麻薬

2020年9月 3日 (木)

CIAはアフガニスタン戦争中毒

Finian Cunningham
2020年8月29日
Strategic Culture Foundation

 それはアメリカ最長の海外戦争で、トランプ政権とタリバン戦士間で進行中の、あてにならない平和協定にもかかわらず、終わりそうな明確な兆しはない。 2001年10月に、GWブッシュ大統領が不朽の自由作戦を開始してから、ほぼ20年後、来年にまでわたるアフガニスタンからのアメリカ軍隊の段階的撤退は頓挫して、この南アジアの国での継続的なアメリカの軍事行動を継続させかねない。

 アフガニスタンへのアメリカの関与は典型的な泥沼だ。何十万人もが死亡し、体を不自由にされ 何兆ドルもが浪費され、アメリカが国造りのふりをしても、破綻国家では、要好戦的な戦士は益々強くなってい。ワシントンが公表するアフガニスタンの戦略目標は、国防総省高級官僚の間でさえ、首尾一貫していたり、説得力があったりしたことはない。「9/11テロ事件に報復する」という当初の正当化は陳腐に聞こえる。

 運命のいたずらは、ワシントンは、カブールの同盟国の政府を守っていたソ連軍部隊に「ベトナムのシナリオ」を味合わせるため、1970年代後期、最初にアフガニスタンに関与したことだ。アメリカが支援したムジャヒディン戦士と、その派生物のタリバンは、アフガニスタンを、ワシントンにとって、モスクワのために意図したより更に酷いベトナム・シナリオにした。

 アフガニスタンは、ソ連や、今アメリカがそうなっているように、イギリスが帝国の武勇への打撃を経験した「帝国の墓地」として知られている。下記こそ疑問だ。アメリカは、なぜアフガニスタンで立ち往生して、軍隊を脱出させられるないのだろう? 理由の一つは、確実に、徒労で果てしない、行き詰まりの紛争から、きれいさっぱり足を洗うのを阻止する戦争官僚と軍産複合体にとっての、確実な利益だ。

 もう一つの、可能性がより大きな理由は、世界麻薬売買という非常に儲かる商売だ。これこそが、アフガニスタン戦争が、あきらかな矛盾や、大統領の終わらせるという誓約にもかかわらず継続する主な理由だろう。それはCIAや、他のアメリカ諜報機関にとって、財政上の極めて重要な源だ。麻薬商売薬の大きな利点は、財政が会計簿に記載されず、そのため議会による監督を適用されないことだ。この「闇の」収入源で、アメリカ諜報機関が、詮索する議員(もし議員が見出すことができたならだが)に、説明責任を問われずに、機密活動への資金供給が可能になるのだ。

 最近、ロシアとイランの当局幹部が、アフガニスタンからの麻薬輸出に、アメリカ諜報機関が、大いに関与していると述べた。

 イランの麻薬対策部門のトップ、イスカンダール・モメーによれば、アメリカ軍がアフガニスタンを侵略して以来、ポピー収穫からのヘロイン生産は、アフガニスタンで年々50倍に増えた。今週「信頼できる情報に基づけば、我々の隣国で、NATOとアメリカが運用する飛行機がこれらの違法薬物を輸送している」と当局者が証言した

 ロシア大統領のアフガニスタン特使、ザミール・カブーロフは、麻薬取り引きへのCIA共謀は、アフガニスタン国では「公然の秘密」だと言ったと引用されている。「アメリカ情報局員は麻薬取り引きに関与している。カンダハルから、バグラム[カブール近くの飛行場]から、彼らの飛行機はどんな検査もなしで、彼らが望むところは、ドイツ、ルーマニア、どこにでも飛んでいる」とカブーロフが述べた。

 これらの主張は、ロシアとイランの軍人が、アフガニスタン、アメリカ兵を殺すよう、タリバーン戦士に報奨金を払う計画を実行していると主張する匿名アメリカ諜報源の言葉を引用する、最近のアメリカ・マスコミによるセンセーショナルな報道を、大局的から見させてくれる。アメリカ・マスコミの、この怪しい報道には諜報心理作戦の特徴がある。ロシアとイランとタリバーンは、この主張をはねつけた。国防総省とトランプ大統領さえもが、同様に、信用できない話を無視した。

 だが意図した効果は、アフガニスタン戦争を縮小しようというトランプ政権の、ためらいがちな動きをぶち壊すことだ。

 国連によれば、アフガニスタンは世界ヘロイン供給の90パーセント以上の源で、大半がヨーロッパ向けだ。いくつかの推計では、国際的麻薬取り引きを、石油やガスと同様、最も利益をもたらして売買される商品の一つだとしている。イギリスの銀行、香港上海銀行のスキャンダルが実証しているように、収益は大銀行を通して資金洗浄できるのだ。

 CIAや他のアメリカ諜報機関にとって、アフガニスタンは違法薬物取り引きからの巨大な打ち出の小槌だ。秘密資金供給のためのあぶくぜにの源は、アフガニスタン戦争を、絶つにはあまりにも中毒性なものにしているのだ。秘密グローバルネットワーク、自家用飛行機隊、外交特権、安全保障上の特権や、入り組んだ銀行預金口座など、全ての特徴が、CIAを麻薬売買のための完ぺきなルートにしているのだ。これら手段に加えて、政府機関には、他の犯罪活動に対する強力な動機があるのだ。マスコミに対する影響工作、カラー革命、暗殺や政権転覆破壊活動。

 CIAの国際麻薬活動に対する組織的な掛かり合いは、冷戦初期、1947年に、この政府機関CIAが創設されたのと同じぐらい古くからのものだ。機密活動機能は、本質的に非合法であり、従って秘密資金供給が必要だ。この機関は、初期の活動に資金供給するため、不正なナチの黄金とつながっていた。後に、麻薬売買が、組織資金の決定的手段となった。1960年代と70年代、反共産主義工作支援にとって、東南アジアの黄金の三角地帯が重要だったし、1980年代には、ニカラグアでのコントラのように代理軍隊に資金供給をする上で、コロンビアや中米が重要だった。CIAの犯罪活動を支えるため、アフガニスタンは、この世界的機能を続けているのだ。

 Finian Cunninghamは主要報道機関の元編集者・記者。国際問題について多く書いており、記事は複数言語で刊行されている。

 個々の寄稿者の意見は必ずしもStrategic Culture Foundationのものを意味しない。

記事原文のurl:https://www.strategic-culture.org/news/2020/08/29/cia-addiction-to-afghanistan-war/

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 一難去らずに、もう一難。悪夢以上の現実は延々続く。

 LITERA

菅義偉“史上最悪”の総裁選出馬会見! 膳場貴子の森友問題追及には「すでに結論」、望月衣塑子の質問には司会者に妨害を指示する動き

 植草一秀の『知られざる真実』

菅内閣が継承する営利化利権政治

2020年7月21日 (火)

アフガニスタン:アメリカ麻薬「戦争」

2020年7月5日
ビクトル・ミーヒン
New Eastern Outlook

 アフガニスタンでのアヘン・ケシ収穫量を減少させることを狙った米国国際開発庁(USAID)プログラムが、現実には、麻薬生産増大を促進したと、米国議会に提出されたアフガニスタン復興担当特別監察官の四半期報告が述べている。加えて、文書は、主に、アヘン・ケシは、タリバン(ロシア連邦で禁じられている組織 - 編集部)支配下の地域で栽培されているというアメリカ当局者の主張に反論している。専門家によれば、麻薬取り引きを見て見ぬ振りをすることで、アメリカ軍要員は地元エリートの忠誠を買えるのだ。

 そして、それは現実に対応している。そうでなければ、どうして、アメリカ行政機関であるアフガニスタン復興担当特別監察官(SIGAR)報告書が、2002年から2017年3月まで、アメリカは、アフガニスタンで麻薬の脅威を絶滅させる取り組みに85億米ドル投入したが、それでも設定された目標実現を決して成功しなかったと述べ、アフガニスタンは、ヨーロッパのみならず、アメリカの麻薬市場でより積極的に需要を満たしている世界最大のアヘン生産国のままだと説明している。ヘロインは、アメリカの強力な既得権益集団に支援される数十億ドルの事業だ。このことから、アフガニスタン占領の目的の一つは、彼らの支配下にあった麻薬取り引きを以前のレベルに戻すこと、麻薬輸送経路の完全支配を仮定することだったのが明らかになる。2001年、タリバーン下で185トンのアヘンが生産されていたのに対し、今不完全なデータによってさえ、アヘン生産は13,000トンに増加している!

 ソ連軍のわずかな分遣隊がアフガニスタンに引き入れられた際、その地域で、しっかりCIAによって行われた作戦につながる黄金の三角地帯での麻薬取り引きの歴史を想起するのは有益だろう。当時、アフガニスタンとパキスタンのアヘン生産は、些細な地域市場向けで、ヘロインは、そこでは全く生産されていなかった。アフガニスタンの麻薬経済は、CIAにより、細心の注意を払って、アメリカ外交政策の要素として開発されたプロジェクトになった。イラン・コントラ疑惑の昔と同様、アフガニスタンのムジャヒディンとワシントンに友好的な他の軍隊両方を支援することはこれらの麻薬ドルに特に資金調達された。この「汚い金」は中東の銀行やCIAのペーパーカンパニーを通して「秘密資金」に換えられ、アメリカ人インストラクターに率いられて、ソ連兵士と戦い、次に成功裏にアフガニスタンを断片化した犯罪集団を支援するために使われた。「アメリカはアフガニスタンで、ムジャヒディンに、スティンガー・ミサイルや他の兵器を送りたいと望んでいたので、彼らはパキスタンの手助けを必要としていた。1980年代半ばまで、イスラマバードのCIA現地事務所は世界最大の一つで、アメリカは、パキスタン、特にアフガニスタンで、麻薬取り引きを見て見ぬ振りをした」とタイム誌が書いている。

 アフガニスタン史研究者アルフレッド・マッコイはアフガニスタンにおけるCIA作戦開始直後「アフガニスタン-パキスタン境界沿いの地域が世界最大のヘロイン生産地になり、そこでアメリカ需要の60%が満たされたと断言する。パキスタン自身、麻薬中毒者数は、1979年のほぼゼロから、150万人にまで増大したが、他のどの国より速い増加だ。」

 麻薬売買は、明白な事実が証明している通り、CIA職員に完全に支配されていた。ムジャヒディンがアフガニスタンで一部の土地を占領した際、彼らは小作農に「革命の税金」としてアヘン・ケシを栽培させた。国境の反対側パキスタンでは、パキスタン諜報機関とCIA両者に支援されたアフガニスタン指導部と地元シンジケートが、ヘロインを製造する何百もの薬品工場を支配していた。アフガニスタンとパキスタンでの何十年もの活発な麻薬ビジネスで、アメリカ政府麻薬取り締まり局の現地事務所は、ヘロインの大量貨物押収も、一件の逮捕もしたことがないのだ!

 A・マッコイによれば、アメリカのアフガニスタン麻薬政策は、常にソビエト、そして今は、ロシアの影響力に対して戦う利害関係に従属しているので、最近のワシントン政権当局者は、同盟国アフガニスタンに浴びせられた麻薬取り引き告発の調査を拒否した。アフガニスタンでの元CIA工作指導者チャールズ・コーガンが、CIAが冷戦勝利を優先して、麻薬撲滅戦争を犠牲にしたのを認めた際、極めて正直かつ皮肉っぽく、これについて世界に語った。彼は「主目的はソ連にできるだけ多くの損害を与えることだった」と言う。CIAが果たした役割は、多くの書類で明らかにされているが、内部要因を強調する国連資料では言及されていない。洗浄された麻薬ドルは、ワシントンによって、ムジャヒディンや中央アジアとバルカンでテロリストに資金供給するために使われた。

 国連の評価によれば、世界の麻薬売買は、数十億ではないにせよ、数億ドルに達する。アフガニスタンからのアヘンの量は、この取り引きのかなりを占めている。国連が確認している通り、麻薬取り引きによる収益の最大の分け前をテロ集団が得ていないのは明白だ。大手企業や金融企業がそれら麻薬業者を支援している。その点で、麻薬流通経路の地政学的、軍事的支配は、油田や石油パイプラインの支配と同じぐらい重要なのだ。

 合法的な商品と麻薬との違いは、麻薬取り引きは、暴力団のみならず、銀行や金融機関の更に重要な当事者になっているアメリカ諜報機関にとって大きな収入源であることだ。これは組織犯罪とつながるアメリカ諜報機関や巨大シンジケートが麻薬流通経路を巡る戦略的支配を目指して競争していることを意味する。麻薬取り引きからの数十億のドル収入は、欧米の銀行、とりわけアメリカの銀行に投資される。大半の大手多国籍銀行が海外支店を経由して相当な量の麻薬資金を不正浄化している。主な当事者が、欧米やアフガニスタンで高位の政治的「後援者」を持っている限り、この商売は繁栄する。

 現在のところ、アメリカ国内のアメリカ人と、アフガニスタンにいる相当な人数の軍事要員が、麻薬撲滅運動には関心がなく、麻薬売買を支持している事実については、証人もいる、鮮やかなまでに多くの個々の事例がある。アメリカ化学兵器計画の主要部分は機密のままだが、軍人の能力を強化する「サプリメント医薬」研究のために、多大な注意が払われているのは外見上明白だ。例えば、米空軍パイロットは、長い任務の前に、疲労を減らし、能力を強化するデキストロアンフェタミンを与えられていた。2003年、イラク戦争のデザート・ストーム作戦に参加したアメリカ人パイロットのうち65%が麻薬興奮剤を使っていた。その際、カナダ兵士四人が「友軍の誤射」で亡くなり、更に8人が負傷した、アフガニスタンのタルナック・ファームズ訓練所で開催された演習の調査で、アメリカのF-16パイロットがデキセドリン使用を許されたことが分かっている。これには、ずっと多くの例がある。加えて、国防総省が製造した麻薬物質を含む薬品が、現在、主にイエメン入植地の市や村に爆弾を投下しているサウジアラビア人パイロットに積極的に摂取されている。

 今年初め、アフガニスタン政府は、カブールと隣国で麻薬取り引きで共謀した5人の幹部警察官を逮捕したと発表した。内務省代表ナスラト・ラヒミは、(アフガニスタンの首都で麻薬撲滅運動の責任者だった)アフマド・アフマディは国外脱出しようとするところを逮捕された。A・アフマディは、アフガニスタンの「主要麻薬密売人で、マフィア首謀者」の一人で、数年間、いかがわしいアフガニスタン-スイス事業集団の社長で、人口600万人以上の都市で、麻薬密売人を保護し、権益を促進し、巨額の賄賂を受け取っていたとナスラト・ラヒミは、報道機関に語った。後刻、カブール報道機関が、政府の高位の活動を知ったのは本当だ。CIAから独自に活動していたアフガニスタンのこの集団が完全に麻薬取り引きを支配しており、アメリカ士官に手数料を支払うのを拒否していたことが分かょた。

 それが、まさに、中央アジアとロシアへのアフガニスタン麻薬の流れを止めることができないと言って、モスクワがアメリカとNATOを非難している理由だ。ワシントンは、反政府派に対する、いかなる作戦も始動せずに、この地域で麻薬撲滅運動を行う措置を強化する政策を実施しようとしている。これまで10年間、アフガニスタンは他のいかなる国より多くのヘロインを生産し、輸出している。国連評価によれば、アフガニスタンの総生産高の約10%が、アヘン・ケシ栽培に由来する。約13,000トンのアヘンがアフガニスタンで生産され、価値20億ドルと推定されている。これは悪循環を引き起こす。非合法麻薬取り引きは、タリバン(ロシア連邦で活動を禁止されている組織 編集部注)に資金を供給し、CIAがそれを支配し、アヘン栽培を踏みつぶし、代替収入を得る方法を生み出そうとするアフガニスタン当局の試みを損ない、阻止するための行動をとっている。

 ワシントンは責任を回避しようとして、いつもの慣習通り、麻薬に対する「活発な戦争」についてバラ色の報告を発表し、同時に、偽って、タリバン(ロシア連邦で活動を禁止されている組織 編集部注)に協力したと言ってロシアを非難している。ロシア大統領特使のザミール・カブロフは、タリバーンとの「共謀」に関するCIAによる濡れ衣に鋭く反論し、アメリカが、アフガニスタンからの盛況の麻薬取り引きで役割を演じるため、タリバーンと手を結んだ国であることを強調し、「アメリカはアフガニスタンで、いくつかの麻薬関係のプロジェクトを実行するため多額の賄賂を払った」と付け加えた。彼はカンダハルとバグラムから、アメリカ航空機が、検査を受けずに、ドイツやルーマニアを含め、どこにでも飛ぶことができることを強調した。これは、アメリカが、いかなる管理も無しに、アフガニスタンの人々から流れた血の上に、犯罪的資金を得て、ヨーロッパに、次にアメリカに、莫大な麻薬を送り出すことを意味している。

 ビクトル・ミーヒンはロシア科学アカデミー客員。オンライン誌New Eastern Outlook独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.org/2020/07/15/afghanistan-the-us-war-on-drugs/

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 大本営広報部、政府や女帝の失政追求を放棄し、突撃コロナ感染源男の話題を延々報じている。大本営広報部の中でも、酷い洗脳番組?一度も見たことはないが、あきれる内容。嫌悪感を感じて、一度も、この人物がでる番組見たことがない。そもそも新聞も。女帝をかばう都議会もひどいもの。国民と都民の民度がしっかり示されている?

 LITERA

読売TV『あさパラ!』が岡田晴恵の容姿をからかうセクハラ的バッシング! 千原せいじは「医療崩壊は岡田のせい」とデマ

 日刊ゲンダイDIGITAL

小池知事「GoTo」で政府と泥仕合も都議会からは“逃亡”の愚

2019年1月 6日 (日)

戦争はビジネスと組織犯罪に役立つ:アフガニスタンの数十億ドルのアヘン貿易。アメリカで増大するヘロイン中毒

ミシェル・チョスドフスキー教授
Global Research
2018年12月31日

 アフガニスタンのアヘン経済はアメリカのヘロイン中毒急増に直接影響を与える数十億ドルの活動だ。

 トランプ大統領が発表したアメリカ軍撤退にもかかわらず、アフガンのアヘン貿易は繁栄し続けている。それは、強力な金融・犯罪権益集団のため、アメリカ- NATO占領軍により保護されている。

 2004年、アフガンのヘロイン取り引きは900億ドル規模の推定世界収入をもたらした。この見積もりは(ミシェル・チョスドフスキー、『アメリカの対テロ戦争』第16章、モントリオール 2005年、Global Research刊参照)340,000キログラムの純粋なヘロイン規模の全体供給に対応する(アフガニスタンの3400トンのアヘン生産に対応する)小売り販売に基づいている。

 今日アメリカの小売価格に基づく大まかな見積もりで、世界ヘロイン市場が5000億ドル以上であることを示唆している。この数十億ドルの増加は、小売価格のわずかな値上がりと、世界的なヘロイン取り引きの著しい増加の結果だ。

 最近のもの(国連薬物・犯罪事務所)に基づくアフガニスタン・データ(2017)でアヘン生産は9000トン規模で、処理・精製後の純粋ヘロイン約900,000kgと等しい。

 2001年以来のヘロイン中毒急増で、ヘロイン小売価格は値上がりした。麻薬取り締まり局の諜報情報では、2016年12月、アメリカ市場で、1グラムの純粋ヘロインは、902ドルで売れていた。

 ヘロイン貿易は膨大だ:902ドルで売られている純粋ヘロイン1グラムが(下記の表を参照)1キロで、ほとんど百万ドル(902,000ドル)に等しい。

 2000年-2001年を思い出そう。

2000年、国際連合の支援を得て、タリバーン政権は麻薬絶滅計画を実施し、アメリカ- NATO侵略開始のわずか1週間後の2001年10月12日、国連総会で報告していた。アヘン生産は、94パーセントも減少していたのだ。

 アヘン生産は、2000年の3300トンから、2001年、185トンにまで低下していた。(2001年10月、国連総会における国連薬物・犯罪事務所事務局長による下記発言抜粋を参照)

 アメリカ- NATOが率いた対アフガニスタン戦争は、不正ヘロイン取り引きを復活させるのに役立った

 アフガン政府の麻薬絶滅計画は無効にされた。アフガニスタンに対する2001年の戦争は、数十億ドルの麻薬売買を復活させるのに役立った。同様に、アメリカでのヘロイン中毒急増の要因にもなった。

 アヘン生産は、タリバーン政府による麻薬絶滅プログラムの結果、2001年に90パーセント以上も下落していた。

 アメリカ- NATO軍隊によるアフガニスタン侵略(2001年10月7日)と占領の直後、アヘン生産は歴史的レベルに戻った。

    実際、アヘン耕作の急増は、アメリカが率いた軍事猛攻とタリバン政権崩壊と同時に起きた。2001年10月から12月までに、農民はケシを大規模に植え直し始めた。」 (ミシェル・チョスドフスキー、前掲書を参照。) 

 国連薬物・犯罪事務所によれば、アヘン生産は2017年に9000トンに達し、2001年の50倍に増えた。(下図1参照)

 アメリカのヘロイン中毒

 2001年から、アメリカでのヘロイン使用は20倍以上増加した。グローバルな「ヘロイン供給」の劇的増加が、どのように小売りレベルでの「需要」要因になったかをマスコミは滅多に報じない。

 アメリカ- NATOアフガニスタン侵略前、2001年、アメリカには、189,000人のヘロイン使用者がいた。2012-13年、コロンビア大学公衆衛生メイルマン大学院の研究によれば、アメリカに380万のヘロイン使用者がいた。 2012-2013の数字(下のグラフを参照)から推定して、ヘロイン使用者の数は現在(中毒者と一時的使用者を含め)400万人を超えていると合理的に考えることが可能だ。

 2001年、1,779人のアメリカ人がヘロイン過剰摂取の結果死亡した。2016年までに、ヘロイン中毒の結果死亡したアメリカ人数は15,446人に急増した。(下のグラフ参照)

 「私の政権は覚醒剤汚染と戦うと固く決めている」とドナルド・トランプは言う。

 もしアメリカとNATO同盟国が2001年にアフガニスタンを侵略、占拠していなければ、それらの生命は救われていたはずなのだ。

 彼らが最初にしたのは麻薬絶滅計画を損ない、アヘン経済と麻薬売買を復活させることだった。

情報源:国立薬物乱用研究所

 アヘン生産は(アフガン政府の麻薬絶滅計画後の)2001年と比較して、50倍増加した。 2001年、アヘン栽培地域は、8000ヘクタール(185トンのアヘン)に減っていた。

国連薬物・犯罪事務所によれば、アフガニスタンは(2007)93%の違法「医薬品グレードでないアヘン剤」つまりヘロインを生産していた。


アフガニスタン、ヘルマンド州、マルジャ 4月9日、爆発物除去任務で、ケシ畑を通ってパトロールするオハイオ州ノース・オルムステッド出身、23歳の工兵、マーク・ヒッコク伍長。海兵隊、第1戦車大隊B中隊は、第1戦闘工兵大隊として派兵されているヒッコクのような工兵から基本的な爆発物除去技術を学んでいる。(ジョン・M・マッコール伍長による米海兵隊写真)

 (2018年5月に発表された)国連薬物・犯罪事務所による2017年のアフガニスタン・アヘン調査結果では、アヘンに割り当てられた農場面積が328,000ヘクタール規模で、9,000トンを超えるアヘンを生産していることを確認した。

 更に読む:戦利品:アフガニスタンの数十億ドルのヘロイン貿易

 戦争はビジネスに良い。戦争はヘロイン使用の原動力として貢献した。アフガンのアヘン経済は、儲かる麻薬貿易と不正資金浄化へと流れ込む。

 欧州薬物・薬物依存監視センター(EMCDDA)が概説している通り、アヘン販売とヘロイン生産の概念と数字を2010年、国連薬物・犯罪事務所が修正したことは指摘に値する。

アフガンのアヘン収穫の大部分がヘロインあるいはモルヒネに処理されていないという国連薬物・犯罪事務所推計」(国連薬物・犯罪事務所、2010a).…EU麻薬市場報告:戦略分析、EMCDDA、リスボン、2013年1月 強調は筆者。

 この新しい手法が、アフガンのアヘンの20%までが、非合法ヘロイン市場に向けられていないと証拠なしで、ほのめかし、アフガン麻薬売買の規模と犯罪的性質をわかりにくくした。

 半兆ドル以上

 利益は主にヘロインの国際的卸、小売市場と、ウィーンに本拠地がある国連薬物・犯罪事務所が対処しない話題である欧米金融機関での不正資金浄化過程で獲得される。

 (有力な集団に守られている)ヘロイン市場の世界的貨幣価値は巨大だ。

 推計

 (グラムで売られる)ヘロイン小売価格は、国によって大きく変動し得るが、純粋ヘロインの比率に依存している。これではヘロインの世界貿易貨幣価値を推計する過程は容易ではない。

 記録されている純粋の低いヘロイン小売り販売価格を、純粋ヘロインに対応するドル価値に換算しなければならない。

 通常街頭で売られるものは純粋ヘロインの比率は低い。推計過程では街頭価格を麻薬取り締まり局が、グラム当たり純ヘロイン価格(PPG)と呼ぶものに変換する必要がある。

 1トンのアヘンから、純粋ヘロイン100キロを作り出すことができる。国連薬物・犯罪事務所(2012)によれば、アメリカでは、(純粋度が低いレベルの)ヘロインの小売値段は1グラム172ドル(つまり1キロ、17,200ドル)程度だった。

 純粋ヘロインの推計グラム当たり価格は、しかしながら十分に高い。

 2016年12月、アメリカでの純粋ヘロインのグラム当たり価格(PPG)は麻薬取り締まり局諜報情報によると、902ドル程度だった。1キロ90,200ドルだ。

 ヘロイン価格はイギリスの方が高い

 アフガン・ヘロインのEU市場への入り口であるイギリスで記録されている小売価格(2015年の推計による)は麻薬取り締まり局によってアメリカの市場のために推計されるものより十分に高い。

「輸入された1キロの[ヘロイン]は街頭で25%純度で1回分10ポンドで売れる、16,000件分の用原料になるので、収入は[1キロ]160,000ポンドに押しあげられる。(「ガーディアン」、2015年12月20日)

 アフガニスタンのグローバル・ヘロイン市場の貨幣価値の大まかな推計

 国連薬物・犯罪事務所によれば、(合計9000-9300トンから)7600-7900トンのアヘンがヘロイン生産と輸出用に入手可能だった。国連薬物・犯罪事務所によれば、アヘンのおよそ半分がアフガニスタンでヘロインに加工されている。

 ヘロインの世界的貨幣価値はおおざっぱに、902,0001キログラムの純粋ヘロインのアメリカ価格と同等のPPG測定を使って推計することができる。(2016年12月、麻薬取り締まり局)と(国連薬物・犯罪事務所に見積もられた)純粋ヘロインの生産数値は790,000キロ(以下)。

 純粋ヘロイン(麻薬取り締まり局)のアメリカ小売価格に匹敵する金額を使ったアフガン・ヘロイン貿易により生み出される世界貨幣価値(2017)は712,580,000,000ドル(7125.8億ドル)で、アメリカ防衛予算と等しい規模の金額だ。

 これは7900トン(2017年)(上記の恣意的で疑わしい国連薬物・犯罪事務所の方法論が勧める)「少なめの値」を採用して行った控え目な推計だ。

 もしアヘン総生産量計算を、9000トンを超える(2017)ものを基本にすれば、ヘロイン市場の世界的貨幣価値は8000億ドルを超えるだろう。この推計が、もっぱらアメリカの純粋ヘロイン価格(麻薬取り締まり局)に基づいていることにも言及すべきだ。

 2018年8月、トランプ大統領は、アフガン・ヘロイン市場の推定世界貨幣価値をわずか数百万ドル超える「7170億ドルの最大[防衛]予算を認可する」2019年国防許諾法令に署名した。

 ヘロイン市場の世界的貨幣価値は、アメリカ防衛予算と同規模だ。

 国防総省や、1970年代末、アフガニスタンで、このアヘン経済を開始したCIAは言うまでもなく、この数十億ドル産業を守るのに熱心だ。アフガンの麻薬売買の代金は、当初、ソ連アフガニスタン戦争で戦うアルカイダ聖戦戦士傭兵募集用の資金調達に使われた。

 この記事の初出はGlobal Research。Copyright © Prof Michel Chossudovsky, Global Research, 2018

記事原文のurl:https://www.globalresearch.ca/war-is-good-for-business-and-organized-crime-afghanistans-multibillion-dollar-opium-trade-rising-heroin-addiction-in-the-us/5664319

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 岩波書店の月刊誌『世界』2019年1月号で「麻薬現代史」連載が始まった。筆者は元国連薬物・犯罪事務所(UNODC)東アジア・ 太平洋地域センター代表。

 地元神社に行ってみた。長い行列に並ばず、社殿に貼ってあるものを全て確認した。問題のビラはなかった。そのうち参拝しようかと思う。一方、驚きのニュース。両親が大昔に参拝し、有名な餅をかってきてくれたのはまた別か?

 日刊IWJガイド・日曜版「枝野幸男代表、福山哲郎幹事長、蓮舫副代表ら立憲民主党幹部がそろって伊勢神宮へ集団参拝!! 党の公式ツイッターが悪びれずに公にする無神経さに支持者が猛反発!」2019.1.6日号~No.2306号~(2019.1.6 8時00分)

2009年12月 2日 (水)

アメリカはアフガニスタンの麻薬密売に深く関与している

8年前、ワシントンの給与支払い名簿上にある部族軍の長達に、麻薬取引フランチャイズを分配した時に、合州国はアフガニスタン(とパキスタン)戦争のお膳立てをしたのだ。今やアメリカは、全てのボスのボスとして、ライバルの“タリバン”麻薬密売組織ボスの攻撃予定者リストを策定したのだ。「これはギャングの占領であり、合州国と結び付いた麻薬密売人が、警察と国境警備を任されている。」

Glen Ford

「合州国と結び付いた麻薬密売人が、警察や国境警備を任され、一方、彼等のライバルは、殺害あるいは拉致の印がついたアメリカの攻撃予定者リストに載せられる。」

2009年11月24日 "BAR"

アフガニスタン・ヘロイン取引の中心人物をお探しであれば、それはアメリカ合州国だ。アメリカのミッションは、合州国と、そのカーブル傀儡政権とが結ぶあらゆる軍事、政治同盟を汚染している、マフィア流の協定に委譲されたのだ。これは、合州国と結び付いた麻薬密売人が、警察や国境警備を任され、一方、彼等のライバルは、殺害あるいは拉致の印がついたアメリカの攻撃予定者リストに載せられるという、ギャングの占領なのだ。その結果、アフガニスタンは、世界のヘロインの90パーセントを供給する、アヘン・プランテーションへと変貌した。

ハーパー誌最新号に掲載された記事が、麻薬にまみれた合州国占領の内部の仕組みを探っているが、それはヘロイン取引の大物達との間で構築した同盟関係への、ほぼ完全な依存だ。アフガニスタン南東にある、パキスタン国境、カンダハルやヘルマンド州のケシ畑への入り口である都市、スピンボルダクが記事の中心だ。アフガニスタンの主要麻薬密売組織のボスは、国境警備隊と地方民兵のボスでもある。この著者は、アメリカを本拠とする正体を隠したジャーナリストで、麻薬密売組織ボスの一番の部下と知り合いになり、毎日のように麻薬商人と協力している、アメリカやカナダの将校達と出会った。

この同盟関係は、合州国による2001年のアフガニスタン侵略時に、アメリカ軍が構築したもので、以来それは持続し、強化しているのだ。麻薬密売組織のボスや、アフガニスタン中の同様な連中は、アメリカの本格的介入を免れるだけでなく、合州国の資金と武器を使い、麻薬密売をしている他部族のライバルたちを犠牲にして、自分の麻薬事業を強化する権力を与えられており、ライバル達の一部を、タリバンとの連携に追いやっている。パシュトゥーン語を話すアフガニスタン人にとって、戦争というものは、概して、一方はアメリカ人と、もう一方はタリバンと連帯している麻薬商人達が雇っている軍隊同士の戦いなのだ。このマフィア風暴力団抗争において、タリバンが優勢に見えるのも、合州国の政策に直接、起因している。

「これは、戦力組成が、主に麻薬取引によって規定される戦争だ。」

アメリカ合州国が、民間人の披露宴に対して、頻繁に空爆し、花嫁と花婿の遠い親戚達の大半を抹殺しているのも不思議なことではない。麻薬密売をしているアメリカの同盟者達が、自分達のライバル氏族や部族を密告し、血で血を洗う抗争に、アメリカ人をハイテク用心棒として利用しているのだ。アメリカ人とヨーロッパ諸国の占領パートナー連中が、暴力団抗争の規則に、攻撃予定麻薬密売人の公式リストを組み込んでしまった。占領軍と提携している他の麻薬密売組織のボスが一緒に作成した、その場で殺害、あるいは捕らえるというリストだ。

これがバラク・オバマ大統領が、自らのものとして奉じている“必要な戦争”なのだ。戦力組成が、主に麻薬取引によって規定される戦争なのだ。アメリカと結び付いた麻薬密売人が、現在支配している、民兵や警察部隊に対する依存を低めようとして、オバマの将軍達は、何万人もの新たなアメリカ軍兵士を要求している。だが、むろん、それは、麻薬取引における、アメリカのパートナーのアフガニスタン人を、より良い条件で取引するであろうタリバンの腕の中へと、追いやるに過ぎない。すると将軍達が、更に多くのアメリカ軍兵士をと、主張することになる。

アメリカが、この麻薬まみれの地獄を作り出したのであり、アメリカの占領は、今やそれによって、破滅が運命付けられている。残念ながら、アメリカは、その過程で、何百万人ものアフガニスタン人にも破滅を運命付けてしまったのだ。

ブラック・アジェンダ・ラジオ、Glen Fordでした。webでは、www.BlackAgendaReport.comをご覧ください。

BAR 編集主幹 Glen Ford には、 Glen.Ford@BlackAgendaReport.com で連絡できる。

記事原文のurl:www.blackagendareport.com/?q=content/americans-are-deeply-involved-afghan-drug-trade

元々は音読されている記事。リンク先で、聞くことができる。ペテン演説のCD本を購入して感動するより、こうした記事の音読を聞く方が、頭の健康と、お財布によいのではと愚考する。

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予想通りのアフガニスタン追加派兵発表を、宗主国・属国大本営広報部は垂れ流し。

「アルカイダはアメリカにとっての危機である。」と、ぬけぬけと語っていたが、アルカイダなるあやしげな連中、アフガニスタンには、100人もいないことを、アメリカ当局ほど良く知っている組織はあるまい。

100人もいないアルカイダ壊滅のために、10万人の兵士を駐留させるわけがない。

従って、本当の理由は、アルカイダではありえない。

これについては、たとえば、下記翻訳記事がある。

アメリカのアフガニスタンいんちき戦争

こういうマイナーな記事内容が、もしも真っ赤な嘘なのであれば、大手マスコミには、その旨、はっきり批判していただきたいもの。放置されているので、知識のない訳者など、「こういうマイナーな記事の方が事実だろう。つついては藪蛇なのだろう」と思い込んでいる。

昨日、(元毎日記者の西山太吉氏が報道した通り、)日米密約はあったと証言した吉野文六元外務省アメリカ局長と、西山氏、証言後現場で始めて言葉を交わし、握手をしたという。

横田基地の米軍の子供四人に逮捕状がだされている。道路に張られたロープにミニバイクの女性が引っ掛かって転倒し重傷を負った事件に、彼らが関与していた疑いが理由だという。

ところが、12/1現在、身柄の引き渡しについて、米軍側から協力が得られていない。

明治以来の不平等条約に悩む属国としては、幻想の「坂の上の雲」を追いかけるより、密約ドキュメンタリーでも作れば、日本人の覚醒・独立に資するだろう。与党・準与党政治家たち(つまり、民主党・自民党・公明党・みんなの党など)は妨害するだろうが、視聴料を払っている国民の大半は文句を言うまい。

しかし、それは「胡蝶の夢」?

2008年9月12日 (金)

本当の麻薬王:CIAの麻薬取引関与小史

ウィリアム・ブルム

2008年8月30日

revolutionradio.org

1947年から1951年、フランス

アルフレッド・W・マッコイの著書The Politics of Heroin in Southeast Asia、によると、CIAの武器、資金とデマが、マルセイユのコルシカ島人犯罪組織が、労働組合の支配を共産党から奪取することを可能にした。コルシカ島人は、政治的影響力と、波止場の支配権を獲得し、マフィア麻薬密売人との長期的協力関係を固めるのに理想的な状況となり、マルセイユは、西側世界において、戦後のヘロインの中心地となった。コルシカ島人が波止場地区を掌握してから、わずか数カ月後、マルセイユで最初のヘロイン研究所が1951年に開設された。

1950年代初期、東南アジア

中国共産党に対する戦争遂行のためにCIAが組織した中国国民党軍は、世界最大のアヘンとヘロインの供給源、ゴールデン・トライアングル(ビルマ、タイとラオスの一部)のアヘン豪族となった。ClAが主要株主であるエア・アメリカが、麻薬を東南アジア全域に空輸した。(クリストファー・ロビンズ著、エア・アメリカ、Avon Books、1985、第9章を参照)

1950年代から1970年代初期、インドシナ

アメリカ軍が、ラオスやインドシナの他地域に介入していた間、エア・アメリカは、アヘンとヘロインを地域中に空輸した。ベトナムに駐留した多くのGlが麻薬中毒になった。北部ラオスのCIA本部に作られた研究所がヘロイン精製に使われた。十年間のアメリカ軍事介入後、東南アジアは、世界中の違法アヘン70パーセントの供給源、アメリカの成長著しいヘロイン市場への原料主要供給源となった。

1973-80、オーストラリア

シドニーにあるヌガン・ハンド銀行は、事実上CIA銀行だった。同行の幹部には、同社弁護士の一人でもあった元CIA長官ウイリアム・コルビーを含む、アメリカ人将軍、提督やCIAネットワーク関係者がいた。サウジアラビア、ヨーロッパ、東南アジア、南米やアメリカの支店を通じて、ヌガン・ハンド銀行は、麻薬取引、マネーローンダリングや国際的武器取引に資金を提供した。1980年、何人かが謎の死を遂げるさなか、同行は倒産し、$5000万ドルの負債が残った。(ジョナサン・クウィトニー著、The Crimes of Patriots: A True Tale of Dope、Dirty Money and the CIA、W.W. Norton & Co.、1987年刊行、を参照。)

1970年代と1980年代、パナマ

この将軍が麻薬密輸とマネーローンダリングに深く関与していることを、アメリカの麻薬取り締まり当局が1971年という早い時期から知っていながら、パナマ独裁者のマヌエル・ノリエガは、十年間以上、高給をはむCIA情報提供者、協力者だった。ノリエガは、コントラに対する「麻薬と交換用の銃砲」貨物便の便宜をはかり、保護とパイロット、麻薬カルテル幹部の為の安全な隠れ場、目立たない金融機関銀行を提供した。当時のClA長官ウイリアム・ウエブスターや何人かのDEA職員を含むアメリカ官僚は、(メデリン・カルテルのパトロンの競争相手に対してだけだったが)麻薬取引を妨害した努力に対して、ノリエガに称賛の手紙を送った。アメリカ政府は、彼がキューバ人やサンディニスタたちに諜報情報や活動を提供していることを発見すると、ようやくノリエガと敵対し、1989年12月パナマに侵略し、将軍を誘拐した。皮肉なことに、パナマ経由の麻薬取引は、アメリカ侵略後に増大した。(John Dinges, Our Man in Panama, Random House, 1991; National Security Archive Documentation Packet The Contra, Cocaine, and Covert Operations.)

1980年代、中米

サンノゼ・マーキュリー・ニューズの連載記事は、CIA、コントラとコカイン・カルテルという、織り混じった作戦中のより糸の一本にすぎない。ニカラグアの左翼サンディニスタ政府を打倒することに熱中するあまり、レーガン政権の官僚は、麻薬密売人たちが、反共ゲリラのコントラを支援している限り、麻薬取引を大目に見ていた。1989年、テロリズム,麻薬,国際作戦に関する上院小委員会(ケリー委員会)は、以下のように述べて、三年間の捜査の結論とした。

「個別のコントラ、コントラへの供給業者、コントラのために働いたコントラの傭兵パイロット、そして地域全域のコントラ支持者の側が、交戦地帯を経由した麻薬密輸実質的証拠があった …。中米に関与していたアメリカ人官僚は、対ニカラグア戦争推進工作を台無しにするのを恐れるあまり、麻薬問題に対処しそこねた …。いずれの場合も、麻薬取引に関する情報を、その取引の最中なり、その直後にはアメリカ政府のどれかの機関が持っていた…。麻薬による資金はコントラ資金援助問題完璧な解決策だという発想に、アメリカの政策立案幹部は免疫がなかった。」(Drugs, Law Enforcement and Foreign Policy, a Report of the Senate Committee on Foreign Relations, Subcommittee on Terrorism, Narcotics and International Operations, 1989)

コントラの「南部戦線」として機能したコスタリカには(ホンジュラスは北部戦線だった )、麻薬取引に関与するいくつかの異なるClA-コントラ・ネットワークがあった。マーキュリー・ニューズが詳細を報じたメネセス-ブランドン作戦のために働いた連中や、ノリエガの工作に加え、CIA工作員ジョン・ハルという人物がいた。コスタリカとニカラグアの国境沿いにあった彼の農場は、コントラ作戦の主要舞台だった。ハルや他のClAとつながったコントラの支持者やパイロットが、マイアミに本拠を持つコロンビア人の大物麻薬密売人ジョージ・モラレスとくんだ。モラレスは、300万ドルの現金と、飛行機数機をコントラ指導者に渡したことを後に認めた。1989年、コスタリカ政府がハルを麻薬取引で告訴すると、DEAが雇った飛行機が、こっそり違法にこのCIA工作員を、ハイチ経由で、マイアミへと移送した。裁判にかけるため、ハルをコスタリカに送還させようというコスタリカの努力を、アメリカは再三妨害した。コスタリカに本拠をおく別の麻薬組織には、CIAがコントラ用の軍事訓練担当者として雇用したキューバ系アメリカ人の集団がからんでいた。彼らの多くはCIAとの麻薬取引に長らく関与していた。彼らはコントラの飛行機とコスタリカに本拠を持つ船会社を使い、CIAのために資金を洗浄し、コカインをアメリカに運び込んだ。コスタリカだけが唯一のルートではなかった。CIAと深い関係を持っているグアテマラ軍諜報組織が多数の麻薬密売人を匿った。DEAによると、コカイン・ハイウエイ上のもう一つの中間駅だった。

さらに、メデリン・カルテルの在マイアミ経理担当者ラモン・ミリアン・ロドリゲスは、エルサルバドルのイロパンゴ空軍基地を本拠地にしていたベテランCIA工作員フェリックス・ロドリゲスを通して、1000万ドル近くを、ニカラグア・コントラに注ぎ込んだと証言した。コントラは、これらのClAとつながった麻薬ネットワークに、保護とインフラストラクチャー(飛行機、パイロット、滑走路、倉庫、トンネル会社や銀行)とを提供した。少なくとも麻薬取引に関して捜査されていた運輸会社四社は、非致命的な武器をコントラに輸送するアメリカ政府の契約を得ていた。「元」ClA所有で、後にはペンタゴンと契約していた、サザン・エア・トランスポートも、麻薬密売に関与していた。コカインを積んだ飛行機が、フロリダ州、テキサス州、ルイジアナや、「コントラ同業組合」として指定されているいくつかの軍事基地をふくめた他の場所に空輸した。こうした貨物は検査を受けないことになっていた。内情を知らされていない官庁が彼らを逮捕すると、太いコネを使って、訴訟の取り下げ、無罪放免、減刑判決、あるいは、国外追放を実現させていた。

1980年代から1990年代初期、アフガニスタン

ClAが支援したムジャヒディン・ゲリラは、ソ連が支援する政府や、非常に遅れたアフガニスタン社会を改革しようという彼らの計画と戦う一方、麻薬取引に深く関与していた。ClAの主要な相手は、グルブッディーン・ヘクマティヤールで、有力な麻薬王、ヘロイン精製業者の一人だった。CIAはトラックとラバを提供したが、これを使って、武器をアフガニスタンに運び込み、アヘンをアフガニスタン・パキスタン国境沿いの工場に運ぶのに用いられた。生産物は、アメリカ合州国で毎年消費されるヘロインの二分の一、西欧で使われる四分の三を満たした。アメリカ人の役人は、1990年、同盟相手のパキスタン人やアフガニスタン人を怒らせたくないという願望から、麻薬事業の捜査、あるいは取り締まりをやりそこなったことを認めた。1993年、あるDEAの役人は、アフガニスタンを麻薬世界の新コロンビアと呼んだ。

1980年代中頃から199O年代初期、ハイチ

ハイチの軍と政治の有力な人物と協力しながら、CIAは顧客の麻薬取引を見て見ぬ振りをした。1986年、CIAは新しいハイチの組織、国家情報庁(SIN)を創設して、給与支払い名簿に新たな名前を書き加えた。SINはコカイン取引と戦うため創設したのだと言われてはいたが、SIN職員自身が密輸に従事し、取引でハイチ軍や政治指導者の犯罪を幇助した。

ウィリアム・ブルムは、Killing Hope: U.S Military and CIA Interventions Since World War ll の著者。本はCommon Courage Press、P.O. Box 702、Monroe、Maine、04951で購入可能。

記事原文のurl:revolutionradio.org/2008/08/30/the-real-drug-lords/

Killing Hopeの一部は、ご本人のwebにものっている。

帝国への血塗られた道 ウィリアム・ブルムとのインタビュー

益岡賢氏が訳しておられる。Killing Hopeについての長文!

ウィリアム・ブルムの本『アメリカの国家犯罪全書』は翻訳・刊行されており、日本語でよめる。

原書Rogue State 益岡賢訳

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