ミサイルの流れを見守る中国

ペペ・エスコバル
2026年3月10日
Strategic Culture Foundation
ホルムズ海峡封鎖は欧米諸国を粉砕するかもしれない。だが中国を粉砕することはできない。
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さあ本題に入ろう。BRICSは深刻な昏睡状態に陥っている。少なくとも一時的には、今年後半にBRICS首脳会議を主催するインドにより、その状況は悪化している。まさに最悪のタイミングと言えるだろう。
インドはBRICS正式加盟国であるロシアとイランを次々裏切ってきた。エプスタイン・シンジケートとの連携を確固たるものにすることで、インドは疑いの余地なく、自らが信頼できない国であると証明しただけでなく、「グローバル・サウスを率いる」という高尚な主張そのものが完全崩壊したのだ。
BRICSは完全に刷新されなければならない。セルゲイ・ラブロフ外相でさえ、この避けられない結論に至らざるを得ないだろう。かつてのプリマコフ・トライアングル、「RIC」は再び消滅する。たとえインドがBRICSから追放されなかったとしても、停止される可能性もあるが、「RIC」は必然的にロシア・イラン・中国、あるいは「RIIC」(ロシア・イラン・インドネシア・中国)と翻訳されなければならないだろう。
グランド・チェス盤における我々の立ち位置について、マイケル・ハドソン教授は次のようにまとめている。「偉大なる力を与える虚構は消え去った。アメリカはロシア、中国、イランによる攻撃から世界を守っていない。世界の石油貿易を支配するというアメリカの長期目標は、テロの継続と中東における永続的戦争を必要としている。」
次に何が起ころうとも、西アジア全域でテロは続く。イラン国民が政権転覆を拒否したために、エプスタイン・シンジケートのように変態的な無力感と純粋な怒りから、テヘランの民間人(強調は筆者)に黒い雨を降らせたのだ。
更に、少なくとも今世紀半ばまでに、問題の核心はかつてないほど明確になっている。国際的混沌を生む例外主義体制が優勢となるか、それとも中国が背後から主導権を握る、グローバル・サウス主導の平等主義体制に取って代わられるかだ。
これは、イラン戦争に関連するBRICS諸国の主要な相互作用に関する二部構成の分析だ。今回は中国に焦点を当て、次回はロシアとインドに焦点を当てる。
中国がイランを支援する準備をしていると「示唆」するアメリカ情報機関に関する無知なMICIMATT(軍産複合体、議会、情報機関、メディア、学界、シンクタンク複合体)の推測は、またしても、中国の高度な知識が、バーバリアから発信される取るに足らない「分析」を完全に回避している証拠だ。
まず第一に、エネルギーだ。中国とイランは、エネルギーとインフラ投資を本質的に連動させた相互に利益のある4,000億ドル規模の25年協定を締結した。
事実上、ホルムズ海峡が封鎖されているのは、西側諸国がパニックに陥って保険金を撤回したためで、テヘランが封鎖したためではない。
中国はイランの原油輸出全体の90%を占めており、これは中国の総輸入量の12%に相当する。重要なのは、中国が依然イラン産だけでなく、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、クウェート、カタール、イラク産の輸出も利用できることだ。これは、テヘランと北京の戦略的協力関係が鉄壁で、中国行きタンカーがホルムズ海峡を行き来できることを意味する。
北京とテヘランは、事実上多国間で閉鎖されている重要な海上回廊において、先週金曜日から運用されている二国間安全通航協定を締結した。益々多くのタンカーがトランスポンダーに「中国所有」(強調は筆者)という魔法の言葉を送信するようになっているのも不思議ではない。これは彼らの海軍外交パスポートなのだ。
翻訳 ? そしてそれは、大変革をもたらす出来事だ。混沌の帝国の海洋政治覇権終焉だ。
特定の海上連結回廊における「航行の自由」は、今や「中国との取り引き」を意味する。中国所有ならまだしも、欧州、日本、更に韓国所有のものは認められない。
テヘランが確実に得ているのは、エプスタイン・シンジケートとの戦いにおける中国のハイテク支援だ。そして、それは戦争の前から始まっていた。
中国の情報収集船「遼王1号」は、次世代の信号諜報(SIGINT)および宇宙追跡船であり、数週間にわたりオマーン沿岸付近を航行し、イランに対しエプスタイン・シンジケートの海上および空中の動きに関する電磁情報をリアルタイムで提供している。
これが、イランの攻撃のほとんどが極めて正確な大きな理由だ。
遼王1号は、055型駆逐艦と052D型駆逐艦に護衛され、少なくとも5つのレーダードームと高利得アンテナを搭載し、ディープラーニング・アルゴリズムを用いて、少なくとも1,200個の空中目標とミサイル目標を同時に正確に追跡する。センサーの射程範囲は約6,000キロだ。
素晴らしいのは、これらセンサーが中国の衛星やアメリカ空母を同様に追跡できることだ。
翻訳: 中国は、ニューラルネットワーク処理監視プラットフォームを国際水域に航行させることで、一発の銃弾も撃たずに戦略的パートナーを支援している。
つまり、中国は戦争を24時間365日、ライブで録画しているのだ。
遼王1号を補完する300基以上の吉林1号衛星が文字通り全てを記録し、活動中の混沌の帝国の大規模ISRデータベースを構成している。
テヘランからも北京からも公式確認はないだろう。だが、北斗を介して中継された中国の実情報は、バーレーンにある米第5艦隊インフラを完全に破壊するために、テヘランにとって決定的に重要だったのは確実だ。このインフラは、包括的レーダー、情報、データベースセンターであり、西アジアにおけるアメリカ覇権の基盤だった。
戦争の冒頭で取り上げられているこの章は、戦略的な要衝とエネルギー輸送を掌握するという帝国が設計した権力闘争を粉砕し、中国がそこに出入りできないようにするために、テヘランがいかにして核心に迫ったかを明らかにしている。
驚くべきことに、我々がリアルタイムで目にしているのは、イランが混沌の帝国にとって重要な海上要衝と、港湾と海軍連絡路を遮断している状況だ。現時点ではペルシャ湾とホルムズ海峡が対象だ。近いうちに、イエメンのフーシ派やバブ・エル・マンデブ派の協力を得て、それも実現するかも知れない。
これは中国だけでなく、海上輸出経路を開いたままにしておく必要があるロシアにも利益をもたらす最大の変革だ。
さて資金の流れを追ってみよう。中国は7,600億ドルのアメリカ債を保有している。北京は銀行体制全体に、明日がないかのようにアメリカ債を売却し、同時に金を蓄えるよう命じている。
中国とイランは既に人民元で取り引きを行っている。今後、代替決済システムの実験を行っているBRICSラボは、脱出速度に達する必要がある。これには、BRICS PayからThe Unitまで、テストされている全ての仕組みが含まれる。
そして、資金流出の波が押し寄せている。サウジアラビア、UAE、カタール、クウェートは、不正の有無に関わらず、アメリカと締結したあらゆる商談を既に「見直し」ている。これらの国々は、アメリカ債、シリコンバレーのテクノロジー企業への投資、不動産など、総額二兆ドルにも上るアメリカ投資を保有している。
東アジアに資金の津波が押し寄せ始めている。現状では、最も人気の高い行き先は香港ではなくタイだ。いずれ香港もそうなるだろう。そして深圳や広州と並んで粤港澳大湾区の主要拠点の一つである香港は、再び中国に莫大な利益をもたらすだろう。
中国の戦略原油備蓄と商業原油備蓄は最大4か月分に相当する。これに加え、ロシア、カザフスタン、ミャンマーからの海上輸送やパイプラインによる原油と天然ガスの輸入を増やすことが可能だ。
従って、十分な戦略的備蓄、複数供給源と「石油から電力への需要側の移行」の組み合わせは、再び中国の強靭性を示すものだ。ホルムズ海峡封鎖は欧米諸国を粉砕するかもしれないが、中国を粉砕することできないだろう。
記事原文のurl:https://strategic-culture.su/news/2026/03/10/china-watching-the-missiles-flow/
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決して見たくない画像を見せられた。一種醜悪ポルノ。迷惑行為。
小生、エセ黄金緑たぬきに投票などしていない。
東京新聞 朝刊 一面
予算案 衆院通過東京新聞 朝刊 三面
委員会審議 最短59時間
与党「数の力」で強行
全野党が反対
「国論二分政策」も強引さ懸念
モジタバ師初声明「ホルムズ封鎖継続」








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