シェール・ガス・石油

2020年9月18日 (金)

サウジアラビアとMbSにとって、砂漠のたそがれ?

2020年9月16日
F. William Engdahl
New Eastern Outlook

 サウジアラビアの事実上の支配者モハンメッド・ビン・サルマン皇太子は、次から次の、筋の悪い経済的意思決定によって、世界の石油大国を破壊させる任務を帯びているように見える。今MbSが、サウジアラビア石油価格の新たな引き下げを命令するにつれ、愚かなビジョン2030年計画から、王国予算の87%の資源である伝統的石油部門に至るまで、彼の経済は全ての方面で崩壊しつつある。サウジアラビアの景気悪化は、中東を越えて、大きな地政学的影響を与えるだろう。

 成長するアメリカ・シェール石油産業を標的にしていた、2014年の石油価格戦争から何も学ばなかったかのように、サウジアラビアのMbS殿下は、三月に、新たな石油値引き競争を命令した。それは、正式な石油輸出国機構メンバーではないロシアが、日産300,000バレルの削減追加を受けいれるのを断った後だった。ロシアの主張は、非常に不確実な世界石油市場で、そうするのはばかげていて、反生産的だということだった。ロシアは正しかった。四月初旬までに、サウジアラビアは世界市場を、追加の一日300万バレルで溢れさせた。それは、まさにCovid-19コロナウイルス蔓延を巡る世界的パニックが、世界の航空会社や自動車やトラックや船舶の燃料需要を、事実上、停止に導いた時のことだった。MbSはそれを考慮に入れるのを忘れ、石油価格は急落した。それとともに、サウジアラビアの国家予算に対する石油収入は減少した。

期待はずれ

 ロシアとアメリカ両方に対する三月のサウジアラビア石油戦争後の二週間で、世界石油価格は、一バレル60ドル近くから、30ドル以下まで急落した。控え目な言い方でも大惨事だ。フィッチ・レーティングスによれば、国家予算を均衡させるため、サウジアラビアには、一バレル90ドルの石油価格が必要だ。四月までに、コロナウイルス封鎖が世界中で猛威を振るう中、サウジアラビアの石油輸出収入は2019年4月、驚異的に大きく65%も減少した。大局的に見ると、2012年には、サウジアラビアの石油輸出収入は約3500億ドルだった。2020年、推定収入は、1500億ドルに達しない可能性がある。

 コロナウイルス封鎖が世界経済に犠牲を強いるにつれ、四月初旬までに、世界の石油需要は前代未聞の30%急落した。サウジアラビアが率い、今回、ロシアも参加した、前例がない石油輸出国機構による一時的な削減で、石油毎日1000万バレルの生産で、世界価格が、一バレル20ドルから、約40ドルにゆっくり上昇したが、まだ回復からほど遠く、中国とアメリカを含め、世界経済で石油需要は回復からほど遠いため、9月中旬に価格は再びより安くなっている。

ビジョン2030?

 この状況は、石油依存から第四次産業革命へとサウジアラビアを跳躍させるMbSの中期プロジェクトにとって、惨たんたるものだ。MbSは、論議の的のマッキンゼー・コンサルタントが彼のために作成した報告を採用し、それをビジョン2030と呼んだ。

 サウジアラビアのビジョン2030を、非現実的な夢のような話と呼んでも控え目にすぎる。基本構想は、2017年末に、MbSが発表し、2030年までのわずか10年間で、砂漠の王国を、進歩したハイテク国家にすることを歌っていた。

 ビジョン2030年の全体的な計画は、現在の環境で約束した新経済を実現するのに、ほとんど役立たない新自由主義提案の寄せ集め以上の何ものでもない。実際それは、おそらく既存の石油を基本とする経済的安定を壊し、何十年もの石油の富にもかかわらず、推定20%が貧窮生活を送っているサウジアラビアで所得格差を大いに悪化させる可能性が高い。

 それがどんな意味であれ、2016年の明示的な目標は「活気に溢れた社会、繁栄する経済と意欲的な国」を作り出すための三本の主柱を含んでいる。ビジョンの33項目のうち、14項目が経済、11項目が社会問題で、8項目が、行政だ。国民の70%が公式に太りすぎなので、MbSの「ビジョン」には「各週運動するサウジアラビア人の数を倍にする」という目標も含んでいる。他の目標には、個人貯蓄を引き上げ、三つの都市を、世界のトップ100位にランクされるようにすることも含まれている。NEOMは、一つではない。

 計画は、非石油のGDPを16パーセントからGDPの50パーセントに増やすという高い目標を明記している。失業率を12パーセントから7パーセントに減らす。海外投資で、一兆ドルを呼び込む。信じられないことに、ビジョンは、年に120万人の(非宗教)観光客と、3000万人の巡礼者を招き入れ、「公的投資基金PIF資産を二兆ドルに引き上げる」ことを目指している。2018年、サウジアラビアは、巡礼以外に、わずか200,000人の観光客を引き付けた。去年、約260万人の巡礼者がメッカ巡礼をし、宗教観光事業が120億ドルを生み出した。今年はコロナウイルスのため、全ての巡礼が中止された。

 サウジアラビア国営のPIF(公的投資基金)は現在、約3200億ドル持っている。目標は二兆ドルだ。簡単に言えば、サウジアラビアを石油時代から、5G、AI、遺伝子編集などのハイテク時代に引き上げるはずのビジョン2030は、貴重な国家部門の一部を民有化し、政府による石油や他の助成金を削減し(余裕がない国民に対する事実上の税金)、何らかの方法で外国人投資家を引き付け、世界で宗教的に最も保守的な国の一つを開放する計画なのだ。それは2018年のことだった。以来ウェブサイトは公式に更新されていない。

NEOM

 MbSの「ビジョン」の中心は、ほぼベルギー大の完全に新しい都市、アラビア語で「新しい未来」を意味するNEOMの創設だ。公式ホームページは計画をこう説明している。「NEOMは、町と市、港町と企業区域、研究センター、スポーツやエンターテインメント施設、観光地を含んでいる。それは世界中からの百万人以上の市民用の家と仕事場だ。」 上機嫌なMbSが2017年のインタビューでブルームバーグに語った。「我々は、メインロボットとNEOMで最初のロボットが、NEOM、ロボット・ナンバー1であるよう願っています。全てがインターネット・オブ・シングスで人工知能とつながります。全てが。」

 NEOMの予定場所は、紅海の南イスラエル、エジプトとヨルダンに近い、砂漠の不毛の地域だ。最も近いサウジアラビアの都市はタブークだ。公式説明にあるように、計画された百万人の住民は、おそらく、サウジアラビア現地人のエンジニアやIT航空宇宙科学者ではないだろう。彼らはハイテクの才能を輸入しなくてはならない。

 推定5000億ドルの未来的なNEOMはビジョン2030の中でもMbSが長年暖めてきた計画だ。それは遍在するムハンマド・ビン・サルマーン・アル・サウド皇太子が議長を務めるサウジアラビアのPIFに資金調達される予定だ。PIFが、サウジアラビアの「大躍進」の資金調達をすることになっている。NEOMのぜいたくな観光区域と経済地域の一部としてエジプトの都市シャルム・エル・シェイクも取り込むサウジアラビアの融資計画さえある。

 一体どうやって? ここから厄介になる。2016年、サウジアラビアの外貨準備高は7000億ドルだった。4月、石油価格が崩壊した時、それは4480億ドルになっていた。増大する国の赤字予算に対応するため政府はVAT消費税を3倍にし、ガソリン価格を二倍にしたが、とうてい国民の支持は得られなかった。VATは、2018年の5%から、今年15%まで行った。

 MbSに率いられた公的投資基金も、決してうまくは行っていない。

 PIFのために、更に1000億ドルを集めると期待され、大いに売り込まれた資金源は巨大国営石油会社ARAMCO民営化だった。現在の石油環境で、それはポシャッた。当初の5パーセントを売り、1000億ドル以上集めるのではなく、IPOは縮小され、1.5パーセントが、265億ドルで売られたが、外国人投資家が見通しに興味を持っていなかったため、大半が国内向けだった。今彼らの最近の石油戦争で、投資先としてのARAMCOに対する外国の信頼は消滅した。「彼らは値引き競争を始めて、[予想される利益について]彼らのすべてをだましたから、ARAMCOに投資した人々を含めて、皆の信頼を失った」とカイロのアラブダイジェストの編集者ヒュー・マイルスが述べた。将来のARAMCO株販売で、PIFを3兆ドルの基金に変えるように意図されている。当面ありそうにない。

 MbSは彼のPIF基金資産を膨らませるもう一つの望みは、何十億も日本のソフトバンクに注ぎ込むことだった。それも同様にひどい結末になった。5月、ソフトバンクは2019-2020会計年度で、サウジアラビアのPIFが450億ドル投資したビジョン・ファンドが177億ドルの損失を被ったと発表した。報道によれば、サウジアラビアPIFは、2000億ドルの太陽光発電所でソフトバンクと協力する計画も中止した。

 最近サウジアラビア中央銀行SAMAは、Covid-19封鎖のさなか、お買い得品になるよう願って、PIFに更に400億ドル貸した。彼らは、問題を抱えて、益々疑わしく見えるボーイングを含め、世界経済の未来の回復に賭けている。

 コロナ封鎖のさなか、石油価格は下落し、国営巨大石油企業ARAMCOと結びついたサウジアラビア経済を転換する希望は厳しい。さらに悪いことに、2019年12月に、株の5パーセントを上場した際に約束したので、ARAMCOは750億ドルの配当を支払わなくてはならない。会社は、今後5年間、この年度ごとの支払いを維持しなければならない。

 この時点で、NEOMが暗礁に乗り上げてただけでなく、ビジョン2030丸ごと壊滅状態だ。サウジアラビアは、1945年以来、これまで決してなかった状態で苦闘している。

 地政学的意味

 お仲間の隣国、UAEとバーレーンがイスラエル承認に公式に同意した今、MbSはアメリカが仲介した、この構想に参加するよう、かなりの圧力を受けている。環境重視の取り組みに対する圧力が政治的に増大するにつれ、世界の石油需要は、特にEU工業国や北米で下落することを、あらゆるものが示している。それは既に、サウジアラビアが変えることは、ほとんど不可能な深刻な世界的な石油供給過剰を引き起こしている。

 重要な軍事的要素を含む、最近のイラン-中国の25年の戦略的パートナーシップは、イランに支援されるフーシ派反政府派が、リヤドや他のサウジアラビア標的に頻繁にミサイルを打ち込むことが可能で、サウジアラビアにとって大失敗だった、イエメンや他の場所での一連の代理戦争を越える、新しい地政学戦略を考え出すようMbSとサウジアラビアに対する圧力を増している。数カ月前、UAEは、イエメンに介入し、古い冷戦ラインに沿って国を分割して、サウジアラビアが願う、むなしい破壊的戦争を事実上終わらせたのは、MbSにとって、明らかな屈辱だ。

 三年前、MbSは今、サウジアラビアやエジプトや他の湾岸君主国家で活動を禁止されているムスリム同胞団との親密な結びつきのかどで、カタールに対する経済制裁を宣言した。MbSが、UAEとバーレーンに、イスラエル承認で、公然と加わるよう強く求められる中、舞台裏で既に進行中のものがあり、今週、ワシントンは、イランに対する圧力を増すため、カタールとの亀裂を修復するようサウジアラビアを促した。もしそれが起きれば、今日遥かに弱い経済状態のサウジアラビアが、イランに対処する新戦略が出現するかもしれない。アメリカの強い対抗圧力の中、かつてトルコやイスラエルにまで拡張することを予想していた中国の一帯一路構想の未来は不明確だ。中東全体が不安定な現時点、世界の石油に対する権力のたそがれを目にしている、かつて強力だったサウジアラビア王国は、粘土の足の巨人のように見える。

 F. William Engdahlは戦略リスク・コンサルタント、講師。プリンストン大学の政治学位を持つ石油と地政学のベストセラー作家。オンライン誌New Eastern Outlook独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.org/2020/09/16/twilight-in-the-desert-for-saudi-and-mbs/

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 民族の性格は容易には変わらないようだ。人ごとではない。歴史的に、お上の言うことをじっと聞いてきた民族は、いくら理不尽なことを言われても決して逆らわない。たとえ宗主国に、戦争をさせられても?

 LITERAの下記のニュース、わけがわからない。

大坂なおみの行動を賞賛し黒人差別に抗議した“自民党議員”がツイート削除し謝罪! 百田尚樹の「自民党は注意せよ」が原因か

 いくら馬鹿にされてもおこらないと、こういう人物が揃う。

デジタル担当相・平井卓也は古巣の電通を使って自民党のネット操作を始めた張本人! 自ら福島瑞穂に「黙れ、ばばあ!」の書き込み

 百田尚樹といえば、下記番組を昨日見たばかり。

百田尚樹という虚しさ 石戸諭さんが見たポピュリズムの今【池田香代子の世界を変える100人の働き人 42人目】

 

2020年9月17日 (木)

広範な地政学的戦いの一環として犠牲にされたナワリヌイ

2020年9月15日
ジェームズ・オニール
New Eastern Outlook

 現在ロシアの反体制派政治家アレクセイ・ナワリヌイの病気に対して行われている報道ほど、欧米メディア標準の情けない劣化を明らかに例証する近年の物語は数少ない。

 ナワリヌイは、与党のロシア政治家たちにとって、せいぜい一つの些細な問題に過ぎない。最近の選挙で彼が得た票は2%以下だ。大半の欧米諸国では、このような得票率は、単一争点の狂信者や、宗教的変人や、わずかな時間、衆目を集めるのを楽しむ、いつもの膨大な連中と一緒くたにされ、ほとんど言及されるまい。選挙風景にかろうじて登場する集団は、ナワリヌイが得るようには、広範囲に報道されないはずなのは確実だ。

 従って、彼の多くの冒険や災難を宣伝するのは、より広範な政治的目的に役立つのだが、この場合、ウラジーミル・プーチンが、本格的な反対者に直面するというプロパガンダ主題を呼び起こす。関連する話題は、もし当該の欧米お気に入りの人物が、実際に今までに、本物の政治的権力は言うまでもなく、かなりの票さえ獲得できないなら、それは政治的な不正行為のせいに違いないというのだ。

 ナワリヌイは、その経歴で、一度ならず物理的に攻撃され、選挙法や、政治的抗議行動に関する法律に対する絶え間ない違反のかどで、一度ならず投獄されている。もちろん彼が逮捕されても、迫害されているという彼の叫び声や、支配体制に対する脅威やらのと現実主義が完全に欠如しているのが特徴の類似の主張を弱めることは決してない。

 こうしたことのどれも、欧米主流のメディアから見て、彼を貶める効果はない。モスクワへのフライトで病気になったナワリヌイの最近の事件は、特に欧米メディアで、反ロシア宣伝、特に対プーチン攻撃を呼び起こした。

 熱狂的な相次ぐ主張には、一連の事件の論理的分析が欠如している。ナワリヌイは、一杯のお茶を飲んで、フライトで病気になったと我々は聞かされている。差し当たりこれが正しいとして、お茶はフライト前、それとも最中に、飲み干されたのだろうか? この質問への答えは曖昧だ。もしそれがフライト前なら、お茶をいれた人物、あるいは彼にそれを届けた人を調査するのにどんな措置がとられたのだろう? 再び、完全に空白だ。

 ナワリヌイは機内で、酷く病気になったことは、圧倒的に、(もし本当に何かがあったなら)、彼は機内で物質を摂取したことを示唆している。またしても、誰から、どんな状況でかは、答えられないままだ。問題とされているノビチョクは、ほとんど一定不変に急速に効果のでる致命的物質だとされているが、彼は生き残った。報道では、彼はやかましく金切り声を上げていたとされ、一般に致命的物質の、致命的な量を摂取したことと関係づけられる反応ではないことを示唆している。

 飛行機は経路から逸れて緊急着陸し、そこでナワリヌイは病院に急送され、必死な努力で命は救われた。これは、国家が援助する暗殺未遂とは全く一致しない。

 ロシアの病院は彼の命を救う必死の努力をした。治療の一部として、彼らは検査でノビチョクタイプによる中毒の証拠を示さなかった血液検体を採取した。病院は、この一連の出来事の理解にとって、極めて重要なその血液検体を保持している。

 ナワリヌイは、それからベルリンの病院に飛行機で運ばれた。再び、いくつか奇妙な点がある。彼は、どうやら、これまでのところ未知の組織が支払った非営利の飛行機で連れて行かれた。経費は高かっただろうが、それを誰が支払ったのか我々は知らない。

 もしナワリヌイが実際、ノビチョクのような毒を盛られていたら、彼がこのような中毒が容易に確認可能な欧米病院に飛ぶのを許されるという論理は全く理屈に合わない。

 今、ベルリンの病院は、ナワリヌイ氏から(細部は、むしろ曖昧だ)ノビチョクのような物質を検出したと発表した。この発表に対しては、多くの論理的可能性がある。

 第一に、ロシア医療チームが信じられないほど無能で、患者の病気の原因を発見できなかったということだ。これは、まずありそうにないと思える。第二に、ナワリヌイはベルリン(五時間の飛行)への途中、あるいは彼がベルリンに到着した後、飛行機で物質を投与された。ロシアの医療専門家が有能だったことを認めるなら、物質が投与された時期は、フライト中か、到着後だったに違いない。この選択肢は、ナワリヌイに、実際、検出された、このような物質があったと想定しているが、確実と言うには程遠い仮定だ。

 これはナワリヌイへの攻撃に対する、より重要なことに、事件がプロパガンダに使われたより広範な動機の問題を提起する。これは、ナワリヌイの病気に責任があるとして、ロシアに対して作り出されているヒステリーの本当の動機に我々を近づける。

 ロシアの石油とガスをドイツにポンプで送るノルドストリーム2プロジェクトは、あと数週間で完成に近付いている。アメリカが、このプロジェクトには、大反対で、プロジェクトを中止させる取り組みで、ドイツと(領海をパイプラインが通過する)デンマークをいじめ、甘言でつり、恫喝し、賄賂を使ったのは秘密ではない。

 誰も全く驚かないが、その代わりに、アメリカはドイツに、彼らの燃料を供給したいと望んでいる。アメリカの選択肢の費用はロシア製品より約40%高い事実が、ドイツ(そして他のヨーロッパ市場)がロシアの選択肢の方を好む強力な理由だ。アメリカの供給元に依存しないという政治的誘因もある。アメリカがヨーロッパの供給元になれば、ほぼ確実に価格は上がり、ヨーロッパ・ユーザーにとって、競合上、大きく不利になる。

 執筆の時点で、ドイツとロシアの合意は剣が峰にに立たされている。これまで、アメリカのいじめと恫喝に耐えていたドイツのアンゲラ・メルケル首相は、今、ロシアとの契約について曖昧に思われる。ドイツが契約を取り消せば、ドナルド・トランプにとっては大勝利で、ベラルーシでのクーデター未遂挫折に対する多少の慰めにもなるだろう。

 契約取り消しが、ヨーロッパ人に莫大な費用を課すことなど、トランプは全く心配していない。経済的経費はヨーロッパ側の負担に過ぎない。彼らは、またもや独立の面目をはっきり潰すことになる。ロシアは、経済的、政治的な絆の、より広範な再編成の一環として、東方の選択肢を開発しているが、ロシアにとっても損失は同様に膨大だ。

 おそらく、この情けない長編物語から引き出される主要な教訓は、ロシアはヨーロッパ市場に対する代替物を作る努力を強化しなくてはならないことだ。ナワリヌイは、アメリカが演じる広範な地政学ゲームに巻き込まれると、個人がいかに方便に使われるかの実例なのだ。

 ジェームズ・オニールは、オーストラリアを本拠とする法廷弁護士で地政学専門家。オンライン誌New Eastern Outlook独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.org/2020/09/15/navalny-sacrificed-as-part-of-a-wider-geopolitical-battle/

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 ジャーナリストの横田一氏、官邸総理会見から「指名」排除されていたが、IWJの岩上氏は、4回続けて『抽選外れ』の怪!日刊IWJガイド冒頭を引用させていただこう。

はじめに~菅義偉(すが よしひで)氏が第99代総理大臣に選出されるも高揚感も期待感もまったくなし! 岩上安身は官邸総理会見から排除!? 4回続けて『抽選外れ』の怪! 菅氏の後任となる内閣官房長官には加藤勝信(かとう かつのぶ)厚労相を起用!! 政府の立場や見解を誠実に国民に発信するべき官房長官に、政権に都合の悪いことは一切答えない鉄面皮の「菅話法」から「ご飯論法」ではぐらかす名手へバトンタッチの悪夢!!

 大竹まことのゴールデンラジオで、たまたま拝聴した深澤真紀教授の日本の若者の無力感と、その遠因の法律についての話は衝撃的だった。若者だけでなく大人も無力感。この無力感蔓延こそ、与党の作戦。

 不作為による人口削減推進?とんでもない人物がコロナ対策を統括。

 LITERA

菅政権で「公費不倫出張」の和泉洋人首相補佐官が再任、“官邸官僚”のトップに! 虎の威を借る恫喝と行政の私物化が再び

2020年9月13日 (日)

ナワリヌイ偽旗作戦の張本人連中がウソを隠蔽するため新しい展開を発明

Finian Cunningham
2020年9月11日
Strategic Culture Foundation

 ナワリヌイ毒物中毒事件は、その後、ドイツ軍諜報部が、ロシア反体制派分子が飲んでいたとされる一本の水のボトルで、ノビチョクの痕跡を発見したと主張し、新展開をしている。これは、むしろ、この偽旗作戦の張本人連中が「酔っぱらった」ように聞こえる。つまり、彼ら自身の物語固有のばかばかしさに狼狽したのだ。

 先週ドイツ政府は、ドイツ軍研究所が、セルゲイ・ナワリヌイの体液中にノビチョクを発見したと発表した。それは即座に、クレムリンがソ連時代の神経毒を使い、ナワリヌイ殺人未遂に責任があるという非難になった。

 ドイツ側にとっての問題は彼らの話が、まもなく、8月20日、彼がシベリアからモスクワまでのフライトで病気になった際、最初にナワリヌイを治療したロシアの毒物学者からの反対に出くわしたことだった。ロシアの医療関係者は、彼らは、神経系を攻撃する有機リン酸タイプの化学物質を含め、あらゆる範囲の毒に関してナワリヌイを検査したと言った。ロシアの医者は、ほんのわずかの毒も見いださなかったと断言した。彼らはナワリヌイの昏睡は、既存疾患、おそらく糖尿病に誘発されたと結論した。更に、ナワリヌイが、8月20日に連れて行かれたオムスクの病院の医者は、彼の体液の原試料を持っていると言った。

 この後者の詳細が、ドイツに、毒の入った水のボトルという新しい要素で、連中の話を説明するよう強いたように思われる。もしロシアが、本当に、毒の存在を示さないナワリヌイの生体試料を持っているなら、ドイツの話は、デッチアゲとしてばらばらに崩壊する。それはただ、8月22日に彼がロシアからに空輸されたベルリンの病院で治療されている間に、ドイツ人によるノビチョク発見とされるものは、彼の体液を故意に汚染した結果だったことを意味するだけだ。

 彼がシベリアの市トムスクからのフライトで病気になった後、ナワリヌイの親族が、ボトルとされるものを保持していたことはデア・シュピーゲルが報じている。彼らはオムスクでは、ボトルをロシアの毒物学者に渡さず、ナワリヌイが二日後にベルリンに到着したとき、その代わりにドイツ人にボトルを渡したとされている。

 この「ボトル仕掛け」はロシア側の主張による壊滅的矛盾を避けるのに便利で必要な小道具だ。今ドイツは、ロシアが入手できなかった証拠を持っていると主張できるのだ。

 だが、このような策略は、更なる疑問を招き、ドイツの説明を、ばかばかしくないにせよ、一層信じ難くする。

 ノビチョクがナワリヌイを毒殺するのに使われていたなら、44歳の反体制派分子は今頃死んでいた可能性が高い。彼の側近と、飛行中、彼に近づいたフライト・アテンダントも中毒症状を示したはずだ。致命的な神経ガスで汚染されたボトルを、ナワリヌイの家族が被害を受けずに、ドイツに持ち込んだことなど想像もできない。

 奇妙なナワリヌイ事件は、同様に異様なスクリパリ事件と確実に似ている。それでも後者は、ロシアの罪を「実証する」ため、前者の先例として引用されている。ノビチョク武器とされるものは、すぐ近くにいる人に対しては、その致命的な効力を失うという驚くべき能力を持っているように思われる。直接の被害者たちは、不可解な昏睡に入り、イギリスや、今回はドイツ政府に、密かに拘留され、人前で再び見られたり聞かれたりしないのだ。両方の事件とも、不思議な容器が登場する。2018年3月、イギリスのスクリパリ事件でノビチョク武器が入っていたとされるのは香水ビンで、ナワリヌイ事件で今、水のボトルだ。

 MI6二重スパイのセルゲイ・スクリパリ暗殺未遂とされていることと同様、ロシアの反対派アレクセイ・ナワリヌイに関する最近の事件は、モスクワに対する欧米制裁と敵意を煽動するための偽旗挑発なのは疑いようはない。

 ナワリヌイの体からドイツがノビチョクを発見したとされることについての報道の直後、予想通り、ロシアとドイツのノルド・ストリーム2ガス・プロジェクトの中止要求がでた。ワシントン支持派のドイツ人政治家連中は、長い間、ロシアとの意欲的なエネルギー貿易に反対だったのは秘密ではない。

 トランプ政権と米議会からの放棄しろという巨大な圧力にもかかわらず、今までドイツのアンゲラ・メルケル首相はノルド・ストリーム2完成を望む決心が固かった。アメリカの狙いは明らかにロシアのガス・エネルギー供給をアメリカ輸出で置き換えることだ。

 ナワリヌイの明白な毒殺の試みは、戦略上のこのアメリカの狙いとぴったり一致する。ドイツ軍情報部と特定政治家の太西洋対岸枢軸への忠誠からすれば、モスクワに対する偽旗挑発がどのように画策されたか想像するのは困難ではない。

 問題は、ノルド・ストリーム2を妨害するため、ナワリヌイを被害者に仕立て上げるのをあせる余り、張本人連中は、ナワリヌイの身体でノビチョク発見という主張の誤りを立証するロシア医師による生憎の例外を見落としたことだ。自分たちの不器用なミスを悟って、張本人連中は、話の中に、汚染された水のボトルという、もう一つのしかけを考え出すしかなかったのだ。だが、信頼性という点で、彼らの発明は筋が通らない。

 これはナワリヌイの生存可能性に対する重大な帰結的意味を持っている。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の宿敵として、欧米に長年かつぎ上げられ、誇張された反対派としてのナワリヌイは、プロパガンダ兵器としては、生きているより、死んだ方が、価値が高いのだ。偽旗物語が失敗したので、ナワリヌイ、ノビチョクに「屈する」と脚本を訂正して、掛け金を劇的に上げる誘惑があるのかもしれない。

 Finian Cunninghamは主要報道機関の元編集者・記者。国際問題について多く書いており、記事は複数言語で刊行されている。

 個々の寄稿者の意見は必ずしもStrategic Culture Foundationのものを意味しない。

記事原文のurl:https://www.strategic-culture.org/news/2020/09/08/navalny-false-flag-authors-invent-new-twist-to-cover-lies/

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 コロナも政治も、大本営広報部呆導を見ていない。とはいえ、昨晩の報道特集(JNN / TBSテレビ)は、さすがに素晴らしい内容だったらしい。見損ねたのは残念。公安情報と人事恫喝による恐怖政治の実体。これから一層激化する。

 日刊ゲンダイDIGITAL 杞憂であってほしい話題。

秋冬は危険 新型コロナ“第3波”国内死者12万人の衝撃データ

 デモクラシータイムス 決してテレビでは語られない話題。

菅談合政権への茶番劇 哀れ石破の愚直ぶり WeN20200911

2020年9月 9日 (水)

ロシア - ノルド・ストリーム2 対 アレクセイ・ナワリヌイ毒物被害

2020年9月7日
ピーター・ケーニッヒ
New Eastern Outlook

 8月2日水曜日 - すべてのドイツのテレビ局、主流メディアは一方的にロシア反体制派アレクセイ・ナワリヌイの毒物被害とされることに熱心だった。二週間後、彼がシベリアのトムスクからモスクワまで飛行機で移動する際、機内で病気になった時、定期航空便はオムスクで緊急着陸を強いられた。

 ナワリヌイはオムスクで入院し、人工的に昏睡させられ、しっかり観察された。彼の家族は、即座にロシアからドイツのベルリンに飛行機で移送し、西の注目と西の治療を得るよう望んだ。そういうことになっている。最初オムスク病院の医療スタッフは、ナワリヌイの健康は、この種の輸送のために十分安定していないと言った。数日後、彼らは輸送可能だと言った。ベルリンは、「毒を盛られた」患者をベルリンに飛行機で運ぶため、ドイツ納税者の負担で病院飛行機を送り、これまで12日間、彼はベルリンの「シャリテ」大学病院で人工昏睡状態だった。少なくともそれが政府報告だ。

 11日後、最終的に「科学者」、おそらく軍の毒物学者が、ナワリヌイは軍用神経ガスノビチョクを盛られていたことを発見した。

 軍用! で、もう一つの奇異なノビチョク事件を鮮やかに思い出す。2018年、セルゲイ・スクリパリとユリア・スクリパリ親子が、世界でもノビチョクを製造する少数の研究室の一つ、ウィルトシャーのポートンダウン極秘軍研究室から、約12キロ離れた公園のベンチで意識不明で発見されたのだ。当時のイギリスと世界の即座の反応は、現在と同じだった。プーチンがやった! セルゲイ・スクリパリは、10年前、ロシアから解放されたロシアの二重スパイで、イギリスで平穏に暮らしていた。ロシアはソ連崩壊後、化学兵器製造をやめたと主張している。

 ナワリヌイ同様、スクリパリ親子が生き残ったのは奇妙ではないだろうか? しかも、軍事専門家たちが、今までで最も致命的な神経ガスだというものを盛られた後で? 二年前に彼らが入院した後、誰もスクリパリ親子を見ていないが、彼らはまだ生きているように思われる。彼らは、いわゆるアメリカ証人保護プログラムの名目で、全く新しい身分で、アメリカ-イギリス避難所を与えられ、目につく場所で隠れているのだろうか?

 当面の問題は、プーチンは、なぜ敵に毒を盛るのかだ。それは、するべきことの中で最も愚かなことのはずだ。プーチンが愚かではないのは全員重々承知している。アレクセイ・ナワリヌイは本格的な競争相手でさえなかった。彼の人気は5%以下だった。これをプーチンのロシア国民約80%の支持と比較されたい。ナワリヌイは右翼活動家、トラブル・メーカーとして有名だ。このようなばかげたことを提案する人は全く頭がおかしい。

 もしナワリヌイを排除する陰謀があったとすれば、存在する最も致命的な神経ガスを盛られ、生き残り、文字通り、獣のはらわた、西欧に移送されるのを許されるのだろう? それは更に一層ばかげているだろう。

 世界の一体誰が、このばかげたことを信じるほど愚かだろう? それでも主流メディアは最もわずかな疑いもせずに、いかなる疑念もゆるさずに、無慈悲に、洗脳されたドイツ人と世界の人々の脳に叩き込み続けている。だがドイツ国民は、全ヨーロッパの中で最も洗脳されていない。実際、ドイツ人は、世界の欧米国民の中で、最も目覚めている。8月1日、彼らの政府(そして世界中の193カ国の政府)のcovidでの圧制的権力行使に、130万人の穏やかなベルリン街頭抗議で抵抗した際、明らかにそれを示している。

 にもかかわらず、9月2日、メルケル首相の反応は、テレビで、メディアで、世界中のリーダーに対して、この最近のロシアの残虐行為に、どのように反応すべきか、プーチン大統領を罰し、制裁すべきかについて語って、実に猛烈で、保守的政治家や主流ジャーナリストたちさえが思い始めた。一体何が起きているのか?

 それは問答無用のロシア非難だ。何の選択肢さえ考慮されていない。このような状況でするべき最も単純な当面の疑問は「cui bono」誰が利益を得るかだ。この疑問への答えは、明らかにプーチン大統領とロシアが、この毒物攻撃とされることから利益を得ないことを示す。すると一体誰が利益を得るのだろう?

 状況の進展は非常にばかばかしいので、ドイツ政府から出る言葉は一つも信じることができない。全て、はなはだしいウソに聞こえる。ドイツに率いられたヨーロッパが、ロシアとの関係を改善しようとしていた、まさにその時に、理由なしで、ロシアを中傷する邪悪な行為のようだ。ガスパイプライン・ノルド・ストリーム2は、ロシアとドイツ、またその関連で、ヨーロッパとの間のより親密な関係の生き生きした証拠ではあるまいか?

 ヨーゼフ・ゲッベルス(ヒトラーの宣伝大臣)の有名な言葉の一つに、ウソが十分繰り返されると、それが真実になるというものがある。

 実に奇妙なことに、いかなる考えもなしに、ドイツ右翼、特にキリスト教民主同盟CDU党が即座に、ノルド・ストリーム2プロジェクトの即座停止 - ロシアとの契約キャンセルの推奨、いや要求を言い出したのだ。プーチンに対する「最大の処罰」。「それはロシアの既に惨めな踏みつぶされた経済を深く傷つけるだろう」。それは怒りの反ロシアの声だ。もう一つのウソ。ロシア経済は、covidにもかかわらず、大半の西欧経済と比較して、かなり順調だ。

 他のドイツ政党メンバーの誰もインタビューされなかった。例えばDie Linke(左翼党)やSPD社会民主党。誰も。シャリテ病院でナワリヌイを治療し、ナワリヌイの体で猛毒(しかし十分致命的ではない)を発見した医者や「科学者」の誰もインタビューされなかった。

 また前首相ゲアハルト・シュレーダー(1998-2005)も意見についてインタビューされなかった。SPDメンバーのシュレーダーはノルド・ストリーム2立案者の一人で、現在ノルトストリームAGとロスネフチの役員だ。彼は、プーチンが、敵でもない右翼活動家を毒殺して、この共同プロジェクトを潰すほど愚かだと考えるだろうか?

 もちろんそんなことはない。だから誰が利益を得るかなのだ。アメリカは何年も、このパイプラインに、ハッキリと、どん欲に反対していた。トランプ:「ドイツがロシアからガスを買い、自身をロシアに依存させる時、我々はなぜドイツを守るため、NATOに支払うべきだろう?」彼は更に言った。「我々はドイツとヨーロッパに、必要な全てのガスとエネルギーを提供する。」 そう、アメリカは「水圧破砕ガス」を申し出ている。ヨーロッパには、環境上有害な水圧破砕過程のため、憲法上、水圧破砕ガス購入が許されない国々がある。

 これは、CIAあるいは、アメリカ諜報(原文のまま)機関による、もう一つの素晴らしい行為だった可能性はあるだろうか? それとも、ドイツBundesnachrichtendienst(ドイツ連邦諜報局)との組み合わせ、それとも、EU- NATOの策略? NATOが、ブリュッセルを動かしていること、あるいは欧州連合、あるいは加盟諸国に関するアメリカ権益問題に関して、少なくとも支配していることは、もはや秘密ではない。

 お考え願いたい。ドイツ・ロシアのノルド・ストリーム2プロジェクトを潰すための、ロシア反政府派リーダー殺害(あるいは、これまでのところ毒物被害)? これはアメリカ政府と西欧同盟諸国の一般的な範囲と「能力」内の犯罪なのは確かだ。

 Peter Koenigは経済学者で、地政学専門家。彼は世界銀行で30年間働いた経験に基づいた経済スリラー「Implosion - An Economic Thriller about War、Environmental Destruction and Corporate Greed」の著者。オンライン誌New Eastern Outlook独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.org/2020/09/07/russia-nord-stream-2-vs-poisoning-of-alexei-navalny-2/

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 植草一秀の『知られざる真実』

役割終えた連合分割は歴史の必然

 この三人の方々の放談は毎回楽しみ。

3ジジ放談 生配信! 安倍退陣の真相 疑惑に蓋・利益再分配の安倍後継計画20200908

 日刊ゲンダイDIGITAL

金子勝の「天下の逆襲」
アベ政治の闇も引き継ぐ菅政権では日本経済は立ち行かない

 IWJ岩上氏の今日午後のインタビュー。更に、興味深いインタビューが続く。

【IWJ YouTube Live】15:15~
立憲・国民民主等が合流して野党第1党となる新党代表に立候補! 枝野幸男氏と一騎討ち! 岩上安身による衆議院議員泉健太氏インタビュー
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501

10日はジャーナリスト山岡俊介氏、11日は放送大学名誉教授の高橋和夫氏、12日は自民党総裁選に立候補した石破茂氏に、連続してインタビューを行います!

2020年9月 8日 (火)

ノルド・ストリーム2毒殺

Finian Cunningham
2020年9月4日
スプートニク

 大半の刑事事件同様、動機や加害者を裏切って、まもなく狙いがさらされる。そしていつもの通り、一体誰が利益を得るかという問題は捜査にとって信頼性の高い指針だ。

 今週、ドイツ当局が、ベルリン病院で、まだ昏睡状態に陥っているとされる反体制派人物アレクセイ・ナワリヌイについて、劇的にロシア政府が毒を盛ったと非難した。ナワリヌイが先週末ロシアからベルリンまで空輸された数日後、ドイツ軍研究所が、彼の体から、命を脅かす神経ガス・ノビチョクの痕跡を見いだしたと主張している。

 今裏付けのないモスクワによる犯罪の主張を背景に、ドイツのアンゲラ・メルケル首相が、ロシアとのノルド・ストリーム2ガスプロジェクトを放棄しろという再開された圧力にさらされていることが表面化している

 メルケル与党の有力ドイツ議員が、ナワリヌイ「殺人未遂」に対する報復として、意欲的なエナジープロジェクトを放棄するようベルリンに要求している。とりわけルベルト・レトゲンなどのドイツ議員はノルド・ストリーム2パイプラインの長年の反対者だ。

 トランプ政権とアメリカ議会は、90パーセント以上完成している110億ドルの海底ガス・パイプラインを頓挫させる政治的取り組みを強化している。最近マイク・ポンペオ国務長官はプロジェクト完成を阻止するためアメリカは「出来る限りのことをする」と述べた

 ノルド・ストリーム2で、ドイツへのロシア・ガス供給は二倍になる予定だ。それは巨大な戦略的取り引きだ。ワシントンは自身の高いガスを、ヨーロッパ大陸に売る計画で、このプロジェクトを中止させたい願望を決して隠していない。

 ドイツやポーランドやバルト諸国のワシントン寄りの政治家は、彼ら生来のロシア嫌いと、疑いなく、アメリカ政府からの名誉職や賄賂のため、これまで、積極的にロシアとのエネルギー貿易反対運動をしている。

 ナワリヌイ事件は好都合な時に起きた。先週メルケル首相はナワリヌイの病気はノルド・ストリーム2経済問題には影響しないと強く主張していた。そこで今週、ドイツ軍情報部が、ナワリヌイがソ連時代の化学兵器ノビチョク毒を盛られた「明確な証拠」を持っていると発表した。今非難の猛吹雪で、非難はクレムリンに鋭く向けられている。

 そして最も示唆に富んでいるのは、最大の政治的反響が、メルケルにノルド・ストリーム2を放棄しろという有無を言わせぬ要求だ。

 出来事を全体的視点で見よう。8月20日、ナワリヌイがシベリアからモスクワへのフライトで病気になった際、彼を治療していたロシア医師は、彼の身体で、何の毒も、特にノビチョクのような有機リン酸タイプではない神経ガスの痕跡も見いださなかった。ロシアは、ナワリヌイの病気は、極端な低血糖などの代謝疾患のためにだったと評価しており、もし彼が伝えられている通り糖尿病を病んでいるなら、信じ難いものではない。

 8月22日に彼がベルリンに飛行機で運ばれた際、ナワリヌイを治療したドイツ人医師は特定の毒物を検出しなかった。彼らはコリンエステラーゼ阻害薬に対して陽性検査反応があったと主張したが、これはロシアの医師が見いだしたものの繰り返しだった。

 ところが、物質を広範な合法的薬物の可能性があるとしたロシアとは異なり、ベルリンの医師たちは、それが神経毒に関連していると信じると劇的な主張をしたのだ。

 当初のドイツの主張は、後に、ナワリヌイの体でノビチョクを発見したと断言するドイツ連邦軍研究所によって、数日後「確認された」ように思われる。

 だから、根本的に異なる結論に至っている、ロシアの医師が本当のことを言っているのか、ドイツの医師が言っているかのどちらかなのだ。だが意味深長な疑問は、ドイツは、なぜ彼らが主張するノビチョクに対し陽性検査を示した生物試料を供給しないのだろう? ロシアの医師は、彼らがほんのわずかの神経毒も示さない大本の生物試料を持っていると言う。議論は、もし双方が協力すれば、解決可能なはずなのは確実だ。

 だが、ただそれだけのことだ。ドイツは、ナワリヌイの病気原因を解明するため、ロシアの医師や検察官に関わりを持つのを、あからさまに拒否している。その代わりに、罪を負わせることを狙った既定の対応で、ベルリンは欧米同盟諸国とともに、モスクワに対する重大な主張を急いでしたのだ

 ナワリヌイに対するノビチョク使用とされるものを示す試料証拠の分析過程を提供しなければ、ベルリンによる全ての告発は、法的手続きの基本水準に合わず、法的に無効だ。当てこすりと偏見に基づく疑問を実証する責任はモスクワにではなくベルリンにある。

 奇妙な事件の現段階で、一体誰が利益を得るかという最大の問題は、ノルド・ストリーム2ガス・プロジェクト破壊を強く要求していた大西洋両岸の政治家を示している。

 その体が、当初ほんのわずかの毒も示さなかった欧米メディアが称賛する「反体制派」人物をベルリンに飛ばす。そこで、ドイツ軍研究所検査で、致命的神経ガスのほんのわずかを「検知する」。そして、ロシアとのエネルギー貿易を中止させるための予測通りの騒音が続く。毒殺策謀は明白に思われるが、それはモスクワが書いたものではない。

 記事で表現される見解や意見は、必ずしもSputnikのものを反映しない。

記事原文のurl:https://sputniknews.com/columnists/202009041080367400-poisoning-nord-stream-2/

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 孫崎享氏メルマガ題名 日本国の正体「異国の眼」で見た真実の歴史でも書かれていた。

日本の歴史と民主主義?トルーマン大統領回顧録;日本人は奴隷。ボス変えただけ。軍人のボスから今占領軍のボス。国民は生計がたてられればいい。

 日刊ゲンダイDIGITAL あの人が総務大臣!

維新とタッグ説まで 永田町に飛び交う“解散総選挙Xデー”

 大本営広報部は見ず、youtubeを見ている。

生配信!【横田一 の現場直撃 】No.77 菅の正体/野党のゴタゴタ/全国モンダイ総ざらい

菅、菅、菅ほんとにいいのか? 片山元総務相 日刊ゲンダイ週末号Vol 146 2020 09 04

2020年8月14日 (金)

中国-イラン協定と湾岸地政学の未来

2020年8月6日
Salman Rafi Sheikh
New Eastern Outlook

 最近発表された中国-イラン協定は、中国とイランに対するアメリカ政策への打撃で、中国の数十億ドルが、中東での勢力バランスを、イランに有利に変える可能性が極めて高い。中国が、イランやペルシャ湾岸/ホルムズ海峡周辺における直接の存在を確立すれば、単に、イランの軍事的立場や、戦力を投射する能力が変わるだけでなく、何十億ドルもの価値の投資が、ライバル諸国、特にサウジアラビアに対する能力を強化し、経済見通しも変えるだろう。同時に、地域における中国の恒久的な足場は、北京のグローバルパワーを強化し、この地域、特にイラクとシリアでの開発に対する影響力を増し、アメリカの伝統的な優位に挑戦するだろう。

 イランと地域の地政学

 イランに関しては、イラン内での中国の存在と、それに続く、より良い経済展望が、必ずしも、イランが、ライバル諸国に対処するため、軍事に更に多くの金を投資することにはなるまい。欧米主流マスコミの焦点は、経済的に、より強いイランが、この地域におけるアメリカやサウジアラビアの権益を脅かすという「事実」に置かれているが、それは、経済的に、より強いイランが、穏健主義者が政権を握らせておき、他の湾岸やアラブ諸国と、より良い関係の可能性を維持しているのも事実だ。これは、多くの地域大国や、UAEのような、イランのかつてのライバル国が、イランと既に二国間関係の新時代に少しずつ近づいている事実に加えてのことだ。だから、経済的に(そして軍事的に)より強いイランが、必ずしも、この地域で否定的競争を引き起こすとは言ええまい。

 この追加の理由は「中国要因」かもしれない。イランに対する中国投資は、一帯一路構想(BRI)と完全に一致している。現状では、中国は、中東内で、より深い、更なる拡大を狙っており、最終的にヨーロッパとの直接のつながりを開発しようとしている。そのため、この地域における中国の大規模な経済的存在感で、中国は、アメリカに代わって、地域のライバル大国間の新たなバランス維持国になるだろう。中国の権益と存在感の主な性格は経済的なものなので、軍事衝突の炎に火をつける可能性は少ない。中国が、新たなバランス維持国として、新しい地図を描くことを目指し、古代のシルクロードを復活させようとしているので、論理的結果は、着実にアメリカの存在感を弱め、この地域で、二国間関係を再定義する可能性が最も高い。

 ホルムズ海峡

 協定草稿の詳細が示す通り、中国はジャスクで港町を開発するつもりだ。ジャスクはホルムズ海峡のすぐ外に位置しており、ペルシャ湾の入り口だ。中国が要衝の港町を開発し、管理すれば、それはイラン海軍の力を大幅に増強し、最近の歴史で、アメリカに支配されていた地域で、イランを有利にするだろう。今日でさえ、バーレーンに本部を置くアメリカ第五艦隊も同じ航路を使っている。

 イランの差し迫った関心は、石油送達の代替経路としてのジャスク港の使用だ。最近イラン大統領が発表したプロジェクトは、石油輸出で、イランはホルムズ海峡に依存せずに済む、ペルシャ湾の東のゴレを、ペルシャ湾岸の西のジャスク港と接続する主要パイプラインを含んでいる。「これは経済的な観点のみならず、国家安全保障、経済安全保障とエネルギー安全保障に関する最重要プロジェクトだ」とイラン大統領が述べた。

 これが事実上意味するのは、イランと、地域の競争相手や、アメリカとさえ、対立が高まる中、イランは、石油輸出を危険にさらさずに安全に海峡を封鎖できるのだ。

 「黄金の輪」に向かって

 駐パキスタン・イラン大使は、パキスタンのチャーバハール港をグワダル港と接続し、「黄金の輪」を構築することをしばしば語る。「黄金の輪」の考えは、そのメンバーの一人として、ロシアが既にシリアに本格的に存在しており、二つの超大国が、その中に入ることになり、地域のこの新構造は、地域の勢力の均衡を極めて大きく変え、第二世界大戦後ほとんど静的だった地政学風景を変える。

 黄金の輪が、いかに発展しているかは、ロシアと中国が、イランとの結びつきを強化し、既に、この10月、武器輸出禁止令を再びイランに押し付けるアメリカの試みを阻止する中心にいる様子から明白だ。第二に、中国パキスタン経済回廊(CPEC)が、ほぼ二年の不活発な一時的休止の後、パキスタンでペースを取り戻した時期に、中国-イラン合意が発表されたことが、「黄金の輪」の核心である貿易と接続性の新地理が、地域の地政学風景を根本的に作り変えることを目指してどのように構築されているかを示している。

 イランは、現状では、協定から恩恵を得る立場にある。イランは繰り返し「欧米」に捨てられてきた。「東洋」との関係強化が、イランが世界的な権力関係の中で、その立場を再定義することを可能にするだろう。

 Salman Rafi Sheikhは国際関係とパキスタンの外交、国内問題専門家。オンライン誌New Eastern Outlook独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.org/2020/08/06/sino-iran-deal-and-the-future-of-gulf-geo-politics/

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 イソジン知事、スラップ知事に衣替え?司法界は悪の巣窟?下記はLITERA記事。

吉村洋文知事の“うがい薬会見”事前漏洩問題のスリカエ反論・恫喝がひどい! テリー伊藤の証言修正も矛盾とゴマカシだらけ

 緑のタヌキ自己申告ステッカーを貼った店舗で、コロナ感染拡大。ステッカー、神社の御札ではなない。コロナは、信仰が篤かろうが、無信心だろうが忖度皆無。コロナ、上級国民だけは避けるのだろうか?

「対策徹底」虹のステッカーはあったが…パブで感染拡大

 下記番組後半で、『ドキュメント 感染症利権 ──医療を蝕む闇の構造』の著者山岡淳一郎氏がPCR、官庁縄張り問題を語っておられる。効くかどうかわからない宗主国医薬メーカーの薬品の爆買いは、ポンコツ武器爆買いと同根。

山田厚史の週ナカ生ニュース

 空想の産物、イージスアショアの購入をキャンセルするや否や、敵基地攻撃を言い出す売国傀儡連中。東京新聞は、しっかり批判している。

敵基地攻撃能力 真の抑止力にならない

 IWJ岩上氏の孫崎享氏インタビュー再配信「敵基地攻撃」愚論を考える上で時宜を得た企画、二時間と長いが必見!

核と戦争を考えるシリーズ特集・再配信
「米国にいくミサイルを日本が攻撃すれば日本にミサイルが飛んでくる」
先制攻撃による敵基地攻撃が北朝鮮の容赦ない反撃を招く!?

フルオープン【8/8 20時~再配信】先制攻撃による敵基地攻撃が北朝鮮の容赦ない反撃を招く!? ~岩上安身によるインタビュー 第778回 ゲスト 元外務省国際情報局長・孫崎享氏

2020年7月25日 (土)

サウジアラビア:意欲的計画と実情

2020年7月20日
ビクトル・ミーヒン
New Eastern Outlook

 サウジアラビアは、今後10年で、首都リヤドの規模を拡大し、ペルシャ湾岸地域の経済的、社会的、文化的ハブへの転換を目指す意欲的な8000億ドル構想を実施する計画を発表した。

 この意欲的戦略は、今年のG20首脳の重要な高レベルの会議と、サウジアラビアの首都の経済、社会、文化的開発に責任を負う委員会に先立ち、リヤド市王立委員会ファハド・アル・ラシード委員長によって提出された。「リヤドは王国にとって、既に非常に重要な経済エンジンで、既に非常に成功しているが、Vision2030下のこの計画は、実際にそれを更に進めて、人口を1500万人に倍増するものだ」とファハド・アル・ラシード委員長がアラブ・ニュースに述べた。「我々は既に、居住性を改良し、より高い経済成長を実現して、雇用を生み出し、10年で、この都市の人口を二倍にする、1兆サウジ・リアル、2500億ドル以上の、18の巨大プロジェクトを開始している。これは重要な計画で、市をあげて、必ずこれを実現させようと努力している」と彼は付け加えた。乾燥した気候にもかかわらず、今後数年で、リヤドには700万本の木が植えられ、サルマーン国王公園は、完成すれば、ロンドンのハイドパークより大きくなると期待されている。

 これらすべての計画は本当に前途有望に聞こえ、石油業界のサウジアラビア・パートナーと熱狂を共有するのは容易なはずだ。不幸にして、現実は、さほどバラ色ではなく、「千夜一夜物語の筋」は、現実の厳しい事実を反映して、しばしば変化する。ファド・アル・ラシードは、サウジアラビアのVision2030について語ったが、王国のほぼ誰も、この戦略を気にかけているように思えない。それは、サウジアラビア指導部が、王国を素晴らしい場所に変えるのを望んでいないためではなく、国の基本的必需品のためにさえ、金が足りず、すべての領域で金を節約しなければならないためだ。だから、当面、非現実的な計画を忘れるほうが遥かに賢明なのだ。もちろん、くよくよせずに暮らすのは、純粋な喜びだが、そのためには、以前そうだったような強固な経済と高い収益が必要だ。

 ムハンマド・ビン・サルマーン・アル・サウド皇太子が実施している、浅慮で策定された石油戦略は、全ての石油生産諸国と、特にサウジアラビアに強い悪影響を与えている。 結果として、サウジアラビア指導部は、地に足を着け、あらゆる可能な分野で金を節約し始めるよう強いられた。だから、今のところ、サウジアラビアのVision2030は、ほとんど忘れられたように見える。

 困難に対処するため、サウジアラビアは、コロナウイルス流行の重大な経済的影響と突然の石油価格で下落に対処する経費削減計画の一環として、7月1日から、付加価値税(VAT)率を三倍にし、6月から生活費手当を停止した。約150万人の国家公務員が生活費手当停止で影響を受ける。生活費手当は、「VATとガソリン価格上昇を含め、増加した財政負担を相殺する」ため、2018年サルマーン・ビン・アブドゥルアズィーズ・アール=サウード国王によって導入された月1,000リヤル(267ドル)の支払いだ。王国では「三月、少なくとも20年間で最も速い勢いで、中央銀行外貨準備高が減り」2011年以来の最低レベルに達し、他方、石油収入が崩壊して、サウジアラビアの財政赤字は、2020年第1四半期、90億ドルに達した。2015年1月、サルマーン・ビン・アブドゥルアズィーズ・アール=サウードが国王になった際、国の「外貨準備高は7320億ドルになった」とマスコミ、ミドル・イースト・アイが報じた。サウジアラビア通貨当局によれば、これらの蓄えは、2019年12月までに4990億ドルに減り、それ以来減少し続けている。メッカとメディナ、二聖都巡礼のための外国人入国を一時停止するよう強いられたため、王国は、かなりの財務上の損失と、評判への打撃を被り続けている。

 サウジアラビアのムハンマド・ビン・アブドゥッラー・アール・ジャドアーン財務大臣は後悔の念に満ちて「コロナウイルス流行に由来する世界的経済危機」が、サウジアラビア経済に、三つの大きな衝撃をもたらしたと述べた。一つ目は、未曾有の石油価格下落が、王国の収入「急落をもたらした」ことだ。二つ目は「Covid-19の蔓延を抑制する防止策による多くの経済活動の停止」から生じ、今度は非石油収入に犠牲を強いた。三番目の衝撃は「Covid-19患者数の増加に対処するための医療部門での出費増加」によるものだ。「これら、まとまった難題が、政府収入の下落と、中・長期的に、王国のマクロ経済と公共財政に害を与えずには対処困難なレベルの財政圧力をもたらした」とムハンマド・アール・ジャドアーンが述べた。「そのため、更なる出費減少が、非石油収入を安定させる処置とともに、不可欠だ」と財務大臣は付け加えた。

 ちなみに、ムハンマド・アール・ジャドアーン財務大臣は、権力に飢えた皇太子が浪費した膨大な金額に言及するのを忘れたように思われる。どうやら、何も考えずに、彼は民主的に選出されたシリアのバッシャール・アル・アサド大統領打倒のため、膨大な金額を使った。今も、ムハンマド・ビン・サルマーン・アル・サウド皇太子は、シリアのイドリブ県を占領している過激派戦士に財政支援を続けて、複雑なシリア紛争の解決を遅らせるのに貢献している。サウジアラビアが、兄弟のような国イエメンでの内戦に介入した連合の先頭に立って、この貧困国で死と破壊をもたらしたのは、皇太子の戦略だった。このような軍事的な取り組みには、王国予算が緊急に必要としている、かなりの資金が必要だ。今でさえ、表面上、欧米が、サウジアラビアを支持しているふりをしながら、実際は、連中お気に入りの、分割して支配する戦略に従って、この重要な地域における立場を強化しているという単純な事実を理解し損ねて、リヤドは、イランとの緊張をかき立て続けている。加えて、旧式アメリカ兵器が、余りの高価格で王国に売られている。実際、サウジアラビアは、軍が必要とする以上の軍装備品と武器を蓄積しているのだ。主にソ連時代の武器で戦っている貧しいイエメン人に、敗北に苦しまされ続ける中、サウジアラビアの「タカ」は、本当にイランとの対決で勝利を収められると期待しているだろうか? 更に、もう一つの疑問が湧く。「サウジアラビアはなぜカタールとの関係を損ない、この小国に(アメリカが、やりがちな)厳しい制裁を課したのだろう?」 答えは「ほんのお遊び」のように思われる。

 今でさえ、皇太子の浅慮な政策の結果が感じられるように思える。実際、全員に、特にサウジアラビア王国にとって、世界石油市場での新たな緊張と、更なる財政損失のリスクがある。マスコミや専門家は、世界市場での更なる対立について報じている。石油輸出国機構(OPEC)と同盟諸国が同意した減産に従わないナイジェリアとアンゴラより安く売るために、サウジアラビアは石油を割引して売ると脅した。世界最大生産能力のサウジアラビア王国の強硬姿勢は、重大な結果になるのが確実な次の石油価格戦争を招きかねない。中国とインドを最大顧客として頼るナイジェリアとアンゴラの代表に、「あなた方の客が誰か我々は知っている」とサウジアラビア・エネルギー大臣が言ったと報じられている。だがインドは、まだコロナウイルス流行の真っ只中にあり、それ故、経済はまだ回復していない。リヤドの唯一の希望、中国は、パイプライン経由で、ロシアから安い石油とガスを無限に得ている。今の厳しい環境で、モスクワが、これら化石燃料供給を減らす計画を持っていないのは非常に明確だ。だから、サウジアラビア指導部は、性急な決定をする前に、立ち止まって、しっかり長考する以外、選択肢はない。世界は変わり、もはやサウジアラビアは世界石油市場の唯一のリーダーではないのだ。

 リヤド当局者が、意欲的計画について話し続けるのは自由だが、それを実現するには莫大な資金が必要で、現在サウジアラビア王国は、その予算を持ち合わせていないのだ。財政的裏付けがなければ、これら全ての希望と夢は、もっと近くで良く見ようとすると、すぐに見えなくなる、アラビア砂漠の蜃気楼以外の何ものでもない。

 ビクトル・ミーヒンは、ロシア自然科学アカデミー客員。オンライン誌New Eastern Outlook独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.org/2020/07/20/saudi-arabia-ambitious-plans-and-facts-on-the-ground/

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 LITERA

警察による「夜の街」立入検査は違法だ! 安倍政権と小池都知事が「夜の街」叩きでごまかしているうちに医療と保健所が崩壊寸前

「安楽死」の名を借りてALS患者を殺害した元厚労省医系技官らのグロテスクな優生思想! 麻生財務相や古市憲寿も同類

 「医系技官」の言葉で、先日の「そもそも総研」を思い出した。PCR検査が拡大しないのは、厚生省の医系技官の反対によるものだと報じていたものだ。"新型コロナ対策"分科会メンバーの小林慶一郎氏の話しから、玉川氏が、更に厚生省に確認したもの。
 要旨は「医系技官が、ハンセン氏病で隔離政策を取った国が被害者から訴訟を起こされたことがトラウマになっていて、感染者を隔離することになる、PCR検査拡充に反対している」

 隔離された人が擬陽性であることが判明し、国を訴えれば国側が敗訴するそうだ。

 トラウマを理由に蔓延を放置した結果、多数の方々が亡くなっても罪にならない。

 「人を一人殺せば殺人者だが、百万人殺せば英雄だ。」ジャン・ロスタン

2020年7月17日 (金)

サウジアラビアは、またもや石油の大惨事失態をしたのだろうか?

2020年7月13日
F. William Engdahl
New Eastern Outlook

 今年三月、サウジアラビアは明らかに世界石油超大国としての役割を取り戻す壊滅的な動きを始動した。当初、ロシアから市場を奪うことに向けられた動きだったが、ロシアがそれ以上の減産を拒否した後、あっと言う間に、2014年、サウジアラビア石油計算違いの下手な大惨事の繰り返しに変わった。現時点で、アメリカ・シェール・オイル産業は結果的に、本当に痛みを感じている。だがOPECとサウジアラビアは、彼ら自身、その結果が根本的に石油地政学の勢力地図を変えるかもしれない深刻な危機にある。

 三月初期、コロナウイルス流行による封鎖がヨーロッパ、中東と北アメリカに広がる中、ウィーン石油輸出国機構大臣会議は、経済需要が減少する中、どのように世界石油価格を安定させるべきか論じていた。OPECで最も発言力が強いサウジアラビアは、本質的にロシアが、追加提案された一日300,000バレルの減産の大部分をロシアが負担するよう要請したが、ロシアは丁寧ながら固く辞退した。その時点で、サウジアラビアの事実上の君主、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子の命令で、サウジアラビアは、ロシアの販売を減らすため、特にヨーロッパ市場で石油をダンピングする積極的価格戦略に着手した。価格競争が継続するにつれ、結果は、2014年、アメリカのシェール・オイル産業を破産させるためのサウジアラビアの失敗戦略以来、最もひどい石油価格崩壊だ。

 サウジアラビア人戦略家が計算しそこねたのは、三月中旬に始まったコロナ流行への対応で、多くの自動車やトラック輸送とともに、空の旅が事実上停止し、石油需要が史上最低になったことだ。2016年、サウジアラビアの、アメリカシェール・オイルに対する低価格戦争が、悲惨なことになり、石油価格が、1バレル100ドルから30ドル以下に低下し、ロシアが初めて、世界最大の石油生産国として、サウジアラビアが率いるOPECに参加し、約200万バレル/日の石油生産削減に同意した。価格は、それからゆっくり回復を始めた。

 問題は、アメリカのシェール・オイル部門も回復したことで、驚くべき成功で、アメリカは過去二年、世界最大の石油生産国になった。今回は「コロナ不景気」前に、既に2019年末、世界経済成長が弱まっているのが明白だったのに、世界石油価格が急落する中、サウジアラビアは再びひどく誤算したのだ。サウジアラビアの穏当な10%の値下げ発表から二日以内に、石油トレーダが価格を20%から30%に押し下げた。悲惨な戦略を修正するどころか、サウジアラビアは歴史的としか呼べない動きで、一日1230万バレル、25%の生産高増加を発表し、飽和した石油市場と、世界的需要の崩壊の中、余剰の石油で溢れさせ、戦略を強化したのだ。ロシアは同様に、生産を引き上げることで対応すると発表した。

 サウジアラビアが彼らの計算で無視したものは、未曾有のものだった。中国からイラン、イタリアからアメリカまで、世界が同時にコロナウイルス封鎖に入ったため、世界石油需要が一夜にして消えたのだ。飛行機は全く飛んでおらず、ジェット燃料需要がないことを意味していた。人々は家に留まるように言われたので、自動車が全く走っていなかった。世界経済が急停止したのだ

 五月初旬のある日、トレーダが、特にオクラホマ州クッシングの重要なハブで、極端に欠乏している石油備蓄スペースを処分するため代金を払うよう強いられて、選択肢がなくなり、石油価格が短期間、マイナスになった。

不名誉な撤退

 とうとう五月初旬、必死のダメージ・コントロールの取り組みで、サウジアラビアとOPEC産油国が、ロシアと、価格を復活させるため未曾有の日産970万バレル生産削減に同意した。その結果、アメリカ・シェール・オイルにとってのベンチマーク、ウエスト・テキサス・インターメディエイト原油価格が多少回復し、一バレル約40ドルで、多くのアメリカ・シェール・オイル生産企業の損益分岐点の近くか下まわる価格になった。六月のOPECの月間石油総生産高は、30年来最低の、2300万バレル/日以下に落ちた。ロシアとOPECは、景気回復と需要が上昇するだろう七月末まで減産を延長することに同意した。それは希望的空想なのは、まず確実だ。

 低価格にもかかわらず、世界最大の石油輸入国中国は、より多くの石油備蓄スペースは限界に近いと発表した。もしOPECとサウジアラビアが、急速に三月前の生産に戻れると信じているなら、彼らがショックを受ける可能性を示唆している。同様に、世界経済も、Covid19不況に落ち込みつつあり、国家による刺激にもかかわらず、現時点で、悪化するよう前もってプログラムされており、崩壊した世界石油需要は、更に悪化することを意味している。サウジアラビア予算が均衡するためには、王国は、1バレル70ドルから90ドルの石油価格が必要だ。だが現在、30ドル以下の価格が一層現実的に見える。長引く世界石油不況は、国内平和のために、まして外国で、イランやカタールとの対立を継続する資金を供給するサウジアラビアの能力に厳しい影響を及ぼすだろう。

 アメリカでコロナ封鎖が続く中、シェール業界も対応している。ここ数週間、突然のcovid19感染者数増で、一部は政治的動機が理由だと言うが、テキサス州やカリフォルニア州のような多くの州での再封鎖をもたらした。これは更なる石油需要減少を招く。アメリカ内で稼働中の石油掘削の六月末合計は、史上最低値の278リグに減少、一年前からは72%の減少で、三月のサウジアラビア石油戦争が開始されて以来の65%に減少している。業界筋は、少なくとも2021年まで低いままだと予想している。

 だがアメリカ石油生産が鈍化しても、OPECとサウジアラビアには、ほとんど良いニュースにはならない。世界石油市場は崩壊しており、Covid19の感染者数で、アメリカと中国で新しい警報がある中、正常に復帰すると想像するのは全くの希望的観測だ。サウジアラビアが価格を引き上げ、生産を増やそうとするが、それは1945年以後の時代に、かつてなかったほど縮小しつつある世界石油需要とぶつかるだろう。2014年の出来事が明らかしているように、アメリカ・シェール・オイル産業の死は確実からほど遠い。油井は迅速に再開可能だ。更に、今回は、ロシアがOPECを支持する理由はわずかだ。

 この全ては、中東だけでなく、世界の石油地政学に巨大な影響がある。シリアとイラクとレバノンでのイランの影響力に対抗する、サウジアラビアによる進行中の代理戦争はひどく効果をそがれてつつある。同様に、リビアでトルコに反対するエジプトを支持するサウジアラビアの代理戦争も、更に進するための資金の厳しい問題に直面する。悲惨な三月の石油戦争の副次的影響は始まったばかりだ。

 F. William Engdahlは戦略リスク・コンサルタント、講師。プリンストン大学の政治学位を持つ石油と地政学のベストセラー作家。オンライン誌New Eastern Outlook独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.org/2020/07/13/has-saudi-once-more-made-a-catastrophic-oil-blunder/

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 コロナの影響で、ブルックスブラザーズ倒産。30年ほど前、アメリカで買った長袖シャツをまだ着ている。袖口は、かなり擦れている。現役だったからこそ買えた懐かしいシャツだ。

 不漁のサンマ一匹5980円!買うのを我慢できる高級ブランド・シャツと違って、庶民には大打撃。

 昨日の国会中継、見物だった。児玉名誉教授への質問とご本人の発言部分を拝聴。もちろん与党やユ党の質疑は音を消した。政府御用会長発言、全く聞いていない。時間の無駄。杉尾議員の経済破壊担当大臣への質問と、大臣の支離滅裂回答を見て、GO TO HELL、GO TO TROUBLEは、当初案維持は不可能だろうと思った。

 太鼓持ちスシロー、九州旅行に行くのだろうか。

 東京はエピセンター。アメリカは国ごとエピセンター、事実上強制鎖国。経済活動再開の中国と差は開くばかり。

 それでも、なんとしても、アメリカ、ブラジルに続こうとしている不思議な国

 日刊ゲンダイDIGITAL

小池ゴマカシ都政 陽性患者4割が自宅療養&療養先確定せず

 LITERA

GoToの東京除外では感染拡大は防げない! 徹底した検査の拡大で経済活動との両立を目指す韓国やNYと対照的な日本政府

2020年5月31日 (日)

サウジアラビア、その不確実な未来

2020年5月27日
ビクトル・ミーヒン
New Eastern Outlook

 未曾有の規模のコロナウイルス流行、リヤドの無能な政策による石油価格の突然の下落、迫りくる経済危機は、サウジアラビア経済に巨大な損失をもたらし、国家予算に深刻な打撃を与えた。この進展で、他の国々も、サウジアラビア王国の現在の支配者による効果的支配のみならず、かつて世界で最も豊かな国の状況を何とか維持する能力への信頼も喪失した。

 父親の病気のために支配権力を完全に引き継いだムハンマド・ビン・サルマーン・アル・サウド皇太子が、この国を行き詰まらせていることを、様々な証拠が示唆している。唯一の解決策は、王国の崩壊と、いくつかの新国家の建国かもしれない。

 これまで世界の多くの国々に石油(黒い黄金)を供給してきたサウジアラビアは、もはやアラーからのこの贈り物で何をすべきかわかっていない。現在、既に生産された石油の貯蔵場所が不足して巨大な問題になっている。最近、ゴールドマン・サックス・グループは、五月の末までに、タンカーを含め既存の全ての貯蔵場所が完全に満杯になると予測した。韓国、シンガポールとインドは、もはや超過の石油のための余裕がない。アメリカの状況も同様だ。全ての石油ターミナルは完全に満杯だ。世界中のマスコミが、海を漂流する多数のサウジアラビア・タンカーの写真を掲載している。そしてこれらの船のオペレーターは、その貨物を降ろすためどこに行くべきか知らないのだ。結局、タンカーは原油を水に放出できないのだ。現在、このようなタンカーの貨物になっている石油の総量は過去二カ月で、倍になり、1億6000万バレルを超える。その大半が、これから売られるべきサウジアラビア石油なのだ。

 当然、こうしたことの全てが、タンカー・チャーター経費の突然の上昇を招いた。彼らがサウジアラビア((彼らの顧客)が貯蔵のためにそれらを使うことを悟るやいなや、Teekayタンカーや、フロントラインのような船主は貨物運賃を引き上げた。これは現在、大西洋や太平洋を横切って海路で石油輸送するのは経済的にひきあわないことを意味する。例えば、2020年3月、浮体貯蔵に対する大型石油タンカー(VLCC)定期用船契約は一日約18,000ドルだった。コンサルティング会社リスタッド・エネルギーのデータによれば、最近、容量200万バレルの中サイズのスーパータンカーのレートは300,0000ドルだ。言い換えれば、VLCCでサウジアラビア石油を一カ月間保管するのに4.5ドルの費用がかかり、パイプライン経由で輸送されるロシア原油と比較して競争力が弱くなる。

 現在、サウジ・アラムコは、商品の買い手、あるいは貯蔵場所がないため、極めて困難な立場にあり、生産を減産するのにも費用がかかる。もし他のどのような選択肢も利用可能でなければ、余った燃料は燃やすしかなるまい。見たところでは、一部のサウジアラビアの指導者がそうする意図を表明した。結局、ムハンマド・ビン・サルマーン・アル・サウドが世界で最も金持ちだった王国の無能な指導者だということが分かったため、彼らは自身の困難な状況を解決するのに必死だ。問題は井戸が封鎖された場合、再びそれを稼働させるのが非常に難しいことだ。この過程には大変な努力と金が必要だが、リヤドは現在利用可能な資金がない。例えば、うまく平均的な油井を封鎖するには、一単位の経費がかかるが、それを再開するには、三倍経費がかかるのだ。

 世界的マスコミは、サウジアラビアへのメッカ巡礼、ハッジのキャンセル可能性を、経済的損失と、国際的舞台での、サウジアラビアのイメージに対する打撃になるとしている。三月、サウジアラビアは、コロナウイルス流行のために(時に「より小さい巡礼」と呼ばれる)ウムラを中止した。(今年7月29日に始まるはずの)メッカ巡礼、ハッジが中止される可能性が日々益々ありそうになっている。最新報道によれば、全国封鎖措置は四月に緩和され始めたが、メッカの24時間外出禁止はまだ有効だ。サウジアラビア王の公式職位が、メッカとメディナの二つの神聖なモスクの守護者(あるいは、二つの高貴な聖域のしもべ、あるいは、二つの神聖な都市の守護者)でもあるのを想起することは重要だ。それ故、彼はイスラム世界の目から見て、それに相応しく生きる必要があるのだ。実際、以前、この称号は、サウド家による征服まで、10世紀以来、長くメッカを支配していたハーシム家のものだった。それ故、ヨルダン王、アブドゥッラー2世・ビン・アル=フセインはハシミテ王朝のメンバーとして、この称号に対して、遥かに強い権利を持っている。そして、既に、多くのマスコミが「王とサウジアラビア自身は、二つの神聖な都市の守護者の称号に相応しく行動しているか?」という質問をし始めている。

 メッカ巡礼、ハッジは、神に命じられた宗教的義務と見なされるので、全てのイスラム教徒に共通のイスラム組織は、巡礼で得られるあらゆる利益に責任を持つべきなのだ。シャリアによれば、この責任はイスラム国家にある。このカリフの府は、支出と所得を含め、ハッジに関係する全ての財政を管理し、巡礼の利益をどのプロジェクトに割り当てるべきか決めなければならない。現在のところ、人々の小集団、すなわちサウド家(何よりまず第一に王と彼の親族)と、巡礼で王家に協力する企業の従業員が、メッカ巡礼のハッジとウムラから収入の全てを受け取っている。エジプトの新聞アル・アハラムは、利益は人々の少数に入り、結局、イスラムの諸団体や普通のイスラム教徒が恩恵を得ない外国プロジェクトに、この金が投資されていると述べた。

 国際通貨基金(IMF)によれば、今年、サウジアラビアに起きた、これらすべての不幸は、少なくとも3%の財政赤字をもたらす。過去、王国は財政黒字を享受してきた。皇太子の思慮不足な改革は、何よりまず第一に、特別金持ちではないサウジアラビア国民に影響を与えるだろう。王国は付加価値税を(5%から15%まで)三倍に引き上げ、毎月の生活費手当を(約250EURになる)停止した。サウジアラビアの指導体制は、このような金融政策措置で約1000億リヤル(246.1億ユーロ)を節約しようと望んでいる。国家予算の約50%がサウジアラビアのかなり非生産的な公務員の給料に使われている。だが彼らの所得(国家予算を均衡させるためには、バレル当たり80ドルの石油価格が必要とされる)削減については話がなかった。報告された決算によれば、2020年第一四半期、サウジアラビアの財政赤字は90億ドルに達した。王国の緊縮措置は、サウジアラビア・ビジョン2030の13の計画用資金を削減する決定を含んでいる。サウジアラビアの外貨準備高は2014年からほとんど三分の一に減少した。3月、外貨準備高は、ほぼ270億ドル「過去20年で、一ヶ月最大の下落」で減少した。

 世界で最も裕福な国の一つだったサウジアラビアは、金を借りる手段に出た。王国のムハンマド・アル= ジャドアーン財務相が、リヤドは国の莫大な赤字予算をカバーするため600億ドル借りなければならないかもしれないと述べた。アル・アラビーヤTVのニュース・チャンネルで、サウジアラビアは「コロナウイルス流行の経済的影響と石油価格の暴落に対処するため強い痛みを伴う措置をとらなければならないかもしれない」と大臣は説明した。ムハンマド・アル= ジャドアーン財務相の声明後、サウジ・アラムコ株は6.8%下落した。サウジアラビア企業のジャドワ・インベストメントは、王国の赤字予算が今年1120億ドルになると推定した。2019年4月、IMFはサウジアラビア経済が2.3%減少すると予測した。一方ロンドンに本拠がある研究コンサルタント企業キャピタル・エコノミックスは王国経済が「石油販売に対する依存の結果として」少なくとも5%縮小すると述べた。

 付加価値税を増やし、公務員が享受する多数の恩恵を、しばらく見合わせるという指導部の未曾有の決定は、明らかにサウジアラビアが最近重大な財政問題を経験していることを示している。金融危機は、経済の多角化と、王国が中東における主導的役割を引き受けるという皇太子の意欲的計画に対して高くつくことになるかもしれない。サウジアラビアの近隣諸国は、王国が現在遭遇している困難な状況につけこむのに敏速だった。内部の権力と影響力の闘争も激化するかもしれず、サウジアラビアの事実上の支配者ムハンマド・ビン・サルマーン・アル・サウドが取る路線に不満な人々が増えるかもしれない。

 7月1日に始まる、5から15%まで付加価値税を上げるという決定に触れて、サウジアラビアのムハンマド・アル= ジャドアーン財務相は、コロナウイルス流行から生じる前例がない危機の影響を緩和し、国家財政と経済の安定性を保証するため苦痛を伴うが必要な処置をとることを王国はいとわないと述べた。加えて、サウジアラビアの人材・社会発展省は、民間企業が「契約終了させる可能性を持たせて給料を最高40パーセント削減する」のを許すことに決めた。公務員のための毎月270ドルの生活手当も停止されている。

 Covid-19流行と戦うべく、実施がまずく、良く調整されていない措置が、出稼ぎ労働者や、サウジアラビア国民やサウド王家メンバー間にさえコロナウイルス蔓延をもたらした。イラン・ニュースによれば、支配王家の約150人の家族が、これまでに、コロナウイルスに感染したと考えられている。サウジアラビア病院事業者と王室に近い情報源からの情報を引用して、ニューヨーク・タイムズが、サウジアラビア王子でリヤド知事、70歳以上のファイサル・ビン・バンダー・アル・サウドがコロナウイルスで集中治療中だと報じた。記事は、流行の中、84歳のサルマーン国王が「ジッダ市に近い島の宮殿に安全のため引きこもって」おり、他方、皇太子は「紅海海岸の上のへき地」にこもっていると報じた。一カ月以上前、サウジアラビア医療当局が、国民に「流行が始まったばかりだ」と警告した。公式のサウジアラビア通信社によれば、数週間前、タウフィーク・アル・ラビア保健相が、感染者数は「最小10,000人から最大200,000人までの幅」だと述べた。

 このような不人気な措置と、最も重要なことに、皇太子の成功と程遠い政策が、文字通り「全ての活動領域で」支配家族の中で断絶をもたらしたのは非常に明白だ。この分裂は、OPEC合意が崩壊し、石油価格が急落した直後、ムハンマド・ビン・サルマーン・アル・サウド皇太子の命令で王室メンバーが逮捕された三月の始めに丸見えになった。欧米マスコミが、アフメド・ビン・アブドルアジズ王子(84歳の王の弟)、前皇太子ムハンマド・ビン・ナーイフ(王の甥)やナワフ・ビン・ ナーイフ王子を含む、最も影響力を持ったサウド家メンバーが拘留されたと報じた。だがサウジアラビア国内の不満の話になると、これは氷山の一角に過ぎない。

 この文脈から、現在の経済危機が政治的なものに変わっても驚くべきことではない。現代の革命理論によれば、金融危機は、クーデターをもたらす鍵となる要因の一つだ。一般に、後の二つは、外交政策の敗北と、支配層内での断絶だ。多くの事実に基づけば、これら要因の両方とも、サウジアラビアでは現在明白だ。世界石油市場での価格競争は確かにサウジアラビアに勝利をもたらさなかった。だが王国が石油価格を下げる措置をとり続ける可能性は残っている。にもかかわらず、サウジアラビアは「誰が最初にまばたきするか」のポーカーゲームで負けているように思われ、多くの専門家が王国の不確実な未来を予想している。

 ビクトル・ミーヒンはロシア科学アカデミー客員。オンライン誌New Eastern Outlook独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.org/2020/05/27/saudi-arabia-and-its-uncertain-future/

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 サウジアラビア支配者のすごさで『週刊金曜日』巻頭記事を思い出した。崔善愛さんの文章だ。

 だが、こんなこともあるそうだ。ひどい指揮者が来ると逆に「こりゃまずい、このままでは大変なことになると、必至になって演奏する。結果、いつもりよ緊張感ある良い演奏になる。今の日本は、この状況に近いかも知れない。

 「ああ、これが晋裸万障の日本式だ」と思い至った。

 日刊ゲンダイDIGITAL 会員限定記事

感謝ではなく謝罪だろう ブルーインパルスの違和感

 今朝の孫崎享氏のメルマガ題名

安倍政権政策批判者に対するSNS上の攻撃増加。検察庁法改正案時のきゃりーぱみゅぱみゅ、種苗法での柴咲コウ、30日理由明記しないで、#室井佑月のテレビ出演に抗議します。『報道の自由度』で安倍批判ジャーナリストをSNSで批判を指摘。同じ流れ。

 LITERA

安倍政権がコロナ「専門家会議」の議事録を残さないと明言!「37.5度以上4日以上」の相談目安に異論があったことも隠蔽か

 デモクラシータイムス ウイークエンドニュース 2020年5月29日

コロナ緊急事態宣言解除も半信半疑「日本モデル」自画自賛の危うさ

2020年5月12日 (火)

トランプのベネズエラ「ピッグス湾」

2020年5月7日
wsws.org

 今週早々の、アメリカが率いる傭兵による二件のベネズエラ海岸武装上陸失敗で、世界的コロナウイルス流行と、それがアメリカ国民に引き起こした死と破壊も、南米や世界における、アメリカ帝国主義の略奪的で犯罪的な地政学的権益の追求を阻止する上で何の役にもたたなかったことが明らかになった。

 二件の上陸の一つ目は、日曜日の朝早く、ベネズエラの首都カラカスから車で、わずか半時間のラ・グアイラ州マプートで起きた。「パンテラ」(ヒョウ)として知られるグループのリーダー、元ベネズエラ陸軍大尉を含め上陸した武装男性8人が殺され、残りが捕獲された。

 二番目の上陸は、月曜日、カラカスの西、ベネズエラのカリブ海岸、アラグア州チュアオ半島で起きた。ここで武装侵略者は地元漁師に発見され、ベネズエラ保安部隊に引き渡された。


 ベネズエラで捕らえられたアメリカ人傭兵ルーク・デンマン(一番上)とアイラン・Aベリー(一番下)。

 捕らえられた連中の中には、収賄容疑で刑務所に送られた元ベネズエラ国防大臣の息子で、一連のクーデター策謀の中心にいたホスナルス・アドルフ・バドゥエルがいた。いずれも元アメリカ特殊作戦兵と識別された二人のアメリカ国民、ルーク・デンマン、34歳、と、アイラン・ベリー、41歳が逮捕された。バドゥエルはベネズエラ当局に、二人のアメリカ人がドナルド・トランプ大統領の治安部隊で働いていたと言ったと述べた。

 ベネズエラ当局は、マスコミに、二人のアメリカ人のパスポートと軍身分証明書と、傭兵と一緒に捕獲された武器の写真を示した。彼らは、自分の任務は、ベネズエラのマドゥロ大統領引き渡しでアメリカに運び出す飛行機を受け取るため、カラカス空港支配権を掌握することだったと述べたデンマン尋問ビデオを公表した。誰が作戦を指示していたか問われて、彼は「ドナルド・トランプ大統領」と答えた。

 作戦の中心は、フロリダに本拠がある民間警備会社SilverCorp USAを経営するイラクとアフガニスタンの元グリーンベレー・ベテラン、ジョーダン・グドローだ。彼自身の説明によると、グドローは、トランプ長年のボディーガードで、大統領執務室の作戦部長を勤めたキース・シラーによって、ベネズエラ右翼と、連中のアメリカに支援されたクーデター策謀を紹介された。以来トランプ大集会で、グドローが、警備している様子を映したビデオが表面化した。

 2019年2月、エセ救援輸送隊をベネズエラに押し込むCIAトロイの木馬作戦未遂の一環としてベネズエラ-コロンビア国境で、イギリス人億万長者リチャード・ブランソンが支払うコンサートの警備を行うため、彼が雇われた時、この警備業者と、アメリカ諜報機関とのベネズエラ右翼のつながりが明らかになった。

 グドローは、それはまだ進行中で、目的は「マドゥロ政府を打倒する」ことだと主張して、最近の作戦に対して公式に責任を認めた。彼は海岸侵略の惨めな失敗にもかかわらず、他の分子がベネズエラ国内で活動しており「戦術目標攻撃を始めるために行った」、言い換えれば、テロリズムの波を開始したと言ったのだ。

 更にグドローは、彼と去年一月、自身をベネズエラ「暫定大統領」だと宣言して、直ちにワシントンとその同盟国によりベネズエラ「合法政府」に選ばれた取るに足らない右翼政治家フアン・グアイドが署名したオンライン投稿された契約の合法性を確認した。

 グアイドとグドローの英語会話録音も公表されたが、そこで、アメリカ傀儡が、アメリカ政府がベネズエラから盗む石油資源で、代金は保証されるという条件で、武力介入実行のため、アメリカの警備業者に2億1300万ドル支払うことに同意していた。

 グドローは、グアイドが約束した支払いをし損ねたと主張した。だが正確な取り決めが何であれ、誰かが、ベネズエラ海岸への派遣のために傭兵組織に支払ったのは明らかだ。それが傀儡だったのか、人形師だったのかどうかは、ほとんど相違を生じない。

 一年ほど前に、軍事クーデターをひき起こそうと試みたグアイドが服役していないのは、マドゥロの「ボリバール社会主義」ブルジョア政府が、彼のことを、ベネズエラ資本主義を救出し、下から革命爆発を防ぎ、アメリカ帝国主義と伝統的な寡頭政治との対話者となる可能性があると見ているためだ。

 ベネズエラでの海岸侵略未遂について問われて、トランプは、それについて全く何も知らず、「我々の政府とは全く関係がない」と主張した。

 水曜日の国務省記者会見で、マイク・ポンペオ国務長官は「この作戦に、アメリカ政府の直接関与はなかった。」と宣言し、いささか条件付き回答をした。彼は「行われたことに関し我々が知っている、それ以上いかなる情報も共有する用意はない」と述べた。

 捕らえられた二人のアメリカ人傭兵については、ポンペオは、ワシントンは「彼らを戻らせる試みのために、我々は利用可能な全ての手段を使う」と述べた。

 一体どのような根拠で、アメリカが、彼らの送還を要求できるのかについて、国務長官は言わなかった。ドナルド・トランプを誘拐したり、殺したりするため、アメリカを侵略しているのを捕らえられた他国籍市民が、テロ行為の罪で、終身刑か、もっと酷い宣告を受けることに、いささかでも疑念があるだろうか?

 戦争状態にも等しい、ベネズエラに対する害が大きい制裁の「最大圧力」キャンペーンという環境の中、武装侵略が展開された。ベネズエラに対する効果的な通商停止が、コロナウイルス流行開始前にさえ、何万人もの死をもたらし、石油輸出を遮断し、非常に必要とされた薬と医療用品を輸入するのを阻止した。流行勃発以来、アメリカ帝国主義は、病気と死亡をベネズエラ国民に服従を強制し、政権転覆のための衝動を完成させる武器として用いようと、制裁を強化しただけだ。

 アメリカで、死亡者数が増し、経済が急落する中、トランプは、麻薬密輸と戦うという口実で、ベネズエラのカリブ海沖水域に海軍特別部隊を派遣したが、アメリカに流入する麻薬の圧倒的多数が、ワシントンの右翼同盟者に保護されて、ボゴタやテグシガルパやグアテマラやコロンビアと中米を通って太平洋に送られる。この作戦に派遣された駆逐艦や沿岸戦闘艦は、麻薬密輸人を捕らえる上では役にたたない。

 ベネズエラ海岸での卑劣な出来事は、アメリカ帝国主義の中南米での軍事侵略や半植民地的搾取や警察国家的抑圧という長年の歴史の最暗部を想起させる。1961年キューバの不運なピッグス湾侵略を含め、初期のアメリカ帝国主義介入の失敗で、ワシントン当局は当初同様に、アメリカの関与を断定的に否認した。同様に1980年代の違法作戦で、ニカラグア政府に対するコントラ・テロ戦争に補給するため、傭兵に兵器を飛行機で運んだCIA請負業者ユージン・ハセンファスが撃墜されるまで、ワシントンは否認を続けた。

 ピッグス湾と、いわゆるイラン-コントラ事件の両方が、ワシントンで大きな政治危機を招き、アメリカ・マスコミによる厳しい詮索を引き起こした。だがアメリカが計画したベネズエラ侵略未遂についての報道は、ほとんど沈黙のまま商業マスコミに見過ごされ、表向きトランプに対する敵対勢力、民主党内から一言の批判の言葉もない。バイデンからサンダースまでの全員が、ベネズエラでの政権転覆作戦を結束して支援した。

 アメリカを支配するオリガルヒの権益に役立つこの作戦は、アメリカ・エネルギー複合企業による、ベネズエラの地球上最大の石油埋蔵に対する拘束を受けない支配を確立し、アメリカ帝国主義が、長い間「自身の裏庭」と見なしている、ベネズエラや中南米全体で中国やロシアの増大する影響力を逆転することを目指している。

 何百万もの生活を脅かす世界的コロナウイルス流行のさなか、アメリカ帝国主義は何十億人もが亡くなるような、もう一つの世界大戦を燃え上がらせると脅して、軍事侵略によって略奪的権益を追求しているのだ。

 資本主義と帝国主義を終わらせる共通の戦いのために、国境を越えて結束する労働者階級だけが、人類生存に対する深刻な脅威に対する代替案を提供できるのだ。

Bill Van Auken

著者は下記もお勧めする。 (いずれも、英語原文

ベネズエラ防衛と中南米での社会主義のための戦い
[2019年5月10日]

アメリカが支援する挑発をベネズエラ国境で強行するため武装兵士が動員されたことが報道で明らかに
[2019年3月7日]

記事原文のurl:https://www.wsws.org/en/articles/2020/05/07/pers-m07.html

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 ベネズエラ、大変な石油埋蔵量を持っているがゆえの悲運。石油も金もなくとも、宗主国は絞り尽くす。ひとごとではない世界最大属国の現状。

【半田滋の眼】No7韓国、防衛費削減でコロナ対応、日本は?/コロナもオスプレイも米軍は教えない20200507

 そして、コロナ無策。

致死ウイルスに向き合う~恐怖の出口にしないために【新型コロナと闘う 児玉龍彦×金子勝】20200508

 コロナにつけこむ売国傀儡政権。有名人たちまで反定年延長ツイート。昨日のTBS BS石破氏はまともな意見だった。

反定年延長ツイート「国民が許さないとの圧力」と石破氏

 それは、その通りだが。JNN調査、緊急事態条項を加えることに『賛成』というのは一大事。日本の終わり。

日刊IWJガイド・非会員版「JNNの世論調査で憲法に緊急事態条項を加えることに『賛成』が55%! 強制力を持った行動制限を望む声が多数! 民主主義にとって極めて危険な状況に!」2020.5.12日号 ~No.2798号

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