イスラエル

2019年8月15日 (木)

ボルトンとボリスとビビ:「三人のBはその時は短いが、激しい怒りを持っている」

マーティン・シーフ
2019年8月8日

ヨハネの黙示録12:12

 それゆえに、天とその中に住む者たちよ、大いに喜べ。しかし、地と海よ、おまえたちはわざわいである。悪魔が、自分の時が短いのを知り、激しい怒りをもって、おまえたちのところに下ってきたからである」。ジェイムズ王欽定訳聖書。

 洗礼者聖ヨハネは、予言と神学と同様、政治と心理学も知っていた。権力を愛好する連中を脅せる最悪のことは、連中から、すぐさま権力を奪う可能性だ。そのような極めて悲惨な悪夢は、 そうでなければ冷静な人々たちにさえ、特に無謀なギャンブラーに、必ずや彼らの住宅で二つ目のローンを借り、ルーレット盤がくるくる回る時、非常に分が悪いにもかかわらず、赤に賭けるようにさせるのだ。それは常に破滅と荒廃の処方箋だ。

 現在、イギリスとイスラエルとアメリカの政治的未来は三人の心もとない政治的ギャンブラーで扇動家で危険を冒す連中の手中にある。このことの世界平和の維持に対する危険性は、いくら大きく見積もっても過大評価にはなり得ない。

 ボリス・ジョンソンがイギリス首相になった今、アメリカ国家安全保障担当補佐官ジョン・ボルトンとイスラエルのベンジャミン「ビビ」ネタニヤフ首相に対し世界平和を危険にさらす無謀な冒険主義とギャンブルのための共通の大義を彼が作り出すのは確実だ。

 ジョンソンがイギリス首相として、おそらく最後のものとなる確率が高いのは、彼がこの権力に取り付かれた指導者トリオに欠けていた小片を埋めることで確認できる。

 私とこのサイトの他の寄稿者たちが繰り返して書いているように、アメリカで、ボルトン国家安全保障担当補佐官は、彼がこれまでに到達した最高の地位について、わずか一年半で(この男は実際一度も何にも当選したことがない)民主的に選出されたベネズエラ大統領ニコラス・マドゥロを打倒し、茶番傀儡フアン・グアイドで置き換えるという、彼が意気満々画策したばからしい基本計画をやりそこなって、既にドナルド・トランプ大統領から嫌われている。

 グアイド策謀の失敗が賢明からはほど遠いアメリカ・マスコミにさえ明確になるやいなや、まるで魔法のように、イランとアメリカ間の緊張が高まり、トランプ大統領が、極めて明瞭に、テヘランとの戦争を欲しないという主張を表明しているにもかかわらず、緊張はいまだに高いままだ。

 洗礼者聖ヨハネは、黙示録で、何が起きているかについて、心理的洞察を与えてくれている。ジョン・ボルトンは彼の時が短いのを知っているが、激しい怒りと、それを実行する決意を持っているのだ。

 今ボリス・ジョンソンは、全権を有した英雄的なイギリス首相になるという、彼の生涯を支配していた一つの偉大な本当の目標を実現した。唯一の問題は彼が実際に国を動かして、国を救うため何をすべきか全く分かっていないことに疑いの余地がないことだ。

 戦略上の判断が、才知に長けたものから、実にひどいものにまでわたった彼が尊敬するチャーチルとは違って、ジョンソンは生まれつきクールで勇敢なわけではない。彼は感情的に大いに不安定で、自制できない大酒飲みで(チャーチルは酒を控えることができた)、チャーチルや、ついでながら、トランプやネタニヤフと違って、今まで政府運営の上で経験や実績がない。

 ジョンソンが一瞬の間でも、イギリス経済の完全崩壊や、「ハードな」合意なしブレグジットの避けられない結果、既に大いに進展しているイギリスからの海外直接投の資膨大な流出に、いかに対処するかを熟慮した兆候は皆無だ。

 ボルトンのように、ジョンソンはいじめっ子で、威張り屋で、無謀なギャンブラーで、危険性が高い災難を決して熟慮したり十分に計画したりしない。ボルトンと同様、彼の基本的な立場は、常にロシアをあざ笑い、憎悪し、卑劣な言動することだ。

 イスラエルのネタニヤフは、実際三人の中で最も経験豊富で、今まで、最も用心深く、安定している。彼は、建国の父デイビッド・ベン・グリオン自身の任期さえ越え、イスラエル史上、他の誰よりも長くイスラエル首相をつとめている。彼はモスクワとの安定した良い関係を求める上で、自身賢明で責任があることを繰り返し示し、アメリカのネオコン同志の正気でない極めて危険なたわごとのロシア憎悪には一度も熱中したことがない。

 だがネタニヤフは最終的に、退任するかもしれないし、 退任しないかもしれない。存続能力のある政治勢力として彼自身が作り出した彼の長年の政治同盟者、元国防大臣および元外務大臣で「イスラエル我が家」党首のアヴィグドール・リーベルマンが、ネタニヤフの13年間の基本的に安定した壮大な自由市場-宗教・国家主義者連合への参加を拒否し、連合を破壊した。これで9月に、一年以内に二度目の新たな選挙を行うことになった。ネタニヤフは、果てしない汚職調査ドラマでも、依然、取り調べを受けている。

 また、もしネタニヤフが彼の長年の友人で、何十年もの同盟者ジョン・ボルトンが、トランプの国家安全保障担当補佐官を退任する方向にあると見るなら、彼はパニックになって、イランや何か他の大国をアメリカとの対決に駆り立てようと試みるため、何らかの危険な挑発や、エスカレーションや一方的行動を継続する可能性が非常に高い。

 アメリカ大統領になって以来ずっと、トランプはネタニヤフに対する親密さを誇りにしており、恥知らずにジョンソンを支持してきた。

 だから、ほぼ40年以上も大統領官邸での狡猾と陰謀の巨匠ボルトンにとって、トランプの恩寵を復活させるため、旧友ネタニヤフや新しい仲間ジョンソンの両者に接触するのは自然の動きだ。イランやトルコや中国やロシアや彼らの全てと危機を引き起こすよりもうまい方法があるだろうか?

 過去一世紀、世界大戦は、常に8月か9月に起きたと、私のオックスフォード時代の恩師でウルフソン大学学長のハンス・シェンク博士が好んで指摘していた。世界の首脳と各国政府は、今後数週間「三人のB」の出張と行動をしっかり注目すべきだ。洗礼者聖ヨハネは我々に警告したように、彼らの時間は短く、彼らの激怒が大きいのだから。

 マーティン・シーフは、24年間、上級海外特派員としてワシントン・タイムズとUPI通信社で70以上の国から報道し、12の戦争を担当した。彼はアメリカとグローバル経済問題が専門。

 個々の寄稿者の意見は必ずしもStrategic Culture Foundationのものを意味しない。

記事原文のurl:https://www.strategic-culture.org/news/2019/08/08/bolton-boris-bibi-three-bs-have-short-time-but-great-wrath/

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 今日という日にちなむ東京新聞朝刊の「映画作家 大林宣彦監督インタビュー」を読んだ。今朝は他にも戦争関係記事が多く、読みごたえがある。
 第32回東京国際映画祭、日本映画界のレジェンド・大林宣彦監督を特集!という話題をネットで見た。先のことだが、行きたくなった。

日刊IWJガイド「本日、74回目の敗戦日! IWJは今年も靖国神社と千鳥ヶ淵戦没者墓苑に参拝する方々に、ライブインタビューを行います! 新天皇は平和主義をどう継承するか! 韓国の光復節はデモで盛り上がる!?」2019.8.15日号~No.2527号~(2019.8.15 8時00分)

 終戦ではなく、敗戦日。

 孫崎享氏の今日のメルマガ題名

ポツダム宣言とその条件「日本國ノ主權ハ本州、北海道、九州及四國竝ニ吾等ノ決定スル 諸小島ニ局限セラルベシ」、さらに、責任アル政府ガ樹立セラルルニ於テハ」「占領軍ハ直ニ 日本國ヨリ撤収セラルベシ」。外国軍の撤退が国際社会の条理なのである。

 ネットで話題のお笑い芸人事務所、第1回経営アドバイザリー委員会に関するリテラ記事を読んだ。すごいメンバーが一体どういう助言をするのだろう?決して改善する意図皆無なことがわかる面々。さすがのお笑い茶番。

吉本興業“改革”の委員会が酷い! 自民党に護憲派攻撃を指南した学者、裏金隠蔽に加担の検察警察幹部、三浦瑠麗…

 

2019年6月25日 (火)

ボルトンはイスラエルで対イラン・アメリカ攻撃を引き起こす方法をネタニヤフと相談中

2019年6月23日
Paul Craig Roberts

 6月22日に掲載したように( https://www.paulcraigroberts.org/2019/06/22/as-we-face-armageddon-the-western-world-is-leaderless/  日本語訳はこちら)、ネタニヤフの代理人として、ワシントンがイランを攻撃する危険に世界は依然、直面している。イスラエル代理人ジョン・ボルトンは既にイスラエルにおり、ネタニヤフと相談している。イラン攻撃で面子を立てるようトランプに強いる一層重大な偽旗攻撃が計画されているのは間違いない。https://www.rt.com/news/462505-bolton-army-ready-action/

 もしイスラエルとその手先のアメリカ・ネオコンが中東に火をつけるのに成功すれば、それはロシアと中国指導体制の落ち度でもある。ロシアと中国はイランとのNATO風連合を発表し、イランに軍隊を派兵し、もし戦争が起きれば、イスラエルが最初になることを犯罪人ネタニヤフに知らせることで、状況を安定させられるはずだ。

 イランを守って世界を救うのは、ロシアと中国の責任ではないという主張を私は知っている。この見解の問題点は、もし戦争が起きれば、ロシア、中国いずれもその結果から逃れられないことだ。戦争に対応しなければならない事態に直面させられるより、両国政府が一体となって先を見越した措置をとるほうが遥かに賢明だろう。

 アメリカ議会はずっと前に、現在、ボルトンとネタニヤフの手中にある戦争権限を放棄することで、責任を回避することに決めている。ヨーロッパ政治家はワシントンの何も考えない傀儡だ。世界の指導力にとって唯一の可能性はロシアと中国の政府にある。両者とも、彼らの無為が命取りの行動様式であることを理解すべきだ。

 Paul Craig Robertsは元経済政策担当財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリップス・ハワード・ニューズ・サービスとクリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Orderが購入可能。

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記事原文のurl:https://www.paulcraigroberts.org/2019/06/23/bolton-is-in-israel-confering-with-netanyahu-how-to-provoke-us-attack-on-iran/

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 うっかり夜のニュースを見て元女優のすさまじい発言を聞かされた。どちらが愚か者で恥を知るべきなのだろう。

『政権交代から6年余り。民主党政権の負の遺産のしりぬぐいをしてきた安倍総理に、感謝こそすれ、問責決議案を提出するなど、まったくの常識はずれ、愚か者の所業とのそしりは免れません!野党の皆さん、もう一度改めて申し上げます。恥を知りなさい。』

 植草一秀の『知られざる真実』
 まだ残存する消費税増税延期・衆参ダブル選可能性

 そして、日刊IWJニュースのインタビュー、この記事とつながっているテーマ!

日刊IWJガイド「シオニズムの起源とは!? ヨーロッパ・キリスト教国民国家の『建国』が生んだ『他者』~岩上安身による『近代日本の植民地主義とジェンタイル・シオニズム』著者・パレスチナの平和を考える会事務局長 役重善洋氏インタビューを冒頭以降は会員限定で配信します!」 2019.6.25日号~No.2476号~(2019.6.25 8時00分)

2019年6月24日 (月)

ワシントンの台本通りの戦争

2019年6月20日
Finian Cunningham
スプートニク

 中東での石油施設やタンカーに対する攻撃のドラマは、これ以上緊張の張り詰めようがないほどに思われる。アメリカとイラン間で戦争が起きる危険は頂点に達している。だが、もし起きるとすれば、それはワシントンがお膳立てした戦争だ。

 オマーン湾で2隻の貨物船を爆撃したとして、トランプ政権がイラン軍を非難したほぼ一週間後、報道によれば、アメリカ最大の石油企業エクソンが、南イラクでロケット攻撃を受けた。それは容易にアメリカ権益に対する重大な脅迫と解釈され得るものだ。「軍事行動」の「原因」だ。

南部バスラ市近くのエクソン施設に対する最近のロケット攻撃の犯行声明を出した集団はない。だがアメリカ当局がイラクに本拠を置く「イランが支援する」シーア派民兵のせいにするのは、そう先のことではあるまい。

 戦争の懸念に断固反対して、ドナルド・トランプ大統領は、今週「タイム」誌の独占インタビューで、イランとの軍事対決は望まないと繰り返した。タカ派マイク・ポンペオ国務長官の一層戦闘的な最近の発言と矛盾するように思われる、軍事的選択を考慮していることを彼は控え目に言った。

 それは、アメリカがイラン施設に対する「戦術的攻撃」を計画する難しい状況にあるというイスラエル・メディアの報道とも矛盾する。

 戦争を望まないというトランプのうわべの保証にもかかわらず、イランを巻き込む一連の暴力事件は火薬樽への火花のように起きている。戦争の導火線は置かれており、昨年、国際核合意を離脱し、経済封鎖を再開して、導火線を置くのを手伝ったのはトランプだったのだから、彼が何を言おうと、ほとんど重要ではない。

連鎖反応の展開に対し、彼は何も制御をできないのかもしれないが、少なくともこの状況を作る上で、彼は共謀している。

 イランはペルシャ湾岸地域での石油や船舶に対する最近の攻撃に対するいかなる関与も激しく否定している。他の悪質な当事者による「悪意ある陰謀」として行われている可能性を警告さえした。だが遅かれ早かれ容赦ない火花の一つが紛争を爆発させるかもしれない。

 報道によれば、トランプ政権によって、オマーン湾を横断中の4隻の石油タンカー攻撃と同様、先月のバグダッド・アメリカ大使館近くの攻撃にもイランが関与しているとされている。

 2019年6月13日、AFPが、イラン国営TV IRIBから入手した画像では、オマーン沖の未公表の場所で攻撃されたとされるタンカーから煙が立ちのぼっている

 数人の解説者が書いているように、これらの事件は、イランをはめるための「偽旗」挑発陰謀の疑いがある。確かに、1898年のアメリカ・スペイン戦争から2003年のイラク戦争に至るまで、戦争をするための口実としてでっちあげた都合が良い挑発を使う上で、アメリカには何十年もにわたる長い卑劣な歴史がある。

イランのせいにされる違反行為とされるものの頻度はアイルランドの劇作家サミュエル・ベケットの言葉を思いおこさせる。「試みた。失敗した。かまうことは無い。再び試みろ。再び失敗しろ。もっとうまく失敗しろ。」

 アメリカとイラン間のドラマの状況が事前に書かれた筋書き通りなのは明白だ。トランプの戦争挑発屋国家安全保障補佐官ジョン・ボルトンが先月ペルシャ湾岸で海軍と空軍の増強を命じた際、彼は「イランの攻撃に対処する」必要性を引き合いに出した。

 その後の、ほとんどあらゆる事件が、「イランによる攻撃」を示すように思えるような、あらかじめ作られた言説にしっかりのっとっている。現実の生活が脚本通りになり始めるのは、出来事が一つの目的のために画策されている明らかな証拠だ。

 イランを非難するアメリカ当局の茶番を、正気な人が誰も真剣に受けとめられるはずがない。ボルトンやポンペオのような連中は、事実公的に、彼らは「国家安全保障の目的」で嘘をつく手段に訴えることを認め、実際、自慢したのだ。

 長年にわたる複数の非合法な戦争や恥知らずな偽旗作戦の後の、ワシントンの信頼性と品格の欠如は、逆説的に、世界の目から見て孤立しているのは、アメリカの戦争タカ派が望むような、イランではなく、アメリカであることを意味している。

 2019年2月11日月曜日、イラン、テヘランのアーザーディー(自由)広場でイスラム革命の40周年記念を祝う式典で、デモ参加者が反アメリカのプラカードを掲げている。

 アメリカと、彼らのイランを追い詰めようとする言語道断の試みを、一体誰が本当に信じているだろう? 唯一の信じている人々は、いずれもイランに対し、偏執的な敵意を持っているサウジアラビアとイスラエルの支配者のように思える。テヘランに対するアメリカ非難のもう一人の支援者は、次期イギリス首相になる政治的野心を持っていて、ワシントンにへつらうことに既得権があるイギリスのジェレミー・ハント外務大臣だ。

 アメリカがウソの山に基づいて、イランとの戦争を推進しているのは全く恥ずかしい限りだ。核兵器の急激な拡散からテロ支援に至るまで、自身の犯罪を投射しているかどでアメリカ支配者は有罪だ。

「再び失敗すること、もっとうまく失敗すること」はイランとの戦争をひき起こすためにこれまでのところアメリカの不適切の適切な記述だ。失敗の率はそれ自体偽旗挑発を企てる繰り返された努力を示している。

 犯罪行為全体が見え透いており、アメリカによる、ならず者国家行動に対する国際的非難を正当化するのに十分だ。戦争を正当化するため、国家当局がこのような挑発政策を一斉に実行した最後の例は、おそらくナチス・ドイツだ。

 イランとの戦争を挑発する上でのアメリカの無能さは、全面戦争を引き起こして壊滅的結果をもたらす可能性さえなければ、ほとんどばかげている。アメリカ戦争屋の失敗率は、世界平和への恐れを静めるようなものではない。

鋭い緊張の爆発しやすい状況では、火花一つで十分なのだ。この忌まわしい危険な状況を作りだしたことで、ワシントンは完全に責められるべきだ。アメリカ人は一体いつになったら、彼らの狂暴なリーダーの責任を問うのだろう?

 Finian Cunninghamは、国際問題について多く書いており、記事は複数言語で刊行されている。彼は農芸化学修士で、ジャーナリズムに進むまで、イギリス、ケンブリッジの英国王立化学協会の科学編集者として勤務した。彼は音楽家で作詞作曲家でもある。20年近く、ミラーやアイリッシュ・タイムズやインデペンデント等の大手マスコミ企業で、編集者、著者として働いた。ジャーナリズムにおける妥協しない誠実さに対するセレナ・シム賞受賞者(2019)。

記事原文のurl:https://sputniknews.com/columnists/201906201075970595-war-scripted-by-washington/

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 沖縄全戦没者追悼式
 自作の詩を朗読した山内玲奈さん
 平和宣言を読み上げた玉城デニー知事

 山内玲奈さんの詩の一部を引用させていただこう。

お金持ちになることや 有名になることが幸せではない
家族と友達と笑い合える毎日こそが 本当の幸せだ
未来に夢を持つことこそが 最高の幸せだ
「命どぅ宝」
生きているから笑い合える

2019年6月22日 (土)

ロシアと中国による先を見越した行動がアメリカの対イラン戦争を妨げよう

2019年6月18日

皆様のウェブサイトをご支援願いたい。

Paul Craig Roberts

 非常に多くのニセ情報があるので、アメリカがイランへの軍事攻撃を計画しているという下記のイスラエル・ニュース報道を評価するのは困難だ。イスラエルはアメリカがイランを攻撃することを望んでおり、この報道はその方向に出来事を推し進める試みである可能性がある。

 ワシントンにはイスラエル権益を支援する正当な理由がない。

 ワシントンがあえてもう一つの戦争を始めるのは極めて無責任だ。

 ロシアと中国の権益は、アメリカの対イラン戦争によって脅かされかねず、手に負えない状況になりかねない。

 もしイランへのアメリカ攻撃の可能性が本当にあるのなら、ロシアと中国が断固とした姿勢をとり、それを事前に阻止するのは、責任ある行動だ。

 国連当局者:アメリカはイランで「戦術的攻撃」を計画

シュロモ・シャミール/ 日刊マアリヴ・オンライン

2019年6月17日

 検討中の軍事行動は核開発計画関連のイラン施設への空爆だと当局者は更に主張した。

 アメリカはまもなくイランを攻撃するのだろうか?

 ニューヨーク国連本部の外交情報提供者は、木曜のペルシャ湾でのタンカー攻撃に応えて、対イラン戦術攻撃を実行するアメリカ計画を、彼らが評価していることをマアリヴに明らかにした。

 当局者によれば、金曜日から、ホワイトハウスは、上級軍司令官や国防総省代表者やドナルド・トランプ大統領補佐官を含めて、頻繁な議論を行っている。

 検討中の軍事行動は核開発計画関連のイラン施設への空爆だと当局者は更に主張した。

 「爆撃は大規模だろうが、特定目標に限定されるだろう」とある欧米外交官は述べた。
 Paul Craig Robertsは元経済政策担当財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリップス・ハワード・ニューズ・サービスとクリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Orderが購入可能。

 ご寄付はここで。https://www.paulcraigroberts.org/pages/donate/

記事原文のurl:https://www.paulcraigroberts.org/2019/06/18/a-proactive-russia-and-china-could-prevent-us-war-with-iran/

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 容疑者引き渡し条例反対運動については、抗議行動参加者たちの姿を何度も報じる大本営広報部、アサンジ引き渡し反対のまともな番組を作っているだろうか?中国が引き渡しを要求すると大騒ぎするが、アメリカ国家による戦争犯罪その他の国家犯罪を暴露した立派なジャーナリズムの仕事をしたアサンジの引き渡しをアメリカ要求をしていることに、何の文句もいわない不思議。アサンジ弾圧は、そのままあらゆるジャーナリズム弾圧なのに。

日刊IWJガイド・土曜版「ついに戦争の瀬戸際! トランプ米大統領がイラン攻撃をいったん承認後、攻撃直前に中止を連絡!? 今後の攻撃可能性は不明!? 日本は米国が引き起こす戦争に引きずり込まれるのか!?」 2019.6.22日号~No.2473号~(2019.6.22 8時00分)

 宗主国を戦争へとつき動かしているのは?

岩上安身によるインタビュー今後の日程・配信予定~ 中東危機について連続インタビュー! 25日(火)午後7時からパレスチナの平和を考える会事務局長の役重善洋氏にインタビューを行います! 米国のイラン敵視政策の背後にはイスラエルの存在が! 放送大学名誉教授の高橋和夫氏へもインタビュー予定! 2日かけて録画収録した坂本雅子・名古屋経済大学名誉教授インタビューは、準備ができ次第録画配信の日程をお知らせします! なぜ日本の経済力が低下したのか、どうして景気が好転しないのか、考えるためには必見の内容です!

2019年6月19日 (水)

嘘をついて、「ワグ・ザ・ドッグ(すり替える)」

ウェイン・マセン
2019年6月18日
Defense.gov

 ドナルド・トランプ政権は、共和党支配の議会に支援ほう助された、ウソつき、ペテン師、安物宣伝者、常習犯や学校のいじめっ子の政権として歴史に残るだろう。ジョージ・W・ブッシュとディック・チェイニーが嘘をついて、アメリカをイラク戦争においやったのと全く同様に「チーム・トランプ」がそうすることが可能であり、おそらくウソをついて、アメリカをイランとの戦争においやるだろう証拠が、オマーン湾内の2隻のタンカーに対する最近の攻撃に関する最近のたわごとで見ることができる。今回の攻撃はオマーン湾で、アラブ首長国連邦のフジャイラ首長国海岸沖に投錨していた4隻の船に対する似たような、いかがわしい攻撃ほぼ1カ月後に起きた。5月12日の攻撃は、トランプ政権メンバーにより、イランのせいにされたが、そのような主張を補強する証拠は提供されなかった。

 でっちあげたウソや、テレビによる絶え間ない宣伝に基づいたアルバニアに対するアメリカの戦争にまつわるコメディ・フィクション映画『ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ』のモデルになれるくらいの漫画キャラクター風戦争屋、ジョン・ボルトン国家安全保障補佐官は、ホルムズ海峡からオマーン湾に出ようと航行していた2隻の船に対する6月13日の攻撃の全てに、彼の指紋をべったり残しているように思われる。

 攻撃が世界的に報じられるやいなや、ボルトンの共犯者、マイク・ポンペオ国務長官がカメラの前に立ち、機雷による船舶攻撃をイランのせいにした。ポンペオは「諜報機関」が、イランが日本が所有するパナマ国籍の商船コクカ・カレイジャスと、ノルウェーが所有するマーシャル諸島共和国国籍の商船フロント・アルテアに対する機雷攻撃を実行したと判断したと宣言した。だがどの国の諜報機関だろう? ポンペオはアメリカ諜報機関がイランに責任があると結論したとは主張していない。ポンペオとボルトンのイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相の極右超民族主義政権との親密な結びつきを考えれば、ポンペオが大いに頼っている「諜報機関」とはモサドと、ヘルツリーヤと、ワシントンDC、そしてロサンゼルスの動画宣伝者チームだったように思われる。

 トンキン湾スタイルの偽旗作戦で、イランに対する米軍攻撃を引き起こすのは、確実にボルトン、ポンペオと、ネオコンと、彼らが国家安全保障会議と国務省に雇っている親イスラエル・サクラのチームによる作戦の鍵となる部分だ。加えて、ペテンを通して戦争を行うのはイスラエルのモサド戦略の不可欠な要素だ。1954年のオペレーション・スザンナは、モサドが使った、そのような人をだます戦術の一つだった。エジプト国内のアメリカとイギリスとエジプトの標的が、モサド工作員に爆破され、その責任がエジプトの共産党員とムスリム同胞団メンバーのせいにされた。1967年、東地中海をパトロール中の諜報活動船リバティー号に対するイスラエル攻撃は、元来エジプトに罪をなすり付けることが意図されていた。1976年のエールフランス機ハイジャックと、ウガンダ、エンテベ空港への目的地外着陸は、イギリス諜報機関によれば、パレスチナ解放人民戦線(PFLP)の隠れみのを使って、フランスとアメリカ人の視点で、パレスチナ解放機構(PLO)に損害を与えるため、イスラエル諜報機関が計画した偽旗攻撃だった。ニューヨークのワールド・トレードセンターでの9/11攻撃におけるモサドの役割について重大な疑問が残っている。

 トンキン湾スタイルの偽旗作戦で、イランに対する米軍攻撃を引き起こすのを、ボルトン、ポンペオや、イラン特別代表ブライアン・フックや、国務省対テロ・コーディネーターネイサン・セールスなどの他のトップ・ネオコンは悪いことだと思っていない。

 いくつかの事実が、イランが攻撃に責任があるというのは的外れなことを示している。イランのハッサン・ロウハニ大統領が、キルギスタン、ビシュケクでの上海協力機構(SCO)サミットのために出発準備をしていた時、船に対する攻撃が起きた。大統領が外国訪問中に、イランがこのような行動に加わる可能性はゼロだ。ネオコン集団により、イラン革命防衛隊(IRGC)が攻撃の責を負わされたが、地域の水路での貿易に干渉しないのがIRGC政策だ。それは、最近トランプ政権により「外国テロ組織」に指定されたIRGCは、イランやイラクで輸送機関を含め種々の営利事業に投資しているためだ。IRGCは、通常、いずれの集団もサウジアラビアに資金供給されている、イスラム国や、アラビア半島のアルカイダ(AQAP)に由来する区域での実際の脅迫を緩和する活動をしている。船舶へのいわれのない攻撃は、IRGCの収益をそこない、それ故、政策に悪影響を与えるはずだ。

 しかも、船が攻撃された時、日本の安倍晋三首相がテヘランにいた。安倍首相は和平対話任務で、ドナルド・トランプ大統領からイラン最高指導者アヤトラ、アリ・ハメネイ宛ての手紙を携えていた。コクカ・カレイジャスは日本の所有で、フロント・アルテアは攻撃された時に、アブダビから日本に向けて、大いに可燃性のナフサ貨物を輸送していたことは注目すべきだ。コクカ・カレイジャスは、サウジアラビアからシンガポールに向けて可燃性のメタノールを輸送していた。東京の国土交通省広報担当が、2隻の船は「日本関連の貨物」を運んでいたと述べた。テヘランで、イランのジャバード・ザリーフ外務大臣が、安倍首相のイラン訪問中の日本が所有する船に対する攻撃は「怪しいということばでは言い尽くせない」と述べた。

 イラン・テレビの空撮テレビ・カメラは、その可燃性の貨物が燃えている2隻の船の映像をとらえることができた。雲がない空に向かって撮影されたこれらビデオは、フォックスニュース、CNN、MSNBC、BBCを含め、イランが攻撃したという言説を推進する他の人々、戦争を促進する欧米ニュースネットワークに活用された。だがもし彼らが秘密裡に攻撃を実行していたなら、イランのテレビが、なぜ意図的に、このような撮影画像を欧米商業メディアに提供するだろう? 加えて、11人のロシア人、11人のフィリピン人とグルジヤ人で構成されるフロント・アルテア乗組員は、イラン沿岸警備隊に救助され、けがを治療され、帰路便のためバンダル・アバスに輸送された。

 約40年で初めての日本首相イラン訪問時の船に対する攻撃には、他に、よりそれらしい組織がある。例えば、彼らが日本や他のどの国に調停されるかにかかわらず、サウジアラビアと首長国とイスラエルは全て、ワシントンとテヘラン間のどんな会談にも反対だ。例えば、以前サウジアラビアは、トランプ政権とイランのでの調停者役をしようとすることに対し、激しくオマーンを激しく締めつけたことがある。

 皮肉にも、下院諜報委員会が、次回大統領選挙運動の「極端なフェイク・ビデオ」の脅迫に関する証拠を聴聞したまさに同じ日に、アメリカ中央司令部(CENTCOM)が、IRGCに属するボートが、コクカ・カレイジャス船側から不発の吸着型機雷を取り除いているのを示していると主張して、ぼやけた赤外線カメラ(FLIR)動画と写真を公表した。国防総省はイランの有責性の「証明」として動画を提供したのだ。だが、コクカ・カレイジャスを所有する企業、国華産業株式会社の堅田豊社長が、同社の船に対する攻撃が、機雷ではなく、「飛来した砲弾」によるものだ言って、国防総省がトランプ級の本格的なウソを言っているのがばれてしまった。機雷によるものとするには、爆発は喫水線の遥か上だと堅田社長は東京で報道機関に語った。

 ポンペオは報道機関に「地域で活動しているどの代理集団も、これほど高度な行動をするための資源や能力を持っていない」と言った。それも、もう1つの偽りだった。イスラエルはペルシャ湾水域で、常時パトロール中の、少なくとも1隻のドルフィン級ディーゼル電気潜水艦を維持している。これら潜水艦は、核弾頭ミサイルのみならず、コクカ・カレイジアス、フロント・アルテアに損害を与えられるポップアイ・ターボ巡航ミサイルを含め、通常ミサイルも装備している。ペルシャ湾のサウジアラビア艦船は、二隻の商業タンカーに損害を与えることが可能なハープーン地対地ミサイルで武装したバドル級コルベット艦と、サディク級哨戒艇で構成されている。UAE海軍のコルベット艦は、タンカーに損害を与えることが可能なエクゾセ空対地ミサイルで武装している。

 加えて、ボルトンとトランプの個人的な法律顧問ルドルフ・ジュリアーニが、ワシントンでその権益を代理しているテロ・カルト集団モジャーヘディーネ・ハルグ(MEK)は、サウジアラビアとバーレーンの支援を得て、ペルシャ湾岸に沿って、イランの標的に対するテロ攻撃を十二分に実行できることを示している。バーレーンは、アメリカとイギリスの海軍基地所在地でもある。MEKは、どの国も、イラン政府と関係を維持したり、対話したりすることに反対で、ボルトンやジュリアーニ同様、テヘランでの「政権交代」を追求している。トランプ政権は、IRGCにテロ組織とレッテルを貼っているが、MEKのテロリスト指定を中止し、それが自由に、ワシントンやニューヨークやロサンゼルスで活動するのを可能にしている。

 トランプと同じぐらい熟練したウソつきのポンペオは「地域で活動しているどの代理集団も、これほど高度な行動をするための資源や能力を持っていない」と言った。それは、もちろん、トランプランドのオーウェル風「ダブルスピーク」で反対を意味し、つまり、アメリカやイスラエルやサウジアラビアやUAEの支援を得たMEKは、これほど高度な行動をするための資源や能力を持っているのだ。

 個々の寄稿者の意見は、必ずしもStrategic Culture Foundationのものを意味しない。

 記事原文のurl:https://www.strategic-culture.org/news/2019/06/18/wagging-the-dog-while-lying-about-it/

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 ワグ・ザ・ドッグ、tail wag the dog、犬が尻尾を振るのではなく、尻尾が犬を振るという、「本末転倒」を表現する慣用句。この題名の映画、結構話題になったような気がするが、記憶がない。表題の訳が適切かどうかは見当がつかない。あしからず。

 今朝のIWJガイド題名も

日刊IWJガイド「ホルムズ海峡のタンカー攻撃で米国は新たな写真とともにイランの関与を主張! 日本政府内では米国の自作自演やイスラエルの関与を疑う声も!」 2019.6.19日号~No.2470号~(2019.6.19 8時00分)

 

2019年6月 9日 (日)

二本立て、イスラエル

 2019年6月8日

イスラエルによるリバティー号攻撃52周年記念日
イスラエルは民主主義国家ではなく独裁だ

Paul Craig Roberts

 二日前、アメリカは軍を称賛し、生き残った兵役経験者に感謝して、Dデイ75周年記念日を祝った。国は軍と共にしっかり立っていた。だがその二日後の今日は、ワシントンがアメリ海軍に背を向けた恥ずかしさの52周年記念日だ。エジプト沖に配備された監視船リバティー号がイスラエル戦闘機と魚雷艇に攻撃されたのは1967年6月8日だった。イスラエルはリバティーを沈没させられなかったが、34人のアメリカ水兵を殺害し、174人を負傷させるのに成功した。乗組員の70パーセントがイスラエル攻撃の犠牲者だった。

 ホワイトハウスは、イスラエル・ロビーを恐れ、アメリカ海軍がリバティー号防衛に行くのを阻止し、アメリカ人の生命を犠牲にして、ジョン・マケイン元合州国上院議員の父親、マケイン海軍大将にもみ消しを計画するよう命じ、さらにアメリカ海軍の名を汚した。生き残った乗組員はもし事件について話せば、軍法会議と投獄だと脅された。生き残った士官の一人が、アメリカ政府がこれまでアメリカ軍に与えた最も恥ずかしい行為について本を書くまでに、20年かかった。

 2003年、イスラエルのリバティー号攻撃の36年後、元海軍作戦部長と統合参謀本部議長のトム・モーラー海軍大将が、イスラエルによるリバティー号攻撃と、リバティー号が攻撃されていた間の軍の救出支援航空機呼び戻しと、その後のアメリカ政府による隠蔽を調査する独立委員会を召集した。委員会は、モーラー海軍大将、米海兵隊元副司令官レイモンド・デイビス大将、元アメリカ海軍法務総監メルリン・スターリング海軍准将と、駐サウジアラビア元アメリカ大使ジェームズ・エイキンズで構成されていた。

 例えば、このオンライン報告書を読むことができる:https://en.wikisource.org/wiki/The_Moorer_Report

 報告は衝撃的だ。報告の結論で、特に下記は際立っている。

 アメリカ国内でのイスラエル支援者の強力な影響力のため、ホワイトハウスは意図的に、アメリカ国民からこの攻撃の事実を隠蔽した。

 アメリカ国内でのイスラエル支持派圧力団体による継続する圧力のため、この攻撃は、議会によって一度も徹底的に調査されていない海軍唯一の重大事件のままだ。今日に至るまで、生き残った乗組員は攻撃について公式、公的に証言するのを許されていない。

 アメリカ海軍史に未曾有の公式隠蔽があった。このような隠蔽は今(退役)海軍准将メルリン・スターリング、元海軍法務総監、ウォード・ボストン船長、1967年のリバティー号攻撃審問海軍法廷の主席法律顧問陳述に裏付けられている。

 イスラエルによる攻撃と、その後のホワイトハウスによるもみ消しについての真実が現代まで、アメリカ人から公式に隠され続けて、国辱であること;

 選挙で選ばれたアメリカ公務員がアメリカの権益をどんな外国でものものに従属させることをいとわなくて、特に、それらがアメリカの権益と対立するとき、イスラエルの権益に対抗することを好まないときはいつでも、我々の国家安全保障に脅威が存在すること; この政策は、リバティー号防衛の失敗と、イスラエル攻撃の後の公式のもみ消しにより証拠づけられて、アメリカ人の安全と合衆国の安全管理を危険にさらす。」

 生存者の多くとのインタビュー、攻撃を隠蔽する役を割り当てられ、その後、隠蔽するのを拒絶したウォード・ボストン船長や、ホワイトハウスの命令で呼び戻された海軍強襲揚陸艦アメリカ号の戦闘飛行隊ビル・クナトソン隊長や、戦略的国際研究センターCSISでの元同僚モーラー海軍大将との長い議論の後、私はイスラエルによるリバティー攻撃について何度か書いた。例えば、その一部はこのウェブサイトのアーカイブで読める。 https://www.paulcraigroberts.org/2016/07/26/the-israeli-attack-on-the-uss-liberty-paul-craig-roberts/ 翻訳は「アメリカ艦船リバティー号に対するイスラエルによる攻撃」 http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2016/08/post-fd10.html

 アメリカ政府に対するイスラエルの影響力を軽視する人全員、無知なばか者だ。

 ネタニヤフは自らを独裁者に引き上げている。

 我々は毎日「イスラエルは中東唯一の民主主義だ」というのを耳にする、しかしイスラエルは民主主義国家なのだろうか、独裁なのだろうか?

 民主主義国家では政府の最高メンバーさえ法律に従うはずだが、ネタニヤフの場合はそうではない。2年に及ぶ調査後、イスラエル検事総長は、ネタニヤフ首相を贈収賄、詐欺と背任行為の罪で起訴する意図を発表した。 https://www.nytimes.com/2019/02/28/world/middleeast/benjamin-netanyahu-indicted.html

 これは、アメリカ大統領選挙で不正をするためプーチンと共謀したかどで、トランプ大統領をマラーが起訴するようなものだ。トランプには一巻の終わりがあっても、ネタニヤフにはないのだ。ネタニヤフはイスラエルのアビハイ・マンデルブリット検事総長を解任し、彼自身をその職に任命して、彼自身に告訴に対する免責を与えたのだ。https://www.rt.com/news/461082-netanyahu-justice-minister-charges/

ネタニヤフ首相は、既に自身を防衛、厚生と文部相に任じている。今彼は検事総長でもある。政府のいくつの職が一人の手中に集中すれば、その人物が独裁者になるのだろう? こう考えてみよう。もしトランプ大統領が、国防長官、司法長官、財務長官と国土安全保障長官だったら、彼は大統領なのだろうか、独裁者なのだろうか?

トランプはこれらのポストのどれも持っていないが、民主党の一部が独裁者だと言って彼を非難している。それならネタニヤフは一体何にあたるのだろう?

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 Paul Craig Robertsは元経済政策担当財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリップス・ハワード・ニューズ・サービスとクリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Orderが購入可能。

記事原文のurl:https://www.paulcraigroberts.org/2019/06/08/an-israeli-double-feature/

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 「リバティー号 52周年」で検索しても、「東武 リバティ1周年記念ツアー」しか出てこない。

 興味深いことに、文中でロバーツ氏が言及している彼の過去記事の小生翻訳、「アメリカ艦船リバティー号に対するイスラエルによる攻撃」 http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2016/08/post-fd10.html 検索してもでてこない。コピーされた方々のページは見つかる。前にも書いたが、彼らはいわれているような、検索エンジンではない。隠蔽エンジンだ。

 

Liberty

 この話題は「大企業支配政府下において、企業検閲は国家検閲だ」の後記でもかいた。

 簡単な10のステップで実現できるファシスト・アメリカ(日本?)(冒頭末尾以外再再再掲)が、いかに隠蔽されたかを。

人々を殺しているのはイスラエル人の無関心だ

2019年5月25日
Andre Vltchek
New Eastern Outlook

 過去、私がイスラエルに行った(より正確には「通過した」)のは、いつも何か敵対的な目的のためだった。ガザやヘブロンでのインティファーダ(民衆ほう起)に対する残忍な抑圧について書いたり、ベツレヘム周辺の土地奪取の狂気について発言したり、イスラエルがあらゆるす国際法や国連決議に違反して占拠している、不気味な、過疎化されたゴラン高原から報じたりするためだった。ありとあらゆる場所で私は働いた。ガザのシファ病院やラファ難民キャンプ、「ゴラン」、ヨルダンとの境界、ベツレヘム。

 私はベン・グリオン空港に到着し、テルアビブかエルサレムかハイファで一泊し、あわただしく連絡相手(左翼の友人たち)に会い、朝、「最前線」、というか、いわゆる「ユダヤ人国家」がその「周縁部」として何十年間も維持している「最前線」の一つに向かって急いだものだった。

 だが今回は私は、全く逆のことをしようと決めた。

 イスラエルのベンジャミン・ネタニヤフ首相が、その全ての自制と羞恥心を失ったことが明白になったから、アメリカが彼の狂気を十分利用するだろうことが明確になったので、アラブ諸国の大半と同様、ヨーロッパは、パレスチナ、シリアあるいはイランを守ることを絶対に何もしないだろうと確信し、たまたま「近く」(エジプト)にいたので、私はわずか48時間「訪問」し、一つの単純な目的のため、テルアビブ行きの切符を買った。イスラエル市民を観察するため、彼らが何をどのように考え、欲しているのか理解するため彼らと話をしてみるために。彼らは世界を一体どのように見ているのか、特に彼らが暮らし、戦い、殺している地域を一体どのように認知しているのか。

 それで、私はカイロからアンマン経由で、イスラエルまで旅した。かつてそこで、2日間、私は真新しい速い優雅な2階建て列車でテルアビブとエルサレム間を通勤した。私は多くの人々と話をし、彼らを挑発して、彼らが存在している条件を説明させた。政治制度と(彼らが常に主張する「民主的」)選挙を通して、彼らの大半が支持し続けているアパルトヘイトを説明させるために。

 

 もちろん、イスラエルが本当に一層「民主的で」あればあるほど、彼らがパレスチナ人や地域全体の他のアラブ人を陥れている状態は、実際、一層恥ずかしい。何百万もの人々キャンプに閉じ込めている政府をイスラエル国民は続けて選んでいる。彼らは中東各国で戦争と軍事衝突に火をつけている連中を選出している。

 当然、もし人が、ベイルートかアレッポに暮らしているなら、この全ての恐怖が、イスラエル国民が全く「邪悪だ」から、起きていると想像するのは容易だ。実際、彼らの北アメリカご主人に、革ひもから放たれた血に飢えた一群のロットワイラー犬がいる。

 だがイスラエル人と交流してみると、すぐ奇怪にも、そうではないのを悟るのだ。

 多くのイスラエル人は少し混乱していて、内気で、内向性のように思われる。

 彼らは「自分の殻に閉じこもっている」。彼らは「周りの世界に関心を持っていない」ように思われる。

 最も衝撃的なのは彼らの野蛮さではなく、超然とした態度、無関心と自己本位だ。

 だがこの全ては「彼らの大部分がユダヤ人だから」ではなく、彼らがヨーロッパ人だからだ。

 実際、イスラエル(元来モロッコやイエメンやエチオピアや他の場所からきた)に住んでいる非ヨーロッパ系ユダヤ人の大部分は、二流市民のように、あるいはもっと悪くさえ扱われている事実はほとんど知られていない。

 イスラエルはヨーロッパの中東「前哨基地」だ。大部分の国民の思考様式は、主にヨーロッパ風だ。テルアビブ、ハイファやベールシェバや、エルサレムのユダヤ人居住区周辺の信心深くない地域で人々と話をしてみて頂きたい。そうすれば同じ結論にする可能性がきわめて高い。

 白人、ヨーロッパ系イスラエル・ユダヤ人の「政治的認識」は、ヨーロッパ人のそれと、まさに同水準にあり、つまりゼロに近い。

 イギリスは、他のどの国より多くの軍事基地と前哨基地を、世界中に保有しているかもしれない。イギリス軍は、いくつかの軍事作戦や外国政府打倒「プロジェクト」に関与している。これらの「プロジェクト」は、毎年、何百万人もの無辜の人々を殺している。だが、ロンドンで、テート・モダン美術館や、コベントガーデン・オペラハウスや、無数のファンキーなナイトクラブの一軒に行き、彼らの国の残忍な歴史に関して、人々を会話に加わらせようとお試し願いたい。彼らは、あなたをあざけり笑うか、対決するか、あなたが何について話をしているのか、なぜなのか理解しないだろう。

 フランスで、同じことをして頂きたい。そうすれば同じ結果になる可能性が極めて高いだろう。フランスはアフリカでの新植民地主義プロジェクトに関与しており、何百万という「より下位の人々」がその過程で破滅させられている。だが何人のフランス人が知っているだろう、もし彼らが知っているとして、彼らのうち一体何人が、それを気にかけたり、まして止めようとしたりするだろう。黄色のベストをご覧願いたい。彼らの一体何人がフランス新植民地に公正を要求しているだろう?

 イスラエル人の思考様式も極めて似ている。

 イスラエル最大の都市、テルアビブを例にとろう。それは北アメリカやイギリスより良いインフラで、地球上最も裕福な場所の一つで、建築家プレストン・スコット・コーエンによる傑作の現代美術館などの文化施設がある。テルアビブの緑地帯や公共地の全ては、地球上の最も住み良い都市の一つとして、ランク付けできよう。

 だが誰にとってか? 奴隷にされ、国を追われ、搾取されているこの地域の人々の、一体どれだけの犠牲で?

 どこかで聞いたように思われるだろうか? ヨーロッパが、コンゴや、インドネシアや、インドや他の国々の人々の骨や死体や窮状の上に建設した全ての博物館、大聖堂、公園、公立病院や大学と同様だ。全てがヨーロッパ人のためながら、「他者」から略奪された資源や、「他者」の奴隷的労働者に贖われているのだ。

 マドリッド、ブリュッセル、ベルリン、パリ、アムステルダム、リスボンあるいはロンドンで、これの全てについて話をして頂きたい。あなたは理解されない可能性が高い。とがめられる可能性が高い。タクシーやパブから放り出され、侮辱されたり、肉体的に攻撃さえされたりする(それは、例えばロンドンで私に起きた)。

 ハイファやテルアビブで、それについて語れば、結果は似たようなものだろう。(イスラエルにはヨーロッパ(より)多数の自己批判的な人々がいるので)もう少し穏やかだが、あなたと意見が違うかもしれない人々は極めて不快で、時々一層暴力的であり得る。

 そして他のあらゆる議論が尽くされた時、ほぼ確実にホロコーストが話題になる。

 

 そしてホロコーストというのは、発音されるや否や、イスラエルにまつわる、あらゆる議論と批判を終わらせる言葉だ。それは全員を黙らせる呪文のようなものだ。

 更に、ホロコーストは、第二次世界大戦終結後のヨーロッパから中東へのユダヤ人大移動と関係している。「何百万というユダヤ人が殺されたので、彼らは中東に移住したり、移住させられたりする完全な権利を持っている」という論理だ。

 それは、イスラエル国民同様、欧米人が、知的に一体どれほど従順で「臆病」になっているかということの奇妙で強力な証拠だ。

 ホロコーストに言及することが「終わり」であってはならない。そこから議論が始まるべきだ!

 ホロコーストは、ヨーロッパ人(ドイツと、同じくその同盟国のいくつか)により、ユダヤ人、ロマと共産党員に対して行われた。何百万という人々が、法外な想像も及ばないほどひどい死を遂げた。

 そしてそれから?

 典型的に身勝手で邪悪なイギリス植民地主義の方法で、加害者は報酬を与えられ、新たな被害者が生み出された。

 ドイツは完全に再建され、一方、パレスチナ人(イギリス人の心の中では非人間)が、ヨーロッパによる犯罪に対し、代償を支払う人々として選び出された。

 なぜユダヤ人にバイエルン全体を与えないのだろう? そこからヒトラーが来たのだ。そこに初期の彼の支援者が住んでいたのだ。そこがいくつか酷い殺害が犯された場所だ。

 ドイツのバイエルンや中央ヨーロッパは、ナチの狂気が始まる前、何百万というユダヤ人がくつろいでいた場所だ。例えば、20世紀の最も偉大な作家、フランツ・カフカは、しばしば、彼自身をドイツ語で書く、ユダヤ系チェコ人だと描いていた。

 状況の重大性と大変な極悪非道さを悟る前、ドイツのユダヤ人の大部分は単に「裏切られたように」感じていた。彼らは、倒錯した奇人アドルフ・ヒトラーやビールをがぶ飲みする彼の仲間同様、ヨーロッパ人だったのだ。

 すると埋め合わせが、なぜバイエルンではないのだろう? なぜパレスチナなのか?

 無言の真実はこういうことだ。イギリスとアメリカが中東の強力な前哨基地を非常に欲していたため、再び彼らが、まさに戦前と戦中と全く同じ強力な工業化されたドイツを欲していたため。

 連合軍諸国は知っていた。怒りに満ちた大変な苦痛で、ヨーロッパのユダヤ人はパレスチナに来て、ほぼ一斉に宣言するだろう。「二度とさせないぞ!」。 「我々は今、ここで、我々の生存のために戦うぞ!」

 だが悲しい現実は、強制収容所でユダヤ人を焼却したのは、パレスチナ人ではなく、アラブ人でもなかった。アラブ人は、異なる恐怖、ヨーロッパ植民地政策の恐怖で苦しんでいる、実際、同じように被害者だった。

 二つの被害者、二つの集団を、ヨーロッパの人種差別、植民地政策と帝国主義への反対で合併するのではなく、イギリス人や他の連中は、彼らを「分割して、支配する」のに成功した。彼らが何世紀もの間、全世界に使ってきた恐ろしい帝国主義戦術だ。

 

 もちろん第二次世界大戦の恐怖の後、多くのユダヤ人が共産主義者や無政府主義者として中東に行った。彼らは新しい世界を築くことを望んでいた。彼らは砂漠を庭園に変え、パレスチナ人や他のアラブ人と一緒に、調和した、素晴らしい、寛大な国に住むことを望んでいた。この夢は決して実現しなかった。イスラエルでは共産主義は打倒され、国際主義もそうだった。

 軍国主義、国家主義と宗教的過激主義(イスラエルの保守的宗教政党は常に政治的な少数派だが、彼らを連合に取り込まずには、政府は組織できないように見える)。

 それからソ連の反共産主義ユダヤ人の津波(そして、ユダヤ人だと主張したが、しばしばそうでない人々)が来た。彼らを受け入れるのは、明らかにイスラエル・エリートの政治的決断だった - 彼らはイスラエルを、右に動かし、「独占的なユダヤ人の権利」のために、アラブ住民の権利に対するイスラエルの争いを「復活させた」」。身勝手に。極めて身勝手だが、それは全て完全にうまく機能した - 国家主義者と保守主義者にとって。

 パレスチナ人にとって、それは更にもう一つの大惨事。全ての希望の終わりだった。

 ヨーロッパや北アメリカと同様、イスラエルの政治状況は完全に極右、右翼、中道右派に決められている。左翼、共産主義者や国際主義者や本物の社会主義者は、ごく少数の前衛芸術劇場や「社会の周辺」でしか見つけられない。

 

 さて、イスラエルの暮らしに戻ろう。2018年度の人間開発指数(HDI)は、フランスや韓国やイタリアを越えて、世界で22番目と高い。悪くはないだろう?

 またしても疑問は、一体誰にとってだ

 興味深いのは、パレスチナ、ゴラン高原、シリア、イランを論じようとした際、私はいつも怒りには出会わないことだった。白人のヨーロッパ・イスラエル人は、パレスチナ人、アラブ人、イラン人を本当に憎んでいるだろうか? 私の結論はこうだ。そうではない。彼らは憎んでいない! なぜならこれらの人々は存在しないから、憎んでいないのだ。人は存在しないものを憎悪することはできないのだ。そうではないだろうか?

 シリア人に対する爆撃、パレスチナ人に対する銃撃 - それは全てビデオゲームのようになった。何の悪気もない、ヨーロッパ・ユダヤ人の特権的地位を維持するため「しなければならない」ことなのだ。入植地建設と同じことだ。

 私が現地にいた時、テルアビブは新しい電動自転車に夢中だったのをご存じだろう。自転車用車線は、それでいっぱいだった。誰がパレスチナ人に関心を持つだろう?

 人々が何時間も行列して最新展示を待つ状態で、博物館は大混雑だった。至るところでのコンサート。最高のもの。シリア? シリアなんか、どうでもいい! ファラフェル・フュージョンは無数のカフェで新たな高みに達していた。クラシック音楽家が、エルサレム新駅で、大衆の前でグランドピアノを練習していた。非常に地下深い駅、誰も、それが豪華なハイテク核シェルターであることを疑わない。

 間もなく、もう一つのより新しい駅が、アメリカ大使館をエルサレムに移動させたことに対する大きな感謝として、「ドナルド・トランプ駅」と呼ばれることになっている。

 イスラエルでは、ほぼ誰も宗教上の教えを実践していないが、それでも安息日には国全体が停止する。それも、無数のパブやバーやクラブが飲んだくれを追いだしてから、朝早い時間まで、わずかの数時間に過ぎない。

 イラン? イスラエル政治家は専門家だ。彼らは欧米が何を望んでいるか知っている。そして彼らは喜ばせるため彼らの方法でやる。ワシントンの偉大な同盟国で、イスラエルの秘密の仲間サウジアラビアと同じだ。

 一日後、全てがとても見慣れているように感じ始めた。私はそう感じざるを得なかった。私は私がヨーロッパにいるように感じた。同じ身勝手な態度、日和見主義、無関心。

 「我々が良い生活ができる限り、我々はそれを維持するため何でもする!もし「他の所にいる」何百万人もが我々の幸せのために命を捧げなければならないなら、誰が気にかけるだろう? 彼らを死なせろ!」

 オペラ公演、最高の公共輸送機関(ドイツ製)、高級車(主にドイツ製)やクラシック音楽(大半が、やはりドイツ産)。地元のぜいたくなブティックのヨーロッパ・トップ・ブランド。公園のキュートな飼い犬。

 パレスチナ人は存在していない。アラブ人は主として厄介ものとして存在している。非ヨーロッパ系ユダヤ人は便所掃除にふさわしい。

 真面目な話、モロッコ系やイエメン系ユダヤ人が、パレスチナ人女性や子供に発砲する命令を与えて大隊を指揮しているのを聞いたことがおありだろうかか? それから質問されたい。それは本当に「ユダヤ人であること」なのか、それともヨーロッパ植民地主義の遺産なのかと?

 実際全くお馴染みではないか? イギリスやフランスとイスラエルの唯一の相違は、ロンドンやパリと、荒廃させられた新植民地との距離が何千キロメートルもあることだ。テルアビブからパレスチナ人の破壊された生活までは、車でわずか数分のことが多い。

 

 ヨーロッパでのホロコースト以前に、ドイツ人は植民地で、彼ら最初のホロコーストを行っていた。今ナミビアと呼ばれる場所、南西アフリカで。彼らは、そこで、ヘレロ族を含め、原住民の85%以上を殺害した。ほとんど誰もそれについて知らない。私は調査するためそこに行き、書き、報告を発表した。

 第二次世界大戦中、強制収容所でユダヤ人を拷問にかけ実験したメンゲレのようなドイツ人医師たちは、以前アフリカの人々を殺し、ひどい拷問にかけた医者に訓練された。

 「ホロコースト否認論者」はこの情報を憎悪している。それは「ホロコーストは起きなかった」、あるいは「第一世界大戦後、不公平な平和で屈辱を受けたドイツが、単に「やり過ぎた」だけだ」という彼らの「発見」を完全に否定するからだ。そうではない、ドイツは、ほぼ全人口を簡単に根絶できることを証明していたのだ。だがアフリカの人々は、ヨーロッパ人にとっては重要ではないのだ。ホロコーストはヨーロッパ大陸で起きたに過ぎない(ジプシー/ロマも、どういうわけか、同様に被害者と認められていない。チェコ共和国では、ロマ絶滅キャンプが、何の記念碑もなしに養豚場に換えられた)。彼ら、非ヨーロッパ人被害者も、同様に、イスラエル人の大部分にとって、重要ではないのだ。

 ヨーロッパでホロコーストが始まったとき、ユダヤ人の大多数は彼らの良き隣人、ドイツ人がこのような残虐行為を行えるとは信じられなかった。明らかに、彼らは自身の歴史を知らなかったのだ。ドイツや他の欧州諸国は、世界中で、ホロコーストを行っている。全ての大陸で。何世紀間も。しかしながら、被害者は白人ではなかったので、彼らは被害者とされる資格がなかったのだ。

 第二次世界大戦が終わり、主としてソ連がドイツ・ナチを破った後、生き残った多くのユダヤ人がパレスチナに向かった。我々が前に言った通り、殺人犯は決して本当に罰せられなかった。ドイツの大量殺害場の報いを受けたのは、無辜のパレスチナ人だった。

 だが最初に到着したユダヤ人は一体誰だったろう? 彼らの大部分は、第二次世界大戦の初めに「ドイツ人が「このような罪を犯すことができる」とは信じることができなかった人々だった。事実を受け入れよう。彼らはヨーロッパ人だった。おそらくフランス人や、イタリア人やオランダ人やチェコ人や、ドイツ人さえ越えるヨーロッパ人だった。

 イスラエルではなく、アメリカにたどり着いたキッシンジャーのように。彼の「ユダヤの血」は全く無関係だ。重要なのは彼の「文化」だ。そして彼の文化は、ヨーロッパ植民地主義者、帝国主義偏屈者のそれなのだ!

 苦しみは別として、ヨーロッパのユダヤ人は第二次世界大戦前に、ヨーロッパで教育を受けた。彼らの文化基準はヨーロッパのものだった。彼らの大部分が1940年代後期にヨーロッパ人がアラブ人を見たのと同じ目でアラブ人を見てい。私はこれ以上多くを言うべきだろうか?

 

 そして今、ドイツ議会崩壊から64年、イスラエルは「欧米文明」の切り離せない一部だ。つまりこうだ。イスラエルは優越感に取りつかれている。イスラエルは完全に、狂信的に、唯一の真実はヨーロッパと北アメリカの真実だと確信しているのだ。イスラエルは、自身の大義を推進するため、欧米人ではない / ユダヤ人ではない何百万人もの生命を犠牲にするのをためらわないのだ。正義は、ヨーロッパ人と北アメリカ人のためと同様、白人ユダヤ人のためにのみ存在しているのだ。

 イスラエルは「ファシスト国家」ではない。だがイスラエルは欧米と同じアパルトヘイト国家で、アパルトヘイト手法で世界全体を扱っている。それが実態だ。アパルトヘイトは自国民のみに素晴らしい生活を保障するのに使われ、他はどうなっても構わないのだ。

 イスラエルは、中東いたる所で、アフリカやカシミールで、フィリピンや世界の多くの他の地域で、欧米のひどい帝国主義冒険と完全に統合されている。

 欧米と同様、イスラエル国民は何も知らず、何も知りたいと望んでおらず、彼ら自身以外の何も気にかけない。

 オーストラリアやタイやメキシコでの休暇? それは延々論じることが可能だ。それが重要だ。だが、征服され植民地化された人々の命は、そうではない。

 イスラエルで見聞したことを私は好きになれなかった。アムステルダムや、ハンブルグやパリやマドリッドで見たり、聞いたりすることが好きになれないように。

 同じひとりよがり、偽善、横柄と野蛮

「我々の要求通りにしなければ、お前の足をへし折るぞ。我々はお前の町に爆弾を投下し、お前の土地を盗むことができるが、お前が我々に反撃すれば、我々はお前を爆撃して石器時代に戻すぞ。なぜか? なぜなら我々は全能の欧米の一部だからだ。なぜならお前は、もしお前が自身を守り始めたら我々に何ができるか知っているから!なぜならお前は恐れおびえて服従するから。そして何より、我々の国民だけが重要なのだから。」

 そうこれは最初ヨーロッパに、次にアメリカに、植民地が支配された方法だ。イスラエルは学んだ。素早く学んだ。被害者は自身を素早く虐待者に換えることができるのだ。

 これについては、どんな国の法律もはっきりしている。自分の家族や親類の多くが残酷に殺されたからといって、全く異なる人々の集団を打ちすえ、強奪し、殺し始める権利は得られないのだ。

 自分が人種差別の被害者だったからといって、他人に対する植民地主義行動は正当化されないのだ。

 そう、いつも通り、私はイスラエルのインフラに感銘を受けたが、それが役立っている人々にではない。アパルトヘイトの間に、南アフリカは世界最大のハイウェーをいくつか建設した。白人のために。他の人々はどん底で暮らすことを強いられた。イスラエルも同じことをしている。

 さらに酷いことに、イスラエル首相は戦争犯罪人のように振る舞っている。しかも彼はその報酬として、彼自身の国民に再選されたのだ。

 私は集団的責任を信じている。自分たちのために、盗みや殺人が行われるのを大目に見る人々の無関心は、それ自身ひどい犯罪だ。

 長い酷い何世紀にもわたって、人種差別的狂信者のヨーロッパ人により、ユダヤ人は拷問にかけられ、屈辱を受け、殺害された。今、国際主義者や進歩的勢力に合流する代わりに、ヨーロッパ出身のイスラエル・ユダヤ人は、彼らの身元を変え、帝国主義圧制者の列に断固加わったのだ。彼らは、かつて彼らを拷問した連中に合流したのだ。

 今彼らが人類に対する罪を犯しているのは、彼らがユダヤ人だからではなく、彼らがヨーロッパ人だからだ。

 Andre Vltchekは哲学者、小説家、映画製作者で調査ジャーナリスト。彼は Vltchek’s World in Word and Imagesの創作者で、China and Ecological Civilizationを含め、多くの本を書いている作家。オンライン誌「New Eastern Outlook」独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.org/2019/05/25/it-is-indifference-of-the-israelis-that-is-killing-people/

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 植草一秀の『知られざる真実』6月9日の記事

 自民公約パンフは「日本の明日を切り刻む」の誤記?

 そして日刊IWJガイド

日刊IWJガイド・日曜版「年金への信用が揺らぐ中、国会では与党の抵抗で予算委員会が開かれない異常事態が続く! 衆院ではとうとう100日間も開会せず! 安倍政権の年金問題追及からの逃亡を許すな!」 2019.6.9日号~No.2460号~(2019.6.9 8時00分)

 大本営広報部は、開かれない国会というあくどい手口を攻撃せずに、目くらましの出来事を熱心に報じている(と思う。見ていないので。)

2019年4月13日 (土)

アメリカはもはや国ではない

2019年4月10日
Paul Craig Roberts

 私が育ち、成人初期の人生を暮らしたアメリカは国だった。人生の間に私は自分の国がバベルの塔に変わるのを見た。均質性と共通の価値観のおかげで、我々がお互いに理解し合うのが可能だった。これは画一的だったり、ものごとが完ぺきだったりしたのを意味するわけではない。バプテストはカトリック教徒ではなかった。アングロサクソン系の白人プロテスタントは黒人労働者ではなかった。女性は男性ではなかった。黒人と貧しい白人は中産階級になるのに苦労したが、それは実現可能だった。中産階級の人々が「裕福になる」のは可能だったが、金持ちになるのは困難だった。移民は制御されていて、流入の縮小が、アイルランド人やイタリア人が社会に融け込むのを助けていた。

 警察は助けになり、銃を連射しながら家に突入したり、交通遮断で人に暴力を振るったりしなかった。重要な問題に関しては妥協ができて、改革が実行され。 英語が言語だった。サービスプロバイダのガス・水道・電気や銀行に電話をかければ、素早く、電話の内容を何でも処理できる生身の人と話せた。今ではロボット音声スペイン語オプションが電話の理由に関係している選択肢をリストするのを聞かされる。顧客にサービスコストを押しつけて、企業は金を蓄え、利益を生んでいる。

 技術は社会機能を悪化させたように思われる。多様性と多文化主義は確実にそうしている。良い礼儀が、立腹したり、人を立腹させたりするのを防いだものだった。今日では、感情を害されたと言う権利を与えられている集団のメンバーは、どんな弁解でも侮辱ととる準備ができている。今日、白人や男性は、自分がしたり言ったりしたことが攻撃的だったと意図せず、あるいは知らないまま、容易に人の気を悪くさせるのだ。

 多様性と多文化主義が、アイデンティティ政治に肥沃な場を提供している。アイデンティティ政治は白いもすべてを人種差別に変えることに成功した。今では、本当に「白」という単語は人種差別主義者の婉曲表現だ。欧米文明と科学自身も白人支配のメカニズムとして説明される。先日黒人女性大学教授が時間が白いと宣言した。彼女は黒人が遅刻しがちな傾向は、時間も、白人による人種差別的な概念に過ぎなかったという事実に帰せられると説明した。黒人を遅刻させるから、時間は白いのだ。

 アイデンティティ政治によれば、白人に責任があるのだが、証拠はそれとは逆だ。大学入学や雇用や昇進で、白人のための割り当てはない。行列の先頭に行けるのは虐待されたとされる「優遇される少数人種」だ。白人にはヘイト・スピーチやヘイトクライムからの保護がない。白人は刊行物で、ありとあらゆる言葉で罵ることができ、謝罪要求や違反者を解雇させる権利や権限を持っていない。白人DNAは「嫌悪をおぼえるもの」だと宣言され、白人は「存在するべきではない」のだ。アメリカで今日出世する方法は被害者だと主張することだ。ユダヤ人はこの専門家で、黒人や女性や不法入国者が同じ手口を学んだ。

 大学教育は白人をすべての悪事の源として説明する。これは特に女性研究、あるいはフェミニスト研究からの発展に思われる黒人研究と性研究と呼ばれるものに当てはまる。女性や黒人に低い成績を与える白人男性教授が、何らかの非難をされるかもしれないと思うことあり得るが、黒人やフェミニストの教授から低い成績を点けられた白人男性は、同じようなことは期待できない。

 白人がまだ大多数の米国の人口を構成しているが、常におとしめられるのは多数派である社会の結果はどうなるのだろう? いまだに軍の根幹を成している白人男性が、女性や「優遇される少数人種」より容易に脅かされてことは何を意味するだろう?

 白人が少数派になった時、何十年間も白人に対する憎悪を教えられた人々が新しい多数派になった時、彼らの運命はどうなるのだろう?

 アメリカ人の心には、リビア人、イラク人、シリア人、アフガニスタン人、イエメン人、ソマリ族に、何十万人もの生活を破壊したのを詫びることを決して思い浮かばないのに、ちょっとした言葉や用語を「攻撃的だ」と見なす連中に、アメリカ人躍起になって誤るというのは何を意味するのだろう? この断絶は深刻だ。爆弾ではなく、言葉に傷つけられるのだ。さらに今攻撃だと言われている言葉が、誰も気を悪くしなかった時代を私は覚えている。起きたのは、人々が言葉を攻撃と見なすようを教えられたのだ。他に一体どうして「少女たち」が攻撃的になれようか? アイデンティティ政治は毎日更なる攻撃の言葉を見つけだす。まもなく白人は口を開くことができなくなるだろう。言語自身が機能しないようにされている。通信手段が機能しなければ、社会がどうして機能的できよう?

 アイデンティティ政治は分裂を作り出した。分裂は国民国家の対照だ。

 「白人優越論」と戦うふりをして、白人に対する憎悪を教えるのを専門にする多くの集団がアメリカにある。新顔はジョージタウン大学のユダヤ文明センターだ。ジョージタウンはカトリック大学か、過去はそうだった。人はカトリック文明センター、あるいはジョージタウンはアメリカにあるのだから、アメリカ文明センターを期待するかもしれない。だがそれはユダヤ文明センターなのだ。誰が資金調達をするのだろう? なぜ「極右」に熱心なのだろう? なぜジョージタウン大学にあるのたろうか?

 4月10日、ジョージタウン大学ユダヤ文明センターは、ナチのテクニックをユダヤ人と黒人を攻撃するのに使っている非ユダヤ人白人に対する反対をあおるため、ナショナル・プレスクラブで丸一日宣伝セッションを主催したと報じられている。言い換えれば、ユダヤ文明センターは、まさに非ユダヤ人白人に対し、白人反ユダヤ主義者がユダヤ人や黒人にしているとセンターが主張することをしているのだ。「会議」は「極右の憎悪と反ユダヤ主義という新しい生態系に我々はどう対処するか?」に焦点を合わせた。

 我々はすべて「極右」が何かを知っている。白人で、一つの集団として「白人優越論者」に塗り替えられている。極右は、黒人や他の人種には適用されない単語だ。

 ジョージタウン大学パレスチナ文明センターが「イスラエルにおける憎悪と反パレスチナ主義の生態系」と戦うため、ナショナル・プレスクラブで丸一日催しを主催したと想像願いたい。センターはオルタナ右翼と一緒くたにされ、憎悪と反ユダヤ主義を促進したと非難されるはずだ。

 あるいは外国での兵役を退役したアメリカ人が、アメリカ外交政策センターを組織して、ネタニヤフが自慢して、彼の要請で、トランプがイラン政府の大きな一部、イラン革命防衛隊をテロ集団と名指ししたのを明らかにした、アメリカに対するイスラエルの支配を批判したと仮定しよう。https://news.antiwar.com/2019/04/08/netanyahu-says-trump-named-iran-guards-a-terror-group-at-his-request/ センターは、反ユダヤ主義言説のかどで非難されるだろう。

 自身の外交政策を持つことができない時、その言語の言葉が禁止される時、被害者集団とされる人が、多数派とされるものより多くの権利を持っている時、分裂を引き起こすために憎悪が使われる時、どうしてそれが国だろう?

 アイデンティティ政治は、アメリカをばらばらな断片にして壊すために使われるイデオロギーなのだ。

 Paul Craig Robertsは元経済政策担当財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリップス・ハワード・ニューズ・サービスとクリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Orderが購入可能。

 ご寄付はここで。https://www.paulcraigroberts.org/pages/donate/

記事原文のurl:https://www.paulcraigroberts.org/2019/04/10/america-is-no-longer-a-nation/

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 昼の痴呆茶番、全く見なかったが、夜の番組も酷かった。宗主国トップがおいでになり、千秋楽に、土俵の上で贈呈式をされるするという。どこにお座りいただくか協議中だという。横綱が負けて、ざぶとんがあたってはいけないと。写真まで出した。墜落した戦闘機の類形を搭載し本格的空母化予定の「いずも」をご観覧になる。欠陥戦闘機を必ず爆買いしろ、という恫喝だろうに。オーストラリア牛肉がTPPのおかげで安くなって大人気。アメリカ様はそれを快く思っておられず、どう個別交渉FTAで対応するかが問われているとぬかした。これまで、本格的なノーなどいったことなどないだろう。そもそもTPPそのものも恫喝されてはいったのが始まりだろうに。選挙公約を公然とひっくり返して。そして、WTO敗訴のダメージ・コントロール。日本は勝っている。まさに大本営発表。
 三つの番組を見たが、当然ながら、アサンジについては、いずれも全く触れなかった。
 昨日翻訳掲載した彼の記事「不正の時代」の通り、属国では、マスコミなるものにも傀儡政権にも、品格は全く存在しない。
 属国呆導企業、大本営広報部というのは、ほめすぎかも知れない。占領地宣撫班。洗脳部隊。

 今の破壊しかしない政治を改めるのに、経済政策は極めて重要。だから、下記論点、大変気になっている。

日刊IWJガイド「本日午後7時より『山本太郎議員の師・松尾匡教授は国債の売りオペでインフレを抑えられると主張! しかし、国債価格の暴落に伴う金利上昇で財政破綻のリスクが!?~岩上安身による田代秀敏氏インタビュー2019.3.5』を再配信!」 2019.4.13日号~No.2403号~(2019.4.13 8時00分)

 『アベノミックス批判 四本の矢を折る』という徹底批判の名著(是非お読みねがいたい)の著者、伊東光晴京都大学名誉教授が、岩波書店の月刊誌『世界5月号』で「アベノミクス 病理の淵源」を書いておられる。文中で明石順平氏にも言及されている。

2019年3月27日 (水)

トランプはアメリカ初のシオニスト大統領

2019年3月23日
Paul Craig Roberts

 ドナルド・トランプ大統領に対しては、若干の同情を感じずにはいられない。ロシアとの正常な関係を復活させ、ワシントンによる根拠のない戦争を終わらせるという彼の狙いは、軍安保複合体と、腐敗した民主党が、トランプを大統領職から追放する企みで使った「ロシアゲート策略」くじかれた。彼と夫人は、クリントン選挙運動が金を出し、トランプや彼の仲間に対し、スパイ令状を違法に入手する腐敗したFBI指導体制に使われた偽の「スティール調査書類」のおかげで、きまり悪い思いをさせられた。モスクワで売春婦といちゃついたと言って非難され、有名なろうとするポルノ女優の訴えに直面させられ、トランプと夫人は不愉快な目にあわされた。マラーのありとあらゆる卑劣な企みにもかかわらず、「ロシアゲート」に関し、いかなる正式起訴犯罪も見つけ出せなかったマラーの無能さのおかげで、2016年から売女マスコミが言い立ててきた嘘が暴露された今、売女マスコミの精神病うそつき連中は今にも泣き崩れそうだ。マラーはトランプを見逃して、彼らを裏切ったと連中は主張している。https://www.rt.com/usa/454550-mueller-media-reactions-trump-indictment/

 言い換えれば、誰もトランプに謝罪はするまい。マラー自身がロシアの共謀の一部で、それを隠蔽する目的で任命された、という気が狂った非難を見ても驚いてはいけない。

 「ロシアゲート」の非難によって弱体化され、トランプは戦争を終わらせるという彼の狙いから後退を強いられた。彼は外交政策をジョン・ボルトンとポンペオのようなネオコン戦争屋にまかせ、イランとベネズエラとの戦争の可能性を高めた。在職しているトランプは、大統領職を目指して選挙活動をしたトランプとはほとんど似ても似つかない。

 このような圧力の下、トランプは強力なイスラエル圧力団体の保護を求めようという努力で、エルサレムと、シリアのゴラン高原に関して、アメリカの外交的先例と国際法を破った。彼はエルサレムをイスラエルの首都として認め、アメリカ大使館を移転し、3月22日にはイスラエルによるシリアのゴラン高原占領の現実を、イスラエル領土として受け入れる時期だと言った。イスラエル・シオニズムに対するこの極端な迎合はアメリカ合州国の不名誉だ。https://www.rt.com/news/454528-trump-recognize-golan-heights-netanyahu/

 こびへつらうことで、トランプが一体どういう利益を得たかは明確ではない。世論調査が信じられるなら、アメリカのユダヤ人の70%がトランプを支持しておらず、トランプの迎合は決して彼の役に立っていない。しかも、イスラエル圧力団体は、トランプに対する虚偽の「ロシアゲート」という売女マスコミ非難を沈黙させる影響力を行使し損ねている。おそらく、圧力団体は、彼から更に譲歩を引き出すため、トランプを弱い位置に置いておくことを望んでいるのだ。

 にもかかわらず、パレスチナ人に対するアメリカ支援を終了し、エルサレムをイスラエルの首都として完全に認め、シリア領土をイスラエルに譲渡する唯一の国家指導者となって、アメリカが他の国と持たず、イスラエルが他の国と持たない、イスラエル・シオニズムとアメリカの関係をトランプは確立したのだ。イスラエル権益に関係あるあらゆる問題に関し、トランプはアメリカ外交政策をイスラエルに任せたのだ。

 汚職のかどで起訴に直面しているネタニヤフを助けるため、トランプはイスラエルにゴラン高原を贈ったのだと様々な外交官や専門家が主張している。アメリカ外交政策を支配しているネオコンはシオニストで、今「白人優越論者」として切り捨てられているアメリカ労働者階級以外では、トランプ唯一の同盟者は、イスラエル・ロビーなのだだということで、これは説明できると思う。

 ロシア、中国、北朝鮮、イラン、シリア、とベネズエラに対するトランプ政権の敵意は(軍安保複合体の株主以外の)アメリカのためにはならない。だが、イラン、シリアと彼らの保護者ロシアに対する敵意は、イスラエルにとって役に立つ。シリアとイランに支援されるヒズボラ市民軍により、南レバノンを占拠したいという願望を、イスラエルは失望させられている。もしワシントンがイラクとリビアに対してそうしたように、シリアとイランを不安定にできれば、ヒズボラは支援から切り離されるだろう。さらにロシア国境上のロシア・ミサイル基地に対するワシントンの非難で、ロシアの注意と資源を中東から逸らして、シリアとイランを、アメリカ/イスラエルの圧力に余り抵抗ができないままにしておけるのだ。

 アメリカの注目と資源を、アメリカ自身に向けられるようにするため平和を目指して選挙運動をしたトランプが、今や、これまでになく外国、主としてシオニスト国家、イスラエルの問題に一層アメリカが巻き込まれるようにしているのだ。この事実からして、トランプは、アメリカ初のシオニスト大統領で、世界にとっても一層悪い兆しとなる展開だと結論するのは理に適っている。

 Paul Craig  Robertsは元経済政策担当財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリプス・ハワード・ニューズ・サービスとクリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼 の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Orderが購入可能。

 ご寄付はここで。https://www.paulcraigroberts.org/pages/donate/

記事原文のurl:https://www.paulcraigroberts.org/2019/03/23/trump-is-americas-first-zionist-president/

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 二人の会見の様子をみながら、つくづくげんなり。世界最大の属国も、領土問題を抱えている以上、さすがに宗主国の暴挙を公然と支持するわけにはゆかない。速記者会見で、柄にもなく、珍しく正論を語った。

 植草一秀の『知られざる真実』に属国の現実に関する記事を拝読した。日本を実効支配し続けてきた米官業既得権勢力

 今日は、いよいよスラップ訴訟での直接対峙。

 日刊IWJガイド「本日27日、大阪地裁大法廷で岩上安身と橋下徹氏が直接対峙! 橋下氏によるスラップ訴訟で直接・間接の損害額はすでに約1800万円を超え、今期の見通しは約1000万円の赤字に。それでも言論の自由を守るために裁判を戦い抜く岩上安身とIWJに、どうぞご支援のほどよろしくお願いいたします!」 2019.3.27日号~No.2386号~(2019.3.27 8時00分)

 

2019年3月24日 (日)

ゴランをめぐるアメリカの二枚舌が、対クリミア姿勢をぶちこわす

Finian CUNNINGHAM
2019年3月19日
Strategic Culture Foundation

 国際法に対する物議をかもす無視で、アメリカ合州国は、先週、ゴラン高原をイスラエル領の一部として公式に承認する方向で動いているという信号を出した。もしアメリカがそうすれば、「クリミア併合」という主張で、ロシアを制裁する、あらゆる道義的権威を失うことになる。

 アメリカ国務省年次報告のゴラン高原に関する部分で、この紛争中の地域に関し、「イスラエルに占領されている」のではなく「イスラエルに支配されている」と表現している。言葉遣いの変化は、1967年の六日戦争後に、シリアからイスラエルが併合した土地を示すのに「イスラエルに占領された」という用語を使う国連決議と国際基準からの逸脱だ。

 戦利品として、イスラエルは1967年からゴランの西部を占領している。1981年、テルアビブは公式にシリア領土を併合した。しかしながら、1981年の国連安全保障理事会は、アメリカを含め、併合を非合法だと満場一致で非難した。決議は、土地をゴラン全体に対して歴史的権利を有するシリアに返すよう、イスラエルに命じている。1,800平方キロメートルの地域は、北のヨルダン渓谷を見晴らす戦略的な高地だ。

 ゴランはイスラエルの公式な領土と認めるという最近のきざしを、もしワシントンが確認すれば、その展開は国際法の言語道断な無視だ。

 だが、おまけに、そのような動きは、2014年、自発的にロシアの一部になった黒海半島クリミア問題に関し、ワシントンがおこがましい振る舞いするのを禁ずることになる。

 つい先月、マイク・ポンペオ国務長官は、クリミアを「併合した」ロシアに対する非難を繰り返した。ロシアが「クリミアをウクライナに返還する」まで、モスクワに対するアメリカ制裁は維持されることを、ポンペオは強く主張した。

 「侵略を正当化し、ウクライナ領土の併合を覆い隠すためにロシアが使った身勝手な嘘を世界は忘れていない」と彼は言った。「ロシア政府がクリミア支配権をウクライナに返還するまで、アメリカはロシアに対する制裁を維持するつもりだ。」

 去年、ポンペオの国務省は「クリミア宣言」を発表し、その中で「ロシアは、いかなる国も他国の国境を武力で変えることはできないという民主的諸国が共有する国際原則の基礎を傷つけている」と述べた。

 ロシアによるクリミアの「非合法併合」というワシントンと欧州連合による主張は、モスクワに押し付けられた5年にわたる経済封鎖の中核基盤だ。それら制裁はロシア国境沿いで悪化するロシアとの緊張と、NATO軍隊増強に寄与した。

 それらの主張は、しかしながら大いに議論の余地がある。クリミア住民はウクライナから分離し、ロシア連邦に加わるため、2014年3月、合法的国民投票で投票した。この国民投票は、合法的に選出されたビクトル・ヤヌコーヴィッチ大統領に対し、アメリカとヨーロッパが支援した2014年2月のキエフでの非合法クーデターに続くものだ。歴史的に、クリミアはロシアと何世紀も共有された文化遺産がある。ウクライナ国家内での、そのかつての位置は、冷戦と、それに続いたソ連崩壊に由来する異常といってほぼ間違いない。

 いずれにせよ、ワシントンによる最近の偽善以外、ゴラン高原とクリミアとの間の比較は不十分だ。クリミアとその住民が、歴史的にロシアの一部であるのに対し、ゴラン高原は議論の余地なくイスラエル軍占領により強制併合されたシリアの主権地域だ。

 国連安全保障理事会決議497に明記されている通り、イスラエルによるゴラン占領の違法性は、国際法の下で記録事項なのだ。

 クリミアに関しては、いかなる国際的な負託も皆無だ。ロシアによる「併合」という主張は、ワシントンとヨーロッパの同盟国がでっちあげた疑わしい政治主張だ。

 国際法を無視して、ゴランをイスラエルの一部として認知するワシントンによる最近の動きは、いくつかの他の最近の進展に続いている。

 リンゼー・グラム共和党上院議員は、先週、あてつけに、イスラエル国防軍ヘリコプターに乗って、ベンヤミン・ネタニヤフ首相と共に、イスラエルが占領しているゴランを訪問した。グラムは訪問後、区域をイスラエル主権下だと公式に認めるよう、トランプ政権に、勧めるつもりだと述べた。

 現在、ゴラン全域をイスラエル領土だと宣言することを目指す法律が、アメリカ上院と下院両方で審議中だ。

 トランプ政権下での、イスラエル擁護偏向へのワシントンのあからさまな移行は、2017年末、ホワイトハウスが、エルサレムがイスラエルの首都だと宣言したことと一貫している。トランプ大統領によるその動きは、エルサレムは、イスラエルと将来のパレスチナ国家間で共有される首都であり、(機能停止している)和平交渉によって解決されるべきであることを明記した国際合意と国連決議をくつがえしたのだった。

 がなぜこの時点で、イスラエル向けのご褒美として、ワシントンがゴラン問題を取り上げたのかは正確に明きらかはない。トランプ政権が、来月の選挙のため、ネタニヤフに政治的後押しをしてやっていると見なすことも可能だ。

 彼の義理の息子ジャレッド・クシュナー一家の投資を通して彼の政権につながっているアメリカに本社を置くジニー石油会社のために、トランプがそうしているという憶測が以前もあった。ニュージャージーのこの企業はイスラエルに子会社があり、ネタニヤフ政権につながっていて、長い間豊富な石油資源のためにゴランでの採掘を目指していた。

 ゴランに対する動きは、アメリカが支援する政権転覆を目指す秘密戦争がシリアにより歴史的敗北したことに対する、バッシャール・アル・アサド大統領への報復でもあり得よう。ほぼ8年の戦争は、シリア軍に対し、ゴランから出撃する聖戦兵士を密かに支援するイスラエルによっても支援されている。ロシア、イランとヒズボラによる重要な軍事支援のおかげで、アメリカによる政権転覆策謀を克服したことに対して、はゴランを併合というイスラエルの主張に対するワシントン支持の強化というしっぺ返しの可能性はある。

 だが背景説明が何であれ、イスラエルによるゴラン併合を合法化するワシントン提案は恥知らずな国際法違反だ。そうすることで、アメリカは戦争犯罪とシリア領土の窃盗を公然と支援しているのだ。アメリカ国務省「クリミア宣言」にもある。ワシントンが絶えずロシアに訓戒を垂れている「根本原則」のはずの「他国の国境を武力で変える」ことだ。

 すでにお気付きのように、クリミアもゴランも領土問題だ。それにもかかわらず、ゴランに対するワシントンの二枚舌は、クリミアに対するワシントンの姿勢を無効にする。もしヨーロッパが、ゴランに対するアメリカの動きに意気地なく従うのなら、彼らはクリミアに関しても、口も、説教のような制裁も閉じるべきだ。

記事原文のurl:https://www.strategic-culture.org/news/2019/03/19/us-duplicity-over-golan-demolishes-posturing-on-crimea.html

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 日刊IWJガイド・日曜版「4月7日が投開票日! 統一地方選とも同日!『大阪スワップ選挙』本日大阪市長選の告示日~ 固まる『維新包囲網』、共産、立憲、国民が自公候補を自主支援・支持を決定! 投票にいこう!」 2019.3.24日号~No.2383号~(2019.3.24 8時00分)

スワップ選挙も問題だが、スラップ訴訟も大いに気になる。どちらも同根。

植草一秀の『知られざる真実』最新記事2019政治決戦で日本政治の流れを変える の冒頭を引用させていただこう

政治決戦の年だが政治論議が盛り上がらない。
メディアが政治問題を取り上げていないことも影響している。
麻薬事案を含む芸能ネタに人心を引きつける。
地震や富士山爆発、あるいはPM2.5のようなネタに人心を誘導する。
最重要話題はスポーツだ。
GHQの3S政策がそのまま踏襲されている。


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