二大政党という虚構・選挙制度

2024年9月15日 (日)

民主党はあなたが彼らに投票するかどうか気にしないし負けるかどうかも気にしない



 選挙が近づき、民主党がバイデンをハリスに変えた今、11月に民主党に投票するのを拒否しても、実際は民主党を罰しているわけではないという私の立場を改めて強調しておくべきだと感じている。人々が次のように話すのをよく目にする…

ケイトリン・ジョンストン
2024年9月10日

 この英語記事の朗読を聞く(朗読:ティム・フォーリー)。

 選挙が接近し、民主党がバイデンをハリスに交代した今、11月に民主党に投票することを拒否しても、実際は民主党を罰しているわけではないという私の立場を改めて強調しておくべきだと感じている。ガザの件や、大量虐殺を終わらせようという進歩主義者の呼びかけを無視したことで民主党に代償を払わせようという話をよく聞くが、実際はそうはならない。彼らは気にしていないのだ。

 彼らは、あなたが彼らに投票しなくても気にしない。彼らは負けても気にしない。どちらにせよ、彼らの政治家としてのキャリアは大丈夫でしょう。

 民主党に投票しないことは全く問題なく、正当なことだが、その行為にだまされて自分の投票が重要だと思わないで頂きたい。どのように投票するかは重要ではないし、どのように投票しないかも重要ではない。アメリカの権力構造は、有権者に全く影響されないようになっている。民主党に投票しないことで彼らに教訓を与えることができるかのように振る舞うのは、物事を有権者の手に委ねるには重要すぎるとみなしている権力構造の中で、投票が重要だいう幻想を助長するだけだ。

 「アメリカには機能する大統領がおらず、ここ何ヶ月も大統領がいない。選挙で選ばれていない恒久的組織が政府を運営しているため、ほとんど目立たず、ほとんど問題にならない」というグレン・グリーンウォルドのツイートが話題になっている。

 グリーンウォルドは正しい。実質的な権力を持っている連中は、大統領が誰かなど大して気にしていない。大統領には機能する脳さえ不要だ。この芝居全体を運営しているのは、民主党と共和党党首を含め、民主党と共和党のどちらが政権を握っているかなど、結局大して気にしていない連中だ。

 ここ数年、民主党は悪の帝国の顔を演じるのを楽しんでいたと思われるだろうか? 彼らの政治集会がジェノサイド反対の抗議行動参加者に中断され、彼らの気分が良くなる進歩的イメージが皆の前で完全に信用を失墜させられるのを楽しんでいたと思われるだろうか? バイデン政権に犯されているひどい行為を、代わりにトランプがしていたら彼らはもっと楽しんでいただろう。そうすれば彼らは再び善玉を演じることができるだろう。

 彼らは負けて喜んでいる。だから負けて喜んでいるように振舞っているのだ。進歩主義者にアピールしたり、支持基盤を活性化したりするため、彼らは全く何もしていない。彼らは、これまでと同じことを繰り返す以外、実際の政策を何も明確にしていない。彼らは、2024年に一般の人々が民主党を嫌う原因となっている事柄を全く変えていない。そして、11月に再び負けたとしても、彼らは何も変えないままだろう。

 アメリカ人は、投票が重要視されるような国に暮らしていない。残念だが、それが現実だ。好きなように投票するかしないかは自由だが、そうすることで実際学ぶような教訓を民主党に与えることになるなどと誤解しないようお願いする。

 アメリカに本当の変化が訪れるとしたら、それは偽りの選挙でアメリカ国民がどのように投票するか、あるいは投票しないかの選択によるものではない。これらの問題に対する選挙政治による解決策はない。他の解決策が必要だ

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画像はホワイトハウスのFacebookアカウントより。

記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2024/09/10/democrats-dont-care-if-you-vote-for-them-and-dont-care-if-they-lose/

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 Judging Freedom ジョンソン、マクガヴァン両氏、諜報機関は現実から遊離!
#CIA is divorced from reality | Zelensky says oh SH*T !! 2:55

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名
CIAはThe World Factbookで真のGDP購買力平価べースを23年ベースに更新。中国31.2兆ドル、米国は24.7兆ドル。ついで印度。 G7 7か国の合計は 48.5、非G7/上位七か国の合計は63.8、BRICS7か国の合計は58.2。「途上国」拡大

2024年9月12日 (木)

虹色の旗による虐殺 対 MAGA(アメリカを再び偉大な国にする)帽子による虐殺



 ディック・チェイニーによる支持をカマラ・ハリスは熱烈に受け入れた。アメリカのリベラル派がチェイニーのような人物に抱く安心感の度合いは彼らが南半球の人々を完全な…

ケイトリン・ジョンストン
2024年9月9日

 物語マトリックスの端からのメモ

 この英語記事の朗読を聞く(朗読:ティム・フォーリー)。



 ディック・チェイニーによる支持をカマラ・ハリスは熱烈に受け入れた

 アメリカ・リベラル派がチェイニーのような人物に抱く安心感は、彼らが南半球の人々を完全な人間として見ていないことの更なる証拠だ。もしそうなら、彼の支持は、NAMBLAやネオナチからの支持と同じ嫌悪感で拒否されるはずだ。民主党とブッシュ時代の戦争犯罪者との「団結」に関する、この温かく居心地良い話から彼らが得る感情的安心感は、彼らにとって、何百万人ものイラク人の命より重要なのだ。

 価値ある政治的世界観には、必然的にディック・チェイニーに対する根深い本能的憎悪と、彼に同調するあらゆるイデオロギーに対する嫌悪が含まれる。



 アメリカの民主主義は、MAGA帽をかぶって大量虐殺を行うか、虹色の旗を振って大量虐殺を行うか選択できることを意味する。



 私の言うことを心に留めておいてほしい。ガザを救うにはハリスがより良い選択だと言う同じ人々は、ハリスが大統領になった時に、ハリスはガザを救わないと指摘すれば、あらゆる言い訳をするだろう。トランプでも、オバマでもそうだった。同じ言い訳が何度も繰り返される。



 新しいルール: トランプが再選されたら、大統領になった当初しなかったことをすると私に言う人を私は無視する。トランプが戦争を終わらせ、ディープステートと戦うと、あなたが言うなら、私は無視する。トランプがアメリカをナチス独裁国家に変え、LGBTの人々を強制収容所に閉じ込めると、あなたが言うなら、無視する。トランプがそうしたことをするつもりなら、既にしていたはずだ。

 トランプは多くの不快な発言をし、多くの扇動的報道をされたが、実際の政策と統治に関しては、彼は典型的な酷い共和党員だった。実際の彼の政権は前任者連中の政権と非常に似ており、何か新しい意味で邪悪だったのでなく、以前の政権が邪悪だったと同じ意味で邪悪だった。自分の立場を守るため、彼の前任期の証拠全てに反する奇妙な空想を、あなたがでっち上げる必要があるなら、あなたの立場は注目に値しないほど脆弱だ。



 私がアメリカの選挙について語るのは、それが重要だと思うからではなく、重要ではないという事実を強調するためだ。4年ごとに全ての政治的関心を奪うこのエセ茶番劇は、ワシントンを中心とする世界規模の帝国の行動に、意味ある変化をもたらすことはない。

 政府の残忍さや暴政や不正を解決するのにアメリカ人が選挙制度に頼る限り、その残忍さや暴政や不正は続くだろう。燃えている建物から脱出する第一歩は、壁に描かれた偽非常口を押さないようにすることだ。こうした偽選挙は、皆様を燃える建物に閉じ込めておくためにある。本当の出口は別の場所にある。





 来月は10月7日の一周年を迎える。イスラエルのヘリコプターと戦車、そしてハマスによりイスラエル南部で1000人以上が残酷に虐殺されたあの恐ろしい日だ。



 最新の世論調査によると、ソーシャルメディア上でガザの民間人に対するいかなる同情も禁じられるべきだと、イスラエルのユダヤ系住民の70パーセントが考えている。イスラエル人は、75年間人間以下とみなしてきた民族集団を殺害し、抑圧し、盗み、その集団が報復すると被害者だと泣き叫び、報復に応じて大量虐殺を犯し、その後、これに関するイスラエル批判は強制的に禁止されるべきだと主張する。



 中東情勢が落ち着いて、反ユダヤ主義者だと私が非難されることがなくなり、ロシア工作員だという昔の健全そうなな非難に戻る日が待ちきれない。

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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2024/09/09/rainbow-flag-genocide-vs-maga-hat-genocide/

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ハリスとトランプの討論会

2024年9月10日
Moon of Alabama

 今夜、アメリカで選挙討論会が行われ、メディアはそれに合わせていつもの競馬報道をするだろう。

 討論会前のドナルド・トランプに対する攻撃は、公の場での彼のとりとめのない話し方は老齢の兆候だと主張している。
 
78歳のドナルド・J・トランプ前大統領は、81歳のバイデン大統領よりエネルギーに満ち、声量も大きいが、彼も名前を混同したり、事実を混同したり、論点を間違えたりする。トランプの支離滅裂な演説、時に支離滅裂な発言、そして極端な感情の爆発は、彼の認知能力に疑問を投げかけており、世論調査によると、有権者の過半数に疑念を抱かせている。
 2016年、トランプは最初の選挙運動中も、支離滅裂な演説をし、事実を混乱し、論点を間違えた。それは当時も今も群衆に語りかける彼の独特なやり方で、支持者はそれを愛している。

 今になって、この全く変わらないスタイルがトランプ老化の兆候だと主張するのは歴史と矛盾する。

 だが、討論が終わるや否や、この点が繰り返されるだろう。

 トランプの政策は、彼が持っている限り、以前の政策とあまり変わらない。文化的保守派のための社会的利益と、自由主義者のための経済的狂気。彼がすぐに忘れてしまうようなくだらないアイデアもいくつか加える。外交政策における彼のやや孤立主義的姿勢を私は概ね気に入っているが、選挙に勝ったとしても、そのどれも実行される可能性はほとんどない。

 ワシントンを支配する超党派的外交政策集団は、ロシアとの和平やNATO放棄のあらゆる試みを妨害するだろう。

 民主党候補のカマラ・ハリスは中身のない人間だ。有権者は彼女を一度も好いたことがない。私は彼女が「インキタータ」というあだ名をつけられているのを見たことがある。ぴったりだ。ローマ皇帝カリグラの愛馬は「インキタトゥス」(ラテン語の「incitare」つまり「励ます」から)と名づけられた。
 
スエトニウスの『十二皇帝列伝』(紀元121年)によると、カリグラは馬のインキタトゥスを執政官に任命しようと計画しており、この馬が高官たちを「招待」し、そのような催しをもてなすため召使を揃えた家に食事に招く予定だった。また馬には大理石の馬小屋があり、象牙の飼い葉桶、紫の毛布、宝石の首輪が付いていたともスエトニウスは書いている。
 カリグラの狙いは元老院を嘲笑することだった。

 自分自身の考えはないが、超党派集団が望むことなら何でも忠実に実行する人物を超党派集団は擁立し、国民に対して同じことをしている。彼女は、私が思いつける限り最も変り映えしない候補だ。

 ハリスとトランプは国民から最も否定的評価を受けている二人の政治家だ。この二人しか選択肢がないことが、この芝居丸ごと国民に対する愚弄になっている。

 アメリカは、一見民主主義のように見えるが本当はそうではない、そういう見せかけだけの、ある種の寡頭政治国家だと結論づけられる。

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2024/09/harris-and-trump-debate-whatever.html

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 Alex Christoforou Youtube 冒頭は欧州中央銀行(ECB)前総裁ドラギの陰鬱な演説
 
Hold Kursk weaken Putin. Russia, Kursk counter attack. Draghi, EU in decline. Swift endorses Harris  33:59
 米大統領選テレビ討論、司会者がトランプに「ウクライナに勝って欲しいか」質問
 答えは「I want the war to stop.」

 植草一秀の『知られざる真実』

米大統領選テレビ討論と情報操作

 日刊IWJガイド

「トランプ氏とハリス氏がテレビ討論会で直接対決! 世論調査では、ハリス氏が圧倒的に有利! テイラー・スイフト氏もハリス氏支持表明!」

■はじめに~トランプ氏とハリス氏がテレビ討論会で直接対決! 討論会直後の世論調査では、ハリス氏が圧倒的に有利! 人気歌手のテイラー・スイフト氏もハリス氏支持表明! シカゴ大学のジョン・ミアシャイマー教授は、バイデン氏やハリス氏やトランプ氏が大統領候補者として出てくるのは、米国の政治システムが壊れているからだと本質的な洞察を投げかけている!

■9月になり、IWJの第15期も2ヶ月目に入りました! IWJの財政的状況は大ピンチです! 岩上安身の体調不良も、7月、8月と続き、たいへんご迷惑をおかけしました! 8月は31日間で、85件、156万2260円のご寄付・カンパをいただきました! 第14期の月間目標額は400万円で、仮にその目標額に当てはめると、39%どまり! 相当に厳しい状況です! 他方で、「IWJしか報じられない情報」が、激増しています! 岩上安身のコロナ感染以降、続く体調不良もあり、この週末も、岩上安身の体調不良で、発行が遅れてしまい、申し訳ありませんでした。こうした時だからこそ、ぜひご支援をお願いいたします!

■【中継番組表】

■ウクライナ軍によるロシア領内のクルスク侵攻から1ヶ月余、クルスク方面ではウクライナ軍の投降兵が続出、2000人いた外国人兵士は撤退、残留しているウクライナ兵はロシア軍によって、長い戦線に分散されて動きがとれず大苦戦! 他方、ウクライナ東部戦線のロシア軍は、ハリコフ州のウクライナ軍の司令部を、誘導装置を付けた滑空爆弾で精密攻撃! クルスク侵攻の失敗と東部戦線の崩壊で敗色が濃厚となったウクライナですが、「窮鼠猫を噛む」べく、ゼレンスキー大統領は長距離ミサイルでロシア領内を攻撃する許可要請を、米英等に求め、外交防衛茶番劇を経て、13日に承認する方向へ! 戦争の拡大、エスカレーションはとまらず!!

2024年9月10日 (火)

トランプ党対チェイニー党



 世界で最も邪悪な生物の一人、ディック・「ダース・ベイダー」・チェイニーが、カマラ・ハリスを大統領候補として正式に支持した。

ケイトリン・ジョンストン
2024年9月7日

 この英語記事の朗読を聞く(朗読:ティム・フォーリー)。

 世界で最も邪悪な生物の一人、ディック・「ダース・ベイダー」・チェイニーは、大統領候補としてカマラ・ハリスを公式に支持した。彼の娘リズ・チェイニーもハリスを支持している

 「我が国の248年の歴史において、ドナルド・トランプほど我が国にとって脅威となる人物はいなかった」と元副大統領は声明で述べ、更に「国民として、我々はそれぞれ党派心より国を優先し、憲法を守る義務がある。それが私がカマラ・ハリス副大統領を支持する理由だ」と付け加えた。

 チェイニーは悪名高いネオコン・シンクタンク「新アメリカ世紀プロジェクト設立署名者で、副大統領として、最も有名なイラク侵攻を含むジョージ・W・ブッシュ政権の戦争煽動、軍国主義、権威主義の急激な高まりにおいて主導的役割を果たした。彼の手には何百万人もの人々の血がついており、残りの惨めな人生を檻の中で過ごすべきだ。

 彼の娘リズも同様に血に飢えた戦争狂で、あらゆる機会を利用して軍による大量虐殺を推進してきた。昨年イスラエルのガザ攻撃が始まった後、彼女はCNNに出演し、攻撃で発生した全ての死は「ハマスの責任」で、イスラエルの行動に対する抗議は本質的に「反ユダヤ主義」で、イスラエルに対する敵対姿勢を理由に、アメリカはイランとフーシ派に対する攻撃をエスカレートさせるべきだと発言した。

 チェイニー夫妻は、ハリスを支持するために民主党に大挙して移籍している元共和党の戦争屋連中のリストに加わった。先月、共和党のジョージ・W・ブッシュ、ジョン・マケイン、ミット・ロムニーの下で働いた数百人のスタッフがハリスを支持する書簡に署名し、「トランプ大統領の再選はわが国にとって大惨事になるだろう」と述べた。

 「トランプとその支持者J・D・ヴァンスが、同盟国に背を向けながらウラジーミル・プーチンのような独裁者に屈服するにつれ、海外の民主化運動は取り返しのつかないほど危険にさらされるだろう」と同団体は記し「そんなことは許されない」と付け加えた。

 ここで注目すべきは、主流の民主党系メディアと主流の共和党系メディア両方で流布されている物語とは反対に、ドナルド・トランプは実際は任期中ずっとロシアに対する攻撃を強化しウクライナ戦争への道を開くのに協力していたのだ。彼はまた、イラン、シリア、ベネズエラなど、アメリカ帝国の公式の敵に対する長年の戦争煽動計画を数多く推進した。だが、トランプの異常なタカ派的姿勢でさえも、これら変人には不十分なのだ。

 2022年6月、作家のサラ・ケンジオールは、Gaslit Nationポッドキャストで下記の予測をした
 
「最後に警告しておくが、既に崩壊している二大政党制に新計画がある。計画とは、二大政党制を作ることだ。一つはトランプかデサンティスが率いる狂ったMAGA党で、あなた方の権利を強引に押しつぶす。そしてもう一つはリズ・チェイニーが率いる極右の「立派な」党で、これもあなた方の権利を強引に押しつぶす。彼らはチェイニー党を民主党と呼び、右翼政策に徐々に屈服することが超党派主義を癒す行為であるかのように装うだろう。」

…  「私がツイッターでこの可能性について言及した際、ある人が『リズ・チェイニーは民主党員にはならない』と私に書いた。私は『同感だ。民主党員がチェイニー派になりつつあるのだ』と返信した。」


 多かれ少なかれ、これが起きているように見えることで、実際は数年前から始まっていた。2016年のトランプ選挙運動中、ネオコン戦争屋の一団は、ジョージ・W・ブッシュを聖人として擁護し、オバマをアヤトラ愛好家として非難する姿勢から、ヒラリー・クリントンを支持する姿勢に転じた。トランプが勝利した後、この民主党とブッシュ時代のネオコン連合は、ビル・クリストルのようなイラク強姦ネオコンが率いる新しい民主党シンクタンク・プロジェクト創設により、更に強固になった。

 つまり、現在、最も最低な連中の指導の下で、二つの好戦的寡頭政治政党が、容認可能な意見のオーヴァートンの窓を、帝国主義、軍国主義、専制政治の方向に可能な限り押し進めようとしているのだ。こうすることで、こうした問題が決して選挙の対象にならないようにし、選挙対象が、常に権力者には全く関心がない問題、たとえば中絶やトランスジェンダーの権利に関するものになるようにしているのだ。

 医療とガザでの停戦を求める進歩主義者は退けられ、無視される一方、世界で最も血に染まった帝国主義者たちと同盟が結ばれている。事態は余りにも右傾化しており、今回の選挙はトランプ党とチェイニー党の対決で、どちらが勝っても帝国が勝つことになる。

 11月に結果が発表された後、おそらく不正選挙について大騒ぎになり、敗者が誰かに応じて、結果はロシアの干渉、またはディープステートによる投票操作の結果だと敗者は宣言するだろう。しかし、覚えておいて頂きたい。どちらの結果でも寡頭政治家や帝国経営者が満足できるようにするために、最悪の不正選挙が公然と行われていることを。

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注目の画像はGage SkidmoreとWikimedia Commonsより。

記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2024/09/07/its-the-trump-party-vs-the-cheney-party/

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 毎回読んでいるMoon of Alabmaも本記事を絶賛。

 林芳正の足下も、兵庫県庁並み?

 長周新聞

社員のほぼ全員が社長交代求め嘆願書提出 パワハラ常態化も耳貸さぬ本社 林芳正代議士の親族企業サンデン子会社の山電タクシー


2024年9月 9日 (月)

ハリスを共産主義者と呼ぶのは共産主義に対する侮辱だ



カマラ・ハリスを共産主義者と呼ぶのは、ハリスを貶めるから間違いなのではなく、共産主義を貶めるから間違いなのだ。

ケイトリン・ジョンストン
2024年9月5日

物語マトリックスの端からのメモ

この英語記事の朗読を聞く(朗読:ティム・フォーリー)。



 共和党はオバマを共産主義者と呼んだが、大統領としての彼最悪の行為は全てブッシュ政策の継続と拡大だった。民主党はトランプをナチと呼んだが、彼最悪の行為は全てオバマ政策の継続と拡大だった。そして今、私たちは再びハリスを共産主義者と呼んでいるが、彼女は共和党も支持する大量虐殺を支持している。

 カマラ・ハリスを共産主義者と呼ぶのは、ハリスを貶めるから間違っているのではなく、共産主義を貶めるから間違っているのだ。



 全世界に衝撃と恐怖を与えているガザでの絶滅作戦を遂行するイスラエル政府をバイデン・ハリス政権は意図的に支援しており、明らかに、ここで私たちが注目する必要がある本当の悪者はジル・スタインだ。



 社会主義者や平和主義者が資本主義の好戦的政党に投票しようなどと、まじめな人間は思わない。民主党が緑の党を批判するのは、票を失ったからではなく、自分たちの党が嘘つきで、自分たちの価値観が偽物だと思い知らされるのが嫌だからだ。

 緑の党に票を盗まれていると民主党が言うのは、緑の党に票を盗まれていると共和党が言うのと同じくらい意味不明だ。民主党は左翼政党ではない。現在大量虐殺と核の瀬戸際政策に従事している好戦的な資本主義政党だ。

 民主党は、緑の党は何も成し遂げていないが、民主党が「物事を成し遂げている」のは、ガザで大量虐殺を犯し、資本主義による搾取と生態系破壊を促進し、絶え間ない戦争と軍国主義を推進しているように見える、と言っている。物事を成し遂げるだけでは十分ではない。成し遂げられることが実際に良いことが必要だ。



 「トランプが大統領になったら大量虐殺はもっとひどくなる!」

 ええ、どうして?

 「悪い種類の大量虐殺になるからだ!」



 イスラエルへの武器禁輸を約束すればハリスが勝利すると本当に信じている人がいるのだろうか? それとも、パレスチナ人の窮状に注目を集めるため人々は信じているふりをしているだけなのだろうか?なぜなら、この体制は明らかにこれより遙かに腐敗していると思うからだ。

 イスラエルがガザ攻撃をやめない限り武器供給を止めるとハリスが誓約したら、親イスラエル派丸ごとと軍産複合体丸ごとが、資金と言論統制の全てをドナルド・トランプ支持に投入するだろう。生涯民主党支持だった裕福な寄付者たちは、今回の選挙で共和党支持に転じるだろう。ハリスはユダヤ人を憎み、テロリストを愛しているというのが突如、主流言説になるだろう。マスメディアの大半がそれに同調するだろう。リベラルなシオニスト・ユダヤ人たちは、カマラ・ハリスが自分たちを殺したがっているから、今は「しぶしぶ」トランプに投票しなければならないと主張する論説記事を大量に書くだろう。

 こんな情報環境でハリスが選挙に勝てると本気で思っている人がいるのだろうか? 勝てるかもしれないが、それは彼女がこれまでやってきたように帝国主義路線を貫き続けるより遙かに難しいだろう。明らかに、ハリスが武器禁輸を約束すれば、多くの人がハリス支持に転じるだろうが、彼女が隠れナチだと主張するヒステリックで強烈な情報作戦で失う有権者を補うに十分な支持者が果たして、いるだろうか? ジェレミー・コービンに同じことが行われた際、支持者は十分ではなかった。

 ハリスは怪物で、大統領選に勝つためなら、パレスチナの子どもを喜んで素手で絞め殺すだろう。しかし、問題は彼女ではない。彼女は単なる一人の人間だ。彼女は、米国大統領選に勝つために必要な曲を演奏し、ダンスを踊っているだけだ。彼女でなければ、同じ曲を演奏し、同じダンスを踊っているのは別の怪物になるだろう。本当の問題は、地球上で最も邪悪な計画を推進し、その計画を確実に実現するため、社会最最悪の人々を権力と影響力のある地位に引き上げる、酷く腐敗した体制だ。

 ハリスはワシントンの堕落の原因ではなく、トランプやバイデン同様、堕落の兆候だ。本当に問題なのはアメリカ帝国そのものや、その歯車を回し続ける腐敗した仕組みの全てだ。帝国機構が崩壊するまで、何らかの形で虐殺は続くだろう。



 ちなみに、2024年9月時点で、ガザでのイスラエルの行動が人質救出の試みと何らかの関係があると、良い大人が思っているとしたら、とんでもないことだ。



 一方、ウクライナでは事態が益々恐ろしくなり続けている。ロシアの奥深くを攻撃するための長距離ミサイルをウクライナ軍に提供することにアメリカは「同意」寸前だとロイター通信は報じている。一方、西側諸国の侵略に対抗するため核政策を変更するとロシアは述べている

 ウクライナが領土と軍隊を失えば失うほど、キーウとワシントンは核超大国に対する緊張をこれまで考えられなかった段階にまで高めようと躍起になる。



 当局がガザでの大量虐殺を批判する人々を抑圧する中、欧米諸国では言論の自由が侵害されつつある。ウクライナでのNATO代理戦争で検閲が急増したのと全く同じだ。彼らはこれらの戦争は欧米とその価値観を守るためだと言いながら、戦争への同意をでっち上げる能力を守るために、欧米とその価値観を破壊している。戦争や大量虐殺や暴政こそが欧米の本当の価値観だ。



 全ての芸術は政治的だ。芸術は現状の狂気に反対するか、それを支持するか、あるいは現状から気をそらすかのいずれかだ。死にゆく世界の大量虐殺と洗脳されたディストピアの中で、自分自身を落ち着かせるためのつまらない気晴らしを人々が作るのは、それを政治的と呼ぶかどうかにかかわらず、政治的行為だ。

 残忍で専制的な帝国の中心で暮らしながら「政治を避けている」と言う芸術家は嘘をついている。彼らは政治を避けているのではなく、政治に直接参加している。しかも、彼らは間違った側に参加しているのだ。

 全ての芸術は、人々の目を開くか、閉じるかのどちらかだ。主流文化のほぼ全ての芸術は、この文明の狂気を当たり前のこととして称賛するか、その不快感を麻痺させることにより、人々の目を閉じさせる。これは単なる政治の問題ではなく、政治の最前線だ。

 政治は文化の下流にあり、あなたが創造に協力している文化が寡頭政治と帝国の流れに無意識に流されているなら、その流れが私たちを一体どこに運ぶのかに、あなたには責任がある。

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 Alex Christoforou Youtube 冒頭、チェイニーの娘の「父はハリス支持」に涌く聴衆
FT, oligarchs upset with Putin. Dick Cheney endorses Harris. Milei wants ICC Maduro 29:03

 宗主国も、最大属国も、トップの有力候補はでくのぼう?

 日刊IWJガイド

「民主党大統領候補カマラ・ハリス氏が副大統領候補のウォルツ氏を伴って、前代未聞の共同インタビュー! トランプ氏は酷評!!」

■はじめに~自分1人では会見もインタビューも受けられない!? 民主党大統領候補カマラ・ハリス氏が副大統領候補のティム・ウォルツ氏を伴って、前代未聞の共同インタビュー! トランプ氏は「退屈!」の一言! 民主党の牙城、L.A.の『ロサンゼルス・タイムズ』でさえ、「大げさな前評判のわりに、目立った新しい発表は少なかった」と酷評!『ザ・ヒル』に至っては「全女性を侮辱している」と強烈な批判! しかもこのインタビューで、ハリス氏が資源産業の代理人であることが露呈! ウクライナがどうなろうと、「代理戦争」という邪悪な手段で、資源輸出のライバル、ロシア抹殺を図る!! ハリス氏はバイデン氏と同じ!

■9月になり、IWJの第15期も2ヶ月目に入りました! IWJの財政的状況は大ピンチです! 岩上安身の体調不良も、7月、8月と続き、たいへんご迷惑をおかけしました! 8月は31日間で、85件、156万2260円のご寄付・カンパをいただきました! 第14期の月間目標額は400万円で、仮にその目標額に当てはめると、39%どまり! 相当に厳しい状況です! 他方で、「IWJしか報じられない情報」が、激増しています! 岩上安身のコロナ感染以降、続く体調不良もあり、この週末も、岩上安身の体調不良で、発刊が遅れてしまい、申し訳ありませんでした。こうした時だからこそ、ぜひご支援をお願いいたします!

■<インターネット上の「言論の自由」と「検閲」(その4)>バイデンに不都合なら外国メディアにも強権発動!? 米バイデン政権が「米大統領選に影響を与えるロシアのプロパガンダ」の32のウェブドメインを押収、『RT』などロシア4メディアに制裁を発表! FBIが明らかにした容疑は、「『米国はウクライナやその他の「問題」地域に資金を浪費するのではなく、国内問題への取り組みに力を注ぐべきである』という当たり前のことを、ロシアメディアが指摘し、米国民の間に広げたから」!? 倒錯し、言論を歪める米国政府に対し、ロシア外務省のザハロワ報道官は「米国は全体主義的新自由主義独裁国家へと変貌した」と断言!

2024年8月31日 (土)

問題はアメリカが間違った大統領を擁していることではなくアメリカ帝国の存在だ



 私がハリス支持者とトランプ支持者の両方と争っている理由は、彼らが相手側を問題視しているのに対し、私はアメリカ帝国そのものを問題視しているためだ。

ケイトリン・ジョンストン
2024年8月25日

 物語のマトリックスの端からのメモ

 この英語記事の朗読を聞く(朗読:ティム・フォーリー)。



 ハリス支持者とトランプ支持者の両方と私が争っているのは、彼らが相手側を問題視しているのに対し、私はアメリカ帝国そのものを問題視しているためだ。彼らは帝国が正しい管理下にあるよう確保して状況を改善しようとしているが、私は帝国の終焉を求めている。



 「でも、パレスチナ人の苦しみについて、カマラ・ハリスはとても思いやりをもって話しているじゃないか!」というようなことを言う人もいる。

 思いやりある言葉を雄弁に語りながら、ブッシュの最も醜い政策をオバマが全て継続し拡大する8年間を過ごしたのに、これらの騙されやすい人々は、いまだに教訓を学んでいない。



 世間知らずと言われるかもしれないが、今回の選挙シーズンに、民主党が平和を支持するふりをするのではなく、このような好戦的綱領を掲げていることに私は本当に正当に衝撃を受けている。イランとの戦争を始めないかどで、トランプを攻撃する新しい党綱領や、「世界で最も殺傷力ある戦闘部隊」を持っているとハリスが語り「イランやイランが支援するテロリスト」からアメリカの権益を守ると誓うなど、これはトム・コットンやジョン・ボルトンなどの超強硬派共和党員がするだろうと人々が予想する類いの選挙活動だ。だが、共和党の好戦主義者連中は党内で指名を獲得できるほど人気がない。

 民主党がこんな選挙運動をするなど全く思ってもいなかった。もちろん、バイデンのような過激な戦争屋が支配するだろうとは思っていたが、実際の選挙公約で、それをアメリカ国民に売り込むとは本当に驚きだ。通常彼らは責任ある大人として選挙運動に力を入れるが、その代わりに、公然と『博士の異常な愛情』のように、原爆について大声で叫んでいる。通常、民主党の実体と彼らが装っている姿の間には、もっと大きな隔たりがある。

 2016年に敗北した時と同様に、連中はトランプに「私に投票してください、私は平和の候補者です」という単純な選挙運動をまたもや、しているだけなので、これは実にヤバい。彼らがすべきなのは、嘘をつき、平和をもたらすと言うことだけなのに、それどころか、事実上、連中はイランとの戦争を始める選挙運動をしているのだ。



 「ジル・スタインは脱退すべきだ」というたわ言は実に退屈で愚かだ。民主党は、自党候補者が脱退すると何が起きるのかをまさに今見た。つまり別の候補者に取って代わられるのだ。スタインが脱退すれば、そうなるだろう。アメリカに第三政党が存在するべきではないと思うなら、そう言えばいい。数年ごとに、ジル・スタインがどこからともなく現れ、まるでビデオゲームの悪役のように民主党から票を盗み、彼女を排除すれば票を取り戻せるという架空の代替現実世界をでっち上げるな。

 スタインが大統領候補として登場したのは、アメリカ人がその政党の存在を望んだために作った政党で、彼女が最も人気があるためだ。あなたはジル・スタインとではなく、あなたのくだらない帝国主義政党を嫌うアメリカ人と議論しているのだ。戦争と不正は素晴らしいと彼らを説得するか、殺人的暴君連中であることをやめるかの、どちらかだ。



 現政権の大量虐殺的残虐行為と戦争挑発を批判するかどで私がトランプを支持していると皆様が私を非難すればするほど、皆様には本当の価値観がなく、お気に入りのスポーツチームを応援するのと同じ理由で民主党を支持していることが私に明らかになる。



 左翼の革命感情を煽るという点で、トランプではなく、ハリスが加速主義候補者として好まれているようだ。トランプ政権時代、多くの若者が政治に目覚め、民主党は自分たちの味方だと思っていた。バイデンが政権に就き大量虐殺を始めるまで、彼らは民主党の悪に目覚めなかった。トランプが政権に就けば、民主党は再び善玉を演じることになり、ハリスが政権に就けば、バイデンがガザで行っていることで帝国の残忍さに目覚めた新興左翼集団の前で、大きな悪意を世界に解き放つ準備ができているようだ。

 ここで革命的加速主義を私は支持しているわけではない。ただ、あなたが左翼加速主義原理主義者なら、おそらくその方向に進むのを望んでいるだろうと言っているだけだ。



 より悪の少ない投票に関する「七つ頭のゾンビ・ヒトラーを止めるために六つ頭のゾンビ・ヒトラーに投票しよう」という動画を投稿したため、私はTikTokから締め出されているTikTokの新アカウントをフォローして頂きたい。

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 Alex Christoforou 冒頭はフォン・デア・ライエンの好戦演説。

Ukraine F16 crash. Zakharova, US greenlight missile strikes. Medvedev, $7 trillion Donbass wealth  41:49
 今朝の孫崎享氏メルマガ題名
日本人どれだけが認識?豪州研究所発表「核心技術競争力1位、中国57個の大反転…7個にとどまった米国を圧倒」2003~2007年、米国は研究論文引用回数を基準として64個の核心技術部門のうち60個の部門で研究競争力1位。当時、中国は3部門でしか1位でなかった。」

2024年8月30日 (金)

悪い警官の言い分で民間人を殺す共和党、良い警官の言い分で民間人を殺す民主党



 共和党と民主党の違いは、イエス再臨のために、パレスチナ人を百万人殺すと共和党が言うのに対し、民主党は「停戦」や「二国家解決」などと口先で騒ぎながら、パレスチナ人を百万人殺す点だ。

ケイトリン・ジョンストン
2024年8月22日

物語マトリックスの端からのメモ
 この英語記事の朗読を聞く(朗読:ティム・フォーリー)。


 第二次世界大戦以来最大のロシア侵攻で、NATO兵器が使用されているが、ウクライナ大統領によれば、これは「越えてはならない一線」に関し、ロシアがはったりをかけている証明で、ロシア国境内でNATOが好き放題に攻撃的になっても安全なのだ。

 関連する話で、アメリカはロシアと中国と北朝鮮と同時に核戦争を戦う準備をしている。「アメリカは、中国、ロシア、北朝鮮からの協調的な核攻撃に備えることを目指す」新たな核戦略計画をバイデン政権が承認したとニューヨークタイムズが報じている。狙いは「アメリカが、核兵器と非核兵器を組み合わせて、同時または順次発生する核危機に対応する準備ができているかどうか詳細に検討すること」だ。



 共和党と民主党の違いは、パレスチナ人を百万人殺し、イエス再臨のためだと共和党が言うのに対して、民主党は、口先で「停戦」や「二国家解決」などと騒ぎながらパレスチナ人を百万人殺す点だ。

 基本的には、そういうことだ。一方は、邪悪な方法で邪悪なことをし、もう一方は、同じ邪悪なことを、ずっと写真写りの良い方法でするのだ。イスラム教徒は全員テロリストで救いようのない異教徒だと主張するなど邪悪な理由で、共和党はイスラム教徒を殺したいのに対し、民主党はイスラエルの自衛を助け、地域に平和と安定をもたらすなど善良な理由でイスラム教徒を殺したいのだ。どちらも中東の民間人を殺したいのだが、片方はリベラル派にとって気分の良い方法で中東の民間人を殺すのだ。

 これは「良い警官・悪い警官戦術」の典型的パターンだ。たまたま、あなたがアメリカのエセ・イデオロギー分裂のどちらの側にいるかによって、一方は、あなたの味方を演じ、もう一方は、あなたの敵を演じる。だが実際は両者の狙いは同じだ。今回の場合、連中の一方が、国内不安をかき立てず、全くお咎めを受けずに、世界の人々を殺すのだ。



 進歩的なアメリカ人は「少なくとも民主党には、ガザでの殺戮を止めるよう圧力をかけられる!」と良く言う。

 馬鹿者、もう10ヶ月以上経ったのだ。これまでのところ、あなたの「圧力」はどうだ?

 ガザを救うよう圧力をかけられるから、パレスチナ人を助けるには民主党の方が良い選択肢だとあなたに言う同じ連中が、あなたがガザを救うよう民主党に圧力をかけようとすると、あなたはドナルド・トランプを当選させようとしている!と叫ぶだろう。



 民主党全国大会の表舞台で演説するパレスチナ系アメリカ人は一人もいない。このむしずが走るような風船ガム・ポップ帝国主義の祭典には、奇妙で不可解な理由で、パレスチナ系アメリカ人以外のあらゆる連中が代表として出場する。



 バイデン=ハリス政権がネタニヤフ首相に毅然とした態度で接していると人々が言うのは、ネタニヤフ首相が露骨な大量虐殺をやめなければ、バイデン=ハリス政権も毅然とした態度で、あらためて厳重注意するのを余儀なくされるだろうという意味だ。



 長年イスラエル擁護者連中が言ってきたが過去10か月の証拠で信用を全く失った主張k数々

– 他の国よりイスラエルを厳しく精査するのは間違いで、不公平だ。

– イスラエルに対する批判は、ユダヤ人に対する憎悪から生じている。

– イスラエル・パレスチナ紛争は非常に複雑で、理解するのは困難だ。

– イスラエル・パレスチナ紛争では、どちら側にも同じような悪人がいる。

– イスラエルの暴力は本質的に防衛的で、地域のイスラム教徒による、いわれのない攻撃から生じている。

– イスラエル国防軍のガザ空爆で多くの民間人が死亡したのは、ハマスが「人間の盾」を利用しているせいだ。

– イスラエルには、二国家解決に同意する用意がずっとあったし、将来もそうするだろう。

– パレスチナ人が抱える問題はパレスチナ指導部の責任だ、あるいは少なくともイスラエル指導部と同程度にパレスチナ指導部の責任だ。

– ハマスや他のパレスチナ派閥がなければ、パレスチナ人全員が正義と幸福を享受し、平和に暮らしていたはずだ。

– イスラエルは自由、民主主義、正義を擁護しており、それらが欠如している地域においては、欧米諸国の支援を受けるに値する。

– イスラエルの虐待は人種差別と植民地主義以外の何物でもなかった。

– 欧米諸国によるイスラエル支援は資源豊富な地域における地政学的優位を狙う以外、何物でもない。

– イスラエルの犯罪行為は、イスラエル建国当初から根付いている虐待的本質によるものではなく、政府内の少数極右勢力によるものだ。

– それ無しでは、イスラエルが文字通り存在し得ない暴力やアパルトヘイトや窃盗や虐待を支持せずに、イスラエルの存在を支持することは可能だ。

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 Judging Freedom

アメリカ・ミサイルでロシア領を攻撃するのを認めろというゼレンスキー要求をバイデン政権は認めるのか?
Aaron Maté : Israel Collapsing; Ukraine Invading  23:23
 耕助のブログ Declan Hayes記事翻訳
No. 2254 バンザイ! 日本が核武装へ
 今朝の孫崎享氏メルマガ題名
ガザ戦争関連。イエメンのフーシ、紅海を支配。一時米英はOperation Prosperity Guardianを実施しイエメン攻撃。だが米英の戦艦は紅海より撤退。フーシ―攻撃多様化。ドローン、巡航ミサイル、ハイジャックや弾道ミサイル。 4 月に水上ドローンが使用。ロシア含め船舶喜望峰周り。

2024年8月29日 (木)

善人が何もしないようにするために存在している民主党



 「悪の勝利のために必要なことは、善人が何もしないことだけだ」という認識を帝国は武器にしてきた。それゆえ、民主党は善人ではなく、良いことをしていないという現実を広めることは、その武器を奪うのに役に立つ。

ケイトリン・ジョンストン
2024年8月23日

 この英語記事の朗読を聞く(朗読:ティム・フォーリー)。

 私がこれほど民主党を批判する理由は「悪の勝利のために必要なことは、善人が何もしないことだけだ」という格言で説明できる。善人が決して何もしないようにするために民主党は存在しているのだ。

 ガザはまさにその完璧な例だ。インスタグラムの進歩主義者アレクサンドリア・オカシオ=コルテスが:カマラ・ハリスが「ガザでの停戦確保に精力的に取り組んでいる」というあからさまな嘘を広めると、AOCを信頼する人々は安心して、大量虐殺を終わらせろという要求をやめることになる。現政権は、この問題に対処できると信頼しており、ガザを救うために必要なのは11月に副大統領に投票することだけなのだと、極左として売り出された、この女性下院議員は人々に語っている。

 共和党員に、このような操作を強いる必要はない。共和党員は、イスラム教徒を絶滅させるべきだと信じ、イエスを復活させ、異教徒全員を地獄で焼くという聖書の予言を実現するというだけの理由で、ガザでのイスラエルの残虐行為を支持しているのだ。このような操作は、ガザで起きていることを知って、この大量虐殺を終わらせるため、あらゆる手段を講じるような人々を政治的に無力化するためにのみ必要なのだ。



 だから、もし民主党が、そのふりをしている通りのものであれば、世界の多くの問題は存在しなかったはずなのだ。もし民主党が、本気で共和党の最も病んだ衝動に対抗して、本気で平和と正義と平等と一般労働者を支持していれば、アメリカのみならず、世界中で見分けがつかないほど事態は違っていたはずだ。善人が何もしないのではなく、何かをするがゆえに、悪は勝利できないのだ。

 このようなことが起きるのを防ぐために民主党は存在している。悪の派閥に善の派閥が対抗する代わりに、世界最強力で影響力ある政府には、悪の計画を推進するために協力する二つの悪の派閥があるのだ。しかし、これが非常に破壊的になっているのは、単に公然と悪の派閥が二つあるせいではない。公然と悪の派閥が一つあり、もう一つの派閥は、悪の派閥に対して、善人と共に立っているふりをしているのだ。

 もしそれが明らかに邪悪な二つの派閥だったら、自分達の目標がどちらの党にも代表されていないのを善人は即座に認識し、本当の革命運動が生じるはずだ。民主党がこれほど効果的な心理作戦になっている理由は、国内で権力と影響力を持つ連中全員敵だという認識を善人にさせないためだ。そして、それに応じた対応をさせないことだ。

 アメリカの進歩主義者連中は、停戦や二国家解決について、そのどちらも実現する本当の意図を持ったことがない政党の空虚な言葉で、10か月半も麻痺状態に陥っている。ネタニヤフ政権そのもの同様に、バイデン政権は、イスラエルの大量虐殺残虐行為の罪を犯しているが、口先だけで、人道的懸念をし、和平に向け取り組むふりをしながら、ネタニヤフに対して、バイデンがどれほど怒り、厳しい態度を取っているかという話をマスコミに頻繁に漏洩して、多くの人々の目に、この罪を覆い隠しているのだ。

 それが今回の大統領選唯一の特徴だ。初の女性大統領を選出しないこと。トランプを阻止しないこと。(それが何を意味するにせよ)アメリカ民主主義を救わないこと。今回の大統領選唯一の特徴は、アメリカ二大政党の一方が、恐ろしい大量虐殺でパレスチナ人を虐殺してきた政権を支持しながら、パレスチナ人のために平和と正義を求めると主張しているのだ。

 それが民主党の効果で、10月7日よりずっと前から連中はそうしてきたのだ。前任者の最も堕落した残忍な政策を全て継続し拡大しながら、オバマは深い思いやりと平和と正義への愛を表現する華麗な散文の織物を織り上げて政治的遺産を作り上げた。バイデン就任時、欧米諸国のリベラル派は安堵のため息をついた。なぜなら、ようやく「大人が部屋に戻ってきた」からだ。そして今や彼は、本物の大量虐殺を支持しながら、核超大国に対する代理戦争を着実にエスカレートさせている。

 国内外での果てしない暴力や抑圧や搾取に依存して存続している帝国には、そうした物事に反対するような主要政党を持つ余裕はないのだ。だから、そういう政党はないのだ。そして、そうであるかのように装いながら、そうではないからこそ、連中はこの暴政への異議申し立てを政治討論の片隅に追いやれるのだ。

 だから共和党よりも民主党を私は批判するのだ。彼らの方が、より多くの批判を必要とするからだ。共和党が悪なのは良心がある人なら誰でも一目でわかる。一方、民主党が悪なのは遙かにわかりにくく、理解するには通常より多くの意識や論評が必要だ。

 「悪の勝利のために必要なことは、善人が何もしないことだけだ」という認識を帝国は武器にしてきた。それゆえ、民主党は善人ではなく、良いことをしていない現実を広めることは、その武器を奪うのに役に立つのだ。

 善人が何もしない限り、悪は勝利し続けるだろう。そして、悪を確実に勝利させることだけを目的とする政党に、自分たちの価値観や願望が代表されていると善人が思い込んでいる限り、彼ら何もしないまま居続けるだろう。そういう思い込みの粉砕が、健全な世界への絶対的に不可欠な第一歩だ。これこそが世界中の善人が目指すべき主要目標だ。

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 Judging Freedom クルスク侵攻には明らかにアメリカが関与していた。

Col Karen Kwiatkowski : US involved in Kursk "like a pig is involved in breakfast" 1:01
 耕助のブログ
No. 2253 シオニストによるいじめが政治、メディア、教育を歪める
 今朝の孫崎享氏メルマガ題名
ウクライナ軍は8月6日にクルスク地域に侵攻、現在依然この地に残留している模様。西側メディアもギャンブル的作戦でないかと見なしていた。露側発表「ウクライナは6,600人以上の兵士、戦車73台、歩兵戦闘車34台、装甲兵員輸送車62台、装甲戦闘車両432台等喪失」
 植草一秀の『知られざる真実』 最新記事に座布団十枚!

齋藤元彦氏が知事に居座る効用
 デモクラシータイムス
<瀬戸際 維新の3重苦> 領空侵犯/総裁選/立憲吉田/敦賀2号機/ガザ【山田厚史の週ナカ生ニュース】 1:41:55
 日刊IWJガイド
「NATOとウクライナによるロシア領クルスクへの侵攻に、ロシアが反撃、ウクライナ全土に大規模攻撃!」2

■はじめに~NATOとウクライナによるロシア領クルスクへの侵攻に、ロシアが反撃、ウクライナ全土に大規模攻撃! ゼレンスキー氏は、西側諸国に長距離ミサイルでのロシア領土攻撃許可を要請! ロシアのラブロフ外相は、「第3次世界大戦」を招きかねない「火遊び」だと警告! 中国外務省は、一部の国の「超タカ派」がウクライナ紛争を意図的に激化させていると批判、「事態沈静化の促進が最優先事項」だと考える国々が増えていると指摘! そもそもウクライナ政府の財政はボロボロ、ウクライナ軍では今年に入って7ヶ月で3万7000件の脱走事件が記録される有様! 記者クラブメディアがまったく報じないウクライナ軍の真実!

2024年8月24日 (土)

相手側候補者はディストピアを引き起こすと警告するディストピアランドの政治家連中



 自分たちに投票しなければ、暴君的な悪夢化した国に暮らすことになると政治家連中は、この暴君的悪夢の中心から警告する。

ケイトリン・ジョンストン
2024年8月20日

 この英語記事の朗読を聞く(朗読:ティム・フォーリー)。

 今のアメリカ大統領選挙で奇妙なことの一つは、史上最もディストピア的文明の一つの国の政治家連中が、政党により「共産主義」やら「ファシズム」と呼ぶ暗いディストピアに相手側候補者は国民を導こうとしていると警告するのを見ることだ。

 昨日、同様に馬鹿げたドナルド・トランプのツイートに反論する驚くほど馬鹿げたチャック・シューマーのツイートを私は見た。シカゴの民主党全国大会で、巨大な鎌と槌の赤い旗を掲げ、群衆を前に演説するカマラ・ハリスのAI画像をトランプはツイートしたが、もちろんハリスは共産主義者で、民主党は共産主義政党だという示唆だった。

 トランプのツイートに応え「プーチンを愛する輩が、またもや企んでいる」とシューマーは述べた。

 一体どこから話せば良いのだろう。ロシアのウラジミール・プーチン大統領は共産主義者ではないし、ロシアは共産主義国ではないし、ソ連は30年以上前に終焉した。これら全て、平均的小学5年生でも、アメリカ上院多数党院内総務に言える事実だ。

 おそらくもっと重要なのは、カマラ・ハリスは誰よりも共産主義者と程遠く、民主党は熱心な資本主義政党であることだ。思想的に、ハリスは共産主義よりもドナルド・トランプにずっと近い。共産主義の観点から見れば、ハリスとトランプに大差はない。連中はどちらもネオリベ資本主義帝国主義の召使いで、あらゆる手段を使って世界中で共産主義を撲滅するアメリカ帝国の目標に献身しており、当選すれば現状の資本主義秩序による搾取、抑圧、環境破壊、戦争行為を続けると誓っているのだ。

 しかし、こうした変人連中が4年ごとにするのはこれだけだ。大統領任期中、終始モスクワに対する冷戦攻撃を強化していたトランプが、ウラジミール・プーチンが統治するファシスト独裁国家にアメリカを変えようとしていると非難されている。共和党同様、資本主義の現状維持に重要な役割を果たしている民主党は、共産主義を樹立しようとしていると非難されている。一方、民主党は、相手側の候補者が作り出そうとしているものよりも確実にディストピア的な国家を率いるため選挙運動をしている。

 アメリカは世界で最も暴君的な政権だ。世界の他のどの国家も、21世紀、侵略戦争で何百万人もの人々を殺害してはいない。世界を何百も軍事基地で包囲して、世界中で休みなく戦争を繰り広げ、侵略、代理戦争、爆撃作戦、飢餓制裁、計画的クーデター、秘密作戦などにより命令に従わない世界中の人々を滅ぼそうとしている政府はアメリカ以外ない。

 これら全ては、かつて存在したことのない最も洗練されたプロパガンダ装置によって維持されている。アメリカ人は世界で最もプロパガンダにさらされている国民で、マインドコントロールされたディストピアで権力者が望む通りに、考え、話し、働き、消費し、行動し、投票するよう巧妙に操作されている。しかも連中は自分は自由だと信じているのだ。このプロパガンダ装置は世界中に影響力を広げており、その攻撃力のほとんどは、事実上、世界規模の帝国の加盟国たる親密な同盟諸国に集中している。

 アメリカ帝国が、恐ろしい血まみれのディストピアとして認識されていない唯一の理由は、まさにそのプロパガンダ機構のせいで、その機構は「報道」機関と、ニューヨークとロサンゼルスの主流文化生産センターの両方を通じて、この異常な現状を正常化し、美化している。

 連中に投票しなければ、暴君的な悪夢化した国に暮らすことになると政治家連中は、この暴君的悪夢の中心から警告する。

 しかし、連中は他に何をするつもりだろう? 実際の政策を訴えて、相手候補者との実際の違いを指摘するのだろうか? 連中に、実際違いはない。連中はどちらもアメリカ帝国の暫定的中間管理職の仕事に就くためのオーディションを受けているのだが、帝国の権益に少しでも反対すれば、その仕事には就けない。

 連中のどちらかが、帝国主義的搾取、戦争挑発、軍国主義、大量虐殺の継続を主導することになるだろう。連中のどちらかが、資本主義的搾取と生態系破壊の継続を主導することになるだろう。連中のどちらかが、監視、検閲、プロパガンダ、政府の秘密、シリコンバレーのアルゴリズム操作、ジャーナリズムに対する戦争といった権威主義的手段の継続的拡大を主導することになるだろう。

 だが連中はそうだと言う発言だけはできない。連中がそういう人間だったら、連中はこの仕事にこれほど近づけなかったはずだ。そう発言すれば、自分が本当はどれほど不自由かという現実に人々は目覚め、真の革命運動が生まれる可能性が開けるだろう。

 だから相手側候補者は、あなたを恐ろしい未来のディストピアに導きたいと思っていると連中は口走り、既にディストピアが到来していることに、あなたが気づかないよう願っているのだ。

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 The Chris Hedges Report ガザ攻撃を描くJoe SaccoのFabtagraphics

Covering US foreign policy, economic realities, and civil liberties in American society.

The War on Gaza – 1.31.24 Aug 24, 2024

Fantagraphics has released a series of graphic commentaries and reflections by Joe Sacco, author of "Palestine" and "Footnotes in Gaza," called "The War on Gaza." With the permission of Fantagrapahics and Joe Sacco, we are reprinting them on my Substack.

 広島ホームテレビ
漫画「はだしのゲン」中沢啓治さん“漫画界のアカデミー賞”殿堂入り
  アメリカの漫画界のアカデミー賞で認められる作品が、広島の教材から削除されている寸不思議。
2011年8月29日に下記記事を書いた。
はだしのゲンが見たヒロシマ・原発切抜帖・ひろしま・あしたが消える日

 NHKクローズアップ現代
「はだしのゲン」はなぜ “消えた”?
 今朝の孫崎享氏メルマガ題名
ガザ戦争で何人の死者まで許容されるのか:ハマスの攻撃でのイスラエル人死者1,139人。これに対し報復規模はどこまで許されるか。「対等」「倍返し」「三倍返し」「10倍返し」 ハマス攻撃での死者イスラエル人は1,139人。他方イスラエル軍攻撃でガザでの死者40905人
 デモクラシータイムス
<総裁選・統一教会・安全保障>平野貞夫×前川喜平×佐高信【3ジジ放談】 59:40

2024年8月23日 (金)

イスラエルと欧米諸国の「共通の価値観」は専制政治と戦争と大量虐殺



 イスラエルは残忍で、暴君的で、精神異常の政権だ。欧米帝国も同様だ。だから西洋人がイスラエルと「共通の価値観」を持っていると言う際、彼らは実際嘘をついているわけではない。

ケイトリン・ジョンストン
2024年8月20日

 物語マトリックスの端からのメモ

 この英語記事の朗読を聞く(朗読:ティム・フォーリー)。



 木曜日、政治的意見を表明したかどで、イギリス・テロ対策法第12条に基づき逮捕され、テロ容疑者として扱われたとイギリス人ジャーナリスト、リチャード・メドハーストが報じている

 コンソーシアム・ニュースが説明している通り、人が「禁止された組織への支援を呼びかけたり」または「禁止された組織を支持する意見や信念を表明したり」した場合、この法律で起訴される可能性がある。組織とは、イギリス政府がテロリストとみなすあらゆる集団を意味する。

 これら全て報道の自由と表現の自由に対する恐ろしい攻撃だ。



 Axiosの見出し:「ハマス、ガザ人質事件と停戦協定に関するアメリカ新提案を拒否」。

 7段落下に「具体的には、この提案に恒久的停戦が含まれていない事実にハマスは反対だ」とある。

 つまりハマスは「停戦」を「拒否」した。それは停戦ではなかったからだ。少なくとも、殺戮を終わらせたい人々にとって、それは、いかなる意味でも重要ではない。

 「停戦」が大量虐殺の一時停止を意味し得る事実を利用して、ハマスが和平協定を拒否しているとイスラエルと欧米諸国の言論歪曲専門家は何カ月もでっち上げ続けているが、実際に、ハマスが望んでいるのは殺戮の永久的終結だ。

 普通の人間は、イスラエルによる大量虐殺の一時停止など要求しない。人が停戦を求める時に、文字通り、そんなことを意図するはずなどあり得ない。だが、こうした衒学的言葉遊びは、イスラエルと欧米諸国支援者が大量虐殺の継続を望んでいる現実を曖昧にするために使われている。



 10か月間「ガザでの戦闘を止めるため全力を尽くしているが外交は大変だ」と言い続けながら、バイデン政権が、もっぱら自分で大量虐殺を可能にしているのは実に腹が立つ。文字通り、連中は武器・資金供給を止めるだけで済むのだ



 イスラエルは残忍で暴君的で精神異常な政権だ。欧米帝国も同様だ。だからイスラエルと「共通の価値観」を持っていると西洋人が言う際、彼らは実際嘘をついているわけではない。



 最大の批判者たちが100パーセント正しいことをイスラエルは証明し、批判する人々をけなすためにイスラエル支持者連中が言ったことは全て100パーセント、ニセ中傷キャンペーンだったことを証明するのに10ヶ月費やした。それでも支持者連中は、イスラエルを批判したかどで、依然、あなたを反ユダヤ主義者と呼ぼうとするだろう。



 ここで私が言っていることは、特定の形で投票すべきだとか、投票せぬべきだという提案として受け取られるべきではない。私がここで言っているのは、決してそういうことではない。私がしているのは、アメリカの選挙を利用して、帝国の矛盾や濫用や、それらに対処するために、選挙政治を利用する無益さを浮き彫りにすることだ。

 投票する・しないは皆様次第だ。誰に投票しようとも圧政、戦争、大量虐殺が起きる。

 ハリスに投票すれば、圧政、戦争、大量虐殺が起きる。

 トランプに投票すれば、圧政、戦争、大量虐殺が起きる。

 ケネディに投票すれば、圧政、戦争、大量虐殺が起きる。

 圧制、戦争、大量虐殺など望んではいない? ジル・スタインやコーネル・ウェストなどの圧制、戦争、大量虐殺に反対する人物を選んでみよう。だが、その成功を阻止するため選挙制度が不正操作されているのは確実で、圧制、戦争、大量虐殺を支持する大統領が誕生するだろう。

 皆様が選べるのは専制政治、戦争、大量虐殺のみだ。だからエセ茶番選挙でお好きなように投票すれば良い。今年は頭にブーツを履いた男が立候補するだろうか? お望みなら彼に投票して頂きたい。私は気にしない

。  選挙政治に答えはない。答えがないという意味ではなく、権力者が有権者に説明責任を問われる自由な社会には暮らしていないだけのことだ。投票を伴わない方法でこの問題に対処する方法はあるが、牢獄から脱出するため手渡された偽プラスチック鍵に人々が頼っている限り、それは決して選択肢にならないだろう。



 アメリカは地球上、唯一最も暴君的な政権で、国民がプロパガンダで洗脳され、間違った投票をすれば国が「共産主義」や「ファシズム」に陥ると政治家が恐怖を煽るマインドコントロールされたディストピアを作り出して、権力を維持している。



 大統領選挙の季節になると、アメリカ人はいつもより少し余計に狂う。このエセ茶番について主流メディアやソーシャルメディアから吹き込まれる感情的情報が、彼らの頭に入り込み、彼らと私がオンラインでやりとりすると、画面から溢れんばかりになる。

 そういうことに、さほど関心がないので、日々物語のマトリックスに現れる帝国について私は語り続けているだけだが、4年ごとに11月までの数か月間、いつもなら私と同じ立場にいる人々からの意見への私の返事は、常に遙かに激しい悪意に満ちたものになる。

 それは、いつも少し意外で衝撃的だ。

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画像はAdobe Stockより。

記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2024/08/20/israels-shared-values-with-the-west-are-tyranny-war-and-genocide/

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 Scott Ritter Extra

There can be no freedom without free speech

Scott Ritter
Aug 22, 2024
 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

米国FBIはウクライナ問題で、政府に批判的なサイメス氏とスコット・リッター氏の家宅捜査を実施。サイメス氏は2022年来米国に不居住。そのことは犯罪への緊急性ではない。2016年トランプに助言。司法省が政治目的の為に言論人の家宅捜査。→米国の自由民主主義上問題。
 東京新聞 朝刊 一面 東電、開始90分で中断 二面にも
 
約二週間かけて3グラム以下のデブリを回収する予定だったが着手さえできず、初期段階でつまずいた。

 1~3号機には880トンと推定される大量のデブリが退席するが、取り出しの時期や工法の具体化はしていない。
 小細工は止めて、チェルノブイリ原発に習い、石棺・シェルター工事を開始すべき。

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