった。

 労働党は反ユダヤ主義傾向を隠蔽しているというメディア・キャンペーンをイスラエル大使館の支援を得た闇の国家が展開した。これに対して反撃しない大きな過ちをコービンは犯した。結局、労働党の好調な選挙結果にもかかわらず、彼は党から追い出された。

 もはや労働党を離れたジェレミー・コービンが再選された。ガザ支持の立場を掲げて選挙運動を行った国会議員五人もも再選された。

 スターマーは物議を醸す人物だ。闇の国家によって、彼はその地位に就いたようだ。彼の前職は王立検察局長だった。ジュリアン・アサンジの起訴と投獄に彼は大きな役割を演じていたのだ。

 就任後、彼は労働党を右に動かした。現在、労働党は資本主義を支持する中道右派の立場を取っている。;

 「キールの功績は、労働党から左派を全て排除したことだ」と、かつて保守党に多額の寄付をしていた億万長者実業家ジョン・コードウェルがBBCに語った。「商業資本家としての私の考えと完全に一致する、素晴らしい価値観と原則、そしてイギリスを成長させる方法を彼は打ち出した」

 労働党は彼の支持を強調した。

 スナク時代の保守党がイギリス国民に与えた打撃より大きな打撃をスターマーが与えることになるだろう。

 間もなく彼に対する反対の声があがるだろう。

 彼が長く生き残れると私は期待していない。

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2024/07/election-in-britain.html

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属国大本営広報部、別名マスコミが愚劣なイギリス新首相提灯記事を書き飛ばす中、さすが櫻井ジャーナル。
 《櫻井ジャーナル》
言論弾圧や犯罪行為の隠蔽に検察のトップとして関係した疑いのある英新首相

  BDS「ボイコット、投資撤収、制裁」運動 (Boycott, Divestment, and Sanctions)にならって、都知事選挙以後、ドトールには行かないことにする。近所にあるのだが。
 Alex Christoforou Youtube 冒頭 バイデン、またしても失言。2020年に勝利する!
Stephanopoulos to rescue Biden. Orban uses diplomacy, EU shocked. Le Pen has two Ukraine red lines  34:29

 耕助のブログ ぺぺ・エスコバル記事翻訳
No. 2200 ジュリアン・アサンジ

 植草一秀の『知られざる真実』

都知事選投票判断の二大論点
 日刊ゲンダイDIGITAL ただし有料記事。
都知事選の争点はシンプルだ インチキ、ごまかし、嘘つきに政治家の資格なし

 デモクラシータイムス
都知事選と世界を考える WeN20240706 1:53:15
 最近、イギリスの富士通子会社が、イギリス郵便局の預金関連ソフトのバグで、多くの郵便局員を、窃盗やらごまかし行為のかどで退職などの目に追いやったというドキュメンタリーを見た。
 所詮は人ごとだと思っていた。
 ところが最近のNiftyによるプログラム改悪で、当ブログもとんでもない目に合わされている。イギリス郵便局の場合もそうだろうが、無能なプログラマー連中と、無責任な大企業ほど迷惑なものはない。
 文章を読みやすくするため、各記事には、所々改行を入れているのだが、それが Niftyの「プログラム改悪」により、一気に全て勝手に削除されてしまったのだ。
 読みにくいこと、はなはだしい。
 お考え願いたい。
 現在当ブログには約5000記事がある。この全てを見直し、それぞれの記事に複数の改行を挿入しなければならないのだ。
 改行の追加に、これから一体何日かかるのか想像もつかない。
 どこかに「安全な」ブログ・サイトはないものだろうか?
  更新:保存しておいたブログ・データにNiftyが復元したのだろうか。5000記事の「強制削除された改行」元に戻ったようだ。
追記
2024/7/11時点で、「強制削除された改行」の代わりに「強制挿入された改行」によって、間延びがして読みにくい文になっている。Niftyのプログラマー、一体なにを考えているのだろう?

2024年6月29日 (土)

トランプ・バイデン討論会で進む交代説

2024年6月28日
Moon of Alabama

 

 昨夜のトランプ・バイデン討論会は民主党にとって惨敗となった。

 バイデンの約3分の2は明らかに劣化している。薬の効力が薄れてきたのだと私は想像する。彼の話はまとまりがなく、反応も無表情で感情がこもっていなかった。

 

 どの報道機関も次のような見解を述べているようだ。

 

 正式に指名される約2か月前に討論会に同意することで、バイデン大統領は再選に向けて新たな勢いをつけたいと望んでいた。ところが木曜夜の途切れ途切れで支離滅裂な彼の話は民主党員にパニックを引き起こし、そもそも彼が候補になるべきかどうかという議論が再燃した。

 

 しわがれ声のバイデンは、辛辣ながら極めて不誠実なドナルド・J・トランプ前大統領に反論して90分にわたり苦闘し、選挙まで4カ月というこの時期に、現職大統領が精力的で競争力ある選挙運動を展開できるのかどうかという疑問を提起した。81歳のバイデンは、自身の年齢に対する懸念を払拭するどころか、それを中心問題にしてしまった。

 

 これら記事は同じ結論に達している

 

 討論会でのジョー・バイデン大統領の出来映えは民主党幹部の警鐘を鳴らし、バイデンが民主党トップ候補の座を維持できるかどうか公然と疑問視する者さえいる。

 

 「彼は少し混乱しているように見えた。討論が進むにつれ確かに力強くなった。しかし、その頃にはパニックが始まっていたと思う」と長年の民主党活動家でCNN上級政治評論家のデビッド・アクセルロッドが語った。

 

 木曜夜、多くの民主党員間で交わされた会話についてもアクセルロッドは発言した。「彼が続けるべきかどうかについて議論されるだろう。」

 

 かなり画一的なニュースにざっと目を通すと、バイデンの出来映えに対する民主党共通の否定的批判は先入観に基づくものだったのではないかと疑う。

 

Rod D. Martin @RodDMartin - 2024年6月28日 3:29 UTC

 我々が知っていること。

  1. バイデンは、こういう人物だと内部関係者は知っていた。
  2. 彼らはどんな討論にも同意する必要は全くなかった。史上最も早期の討論を提案して、参加する必要など全くなかった。
  3. だから彼らは、予備選挙後、有権者に発言権がなく、秋の選挙運動前に、内部関係者が後継者を選べるように、党大会前の十分早い段階でバイデンを故意に辱めたのだ。

 これはもうずっと長い間計画されてきたことだ。

 

 確かに、大会前にバイデンを交代させる計画は、ここ数か月公に議論されてきた

 

 しかし、乗り越えるのが難しいハードルがいくつかある。

 

ダン・リバース @danriversitv - 2024年6月28日 5:20 UTC

あれは民主党にとって大惨事だった。バイデンのたどたどしく支離滅裂な発言が、トランプのとんでもない嘘と歴史の書き換えを完全に覆い隠すだろう。今や民主党内でパニックと内紛が勃発するだろう。だがバイデンが耳を傾けるのはファーストレディだけだ。そして後継者のために退くよう彼女がバイデンに言う気配はない。

 

 ジョー・バイデンの後任を民主党が計画する際、一体他のどの候補を念頭に置いているのだろう?

 

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2024/06/trump-biden-debate-furthers-replacement-talks.html#more

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 Judging Freedom

Prof. John Mearsheimer : Israel’s Deep Troubles 29:05

 

 デモクラシータイムス 山田厚史のここが聞きたい

アホノミクスのレガシーとフナ侍(岸田)の醜態【浜矩子にここを聞く】20240626 40:59

 

 日刊IWJガイド

「6月も残り2日です! 1日から28日までのご寄付・カンパは、115万7700円と、目標額の29%の達成率で、危機的な数字です!」

■トランプ氏がテレビ討論会の「勝者」に! 11月の米大統領選に向けて、バイデン第46代米大統領とドナルド・トランプ第45代米大統領が、初めてのテレビ討論会で一騎討ち! 精彩を欠き、とんちんかんな受け答えで、ますます認知症疑惑が深まったバイデン大統領に対し、トランプ氏は精力的に語り、健康をアピール! 討論会視聴者の69%が「トランプ氏のパフォーマンスのほうが優れていた」と回答、「バイデン氏の指導力に大いに信頼が持てる」と回答したのはわずか14%! トランプ氏は討論会の最後に「バイデンの軍事政策は狂っている。狂気の沙汰だ。彼は、第3次世界大戦に我々を追い込む」と真剣な警告!

■【本日のニュースの連撃! 3連弾!】

■【第1弾! 円が対ドルで一時161円20銭台! 37年半ぶりの円安・ドル高水準! auじぶん銀行の田中健二社長は、日銀が今後利上げに踏み切れば、住宅ローンの変動型の基準金利を引き上げると明言!】(『日本経済新聞』2024年6月28日ほか)

■【第2弾! プーチン大統領のベトナム訪問直後に米国が国務次官をベトナムに派遣! ベトナムまでもが、中国とロシアが主導するBRICSに加盟してしまうことをなんとしても阻止!? 】(『ロイター』2024年6月26日ほか)ベトナム戦争で、絨毯爆撃と枯葉剤をまき散らした米国が、謝罪も補償もなしに、「俺の仲間になれ」とは。どの面下げて頼むのか!?

■【第3弾! ライシ大統領の不可解な事故死に伴うイラン大統領選は、ライシ路線を引き継ぐ保守派のジャリーリー元国家安全保障最高評議会書記局長と、ガーリーバーフ国会議長、改革派のペゼシュキヤーン元保健相の三つどもえで28日投票に! 過半数に届かなければ、7月5日に上位2人の決選投票!!】一方、米国は「テロ支援の資金移動」だと主張し、イランの約50の団体と個人に対して制裁を科したと発表!!(『パーストゥデイ』、2024年6月10日ほか)

■岩上安身のインタビューでお馴染みの評論家、塩原俊彦氏が新刊『帝国主義アメリカの野望 リベラルデモクラシーの仮面を剥ぐ』(社会評論社)を刊行! 近日中に、急変する世界情勢を踏まえて緊急インタビューを行います!

2024年6月23日 (日)

ヒズボラ、イスラエル打倒準備を完了

2024年6月20日
Moon of Alabama

 

 ハマスがイスラエルを攻撃した翌日10月8日、レバノンのヒズボラが戦闘に加わり、イスラエル北部の軍事施設にミサイルを発射した。北部に暮らすイスラエル人入植者8万人が家を追われた。今も彼らはイスラエル周辺のホテルに泊まり前線に平穏が戻るのを待っている。

 

 ガザで恒久的停戦が合意されるまで、ヒズボラとイスラエル軍間で現在行われている北部での報復攻撃は継続されるとヒズボラ指導者ハッサン・ナスララは発表した。

 

 しかし、イスラエル政策を担う過激派はガザでの停戦を望んでいない。ハマスとガザ住民を可能な限り根絶したいと連中は考えている。停戦は連中の願望の邪魔だ。

 

 一方、故郷帰還を望む北部入植者の圧力もある。しかし、ガザで停戦が成立しなければ、イスラエル北部とレバノン南部での低レベル紛争は続くことになる。

 

 イスラエル軍と政府は、ガザでの停戦に向けて取り組む代わりに、南レバノンに侵攻し、リタニ川まで占領することを計画している。

 

 この計画は妄想だ。ヒズボラは南レバノンに暮らすシーア派の共同体に根ざしている。イスラエルは住民が立ち去ると期待しているのだろうか? そんなことは起きるまい。

 

 10万人を超える兵力を持つヒズボラは戦闘に備えて万全の態勢を整えている。南レバノンには、よく整備された戦闘陣地やトンネルが縦横に張り巡らされている。15万発以上のミサイル(多くは長距離ミサイル)が、イスラエルの軍事・経済標的に向けて発射する準備ができている。2006年の南レバノン侵攻はイスラエル軍の完全敗北に終わった。新たな戦闘では結果が変わると考える理由はない。

 

 新たな紛争が発生した場合、国境を越えて、イスラエル北部の一部を占領する計画をヒズボラは持っている。また必要とあらば戦争を拡大する用意もある。

 

 イスラエルがレバノン民兵に対して全面攻撃を仕掛けた場合、「ルールも上限もない」戦争になるとヒズボラ指導者サイード・ハッサン・ナスララは、警告し、イスラエルによる紛争でキプロスが領土使用を認めれば標的になる可能性があると恫喝した。

 

 キプロスとイスラエルは二国間防衛協力協定を結んでおり両国は共同演習を実施している。

 

 「レバノンを標的とする敵イスラエルにキプロスの空港や基地を開放すれば、キプロス政府が戦争の一部となり、抵抗勢力がそれを戦争の一部として扱うことを意味する」とヒズボラ指導者は語った。

 

 水曜日夕方、「キプロスはいかなる軍事紛争にも関与せず、自らを問題ではなく解決策の一部と位置づけている」と同島のニコス・クリストドゥリデス大統領は述べた。

 

 ヒズボラとの戦争開始は、入植者国家としてのイスラエルの終焉を意味しかねない。インフラと軍隊へのミサイル攻撃は、入植者がまだこのシオニスト国家に対して抱いている信頼を弱めることになるだろう。紛争が長引けば、入植者の多くは母国に帰国するだろう。

 

 シオニスト計画の、このような危険にもかかわらず、アメリカ政権はイスラエルのありとあらゆる計画を支持している

 

 ヒズボラがイスラエルとの停戦を、ガザでのより広範な停戦と結び付け続けていることへの不満が高まる中、イスラエルによるレバノンのヒズボラ攻撃を支援する用意があることをアメリカは示唆した。

 

 火曜日ベイルートでの会談で、アメリカのアモス・ホッホシュタイン特使はイスラエルはヒズボラに対し限定的攻撃を開始する準備を進めており、外交的解決が見つからない場合、アメリカの支援を受けるとレバノン当局者に「率直に」警告したと、アラブ諸国高官がミドル・イースト・アイに語った。

 

 火曜日、ホッホシュタイン特使はレバノンのナジブ・ミカティ首相とナビ・ベリ国会議長と会談した。この二人はアメリカがテロ組織に指定しているイラン支援組織、ヒズボラとの仲介役として利用されている。

 

 イスラエルはガザ地区での激しい戦闘があと約5週間続くと予想しており、その後ガザ地区全体への主な攻撃を一時停止するとホッホシュタインはレバノン当局に語った。しかし、イスラエルは引き続きハマス幹部を標的とし人質救出のための攻撃を行う予定だ。

 

 現在のイスラエル政府の観点からすると、ガザ戦争の継続にはレバノンでの更なる戦争が必要だ。

 

 ガザでの戦闘が一時停止すれば、イスラエル当局はヒズボラを同地域から追い出し、避難民となっている約6万人から9万6000人のイスラエル人が秋の新学期開始前に自宅に戻れるよう、北部国境に全力を注ぐつもりだとホッホシュタインは警告した。

 

 10月8日以来、イスラエルとヒズボラはほぼ毎日銃撃戦を繰り広げてきたが、先週イスラエルがヒズボラ最幹部の一人、タレブ・サミ・アブドラを殺害したことで、紛争は激化した。これに対し、ヒズボラはイスラエルに向けて数百発のドローンやロケット弾を発射した。

 

 火曜夜、イスラエル軍はレバノン攻撃計画を承認したと発表した。イスラエル軍によると、同日早朝、イスラエルはヒズボラのドローン発射部隊攻撃を開始した。

 

 木曜日の演説で、ヒズボラは地中海を含むイスラエルに対する「完全な標的リスト」を持っているとヒズボラ指導者ハッサン・ナスララは述べ、軍事行動を強化した。

 

 「敵は陸、海、空での我々の攻撃を予想しているが、我々は制約や規則や制限なしに戦うつもりだ」と彼は語った。

 

 ヒズボラは、イスラエルの港湾都市ハイファ周辺の軍事・経済標的を映した9分のドローン映像を公開した。複数のヒズボラ・ドローンが防空軍に阻止されずにイスラエル上空を飛行できたことは、イスラエル軍にとって大きな面目喪失だ。

 

 抵抗枢軸メンバーであるレバノンのヒズボラやシリアのシーア派集団やイラクの民兵やイエメンのフーシ派は戦闘準備が整っている。抵抗の背後にいる主力イランを攻撃しなくとも、イスラエルとアメリカはこの戦争に負ける可能性が高い。

 

 もちろん勝つ見込みがなければ、連中はいつものように、おそらくイラン、場合によって、可能性としてトルコや他の場所で戦争を激化させるだろう。それからどうなるかは予測不能だ。

 

 そのような避けられる戦争を、一体なぜ連中が始めるのか私には理解できない。

 

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2024/06/hizbullah-ready-to-defeat-israel.html#more

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 Judging Freedom Johnson & McGovern両氏による現状評価

 

INTEL Roundtable w/ Johnson & McGovern : Weekly Wrap 28:48

 

 デモクラシータイムス ウイークエンド・ニュース

 

自民党、どん底 東京都知事選、告示 WeN20240622 1:54:30

2024年6月22日 (土)

このようなニセ・ニュースが戦争を引き起こす可能性はないのだろうか?

2024年6月18日


Moon of Alabama

 

 アジア・タイムズでスティーブン・バイレンはこう問うている。

 

 なぜNATOは核戦力を拡大しているのか?

 

 これはかなり奇妙な疑問だ。NATOは協議機構だ。戦車や銃や核戦力を持っていない。そのような有形のものは全て加盟諸国が所有し、管理している。

 

 NATOは核戦力を保有しておらず、現在、NATOも核戦力を保有する加盟諸国も核戦力拡大に関心がない。この疑問は、NATOが何かを拡大している事実を述べている。NATOは拡大していない。

 

 バイレンはこう書いている。

 

 NATO第13代事務総長イエンス・ストルテンベルグは、同盟は核兵器配備を増やし、その運搬システムを近代化するための協議を行っていると述べた。「核弾頭を何発運用し、どれを保管すべきかという運用上の細かい点には触れないが、これら問題について協議する必要がある。まさにそれが我々が行っていることだ」とストルテンベルグはイギリスのテレグラフ紙に語った。ストルテンベルグはNATOは「核同盟」であることを強調した。

 

 ストルテンベルグ・インタビューに関する、このテレグラフ記事は書き起こしではなく記事だ。不正確だ。その内容は下記の通りだ。

 

 ロシアと中国の脅威が高まっていることを受け、核兵器配備を増やす協議を行っているとNATO事務総長は述べた。

 

 テレグラフ紙インタビューで、欧州連合は敵国に直接メッセージを送るため、核兵器を世界に公開する必要があるとイエンス・ストルテンベルグは付け加えた。

 

 ミサイルを保管庫から取り出して待機させることについて加盟国間で直接協議が行われていることを彼は明らかにし、抑止力として透明性を活用するよう主張した。

 

 「核弾頭をいくつ運用すべきか、どれを保管すべきかといった運用上の詳細は触れないが、これら問題について協議する必要がある」とストルテンベルグは述べた。

 

 「それがまさに我々がNATOでしていることだ。例えば先週のNATOの防衛相会議で開かれた核計画グループでの会議などだ。」

 

 上記は、あたかもストルテンベルグが積極的に何かしているように聞こえる。しかし、それは彼が言ったことではない。

 

マシュー・ハリーズ @harries_matthew - · 2024年6月17日 19:38 UTC

下記はストルテンベルグが実際に言ったことの書き起こしだ。予想通り、彼の言葉を解釈しすぎていると思う。

「運用」と「保管」の違いは、インタビュアーが紹介した。また「透明性」は演習に関するオープン性の文脈で述べられた。

 

 インタビュー録音によれば、この問題は、ストルテンベルグ自身ではなく、インタビューアーの一人による誤解を招く発言によって引き起こされた。

 

 テレグラフ:ヨーロッパの同盟諸国は、核弾頭を保管しておくのではなく、より多くの核弾頭を待機させておくというアメリカの先例に倣うべきだと思いますか?

 

 テレグラフが質問している国、イギリスでは、通常、一隻の原子力潜水艦が哨戒中で、訓練中または改修中の他の数隻とともに、いつでも使用できる状態にある。哨戒中の潜水艦のみが核弾頭を搭載する。他の潜水艦の核弾頭は通常保管されている。より多くの核弾頭を「待機」状態にしておくことは、それが何を意味するにせよ、それらをすぐに発射する方法がないことになる。したがって、それは無意味だ。

 

 ストルテンベルグへのインタビュアー質問に対し、彼は一般論を述べ、この問題について「継続的協議」を示唆しながら答えた。


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 誤解を招く質問と曖昧な答えは、非常にイライラさせるが、実際には何の意味もない。そして、確かに何ら新しいものではない。

 

(((ジェームズ・アクトン))) @james_acton32 - 2024年6月17日 21:48 UTC

 この記録に基づくと、@Barnes_Joeによる@Telegraph記事はジャーナリストの不正行為だ。これは定型的なストルテンベルグの発言を完全に誤解を招く形で報じている。

 

 緊張が高まった際には当局発言をメディアがかなり自由に「解釈」するようになる。これには結果があり、致命的になりかねない。

 

 NATOの核警戒態勢に関する発言を、クレムリンはエスカレーションとみなしている

 

モスクワ、6月17日。/TASS/。最近、NATOのイエンス・ストルテンベルグ事務総長がNATO加盟諸国が核兵器の警戒態勢を敷くことを協議していると発言したことは、新たな緊張の兆しだとクレムリン報道官ドミトリー・ペスコフが記者団に語った。

 

 「これは単なるエスカレーションに過ぎない」とペスコフは語った。

 

 しかし実際には、ストルテンベルグはそのようなことは何も言っていない。

 

 2日前に公開されたこの偽ウクライナ・ニュース記事も検討願いたい。

 

 平和的解決に同意しなければ、ロシアは降伏を余儀なくされるはずだとジョルジャ・メローニは述べている。

 

 ロシアが和平合意の条件に同意しない場合は降伏を余儀なくされるだろうとイタリアのジョルジャ・メローニ首相が述べた。

 メローニはスイスで開かれた世界平和サミットでも同様声明を発表し、彼女の言葉はUNIAN通信社に引用されている。

 

 彼女によれば、ウクライナを守るということは、国際ルールの体制を守るということで、したがって、ウクライナを守るために力を合わせることが重要だ。

 

 「ロシアが条件に同意しなければ、我々は彼らに降伏を強制する」とメローニは述べた。

 

 その引用はすぐに疑わしいものとなった。メローニも他の誰にもロシアに降伏を強制する手段はない。

 上記が公開されてから数時間後に訂正が出た

 

 先週末スイスで開催された平和サミットでのイタリア首相の発言に関しウクライナ政治家アントン・ゲラシチェンコが投稿した記事は多くのコメントと動揺を引き起こした。

 

 ゲラシチェンコはXのプロフィールでジョルジャ・メローニの言葉を引用し、「ロシアが条件に同意しなければ、我々は彼らに降伏を強制する」と述べたとしている。

 

 Xは、ウクライナ政治家の投稿の下に注釈を付けた。その注釈とイタリア首相演説公式文章から、ゲラシチェンコが引用した言葉は会議中発せられたものでないのは明らかだ

 

 メローニはウクライナ側に立ち、ロシアに対し強い言葉を向けたが、意味は多少違っていた。

 

 メローニはロシアが降伏するとは一言も言っていないが、ウクライナ政治家と確認もせずに彼の発言を引用した質の悪い報道機関が虚偽発言を流したのだ。

 

 これは激しい紛争に関して読んだ全ての内容を確認、再確認するための良い助言だ。

 

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2024/06/couldnt-such-fake-news-start-wars.html#more

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Scott Ritter Extra

It’s the end of the world as we know it

The American-NATO rush toward nuclear war with Russia

Scott Ritter
Jun 21, 2024

2024年6月21日 (金)

失敗に終わったゼレンスキー・サミット

2024年6月17日
Moon of Alabama

 

 ゼレンスキー最新の見世物に対する評価は芳しくない。

 

 

 サミットでは無価値な生ぬるいたわ言が出された。最重要点は議論さえされなかった。

 

アルノー・ベルトラン @RnaudBertrand - 2024年6月17日 8:48 UTC

スイスの「ウクライナ和平サミット」(リンク)最終声明が、基本的に中国の2023年2月の「和平計画」(リンク)の12項目中の6項目だけなのは実に驚くべきことだ。

 

 簡単に言えば、それは下記を含まない中国の和平計画だ。

 

  • 敵対行為の停止要求
  • 和平交渉の再開要求。
  • 「冷戦思考の排除」要求
  • 人道危機を解決する要求。
  • 「一方的制裁」停止の合意
  • 紛争後の復興推進合意

 

 中国の平和計画と変わらない点は、下の通りだ。

 

  • 第一点:紛争解決を国連憲章に基づいて行う
  • 第六点:全ての捕虜と拘留者の解放要求
  • 第七と八点:原子力発電所の安全性要求、核兵器は使用すべきでないという主張
  • 第九と第11点:食糧輸送保障と産業サプライチェーン維持の要求

 

 しかも欧米諸国が即座に拒否し、皮肉にも「曖昧」だと批判した中国和平案からほぼ一年半後なのだ。今回のスイス・サミットの結果は今や遙かに曖昧で、実際その曖昧さゆえに持続可能な平和への道筋を実際提案した中国計画の全ての側面が削除されている...

 

 戦争が始まって二年半近く経つが、平和からどれだけ遠いかわかる...そして、もしかしたら、中国の提案は結局それほど悪くなかったのかも知れない😏

 

 Stranaは次のように要約している(機械翻訳)。

 

 最終宣言には、交渉に「全当事者」を参加させる必要があるという条項が含まれていたが、これは将来の首脳会談にロシア連邦を参加させたい希望と解釈できる。これは首脳会談の多くの参加者(主に「グローバル・サウス」諸国)に表明された。また、ゼレンスキー大統領は、第二回サミットにはロシアが参加するよう期待すると述べ、ロシアが参加することは「平和を望んでいる」ことを意味すると述べた。

 

 しかし、戦争終結をどう見るかという両当事者の立場には全く隔たりがあることを考えると、交渉について話し合うのは時期尚早だ。戦場の状況と、主要国際パートナーによる両交戦国への協調的圧力という二つの要因の影響で、両当事者の立場が近づく可能性がある。そして、そのような立場の収束が起きた場合のみ真の交渉が可能になるだろう。

 

 ウクライナ軍の完全壊滅が無視できなくなるまで、戦争は続くだろう。

 

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2024/06/zelenskis-summit-has-failed.html

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 クリス・ヘッジズ氏、明日の講演案内。

 

 The Chris Hedges Report

 

Join Me at 6:00p.m. ET Tomorrow For a Q&A on Palestine

Jun 20, 2024

 

 Judging Freedom スコット・リッター氏のイスラエル論

 

Scott Ritter : Netanyahu Destroying Israel 40:27

 

 デモクラシータイムス 【3ジジ生放談】

 

<小池百合子のデュエット遍歴・都知事選>平野貞夫×前川喜平×佐高信【3ジジ生放談】 59:40

2024年5月30日 (木)

ウクライナ:「撃墜された」ドローンが標的に命中

2024年5月22日
Moon of Alabama

 

 ウクライナにおけるロシア無人機による被害報告の後には、必ず全ての無人機が撃墜されたと主張する報告が決まって続く。

 ストラナ経由(機械翻訳):

 

 ロシアがスミ地方のコノトプとショストカの発電所を攻撃

 今日の08:22

 昨夜、ロシア軍はスームィ地方のコノトプとショストカのエネルギー施設への空爆を開始した。

 

 これはスームィ州当局が報告している。「敵はシャヒド型無人航空機を使用し、ショストカ市とコノトプ市のエネルギー施設に対し空爆を開始した」と報告は述べている。

 

 現在、敵攻撃により停電した電力供給の復旧作業が進められている。

 

 また州当局は、この夜、スミ地方上空で「シャヘド」形の敵無機7機が破壊されたと報告している。

 

 「シャヒード」夜襲後、スームィと周辺地域は依然停電状態だと電力会社ウクレネルゴは報じた。

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 ウクライナを攻撃した24機のシャヘドを空軍は全て破壊した

 

本日 09:00

 

 5月22日水曜日夜、ロシアはシャヘド-131/136形の攻撃用無人機24機でウクライナを攻撃した。ウクライナ国軍空軍が発表した。

 

 「対空戦闘の結果、ウクライナ国防軍は24機のシャヘド全ての撃墜に成功した」と報告書は述べている。

 攻撃無人機はムイコラーイウ、ドニプロペトロウシク、ザポリージャ、ドネツク、スーミ、オデッサ地域で破壊された。

 

 夜、ロシア軍がスームィ地方のコノトプとショストカのエネルギー施設に空爆を開始したことを想起願いたい。

 「シャヒード」夜襲後、スームィと周辺地域は停電したままになっている。

 

 撃墜されたドローンの破片が依然被害を引き起こす可能性があることは認める。しかし「撃墜された」ドローンの「破片」が目標に到達して、意図した損害を与えてた場合、それは本当に撃墜されたことになるだろうか?

 

 連中はこれで一体誰をからかっていると思っているのだろう?

 

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2024/05/ukraine-shot-down-drones-cause-intended-damage.html

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 Moon of Alabama筆者、医療上の事情で当面投稿しないとのこと。

 

 Daniel Davis/Deep Dive ストルテンベルグもゼレンスキーもDelusionalだとミアシャイマー教授

 

John Mearsheimer: Zelensky Seeks Phantom Peace in Switzerland 1:05:19

 

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

 

トランプは「Make America Great Again」としばしば言及。多くのアメリカ人は、歴史の中で今をどう評価しているか。(YouGov)昨年アメリカ人にどの10年間に最も住みたいかを尋ねたとき、最も一般的な答えは「今」。今の高い評価はTV,スポーツ。仕事と生活のバランス

2024年5月24日 (金)

「情報源」が夢想したハリコフ包囲網

2024年5月21日
Moon of Alabama

 

 昨日、エコノミスト紙は、部分的にハリコフを包囲するロシアの計画とされるものについて下記の通り報じた。

 

ハリコフを守るためのウクライナの必死の闘い(アーカイブ)

 

 これがロシアの計画である可能性は低いと私は考えている。

 

 取得され、エコノミスト誌が詳細を共有した軍事計画は、ロシアがハリコフを部分的に包囲し、ペチェニヒ貯水池の東にあるウクライナ軍陣地に圧力をかけられるかどうか調査していたことを示唆している。作戦は5月15日から16日に予定されていたとされるが、理由不明で一週間近く前倒しされた。

 

 計画によれば、ロシア軍は貯水池の両側に二つの攻撃軸を想定していた。西軸の攻撃は、72時間かけてロシア軍をハリコフ市ボルシチョワ村の砲撃範囲内に進入させることが狙いだった。彼らは急速に配置転換された精鋭第92旅団部隊に阻止され、当初目標からまるまる10キロも押し返された。
...
 東のヴォフチャンスク軸では、ロシアの計画は、貯水池にあるアンナの父親の家を通り過ぎ、ペチェニヒーの町まで戦うことだった。ロシア軍は当初この作戦に迅速に取り組み、地雷原や本格的要塞が準備されていたはずだったが準備されていなかった地域を掃討した。

 

 この記事には下記のあまり役に立たない地図が含まれている。

 ロシア軍のハリコフ侵攻のLiveUAmap地図に、国境からエコノミスト記事で名前が挙がった村まで私は矢印を付けた。


拡大する

 

 ボルシチョワは国境から 15km(約10マイル) の距離にある。

 

 ペチェニヒの町は貯水池の西にあり、国境からの距離は約45キロ(約30マイル)だ。

 

 ハリコフ侵攻に使用されたロシア軍全体は12~15,000人規模の1個師団以下で、ほとんどが後衛に配置されている。作戦時の様々な映像によると前線部隊の大部分は徒歩前進の歩兵で構成されている。戦車はあったにせよ数えるほどしかなく大規模補給車列もない。

 

 このような部隊がどのように(72時間以内に)ボルシチョワに向け一日あたり5キロ前進、更にはペチェニヒに向け一日あたり15キロ前進できるのか私には理解できない。

 

 そのような動きには、まともな戦車群、絶対的制空権と高度に機動性のある兵站を備えた少なくとも3個師団が必要だ。戦場の両側には無人機が蔓延しているのを考えると、そのような作戦は戦術上の利益はほとんどなく、多大な損失を確実に被ったはずだ。

 

 現在戦闘中のロシア軍にとって極めて異例な事態のはずだ。ロシア軍の損失を避けるためあらゆることが行われている。敵を破壊するため砲撃と航空攻撃が使用される。それが行われて、初めて歩兵が前進する。

 

 エコノミスト誌に掲載された計画を誰が立てたのか知らない。誰がそれを「取得」し「共有」したのかわからない。だが、ロシア軍の一員や、それに近い人物はどちらの件にも関与していないと私は確信している。

 

 これはロシア軍が実際より能力が低いことを示すのを狙った偽情報の可能性が高い。

 

 「ほら、連中はこんな大計画を立てたのに達成できたのは、これほどわずかだ。」

 

 未だに人々は、そんなたわ言に騙されるのだろうか?

 

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2024/05/kharkiv-incursion.html#more

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 The New Atlas ジョージア争乱はジョージア系移民の子、パリ生まれ大統領のEU化策と、反対する国民の闘い。

 

Modern American Imperialism Part 1: US Political Capture as a Game (& How to Win)  28:22

 

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

 

D・ストックマン元行政管理予算局局長(予算教書作成し実行)「永遠の戦争がなぜ際限なく続くのか。国が大赤字の時に米国本土防衛に何の役にも立たない950億ドルの対外援助を認可するのか。ワシントンは武器商人、戦士等軍産複合体が支配する戦争首都。

 

 日刊IWJガイド

 

「日本最大の課題『対米自立』に向き合う! 本日午後7時半から岩上安身による一水会代表・木村三浩氏インタビューをフルオープンで生配信!」

<本日の岩上安身によるインタビュー>日本最大の課題「対米自立」に向き合う! 来年で敗戦から80年、「占領後遺症」を脱し、主権回復しなければいけない!! 本日午後7時半から、岩上安身による一水会代表・木村三浩氏インタビューをフルオープンで生配信します!

「第三次世界大戦を回避する」というバイデン大統領のこれまでの方針は、国務省のブリンケン国務長官とヌーランド元国務次官によって崩されつつある! ウクライナ軍による、米国の最新兵器を用いたロシア領内への攻撃を説くブリンケンと、ロシアに対する核兵器の使用を求めるヌーランド!

そもそも、ウクライナ軍は、2022年2月24日の開戦直後の2月25日から大量の直接攻撃をロシア領に対して行っていた! 西側のメインストリームメディア、特に日本のマスメディアでは報道されていないウクライナ軍によるロシア領への攻撃の記録を、英語版ウィキペディアが詳細に整理!

2024年5月21日 (火)

ウクライナ情況報告:ハリコフ侵攻の分析 - 対ロシア攻撃とロシアの報復

2024年5月18日
Moon of Alabama

 

 5月11日、ハリコフへのロシアの動きを分析して、それはハリコフ占領のためではなく、国境に沿って「安全地帯」を作ることを考えていると私は結論付けた。

 

 したがって、ハリコフ攻勢は、ロシアとの北側国境に沿ったウクライナ領土に、おそらく深さ10キロの緩衝地帯を作り出すことを目的としているように見える。それがウクライナ軍を他の場所からそらし、最終的に彼らを壊滅できる、ほぼ開けた土地に配備させているのは、まさに歓迎すべき副次効果だ。

 

 最近の記者会見で、ロシアのプーチン大統領は次のように認めた

 

 ハリコフ地区での進展に関する限り、彼らはベルゴロドを含む(ロシア)国境地帯の住宅地を砲撃し、残念ながら今も砲撃を続けているため、この責任も彼らにある。そこで民間人が亡くなっているのは誰の目にも明らかだ。彼らは市の中心部や住宅地に向けてミサイルを発射している。私は、このままでは安全地帯の創設を余儀なくされるだろうと公に述べた。そしてこれが我々が今日行っていることだ。

 

 ハリコフ(占領)に関しては、今のところそのような計画はない。

 

 ロシアのハリコフ侵攻はロシア民間人に対するウクライナ攻撃の直接の結果だ。

 

 同様に、最近ウクライナ発電所をロシアが破壊したのは、ロシア精製施設に対するウクライナ攻撃の直接の結果だ。ウクライナでの作戦に関するロシア日報は5月8日に次のように述べている

 

 ロシアの電力施設に損害を与えようとするキーウ政権の試みに対抗して、同じ狙いで、ウクライナの電力施設や軍産複合体企業を攻撃するためロシア軍も海・空発射ミサイルやキンジャール航空弾道極超音速ミサイルや無人機を発射した。

 

 攻撃の狙いは達成された。狙った標的全てに命中した。

 

 ウクライナは約8ギガワットの発電力を失い計画停電を開始せざるを得なかった。

 

 3月以来5波のミサイル攻撃により、ウクライナの電源出力の20%を生産する民間エネルギー供給企業DTEKの発電所が「完全に破壊」されたと、火曜日、ジャーナリストとのZoom会見でマクシム・ティムチェンコ最高経営責任者(CEO)が述べた。

 

 5月8日の最近の攻撃では、防空迎撃を受けずに全てのミサイルが標的に命中して、更に3つの発電所を破壊したため、特に破壊的だったと彼は述べた。
...
 ここ数週間のミサイル作戦によりエネルギー・インフラに10億ドル相当の損害が生じたと月初めにドイツのガルシチェンコ・エネルギー大臣がウクライナのテレビで述べた。

 

 このような悪影響にもかかわらず、ロシア・インフラへのウクライナ攻撃は続いている。その結果、まもなくウクライナが配電できる電力は更に減るだろう。

 

 そのような行為が非常に悲惨な結果を招くのをウクライナ指導部は理解し損ねている。

 

 現在、ロシア都市に対して使用できるよう、アメリカが納入した兵器に対する制限を解除するようウクライナはアメリカに要求している。

 

 最近のキーウ訪問時、アンソニー・ブリンケン国務長官も、それに同意したようだ

 

 5月15日水曜日にキーウを訪問したアメリカ国務長官アントニー・ブリンケンは、2022年のロシア侵攻以来初めて、アメリカが提供する兵器でウクライナ軍がロシア領土を攻撃する可能性があると示唆した。「ウクライナ国外を攻撃するのを我々は奨励したり顕現を与えたりしていないが、最終的に、この戦争をどう遂行するかは、ウクライナが自ら決定しなければならない」とブリンケンは述べ、ウクライナ国境外にいるロシア軍部隊に対して欧米兵器が使用される可能性を明らかにした。

 

 必然的に、ロシア民間人を標的にするために、ウクライナはこれら長距離兵器を使用することになる。必然的に、ロシアはより強力な手段で反撃するだろう。

 

 そのような行為をしても、ウクライナはほとんど宣伝効果を期待できないかも知れないが、それは国を完全に破滅させる確実な方法だ。

 

 今日、ハリコフへのロシア作戦の成功についてワシントン・ポストニューヨーク・タイムズは長い記事を掲載している。攻撃が来るとウクライナは知っていたにもかかわらず、準備をしていなかったと両紙ともに結論づけている。

 

 ロシアによる二度目のハリコフ侵攻でウクライナは準備不足に陥った(アーカイブ済み) -ワシントン・ポスト

 ウクライナ北東部の国境を越えるロシアの新たな攻撃は何ヶ月も前から予想されていたが、それを防ぐため現地に駐留していたウクライナ軍兵士を驚かせた。

 

 興味深い詳細

 

 (ドローン部隊の)ために(ウクライナ軍が基本的通信で依存している衛星インターネット)スターリンクが2022年2月のロシア侵攻以来初めて故障し完全機能停止になった。

 

 「ある時点で我々は全く何も見えなくなった」と旅団のドローン部隊指揮官は語った。ウクライナの軍事慣行に従い彼のコールサイン「アーティスト」で彼を呼ぶことに同紙は同意した。

 

 必要な時にスターリンクを正面から阻止するのは我々が今後更に頻繁に目にするようになるだろうロシアの新たな能力だ。

 

 ロシア人がウクライナ国境に押し寄せた。彼らを止めるものはほとんどなかった。 (アーカイブ済み) -ニューヨーク・タイムズ

 ウクライナ政府高官らはこの危険を真剣に受け止めているようで、4月9日にはハリコフ付近の要塞をヴォロディミル・ゼレンスキー大統領が周到に演出された訪問をした。

 「我々は備えておかねばならない」とゼレンスキーは語った。「我々が自らを守る準備ができていることをロシア人は理解する必要がある。敵が攻撃を試みた場合、我が国民が、ウクライナが備えているのを理解する必要がある。」

 こうした準備はロシア攻撃を鈍らせるのに、ほとんど役立たなかった。

 

 ゼレンスキー大統領のPR活動に使われたいくつかの展示物を除き、たとえ資金が支払われていても、これら要塞は建設されなかった。

 

 自宅前道路に沿ってコンクリート・ブロックや機械が動いているのをシヒナ夫人は目撃したが要塞化の準備と思われると語った。

 「しかし実際私が知る限り、何も建設されていない」とシヒナ夫人は語った。

 

 もう一つの興味深い点は、一人の男の事務所に運営され、益々権威主義化が進むウクライナ独裁政権に関するものだ。

 

ゼレンスキー大統領首席補佐官は権力を曲げ、批判者をいらだたせ謝罪もしない(アーカイブ) -ワシントン・ポスト
戦時中のヴォロディミル・ゼレンスキー大統領事務所を仕切る元弁護士で映画プロデューサー、アンドリー・イェルマークは、おそらくウクライナ史上最強力首席補佐官だ。

 

 現役と元ウクライナ政府高官や国会議員や外交官やその他、イェルマークを知る、または彼と協力している人々十数人のインタビューで、統治や対外コミュニケーションに関して彼が異常に広範な権限を行使していることを彼の支持者さえ認めた。他のどの当局者がいつ海外旅行を許可されるかさえ管理していると一部の人々は述べたが、彼の事務所は詳細についてのコメントを拒否した。

 

 最近、ゼレンスキー大統領顧問団が強化される中、イェルマークは外務省を無視し、軍事決定に介入し、アメリカを含むパートナーとの重要な取り引きを仲介したと批判する人々は主張しており、この任務は大統領が担うべきだと彼らは主張している。


...
 国家安全保障担当補佐官ジェイク・サリバンを含むワシントンの最有力な人々とイェルマークは直接連絡を取っている。「非常に頻繁に我々は連絡している」と3月にキーウを訪問した際、サリバンはイェルマークについて語った。更なるコメント要請にサリバン事務所は複数回応じなかった。

 

 イェルマークは芸能弁護士で映画プロデューサーでもあるが現在の役職に就く資格はない。

 

 ロシア国防省が発表する日報から判断すると、現在のウクライナ側の損失はかなりひどい。今日の報告には、破壊されたウクライナの砲30基、無限軌道車車両15輌、ウクライナ軍死傷者1,525名が記載されている。現在これら数字は前月より遙かに高いのが常だ。

 

 AFPインタビューで、欧米諸国の一部が和平を求めているとゼレンスキーは嘆いている

 

 キーウでのインタビューにトレードマークのカーキ色の衣装を着て46歳の元喜劇役者は応じた。ロシアのハリコフ地域攻撃開始以来、外国メディアとのインタビューは初めてだ。

 

 「我々にとって公平な平和で戦争が終わるよう我々は望んでいる」一方「欧米諸国は、できるだけ早く戦争が終わるよう望んでいる。そして彼らにとって、これが公平な和平だ」と彼は語った。

 

 欧米から資金が流れ込む限り。そして、それに誰も異議を唱えない限り、ゼレンスキーとイェルマークのチームは戦争を終わらせるために何の努力もしないだろう。

 

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2024/05/ukraine-sitrep-kharkiv-incursion-forensics-attacks-on-russia-and-russian-revenge.html#more

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 AlexChristoforou YouTube 死の魔女は消えない。ロシア内基地攻撃可能なミサイルをウクライナ提供せよとヌーランド。

 

Iran helicopter crash. Nuland, hit military bases. Rise of Yermak. G7 new Russia 42:31 

 

 彼が言及したヌーランド発言映像はABCによるもの。

 

‘It is time’ to help Ukraine hit bases in Russia: Victoria Nuland
ABC News’ Martha Raddatz interviews Victoria Nuland on “This Week.”
May 20, 2024 5:48

 

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

 

ロシアRT[最終決定権はハメネイ師にある。大統領の死は重大ではあるが、国家元首の喪失と同等ではないため、イランの政策が近い将来に変わる可能性は低い]。エルサレム・ポスト:「イスラエル当局者:SNSでモサド関与説。しかしイスラエルはライシ氏の死に関与していない」

 

 日刊IWJガイド

 

「中東騒乱の予感のただなかで、イランのライシ大統領が、ヘリコプターで墜落死! 暗殺か!? 偶然の事故死か!?」

はじめに~中東騒乱の予感のただなか、イランのライシ大統領が、米国製の古いヘリコプターで墜落死! 暗殺か!? 偶然の事故死か!? 今のところ、このヘリコプターの墜落が、事故ではなく、人為的な暗殺事件だと断定して報じているメディアはないものの、米空軍の退役軍人で作家のニコラス・ドレイヴン氏は「イランは中東のロシアだ」と指摘! その真意は、覇権への野心を持つ国(米国とイスラエル)にとっては、ロシア(イラン)は目ざわりで弱体化したい敵国、という意味以外、共通点はなし!!

ガザでのパレスチナへの虐殺に抗議するために、対イスラエル貿易を停止したトルコに対する報復措置として、イスラエルは、トルコとの自由貿易協定を破棄、トルコからの輸入品に100%の関税を課すことを表明! しかし両国の貿易は、トルコ側の輸出が8割と圧倒的に多く、トルコ経由で輸出されているアゼルバイジャン産原油に対する制裁は、イスラエルにとってブーメランに! それでも狂った虐殺をやめないイスラエルは、ラファに追い込んだパレスチナ人を、さらに海側に移動させる!! これは、米軍の「人道物資搬入」名目の仮設桟橋から海へとガザ市民を追放するのでは!? それは「第2のナクバ」完遂への警鐘ではないのか!?

【本日のニュースの連撃! 2連弾!】

【第1弾! UNRWAが「80万人近くのパレスチナ人が、ラファから避難している」と発表!】シオニストが描く地獄絵図!! イスラエル軍はガザ全域からラファに避難した150万人に再び北部へ避難するよう警告しているが、エジプトとのラファ検問所を占領し、ガザからの出入りを封鎖した上で、ガザ全域を爆撃! 北部ガザ市では、解体したはずのハマスとの戦闘が激化!(『アルジャジーラ』、2024年5月18日)

【第2弾! イスラエルよ! お前は何様のつもりなのか!? イスラエルのエルダン国連大使は「国連はハマスの協力者、国連自体がテロ組織」と国連の存在そのものを否定!】5月10日の国連総会でパレスチナの国連加盟を支持する決議案が採択された際には、演説で国連憲章をシュレッダーで細断!! エルサレム市のキング副市長は、Xで国連を「ナチス組織」と呼び、「私たちの聖地に敵の居場所はない」とヘイト投稿!(『フィナンシャル・タイムズ』、2024年5月16日)

2024年5月19日 (日)

ウクライナ情況報告:終焉を迎えた軍隊と国家

2024年5月14日
Moon of Alabama

 

 ハリコフに対するロシア攻撃の目的はウクライナ軍を崩壊させることだとスティーブン・バイレンは正しく書いている。

 

 私の考えでは、ロシアの狙いは、侵入したロシア部隊をウクライナ軍に追撃させることだ。その構想は、ウクライナ側に多大な死傷者を出し、全て計画通りに行けば、ウクライナ軍を二分するか完全に解体するというものだ。

 

 このような方法の考えは単に領土を奪うだけでなく、ウクライナの抵抗能力を破壊することだ。進行中の作戦でロシアが成功していることを示す多くの兆候がある。

 

 ウクライナ軍事情報局(外国人戦闘員やナチス部隊も含む)長官キリロ・ブダノフ将軍もこれに同意している。彼は暗い絵を描いている(アーカイブ済み)。

 

 多くのウクライナ当局者や軍事専門家と同様、北東部でのロシアの攻撃は、すでに乏しいウクライナ兵力を拡張し、他の場所での戦闘から兵力をそらすことを目的としていると信じているとブダノフ将軍は述べた。

 それがまさに今起きていることだと彼は認めた。ウクライナ軍が北東部の防御を強化するため他の前線地域から部隊を振り向けようとしているが、人員を見つけるのは困難だったと彼は述べた。

 「我々の全軍はここかチャシフ・ヤルにいる」と、ここ数週間でロシア軍が攻撃した約300キロ南にあるウクライナ拠点に彼は言及した。「私は我々が持っている全てを使った。残念ながら予備役には他に誰もいない。」

 

 ウクライナ軍は東部で活動していた様々な旅団の一部を撤退させ、ハリコフ地方に向けて北に移動させている。これは統一された指揮を持たず、他の場所に穴を埋めるものが何も残っていない、部分的に満たされた大隊の寄せ集めとなるだろう。

 

 他の場所でもロシアはこのゲームを繰り返すことが可能で、繰り返すだろうとブダノフは正しく懸念している。

 

 ハリコフ地域での攻撃は更に3~4日間続くと予想し、その後ロシア軍がハリコフの北西約140キロの都市スームィ方向に猛攻をかけると予想しているとブダノフ将軍は語った。

 

 これまでにロシアはスームィから国境を越え軍隊を集結させたとウクライナ当局は述べていた。

 

 スームィ郊外へのロシア砲撃が最近増加しているとスームィ地方のロシア国境近くで活動しているウクライナ人将校パブロ・ヴェリチョは語った。

 

 ハリコフとスームィ地域の要塞に割り当てられた資金は、塹壕が建設されることなく架空企業に支払われたため、ロシア軍は容易に前進できた(機械翻訳)。

 

 合計70億グリブナを費やした要塞建設の数百万件の契約は、ハリコフ州によりアバターのフロント企業に譲渡された。
...
 たまたま、ハリコフ州の防衛購入部門が、新しく登録された無名企業や“Фізична особа-підприємець”ФОП(FOP=民間企業?)を選択した。更に、これら企業のオーナーは成功した実業家や実業家とは似つかない。連中はウイスキー窃盗から夫や母親に対する家庭内暴力に至るまで、数十件の裁判を起こしており、親権を剥奪され、銀行融資の強制執行手続きをとっている者もいる。

 もう一つの興味深い点は、これら受益者は自分が億万長者であることさえ知らないようなのだ。結局、彼らは交代制で「畑」や工場で働き続けている。

 ウクライナ軍が戦線を維持できなくなるのを、アメリカは明らかに懸念している。本日、アンソニー・ブリンケン国務長官が士気を強化するため、あるいは、おそらくウクライナ指導者交代を手配するため、予告なしにキエフを訪問した

 火曜日早朝、列車でキエフに到着したブリンケンは「明らかに非常に困難な時期にあるウクライナ人に強い安心感の合図を送る」ことを望んでいると、ブリンケンに同行した記者団に匿名を条件に説明した米当局者は語った。

 「ここでの長官の本当の使命は、彼らの防衛を強化し、彼らが戦場で主導権を益々取り戻せるよう我々の追加支援がどう実行されるかを話すことだ」と当局者は語った。
...
 ウォロディミル・ゼレンスキー大統領を含むウクライナ当局者に対し、ブリンケンはアメリカ支援を継続すると安心させ、ウクライナの将来に焦点を当てた演説を行う予定だと当局者は述べた。

 

 ブリンケンとバイデンは11月の選挙が終わるまで、ウクライナ軍を持たせる必要がある。彼らがその目的を実現できる可能性は低い。戦場での停戦は今や好都合なはずだが、それにはゼレンスキーを排除する必要がある。

 

 議会が可決した600億ドルのウクライナ支援策を米メディアは強調している。このうち実際ウクライナに送られるのは145億ドルだけで、半分は国家の支払い能力を維持するため、残り半分は、製造完了時、ウクライナが購入する可能性がある兵器の形で使われるという説明を連中は無視している。残りの資金は米軍備蓄を補充すべく指定されている。

 

 今後数カ月、大砲や対空弾薬などの形でのウクライナへの実質的軍事援助はごくわずかになるだろう。

 

 そこにはウクライナ陣地を破壊するためにロシア軍が益々大量に使用しているFAB誘導弾を防御できるものは皆無だ。過去3日間ウクライナ軍の損失は1日あたり約1,500人(通常の2倍)に達しており、ほとんどハリコフ方面ではなく東部戦線で発生している。

 

 現在ウクライナ人動員による代替率は実際発生している損失の僅か25%だと言われている

 

 戦争が終わりに近づいているのは皆知っている。勝者ロシアと多くの敗者が存在することを。現在、アメリカもEUも、敗北を認めておらず、面子を保ちつつ、認める方法を見いだそうとしている。

 

 最も簡単な方法は、戦争の最も熱い段階(バフムットなど)で欧米の助言に耳を傾けなかったとして、ウクライナ、特にゼレンスキー大統領を非難することだろう。「我々は彼らに機会を与えたが、彼らはそれを無にした」という言葉が、間もなく公式声明の主要表現になるだろう。

 

 だが実際、ウクライナがロシアを破る、あるいは弱体化させる可能性は一度もなかった。あらゆる数値や能力や人材がこれに反している。その事実にもかかわらず、欧米の妄想によってウクライナは死に追いやられたのだ。

 

 国民や他の人々がそこから学んでくれるよう願うばかりだ。

 

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2024/05/ukraine-sitrep-an-army-and-country-at-their-end.html#more

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 The Chris Hedges Report

 

The Nation's Conscience, Part I - Read by Eunice Wong

The courageous stance of students across the country in defiance of genocide is accompanied by a near total blackout of their voices. Their words are the ones we most need to hear.

Chris Hedges
May 18, 2024

 

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

 

プーチン訪中・中ロ首脳能会談についてのCNN評価「米国主導軍事同盟に狙いを定め、対抗するために協力を約束。軍事協力の拡大。ウクライナの「政治的解決」を改めて求めるとともに、双方が認めた和平会議への支持を表明. 経済協力、目標曖昧、ただ今後数年間でさらなる経済連携の道しるべ

2024年5月11日 (土)

ウクライナ情況報告:ニウヨークの大釜 - スミの陽動作戦 - クリミアへの補給

2024年5月3日
Moon of Alabama

現在のウクライナ東部の地図を見ると下記の通りだ。

2024年4月3日

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2024年5月3日

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 上の地図は、4月3日と5月3日のウクライナ東部戦線のものだ。これらを並べて開くと、ロシア軍による二つの重要な動きが分かる。北では、軍はチャシフ・ヤルに向かって西に移動しており、チャシフ・ヤルはそれより西側のあらゆるものを支配する高台だ。

 地図南部、アヴディイウカの北でロシア軍がオチェレティネとケラミクを占領した。

 両方の動きを合わせると、より大きな二つの計画が予想される。

  • チャシフ・ヤルからH32道路に沿ってほぼ西に進み、Konstantynivkaに向かって進む。
  • ケラミクから、H-20道路に沿ってほぼ北に移動する。

 これはホルリブカの西、ニウヨーク周辺の大規模な鉱山複合企業に対する翼包囲となるだろう。この地域は2014年以来最前線にあり、そのため厳重に要塞化されている。全面攻撃よりも、周囲を包囲する方が遙かに好都合で、血なまぐささも少なくてすむ。

 エコノミスト紙は、ウクライナ軍事諜報部副長官ヴァディム・スキビツキーと会談したアーカイブ)。

 彼は既にチャシフ・ヤルを諦めているようだ。

 ウクライナの当面の懸念は、ドネツク地域最後の大都市への更なるロシア進撃の鍵を握るチャシフ・ヤル町にある高台の拠点だ(地図参照)。二月のロシア軍による爆撃で忘れ去られたアヴディウカ同様、この都市が崩壊するのは、おそらく時間の問題だろうと将軍は言う。「もちろん、今日や明日ではないが、全て我々の備蓄と物資次第だ。」

 最近のウクライナ軍ローテーションが失敗に終わった南西部のオチェレティネ村で、ロシアは既に戦術的成功を収めている。ロシア軍は第一線の防衛線突破に成功し、広さ25平方キロの最前線を作り出した。ウクライナは状況の安定化に程遠いが、ロシアは更なる前進をするために「全て」を投入している。ロシア軍は2022年のような自信過剰の組織ではなく、現在は「明確な計画を持ち、単一指揮下の単一組織」として活動していると同将軍は述べた。

 スキビツキーは概ね憂鬱な雰囲気だ。

 戦場でウクライナ単独で戦争に勝つ方法は見当たらないとスキビツキー将軍は述べた。たとえロシア軍を国境まで押し戻せたとしても(その可能性は益々遠ざかっている)戦争を終わらせることはできないだろう。このような戦争は、交渉によってのみ終わらせられると彼は言う。

 ようやくキーウが現実を理解しているのは良いことだ。

 一部のロシア軍は(再び)北からウクライナに侵入し、スームィ市とハリコフ市に侵攻する準備ができている。これは陽動の試みと見ており、これらの都市を占領するための本格的な作戦と私は考えていない。北部のウクライナ軍を拘束する一方、東部の前線は占領が薄すぎて、更なる攻撃を阻止できない。

 ウクライナ側のこだわりの一つはロシアとクリミアを結ぶケルチ橋だ。橋が破壊されればロシアの兵站が阻止されると期待されていた。しかしロシアがアソフ海の北側に建設した新しい鉄道線路は、クリミアへの供給には冗長な方法がいくつかあることを示している。今ケルチ橋が破壊されても、ロシア側陣地に重大な影響を与えることはなく、単なるはったりの瞬間に過ぎないだろう。


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記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2024/05/ukraine-sitrep-niu-york-cauldron-sumi-diversion-supplying-crimea.html

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