シリア

2025年1月12日 (日)

シリア分割と新サイクス・ピコ協定:地政学的混乱と地域再編

セス・フェリス
2025年1月10日
New Eastern Outlook

 外部勢力とテロ集団の名称変更により煽られた民族的、宗教的境界線に沿ったシリアの意図的分割は、この国の混沌とした未来を形作する地政学的策略を浮き彫りにしている。

 シリア分裂と新サイクス・ピコ協定:地政学的混乱と地域再編

 テロ組織が一夜にして自らを変え、行いを改められると本当に思っている人などいるだろうか、特に国際社会に?

 だが、この「騒乱」がどれだけ、トルコやイスラエルのような国々や彼らの国際支援ネットワーク権益のため、シリア全体を古代の民族的、宗教的境界線に沿って憎悪で分割された地域に完全分裂させるため意図的に仕組まれたものであるかは注目されていない。

 アメリカにとって、アサド政権崩壊は、部分的勝利を主張するのを可能にし、焦点をウクライナからイランへと移すことになる。

 HTS*と指導者ジョラニを「多様性に友好的」と欧米諸国は位置付け、名称変更したアルカイダ*集団をテロ組織リストから急遽削除しようとしている。このテロリスト、おっと、民主化代理人指導者にかけられた1000万ドルの懸賞金を取り消すとアメリカも発表した。全て、この指導者(でゼレンスキーのクローン)との取り引きを試みるためだとされている。少数派と女性の権利について「前向きなメッセージ」が受け取れており、これは「HTS*との協議を開始している事実と一致する」「政策決定」だったとバーバラ・リーフ国務次官補(近東担当)は説明し、この地域の利益に関する協議に着手している時に「この人物の首に懸賞金をかけるのは少々矛盾する」と付け加えた。

 まるで取り引きが既に成立していないかのように。もしあなたがこれを信じるなら、あなたに、良い橋を売りましょう...。他の人々は彼をCIA工作員と呼んでいるが、それはまだ結論が出ていない。様々な課題を彼がどれだけうまく遂行するか見よう。

 シリアが新たな未来を迎える中、アル・ジョラニ、別名アフマド・フセイン・アル・シャラーに注目が集まっている。CNNやBBCのインタビューに後押しされて、彼の怪しい過去と、突然の変貌により、アル・ジョラニは変わった指導者として自らイメージチェンジした。だが、このPR活動の背後にあるものは、シリアで実際に起きている動向と、この国の未来がどうなるのか明らかにするかもしれない。

 彼がしたとされる約束の中には、キリスト教共同体や彼らの礼拝の権利を尊重することに関するものがある。彼はスーツとネクタイが似合っているが、彼の性格や暗い魂はおそらく何も変わっていない。

 一方、驚くべきことではないが、シリアのキリスト教聖職者は、イドリブ県などHTS*の厳重な管理下にある地域では伝統衣装を着て公の場に姿を現すことを禁じられており、キリスト教の象徴、特に十字架は教会から撤去されている。

 多様性、寛容…。

 そして予想通り、むしろ意外なことだったが、彼が指揮するテロリスト・ネットワークは、真の姿を現し続けている。

 ハマ市近郊のキリスト教徒が多数派を占める町スケイラビヤでクリスマスツリーが燃やされたことで、少数派の間で激しい怒りが巻き起こり、シリアのキリスト教徒は首都ダマスカスの一部を含む、キリスト教徒が多数派を占める多くの地域でシリア人キリスト教徒が抗議行動をした。言うまでもなく、この攻撃は「外国人戦闘員」に実行されたとジョラニとHTS*は主張しているが、これは単なる意図的隠蔽だ。なぜなら外国人戦闘員がHTS*作戦で重要な役割を演じ、ウクライナの外国人「志願兵」同様、彼らの部隊にうまく統合されていたのは周知の事実だから。

 ある抗議行動参加者はこう言った。「我々は、以前のようにキリスト教を尊重する国に暮らすか、国外出国できるよう扉を開けてもらうかのどちらかだ」

 おそらくこれが計画の全てで、イスラエル占領下のヨルダン川西岸地区とガザ地区も同様だ。パレスチナ人キリスト教徒に対するイスラエル国防軍の極めて否定的な態度により、過去40年間でキリスト教徒人口は激減した。

 だがシリアの他の少数民族、特にアラウィー派、ドゥルーズ派、クルド人はどうだろう?

 アサドがアラウィ派だったことを考えれば、宗教や民族共同体が反政府勢力による報復攻撃の標的になったのも不思議ではない。攻撃は犠牲者が政府に関与しているかどうかに関わらず行われることが多い。確かに、標的にされた人々の中には政府関係者や治安・諜報機関関係者もいたが、このテロ活動は、包括的な国家を創りたいというジョラニの主張と明らかに矛盾している。

 一方、ドゥルーズ派は実際的理由からイスラエルと連携しているようだ。既にイスラエルはゴラン高原全体(以前は戦略的要衝の一部しか占領していなかった)と1974年の緩衝地帯を含むシリア西部の大部分を占領しているが、ダマスカスから数キロのところまで急速に移動している。これは彼らの過激な入植者指導者が既に「ユダヤ人の街」と定義しているもう一つの標的なのかもしれない。これは非難されるべきイスラエル財務大臣スモトリッチが支持する見解で、彼は次のように発言している。

 「将来エルサレムはダマスカスまで拡張すると書かれている」「ダマスカスまではエルサレムだけだ」と不気味な口調で付け加えた。

 クルド人問題

 そして、この地域の庶子で、かつてシリア内戦の主な勝者で、国の25%以上を支配する「自治」地域(当然かなりアメリカの支援を受けて)を切り開いた、トルコ人から最も嫌われているクルド人がいる。

 今やHTS*の突然の変身や、世俗主義バース党勢力の劇的崩壊や、トルコと連携する「多様な聖戦主義者」によるダマスカス占領により、クルド人と彼らの国家樹立や自決の夢の終わりが近づいているのかもしれない。

 シリアのクルド人に対して、エルドアン大統領が本能的憎悪を抱いているのは周知の事実で、彼らがトルコのPKKやYPGなどのクルド民族主義者(テロリスト)を直接支援していると主張している。PKK、YPG、SDFのシリア・クルド人部隊に対し、トルコは長年にわたり国境を越えた作戦を数多く行ってきた。

 今や、この問題を「きっぱり」解決するとトルコは脅し、PKKやYPGなどの集団に、武器を捨ててシリアから撤退するよう要求しているようだ。彼らを救出する者が現れるかどうか疑わしいが、NATO加盟諸国の潔白な手により、彼らはパレスチナ人と同じ運命をたどることになるのかもしれない。

 トルコの支援を受けたSNAの攻撃により、シリア北部の戦略都市マンビジの大部分が制圧され、アメリカは停戦交渉を余儀なくされたが、その結果、SDF同盟者はマンビジからの撤退を余儀なくされた。最近クルド人の反撃はいくらか優勢に立ったようだが、この戦略都市は今のところトルコ代理勢力の支配下にある。

 SDFに関し、トルコのハカン・フィダン外相は

 「トルコ、イラク、イラン、欧州から来たPKKメンバーや極左集団により、この地域はテロの温床と化している」と会談後の記者会見でフィダンは述べた。「ISが(ISに対して)監視を行っているため、この無法状態に国際社会は目をつぶっている」

 イスラム過激派テロリストをアンカラが支援していることを考えると、これは少々偽善的に思えるが、何を期待すれば良いのだろう?

 全体像の中で、これはどのように展開するのだろう?

 われわれが目にしているのは新たなサイクス・ピコ協定の展開ではないかと思う。アメリカ、イスラエル、トルコはいずれもシリアの広大な地域に対する領有権を主張している。トルコのエルドアンはシリアの多くの地域、特にアレッポ、イドリブ、ダマスカス、ラッカ併合を提案している。言うまでもなく、これはダマスカスを含む広大な地域に対するイスラエルの主張と衝突することになるが、パレスチナ人を支持すると公言しているにもかかわらず、エルドアンは多くのアラブ指導者同様、国民の希望や期待に反して、ネタニヤフの腰巾着であることが益々明らかになっている。

 混乱が広がるにつれ、私は映画「アラビアのロレンス」の場面を思い出す。映画の終わり、ダマスカス陥落の際、彼は二人の外交官と話し、秘密のサイクス・ピコ条約は何も知らなかったと主張する。背後にある現実の物語では、勝者は栄光に浸っているが、いつも通り、その輝きはすぐ薄れ、舞台裏の協定の当事者たちは、いつも通り、権力や資源や、その双方から流れる金を求めて互いに敵対し始める。

 アサド軍崩壊の中、イランとロシアが比較的無策なのは戦略的撤退かもしれない。撤退することで、アサド軍は再編成し、内紛で敵が弱体化すれば戻ってくる可能性がある。一方、ロシアはHTS*から主要基地を確保しており、シリアでの最近の試練に直接関与しないことで、ウクライナでの主要目標に集中し、いざという時のため資源を温存できる。

 名ばかりの勝利!

 イランにとっては、レバノンやヒズボラとの直接の繋がりを失うのは後退だが、シリアでの作戦が長期化すれば危険を伴う。防空軍援護がないため、本国から遠く離れた場所では、イラン軍はイスラエル空爆に対して無防備になるだろう。

 アメリカにとって、アサド政権崩壊は、ウクライナからイランへと焦点を移し、部分的な勝利を主張できる機会となる。これをガザ紛争と進行中の大量虐殺から注意をそらす機会で、シリア防空軍に邪魔されることなくイラン核施設を攻撃する好機とイスラエルは見ている。だがイランがイスラエル空軍基地を以前攻撃した際、イランが十分に設計され完全に機能する防空網を持っているのをアメリカとイスラエルどちらも学んでいない。

 混乱は拡大し、ヨルダンとエジプトの不安定化を招く可能性が高く、それに比べればアラブの春は穏やかなものに見えてくるだろう。

*-ロシア連邦では禁止されている

 セス・フェリスは調査ジャーナリスト、政治学者、中東問題専門家

記事原文のurl:https://journal-neo.su/2025/01/10/syrias-fragmentation-and-the-new-sykes-picot-geopolitical-chaos-and-regional-realignments/

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2025年1月 7日 (火)

地域における新たな緊張の高まりの前兆を示すトルコのシリア冒険譚

アレクサンドル・スヴァランツ
2024年12月29日
New Eastern Outlook

 戦争で荒廃したシリアにおける自国の立場を固めることにトルコは熱心に取り組んでおり、内外双方の不満を招いている。エルドアンは妥協する用意があるのだろうか、それとも完全勝利を確信しているのだろうか。

 トルコ、シリアにおける立場を強化

 トルコが支援する部隊ハヤト・タハリール・アル・シャム*(HTS)とシリア国民軍*(SNA)がイドリブからダマスカスへと勝利を収めたのは、トルコからの長年にわたる軍事、諜報、財政、外交の強力な支援と、アメリカと欧州諸国による正式な不介入の結果だ。

 アサド政権打倒に向けた、もう一つの積極的取り組みに参加しているイスラエルは、シリア経由レバノンへのイラン武器輸送を阻止し、ヒズボラ基地を解体し、イスラム教内部のスンニ派とシーア派(アラウィ派を含む)の分裂を深め、イスラエルの安全な国境を拡大しながら、ゴラン高原占領を正当化することを目指している。

 分裂し不安定なシリアで平和が保証されないまま、現実的にカタールのガスを受け取ることをヨーロッパは期待できるのだろうか?

 トルコの成功とシリアにおけるjトルコ狙い
 
  • シリアで成果をあげて、トルコが戦略的目標を追求する立場に立つ。
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  • SNAのトルクメン派と連携して、HTS*指導者ムハンマド・アル・ジョラニなどのスンニ派過激派に代表される親トルコ勢力を権力の座に就ける。
  •  
  • シリアにおいて、シーア派が支配するイランの影響力を弱め、排除することで、アメリカとイスラエルの利益を満たす。
  •  
  • クルド労働者党(PKK)現地の人民防衛部隊(YPG)を標的にして、クルド人の抵抗を軍事的かつ政治的に抑圧する。
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  • シリア北西部諸州に30キロの「緩衝安全地帯」を設定し、民族浄化と併せて、クルド人をトルクメン人とスンニ派アラブ人に置き換える。
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  • トルコとHTS*の管理下で30万人のシリア軍を結成し、シリアにおけるアンカラの政治的、経済的、軍事的利益を確保する。
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  • シリアからトルコ、ヨーロッパに至るカタール・ガス・パイプラインなど、利益の大きい経済プロジェクトを推進する。
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  • シリアを通る主要国際輸送経路の支配権を獲得する。
  •  
  • トルコからシリア難民300万人の帰還を促進し、アンカラの財政負担を軽減し、親トルコ派支持者を拡大する。
 エルドアン大統領は、機が熟すのを待ち、八方美人を演じ、自らを「信頼できる友人」として描く能力を証明してきた。彼はロシアとの経済関係や他の関係を強化し、この関係からロシアでの数十億ドル規模の建設契約、ロシアから多数の観光客や、最も重要なロシアの安価な天然ガスやパイプラインや原子力発電プロジェクトなど多大な利益を享受してきた。また少なくとも一時的には、ナゴルノ・カラバフ問題も、アンカラ・バクー連合に利益をもたらす形で解決に成功した。

 トルコがシリアで大成功を収めたのは疑いようがないが、その結果、シリアは分裂し、矛盾を抱え、経済的に荒廃し、更なる紛争の恐れがある国になっている。

 シリア戦域における和解不可能な相違。妥協か、それとも新たな紛争か?

 シリアは、内外の政治圧力、経済不安、社会不安、統治、民族的・宗教的少数派に関する未解決問題など、依然多くの課題を抱えている。これら問題の解決は一夜にして達成できるものではない。問題がシリア人だけの問題なら社会は最終的に前進の道を見つけられるだろう。だが、シリアは多くの地域的・世界的勢力の野望の焦点となっている。これは必然的に紛争につながり、一部の人々の過激主義や他の人々の強硬姿勢により、残ったシリア・アラブ共和国領土は、あり得る新たな衝突の舞台になり続けている。

 主要同盟国イスラエルを優先し、裕福なアラブ君主諸国に対する支配権を再び主張して、アメリカは中東における立場を強化しようとしている。ワシントンはシリアのクルド人を支援しており、クルド人が居住する地域の油田とインフラの支配権を確保しようとする可能性が高い。更に、シリアは、アメリカにとって、イランとの地理的接点となっている。ドナルド・トランプ前大統領の親イスラエル姿勢は依然テヘランに対する警告となっている。

 一体どんな狙いをテルアビブはシリアで追求しているのか?

 イスラエルは、ヒズボラの抵抗を解体し、シリアとイランの同盟を排除し、1967年に占領したゴラン高原を併合し、安全保障「緩衝地帯」(シリア南西部の大部分を包含する可能性あり)を確立し、イランへの戦略的影響力を拡大することを目指している。テルアビブは、シリアのドゥルーズ派とクルド人をこの取り組みにおける同盟者とみなしている。またイスラエルはトルコの脅威と、その非友好的な外交的動きを見逃していない。更に、ベンヤミン・ネタニヤフ首相は既にイスラエル軍をシリア国内に展開しており、撤退する意向を示していない。この駐留は、権力を握った現地イスラム過激派の予期せぬ行動からイスラエルの安全を確保するための措置だと正当化している。アサド政権に対する批判的姿勢にもかかわらず、アサドの親も息子も1974年合意の条件を遵守しており、彼らの行動を予測可能だとイスラエルは認めている。更に、モサドはイスラム過激派集団内に広範な工作員ネットワークを持っており、HTS*も例外でないようだ。従って必要と判断された場合、ユダヤ国家に対する脅威を実証する挑発行為をイスラエル諜報機関は画策できるのだ。

 シリアのスウェイダ県とクネイトラ県からイスラエル軍を撤退させる利点を誰も彼を納得させられないとネタニヤフ首相は明確に述べている。この立場を、彼は既にダマスカスの新政権に伝えている。

 この状況には主にトルコが関わっているようで、シリアのクルディスタンにおけるトルコの権益が脅かされる場合、トルコ防空システムはイスラエル航空機を標的にすると断言する定例声明をトルコ国防省は発表した。エルドアン大統領は言葉でイスラエルを恫喝し続けているが、現実には、トルコのいかなる行動もイスラエル国防軍(IDF)とアメリカ軍の厳しい反応を招くことになるだろう。

 既にイスラエルはシリア南部に軍を派兵している。もしトルコが新生シリアとその領土保全の安全を心から懸念しているなら、エルドアン大統領とシリアのアルカイダ*過激派分派新指導者が、この侵略者に対し恫喝を実行するのを一体何が阻止しているのだろう。

 アサド政権後のシリアにおけるイランの役割

 イランはシリア内外の情勢を注視しながら、引き続き慎重な姿勢を保っている。HTS*支配下にあるダマスカスのイラン大使館は既に攻撃を受け、イラン外交官が死亡した。現地のシーア派やアラウィ派の共同体は処刑や虐待の標的になっている。こうした緊張の中、トルコが支援するHTS*政権に対抗するようイラン最高指導者アヤトラ・ハメネイはシリアの若者に呼びかけている。

 ロシアは焦点を再び定め、中国は監視

 シリアに関し大胆な発言をロシアは控えているが、これは軍事基地の新たな設置場所(おそらく北アフリカ)特定に気を取られているからかもしれない。モスクワ・タイムズ報道によると、ロシア海軍基地建設の要請をスーダン政府が拒否した可能性があるが、この主張は未だ検証されていない。

 シリアでの事業で、モスクワがトルコと提携する可能性は低い。ロシアが自国の条件でウクライナ問題を解決し、アメリカとの関係を改善すれば、ガスや、原子力や、観光や、事業関係へのロシア依存をトルコは思い知ることになるかもしれない。

 アサド政権は中国から200億ドル近い多額投資を受けている。北京は反中国策動を容認しないことで知られており、特にトルコはトゥランに興味を示し、中国の一帯一路構想への参加を得るためザンゲズール回廊という切り札を使っている。

 一方、クルド人は、トルコ政府の攻撃計画に屈したり、武器を放棄したりする意図はない。この闘争で、クルド人は一体何が危険にさらされているのか、誰が味方になる可能性があるのか、彼らが管理する資源について痛感している。

 このような状況下で、トルコとカタールはシリアを通るガスパイプラインをどのように建設するつもりなのだろう? 更に、分裂し不安定なシリアで平和が保証されないまま、ヨーロッパは現実的にカタール・ガスを受け取ることを期待できるのだろうか?

*ロシアで禁止されているテロ組織

 アレクサンダー・スヴァランツは政治学博士、教授

記事原文のurl:https://journal-neo.su/2024/12/29/turkeys-syrian-saga-threatens-new-escalations-in-the-region/

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 The Chris Hedges Report
Genocide: The New Normal

Israel and the U.S. government will continue the genocide in Gaza for many months until the Palestinians are annihilated or driven from their homeland and Greater Israel is consolidated.

Chris Hedges
Jan 07, 2025
 今朝の孫崎享氏メルマガ題名
米国公衆衛生局長官がアルコールと癌の関連に警鐘鳴らす(CNN)「勧告は稀なもので、即時の認識と行動が必要な問題の為に確保。しばしば国民の健康習慣のターニングポイントになる。同報告書は7種類の癌に、アルコール摂取とがんリスクとの関連性が確立されていると指摘。
 TV国際呆導、基本的にみない。一億総白痴化が商売。時間と電気の無駄。

 日刊IWJガイド
「ロシアが日本の原発をミサイル攻撃の標的にしていたことが漏洩文書で明らかに! プーチンが年頭演説で日本攻撃を口にしたとテレ朝がデマ報道!」2025.1.7号

■はじめに~ロシア軍が日本の原発をミサイル攻撃の標的にしていた!『フィナンシャル・タイムズ』が報じたロシア軍の2014年の漏洩機密文書で、日韓の米軍基地を含む82ヶ所の軍事施設に続き、原発を含む13の発電施設、関門トンネルなどの交通インフラが狙われていることが明らかに! 他方で、テレビ朝日はプーチンが本年年頭のスピーチで、日本への攻撃について言及したと、戦争煽動ともいうべきデマ報道!!

2025年1月 5日 (日)

シリアにおける帝国の傲慢さ(とその結果)



アラステア・クルック
2025年1月1日
Strategic Culture Foundation

 シリア情勢は「アサド大統領が倒れ」「テクノクラート・サラフィー主義者」が権力を掌握した、というほど単純ではない。

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 どうやら、シリア情勢は「アサド大統領が倒れ」「テクノクラートのサラフィー主義者」が権力を掌握した、というほど単純ではなさそうだ。

 ある意味で、この崩壊は予測可能だった。アサド大統領は、過去数年、エジプトとUAEの影響を受けていたことが知られている。イランとロシアとの関係を断ち切り、欧米諸国側に転じるよう彼らはアサド大統領に促していた。3~4年にわたりアサド大統領は徐々にそうした動きを示し実行してきた。特にシリア軍と協力する作戦上の問題でイランは益々困難に直面していた。アサド大統領の移行は対イラン・メッセージとして意図されていた。

 アメリカによる長年にわたるシーザー制裁に加え、占領下のシリア北東部でアメリカが押収した農業とエネルギー収入の全てを失い、シリアの財政状況は壊滅的だった。シリアには経済が全く存在しなかったのだ。

 アサドにとって、ジレンマから抜け出す唯一の現実的方法は、イスラエルとワシントンに接触をはかることだったのは確実だ。「正常化」は制裁解除につながる可能性があると連中は彼を誘った。そしてアサドと連絡を取っていた人々によれば、(HTS「侵攻」の土壇場でさえ)ワシントンに近いアラブ諸国は、シリアがサラフィー主義の狂信者の餌食になるのを見るよりも、彼の指導継続を選ぶだろうとアサドは信じていた。

 誤解のないように言っておくと、アサド大統領に対し、軍隊(全体として)は脆弱で、給与も低く、外国情報機関に浸透され、賄賂を受け取っているため、国家を効果的に防衛できるとは考えられないと、モスクワとテヘランは警告していた。また、アサド大統領はアレッポを占領しようとしているイドリブの聖戦主義者の脅威についても繰り返し警告されていたが、大統領は警告を無視しただけでなく、反論した。

 ジョラニの民兵が進軍していた「最後の日々」でさえ、一度ならず二度も非常に大規模な外部軍事力派遣をアサドは申し出られた。アサドは拒否した。最初の機会には「我々は強い」と相手に語ったが、その後すぐ二度目には「我が軍は敗走している」と認めた。

 アサドは同盟諸国に見捨てられたわけではない。その時はもう遅すぎたのだ。アサドは余りに頻繁に態度を変えた。アサドの同意がなければ支援できなかった主要国中の二国(ロシアとイラン)は苛立っていた。

 アサド家と知り合いで、アレッポ侵攻直前に大統領と長時間話をした、あるシリア人は、アサド大統領が驚くほど楽観的で動揺していないことに気づいたという。その友人に対し、ジョラニの脅威に対処できるだけの兵力(2,500人)がアレッポにいると彼は保証し、シシ大統領がシリア支援に介入する用意があるかもしれないとほのめかした。(もちろんエジプトは、かつて世俗主義だったバース党の国で、ムスリム同胞団のイスラム教徒が権力を握るのを恐れていた)。

 アサド大統領も同様の認識を持っているとアル・アクバル紙編集者イブラヒム・アル・アミンは指摘している。  
「アメリカや一部欧州諸国との問題をアブダビが解決できるという確信をアサド大統領は深めていたようで、抵抗勢力との同盟を離脱する戦略に同意した場合の、経済的な誘惑を彼はよく耳にしていた。武装勢力の攻撃を止めるため何か大きなことが起きることをアサド大統領はまだ期待していたとアサド大統領がダマスカスを離れる直前まで同行していた部下の一人は語っている。イスラム主義者がシリア政権掌握するよりも自分が権力の座にとどまるのを「アラブ社会と国際社会」は望むはずだとアサド大統領は考えていた」。
 しかし、ジョラニ軍がダマスカスに至るM5高速道路にいた時でさえ、撤退準備や、親しい友人にそのような不測の事態について考えるよう警告する努力をアサド一族や主要当局者は一切していなかったと、この対談者は語った。モスクワへ向かう途中で、アサドがフメイミンに向かっていた時でさえ「撤退せよ」という助言は友人に送られなかった。

 アサド大統領がモスクワに向けて静かに出発した後、一体誰が、いつシリア軍に撤退と政権移行準備を命じたのかは分からないと後者は述べた。

 11月28日、アレッポ県でのHTS攻撃と南方への急速な進撃の翌日(レバノンでの停戦の翌日)にアサド大統領はモスクワを短時間訪問した。モスクワでの大統領会談の内容についてロシア当局は何も語っておらず、ロシアから口を閉ざしたまま大統領は帰国したとアサド家は語っている。

 その後、アサド大統領は最終的にモスクワに向け出発した(12月7日、自家用機でドバイまで複数回飛行した後、または12月8日に)。永久出国することを、またもや身近な人や家族の誰にもほとんど告げなかった。

 この普段の振る舞いと違う考え方の原因は一体何だったのか? 誰にもわからないが、愛する妻アスマの重病で、バッシャール・アル・アサド大統領は精神的に深刻な混乱に陥っていたのではないかと家族は推測している。

 率直に言えば、三つの主要諸国は事態の方向性を明確に理解していたものの シリア(国家の脆弱性は驚くべきことではなかった)、それでもアサドの否定的な考え方と、その結果としての軍事的結末の速さは驚きだった。それが本物の「想定外の事態」だった。

 一体何がきっかけだったのか? 数年にわたり、エルドアンは、アサドに対し、まず「正当なシリア反体制派」との交渉、次に憲法起草、そして最後にエルドアン大統領との直接会談(アサドは一貫してこれを拒否していた)を要求してきた。三勢力全てが、「反体制派」と交渉するようアサドに圧力をかけたが、アサドは応じず、エルドアンとは会わなかった(両者は互いに嫌悪し合っている)。これらの点に対する不満は高かった。

 今や議論の余地なくエルドアン大統領が「旧シリア」を「所有」している。オスマン帝国領土回復の感情は熱狂的で、更なるトルコの復讐を要求している。だがより世俗的なトルコ都市住民など他の人々はトルコの宗教的民族主義誇示にはさほど熱狂していない。

 だが、エルドアンは、おそらく(あるいは、もうすぐ)後悔の念を抱くだろう。確かにトルコはシリア新領主として堂々立っているが、次に何が起きるかは今や彼が「責任」を負っている(HTSはトルコ代理人であることが明白に暴露されている)。少数派が殺害され、宗派間の残忍な処刑が加速し、宗派主義は一層過激になっている。シリア経済回復は視野に入っておらず、収入はなく、ガソリン精製所(以前イランが供給していた)燃料もない。

 エルドアンが支持する、衣替えし西洋化したアルカイダは、常に弱体化する危険がある(宗派間殺人が残酷なほど示す通り)。スーツを着たアルカイダ変身を異端派信奉者連中にジョラニは押し付けられるだろうか? 当時(2012~2013年)アル・バグダディ最高側近だったアブ・アリ・アル・アンバリは、ジョラニを以下のように痛烈に評価していた

 「彼は狡猾な人物で、裏表があり、自分を崇拝し、兵士を気にかけず、メディアで自分の名を上げるためには兵士の血を犠牲にするのもいとわない。衛星放送で自分の名前が取り上げられると彼は満足感に浸る。」

 いずれにせよ、エルドアンの策略により、以前(そして大部分)静まっていたスンニ派宗派主義とオスマン帝国主義が再燃する結果になったのは明白だ。影響は多岐にわたり地域全体に波及するだろう。既にエジプトは不安を抱いており、ヨルダンのアブドラ国王も同様だ。

 シリア転覆の「勝者」だと多くのイスラエル人は自認している。抵抗枢軸の補給線が途中で切断されたためだ。11月19日にイスタンブールでトルコ情報機関長イブラヒム・カリンと会談した際、イスラエルの治安責任者ロナン・バールは予想されるイドリブ侵攻について説明を受けた可能性が高い。イスラエルがレバノン停戦を発効し、ヒズボラ軍のシリア侵入を阻止するのに間に合うように(イスラエルはレバノンとシリアの国境検問所全てを直ちに爆撃した)。

 それでも、再燃したサラフィー主義の熱狂は、自分たちの味方ではなく、最終的に自分たちの利益にもならないことにイスラエル人は気づくかもしれない。

 2025年1月17日、イランはロシアとの待望の防衛協定に署名予定だ。

 ロシアはウクライナ戦争に集中し、中東の泥沼からは距離を置くだろう。進行中のゆっくりとした世界再編や、やがてアジアの「ハートランド」とBRICSの安全保障上の利益をトランプ大統領が認め、リムランド(大西洋主義)安全保障圏の境界線に合意し、世界戦略の安定と欧州の安全保障問題に関する協力で合意できるようにする大局的試みに焦点を合わせるためだ。

 (本記事の第一部は、Conflicts Forum の Substackでご覧いただける)。

記事原文のurl:https://strategic-culture.su/news/2025/01/01/imperial-hubris-and-its-consequences-in-syria/

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 Scott Ritter Extra
Trump versus “The Establishment”
Scott Ritter
Jan 05, 2025
 今朝の孫崎享氏メルマガ題名
ドイツ経済の不振。ドイツ中銀も2025年の成長見通しを修正し、12月に1.1%から0.2%に下方修正。ハンデルスブラット研究所は、2023年に0.3%、2024年に0.2%のマイナス成長に続き、2025年には0.1%のマイナスになると予測。安価なロシア・天然ガスが途絶え、エネルギー高騰が一因。

2025年1月 2日 (木)

帝国が中東を焼き尽くす一方、アメリカ国内ではホームレスが急増



アメリカ帝国は中東に深く入り込み、そこで起きていることを操作しようと必死な一方、アメリカ国内ではホームレスが記録破りの急増を見せている。
ケイトリン・ジョンストン
2024年12月31日

 この英語記事の朗読を聞く(朗読:ティム・フォーリー)。

 イスラエル国防軍はガザ北部の海岸に海辺のリゾートを建設し、兵士たちが大量虐殺の合間に休憩を取り、海岸でリラックスしたり、マッサージを受けたり、アイスコーヒーを飲んだり、アイスクリームや綿菓子を食べたりできるようにした。

 一方、ガザ北部最後の病院は、数日間にわたる激しい包囲戦の末、イスラエル軍に焼き払われた

 ヒズボラとの停戦協定で合意した60日間の期限を越えて南レバノンに留まる可能性があるとイスラエル国防軍は今や述べている。これは近いうちにイスラエル軍による違法な長期占領がまたもや起きるかもしれないことを意味する。

 イスラエルとパレスチナに関するイギリス国営メディアの全ての報道は、元CIA勤務のラフィ・バーグという一人の編集者に最終的に支配されていると10人以上のBBC職員が述べていると、最近のDrop Site News記事は報じている。イスラエル政府の情報利益に有利なように見出しや報道をバーグは常に操作しているとBBC記者はDrop Site Newsに語った。

 アサド政権追放後にセドナヤ刑務所から女性や子供たちが解放される様子を映したとされる動画が拡散していたが、実際にはそのようなことは映っていなかったことを反アサド派メディア「Verify Syria」が明らかにした。実際は、恐怖に怯える女性や子どもたちが撮影された場所は、ダファ協会と呼ばれる家族向け慈善施設で、武装「革命家」が施設を攻撃していたため、女性や子供たちが恐怖を感じていたのだ。

 これは、アメリカが支援し、現在シリアを支配しているアルカイダ関連組織が、今後4年間は、おそらく選挙を実施しない可能性が高いと発表したのと同時期に起きた。

 アメリカ帝国が中東に深く入り込み、そこで起きていることを必死に操作する一方、アメリカ国内ではホームレスがまたもや記録破りの急増を見せている。アメリカのホームレスは昨年以来何と18%も増加しており、昨年は前年比12%という大急増も記録した。公式には現在約77万人のアメリカ人がホームレスだとされているが、実際の人数はおそらくその数倍に上ると思われる。

 この大規模な不公平は完全に計画的だ。地球規模の帝国の中心として、アメリカは国民を貧しく、分裂させ、目を逸らせ、無力状態にしておく必要があるのだ。そうすることで、国民が帝国の仕組みに干渉するのを阻止できるのだ。アメリカ人が自由な時間と精神的余裕を持てば持つほど、政府がいかに堕落しているか、そして、いかに自分たちをだましているか気づくだろう。西洋帝国の運営者は当然、アメリカ人を貧しく、病気にし、無知にし、プロパガンダに浸らせておくことに既得権益がある。それが国民がその状態のままでいる理由だ。

 アメリカを中心とする帝国は、嘘や操作や冷酷さや愚かさで栄えている。その存在によって世界全体が悪化している。人類の集合的な魂を堕落させている。それはアメリカ人にとっても、他の全ての人にとっても悪いことだ。この残忍な権力構造が最終的に崩壊すれば、人類ははるかに良くなるだろう。

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画像はAdobe Stockより。

記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2024/12/31/the-empire-burns-the-middle-east-while-us-homelessness-surges/

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 巨大ハイテク企業はジェノサイド共犯 クリス・ヘッジズ
Exposing Big Tech’s Complicity in Genocide | The Chris Hedges Report  49:19
Joining host Chris Hedges on this episode of The Chris Hedges Report are three courageous individuals who chose to put their careers on the line to fight against Big Tech's role in Israel's genocide.

Chris Hedges
Jan 02, 2025

2025年1月 1日 (水)

アサド政権後のシリア:アラウィー派は墓場へ、キリスト教徒はベイルートへ



デクラン・ヘイズ
2024年12月28日
Strategic Culture Foundation

アラウィー派の若者は追い詰められ、斬首され、キリスト教徒は銃剣を突きつけられ改宗を強制されている。解放されたシリアへようこそ。

❗️Telegram Twitter , と VK でご参加願いたい。

お問い合わせ:info@strategic-culture.su

その時には、人々は死を求めても与えられず、死にたいと願っても、死は逃げて行く。~ヨハネの黙示録 9:6。

 シリア沿岸地域と主要都市は地獄のようだ。NATOの反政府勢力代理軍が「アラウィー派は墓場へ、キリスト教徒はベイルートへ」という当初の約束を実行に移している。アラウィー派の若者は追い詰められ斬首され、キリスト教徒は銃剣を突きつけられて改宗を強要されている。解放されたシリアへようこそ。

 こうしたことは何ら目新しいことではない。シリア反政府勢力の最初の戦闘スローガンはアラウィ派を根絶するという約束だっただけでなく、この野蛮な連中が最初にイドリブを制圧した時、捕らえたドルーズ派の村人に同じ選択を迫った。死のカルトに改宗するか死ぬかだ。更に遡れば、クルド人軍閥サラディンは、キリスト教徒に飽きると、アレッポのアラウィ派を虐殺した。

 ルーラ・アルゼイルを覚えている人はおられるだろうか? 彼女は普通の教師で、何らか単純な教師賞を獲得した後、母国の大統領 (バッシャール) とファーストレディ (アスマ) と一緒に自撮り写真を撮った受賞歴ある単純な教師だった。NATOの支援を受けた反政府勢力がイドリブを制圧した際、教師賞を受賞したという理由だけで、彼女は生徒の前で生きたまま焼き殺された。事情を知らない人のために言っておくと、沸騰した砂糖は自家製ナパーム弾として使えるが、話がそれた。

 息子がシリア軍に徴兵されたという理由で、他のスンニ派女性を反政府勢力は殺害した。酒を売ったという理由で80代のキリスト教徒を殺害し、8歳の正統派キリスト教徒を集団でレイプした。何十人ものシリア軍兵士が処刑される前にひざまずかされたことを覚えているだろうか。幼稚園やシーア派の子どもを安全な場所に送るバスへの自爆攻撃はいかがだろう。これらは全てシリア新支配者連中の仕業だった。

 アメリカが資金援助する野蛮人連中は、トルコとイスラエルがシリアを滅ぼす前にシリアを鎮圧するのを仕事としており、実情は一致している。NATOとムスリム同胞団が我々を全面的に加担させている進行中の大量虐殺を我々は目の当たりにしている。前戯の時間だ。

 まだ実際に我々何か見たわけではない。まだ我々は見ていない。透明これがどう展開するか我々が分かっているのは、虐殺に抵抗するアラウィ派勢力は犬のように追い詰められ(拉致されたアラウィ派は犬のように吠えさせられ、捕獲者が彼らに浴びせる尿を飲まされる)、運のいいキリスト教徒は命からがらベイルートに逃げ、その後、アメリカの代理ISISがイラクを制圧して以来、見たことのない人数のシーア派が死ぬ時が来るだろう。

 シリアでシーア派は取るに足らない少数派だが、過去10年、NATOと代理組織がシリアで引き起こした全ての損害についてNATOはシーア派を非難している。NATOが囚人を拷問のために移送したセドナヤ刑務所? 全てイラン人のせいだ。シリア・アラブ軍とヒズボラの英雄たちが解放する前にマアルーラの町が強姦されたのは? それはイランのせいだ。

 トルコに侵略されたアルメニアの町ケサブはどうだろう? あれはイランの仕業だ。アレッポの破壊と略奪? イランの責任だ。ISISの自爆テロリスト? シリアの石油を盗んだトルコのタンカーに対するロシア空軍攻撃、あるいはアメリカ空軍のクズ連中によるラッカ殲滅? これらはイランの責任だ。デリゾールの英雄的シリア・アラブ軍に対するオランダ、デンマーク、ヨルダン、オーストラリア空軍の攻撃はどうか? イランの責任だ。

 ダマスカスのゼイナブ廟への集団自爆攻撃は? またしてもテヘランの責任だ。

 これら告発や、同様の何千もの告発を私は簡単に叩き潰せるが、これらの嘘はNATOの群れとして果てしなく押し寄せるため、独自の合意を形成する。重要な連中間の合意は、アラウィ派は根絶するに値する(当然の報い)というもので、イランや、NATOから悪評が高い他の連中も同様だ。

 シリア領空をイスラエルが掌握しているため、イランに一直線の攻撃を成功させる可能性は数週間前より遙かに高く、イラン通貨と経済はともに破綻しているため、イランは特に脆弱だ。一方、ヒズボラはレバノン内戦以来、かつてないほど厳しい恒久的窮地に陥っている。

 イランが首を切られる準備を整えている今、切られるのは自分の首ではないとロシアが安堵のため息をつくのも無理はない。だが、それはロシアの共通の敵、アメリカを誤解することになりかねない。「ペルシャへのどの道政策」が最終的成功の間際にあるとアメリカは見ているが、窮地から、あるいは斬首からロシアを逃れさせるつもりはない。

 ロシア、イラン、中国といった浦島太郎のような連中がこの件で、どうすべきかは、6400万ドルの問題というより連中の最高司令部が緊急に取り組むべき問題だ。イランとロシアの軍隊は、シリア、アルメニア、ヒズボラの軍隊と同様できる限りの答えを出すだろうが、中国は依然全ての点で利己的なアキレス腱であり続けている。中国が介入して、サフランなどの脆弱なイラン産品の持続可能な市場を作らない限り、イランはシリアの後を追って歴史のゴミ箱に捨てられることになるだろう。イランとロシアの経済を中国が保証しない限り、無辜のアラウィー派は、同じように無辜の仲間大勢と一緒に掘りたての墓に入れられることになるだろう。我々全員、ソーシャルメディア・ページをいじって、斬首されるアラウィー派やシーア派やキリスト教徒を支持するふりはできるが、もし中国が最終的に正しいことをすると決断し、トランプに逆らった場合、人道責任は中国次第だ。

記事原文のurl:https://strategic-culture.su/news/2024/12/28/post-assad-syria-alawites-grave-christians-beirut/

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 文中の「ペルシャへのどの道」とはブルッキングス研究所による、イランの破壊方法を検討する論文。

 2017年6月に翻訳掲載した「ペルシャへのどの道」に関する下記記事、隠蔽エンジンでは、表示されない。
テヘランは、常にアメリカの最終目的、ISISテロ攻撃の標的
 昔書いた「イランを待ち受ける危険な挑発」という2020年12月記事ともつながる。

 この記事も、Google、Yahooでは検索しても、簡単には見つからないない。
 DuckDuckGoでは見つかる。何度でも繰り返す。いわゆる検索エンジン、実態は隠蔽エンジン。

 今朝の孫崎享氏メルマガ 二本のうちの一本の題名
「2025年の世界情勢、トランプ次期大統領が「台風の目に」孫崎享が選ぶ10人(エコノミスト、2024/12/29/)味方と思えば大切に、敵と位置づけたら攻撃。カナダやメキシコに高い関税を課す意向を示すなど、波乱を起こしつつそこからの「ディール(取引)」を楽しむのがトランプ流。
 耕助のブログ Judging Freedomでのミアシャイマー教授談書き起こし!彼のYouTubeはもちろん見ているが、この書き起こし、大変なご尽力に、驚嘆するしかない。
No. 2379 ジョン・ミアシャイマー教授:米国、ロシアを嘲笑う
 デモクラシータイムス
【横田一の現場直撃 No.300】◆斎藤暗黒政治、露呈 ◆2024横田疾走!小池、万博、石破、斎藤、立花、玉木… 1:11:35
 日刊IWJガイド
「あけましておめでとうございます! IWJは2025年も、記者クラブメディアとは一線を画し、真に重要な問題をお伝えし続けてまいります!」2025.1.1号

■はじめに~あけましておめでとうございます! 旧年中は格別なご支援をいただき、本当にありがとうございました! IWJは2025年も、記者クラブメディアとは一線を画し、真に重要な問題を、事実にもとづいてお伝えし続けてまいります。どうか、皆さまの、一層のご支援をよろしくお願いいたします!!

■IWJが2025年も活動を続けられますように、ご寄付・カンパによるご支援をよろしくお願いいたします! 12月は27日間で、92件、116万9200円のご寄付・カンパをいただきました。ありがとうございます! これは月間目標額の約33%に相当します。月間目標額の350万円には、あと67%、233万800円が必要でした。IWJの財政は大ピンチです! 11月からカンパの月間目標額を400万円から350万円に下げたのですが、8月からの今期第15期は、4ヶ月連続で未達です!「IWJしか報じていない情報」は激増中です!

■【中継番組表】

■本日午後7時より、「『ウクライナ3.0』をはじめとする塩原俊彦氏のウクライナ関連著書が2024年度『岡倉天心記念賞』を受賞! 塩原氏に、『米国・NATOの代理戦争の裏側』と『ウクライナ和平』について訊く!~岩上安身によるインタビュー第1177回 ゲスト 評論家、元日経新聞・朝日新聞記者・塩原俊彦氏 第2回」を撮りおろし初配信します! 配信終了後、会員向けIWJサイトのアーカイブにアップします!

■新型コロナmRNAワクチンは遺伝子製剤! WHOは邪悪な反社!! 12月発行の『岩上安身のIWJ特報!』は、「岩上安身による立憲民主党・原口一博衆議院議員インタビュー」をテキスト化し、詳細な注釈をつけて発行しました! ぜひ「まぐまぐ」からご登録ください!! IWJのサポート会員になれば、IWJサイトでバックナンバーをすべて読めます! ぜひ、サポート会員にご登録を!!

2024年12月25日 (水)

彼らが我々に語らないシリア



ロレンツォ・マリア・パチーニ
2024年12月21日
Strategic Cultural Foundation

 これは祖国と国民のために戦い、今や人生で最も悲惨な敗北を味わっているシリア人の証言だ。

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 本記事は、シリア軍司令官だった古い友人との会話から生まれたものだ。その勇気は中東全域で高く評価され、認められていた。昔の時代の本物の社会主義者で、自分の意見を言うことを決して恐れず、矛盾や異なる政治見解にもかかわらず、国と政府への支持を裏切ることは決してなかった。

 彼は海外で組織的活動に携わっており、名前を明かすのを好まないため、我々は彼を架空の名前ラムと呼ぶことにする。彼の言葉に同意するかどうかは別として、これは祖国と国民のために戦い、今や人生で最も悲惨な敗北を味わっているシリア人の証言だ。
 
ラムとの再会

 ラムの個人書斎には充実した人生が漂っている。壁にはシリアの風景を描いた様々な絵画やコーランの祈祷文や彼が参加した戦闘を記念したテラコッタが掛けられている。本棚にはアラビア語の古い本が数冊、様々な言語で書かれた文書のポスターが多数置かれている。あちこちに迷彩服を着た男が砂漠で撮影した今や色あせた写真が飾られている。入り口の方を見ると、戦場から持ち去られ、すぐ旗竿に掲げられたかのようなバッシャール・アル・アサドの顔が描かれたシリア国旗が掲げられている。中央には、黒い喪服のケフィアを被った賢くハンサムなアラブ人の彼の父親の写真がある。

 我々は何年も前から知り合いだった。私は地政学の古典を読み、世界を理解したいという思いで世界を眺めていた子供で、彼は信じられないような状況を生き抜いて私生活に戻り、脚光を浴びることなく他の方法で国のために働き続けた戦士だった。彼が毎回記憶から引き出す逸話を聞くのが大好きだった。それはまるで別の世界に飛び込むようで、西洋からどれほど「異質」であるかを考えると、ほとんどあり得ないようなものだった。何よりも、戦争、自由のための闘争、異なる政治状況が何十年も先のことではなく、傷跡がまだ開いて血を流している新鮮な出来事の世界だった。

 彼はいつもシリアの大義に対する私の支持をとても尊敬してくれていたため、会うのを許してくれたのだ。彼は何千年もの間、歓迎と統合の能力で有名なシリア国民特有の温かさや尊敬や心のこもった対応で私を迎えてくれた。彼は私にコーヒーを勧め、我々は話を始めた。

 「ラム、どう思う?」私は彼に尋ねる。

 会った時の喜びは突然消えた。彼の顔は真剣なものになり深く考え込んでいるかのように頭を前に傾けた。数秒後、彼は顔を上げて言った。「今まで誰にも話したことがなかった。私が知っていたこと、私が見たことを話す時が来たのかもしれない。」

 以下は、最初から最後の一言まで、大きな感情と明らかな痛みを伴って私に伝えられた彼の証言だ。  
我々は既に全て知っていた。

 「私のように、2011年というかなり昔から既にこの出来事の筋書きを垣間見ていた人や、信頼できる人脈から予想していた人を除いて、誰も予想していなかった出来事だった。我々は既に全てを知っていた。バッシャール・アル・アサドが他国指導者たちと何かを準備し、中東での支援が崩壊したり、状況が悪化したりしたら、すぐ退陣できるように準備していたことも知っていた」。会話の真剣さには皮肉や皮肉は入らない。ラムは真剣で、私のプロ意識と我々を結びつける信頼を信じ、自分の言葉の重大さを私に理解させようとした。

 彼が支持し、私に詳細に説明してくれた説は、引用された情報の繊細さゆえ一部は報告できないが、バッシャール・アル・アサドが西洋人と親しすぎたということだ。銀行家の妻、イギリスでの晩餐会、フリーメーソンの匂い、政治家や軍高官の汚職に対するある種の消極的態度など。多くのシリア人が好まない要素が多すぎ、彼が権力を握った2000年には既に、ラムのように革命のため命を危険にさらした人々の間で疑念と失望を引き起こしていた。

 2011年から2013年にかけての出来事、国内の反乱、ジハード主義テロは全て、過去の過ちの結果だった。アサドは欧米諸国に目配せしすぎた…だが東側諸国にも。たとえばロシアに対して。「告白するが、私はそれを信じていたし、期待していた。プーチンなら本当に状況が変わる可能性がある。私は他の支配者を信頼したことはなかったが、信頼した。なぜなら、彼はテロを打倒するために本当に不可欠な支援を提供し、シリアに最低限の国際安全保障を保証してくれたからだ」と彼は多くの記憶を振り返りながら私に語った。「だがロシアも合意に関与していたので、役に立たなかった。我々は二度裏切られた。国として、敵に攻撃を許したロシアに。シリア国民として、自分の身を守るために我々全員を売り渡した大統領に」。ラムの目には怒りが宿っていた。嘘を許さない厳粛な怒りだ。

 「さらに言おう。私にとって、この協定はイスラエルとアメリカが協調して締結したものだ。アメリカのユダヤ人は大イスラエル計画と第三神殿の建設を実現するため中東に関心があり、ロシアのユダヤ人はウクライナ、旧ハザールに関心がある。どちらにしても彼らは勝利する。侵攻に軍隊を送る前からイスラエルは勝利していた」。実際に戦争を経験した指揮官にふさわしい力強く的確な言葉だ。

 彼はその後、アサド大統領の逃亡やシリア奪取が何の苦労もなく行われるという情報が既に数ヶ月前から出回っていたが、余り信憑性がない噂で、事件の説明は矛盾したり不正確だったりすることもあったと私に説明した。だが何かが動いているのは明らかだった。

 自分が戦っていた時に自分が守った都市や、他の国での紛争にも参加していた時の逸話を彼は私に語ってくれた。「私はこれまで、ベイルート、ダマスカス、アレッポ、ハマ、ホムスに敵がやってくるのを見てきた。敵が勝利したと我々に信じ込ませることに成功したものの、その後、我々の兵士の勇気に打ちのめされるのを見てきた。戦争はもう終わりだ、負けそうだと思ったこともあったが、その後、抵抗勢力に新たな勢いを与える出来事が起きた。この時、生涯で初めて、私は敗北を目の当たりにした。」

 これが最も辛い点だ。「我々は負けたのではなく、敗北したのだ。これはもっと酷い。『敗者よ、悲しむべきことだ』とラテン人は言った。」長年の指揮官にとって敗北は最も恐ろしいことだ。シリア国民は常に英雄的抵抗を示してきたが、どこかで何かがおかしくなった。

 「前回私があそこで見たものをご存知だろうか? 貧困、飢餓だ。電気も水もなく、食料も燃料もない。軍隊は極めて危険な状況で自力で生き延びなければならない」と彼は私に、約7千万人のシリアの若者が敵との戦いに命を捧げたと語った。

 血、血、血。中東が常に血に浸らなければならないなどあり得るのだろうか?

 それから彼は軍が監視もせず賄賂を受け取っていた検問所から、高級自家用車、別荘、西洋土産で買収された高官まで自分が目にしてきた腐敗について私に説明してくれた。

 「かつてダマスカスからホムスに向かって車を運転していた時、道端で制服を着たとても若い少年2人に出会った。彼らは痩せていて、タバコを吸っていた。私は彼らを止めて、なぜそんな状態でそこにいるのかと尋ねた。彼らはホムスに行くお金も、24時間の休暇を過ごすお金もないし、食べるお金もないと答えた。私は彼らを車に乗せて出発した。道中、私たちは話をし、基地での悲惨な暮らしについて話してくれた。彼らの毎日の食料配給はトマトとジャガイモ一個だった。週に一回、8人で分け合うため鶏肉が与えられた。私がいた頃は食料があり、兵士には戦闘準備のために十分な食事を与えなければならなかった。どうしてこんなことが起きるのか? 過去13年、政府は軍を完全に破壊した。将校の腐敗、物資不足、国家の大義のための戦いへの無関心。」
 
ソレイマニ、ライシ、ナスララ。誰かが裏切ったのだ

 「2020年に、私が若い兵士として知っていたソレイマニ将軍がアメリカの悪魔に殺された時、何かがおかしくなり始めているとすぐに感じた。彼は単なる将軍以上の存在だった。彼は真の人間で、指導者で、生きた模範だった。残念ながら、彼の後、抵抗枢軸には、様々な国や宗教や民族の何千人もの兵士を同じように調整できる兵士がいなかった。これは非常に大きな戦略的不利だった。」我々は抵抗枢軸の歴史を簡単に振り返り、中東全体への地政学的影響について一緒に考えた。

 「ライシの死を聞いた時、信じたくなかった。あり得ないことのように思えた。その瞬間から、全てが悪化していった。私は毎日、更に恐ろしいことが起こるかもしれないという恐怖を抱きながらニュースを見ていた。そして実際に起きた。ヒズボラとハマスの指導者全員が次々と殺害されたのだ。」それは悲劇的真実で、私にはそれを確認することしかできなかった。

 敵がレバノン抵抗軍の軍事指導者を次々抹殺した速度は信じられないほどで、CIA、MI6、モサドなどの機関が素晴らしい仕事をしたことを証明している。これは議論の余地のない事実だ。数か月間に、中東の政治地理全体が、何年も試みても成功しなかった変化を経験したのだ。

「ナスララのバンカーの座標を知っているのは誰だ? おそらく世界で3人、ハメネイ、ソレイマニ、アサド。ハメネイは裏切るくらいならライフルを手に死を覚悟しているはずだ。ソレイマニは既に排除されている。残るのは一人だけだ…」。この言葉を聞いて私は口をあんぐり開けた。この司令官は大統領の悪口を言ったことはなかったが、政治的に全てを支持しているわけではないことは知っていたが、国全体の利益のために常に指導者の戦いを支持していた。怒り、失望、痛みが真実の言葉を引き出した。賭けではあったが、真実だった。

 なぜなら、未解決の大きな疑問の一つは一体「誰が」ナスララの正確な居場所を明かしたのかということだ。諜報員? スパイ? 金で手に入れた情報? それとも裏切り者? 事実ナスララはもういない。そしてラムの言葉によれば、これは次に陥落するのはレバノンで、その結果、パレスチナは世界中に散らばった最後のアラブ人の記憶の中にしか存在しなくなることを意味する。

 「数日のうちにシリアは陥落した。なぜならシリアは既に国を裏切った支配者連中の意のままに陥落していたからだ。7万人の兵士が数時間で移動し、軍用車両ではなくタクシー(高額な費用がかかる)に乗ってイラク国境に向かった。全て計画通りだった。この侵攻で銃弾は一発も撃たれなかった。これは私が知るシリア軍ではない。この『もの』は品位のない倒錯だ」

 彼は後ろの写真を指差した。軍服を着た兵士がちらり見えた。兵役に就いた際に両親に送ったはがき写真の一枚だ。「あそこの22歳の青年を見てくれ。喉を切り裂いたんだ」。彼は数分間固まり目には涙が浮かんでいた。それは彼の親しい友人の息子だった。
 
これから何が起きるのだろう?

 ラムは、これからの数日、数週間、数か月について話す気はない。アラブと世俗シリアは、もはや存在しない。敗者の言葉にはほとんど価値がない。

 「最近、考えられないようなことが起きている。とても生々しいことなので、このことについてメディアは何も報道していない。70年間の民族的、文化的、宗教的憎悪を想像願いたい。彼らは報復しているのだ。この言葉を発するのは、ほとんど恐怖だ。彼にはイスラム教聖職者の兄弟や甥や姪が何人かいるのを思い出し、少し心配しながら、彼らはどうなのかと尋ねると、彼はこう答えた。「親族をシリアから連れ出そうとしているが、12月8日以来、連絡すら取れない。あの土地の何千人もの人々が受けている悲劇だ。」

 約一時間続いた会話の締めくくりに、ラムはあえて、ほぼ「予言的」予想をした。「私はこう言いたい。昨日はパレスチナ、今日はシリア。明日はレバノンが永久に陥落する。そしてイエメン。イエメンとレバノンが陥落したら次はイランだ。その間には何も残らない。イラクはアメリカ武装集団に包囲されたガソリンスタンドで、簡単に陥落する。トランプ大統領はイランを破壊する準備ができている。既に諜報機関はこれを知っている。ハメネイが死ねば、イランは崩壊する。」数秒の沈黙。ハメネイは、最後に残った「世界的」イスラムの権威で、抵抗枢軸最後の後援者だ。

 「次はロシアの番だ。過激主義の匂いを漂わせた何百万人ものスンニ派イスラム移民が既にロシア都市の街頭にいる。無差別に入国させた国は、その悪影響を味わうことになるだろう。次はローマの番だ。その次は北京の番だ。『長ひげ』連中が赤の広場やサン・ピエトロ広場に行進してくる日を私は待っている。その恐ろしい日が来る前に死にたい」

 ここで我々の会話は終わる。数分間続く深い沈黙。我々は別れを告げるために立ち上がる。私はため息をつき、正式においとまの挨拶をし、ラムが戦った祖国戦争の遺物を最後に再度見る。今日はもうここにはいないが、その模範は永遠に残るだろう多くの英雄や殉教者のように、私も自分の命を捧げる覚悟があるかどうか私は自問する。

記事原文のurl:https://strategic-culture.su/news/2024/12/21/the-syria-they-didnt-tell-us-about/

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 陰謀論?
Shocking Clues That PROVE Jolani is a CIA Agent 44:21
 今朝の孫崎享氏メルマガ題名
米国のウクライナ支援。米国世論調査ギャラップ。「領土で譲歩があったとしても、早期に終結」が「戦争が長引いてもウクライナが領土を回復するまで、ウクライナを支援」が51%対48%と従来を逆転。
 日刊IWJガイド
■はじめに~今年もあと1週間となりました! IWJが活動を続けられますように、無事に年を越せますように、歳末、緊急でのご寄付・カンパをよろしくお願いいたします! 12月は24日までの24日間で、60件、80万6200円のご寄付・カンパをいただきました。ありがとうございます! これは月間目標額の約23%に相当します。月間目標額の350万円には、あと77%、269万3800円が必要です! IWJの財政は大ピンチです! 11月からカンパの月間目標額を400万円から350万円に下げたのですが、8月からの今期第15期は、4ヶ月連続で未達です!「IWJしか報じていない情報」自体は激増中です!

■トランプ氏に続く、米国第二の権力者に成り上がったイーロン・マスク氏の行動が、次々と波紋!! 米議会で民主・共和両党が合意したつなぎ予算案を、Xへの150もの連続投稿で大幅削除させたマスク氏だが、その多くが「不正確」「誇張」の指摘も! 共和党議員からも反発! マスク氏が削除させた法案には、AI分野で中国への米国の投資を制限する条項も! 他方、マスク氏のスペースX社やチャットGPTのオープンAI社らは、米新興防衛企業と、AIを軍事利用する政府契約に入札するため、コンソーシアム(事業共同体)結成へ! マスク氏設立のAI企業xAI社は、60億ドル(約9440億円)を調達、評価額6兆円を突破!

2024年12月20日 (金)

アラブ世界を消滅させる夢をビビは実現したのか?

マイク・ホイットニー
2024年12月14日
The Unz Review



 上の地図をご覧願いたい。全てが説明されている。

 これが今日の現地の現状だ。シリアの大部分は、アルカイダ(HTS)、クルド人(SDF)、IDF(イスラエル)、トルコ、シリア軍残党(SAA)の5集団に支配されている。もちろん、状況は非常に流動的なため、敵対集団同士の争いにより、近い将来、領土の一部が交代する可能性がある。しかし、変わらないことがある。統一され、連続し、実行可能な中央支配のシリア国家をまとめられる政府は出現しない。そういうことは起きない。様々な軍隊は強力すぎて、どの集団も、他集団を粉砕し、シリアが以前に支配していた領土全体を支配する政府を再建することはできない。

 なぜそれが重要なのか?

なぜなら、既にイスラエルは当初から求めていたことを実現したと認める必要があるからだ。彼らはアサド政権打倒のために同盟諸国を動員しただけでなく、国家としてのシリアを消滅させた。シリアは消滅した。もはや存在していない。そして、それが40年以上もイスラエルの狙いだったのだ。

 従って、先週の出来事を、偶然や突発的なものとして見るべきではない。そのどちらでもないからだ。起きたことは全て、40年以上前にシオニスト知識人(オデッド・イノン)が作成した戦略的青写真と密接に一致しており、伝記作家イスラエル・シャハクによれば、その青写真は「中東全域を小国に分割し、既存のアラブ諸国を全て解体する、正確で詳細な計画」だ。以上。

 ここで読者は、少し立ち止まり、これが過去20年中東で見られた終わりのない戦闘と混乱を正確に説明しているかどうかを正直に考える必要がある。

 答えは「その通り」だ。イラク、リビア、レバノン、シリアなど。これらはただの国の羅列ではなく、地域支配のためのシオニスト・チェックリストの議題項目だ。だから、戦争がアサドや石油やパイプラインやハマスやイスラエルの安全保障と関係があると考えるのはやめよう。なぜなら、関係ないからだ。これらは中東全域でイスラエル覇権を確立することを目的とした戦争だ。オデッド・イノン著『A Strategy for Israel in the Nineteen Eighties(1980年代のイスラエル戦略)』という書名の本そのものを見てみよう。  
イスラム教アラブ世界は、住民の希望や願望を考慮に入れずに外国人が作り出した一時的なトランプの家のように構築されている。…今日、全てのアラブのイスラム国家は内部からの民族的社会的破壊に直面しており、いくつかの国では既に内戦が激化している。イスラエルの東側の全てのアラブ諸国は引き裂かれ、分裂し、紛争に満ちている…モロッコからインド、ソマリアからトルコに広がるこの国家的少数民族は、地域全体に安定が欠如し、急速に劣化していることを示している。この状況を経済的なものと合わせると、地域全体がトランプの家のように構築され、深刻な問題に耐えられないことがわかる… A Strategy for Israel in the Nineteen Eighties(1980年代のイスラエル戦略)オデッド・イノン、voltairenet


 そこで、著者は冒頭の段落で、イスラエルの戦略的優位性のために利用できる現在の社会の脆弱性を特定している。もちろん、焦点は「少数民族」にあり、社会内の既存の分裂を悪化させ、より大きな政治体制を弱体化させて政権転覆に導くために扇動される可能性がある。ここで重要な点がある。  
西部戦線は…実際、東部戦線ほど複雑ではない。レバノンが5つの州に完全に解体されたことは、アラブ世界全体にとって前例となる…シリアとイラクを後にレバノンのような民族的または宗教的に独自な地域に解体することは、長期的にはイスラエルの東部戦線における主目標で、これらの国々の軍事力解体は主な短期目標だシリアは、その民族的および宗教的構造に従って、現在のレバノンのように、いくつかの国家に分裂し、海岸沿いにシーア派のアラウィ国家、北の隣国に敵対するダマスカスのスンニ派国家、そしておそらくゴラン高原と、確実にハウランと北ヨルダンに国家を設立するドルーズ派が存在することになる。この状況は、長期的に、この地域の平和と安全を保証するもので、その目標は今日既に我々の手の届くところにある… A Strategy for Israel in the Nineteen Eighties,(1980年代のイスラエル戦略)オデッド・イノン、voltairenet
 繰り返す。「この状況は、長期的に、この地域の平和と安全を保証するものだ。」言い換えれば、社会内の他集団に対する民族的、宗教的暴力を煽ることが、地域支配を達成するための作戦戦略だ。イスラエルの安全を確立するためには、アラブ人が互いに殺し合うように促さなければならない。

 お分かりだろうか?

 パレスチナ人に関して、こんな小さな事実がある。  
真の共存と平和が土地にもたらされるのは、アラブ人が、ヨルダン川と海の間にユダヤ人の支配がなければ、存在も安全もないことを理解した時だけだ。彼ら自身の国家と安全はヨルダンでのみ彼らのものとなる。 A Strategy for Israel in the Nineteen Eighties, 1980年代のイスラエル戦略、
 覚えておいてほしいのは、これが1982年に書かれたものであることだ。つまり、ネタニヤフ政党の政治家連中には、平和のために土地を交換する意図も、占領地から撤退するというアメリカ決議242に基づく義務を果たす意図もなかったのだ。これは常に、騙されやすいアメリカの愚か者連中を混乱させるのを狙った策略だった。

 経済学者のジェフリー・サックスは、我々がここで述べたことの多く肯定している。彼は最近、YouTubeのインタビューで、中東における最近の戦争の責任は全てベンヤミン・ネタニヤフにあると率直に語っている。サックスがコンソーシアム・ニュースの最近の記事で述べている内容は下の通りだ。  
今週のシリア陥落は、ネタニヤフ首相が就任した1996年に遡るイスラエルとアメリカによる対シリア作戦の頂点だ。イスラエルとアメリカの対シリア戦争は、2011年と2012年に激化した。当時、バラク・オバマ前アメリカ大統領は、秘密裏に、CIAに「ティンバー・シカモア作戦」でシリア政府を打倒する任務を与えていた。…

 シリア崩壊は、10年以上にわたる厳しい経済制裁、戦争の重圧、アメリカによるシリアの石油の押収や、最近では、イスラエルによるヒズボラ攻撃により、急速に進んだ。この地域を戦争で変革する、ほぼ30年前にさかのぼるネタニヤフの野望が、今、我々の目の前で展開されているのだ…

 シリア政府を打倒するイスラエル作戦の長い実績は広く理解されていないが、文書記録は明きらかだ…。

 シリアに対するイスラエルの戦争は、1996年にアメリカとイスラエルのネオコンによって始まった。彼らはネタニヤフ首相就任時に、中東に対する「クリーンブレイク」戦略を考案した…。「クリーンブレイク」戦略の核心は、イスラエル(とアメリカ)が「平和のための土地」を拒否すること、つまり、イスラエルが平和と引き換えに占領下パレスチナの土地から撤退するという考え方を拒否することだった…。

 ネタニヤフの戦略はアメリカの外交政策に組み込まれていた。シリアを制圧することは常に計画の重要部分だった。これは9/11後にウェズリー・クラーク将軍によって確認された。(イスラエル・ロビーの役割はイラン・パペの新著『大西洋の両側でシオニズムのためにロビー活動する』で詳しく説明されている)…

 アメリカはこれまで、イラク(2003年の侵攻)、レバノン(アメリカによるイスラエルへの資金提供と武器供給)、リビア(2011年のNATOによる爆撃)、シリア(2010年代のCIAによる作戦)、スーダン(2011年にスーダン分裂を企てた反政府勢力を支援)、ソマリア(2006年のエチオピアの侵攻を支援)に対する戦争を主導または後援してきた。

 イスラエルが熱望する将来のアメリカ・イラン戦争は宙ぶらりん状態だ。アメリカとイスラエルは、イスラエルの敵で、パレスチナの大義を擁護する国をまたもや打倒したことを喜び、ネタニヤフ首相は「歴史的過程を開始したのは良いことだ」と主張している。

 イスラエルのネタニヤフの命令によるアメリカ介入で、中東は荒廃し、リビア、スーダン、ソマリア、レバノン、シリア、パレスチナでは百万人以上が死亡し、戦争が勃発し、イランは核兵器保有の瀬戸際にあり、この事態に対する自らの意向に反して追い込まれている。 US & Israel Destroyed Syria & Called it Peace (アメリカとイスラエルはシリアを破壊して、それを平和と呼んだ)ジェフリー・サックス、コンソーシアム・ニュース


 これらはイスラエルの戦争で、アメリカの利益ではなく、イスラエルの利益を追求するため遂行されている。アメリカ軍(と政治家)は、権力手段を駆使して自らの目的を達成する方法を知っている強引なロビイストの策略に乗っ取られている。彼らの成功率がそれを物語っている。中東の大部分は廃墟となっているが、それは最初から計画されていたことなのだ。

 だが、これから難しい局面がやってくる。なぜならシリアでは何も解決されていないからだ。確かにアサドは去り、シリアは崩壊した。しかし、アメリカに支援されたクルド人とトルコが東部で戦うようになるまで、あるいはイスラエルとトルコの利害がシリア中部か南部で衝突するまで、あるいはHTSがこれまで知られていた信頼できないテロ組織だと判明し、ワシントンとテルアビブの命令に従わなくなるまで、どれくらい時間がかかるのだろう。だから、確かに、侵略者連中は今週「よくやった」と自画自賛しているかもしれないが、シリアの大惨事はまだ終わっていない。決して終わっていないわけではない。

 先週、この疲弊した国の今後の動向を垣間見られる重要な進展があったが、その声明はほとんどのメディアに無視された。水曜日、ハヤト・タハリール・アル・シャム(HTS)当局者が、モハメド・アル・バシルがシリア暫定首相に任命されたと発表した。イドリブ県を統治してきたアル・バシルは、政府機関、銀行、公共サービスが中断なく機能し続けるようにすることを任務とする小規模内閣を率いるため選ばれた。更に重要なのは、英語を話すアル・バシルが、国の国有資産や企業や天然資源や他価値のあるものの売却を急ピッチで進めるため、ワシントンに選ばれた指定テクノクラートである可能性が高いことだ。過去の経験から判断すると、彼はおそらく政府支出の大幅削減、ならびに教育、公衆安全、医療の大幅削減を監督することになるだろう。また彼は復興のためIMFから巨額融資を求めるが、それは彼の家族や取り巻きの海外口座に振り込まれ、返済の望みのない巨額赤字を一般シリア国民に残すことになる。どこかで聞いたような話ではないか?

 残念ながら、バシールのデビューは期待通りにはいかなかった。以下はNBCニュース記事だ。  
火曜日、シリアの新暫定首相、モハメド・アル・バシルがダマスカスで閣議を主宰した際、彼の背後には、突然勝利を収めた反体制派の旗が掲げられていた。だが、その横には、この地域のスンニ派イスラム戦士に人気のイスラム信仰宣言であるシャハーダ(信仰告白)の大きなアラビア文字が描かれたもう一つの旗が掲げられていた。

 アサド政権の廃墟の中、新たなシリアの兆しが見られるが、それが一体どのようなものになるのかのヒントを世界は待望しているが、二つ目の旗は、穏健で寛容な未来を期待する人々を不安にさせている…。

 HTSは、アメリカや他の国々でテロ組織として禁止されており、アルカイダから派生した組織だ。10年前、自分が夢見るイスラム教シリアには宗教的少数派が入り込む余地はないと、この組織の指導者アブ・モハメド・アル・ジョラニは発言していた。中東の戦争から欧米諸国が撤退しない限り、欧米諸国にテロをもたらす可能性があるとも示唆した。

 だが最近、ジョラニは本名のアフマド・アル・シャラーを名乗るようになり、ひげを剃り、西洋風の緑の軍服を着て、シリアの無数の信仰全てに対する寛容を唱えるなど、ある種イメージチェンジを遂げている。だが多くの観察者は、これらの言葉が行動に移るまで判断を保留している…。

 シリア権力中枢が「イスラム主義・サラフィー主義的傾向を示す」旗を歓迎しているのを見て「人々は警戒している」とSukkarは語った。彼は、この旗を掲げることが「賢明な」行動だとは思っていないが、何よりも反政府勢力がイドリブに起源を持つことを反映していると考えている…。

 アサド大統領が打倒されても、それよりましではない過激派テロ集団が政権に就くのではないかという懸念が欧米諸国の外交政策専門家の間には昔からあった…。

 シリア新暫定政府を表す画像に国旗を示していることは、HTSとジョラニが依然「サラフィー主義・スンニ派思想と世界観に強く凝り固まっている」ことを示している…。

 今やこの集団が、より穏健な発言をし、またかなり影響力を持つ立場にあることから、HTSのテロ指定解除をアメリカは検討していると現政権当局者二人と元アメリカ高官がNBCニュースに語った。この過激派集団の新たな政治的視点からの動きを、ワシントンは、注意深く見守る。 Why a photo of Syria’s interim leader could hint at trouble ahead(シリア暫定指導者の写真が今後の問題を示唆する理由)、NBCニュース
 欧米風整形手術前後のモハメド・アル・バシール

 私が正しく理解しているかどうか確認しよう。バイデン政権はアサドをテロ組織に置き換えたが、その集団がテロリストに率いられているのに気付いて突然驚いた。それだけなのだろうか?

 実際、そうなのだ。おわかりの通り、これら、いずれもアサド政権排除によって生じた根本的な危機を解決するわけではない。むしろ、政権転覆の主導者、トルコ、アメリカ、イスラエルは、シリアを単に更に大きな戦場に変え、そこで競合する彼らの権益を巡る死闘が、間もなく繰り広げられることになるだろう。

 イスラエルやアメリカとトルコが対立するまで、どれくらい時間がかかるのだろう? 宗派間戦争がシリアを巻き込むまで、どれくらい時間がかかるのだろう?

 長くはかからない方に私は賭ける。だから「邪悪な独裁者」を打倒すれば平和と安全がもたらされるはずだと思っていた人々は考え直したほうが良い。



 記事原文のurl:https://www.unz.com/mwhitney/has-bibi-achieved-his-dream-of-obliterating-the-arab-world/

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 The Chris Hedges Report クリスマスの意義
The Meaning of Christmas (w/ Rev. Munther Isaac) | The Chris Hedges Report 1:10:49
Chris Hedges
Dec 20, 2024

In a case of tragic coincidence, the place most closely associated with the uplifting story of Jesus Christ, Christmas and the teachings of the Bible is now being subject to some of the most sustained and severe death and destruction that modern society has seen.
 今朝の孫崎享氏のメルマガ題名
欧州経済の終末、停滞、競争力の低下、トランプの難題。大陸は「存亡の危機」に直面。 EUがイノベーションの砂漠になっている。欧州の首都はすでに、税収が減少する中、急増する赤字の抑制に苦戦している。その結果として、極右と左派が体制を攻撃する機会を捉えて政治を急進化させている

2024年12月19日 (木)

空騒ぎ:トランプ大統領のウクライナ大詰め計画

Salman Rafi Sheikh
2024年12月16日
New Eastern Outlook

 ドナルド・トランプがアメリカ大統領就任の準備を進める中、ウクライナでの軍事紛争を終わらせるための彼の手法は厳しい監視を受けている。

 空騒ぎ:トランプ大統領のウクライナ大詰め計画

 ウクライナの軍事紛争を終わらせるために、ドナルド・トランプ次期米大統領が取れる選択肢は何だろう。バイデン政権(および欧州の同盟諸国)が定めた道を進むことはいつでもできる。だが、この紛争が始まってから三年経ったが、問題は、計画が、これまでどう機能してきたかだ。ロシアは軍事的にも経済的にも強い。金融制裁や欧州によるロシア・エネルギー供給ボイコットやアメリカとNATOによるウクライナへの軍事支援は、モスクワを屈服させたり、ウクライナのNATO加盟を確保したりするのに役立っていない。

 この問題全体、外交的手段で解決できたはずだ

 実業家から政治家に転身したトランプは、NATOの対ロシア戦争は、取り消すべき、まずい取り引きだと考えている。そのため、彼の政治的同盟者は既に最終計画を公に共有している。問題は、それがうまく機能し、ロシアに受け入れられるかどうかだ。最も重要なのは、NATO拡大のため紛争が必要だと本質的に考えているアメリカ「ディープステート」にトランプ政権が対抗しなければならないことだ。最後に、大詰め計画という事実自体が、紛争全体を巡る欧米側の偽善やウクライナが三年間それを認めていたことを暴露している。

 大詰め計画

 報道によれば、トランプ大統領のロシア・ウクライナ特使キース・ケロッグが紛争を終わらせる計画の詳細を明らかにした。この計画は、何よりまず、ウクライナのNATO加盟申請を棚上げにするものだ。現在、ウクライナ当局者はトランプ大統領の宣誓前に紛争解決の道筋をつけるため「大幅な溝を狭める」べく、次期トランプ政権関係者と協議中だ。彼らの動きはそれほど素早いのだ!

 今やNATO加盟申請を取り下げる「意思」をウクライナが示している事実から、もしこれをするのが今と同じくらい簡単だったら、なぜ2022年初頭にウクライナはそうしなかったのかという疑問が残る。結局、この紛争全体無意味だったのだろうか。悲しいことに、結局そうだったようだ。2016年から2020年の間に、トランプ政権がNATOから距離を置いたことで生じた「損害」を元に戻したいアメリカ「ディープステート」の手先になることをウクライナは選んだ。「ディープステート」は、アメリカとNATOの関係を復活させるだけでなく、その地政学的重要性を維持するため関係拡大計画を実行に移した。その道はウクライナを経由した。NATOが新加盟諸国(スウェーデンとフィンランド)を加えて拡大した点はうまくいったが、最終的には見た目より遙かに経費がかかることになるだろう。ロシアが現在支配している地域の一部でも:支配権を維持し、ウクライナがNATO加盟申請を永久に取り下げることに同意すれば、欧米諸国の覇権にとって大打撃になるだろう。

 暴露された偽善

 現在、ケロッグは大詰めを監督している。なぜ彼はそうしているのか。それは、この危機全体の根底にある偽善を彼が理解しているからだ。公式には、ウクライナの主権を脅かしたのはロシアだった。個人的に、ケロッグが2024年4月の政策文書に書いた通り、この問題全体、バイデン政権によるウクライナを介したロシアとの「代理戦争」に過ぎなかった。この問題全体は外交手段で解決できたはずで、トランプ政権は今それをしようとしている。突然、ウクライナ指導部もその気になった。実際、変わったのは、アメリカの「ディープステート」にとって、彼らの外交政策に無批判に従う大統領がホワイトハウスにいなくなっただけだ。それでも「ディープステート」は非常に不満で既に反応している。

 「ディープステート」の反応:戦争は続けるべきだ

 アメリカ製ミサイルをウクライナがロシア領内に発射するのをバイデン政権が許可して、数週間前、一つの反応が起きた。事態を複雑にすることが狙いだった。ロシアが核兵器という選択肢に頼るのをバイデン政権は心の底で望んでいた。だがロシアが他の戦術的選択肢、つまり新しい迎撃不可能なミサイルを武器として持っていることに彼らは全く気付いていなかった。

 こうしてロシア挑発計画は失敗した。だが「ディープステート」は今別の場所で姿を現しつつある。手口は代替案や既存案の重要な変更点を広めるためのメディア利用だ。

 拷問を擁護し、CIAの戦争を支持し、ブッシュ政権の一員だった(ブッシュのスピーチライターだった)非常に有名なアメリカ「保守派」マーク・A・ティーセンが、ワシントンポスト紙に最近寄稿し、たとえトランプが紛争を終わらせられたとしても、アメリカはウクライナへの武器供給を続けなければならないと述べた。  
「ウクライナはロシアを抑止できるほど軍事的に強力でなければならない。核抑止力を放棄し、他国に守ってもらうことに頼ったのは間違いだった。ウクライナはロシアが決して対抗できないほど強力な通常抑止力を構築する必要がある。これはトランプが平和構築に成功したとしても、ウクライナに武器を供給しなければならないという要請が続くことを意味する。アメリカ国民に費用負担させない方法で、キーウに向かうアメリカ兵器の流入を増やす仕組みを見つけなければならない」。
 ティーセンによると、ロシア大統領は平和を望んでいない。彼がウクライナを望んでいるのだ。これは、2021年後半に、NATOのウクライナへの拡大により直接脅かされるロシアの安全保障上の権益の正当性を認めようとしなかった「ディープステート」とバイデン政権が激しく主張したのと全く同じ主張だ。

 トランプの紛争終結の試みに「ディープステート」が重大な打撃を与える可能性はなさそうだが、連中がロシアと戦い続けたいのは否定できない。ウクライナでないにせよ、今やシリアで再び出現した。シリア奪還して、連中はロシアが得た物をチャラにしたいのだ。ロシアがウクライナで「得た分」を、シリアでロシアが「損失した分」で相殺できると連中は心の底で考えているのだ。それはうまくいくのだろうか? トランプの「戦争なし」政策は、シリアの「反政府勢力」をも破滅させかねない。

 Salman Rafi Sheikhは国際関係とパキスタンの外交・内政評論家。

記事原文のurl:https://journal-neo.su/2024/12/16/much-ado-about-nothing-trumps-plans-for-ukraine-end-game/

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 先日「天保十二年のシェークスピア」を観劇。シェークスピアの芝居をほぼ全てとりこんだ傑作。ブルーレイを購入しようかと思っている。
 「空騒ぎ」という記事名、シェークスピアの芝居「Much Ado About Nothing」。

 Dualogue Works 今回は長いが、納得。
Ray McGovern | Russia's Retaliation: Is Ukraine Facing Total Destruction? 1:11:33
 今朝の孫崎享氏メルマガ題名
米国世論調査、問「コロナワクチンは最も致死性の高いワクチンか」答え米国全体yes 27%、民主党支持者yes 17%、共和党支持者yes 40%
 日刊IWJガイド
「ロシア軍の放射線・化学・生物防衛部隊の指揮官イーゴリ・キリロフ将軍が爆殺される!『NATOとCIAが深く関与していた』との情報も!」2024.12.19号

 ■はじめに~ロシア軍の放射線・化学・生物防衛部隊(RChBZ)の指揮官イーゴリ・キリロフ将軍が爆殺される! 爆殺班はウクライナの治安機関に10万ドルで雇われたウズベキスタン人の男! ウクライナ東部戦線で圧倒的な劣勢にあるウクライナは、要人暗殺テロを強化!? 元米軍のマクレガー大佐は、「NATOとCIAが深く関与していた」との情報があると指摘!

2024年12月18日 (水)

シリア:全てが、金、金、金の問題

マーティン・ジェイ
2024年12月13日
Strategic Culture Foundation

 西側諸国の支援で、ダマスカスを支配している聖戦主義者指導者が、アメリカではテロリストとして指名手配されているなど、一体どうしてあり得るのだろう?

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お問い合わせ:info@strategic-culture.su

 アサド政権崩壊に呆然とし混乱している騙されやすい国民の目をくらますために、欧米諸国の政治家連中は労力を倍加している。現在ダマスカスを支配している聖戦主義者連中が、アメリカ人の税金で賄賂を受け取っているだけでなく、指導者がアメリカではテロリストとして指名手配されていることなど一体あり得るのかと疑問に思う人も国民の中にいるかもしれないためだ。

 超間抜けなデイビッド・ラミー議員はマグーという漫画の登場人物のイギリス版ドジな黒人版だ。ラミー議員は見た目ほど間抜けではないが、有権者は多かれ少なかれ脳死状態だと彼が想定してイギリス議会で全てを説明する彼の幸運な口調に注目願いたい。

 HTSテロ集団がダマスカスを占領したのと同時期に行われたイスラエルによるシリア爆撃を正当化する声明を最近ブレンダン・オハラ国会議員が発表した。おそらく重砲や飛行機や船舶が、汚れた髭を生やした連中の手に渡らないようにするためだろう。連中がそれらを支援諸国に対して使いかねないためだ。アフガニスタンから米兵が脱出する前に、装甲車や戦車や更には航空機までタリバンに残していった驚異的に愚かな作戦から、アメリカは教訓を学んだのだろうか? おそらくそうだろう。だが、それ以外にも理由があるかもしれない。たとえば、アメリカが第二作戦を考えていて、彼ら(あるいは彼らの代理人)は、それにより現在権力を掌握している連中を転覆させたいと考えているかもしれない。現時点で捏造されている、シリア地図上でホムスを見つけることさえできないコールセンターのジャーナリスト連盟に忠実にうみだされている明白な嘘の量を考えれば、これは、さほど突飛なことではない。「アサド政権打倒のために我々が支援した集団は心を入れ替えるつもりがなかったことが判明した。ジョウラニは信用できない、ご存じの通り…」というのが、ホワイトハウス記者会見で記者団に語られる言葉だろう。大半の人はそれを鵜呑みにするはずだ。

 ともあれ、国会で無駄遣いをする議員連中のたわ言は一見の価値がある。

 国会でのブレンダン・オハラ議員質問に答えて「ISIS(ISIL)とアルカイダを擁する国に、正当な安全保障上の懸念をイスラエルが抱いていると理解するのは正しい」とラミー外相は述べ、イスラエル外相と話し合ったと付け加えた。

 「こうした、あらゆる理由から、全ての人を支援する包括的な社会を我々は望んでいるが、誰もテロリスト集団とは交渉できない」と彼は語った。

 彼が言及するテロ集団は、アメリカから給与を得ており、イギリスとアメリカ両方と連携していることに言及し忘れたのは奇妙だ。それとも、アサド政権をテロリストがアメリカとイスラエルに引き渡した今、彼らの役割はもはや重要ではなく、従って彼らを排除する必要があるということなのだろうか?

 ラミー外相自身シリア情勢をほとんど理解しておらず、台本を読んでいるように見えるため、彼の二枚舌を理解するのは困難だ。結局、最近ラミー外相はイギリスの独立調査機関により、イスラエルから資金を受け取っていた特定された閣僚12人ほどの一員だ。シリアの物語は、結局、大規模な裏切り、裏切り、でたらめの物語で、イスラエルの金を享受しているイギリス議員が、用意されたイスラエル国防軍の主張を支持するのは当然と思われる。結局、無血クーデターが大成功を収めた大きな要因は金だったので、イギリスで物語を左右しているのも、おそらく今や金なのだろうか? もちろん、レバノンのヒズボラの弱体化や、ロシアがもはやアサドを支援していないのも要因だった。だが金は大きな役割を演じた。現在、ヒゲを生やしAKを携えたHTSの平均的チンピラは、月に約2000ドル稼いでいる。大した金額ではないと思うかもしれない。だが現地通貨が常に切り下げられている世界最貧国の一つシリアで、月収僅か7ドルのシリア軍兵士にとって、この額は大金だ。

 合意が成立していたため政権軍は抵抗しなかったのだ。彼らは月々の食費を払うため、単に数ドル稼ぐため、この地域でカプタゴン錠剤製造と販売に頼らざるを得なかった兵士だ。2003年に、サダムの兵士への給与未払い分の支払いをアメリカ政府が拒否した時と同様(彼らは武器を持って駐屯地から逃亡し、後にISISまたはISILとして知られる組織を作った)今同じ話が反響を呼んでいる。兵士にもっと給料を払い、ロシアに訓練させていればアサドは老いるまで権力を維持できたかもしれない。数ドル多く払っていれば。

 シリア政権の兵士もイギリス人政治家も。彼ら全員に値札がついている。シリア戦争が始まった同じ年に発表されたJessie Jの90年代ヒット曲「Price Tag(値札)」のことは考えないことにしよう。

金、金、金なんか問題じゃない
金、金、金なんかいらない
世界を踊らせたいだけだ
値札のことなど忘れろ
記事原文のurl:https://strategic-culture.su/news/2024/12/13/syria-about-money-money-money/

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 Dialogue Works 暗殺はゼレンスキー犯罪集団の犯行。
Scott Ritter: killing of Russian general in Moscow, Syria Becoming West's Next Geopolitical Trap?  1:42:53
 今朝の孫崎享氏メルマガ題名
ドイツ。ショルツ首相は三党連立政権崩壊後、信任投票を提示し394対207の投票で現政権の解散を可決、困難で不安定な政治の新時代を反映。低迷する経済、インフラの破綻、移民、政治的両極端の台頭、トランプ政権での関税、安全保障問題等の難問。世論調査保守的なキリスト教民主党がリード。
 ショルツを横に立たせて「ウクライナに侵略したら、ノルドストリームを止めてやる」とバイデンが発言した場面は忘れない。でくのぼうのようにぼーっとショルツは立っていた。女性記者が「しかし、ノルドストリームは我々のものではありませんが、どうやって止めるのですか?」と質問すると「それでも我々はやる」とバイデンは答えた。
President Biden on Nord Stream 2 Pipeline if Russia Invades Ukraine: "We will bring an end to it." 3:42

2024年12月17日 (火)

イスラエルはシリア問題に介入するつもりはないというネタニヤフ首相の滑稽な主張



ある国を侵略し広大な地域を占領し、48時間以内に480回爆撃し、軍事防衛の80%を破壊しておいて、その国の内政に干渉する意図はないと主張できるのはイスラエルだけだ。

ケイトリン・ジョンストン
2024年12月12日

 物語のマトリックスの端からのメモ

 この英語記事の朗読を聞く(朗読:ティム・フォーリー)。



 イスラエルは「シリア内政に干渉する意図はない」とベンヤミン・ネタニヤフ首相が 滑稽な発言をしている

 ある国を侵略し広大な地域を占領し、48時間以内に480回爆撃し、軍事防衛の80%を破壊しておいて、その国の内政に干渉する意図はないと主張できるのはイスラエルだけだ。



 リビアの時と同じように、シリアで起きる全てのことに今後何年も見て見ないふりをしなければならないと知っているので、欧米諸国による政権転覆応援団連中は、今シリアの件で大いに盛り上がっている。



 国内市場を開放し、世界経済に統合するとシリアで新たに権力を握った連中が発表したが、これはこれまでのこの物語の中で最も意外性だない進展の一つだ。これは、従わない国に対する帝国主義による権力掌握で必ず見られる教科書的な破滅的資本主義だ。今や、シリアは最高額を提示した者に、ばらばらにされ食い尽くされることになる。どうやら、メニューに肉が復活したようだ。



 TikTokは、どうやら本当にすぐ禁止されるか、帝国に忠実な所有者に売却されることになるようだ。全て、パレスチナに関する事実をアメリカ政府が子どもに共有させたくないためだ。



 暴力は決して解決策ではないと言う人々は、彼らが非難する暴力を引き起こした大規模で甚大な影響を及ぼす組織的暴力を無視することが多い。それは10月7日の事件でも起きたし、健康保険会社CEO殺害事件でも起きた。

 昨日、ツイッターのフォロワーに次の文章を完成させるように私はお願いした。「人々の生活を破壊し、殺害することで富と権力を拡大する虐待的金持ちを物理的に攻撃するのではなく、一般市民はそのような不正に対処するために利用できる他の選択肢、例えば_________などを使うべきだ。」

 回答は興味深いものだった。この質問を投げかけた後、暴力を奨励しているという怒りの返信を私は多数受け取った。よく考えてみると、これは実はかなり示唆に富んでいる。私は実際暴力を奨励したわけではなく、暴力に代わる選択肢は何か尋ねただけだ。裕福な寡頭政治家による虐待に対処するための暴力以外の選択肢を、これら回答者が知っていたら、私の質問をそのように見ることは決してなかっただろう。彼ら自身、暴力以外にこれら虐待を解決する方法はないと考えている。彼らはただ、人々は虐待が続くのを甘んじて受け入れるべきだと考えているのだ。

 CEO殺害容疑者のルイジ・マンジョーネへの幅広い支持を見て、2014年にベンチャーキャピタリストのニック・ハナウアーが書いた「怒りの熊手が我々富豪に迫っている」というエッセイを思い出す。エッセイで、彼が「大富豪仲間」と呼ぶ人々に対し「このような不平等の拡大を持続させる社会は存続しない」と彼は警告している。

 「問題は不平等があることではない」とハナウアーは書いている。「問題は不平等が歴史的に高いレベルにあり、日々悪化していることだ。我が国は急速に資本主義社会から封建社会へと変貌しつつある。政策が劇的に変わらなければ中流階級は消え去り、革命前の18世紀後半のフランスに逆戻りしてしまうだろう。」

 「この経済の明らかな不平等を是正する対策を講じなければ、我々は厳しい罰を受けることになる」とハナウアーは警告した。「このような不平等の拡大を持続できる社会などない。実際、人類史上、このように富が蓄積され、最終的に厳しい罰を受けなかった例はない。極めて不平等な社会を見せてくれたら、警察国家や暴動を私が見せてやる。反例などない。皆無だ。問題は、そうなるかどうかではなく、いつそうなるかだ」

 同情や利他主義からではなく基本的な自分に対する配慮からハナウアーは発言している。彼は貧しい人々を助けようとしているのではなく、ギロチンの刃の先で神に会うのを避けようとしているのだ。

 これら富豪に向けられた怒りと血への渇望は、彼が警告した沸点に近づいているようだ。これがどう展開するかは分からないが、歴史上興味深い地点に我々はいるとだけ言っておこう。

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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2024/12/12/netanyahu-hilariously-claims-israel-doesnt-seek-to-intervene-in-syrias-affairs/

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 Judging Freedom アサド元大統領によるアメリカ・ディープ・ステート説明は正しいとミアシャイマー教授。
Prof. John Mearsheimer : Can Trump beat the Deep State in his second term ?  2:15
 日刊IWJガイド
「イランの防空力の破壊は『イランを無防備にすることが目的』とイスラエルのガラント元国防相! 米国とともに対イラン戦争を準備!?」2024.12.17号

■はじめに~シリアの防空力の徹底破壊に続き、今年10月26日のイスラエルによるイランへの報復攻撃は、「将来(本格的な侵攻の)のために、イランを無防備にすることが目的だった」と、イスラエルのヨアブ・ガラント元国防相が証言! イスラエルは防空網を徹底的に破壊したため、イランを、ガザやレバノンと同じくらい容易に攻撃できる! 脆弱化したイランが核保有に走れば米国とイスラエルが躊躇せず軍事行動に! トランプ次期大統領は、任期中にイランとの戦争になる可能性について、「何が起きてもおかしくない」と「前のめり」の発言!

■12月は13日までの13日間で、29件、42万4100円のご寄付・カンパをいただきました。ありがとうございます! これは月間目標額の約12%に相当します。11月のご寄付・カンパの金額は150万4000円と月間目標額の43%しか集まらず、IWJの財政は大ピンチです! 11月からカンパの月間目標額を400万円から350万円に下げたのですが、8月からの今期第15期は、4ヶ月連続で未達です!「IWJしか報じていない情報」自体は激増中です! IWJが活動を続けられますように、ぜひ、この年末の12月こそは、無事に年を越せますように、緊急のご支援をお願いいたします!

■【中継番組表】

■本日午後7時より、「激戦の地ドンバスまで足を運び、自分の目と耳で調査した『学者魂』の研究者に聞く! 第2次トランプ政権でウクライナ政策が見直される今だからこそ、日本も、2014年のユーロマイダン革命にまで立ち返って現在に至る経緯を検証する必要がある! 岩上安身によるインタビュー第1173回 ゲスト 東京大学法学部教授の松里公孝氏 第1部」を撮りおろし初配信します! 配信終了後、会員向けIWJサイトのアーカイブにアップします!

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