一年後:いかにしてシリア・クーデターは、より深い地獄を解き放ったのか

ソニア・ファン・デン・エンデ
2025年12月7日
Strategic Culture Foundation
欧米諸国が自分たちのお気に入りテロリストを大統領に据えることに満足するはずだと信じていたなら、あなたは驚くことになる。
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2024年12月8日は、シリア先住民の大部分にとって暗黒の日となった。トルコとイスラエルは、アメリカと欧州諸国と共に、14年間の戦争で著しく衰退したアサド大統領率いる弱体化した政府と軍に対しクーデターを起こした。住民は、かつてないほど厳しい制裁の下で暮らしていた。ドナルド・トランプが2019年のアメリカ大統領就任後最初の任期中に導入したシーザー法(制裁)は、欧米諸国が課した制裁措置の中で最も厳しいものだった。今日、言うまでもなく、ロシアは世界で最も厳しい制裁を受けている国となり、その状況はシリアやイランより更に深刻だ。
この戦争、そしてその後の制裁は、シリア政府だけでなく、アラウィー派、キリスト教徒、ドゥルーズ派、そして比較的少数派のクルド人といった現在では少数派として知られている集団を主な標的としていた。西側諸国が仕掛けた紛争は「ティンバー・シカモア作戦」による代理戦争として始まった。イラクで戦闘を繰り広げていたテロリスト連中はシリア派兵を指示され、欧米諸国の兵器(主に2011年にはアメリカから)を供給され、2011年にシリア南部ダルアーで革命を起こした。その後のことは周知の事実だ。
ティンバー・シカモア作戦は、アメリカ中央情報局(CIA)がイギリスやEUやサウジアラビアやカタールを含む複数アラブ諸国の支援を受けて実行した秘密兵器輸送・訓練計画だった。この計画の狙いは、シリアのバッシャール・アル=アサド大統領を権力の座から引きずり下ろすことだった。
複数情報源によると、この計画は2011年以前から既に実施されており、いわゆる反体制派の支援を目的としていた。アメリカと多くのEU諸国や、オランダを含む多くのEU諸国(連中は常に戦争と暴力の支援で重要な役割を果たしてきた)は、資金や、武器や、訓練を提供した。これらの武器の多くは、アルカイダやタハリール・アル・シャーム(現大統領アル・シャーラはこれらテロ組織の指導者だった)などの過激派集団の手に渡った。
2024年12月のクーデター、そしてイドリブからシリアへ進軍したテロリストの大群は、主にトルコに画策され、訓練された。しかし、オランダ製ドローンで武装したウクライナ人ドローン専門家もイドリブに駐留していた。イドリブは、第一次および第二次チェチェン戦争でロシアと戦ったウイグル人、トルコ人、タジク人、キルギス人、チェチェン人といったテロリストが潜伏する悪名高い温床だった。このテロリスト集団は、2025年現在、シリア治安機構の残存勢力の中核を成している。
シーザー法を最初に制定した現アメリカ大統領ドナルド・トランプは、新大統領と称するモハメド・アル・ジュラーニ(戦闘名)について「若くて魅力的な男。タフガイ。輝かしい過去。非常に輝かしい過去。戦士」と呼んだ。アル・シャーラという出生名で知られ、テロリストの間ではアメリカと裕福なアラブ石油国の傀儡たるオサマ・ビン・ラディンやアブ・バクル・アル・バグダディと同様の新カリフとして歓迎されている。この描写は、かつて彼の首に1000万ドルの賞金がかけられていた事実を都合よく無視している。結局、彼は悪名高い「殺し屋」で、民間人を含む多くの人々を殺害、または殺害を命じたのだ。ところが、西洋の狂気が蔓延するこの時代に、テロリストは「善玉」として再ブランド化され、正当な指導者はテロリストや「悪玉」のレッテルを貼られるのだ。
2025年現在に戻ると、シリアは第二のイラクやリビアへと堕落し、少数民族が容赦なく虐殺されている。2011年に欧米諸国が画策した革命が始まって以来、欧米諸国に支援され「善玉で反逆者」と称されるテロリスト連中は「アラウィー派を殺せ」と叫び続け、ハマとホムスでその運動が始まった。
2025年、彼らはこのスローガンを実行に移している。特にアラウィー派は日々殺害されている。中には、政治に関心のない農民や学生、あるいは旧シリア軍に入隊するには若すぎた者もいる。彼らはただアラウィー派であるという理由だけで殺害され、時にはキリスト教徒やドゥルーズ派であるという理由で殺害される。このことは、2025年3月のアラウィー派の虐殺とそれに続くドゥルーズ派の殺害によって如実に示されている。
なぜこのようなことが起きているのだろう? それは、現政権がシャリーア法と、他のあらゆる信仰を「異教徒」とみなし、根絶やしにしようとするイスラム教の極端な解釈に基づいているためだ。シリアは中世に逆戻りしている。これは、アメリカやNATO、EU同盟諸国による戦争で荒廃した他の中東諸国と全く同じだ。シリアでは、アサド政権が近代化と繁栄の促進に努めてきた。長年の植民地支配の後では、厳格な体制下であっても容易なことではない。しかし、多くの中東社会では、このような確固たる支配が必要とされているように思われる。だが、今我々が目にしている通り、中東社会は2025年の現実に対応できるほど進化していない。
欧米諸国が、自分たちのお気に入りテロリストを大統領に据えれば満足するだろうと思っていたなら驚くことになるだろう。トランプがテロリストを推進したことは世間知らずで愚かに見えるかもしれないが、EU、特にオランダとドイツは、いわゆる証拠と根拠のない非難を振りかざして、アサド大統領やその政権、あるいは真実を信じ、実際に何が起こったのかを理解している人々を攻撃し続けている。
「ダマスカス・ファイル」として知られる新たな調査が、EUの国営メディアに推進されている。この調査は、アサド大統領の疑惑の犯罪に関する更なる証拠を提示すると主張しており、プーチン大統領の場合と同様、アサド大統領を特に標的としている。報道によると、「ジャーナリストたちは共同で画像を検証した。3万3000枚の画像と13万4000件の内部メール、報告書、電話会話、その他の文書を含むデータは、最終的にドイツ放送局NDRの手に渡り、オランダ雑誌「ポインター」の調査スタッフと共有された。」
さて、3、4人しか雇用していない、いわゆるオランダの調査報道機関「ポインター」に関する皆様の幻想を粉砕しよう。例えば、この集団は、私についても、とんでもない嘘をついた。彼らは私に関する記事を3、4本も書き、オランダ国営テレビで、まるごと一本、放送までした。もちろん私は彼らと直接話したことは一度もない。私の家族や残された友人たちは、そうするよう圧力をかけられ、嫌がらせを受けたが、彼らは拒否した。その結果、彼らが書いたり放送したりするものは全て文脈を無視した文章と映像で構成され、私を救いようのないクレムリン・ジャーナリスト、アサド支持者として描くために仕組まれたものだ。今連中はアサドとその政権に対しても同じ戦術を用いており、当然ながら、プーチンに対しても同じことを続けている。連中はまるでゴシップと嘘で栄える寄生虫のようだ。
予想通り、いわゆる「ダマスカス・ファイル」では、過去14年間に犯されたテロ犯罪には一切触れられていない。記事は、アサド大統領が少なくとも16万人の行方不明を引き起こしたと主張し、その他様々な誹謗中傷を掲載している。2025年3月8日のアラウィー派に対する虐殺や、アル・ジュラーニ率いるいわゆる「治安部隊」により患者と医師が冷酷に殺害されたドゥルーズ派病院での残虐行為には一切触れられていない。欧米諸国の目には、これら犠牲者は有罪か、人間として認められるに値しないかのどちらかに映るようだ。そうでなければ、言及されていたはずだ。
一方、本物のシリア人が「旧シリア」と呼ぶ地域において、連邦制を求める声が高まっている。アラウィー派は、彼らを軽蔑しているように見える政治家たちの鼻先で、様々な国で新たなシリア構想を練っている。沿岸部と周辺の山岳地帯は、十分な力を持つことができれば、ダマスカスとアレッポのカリフ制国家から離脱するだろう。ドゥルーズ派とクルド人も同じ運命を辿り、独自の計画を立てている。旧ユーゴスラビアと同様、シリアの「バルカン化」という目標が成功しそうなのは、もちろん悲劇だ。しかし、欧米諸国の支援を受けるアルカイダ大統領、あるいはカリフが、殺人集団を率いて権力を握り、終わりのない流血行為を続ける限り、他に解決策はない。
近代性と過激なイスラム教は根本的に相容れないものであり、西側諸国はそれをあまりにも良く知っている。例えばドイツは、2016年のアレッポ陥落後にドイツに逃れてきたアルカイダ支持者など、これら「過激派」を多く受け入れている。彼らは便宜上シリア人というレッテルを貼られているが、実際はイラク人、アフガニスタン人など様々な国籍の人々が混在している。ドイツで彼らは日々テロ行為を犯しており、女性を標的にしたり、ドイツ人を暴行または殺害したりしている。彼らが「United Against Femicide 女性殺害反対連合」と呼ぶ組織に対して、ヨーロッパ全体で広範な活動が開始されたほどだ。この同じアルカイダ・テロリスト連中は、シリアやイラクで性奴隷を保有していたことでも知られており、他に一体何が期待できるというのか。寛容の名の下、リベラルなはずのヨーロッパは、規範や道徳から逸脱するものを全て許容しているが、その寛容さはテロリストやLGBTQコミュニティにのみ向けられているようだ。
シリアの少数民族、特にアラウィー派にとって、これは長い道のりになるだろう。現在彼らの多くは、ヨーロッパではなく世界各地に亡命している。自らの祖国を思い描けるほど強くなるまで彼らは待たなければならない。キリスト教徒などの少数民族が住む沿岸地域とその奥地(いわゆる「وادي النصارىワディ・アン・ナサラ キリスト教徒の谷」)を取り戻す必要がある。外部の支援は期待できない。ロシアは2015年以降、重要な同盟国だったが、今やNATOの脅威に直面しており、特別軍事作戦と、NATO諸国、特に指導者連中が戦争のことしか口にしないEU諸国の過激化に対抗するため、全ての人員と装備を投入しなければならない。アラウィー派は不屈の精神を持たなければならない。彼らは再び強くならなければならない。
記事原文のurl:https://strategic-culture.su/news/2025/12/07/one-year-on-how-the-syrian-coup-unleashed-a-deeper-hell/
日本白痴化協会 夕方の呆導番組、ニュースーン
「アサド政権打倒一周年を迎えて解放を祝うダマスカス」を報じている。
宗主国に支援されるアルカイダ系テロリスト幹部から、暫定大統領にまんまと化けたアル・ジョラニによる反対派小数民族虐殺の実態には全く触れない。












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