ロシア

2018年12月15日 (土)

国全体を動員して、勝利したシリア

2018年12月11日
Andre Vltchek
New Eastern Outlook

 そう、アレッポ近隣の一部ホムス、ダマスカスの郊外には、瓦礫が、実際全くの破壊がある。

 そう、国の一部に、イドリブや、いくつかのより小さな地域に、テロリストや「外国勢力」がいる。

 そう、何十万もの人々が生命を失い、何百万人もが難民にされたり国内難民になったりしている。

 だがシリアの国はしっかり存在している。リビアやイラクがそうなったようには、シリアは崩壊しなかった。シリアは決して降伏しなかった。シリアは降伏を決して選択と考えさえしなかった。シリアは砲火や想像できない痛みで、大変な苦痛を味わったが、結局勝った。シリアはほぼ勝っている。勝利は、2019年に決定的となる可能性が極めて高い。

 比較的小さいにもかかわらず、ゲリラ戦を戦った「小さい国」のような勝利ではない。 それは大きな強い国のように勝っている。すべての予想に反し、公然と正面から誇らしく戦った。公正と自由の名のもと、途方もなく大きい勇気と強さで侵略者と対決した。

 なぜなら唯一の選択肢は奴隷制度と卑屈で、それはここの人々の語彙にないので、シリアは勝っている。彼らが勝つか、さもなくば彼らの国の避けられない終焉と、アラブ全体の祖国という彼らの夢の崩壊に直面せねばならなかったので、シリアの人々は勝った。

 シリアは勝っており、望むらくは、中東で、再び同じことにはなるまい。アラブ人の屈辱の長い数十年は終わりだ。今「近隣の」皆が見守っている。今皆が知っている。欧米とその同盟国とは戦い、止めることができるのだ。彼らは無敵ではない。極めて残忍で無情だが、無敵ではない。同じく、最も邪悪な原理主義の宗教的な植えつけは打ち壊すことができる。私は前にも言ったが、再びここで繰り返そう。アレッポは中東のスターリングラードだった。アレッポとホムスと他の偉大な勇敢なシリアの都市。ここでファシズムと対決し、全力で、そして大きな犠牲で戦われて、最終的に阻止されたのだ。

*

 私はシリアのアフタン・アーマド大将のオフィスに座っている。我々はロシア語で話す。私は既に知っているが、ダマスカスの治安情勢について彼に尋ねる。いくつかの夕方と夜、私は古い都市の狭い曲がりくねった道を横切って歩いた。人類発祥の地の一つ。女性、若い少女たちさえ同様に歩いていた。都市は安全だ。

 「安全だ」と誇らしげに、アフタン・アーマド大将が微笑する。 「あなたは安全であることを知っているだろう?」

 私はうなずく。彼はシリア諜報機関の長官だ。私はさらに多く、はるかに多くを求めるべきだった。より詳細を。だが私は今現在じゃない細部を知ることを望まない。私は繰り返してダマスカスが、私の友人たちから、通行人から、彼から、安全だということを耳にすることを望む。

 「状況は今非常に良い。 夜外に出られる」

 私は彼に既にそうしたと言う。到着したときから、そうしていたことを。

「誰も、もう恐れていない」と彼は続ける。「テロ集団が活動していた場所でさえ、生活が正常に戻っている…、シリア政府が今、水と電気を供給している。人々は解放された地域に戻っている。東グータはほんの5カ月前に解放され、今あなたは、そこで、次々に店が開いているのを見ることができる。」

 私はいくつかの許可証に署名をもらった。私は大将の写真を撮る。私は彼と一緒に写真に撮られる。彼は隠すべき何も持っていない。彼は恐れない。

 私は彼に、2019年1月末、あるいは遅くとも2月、イドリブ、あるいは少なくとも市の郊外に旅行するのを望むんでいると言う。かまわない。私は数日前に彼らに知らせなければならない。パルミラ、結構だ。 アレッポ、問題ない。

 我々は握手する。彼らは私を信頼する。私は彼らを信頼する。それが唯一進むべき道だ これはまだ戦争なのだ。酷く残忍な戦争。ダマスカスが今自由で安全であるにもかかわらず。

*

 大将のオフィス去ってから、我々はダマスカス周辺のジョバルにドライブする。それからアイン・タルマに。

 そこは全くの狂気だ。

 ジョバルは主に工業地帯で、アイン・タルマは住宅地だった。両方の場所は、ほとんど完全に瓦礫と化した。ジョバルで、ラーマン旅団、そして他のグループ、アル・ヌスラ戦線と直接つながる集団やテロリストに使われていたトンネル内で映画を撮影するのを許された。

 現場は不気味だ。以前これらの工場は首都の人々に何万という仕事を与えていた。 今はここでは何も動いていない。 死のような静寂、ただほこりと残骸。

 私が残骸を登り越えるとき、アリ中尉が私に同行した。私は彼に、何がここで行われたか尋ねた。彼は私の通訳を通して答える:

「この場所は、2018年4月に解放されたばかりだ。テロリストから奪還した最後の場所の一つだった。6年間、一部が「反抗者」によって、別の部分が軍によって支配された。敵はトンネルを堀、彼らを打ち破ることは非常に難しかった。彼らは、学校を含め、彼らの手に入れることができたすべての構造を使った。 ここから、一般人の大部分が逃げることに成功した。」

 シリアの友人たちがこの地域に住んでいて、私に彼らの詳細な物語を話してくれたので、私は答えを知っていたが、破壊について彼に尋ねた。アリ中尉が確認した:

「欧米は、これがシリア軍によって起こされた破壊だったと言って世界中で宣伝した。実際、彼らがダマスカスを攻撃した時だけ、シリア軍は反政府派と交戦した。最終的に、反政府派は、ロシアが後援した政府との協議後、ここから撤退した。」

*

 数キロ東、アイン・タルマでは事態は全く異なっている。戦争前、ここは住宅地だった。人々はここで主に多層住宅に住んでいた。ここでテロリストは一般人を激しく攻撃した。数カ月あるいは何年間も、家族はひどい恐怖と貧困の中で、暮らさねばならなかった。

 我々は野菜を売っている質素な店で止まった。ここで年配の婦人に接近し、彼女が同意した後、映画を撮影し始めた。

 彼女は話をし、次に彼女は、カメラに、まっすぐ手を振って叫んだ。

「我々は家畜のようにここで暮らしていました。テロリストは我々を動物のように扱いました。我々は怖くて、空腹で、侮辱されたように感じていました。女性たちを、テロリストが、若い少女と成人女性を強制的にいわゆる結婚に追い込み、4-5人の妻を連れて行きました。我々は何も持ってません。何も残っていません!」

「そして今は?」 私は尋ねた。

「今? ごらんなさい! 我々は再び生きています。我々には未来があります。ありがとう;ありがとう、バッシャール!」

 彼女は大統領を名で呼んでいる。彼女は手の平で心臓を指し、キスした後、再び手を振る。

 尋ねるべきことは本当に何もない。私はただ映画を撮影する。彼女は2分ですべてを語る。

 我々が去るとき、彼女がさほど年がいっていないのに気がついた。決して年寄りではなかった。けれどもここで起きたことが彼女をぽっきり折ったのだ。今彼女は生きている。彼女は生きていて、再び希望を持っている。

 私は運転手にゆっくり走るように頼み、壊れていて、ほこりまみれながらも、トラフィックに満ちている道路を撮影し始める。歩いている人々、穴を切り抜けて通り過ぎる自転車と自動車。 横町で、人々が、再建し、落ちた梁を切断し、瓦礫をきれいにし、懸命に働いている。電気は復活している。ガラスパネルが、傷ついた木製フレームにはまっている。生活。勝利。実に多くが破壊されたので、実に多くの人々が亡くなったのだ。ほろ苦い。けれども、あらゆることにも関わらず、再びの生活だ。 そして希望。たくさんの希望。

*

 私は友人たち、ヤメンとフィダと一緒にハバナと呼ばれるクラシックな古いダマスカスのカフェで座っている。それは古い、本物の場所で、不穏な日々に、バース党メンバーが会合した場所だ。バッシャール・アル・アサド大統領の写真が目立つように置かれている。

 教育者のヤメンは最近の何年かの間に、彼が何度か、どのように、あるアパートから別のアパートへ移動しなければならなかったか思い出す。

「私の家族はジョバルのすぐ隣に住んでいました。あの辺りのすべてが破壊されました。 我々は引っ越さなければなりませんでした。それから新しい場所で、小さい息子と一緒に歩いていると、迫撃砲が我々の近くに落ちました。私は炎に包まれた建築も見ました。私の息子はぞっとして泣いていました。我々の横の女性が炎に飛び込もうとして、わめいていました。「息子が中にいる、私には息子が必要だ、私に息子をおくれ!」過去、我々は危険がどこから来るか、いつか予測できませんでした。私は数人の親類、家族を失いました。 我々は皆そうでした。」

 ヤメンの同僚フィダは、仕事から帰ると、高齢の母親の世話をしている。生活はまだ厳しいが、友人たちは正真正銘の愛国者だ、そしてこれは彼らが毎日の難題に対処するのを助けている。

 濃いアラブ・コーヒーを一杯飲みながら、フィダは説明する:

「あなたは我々が笑って、冗談を言っているのを見ますが、心の奥深くで、我々のほとんどすべてが深刻な心理的トラウマで苦しんでいます。ここで行われたのは厳しいことでした。我々はあらゆるひどいものを見たのです、我々は愛する家族を失いました。このすべては、このあと何年もの間我々の元に留まりまする。シリアにはこの状態に対処するのに十分な専門の心理学者と精神科医がいません。それほど多くの生活が破綻しました。私はまだ怖いです。 毎日。 多くの人々がひどく動揺しています。」

「私は兄の子供たちを気の毒に思います。彼らはこの危機の中に生まれました。我々が迫撃砲攻撃にあった途端に、私の幼い甥は怖がりました。子供たちは本当にひどく影響を受けています! 個人的に、私は殺されることを恐れていません。腕、あるいは脚を失ったり、あるいは、もし彼女が病気になったら、ママを病院に連れて行けないのを恐れています。少なくとも私の先祖の都市サフィタは、紛争の最悪の日々でさえ、常に安全でした。」

 「私のサラミヤじゃない」、ヤメンが悲嘆する:

「サラミヤはひどいものでした。多くの村が避難せざるをえなかった…多くの人々がそこで亡くなりました。市の東にヌスラ戦線の陣地があり、西はISISに占領されていました」。

そう、何十万人ものシリア人が殺されました。戦いとともにやって来る貧困と同様、テロリストと紛争の両方から逃れ、何百万人もが国を去ることを強いられました。何百万人もが国内難民になりました。国全体が動いています。

 前日、アイン・タルマを去った後、我々はザマルカとハラスタの近くでドライブした。 巨大な地域全体、まっ平らになっているか、少なくともひどく損害を被っていた。

 ダマスカス東郊外で、弾の穴が柱に点在している壁も窓もない幽霊ビルを見ると、すべてを見たような気分になる。破壊はそれほど壮大だ。大都市全体が粉々に爆破されたように見える。この不気味な風景が、少なくとも15キロは変わらないと言う。 悪夢は、どんな妨害もなしに続いている。

 それで、すべてを見たと思いがちだが、実際はそうではない。それはアレッポも、ホムスも訪問していなかったからだ。

*

 数年間、私はシリアのために戦っていた。私は周辺で戦っていた。

 私はイスラエルに占領されたゴラン高原に入りこみ、占領について野蛮で身勝手な態度について報道するのに成功した。

 何年もの間、私は難民キャンプ、そして「彼らの周りの」生活を報道した。若干のキャンプは本物だったが、他のものは、後にNATOにより、シリア国内に送り込まれたテロリスト用の訓練要塞として使われていた。かつて私は、トルコのハタイ市(アタキヤ)からほど遠くないアパヤディンに建てられているこのような「施設」の一つを撮影している間に、ほとんど姿を消すところだった。

 私は「ほとんど」姿を消すところだったが、他の人々は実際に死んだ。欧米と同盟国がシリアに何をしていたかを扱うのはシリア内で戦争を報道するのと同じぐらい危険なのだ。

 私はヨルダンで働き、難民に対する、欧米とのヨルダンの身勝手な協力ついて書いた。私はイラクで働き、エルビル近くのキャンプでは、シリアの人々は、もし少なくとも若干の基本的サービスを受けることを望んだ場合、非政府組織と国連スタッフの両方から、アサド大統領を非難するようを強いられていた。そしてもちろん、百万人以上のシリアの人々が、しばしば、差別(多くが今戻っている)と同様、想像も及ばないほどひどい状態に直面して、滞在していたレバノンでも私は働いた。

 そして、とうとう私が最終的にシリアに入った今、全て何か超現実的な感じがしたが、それは正しく思われた。

 シリアは私がそうだと予想していた通りであるように思われた。英雄にふさわしく、勇敢で、決然として、明らかに社会主義で。

*

 ホムス。私がそこに行く前、何ものでも私は驚かないと思った。 私はアフガニスタン、イラク、スリランカ、東ティモール、いたる所で働いた。けれども、私はホムスを訪問する前に、まだ何も見ていなかったことを悟った。

 市の地域のいくつかの破壊は非常に激しいため、何か破滅的なホラー映画の別の惑星の表面、あるいは破片に似ている。

 残骸を登っている人々、かつて自分たちのアパートだったものを訪れている年配のカップル、道路の中央で見たほこりで覆われた少女のくつ。 そこからすべての4つの道路が、恐ろしい残骸に向かっている交差点の真ん中に立っている椅子。

 ホムスは紛争が始まった場所だ。

 私の友人ヤメンは、我々が中心に向かってドライブしていたとき、私に説明した:

「ここでメディアが憎悪に火をつけました。主として欧米マスコミが。けれども湾岸諸国の局もありました。サウジアラビアのテレビやラジオ局やアルジャジーラも。反政府派指導者のアドナン・アル・アルールは、週に2回、人々に、鍋・フライパンをたたいて街に出るように言うテレビ番組に出演していました。政府に反対して戦うために。」

 ホムスは、2011年に反政府反乱が始まったところだ。外国からの反アサド宣伝はまもなく頂点に達した。反政府派はイデオロギー的に、欧米と、その同盟国に支援された。急速に支援は具体的になり、何千というジハードの戦士と同様、武器や弾薬を含んでいた。

 かつて寛大な近代的な市(非宗教的な国で)ホムスが宗教団体の間で分割されて変化を与え始めた。分裂の後、過激化が続いた。

 今シリアとレバノン両方に住んでいる良き友人のシリア人は彼の体験を話してくれた。

「蜂起が始まったとき、私は非常に若かった。我々の若干が、特定の妥当な不満を持っていて、我々は、より良い方向にことが変化することができるのを希望して、抗議し始めました。だが我々の多くが、間もなく我々の抗議が、外国に文字通り乗っ取られたのを悟りまし。我々は一連の積極的な変化を望んだが、シリア国外の若干のリーダーは、我々の政府を打ち倒すことを望んだのです。その結果、私は運動を去りました。」

彼はそれから、最も苦痛を伴う秘密を明かしてくれた。

「かつてホムスは極めて寛大な都市でした。私は穏健なイスラム教徒で、私の婚約者は穏健なキリスト教徒でした。我々は非常に親密でした。だが都市の状況は、2011年の後、急速に変化しました。急進主義が急増したのです。私は繰り返し彼女に、イスラム教の地域を通る際、彼女の髪を覆うように頼みましだ。私は明らかに何が我々の周りに起きていたか見始めていたので、それは恐れからでした。彼女は拒否しました。ある日、彼女は道路の真ん中で撃たれました。彼らは彼女を殺しました。生活は再び決して同じでありませんは。」

 欧米では、都市の破壊に対し、シリア政府が、少なくとも部分的に責任があったとしばしば言う。だが、このような非難の論理は全く間違っている。スターリングラードを想像願いたい。外国侵略;いくつかの敵対的なファシスト勢力によって支持された侵略を想像頂きたい。市は抗戦し、政府は敵の部隊の前進を止めようとする。ひどい戦いと国の生存のための叙事詩的な争いが続く。誰が悪いのだろうか? 侵略者あるいは、自身の祖国を守っている政府軍? ドイツのナチによって攻撃された自分たちの市の道路で戦うソビエトの部隊を誰か訴えることができようか?

 多分欧米宣伝はこのような「分析」が可能だろうが、決して理性的な人間ではない。

 スターリングラードと同じ論理が同じくホムスやアレッポやいくつかの他のシリアの市に当てはまるはずだ。文字通り欧米により火をつけられた世界中の何十もの紛争をカバーして(私の840ページの長い本『Exposing Lies Of The Empire帝国の嘘をあばく』に詳細に書かれた)破壊に対する全責任は侵略者のにあることに私は疑いを持っていない。

*

 私はジュリア・パレスと呼ばれるいにしえのレストランでハヤット・アワド夫人と対面する。ここはテロリストのとりでだった。彼らは古いホムス市の中心にあるこの美しい場所を占拠した。今少なくとも、市のいくつかの地域で、事態はゆっくりと生活に戻っている。古い市場は機能しており、大学は開いていて、いくつかの庁舎とホテルもそうだ。 けれどもハヤット夫人は過去と未来両方で暮らしている。

 ハヤット夫人は戦中、彼女の息子マフモードを失った。彼の肖像画は、彼女が胸の上に身につけているペンダントに彫られ、常に彼女と一緒だ。

「彼はわずか21歳で、まだ学生に過ぎず、シリア軍に入隊することに決めたのです。彼は私にシリアは母親のようだと言いました。彼が私を愛するように、彼は国を愛する。彼はアル・ヌスラ戦線に反対して戦っており、戦いは非常に厳しいものでした。日の終わりに彼は、状況が良くなかったと言うために私に電話しました。彼の最後の電話で、彼は私に彼を許すよう頼みました。彼は言いました。「多分私は戻って来られない。どうか私を許して欲しい。 私はあなたを愛している!"

 ホムスには、彼女のような息子を失った多くの母親がいるのだろうか?

「はい、私は息子を失った多くの女性を知っています。中には一人だけでなく、二人、三人の息子を失った人を。この戦争は我々からすべてを奪いました。我々の子供たちだけではありません。シリアに注入された過激イデオロギーを支持した国々、アメリカやヨーロッパの国々を私は非難します。」

 私が映画を撮影し終わった後、彼女はロシアの支持に対して感謝した。彼女は困難な年の間に、シリアの味方をしたすべての国に感謝している。

 ジュリア・パレスからほど遠からぬ場所で、復興作業が最高潮にある。わずか数歩離れているという場所に、改修されたモスクが再び開いている。人々が、祝って踊っている。預言者ムハンマドの誕生日だ。ホムスの知事は市当局メンバーと一緒に、祝祭の催し物に向かって行進している。彼らの周りには、ほとんど警備担当がいない。

 もし欧米が、この人々に対して、更にもう一つの恐怖のうねりを放出しなければ、ホムスは問題ないはずなのだ。今すぐではなく、そう間もなくではないが、ロシア、中国、イラン、そして他の僚友の決心の固い手助けによって。シリア自身は強く決意している。その同盟国は力強い。

 最も酷い年は終わっていると信じたいと願う。シリアは既に勝利したと信じたいと願う。

 だが私はまだイドリブがあるのを知っている、トルコと欧米の軍隊により占領された同じような地域がある。それはまだ終わっていない。テロリストは完全には打ち破れていない。欧米がミサイルを発射するだろう。イスラエルはシリアを残忍に扱うために空軍を送るだろう。マスコミは、欧米と湾岸諸国から、メディア戦争を戦い、人々を扇動し、シリア国民の特定の部分を混乱させ続けるだろう。

 それでもホムスをさる際、店やブティックさえ瓦礫の真ん中で開いているのを見る。若干の人々が、その強さを、過去を背後に忘れ去り、もう一度普通の生活を送る意志の強さを示すため、再び優雅に着飾っている。

*

 ダマスカスに戻ると、高速道路は完ぺきな状態にあり、同じく、ハッシアの工業地帯は再生され、拡大されている。イランに支援された巨大発電所があると言われた。戦争にもかかわらず、シリアはまだ隣接するレバノンに電気を供給している。

 ヤメンは120km/hで運転し、スピード違反監視所らしきものにおびえた途端、狙撃兵の代わりに、我々が国の状況は劇的に良くなっているのが分かると冗談を言う。

 ロシアの軍用車列がサービスエリアに駐車している。兵士たちがコーヒーを飲んでいる。恐れがない。シリア人は彼らが自国民であるかのように対応している。

 私は、砂漠で、実に壮観な日没を見る。

 それから、もう一度、我々はハラスタを通過する。今回は夜。

 悪態を付きたい。私はそうしない。悪態を付くのはあまりに容易だ。私は早くコンピュータに触る必要がある。私は書いて、働かなければならない。できだけ多く。

*

 シリアでくつろぐのは容易だ。多分ロシア語が私の母国語だから、あるいは、多分人々は、私がここで、常に彼らの国の味方をしたのを知っているから。

 若干の官僚的な妨害は、速やかに解決された。

 私は退任する文部大臣で小説家のハズワン・アル・ワズ博士に会った。我々は彼の『愛と戦争』という彼の最新作について話した。彼は私が革命家小説家として、常に何を知っていたか確認した:

  「戦争中は、すべてが政治的だ、愛さえも。」

 そして、私が決して忘れないであろう言葉。

  「私の文部省は、実際、国防省だった」。

 昨夜ダマスカスで、早朝まで古い都市を歩いた。ある時点で、私は、そのすぐ後ろにサラディンの壮大な廟がある、壮観なウマイヤド・モスク近くに到着した。

 私は入れなかった。深夜の時間、錠がかかっていた。だが私は門の鉄棒を通して容易にそれを見ることができた。

 欧米侵略者、十字軍の巨大な軍と戦い、ほとんど全ての戦闘に勝ったこの勇敢な司令官、指導者は、ダマスカスに、平和と最終の眠りの地を見いだしている。

 私はこの古代の国際主義者に賛辞を捧げ、真夜中、近くの店の濃いコーヒーで思いをめぐらせた。「シリアの国が、外国の野蛮人の大群に対して戦ったこの最近の叙事詩的戦いに、サラディンは参加していたのだろうか?」

 多分彼の魂は参加したのだ。というより、いくつかの戦いがおこなわれた際、彼の名を口にして勝利した可能性が高い。

 「私は帰ってくる」と真夜中数分過ぎ、ホテルに向かって歩きながら口に出した。毛がふさふさした2匹の大きな猫が最初の角までついてきた。「私はもうすぐ帰ってくる」。

 シリアは立っている。それは本当に重要なことだ。シリアは決して屈伏しなかった。シリアは決してそうするまい。我々はシリア陥落を可能にするまい。

 そして、くたばれ帝国主義!

 Andre Vltchekは哲学者、小説家、映画製作者で調査ジャーナリスト。Vltchek’s World in Word and Imagesの創作者で、Revolutionary Optimism, Western Nihilismを含め多くの本の作家。「New Eastern Outlook」というオンライン誌独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.org/2018/12/11/in-syria-the-entire-nation-mobilized-and-won/

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 選挙のたびに憂鬱になると何度も書いているが、今やニュースのたびに憂鬱になるほど露骨な植民地状態。

 今日の日刊IWJガイドでは並んで書かれている。辺野古沿岸部で土砂投入、日本郵政、米アフラックに3000億円出資。ゆうつの余り、下手な翻訳を続ける気力、なえつつある。

<ニュース・フラッシュ>
┠―【1】沖縄県民が猛反発する中、政府は辺野古沿岸部でついに土砂投入強行! 民意無視に埋め立て強行で、辺野古の海は原状回復が困難に!?
┠―【2】「日本が植民地であることが、否応無く、目前で展開されている!少しは怒れよ、日本人!」~ 日本郵政、米アフラックに3000億円出資へ

 フランスでは、理不尽なネオリベ政策連続に、国民が反乱を起こした。同じような政治に対する対応の差異、自尊心ある国民と、羊のような属国住民の違いなのだろうか。

 加藤周一 青春と戦争『青春ノート』を読むが刊行された。.没後に発見されたノートをもとに、NHKのETV特集で番組になっていた話題の書籍化。ノートには、真珠湾攻撃の日の記述もある。加藤の留学先はフランスだった。1968年、ザルツブルグ旅行中に、プラハ侵攻を知り『言葉と戦車』を書いた。当時、プラハの地下放送は、独立を訴えていた。東京は、戦車を投入せずとも良い完全属国状態。独立を訴える地下放送はほとんど聞こえない。

2018年12月11日 (火)

ウクライナやバルト小国や他のどこかをロシアが侵略しない理由

2018年12月6日
The Saker

[この記事はUnz Reviewのために書かれた]

 英米シオニストの宣伝機関は、いつも我々に、ロシアがどこかの国を侵略しようとしていると警告する。侵略候補のリストは長く、ノルウェーからウクライナまで及び、更に西のバルトの小国やポーランドさえ含まれる。もちろん、NATOと合衆国がいて、それを防いでいると言われる。彼らに感謝ということだろうか?

 だが、この物語で際立って欠如しているのは、そのような軍事行動に対して、ロシアのあり得る動機に関する議論だ。いつも、ロシアがクリミアを「併合する」ことで、軍隊をドンバスに送ることで、ヨーロッパの冷戦秩序と境界を壊したと我々は聞かされる。IQを持っている誰もが、室温で、あるいはより高温でも、既に、これらの主張が全くでたらめだと知っている。ユーゴスラビアを分割するため、全く違法に、軍事力を使って、冷戦の国際秩序と国境を実際に破ったのはNATO加盟国だった。クリミア住民は、このような機会を持たなかったコソボ住民と大いに異なり、住民投票で自分たちの未来について投票する機会を持っていた。08年8月8日の戦争では、いやいやながら、最終的にこれを始めたのは、実際、ロシアではなく、サーカシビリだったことに、ヨーロッパ人さえ同意した。

 だが、このすべてを脇に置いて、それが彼らの役に立つなら、ロシア指導者は再び軍事力を使うのをためらわないだろうと想定しよう。ロシア人は悪事を企んでおり、ヨーロッパのどこかで、よその土地を一画かじり取ろうとする可能性が高いと想定しよう。

 このような仮定は、即重要な問題を提起する。ロシア人はなぜそれを望むのか?

 何らかの理由で、この質問は問われることがあっても、ごく稀だ。

 もちろん「プーチンがソ連再建を望んでいる」、あるいは他のタイプの帝国を望んでいると聞かされるが、彼がなぜそう欲するのか、誰も疑問に思わないようだ!

 そこで、このような攻撃について、あり得る根拠を検討しよう:

 理由その1:より多くの土地を獲得するため

 これは全ての中でおそらく最も考えがたい理由だ。ロシアは非常に低い人口密度の、比較的少ない人口(144,526,636人)の巨大な国(17,098,246km2)だ。ロシアは単に広大なだけでなく、領土には膨大な天然資源がある。ロシアにとって、最も思いも寄らない必要品は、より多くの土地だ。

 理由その2:ロシアの人口を増やすため

 ロシアは人口が不足しているのは確かだ。だがそれは、人口増加がロシアにとって、そのまま幸いであることを意味しない。例えば、もし失業者や社会福祉や年金に頼る人々の数が増加すれば、ロシアは一層悪い状態になるだけだろう。ロシアは政治的に敵対的な人口から利益を得るまい。より多くの人口で利益を享受することが可能な、ロシアに必要なのは、より若い十分に教育を受けたロシア人で、失業して、困窮したウクライナ人や、リトアニア人ではない! ついでながら、ウクライナ難民の大規模流入、ウクライナで自分たちが働く産業部門が崩壊するのを目にして、ロシアに引っ越したウクライナ軍産複合体の専門エンジニアは、既に医者を含め、資格を持った専門家増加の要因となっている。ロシアがそれら資格を持った専門家を受け入れるためには、誰も侵略する必要がない。特別な資格が無いウクライナ人は、既にロシアに入っており、ロシアは、彼らがもっと必要だなど全く思っていない(彼らはポーランドかイギリスにトイレ掃除に行ける)。更に、ロシアには既に世界の他地域から多くの移民がおり、さらに多くの移民を得るのは到底良い考えとは言えない。ロシアは資格を持った若いロシア人から恩恵を得るだろうが、他国侵略は、彼らを得る方法ではない。

 理由その3:戦略地政学的理由

 バルトの港町はどうだろう? ウクライナのガスパイプラインはどうだろう? ソビエト時代、バルトの港町、あるいはウクライナ・パイプラインは戦略上の重要な資産だったのが真実だ。しかし彼らが独立して以来、これらの国は彼ら自身を破滅させるのみならず、「ソビエト占領者」から継承したインフラも破壊したが、ロシアは1991年後に失ったインフラと産業を成功裏に置き換えた。こうして、例えば、ロシアはバルト海で自身の商用港を積極的に開発し、今バルト諸国で見られるものより成長した(良い比較図をここで見る)。ウクライナ・パイプラインは、単にひどい状態にあるだけでなく、ロシアは、ウクライナを完全に迂回可能で、頭がおかしいキエフのバンデラ主義暫定政府を相手にする必要がない「北」と「南」ストリームを成功裏に建設した。バルト小国や、ウクライナ・ナチが、自身を非常に貴重な目標だとうぬぼれている間に、ロシアには全く必要性がなくなったというのが単純な真実だ。

 実際、逆が事実だ。まさに今、何十年もの民族主義者によるの支配の後、クリミアで緊急に必要な全ての再建計画の資金調達をロシアがすることは到底できない。将来、ロシアはドンバスの再建も助けなければなるまい。ロシア人がさらにもっと多くの国あるいは領土を救助する余裕があるなと、一体誰が真面目に思うだろう?!

 理由その4:失地回復論という動機

 それはヒラリー・クリントン/ズビグネフ・ブレジンスキーの議論だ。ロシア人は生まれつき拡張主義者、帝国主義者、軍国主義者、失地回復論者で、彼らは誰かを侵略するために動機を必要としない。実に簡単だ。彼らは単に、侵略し、威嚇し、圧迫するのだ。歴史を客観的に瞥見すれば、そのような行動を示したのは常に、ロシアではなく、欧米であることを証明されるだろうが、事実さえ無視できるのだ。ロシアには、ソ連時代の生活の良い思い出を持っている多くの人々もいるが、ソ連の再生や、ソ連ではない別の帝国主義仏復活も要求している国民はいないというのが真実だ。たいていのロシア人は、かなり孤立主義で、戦争や外国侵略に関与するのを望まない。これはアフガニスタン戦争の思い出の、あるいはドイツ、ハンガリーや、チェコスロバキアの介入結果のみならず、いわゆる「正教の兄弟」(一部の国々は、彼らが世界地図上に残ったのは、ロシアのおかげなのだ!)今や完全にロシアに敵対し、進んでNATO -植民地になったという苦い認識の結果でもある(ブルガリアあるいはルーマニアを想像願いたい)。そう、プーチンはソ連崩壊が悲劇だった(客観的に、それは事実で、何百万という人々に巨大な苦しみをもたらした)と言ったが、それは、プーチンか他の誰かが、たとえそれが実行可能だったとしても(そうではないが)実際にソ連を「復活させる」のを望んでいることを全く意味しない。それどころか、それは、純粋にイデオロギー的な理由で東方に影響力を広げることに決め、今常に、ロシア恐怖(「恐怖」は、恐怖症と「憎悪」両方の意味だ)のひっきりなしのキャンペーンに従事しているアメリカとNATOとEUだった。ロシア人は欧米に嫌悪の念を抱いているが、欧米を侵略したがっていることをほとんど意味しない。

 理由その5:誇大妄想

 ロシア人は冷戦で負けたことで腹を立て、再び超大国になることを望んでいるのだろうか? 実際、いや。全然。ロシア人は単に彼らが冷戦で「負けた」と感じないだけではない、彼らはすでに超大国だとさえ感じている。成功裏に帝国に反抗し、全てのヨーロッパ諸国がお互い帝国従僕の称号を競い争っている時に、完全な主権を得ようと努力し続けている。第二次世界大戦後のソ連と同様、欧米に支援された(実際、支配していた)「自由民主主義」が、エリツィン時代、ロシアに押し付けた恐怖から回復するのを阻止するため、あらゆる卑劣な術策企を試みた「統合欧米」の絶え間ない破壊活動とサボタージュにもかかわらず、1990年代の悪夢の後、ロシアは実に見事に再建した。もちろん、ロシア人は自分たちの国が繁栄し、強力であることを願っているが、地球上の全ての紛争に関与するアメリカのような世界覇権者になることを彼らが望むことを意味しない。本当のことを言えば、良くない古いソ連さえ反アメリカではなく、アメリカが持っている類の世界的野心は決して持っていなかった(トロツキー以外は、だがスターリンが狂人連中をお払い箱にして、後に彼らの多くがアメリカに移住し、自身にネオコンというレッテルを貼った)。もちろん、ウラジミール・ジリノフスキーとして知られ、「ジリク」としても知られる永遠のロシア「宮廷道化師」がいる。彼はロシアに隣接する国々に対し(核を含め)あらゆる種類の脅迫をしているが、皆彼はただの宮廷道化師で、言うことが基本的に全くの戯言なのを知っている。

 理由 その6:プーチン「政権」を救うため

 人気がない政権が、自分たちの失敗から目をそらせ、国民を「円陣を固め」「愛国的になり」興味をなくさせるために、戦争を利用するのは本当だ。それは確実に、ポロシェンコが、今していることだ。だがプーチンは、そのよう必要は皆無だ! たとえ年金制度改革で、人気の上で、彼が多くの打撃を受けようとも、彼は欧米の国内(国際的にさえ!)で、どの政治的指導者より遥かに人気が高く、有名な制裁にもかかわらず、ロシア経済はうまくいっている。実際、大半が大西洋統合主義者のメドベジェフ政府は、さほど人気は高くないが、典型的にプーチンや彼のユーラシア主権主義者と一緒の(ショイグあるいはラブロフのような)幹部は、非常に人気が高い。彼がロシアが現在直面しているすべての困難にもかかわらず驚くほど人気が高いので、プーチンには、いかなる「目をそらせる危機」も必要がないのが単純な真実だ。それどころか、目をそらせる戦争を必要としている連中は、プーチンではなく、トランプ一家、マクロン、メイ首相とお仲間だ!

 私は、どこかで、何か一画の土地をロシアが占領したがる、上記より一層こじつけの、根拠がなく、途方もないエセ理由を列記できるが、お分かりいただけただろう。ロシアは軍事介入には興味皆無だ。実際、ロシアが何より必要としているのは、できる限り長期間の平和だ。

さて、現実に戻ろう

 プーチンは、もう一人の偉大なロシア改革者ピョートル・アルカージェヴィッチ・ストルイピンの継続者だ。


ピョートル・ストルイピン(1862-1911)

 1906年から1911年まで、ロシア閣僚会議議長で首相だったピョートル・アルカージェヴィッチ・ストルイピンの有名な言葉がある「次の段階は我々の主要課題だ。下層階級の強化だ。彼らの中に我が国の力がある。1億人以上いる我々の国家の基礎は、健康で強くなり、ヨーロッパと、それ以外の世界に対して、ロシア政府の声は、間違いなく、非常に異なって聞こえるようになるはずだ。すべてのロシア人の、我々のモットーは、友好的で、相互信頼に基づく、団結した労働であるべきだ。ロシアに20年の内的、外的平和を与えてくれれば、現在のロシアと見違えるものになる(これは私の自由な翻訳だ。ロシア語原文は下記の通り。На очереди главная наша задача — укрепить низы. В них вся сила страны. Их более 100 миллионов и будут здоровы и крепки корни у государства, поверьте — и слова Русского Правительства совсем иначе зазвучат перед Европой и перед целым миром… Дружная, общая, основанная на взаимном доверии работа — вот девиз для нас всех, Русских. Дайте Государству 20 лет покоя, внутреннего и внешнего, и вы не узнаете нынешней России).

 もちろん、ストルイピンは、最終的に、ユダヤ人革命家モルデカイ・ゲルシコビチ・ボクロフに暗殺され、ロシアは第一次世界大戦への参戦を強いられた。最終的に、ロシア君主国家は、アレクサンドル・ケレンスキー率いるフリーメーソン陰謀により打倒された。これらの「リベラル派」(すなわち富豪連中)は、まさに、彼らの後継者がエリツィンの下で行い、ロシアをまったくの混乱に陥れたのと同じことをした。8カ月後、ボリシェビキは権力を掌握し、内戦が始まった。20年の平和の代わりに、ロシアは30年の戦争を得た。膨大な犠牲と多くの恐怖の後、第二次世界大戦が終わった後、ロシアはようやく回復に成功したのだ。

 たとえ、結局、ロシアが勝つたろうとしても、ロシアの誰もこの酷い経験を繰り返すことを望んでいない。代償はあまりにも大きいのだ。

 今日、1911年と同様、ロシアは、何よりも、内外平和を必要としている、それはロシアが、何か外国での軍事的冒険に関わって手に入れられるものではない! 実際、3つの核大国含む同盟を攻撃するのは自殺的で、ロシア人は決して自殺はしない。

 ロシアがそれほど切実に平和を必要としているなら、なぜ戦争のうわさか絶えないのだろう?

 それは実に単純だ! そもそもポロシェンコはひどく困っていて、重大な危機以外の、選択肢は完全な不正選挙しかない。「欧米総体」がいつも通りウクライナ・ナチ政権の行動を見て見ぬ振りをしても、国内のポロシェンコ反対派はそうしないかもしれないので、後者の選択肢は慎重を要するかもしれない。その場合、深刻な社会不安や反クーデターさえ現実の可能性となる。だから、ポロシェンコには危機が是非とも必要なのだ。

 画像には千語分の価値があると言う。その考え方で、これをチェック願いたい。


左:戒厳令地域 右:2014年にポロシェンコに反対投票をした地域(ちなみに、これは将来の国境を示唆しているように思われないだろうか?:-)

 以上、証明終わり、そうではないか?

 同様に、特に恥ずかしいもう一つの理由がある。ヒトラーと英米シオニストが、最終的には、お互いに戦ったのは本当だが、様々な意味で、ヒトラーが「統合ヨーロッパ」と「再生した欧米文明」(異教徒とは言え!)の夢を具現化したのは本当だ。ヨーロッパ帝国主義の歴史で、少なくともアメリカが第二次世界大戦後に世界的覇権者としてナチに取って代わるまで、ヒトラーは、ちょっとした絶頂だった。ヒトラーの(何と控え目に約束されたことか)「千年帝国」と、フクヤマの『歴史の終わり』(あるいは、それを言うなら、歴史のエンジンである弁証法的矛盾を解決することで、歴史を終わらせると理解されていた共産主義というマルクス主義の考え)の間には大きな相違はない。心理的レベルで、ヒトラーはローマ法王とナポレオンの継承者だった - 「欧米文明」を東洋の野蛮な下等人間「劣等人種」モンゴロイドの大群にもたらす自称「文化伝達者」だ。だから、ヒトラーは、まず確実に「ろくでなし」だったが、彼は確かに「我々のろくでなし」(だから私が「ウクライナ・ナチ」という単語を使うと、「欧米文明」あるいは「白人文明」の様々な擁護者にやり場のない怒りを引き起こすのだ!)だったのだ。我々はすべて、これらのナチの「文化伝達者」白人優越論者がどのように終わったか知っている。

かくの如く世界の栄光は過ぎ去りぬ

 「統合ヨーロッパ」と「欧米文明社会」のこの価値伝達者たちは、この人々によって打ち破られた。

 この人々が、ナチ軍の80%を破壊し、*本当に* 第二次世界大戦(パットンあるいはマッカーサーではなく!)に勝った人々だ

 こうした思い出が、欧米エリートを本当に怖がらせるのだ。あえて公然と英米シオニスト帝国に反抗するだけでなく、過去既に、それを攻撃した全ての欧米覇権主義大国をあえて破った異なる文明領域の存在が。

 ついでながら、ロシア人は、現在の対立を、欧米のロシア嫌い連中が見ている「精神的座標」と極めて似した見方で見ているが、価値体系が裏返しになっていて、帝国が今ロシアに対して行っている戦争は、第二次世界大戦の結果がルーツだということを、彼らが完全に理解していることを意味している。これは彼ら全員が「欧米文明」と「統合ヨーロッパ」と戦って死んだ何百万人の思い出を大切にしている理由の一つだ。これは全てのロシアの都市で「不死身の連隊」によって最も良く表現される。

 ロシアの人々の鋭い歴史認識の表現としての「不死身の連隊」

 この歴史認識はドネツクでのウクライナ・ナチ戦争捕虜パレードでも見られる。

 またしても、第二次世界大戦に対する言及は紛れもない。

 私が過去何度も言っているように、ロシアと「欧米総体」の間で、最も重要な相違の一つは、ロシア人は戦争を恐れているが、それでも戦争に対する用意を整えているのに、戦う用意を全く整えずにいるのに、欧米人は戦争を恐れないことだ。本当に「天使が踏み込むのを恐れる場所へ愚者は飛び込む」のだ(ポンペオやマティスや他の連中を想起願いたい)。この外見上明白な無頓着にもかかわらず、彼らは全ての前任者が、どのように最終的にロシアによって打ち破られたか覚えているので、英米シオニスト指導者は、ロシアに対する、ほとんど遺伝学的な恐れと憎悪を抱いている。

 最後に、ベルトルト・ブレヒトが問うた重要な質問を覚えておこう。「ファシズムを生み出す資本主義に対し、誰も反対意見を述べることができないなら、ファシズムについて真実を語ることができるだろうか?」 そう、欧米総体は、言葉で、言葉のみでファシズムと国民社会主義を非難した。だが行為では? いや、全然。これが「彼はろくでなしだが、彼は我々のろくでなしだ」という敬虔なお題目で、ポロシェンコ風ファシスト人間のかすが、常に欧米エリートの支持を得る理由なのだろうか?

[補足:それについて、クリミア戦争の間に推定上で「キリスト教の欧米を心に抱く」ロシアに対して(イスラム教の)オスマン帝国と結び付ける. 革命時代に、アメリカのユダヤ人銀行家が完全にボルシェビキの資金調達をした。第二次世界大戦直前、イギリス人は同じくヒトラーの資金調達をした。第一次世界大戦と第二次世界大戦の間、欧米が、正規のナチを含め、ウクライナの分離主義者を支持した。冷戦の間、欧米がサウジアラビア(いや、MbSは、血に飢えた初めてのサウジアラビア人マニアではない!)で、そしてアフガニスタンで、完全にワッハーブ派の狂人を支持した。欧米は、政治的に可能な限り、長年、アパルトヘイト南アフリカを支援した。ラテンアメリカでは、ロジャー・ウォーターズがラテンアメリカの「食肉加工上流階級」と呼んだもの、すなわち、全員ありふれたファシストの多くの軍事政権をアメリカは喜んで支持した。コソボで、アメリカは以前はコソボ解放軍を危険なテロ組織と考えていたが、アメリカ空軍はコソボ解放軍の空軍になった(セルビア人に対してだったが、ストローブ・タルボットによれば、主目的は、もし抵抗すれば、ロシアに何が起き得るかを示すことだった)。チェチェン戦争中、欧米はタクフィール主義の狂人を全面的に支持した。9/11事件後、公式の作り話で、我々にアルカイダとビンラディンが3000人の人々の死に責任があると信じることを望んでいるにもかかわらず、アメリカはアルカイダと(特にシリアで)最終的に完全に結託した。(米国標準技術局NISTが、WTC7ビルの爆発物による破壊を直接的な暗示によって認めたこと k脚注1 など知ったことではない)。もしサタンが肉体を獲得して、我々の前に現れ、反ロシアか、反正教だと約束する限り、アメリカは完全に彼を支持するだろうことを疑う人がいるだろうか? 公正に言って人類の最悪のクズと呼べる連中と何十年間も同盟することにより、すでに長年、魔王と同盟しているも同様だろう?]

 正直に言って、我々は欧米金権国家の本質に錯覚を持つべきではなく、我々は常に「国家は支配階級の意志を実現する暴力装置だ」と述べたマルクス主義者の自明の理に耳を傾けるべきだ。英米シオニスト帝国の支配階級が、一体誰によって構成されているのか我々全員知っているはずだ。

 欧米の自由民主主義は、実際は、我々の惑星全体をコントロールする目的で資本主義凶悪犯階級によって作られた金権政治だ。これは第二次世界大戦前も本当だった。これは第二次世界大戦中も後も、同様に本当で、ファシズムとナチズムに対する、あらゆる楽天的な非難にもかかわらず、変わらなかった。

 これが意味するのは、生き残るため、我々のすべてに押し付けようとしている新世界秩序を維持するため、戦争を必要としているのは欧米支配層なのだ。ロシアは戦争を必要としていない - ロシアは平和だけを必要としている。

 結論:皆様ご安心を、ロシア人は来ない、私は約束する!

 英米シオニストの妄想共同幻覚にもかかわらず、ロシア人は来ない。そう、もしあなたが彼らを攻撃するほど十分に頭がおかしいのなら、彼らはあなたを壊滅するだろう。彼らは、少なくとも彼ら自身の意志では来ない。アパルトヘイト・ラトビアにいるロシア人少数派や、ナチによって占領されたウクライナのバンデラスタンを自由にするためにであってもやってこない。これらの政権に対する、ロシアの政策は非常に単純だ。自ら倒れさせよ。結局のところ、イデオロギー的妄想が、地理的現実に対して無力であるのと同様、すべて、遅かれ早かれ、最終的にやって来るだろう。

 私自身よりずっと相応しい人に、この記事を締めくくってもらおう。

 これはスティーヴン・コーエン教授が、最近、戦争の危険について言わずにいられなかったことだ:

 彼は本当に「荒野で叫ぶ者の声」だ。

 大惨事を回避するのに十分なだけの人々が、彼に耳をかたむけるだろうか?

 私はわからない。

The Saker

脚注1 (詳細議論のため、私がここで公表したビデオをご確認願いたい)WTC7ビルが自由落下速度で、2,25秒で、崩壊した事実をアメリカ政府は、NISTを通して公式に認めた。この2,25秒は本当に大問題なのだろうか? そうなのだ!! これが意味するのは、WTC7が、その速度を遅くするための、いかなる抵抗もなしに、2,25秒で崩壊したことをアメリカ政府が認め、従って、崩壊している部分の下には何もなかったことを意味するのだ。これは明白な疑問を提起する。崩壊している部分の下に何もなかったことを我々が知っていてる、崩壊の数秒前には、そこに鉄骨ビルがあったことを我々は知っているのだから、2つのイベント間に一体何が起きたのだろう? この疑問に可能な答えは一つしかない。通常、速度を減退させていたはずの建物の鉄骨部分が取り去られていたのだ a)極めて急速に b)組織的に。それができる唯一の技術がある。爆発物だ。上記は意見ではない。事実だ。同様に、それが観察されたような形で、火事がWTC7の部分を消滅させられたはずがないのは事実だ。驚くべきことだが事実だ。NIST自身が、爆発物が使われたことを認めたのだ。

記事原文のurl:https://thesaker.is/why-russia-wont-invade-the-ukraine-the-baltic-statelets-or-anybody-else/

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 大本営広報部の呆導を見るたびに、気が滅入る。見るなといわれればそれまで。しかし、この国の将来を考えるだけで、気が滅入る。これは、考えるなと言われても、停められない。まっとうな意見を言われるごく少数の方々のブログ拝読が、唯一元気の素。

 植草一秀の『知られざる真実』
日本政治刷新実現は市民と心ある政党の連帯で

 街の弁護士日記 SINCE1992at名古屋
外国人労務者本土移入の件 可決成立  オワコンジャパンを乗り越えて、新たな構想を持とう

 フランスの黄色いベスト運動、大本営広報部は意図的に重要性を隠蔽しているに違いない。余りに不都合なので。同じように、大資本、金持ちのための政策を長年推進している日本で起きないのが不思議。ヨーロッパで長年働いた知人の説、「個人の権利意識や、伝統文化が、彼らには身についている。日本人は、その点全くお粗末。」そのまま。

 現代ビジネスには、現地在住の方の素晴らしい記事がある。フランス全土が怒りに震える「黄色ベストデモ」という“階級闘争”

 日刊IWJガイド「「 岩手県の山間部で民間水道会社が経営悪化で電気料金を滞納!? 住民説明会で利用者に電気料金を要求、払わなければ水道供給停止を通告!?」2018.12.11日号~No.2280号~(2018.12.11 8時00分)」も、この話題に触れている。

 ■<新記事紹介>パリ在住IWJ会員からの現地レポート! 「黄色いベスト運動」はマクロン大統領退陣まで続くのか!? 「抗議しなければ、僕たちはいつまでも羊のままじゃないか!」

 フランスで2018年11月17日に勃発した、エマニュエル・マクロン政権による燃料税増税に反対する大規模なデモが続いています。

 デモの参加者の中心は、地方に住む労働者階級で、ドライバーの安全確保用の黄色い蛍光素材のベストを着て抗議を行うことから、「黄色いベスト運動」と呼ばれています。

 週末ごとにフランス各地で行われる抗議行動は、一部が暴徒化し、シャンゼリゼ通りでは炎上する車やガラスの割られた商店の映像が報じられ、大きなニュースとして報じられました。

 マクロン大統領はパリ時間の12月10日午後8時(日本時間11日午前4時)に、事態の収束のため、国民向けに演説を行うと発表しました。しかし、大統領がフランス国民の支持を取り戻すためには自分の政策の過ちを認める必要があり、この演説が「大統領としての正念場」になるとの見方もあります。

※マクロン仏大統領、起死回生なるか-10日の国民向け演説が正念場に(ブルームバーグ、2018年12月10日)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-12-10/PJI20S6JIJUO01

 マクロン大統領の演説直前の12月10日、パリ在住のIWJ会員、村岡和美様が、現地からの貴重なリポートを送ってくださいました。

 日本では伝わりにくい現地からの生々しい情報を掲載しましたので、ぜひ以下の記事を御覧ください。

※パリ在住IWJ会員からの現地レポート! 「黄色いベスト運動」はマクロン大統領退陣まで続くのか!? 「抗議しなければ、僕たちはいつまでも羊のままじゃないか!」
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/437412

2018年12月10日 (月)

軍安保複合体に粉砕されたトランプ

2018年12月9日
Paul Craig Roberts

 自身を軍安保複合体から守るため、トランプ大統領はロシアとの関係を正常化する意図を断念した。ネオコンのイデオロギーが、アメリカ覇権を必要とするのと同様、軍安保複合体は1兆ドルの年間予算を正当化する敵が必要だ。クリントン、ジョージ・W・ブッシュとオバマ政権は、ロシアをその敵として作りあげた。トランプはそれを変えるつもりだったが、彼は阻止された。

 ロシアゲートは、トランプ大統領に屈伏を強いるのに使われている画策だ。

 スティーヴン・コーエンや他のわずかな人々や私が強調したように、ロシアとの画策された対決による核戦争の危険は、現在、冷戦時代よりいっそう危険な状態で過去最高だ。冷戦中は、ワシントンとモスクワ両方が、緊張を緩和し、信頼を築こうと努力したが、21世紀、ワシントンは信頼を破壊したのだ。

 ロシアは非常に辛抱強く、ワシントンの侮辱と挑発に対応し、戦争行為を回避してきたが、今彼らは「ロシアは堪忍袋の緒が切れた。」と発表した。

 アンドレイ・コルトゥーノフはトランプを非難しているが、問題は、たった一人の大統領に対しては、その組み合わせが余りに強力にすぎることを証明した、ネオコンと軍安保複合体と売女マスコミだ。民主党とリベラル/進歩派/左翼は、この悲劇に共謀している。彼らは、憎悪から、まっとうな判断をくつがえすのを許してしまい、その結果、核戦争が再び地球上の生命を脅かすようにしてしまった。

 酷すぎる冷遇。クレムリンは堪忍袋の緒が切れ、トランプに敵対する準備ができている
https://russia-insider.com/en/one-snub-too-many-kremlin-ready-turn-against-trump-patience-coming-end/ri25615

 Paul Craig  Robertsは元経済政策担当財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリプス・ハワード・ニューズ・サービスとクリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼 の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Orderが購入可能。

 ご寄付はここで。https://www.paulcraigroberts.org/pages/donate/

記事原文のurl:https://www.paulcraigroberts.org/2018/12/09/trump-has-been-broken-by-the-military-security-complex/

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 ロバーツ氏が引用されている英文記事、クリントンの方がましだったとさえ言っている。

 テレビで立憲民主党議員が入管法改悪で「顔を洗って出直してこい」と発言する姿を見た。正論。ウソツキが、外人労働者の死亡について問われ、しどろもどろの姿も。今日ウソツキが何をいったか興味ゼロ。傀儡売国奴による100%のウソをあげつらうのは時間の無駄

 大本営広報部のロシア関連記事、領土問題一辺倒。ウクライナ・クーデター問題も、クリミア問題も、ケルチ海峡問題も、全て宗主国大本営広報部の複写。読む価値無。まるで、ロシアや中国は100%理不尽で、宗主国は100%正しいかのよう。「フアーウェイの通信機は情報漏洩の危険があるが、宗主国の通信機は情報漏洩の危険がない」不思議。

2018年12月 9日 (日)

スティーヴン・コーエン教授の『ロシアとの戦争』書評

The Sakerブログのため、イボンヌ・ロレンツォ
2018年12月5日

 10年以上前、ジョージア・ロシア戦争の状況が一体どうなっているかについて、大手マスコミやアメリカ政府の宣伝ではない事実を語る少ない意見の一つとして私が聞いていたのはロシア研究者スティーヴン・コーエン教授のものだった。彼と彼の著作を発見して、私は幸せに感じたものだ。

 アメリカが支援するクーデターで、ファシストを政府権力に据えたウクライナでの出来事の後、彼と保守派ラジオのトークショー司会者ジョン・バチュラーが、ロシアとの「新冷戦」について多数の対話をした。コーエン教授は、新刊『ロシアとの戦争 プーチンとウクライナから、トランプとロシアゲート』で、ケルチ事件を含めた最近の出来事まで、そうした対話の要約をまとめることに決めた。プーチンとウクライナから、トランプとロシアゲートまで。コーエン教授は、いくつか学問的著作を書いているが、ロシアはアメリカと西欧の最大の敵だという「公式見解」に忠誠を示さない点で異色だが、本書は時宜に適っており、興味を持った読者が読めるのだから特別だ。驚くべきなのは、いわゆるエリートの偏見を実証して緒言「読者に」で、コーエン教授がこう書いてることだ。

 ロシアの新冷戦が、モスクワではなく、ワシントンで、政治によって主に進められ、展開しているということで、私は何年も、非常に長い間アメリカの政治マスコミに反論してきた。この見解ゆえに、以前歓迎されていた影響力のある印刷媒体やテレビ局やケーブルTV局から私は排除されていた。

 だが2014年以降、私を取り巻く「論争」は違っていて、主にこの本の内容に対する反応で、「プーチン第一のアメリカ人代弁者」や「親友」など、私に対する、頭が空っぽな中傷攻撃だ。そうしたものは私の議論に対する本当に意味があるものでなく、ただの個人攻撃なので、私は決してこうした中傷には答えない。そうではなく、最初のセクションでご理解いただける通り、私はアメリカ国家安全保障に対する愛国者で、私を攻撃する連中が促進している正統派の政策が、わが国の安全保障を深刻な危険にさらしているのだから、彼らが攻撃している我々、私や他の人々は愛国的な異端者だ。これも読者の判断次第だが。

 コーエン教授は、しばしば引き合いに出されるが正しく定義されていない「国家安全保障」を含め、アメリカの国益にとって、ロシアを敵にすることが一番良いわけではないと主張する異色の意見のアメリカ人だ。『The Silence of the Doves(ハト派の沈黙)』という本の一つの章で、ロシアとの戦争の最もありそうな結果が核戦争だというのに、反戦運動が存在しないことを論じている。ロシアが開発した新兵器技術に関するプーチンの3月の演説に関するコーエン教授の洞察は、旧来のメディアで、いわゆるロシア専門家が説明する、あらゆることを超えている。

 演説で、プーチン大統領は、直接過去の核兵器競争については言及していないが、彼は、迫りつつある、もう一つのいっそう危険なものは、モスクワの新兵器に、ワシントンが、どのように反応するか次第であると明言した。ワシントンは、抑止力、つまりロシアが復活させた均衡を受け入れ、全面的核兵器交渉に戻ることが可能だ。あるいは再びモスクワとの均衡をしのごうとすることも可能だ。もしワシントンが後の道を選択すれば、モスクワは、何度でも競争することが完全に可能で、準備できている、とプーチンは言う。彼は、そうではなく、残る任期中、指導力、資産、国家資源を、ロシアの近代化と繁栄のために注ぎたいことを、演説の最初の3分の2で(またもう一度)説明している。すなわち、プーチンは、ロシアの新兵器は、いかなる種類の侵略のためでなく、政治的に、ワシントンを緊張緩和のような政策、特に核兵器交渉に引き戻すため、単に合法的軍事防衛のためであることを強く主張している。クレムリンは「用意ができている」と彼は付け加えている。ロシアが思いがけなく達成したことを、説得的に、誇り高くプレゼンテーションしながら、プーチンは本当にワシントンが「今耳を傾ける」と信じているのだろうか? 彼はまだ若干「幻想」を持っているのかもしれないが、我々は決して持つべきではない。近年アメリカ政策立案者も、同様に重要なことに、影響力あるマスコミ解説者も、少なくとも通信社報道の目を引く記事の断片以上は、わざわざプーチン発言を読もうとしていないと十分な証拠を提供している。更にまずいことに、プーチンと「プーチンのロシア」はアメリカ-ロシアの関係で非常に悪者にされているので、多くの主導的アメリカ政界実力者や解説者が、アメリカ・ロシア関係の新しい始まりについての、彼の明らかに率直な希望に、前向きに返答するのを想像するのは難しい。少なくとも、戦略的均衡は常に、ソ連にも、アメリカ同様、海外に正当な国益があることを認める政治的均衡を意味していた。何年も、アメリカが、プーチンとソ連後のロシアを中傷してきたのは、本質的に、プーチンもソ連後のロシアも、そのような正当性を持っていないという主張だ。今、問題を更に悪くしているものに、クレムリンがアメリカを「攻撃」しているというロシアゲートの主張がある。プーチンの演説が、たとえ新しい多分歴史的な序曲を意味していることを、トランプ大統領が理解していても、あるいは理解するようさせられたとしても、彼に対する「クレムリン傀儡」という非難が、彼がこの好機を捉えるのを許すだろうか? ロシアゲート推進者連中は気に掛けるだろうか?

 この本をいくら推薦してもしすぎることはない。2国が軍事対決へと一層近く漂流する中、極めて重要な問題に対処し、対立はロシア政府によってではなく、我々の政治的、財政、軍の階級、つまり支配者の非合理的なロシア嫌いによって推進されているとコーエン教授は指摘する。コーエン教授は解決を提供していないが、彼は重要問題を提起し、こう結論している。

 このすべてを考慮に入れて、何ができるだろう? 感情的にも、若干の歴史的先例からも、我々民主派は、伝統的に「人々」に、投票者に、変化をもたらすように期待したいと思う。だが外交政策は長い間エリートの特権だった。基本的に冷戦政策を変えるためには、リーダーが必要だ。思いがけなくロナルド・レーガンとミハイル・ゴルバチョフが、1980年代半ばに出現したように、時代が招き、確立された、極めて保守的なエリートからさえ出現するかもしれない。だが迫り来るロシアとの戦争の危険を考えると、時間はあるだろうか? ゴルバチョフがそうしたように、アメリカの政治的舞台上で見える、一体どのリーダーが「もしそうでなければ今でなければ、いつ? もし我々でなければ、誰が?」と、彼または彼女のエリート連中と党に言うだろう。

 地平線に姿を現しているそのようなリーダーは見えないので、賢い、有能な少数の普通の人々が、代替のニュースや情報を探し求める事に希望があると私は思う。おそらくは、アメリカが社会的に崩壊するにつれ、戦争屋社会病質支配階級に対する「黄色のベスト」反乱が出現し、結果を考えない、永遠の覇権と戦争というの彼らの夢を阻止するかもしれない。人間の思い上がりを憤り罰する女神ネメシスだけが、戦争屋を待ち受けている。私はそれは、ただ時間の問題に過ぎないと確信している。

 イボンヌ・ロレンツォ[彼女にメールを送る]はニューイングランドの彼女の家を、歴史と文学を含め、古典ギリシャ作品で溢れるようにしている。彼女が興味を持っているのは、神話、古代史、プラズマ宇宙論とクラシック音楽、特にヘンデル、モーツァルト、バッハの曲と、ベル・カントのレパートリー。彼女はSon of ThunderThe Cloak of Freyaの著者。

記事原文のurl:https://thesaker.is/book-review-professor-stephen-cohens-war-with-russia/

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 「黄色いベスト」目が離せない。日本での、暴動抜きでの全国抗議ではないが。

長周新聞記事 仏全土で燃え上がるデモ 新自由主義への反撃 調子付いたマクロン改革の結末

2018年12月 8日 (土)

外国の脅威とは一体何か?

「友人たち」そのものに由来するアメリカに対する最大の脅威
Philip Giraldi
2018年12月4日
UNZ Review

 地元ワシントンのあるテレビ局が、感謝祭直前、我々の兵士の仕事を讃え、典型的な早朝番組を組んだ。彼らが家族と話ができるよう、家から遥か彼方に派遣された兵士がテレビ会議でもてなされ、皆楽しくうなずき、彼らのために素晴らしい休日を祈ることができた。本気で聞いていなかったが、インタビューされている兵士が、ウクライナで感謝祭を過ごしているのを小耳に挟んで関心が湧いた。

 軍人が自分の居場所を明らかにして、治安上の失策をしたのかもしれないと思ったが、現地で、共同軍事演習や、アメリカが提供するピカピカの精巧な兵器を「ロシア侵略」から守るため使う方法をウクライナ軍に教える訓練任務で活動しているのを思い出した。

 ウクライナはトランプ政権が民主主義推進の任務を拡張している世界の一部にすぎず、キエフだけは、ウクライナのペトロ・ポロシェンコ大統領が、明らかに彼自身が引き起こした状況を利用しているので、現実は、エセ民主主義プロモーションのように見える。彼はワシントンとの安全保障関係を通して、自分の権力を確立しようという企てで、自分をモスクワの被害者に見せようとしているのだ。彼の世論調査の支持率の数字が、彼の政府で蔓延する収賄のため、現在恥ずかしいほど低くなっているので、これは2019年3月選挙での再選出馬の助けになるだろう。ポロシェンコは報道機関を静かにさせるため既に骨を折っており、ロシアとの間で展開している危機問題で、彼が最も評判の悪いウクライナ東部に戒厳令を宣言することができるようになった。もしすべてうまく行けば、彼は選挙に勝つことを望め、その後、彼は彼自身の行政権力を拡大しようとするだろうと多くが信じている。

 ケルチ海峡でのロシア軍との遭遇は、過去数年間、ウクライナ政府に積極的に肩入れしているアメリカ・ネオコンとイスラエル顧問の一団による援助で、ポロシェンコが画策した部分があることを考慮すべきた。タイミングはポロシェンコにとって、彼自身の国内政治的の理由から都合が良かったが、トランプを囲んで、ワシントン・エリートの間で急増するネオコン戦争屋が、アルゼンチンのG20会議で、無防備なドナルド・トランプとウラジーミル・プーチンとの間のあらゆる可能な会談も取りやめるさせる機会でもあった。

 トランプの弁護士、マイケル・コーエンの離反は、これかトランプに泥を塗る言説がまもなく大量に流されるだろうという想定と共に、アメリカ大統領のモスクワとのいかなる取引も、今までより一層用心深くなければならず、彼が必要としていたのは、ジョン・ボルトン国家安全保障補佐官とマイクポンペオ国務長官による、会談キャンセル認可のうなずきだったことを意味している。国家指導者の会議は何も解決しなかったかもしれないが、それは新冷戦への現在の流れよりは確実に良いだろう。もしアメリカに、どれか、ただ一つ非常に重要な関係があるとすれば、それは両国とも自己防衛の名の下で、世界を破壊する用意があり、可能で、どうやら進んでしそうなロシアだ。

 アメリカで蔓延している反ロシア・ヒステリーと、マスコミを作動する能力があるネオコンの能力を考えれば、ロシア-ウクライナ衝突事件で、報道機関と政治家が、ホワイトハウスに、クレムリンに対し強硬になるようすぐさま呼びかけたのは驚くべきことではない。アメリカが、もしそれが起こったなら、ロシアとウクライナの間の戦争がもし起きたとしても、それにアメリカが関与することに、実際の国益などないことを指摘するのは重要だ。東欧の二国は隣人で、友情と敵意の双方の長い歴史を持っているが、紛争について唯一明らかなことは、解決するのは彼ら次第で、いくら制裁しようと、懸念する議員がくどくど言ったとて、事態が変わるわけではないことだ。

 ロシアと同様な問題を抱えている他の東ヨーロッパ諸国も、同じく、彼らがNATO同盟を通し、彼らにいっそうしっかり、アメリカを縛りつけるため、緊張を引き起こす方法を探している挑発者とみなすべきだ。今日のロシア連邦は、ソ連ではないというのが現実で、ロシアは、かつての同盟国に対して、覇権を切望したり、実行したりする余裕もない。明らかにしている通り、ロシアは欧米に脅迫されない生き方を望んでいるだけなのだ。

 ロシアとの国境へのNATO軍隊を配備した上で、ポーランドとリトアニアでの最近の軍事演習や、新ミサイルの東ヨーロッパ配備は、モスクワに対する本物の脅威となる。ロシアが、その境界に沿っての、NATO軍艦や飛行機による侵入に対応すると、攻撃的行動だと言って非難される。もしロシアの航空母艦が東部沿岸に陣取り、偵察飛行を繰り広げたら、アメリカ政府は一体どのように対応するのかと思いたくなる。あるいは、もしロシア軍が軍事演習をキューバと一緒に始めたら? 今誰がピッグズ湾事件を覚えていだろう?

 国際紛争の話は、文脈が全てだ。ロシアとウクライナ間の事件を、モスクワの攻撃的天性の例だと、二元論的に見るのは、一部の世界は満足だろうが、どんな意味でも、現場の現実を反映していない。二つの国の内政が、特定の反応が想像できる意図的でっちあげと相まって、国際向けと、自国向けの、ほとんど偽りの言説が作り出されている。不幸にして、そういう言説にはまずい影響があるのだ。今回は、トランプとプーチン間の、有益だった可能性がある会談が犠牲になった。

 同じ行為は、ワシントンのもう一つの最も重要な敵イランに対しても機能する。ロシアの場合は、役に立たない「友人」ウクライナの策動だが、イランの場合は、狡猾なイスラエルとサウジアラビアだ。イランは、中東を不安定にするテロの主要支援国家で、イスラエルとヨーロッパを攻撃するために使われる秘密核兵器計画があると非難された。こうした主張のいずれも本当ではない。テロというレッテルは、イスラエルと対立し、イスラエルによる、レバノンへのあらゆるの侵略に抵抗すると誓っているがゆえに、テロ集団とされているに過ぎないヒズボラとイランのつながりに由来する。ワシントンとイスラエルはヒズボラのテロというレッテルを押し進めたが、この集団がレバノン政権の一員になったので、大半のヨーロッパ人は、この呼び方を無視し始めている。

 中東の不安定化は、主にアメリカとイスラエルとサウジアラビアがした行動の結果であり、他方イランの核兵器計画と主張されているものは空想だ。もしアメリカ国家安全保障機構内部の誰かに頭脳があれば、長い目で見れば、イランは、そのレッテルをかついで現在走り回っているならず者連中よりずっと良い友人であることが分かるだろうから、アメリカはまもなくイランとの関係を改善しようと努力するはずなのだ。

 思いがけない所に、別の友人がいる。窮地に立たされたイギリスのテリーザ・メイ首相はロシアゲートに関連した機密文書を明らかにするというトランプの恫喝で、やかましく泣き叫んでいる。本当の問題は、書類が、どうやらロシアがしたことを何も示していないのだ。むしろ文書は、闇の国家と既成支配体制のお気に入り候補ヒラリー・クリントンに有利なように、2016年選挙の行方を覆そうとしていた、当時のジョン・ブレナンCIA長官と共謀した、イギリス諜報機関と治安機関による陰謀を明らかにするように思われる。それはどう、うまくいったのだったろう?

 こういうのはどうだろう? 面倒に巻き込まれたティーンエージャーが、生活を改めるため、良くない友人たちを見捨てなければならないことが良くある。もし我々が、世界中で関係を育んできた良くない友人たち、まずい選択をするよう我々を説得してきた友人たちから距離をおけば、まだアメリカにもチャンスがある。サウジアラビアやイスラエルやウクライナやポーランド、そして、そうイギリスとも、つながりを断ち切るのだ。すべての国と公正に交渉し、全員を平等に扱い、本当に重要な二国との関係 - ロシアと中国があるということを心に留めておくのだ。人々と仲良くやる方法を学び、戦争を回避する真剣な努力をすれば、両国と建国三百年周年を祝うべく、2076年も、アメリカは実際生き残るかもしれない。

記事原文のurl:http://www.unz.com/pgiraldi/what-foreign-threats/

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 面倒に巻き込まれたティーンエージャーが、生活を改めるため、良くない友人たちを見捨てることがあっても、70年以上も面倒に巻き込まれている傀儡は、生活を改めるため、良くない宗主国のご主人たちから離れることはしない。まさにそうした話題を書いておられるThe Asia Pacific JournalのGavan McCormack名誉教授記事をこれから拝読予定。
Grappling with Clientelism: The Japanese State and Okinawa under Abe Shinzo

 昨日、アマゾン配送施設でロボットが多数の従業員を病院送りにした記事を見た。暴走かと思って読むと、荷物の中にあった、熊除けスプレー缶を壊した結果。キオスクに置かれた新聞見出しが目をひくようになっているのと同じことか。

 宗主国の指示による挑発を懸念する発言を「どこの国のアナウンサーだ」と非難しながら、挑発し、あらゆるものを売り払う売国奴を「どこの国の政治家だ」と非難しない不思議。あたりまえの発言が、属国呆導機関では、もはや許されない末期症状の一端。

山本太郎氏が与党に「保守と名乗るな」と怒り絶叫

 売国奴がのさばり、少数派の正論を強引に封鎖する国会場面を見ていて、英語の諺を思い出した。Care killed the cat. 「心配は体に悪い。」それでも事実にしか興味が持てない。以下は日刊IWJガイド記事の一部。

【現代の「徴用工」!? 入管難民法改正案シリーズ特集再配信 3・IWJ_Youtube Live】18:00~「最重要ポイントは『ブローカー規制』!! ~11.28日本外国特派員協会主催『外国人労働者受入れ問題について』」―外国人技能実習生問題弁護士連絡会 共同代表・指宿昭一弁護士 記者会見」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501

 11月28日に収録した、外国人技能実習生問題弁護士連絡会 共同代表・指宿昭一弁護士による記者会見を再配信します。IWJがこれまで報じてきた外国人技能実習生に関する記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E5%A4%96%E5%9B%BD%E4%BA%BA%E6%8A%80%E8%83%BD%E5%AE%9F%E7%BF%92%E7%94%9F

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/436526
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【国会成立!ホントにいいのか水道民営化!シリーズ特集再配信 6・IWJ_Youtube Live】20:00~「民営化で水道料金が暴騰!? 安全管理と監督強化にも限界が――岩上安身による立命館大学特任教授・仲上健一氏インタビュー」
YouTube視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867
ツイキャス視聴URL(冒頭のみ): https://twitcasting.tv/iwakamiyasumi

 2017年3月17日に収録した岩上安身による立命館大学特任教授・仲上健一氏インタビューを、冒頭のみフルオープン再配信、その後は会員限定で再配信します。IWJがこれまで報じてきた水道民営化に関する記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E6%B0%B4%E9%81%93%E6%B0%91%E5%96%B6%E5%8C%96

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/368940

アメリカに奨励され、ウクライナは軍事挑発準備中

Arkady SAVITSKY
2018年12月4日
Strategic Culture Foundation

 心配の種があるが、それは本物で、非常に重大だ。ウクライナは戦争するよう駆り立てられている。キエフは虚勢を張っていない。アメリカ家庭教師に奨励され、危険なゲームで政治目的を追求することを必然的に必要とした。それは制裁、警報、陳述と宣言についてではない 彼らは今、本物の射撃を挑発することを望んでいる。手遅れになる前に、警鐘を鳴らすべき時期だ。

 アルゼンチンでのG20サミットで、ケルチ海峡事件を理由に、プーチン大統領との個別会談を、ドナルド・トランプ大統領が拒否したのは、正確には予想外ではなかった。明らかに、ワシントンはロシア-ウクライナ関係を悪化させることに興味を持っている。ロシアと国境を接する地域での緊急事態、ドンバス地域へのウクライナ部隊の集結開始と、ウクライナ大統領が発表した補充兵召集 - これらすべての動きは臨戦態勢が最高潮にある事実を証言している。ワシントン、ブリュッセルのいずれも、キエフに抑制を見せるよう求めなかった。

 ウクライナは最近年齢16-60歳のロシア人男性の入国を許さない決定を発表した。キエフのこの政策はモスクワのそれと著しい対照だ。グリゴリー・カラシン外務次官によれば、ウラジーミル・プーチン大統領は報復しないことに決めた。いや、まさに反対だ。彼はロシア市民権を求めるウクライナ人向けの手順を単純化するよう命令した。動きは善意を示すのが狙いだ。10月下旬、ロシア大統領は、2019-2025年、ロシア語話者の入国を容易にするロシア連邦州移住政策コンセプトに署名した。

 アメリカ空軍RQ-4グローバルホーク無人機と、アメリカ海軍P-8Aポセイドン哨戒機が黒海と東ウクライナ上空で活動している。ロシアの海上国境を越えた後、ウクライナ保安庁(SBU)情報局員がケルチ海峡で拘留されたウクライナの海軍艦艇に乗船していたことをウクライナ当局が確認した。SBUがアメリカ特殊機関と協力しているのは公然の秘密だ。アメリカは2014年の「マイダン事件」に関係していた。ヴァレンチン・ナリヴァイチェンコ前ウクライナSBU長官がアメリカ特殊機関で働いた実績があると報告された。CIAはウクライナ介入の長い歴史がある。急進党党首で、ウクライナ・ヴェルホブナ・ラダ(国会)議員のオレグ・リャシコよれば、3月、ペトロ・ポロシェンコ大統領はウクライナへのマイク・ポンペオCIA長官の訪問中、彼と密かに会った。

 自称ドネツク人民共和国の「親ロシア派」リーダー、アレクサンドル・ザハルチェンコが8月31日に暗殺された。暗殺翌日、9月1日、ワシル・グリツァクSBU長官は、ロシアからの「ハイブリッドの脅威」に対処する方法を話し合うため、元駐ウクライナ大使ジョン・ヘルプスト率いる、アメリカ議会と大西洋協議会の代表団と会談した。共和国指導部は、欧米政府機関に支援されるSBUが、ザハルチェンコ殺人の黒幕だったと信じている。ケルチ海峡紛争が起きるわずか4日前、11月21日に、大西洋協議会シンクタンクにより刊行された彼の報告書で、アゾフ海から出航したロシアの船がヨーロッパやアメリカの港に入港するのを禁止するよう提案したのは、ほかならぬジョン・ヘルプストだ。文書はワシントンとブリュッセルに「更なるクレムリン侵略を阻止するため、先を見越して制裁する」ことを考えるようしきりに促した。9月下旬、ライアン・ジンキ内務長官が、ロシアに対する海上封鎖は選択肢だったと述べた。彼によれば「アメリカは、我々の海軍により、シーレーンが開いているのを確認し、もし必要であれば、封鎖し、彼らのエネルギーが市場に出ないようにする能力を持っている」。

 確かに、寄港禁止はロシア経済への打撃だろう。だが、その考えは、国際支援を必要とし、アメリカはそれを得る方法を探している。火事に、もっと多くの燃料を注ぐように、ウクライナを挑発するのは、目的にかなっている。

 ポロシェンコ大統領は、ロシアが、ウクライナのベルジャーンシクとマウリポリ市を占拠しようとしていると言いながら、彼の国は戦争のため結集して備えており、エリート部隊をドンバスに送っている。国の東部の部隊には、増援隊を送り、厳戒態勢にある。彼らは平和維持には備えていない。キエフが、ポロシェンコ大統領の支持率を引き上げる方法として見ている軍の冒険主義に陥りやすいことは秘密ではない。「狼が来ると騒ぎながら」、ロシアを指さして、ウクライナはアメリカに促されて、故意の挑発を演出しようとしている。

記事原文のurl:https://www.strategic-culture.org/news/2018/12/04/encouraged-by-us-ukraine-prepares-to-stage-military-provocation.html

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 属国は、独自の外交政策も、経済政策も、産業政策も行えない。ファーウェイの機器購入は許されない。ファーウェイの機器には、安全保障上の問題があるが、宗主国の機器は安全なのだろうか?意味がわからない。

 入管法改悪案。平然とウソを言う与党連中のすごさ。人間と思えない。

 植草一秀の『知られざる真実』の最新記事
安倍内閣を早急に退場させ日本を取り戻そう」で、新刊『国家はいつも嘘をつく−日本国民を欺く9のペテン−』の書評が紹介されている。

【書評】『国家はいつも嘘をつく-日本国民を欺く9のペテン-』植草一秀(祥伝社新書)

2018年12月 6日 (木)

ロシアはアジアの未来発展の鍵

2018年11月27日
F・ウィリアム・イングドール
New Eastern Outlook

 中国の極めて意欲的な新経済シルクロード、公式に一帯一路構想(BRI)と呼ばれるものが更なる発展をするにつれ、特にワシントンによる相応しからぬ名前の「貿易戦争」後、東アジア、ユーラシア経済発展のダイナミック全体を変えるのに役立つ肯定的な役割をロシア連邦が見いだすにつれ、重大な課題が現れている。発展の行方次第で、最新の一帯一路構想開発モデルに、中国が必要な訂正をしたり、アメリカの発展に平和的方法で役立ったりさえすることができるのだ。考慮すべき若干の要素は下記の通り。

 2013年、カザフスタンで、中国の習近平国家主席が、一帯一路構想プロジェクトを公式に発表して以来、プロジェクトはパキスタンからマレーシア、アフリカまで、多数の国々で大きく進展した。独創的で、むしろ曖昧な元の概念は、中国内で国家につながる様々なシンクタンクが創設され、あれこれ新しい要素を提案する状態で、大いに拡張した。しかしながら、ここ数カ月、マレーシアのようなパートナー国で、中国が当然払うべき配慮をせず、中国自身のプロジェクト概念を推進したように思えるいくつかの一帯一路構想パートナー国で、時に支払い不能な負債を残すなど、重大問題が明白になった。

 一帯一路構想は、負債で膨らんだ世界経済を、生産的方法で再構築するための本当に転換的な考え方の一つだ。もしそれが実現すれば、単なる英米IMFモデルの「中国的特徴をもった」繰り返しであるはずがない。ロシアのプーチン政権による最近の提案が、ここで主要な再調整の機会になっている。この点で、最近のASEAN会談は教訓的だ。

 プーチンのアジア基軸

 ロシアをEUから、特にドイツ、フランスとイタリアから切り離すことを狙って、2014年早々、愚かなジョン・ブレナンとジョー・バイデンがウクライナで、CIAクーデタを扇動するまで、ロシア政界では、圧倒的な欧米志向があった。ロシアと、彼らの貿易で経済的な自滅的制裁を課すよう、オバマ政権がEUに強要し、もっともなことだが、ロシアはあらゆる方面で選択肢を検討した。当初、それは他の巨大なユーラシア政権、中国との新しい経済的、政治的、さらには軍事的関係を意味していた。協力の結果は多くの分野で印象的だった。それはさておき、関係の非対称性から、ロシアが、中国に過剰に依存して、主権を持った対等な国でなくなる危険が常に潜んでいる。最近のプーチンによるアジア基軸は、中国を越えて、すべての当事者にとって有益であり得る。

 注目すべきは、習主席がペンス副大統領と会っていた同じパプアニューギニアでのAPEC会談に、ロシアのメドベージェフ首相が派遣されており、シンガポールでの11月14日のASEAN年次会合で、プーチン大統領は、ASEAN-ロシア・サミット出席を決めたことだ。

 ASEANメンバーは、ベトナム、マレーシア、インドネシア、シンガポール、タイ、フィリピン、カンボジア、ラオス、ミャンマー、ブルネイが含まれる。議題には、ロシアと中央アジア共和国と同様、中国、インドとパキスタンを含む上海協力機構という文脈で、彼らが「大ユーラシア・パートナーシップ」と呼ぶものの創設に加え、ロシアのユーラシア経済連合(EAEU)とASEAN間の、接触と貿易を、どのように深めるべきかに関する計画に関する議論もあった。

 ロシアは、その地理と経済ゆえに、中国がそうであるような経済や金融の巨像でないにもかかわらず、アジア全体で、アジア中の地域、特に、歴史的に中国のへの不信感が強い国々で、より深い経済・政治協力の橋渡し役として、良い立場にいる。一目、ユーラシア地図を見れば、これらすべての国に、ロシアがどれほど身近かわかるだろう。今ロシアは他のアジア・パートナーと共に、その地理的、経済的、さらに軍事的利点を活用するのに良い位置にあるのだ。

 具体的に、シンガポールサミットでは、ロシアとそのユーラシア経済連合と、貿易と投資を拡張する覚書(MOU)が同意された。ASEANは公式に初めてロシアと彼らの関係を「戦略的提携」と呼んだ。

 MOUは、通関手続きと貿易円滑化、衛生植物検疫措置、専門的規制、Eコマース、サービスと投資の貿易に関する合意が含まれる。プロジェクトの中には、モスクワとシンガポール間で既に進行中の方向に沿った「スマート・シティー」開発で、ロシアがその先進的なIT産業で、ASEANと共に参加するものがある。プーチンは、2019年のロシア・サンペテルブルグ経済フォーラムと、ウラジオストック東方経済フォーラムでゲストになるよう個人的招待をASEANメンバーに提出した。

 ASEAN諸国と、ロシアが支配的なユーラシア経済連合間の相互貿易は、2017年に、およそ360億ドル、40%伸びたが、まだ将来性のごく一部に過ぎない。

 ASEAN加盟国のベトナムとの交渉は、可能性の重要例だ。冷戦中に、ベトナム沖合の商用石油発見で最初に成功して以来、ロシアはベトナムと協力してきた。2015年にユーラシア経済連合とベトナムは自由貿易協定に署名した。2017年には、ベトナムとユーラシア経済連合(90%がロシア)の間で、相互貿易が、ほぼ40億ドルと31%伸び、2018年も、同様な成長過程にある。

 ロシアのユーラシア経済連合は、燃料、鋼鉄、肥料と機械を輸出した。ベトナムの主要輸出には、電話部品、電子装置、コンピュータ、衣服、はき物が含まれる。食物輸出では、フルーツ、野菜、コーヒー、カシューナッツと海産物が含まれる。2025年までに、条約は双方に対し、輸入関税を、平均1-2%への緩やかな減少を要求している。ロシア、ユーラシア経済連合とASEAN間のMOUにより、ベトナムはロシアとユーラシア経済連合のため、他のASEAN国に対するサプライチェーン・ゲートウェイとなる立場にある。ベトナムに対し、ユーラシア経済連合の国と一緒の自由貿易協定は、合計GDP2.2兆ドルの市場を開く。彼らは共に、相互貿易で、2020年までに100-120億米ドル、2030年までに300億米ドルを目標に定めた。

 ASEANサミット中に、プーチン大統領は、日本の安倍首相、インドネシアのウィドド・大統領、一帯一路構想で最近、彼の国の交渉を縮小したマレーシアのマハティール首相、韓国の文在寅大統領、中国とタイの首相とも非公式会談をした。

 プーチン-安倍会談深化

 長い間続いている日本との千島列島論争解決に関する安倍首相との、そして平壌と共に、三カ国での朝鮮問題解決に関する韓国文大統領との会談は注目に値する。日本と韓国とロシアは東アジア首脳会議、ASEAN + 8のメンバーだ。

 安倍首相は、1945年からロシアと日本の間で平和条約を妨げている領土紛争の相互解決を追求する準備ができていると発表した。数カ月前に、日本とロシアは海路とシベリア横断の鉄道を使い、ロシアへの日本商品輸送開発を研究する共同実験を行った。国土交通省の松本年弘大臣官房物流審議官によれば、長さ9288,2キロのロシア鉄道輸送幹線は両国間貿易のための大きな潜在的可能性がある。現在、貿易は、インド洋を経由しており、貨物のロシア到着には最高62日を要し、2国間の海路あるいは空路による輸送は高価だ。新回廊は輸送時間を大幅に短縮し、出荷コストをおよそ40%減らす。

 2017年、ロシアと日本は、共同プロジェクトを支援するため、2国の政府が支援する投資基金間で、共同のインフラ開発基金、ロシア-日本投資基金を設置することに同意した。島の帰属問題が解決すれば、基金は大幅に拡大するだろう。

 ロシアに対して、ASEANとの広がる経済や他の絆の比類ない扉が開かれる理由は、今中国が「中国製造2025」の目標に対し、ワシントンから巨大な圧力を受けている事実だ。同様に、日本と韓国とインドは、いずれも、アメリカと中国への過度依存にバランスを求めている。ロシアは全ての当事者を結ぶ唯一の橋なので、中国との決別を強いることなく、ロシアは大いに生産的な「3番目の道」になることができる。

 インド-ロシア

 ASEAN、韓国と日本に対するロシアの最近の貿易構想は、インドのモディ首相とプーチンの関係を考慮に入れると、重要性は更に高い。

 ニューデリーでの10月会談で、プーチンとモディは、アメリカからの制裁の恫喝にもかかわらず、ロシアの高度なS-400Triumf、世界で最も効果的な地対空ミサイルシステムをインドが購入するための公式合意に署名した。共同記者会見でモディは宣言した。「ロシアは、常にインドに味方し、インドの成長に重要な役割を果たした。時間とともに、両国間関係は益々強力になった。」会談は、宇宙、核エネルギーや鉄道でも、いくつかの合意をもたらした。現在世界最大の原子力建設国であるロシアとの共同原子力協定は、インドでの核燃料アセンブリー製造を含んでいる。インドは、25億ドルの取り引きの下、その内2隻が、インドで造られる予定のクリヴァク級フリゲート艦を、4隻ロシアから入手する。

 プーチン- モディ会談は、これまで1年間の2人の会合で、5回目だった。彼らは、1950年代にさかのぼる関係を復活させ、インドとロシア間の戦略的提携を再確認した。インドに対する最近のロシアの配慮は、ワシントンがインドを勢力圏に引き込もうとする中、ロシア-インド関係と貿易の低落に対処するための、これまで4年間で重要な変化だ。

 中国のみならず、より最近、ASEAN、両朝鮮や日本やインドにも向かうロシアの最近のアジア基軸を見ると、未来アジアの経済発展の鍵となる独特な可能性を持っていることをロシアが理解したのは明確だ。1年前、プーチン大統領が、ロシアの大ユーラシア・パートナーシップとして、APECで彼が発表したことの推進を国家的優先事項にしているのは明確だ。そこで彼は、ロシアと中国と日本と大韓民国を結ぶ「エネルギー・スーパー・リング」と、ロシアのサハリンと日本最北の島、北海道を結ぶ区間-レール橋トンネル計画、サハリン-北海道輸送リンクを作り出すロシアの意図を引き合いに出した。これは相互に有益な地域協力の始まりに過ぎない。

 F・ウィリアム・イングドールは戦略危険コンサルタント、講師で、燃料と地政学のベストセラー作家。彼はプリンストン大学からの政治の学位を所有している。これは「New Eastern Outlook」オンライン誌独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.org/2018/11/27/russia-is-key-to-asia-future-development/

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 元大統領国葬、大手マスコミ報道と、英語の様々なネット記事、内容が全く違う。といっても、ネット記事の拾い読みだけで、大手マスコミ報道一つもまともに見聞きしていない。

孫崎享氏の今日のメルマガにあるフランスでの抗議行動、デタラメ法案が続々成立する日本で反乱が起きないのが不思議に思える。大本営広報部の鎮静効果だろう。

仏ガソリン税値上げ反対デモ。政府凍結発表。国民四分の三デモ支持。背景の数字。中間の月収$1,930(格差社会拡大)1.8%の経済成長、失業率9%、富裕層に対する減税32億ユーロ、社会セーフティネット7150億ユーロ(高い税負担)

 水道法案「与党と維新などの賛成多数で」表記、正気ではない。維新は与党。水道問題、内田聖子氏がi詳しい論説を書かれた。
水道事業に民間参入を促そうしているのは誰なのか。内閣府PFI推進室を巡る利権の構造

 宗主国や欧州の反ロシア・ヒステリーよくわからない。宗主国のアイデンディティ政治で、マイノリティーが権力を振るう様も想像がつかない。日刊IWJガイドに書かれている、下記のできごと、そうしたものを連想する。全く理解できないが。

■はじめに~朴壽南(パク・スナム)監督のドキュメンタリー映画『沈黙-立ち上がる慰安婦』の上映会で相次ぐ人種差別団体構成員による妨害行為!/上映会を妨害しようとする者の会場立ち入りを禁ずるという仮処分命令申立を12月4日に横浜地裁に提起した神原元弁護士らが記者会見!IWJも中継・配信します!

 神奈川県茅ヶ崎市の市民文化会館で10月16日、朴壽南(パク・スナム)監督のドキュメンタリー映画『沈黙-立ち上がる慰安婦』の上映会が行われました。この映画の上映会を後援している市と市教育委員会に対して、10月に入ってから170件以上のクレームが寄せられ、クレームの大半が「日本政府の見解と異なる政治的に偏った映画の上映を、中立・公平であるべき行政が後援することを問題視する内容」とされています。

 産経新聞は、そうした「ネトウヨ」の常套句を無批判に紹介し、あたかも抗議が正当なものであるかのように報じました。

※「慰安婦」映画後援 茅ケ崎市と市教委に抗議殺到(産経新聞、2018年10月11日)
https://www.sankei.com/world/news/181011/wor1810110025-n1.html

 もちろん『沈黙』の上映を妨害しようとした人々の行動は、真っ当な抗議などではありません。上映会直前の14日には、人種差別団体「在日特権を許さない市民の会」前会長の桜井誠氏を党首とする「日本第一党」なる団体のヘイト街宣も行われ、そのメンバーの男性1名が上映会当日に現れて強引に入場しようとしたとのことです。

 上映会スタッフに入場を拒まれると、その男性が一方的に騒ぎ立てたために、警察に取り囲まれることになりました。この件は週刊金曜日が取り上げています。

※映画『沈黙』上映会を人種差別団体が妨害 政治家やメディアも攻撃を助長』(週刊金曜日2018年10月26日号)(https://amzn.to/2KTgeIh )7ページ
http://www.kinyobi.co.jp/tokushu/002676.php

2018年12月 4日 (火)

アゾフ海の出来事が注目される中、アメリカがシリアや周囲で膨大な軍事力集結

Arkady SAVITSKY
2018年11月29日
Strategic Culture Foundation

 世界の注意がアゾフ海の状況とロシアとウクライナの関係に引きつけられている間に、アメリカ軍はシリアで、大規模軍事行動に対する用意を調えている。

 アメリカのドナルド・トランプ大統領は、3月に軍人が「まもなく」シリアを去ると発表した。彼はその時から心変わりをしたように見える。5隻の強力なハリー・S・トルーマン空母打撃群が最近地中海に入った。アメリカ、イギリス、フランスとイスラエルの航空機が演習だという口実の下で、シリア領空を、24時間態勢で飛行している。アメリカ率いる反ISIS連合の航空機が常時パトロールしているのだ。フランス情報収集艦デュプイドゥ・ローム号も、アメリカ艦船と活動を調整しながら、そこにいる。

 アメリカ軍は、さらに500人の海兵隊員を、シリア、ヨルダンとイラク境界にまたがるアルタンフ基地に急ぎ配備した。アメリカ指揮下で活動しているシリア民主軍(SDF)隊員1,700人が、同じく駐屯地補強のため移動した。トルコ国境近辺のマンビジにある少なくとも4本の滑走路や、親米クルド人が支配するSDFがいる北シリアのハブ、アル・ハサカを含め、北東シリアにはアメリカ軍拠点が1ダース以上ある。

 今月早々、アメリカ軍兵士が、シリア-トルコ国境パトロールを始めた。この動きは、もし銃撃が始まれば、彼らの支援が重要だろうから、おそらくトルコに対し、クルド部隊に、一種の保護を提供するものと見られている。シリアが外国部隊から領土解放作戦を始める場合に備え、ロシアは9月に2度、あり得る結果についてアメリカに警告したが、警告は無視された。

 「ワシントン・ポスト」によれば、いわれのない攻撃の目標にされているという口実の下、アメリカは、シリア国内のイランを攻撃する準備をしている。

 作戦の可能性があるという他の兆しがある。「シリア内のイラン標的に対するイスラエルの攻撃に関し、イスラエルとの協議で、ロシアは寛容だった。我々はこの寛容な形が続くだろうことを希望している」とジェームズ・ジェフリー・シリア特別代表が11月初旬に述べた。イランにシリア退去を強いることが、イスラム共和国に対するトランプ経済制裁キャンペーンの目的だったと大使は指摘した。イスラム共和国が、取るに足らない存在におとしめられ、支配する地域がなくなれば、軍事行動の法的根拠を見いだすのは到底無理のはずだが、政権は動じないように見える。対立に巻き込まれるのを正当化する国家安全保障上や、戦略上の利益がないのに、イランは駐留に固執している。

 「アラブNATO」加盟国候補であるアラブ諸国は、「アラブの楯1」と呼ばれる大規模共同軍事演習を行っていた。演習は11月16日に終わった。演習は共同軍事行動のための準備と見られている。議会の国防安全保障委員会メンバーで、元エジプト軍情報部士官のタメール・アル・シャハウィはこう述べた。「テヘランに対して、湾岸諸国とエジプトとイスラエルの間に緊密な協力がある。アラブ諸国はイランの影響力に反対して、どんな可能な支持からでも利益を得ようとしている。」

 制裁の効果を増すため、イランは地中海から分離されるべきだ。イラク、シリアとイランに友好的なレバノン内のルートは使用できなくされるべきだ。もしイスラエルがそれがイランの標的と呼ぶものと衝突すると決めるなら、アメリカの支持を大いに必要とするだろう。シリアに駐留するもう一つの理由が、調停と修復プロセスが勢いを得始める場合に備え、国が分裂するのを確認することだ。SDFによって管轄される領域を、国の他の部分から分離するのは、それを実現する唯一の方法だ。反乱軍を再建することと、広大なかなりの土地を支配することは、彼がそれほど絶望的に得ようと努力しているシリアのアサド大統領に国際的正当性を与えるのを拒否する方法だ。タンフで、そしてほかのところで、進行中のアメリカ軍駐留は、トランプ大統領が約束したようには、ワシントンが中東を去る意志を持っていないことを実証している。また、地域の治安情勢がその目的を達成するまで、シリアから去るまい。

 地域でのアメリカ軍の集結は厄介な兆しだ。この巨大な戦力は単なる演習より、ずっと重大な何かのために集まったのだ。ヨーロッパでの出来事が衆目を引き、シリアで密かに起きていることは、気づかれずにいる。そうあってはならない。 何かが確実に仕組まれているのだ。

記事原文のurl:https://www.strategic-culture.org/news/2018/11/29/with-azov-sea-events-stealing-spotlight-us-gathers-huge-military-force-in-around-syria.html

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 長年会っていなかった知人と、夕方、久しぶりに話した。気がついたら真夜中。現状に対する鋭い舌鋒、驚くほど変わっていなかった。

 トンネル事故、あおり事故裁判や窃盗症の恐怖が、属国民が直面する喫緊の話題、というのが大本営広報部の作る呆導の世界のようだ。

 辺野古埋め立てや、水道民営化は、彼らの既定路線ゆえ、呆導に値しないのだろう。

 日刊IWJガイドが報じる世界は、大本営広報部が作る世界と全く違う。一部をコピーさせていただく。

■はじめに~ 岩屋防衛相が14日辺野古への土砂投入を表明! 菅官房長官は県民投票の結果が工事に影響することは「まったくない」と断言! これが政府の「十分に丁寧な」やり方!?

【国会成立直前!ホントにいいのか水道民営化!シリーズ特集再配信 3・IWJ_Youtube Live】18:00~「民営化vs公営!? 2分化した議論より『蛇口の向こう』に関心を!市民参加で再公営化に成功したパリ市水道の実態をアン・ル・ストラ前パリ市副市長が講演 ~水情報センター主催『みらいの水と公共サービス』(前編)」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501

 2018年2月18日収録。アン・ル・ストラ前パリ市副市長を招いて開催された「水情報センター」主催のイベント(前編)を再配信します。IWJがこれまで報じてきた水道民営化に関する記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E6%B0%B4%E9%81%93%E6%B0%91%E5%96%B6%E5%8C%96

2018年12月 3日 (月)

ロシア、記録破りの400km新幹線を建設中、大規模展開が計画されている(ロシアTV)

2018年11月29日

 このユーラシア全体での大規模な鉄道拡大という巨大インフラ計画に、ドイツと中国が技術を売ることを望んでいる。列車はロシアで製造されるだろう。

マイケル・クウィン

 ロシアが世界最大の国で、国内発展のために鉄道のような輸送インフラ計画が大量に使用されているのを人は良く忘れるので、ロシアTVのこのニュースは興味深い。

 改良された新しい列車モデルは、輸送を速めるだけでなく、燃料も節約する。新しい列車モデルは、古いモデルを288kmで運転するのに必要なのと同じ燃料で、より高速な400kmで走れる。

 ロシアTVが新しい列車モデルのデモ詳細を報じている。以下が書き起こし。(英語字幕あり)

書き起こし:

   ロシアの工場が高速鉄道路線用の列車を製造する予定だ。今日、ロシア鉄道は、おそらくウラル・ロコモーティブによって製造されるだろうと発表した。彼らは中国のパートナーと一緒に生産ラインを準備するだろう。プロトタイプは2年以内に完成予定だ。彼らは2024年までに連続的な生産開始を計画していする。モスクワで開催されている輸送フォーラムで、彼らは新しい列車がどんなものか語った。

   ニジニノブゴロドからモスクワに行くのに2時間、更にカザンに行くのに、1時間半を要する。列車は、ほぼ400kmの速度で、ロシア最初の高速鉄道路線を走る。鉄道建設は来年開始の予定だ。彼らは新鉄道路線のために、新列車も開発することを決定した。コンセプトは輸送フォーラムで発表された。

   ロシア鉄道のアレクサンドル・ミシャリン副社長:「最高速度は400kmだ。現在、この速度は実現可能だ。最初の列車は既に開発され、製造された。このプロトタイプはエネルギー効率も一層良い。400kmの速度で走るこの列車は、サプサン(ハヤブサ)が288kmの速度で消費するのと同程度のエネルギー消費だと言える。」

  20%以上のエネルギー削減を可能にする解決がある。それは高度な空気力学的性能と新しい集電装置だ。速度を上げるために、溶接技術さえ変更するよう強いられた。

  パートナーは、サプサン・プロジェクトに取り組んで協力が確立されたドイツか、中国になるだろう。中国では毎年約2,500両の高速鉄道を製造している。 我々はこの経験から学ぶべきだ。

  基本的な点は、列車がロシアで製造されることだ。列車は乗客用と貨物用の組み合わせの可能性が非常に高い。中国の経験はこれが必要であることを証明している。

  10年前、中国で高速鉄道時代が始まったばかりの頃、彼らは大量の貨物輸送を期待していなかった。結果として、彼らは客席で袋詰め商品を運ばねばならなかった。出荷される主な商品は高付加価値消費財だ。現在商品は、主に航空会社により輸送されている。

   新インフラストラクチャーはロシアの各地域をより積極的に発展させるのに役立つだろう。専門家によれば、開発会社は、今後の6年にわたり、ロシア地域7つの約283平方キロメートルの土地に関心を持つだろう。このプロジェクトが他の分野でも実施されれば、種々の産業が関与するだろう。

  戦略研究センターのナタリヤ・トルーノワ副会長:「我々が国家プロジェクト「科学」の枠組みで研究教育センターを設立するのであれば、最初からお互いに統合されているべきだ。そこに行こうと人々に動機付けするような統合ネットワークがあるべきだ。」

  我々は既に次の高速鉄道がどこに作られる可能性があるか知っている。さらなる発展のための最適解決はエカテリンブルクとチェリャビンスクを結ぶことだ。ウラル山脈の東での高速鉄道建設も可能だ。人口が集中した大都市があれば、どんな距離でも、このようなプロジェクトは利益が出る。

   インフラストラクチャー経済センターのウラジーミル・コソイ理事長。「我々はロシア鉄道での高速交通開発計画を強化している。ウラル山脈の東で高速鉄道を実現する予定だ。ウラル山脈東部の旅客数と距離を考慮し、より安価にすべく、最高速度400kmではなく、より低速のものになる。」

   ロシア鉄道は2021年までに、実験用に最初のプロトタイプ完成を計画している。新しい列車は、2024年までに運用の予定だ。モスクワ・カザン間の鉄道はユーラシア高速鉄道プロジェクトの一部になるだろう。世界60カ国の乗客と貨物の輸送を結ぶ予定だ。

本記事は、Russia Insiders初出。

記事原文のurl:https://russia-insider.com/en/russia-building-record-busting-250-mph-bullet-trains-massive-roll-out-planned-russian-tv-news

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  残念ながら日本の名前がないので、訳した。ロシア・日本関係の実情を象徴するよう。

  作家・適菜収氏が喝破 バカがバカを支持すれば国は滅びる 注目の人 直撃インタビュー(日刊ゲンダイ) 下記に大賛成。諸悪の根源共犯のマスコミは決して触れない。

いまの日本の政治状況を生んだ諸悪の根源は、小選挙区比例代表並立制導入、政治資金規正法改正。

欧米の大衆は「知らない」のか、それとも「知ることを望んでいない」のか?

2018年11月27日
Andre Vltchek
New Eastern Outlook

 欧米プロパガンダが本当に強烈で、益々超現実的になった時代に我々は暮らしている。もちろん、それは常にそうだったのだが、今それをプロデュースしている連中は、大衆に対する敬意を完全に失っている。宣伝者連中は、超高層ビル上層階の豪華なオフィスから、下にいる大衆を指さしながら仲間同士で笑っているかのようだ。「連中には頭脳がない。結局、連中は我々側なのだ。彼らは、我々がこれまで、シャベルですくって、連中の喉に流し込んだ全てを、幸せそうに食べ尽くしている。我々は知っている。連中は最もばかばかしいでっち上げさえ鵜呑みにするだろう。もう用心深さは不要だ。連中には、我々が思いついた、我々の体制に相応しいものなら何でも供することが可能なのだ。」

 そうだろうか? 不幸にして、おそらくそうなのだ。

 つい最近、欧米が支援するテロリストが実行した、シリアのアレッポ市に対する化学兵器攻撃があった。知り合いの国連情報筋によれば、ロシア人医療専門家が被害者治療のため病院に急行した。ロシアのジェット機がテロリスト陣地を攻撃するため緊急発進した。全ての証拠が、アル=ヌスラ戦線を示している。シナリオは絶対に透明だ。そうだった。あなたにも私にも。しかし明らかに、テロ攻撃が行われた直後「事態を混乱させ」始めた欧米マスメディアにはそうではなかった。CBSニュースは典型的な奇異なダブル・スピーク手法で、2018年11月26日にこう報じた。

「双方が、いかなる化学兵器も使っていないと否定し、土曜日の攻撃をお互いに非難した。あちこちの非難合戦は、この国の残忍な7年の戦争でおなじみになった。

前回の化学兵器攻撃による恐ろしい現場の光景が、「明確に、シリア政権の化学兵器計画と関係している」と彼らが言う3箇所に対するミサイル攻撃の実行という、アメリカとイギリスとフランスの軍事行動を引き起こした。

 そんなことがあり得るだろうか? それはあり得る。

 欧米のこのようなばかばかしい報道に直面して、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣はこうコメントしただけだった。

「シリアでの化学兵器使用に対し、ワシントンは客観的調査を求めていない。」

 だがマスコミが、欧米の絶対的命令に降伏するのを拒否しているベネズエラやキューバやイランや中国やロシアや南アフリカや北朝鮮や、多数の他の国々について報道する際には、皆様は同じ「報道」と、同じ基本的な客観性の欠如に付き合わされるのだ。

 ウクライナ艦船がモスクワを軍事的に挑発し、ロシア領海に侵入すると、欧米は即、キエフへの全面的支援を表明した。それは意味をなしているだろうか? もちろんそれは、もし「意味」が、欧米帝国主義の標準によって定義されるなら、そうだ。

 一方、サウジアラビアや、インドネシアのような、全く犯罪的な大量殺戮政権が、文字通り大量殺人をしても、そもそもそういう報道はまず見聞きできないが、被害者が主要アメリカ新聞の記者でない限りは、おとがめ無しですんでいるのだ。

 最近は「マーシャと熊」のような無邪気なロシア・アニメ映画さえ、痛烈な中傷から逃れられない。世界中で大いに愛されている、この二つのキャラクターが、邪悪な「プーチンの宣伝機関」として、今やイギリスやアメリカのマスコミによって、何かオバケであるかのように報じられている。

 最近欧米では、「客観的」に見えるようにする試みさえ水泡に帰している。帝国が「悪」(つまり自立している)と見なすあらゆるものが、無条件に、攻撃的にちょう笑され、中傷され、無慈悲に攻撃される。文化から外交政策に至るまで、経済体制から、そう、アニメ・キャラクターに至るまで。

*

 しかも欧米の大衆は、そうしたでっち上げ全てを従順に受け入れている。大衆は実際「ショーを楽しんで」いるように見えることがよくある。欧米の洗脳による国々や文化丸ごとの中傷、侮辱、ちょう笑は、世界至る所で何十億もの人々の頭脳を空にしながら擬似現実を作り出す、恐ろしく、空虚なハリウッド映画により提供される「娯楽」と五十歩百歩の、一種卑劣な娯楽へと変えられつつある。

 読者の多くが、自身の家族や近所中や職場が絶望的に洗脳されていて、人々は「もう見ることができない」と愚痴をこぼす手紙を送ってこられる。

 私は常に知ることを望んでいるので、私は常に疑っている。「彼らには見えないのだろうか、あるいは、彼らは単に見ることを望んでいないのだろうか?」

 プロパガンダは実に酷く、徹底的だが、インターネットを使ってさえ、真実を見いだす多くの方法がある。ヨーロッパや北アメリカに住む人々の多くが、確かに行くのに十分金持ちで、彼ら自身の目で何が欧米の会社と政府の貪欲のために、特に平らにされて、破壊されているそれらの国で、世界中で起きていることを自分の目で見る。カリブの島の海岸で日焼けする代わりに、毎年、ベネズエラに行くことができる。(環境破壊されていて、交通渋滞しているが、「地上のパラダイス」として売っている)バリの偽物の島で休暇を過ごす代わりに、ボルネオを訪れ、極端な親欧米資本主義によって、生態系全体がどのように損なわれているか見ることができる。彼らが、どこか実際の交戦地帯や、大量虐殺が行われている西パプア、カシミールやコンゴ民主共和国などに行くようにではなく、少なくとも彼らが、欧米で、ばかげたほど高い生活水準を維持するために犠牲にされている、そうした場所について、若干の好奇心を見せることができる場所を、私は提案しているのだ。地球上には、ヨーロッパ人が、無料医療や教育や、最新モデル自動車を楽しむことができるようにするため、毎年何千人も何十万人もが亡くなる多くの場所があるのだ。

 真実は実際、非常に「居心地が悪い」。無知は、寒い冬の掛ぶとんのようだ。気持ち良く、快適で、抵抗するのは何とも難しい。

 欧米の宣伝屋はそれを知っている。彼らはそれを当てにしている。欧米で、彼らは世界の状態に対する責任を共有することからの「安易な逃走」を人々に提示しているのだ。

 「それを我々に残しておけ」と彼らは声に出さずに言っている。「我々は悪人でかまわない。我々とは企業世界、政府だ。お前たちは、時に我々を憎んでいると叫ぶことさえ可能だ。お前たちが本当に波風を立てない限り。お前たちが世界秩序の本質に異議を唱えない限り、ただ自己本位に、自分の生活水準の向上を要求ている限り。」

*

 ヨーロッパや北アメリカで、オーストラリアやニュージーランドで人々は極めて知識がある。彼らはどのiPhoneを買うべきか良く知っている。彼らはオンラインで異なるモデルを比較し、小形カメラの全ての詳細、全てのカーブ、全ての機能を検討する。彼らがドルやユーロを手放す前に、彼らは最も良い買い物ができているのを確認する。同じが、自動車や不動産や「エキゾチックな外国」への年次休暇の豪勢な旅行も同じだ。

 だが彼らは真実を捜す際には同じ熱意を見せない。彼らはロシアや中国で、あるいはラテンアメリカの革命の国、あるいはイランやシリアや北朝鮮でさえ、信じられることに、欧米マスコミの「擬似現実」を比較しない。それをvulgarize するために:彼らは「真実を見て回らない」。 それは彼らを、少なくともイデオロギーで、完全に原理主義者にする。

 だが一体なぜだろう? 知識は最も素晴らしい冒険じゃないか? もしほとんど全ての人々が同じ目で世界を見れば「民主政治」は茶番的行為じゃないか?

 私が最近到達する結了は次のことだ:彼らは捜索しない、彼らが怖がっているから、彼らは比較と「彼らは知ることを望まない」じゃなくする。

 今度は彼らに行動をして;少なくとも市民が植民地化している国について、楽しむ基本的な特権の若干を失うことを強いるであろう現実を見いだすことを恐れている。

 世界ニュースを見よう。この文章を書いている時点で、上で述べたように、シリアはもう1つのひどい化学兵器攻撃から回復している。フランスは多分関係している。それでもフランスにある間に、抗議行動参加者が警察と衝突している。一体何に関してだろう? 高い燃料価格に対してだ。燃料がフランスを価格に含める。それはヨーロッパがその抗議運動と一緒に行くことをいとわないと比べて同じぐらい遠い:価格、賃金、権利、権利、権利! 誰が特権に対して支払うかは(欧米に住んでいる人々に)無関係だ。ヨーロッパ人は知って、そして世界に向かってただ彼らの「責任」についてではなく、彼らの「権利」について気にかける。彼らは彼ら自身のために公正を、しかし人類全体のために決して公正じゃなく欲する。私がアジアの堅い人々が彼らの社会を維持するために働かなければならない方法と彼らがいかに少ししかヨーロッパで骨折っていないか比較するとき、質問は私の考えではすぐに来る: 誰が、それらの短い就業時間、あるいは年次休暇の6週間、パリあるいはハンブルグで無料の教育と医療に対して支払うか? 確かにヨーロッパ人じゃなく自身。最も見込みが高くアフリカのそれらの荒廃した国の人々、あるいはパプア人と確かに生まれつきの、アラブ人とそれほど多くの他の人たちと同様、ボルネオ島の住民。

 非常に心地悪い考え、ね? 「持っている」人たちのために。

 それはなぜかだ、2年前に、イタリア議会で演説するとき、私がその代表者に言った:「私はヨーロッパで無料の医療と無料の教育に反対だ。なぜなら私は無料の医療と教育のために世界全体にいるから。」

 欧米が彼らの特権が好きだ。しばしば、あるいは主として、それは特権としてじゃなくて若干の固有の権利として特権を見さえする。 これらのことは決して問題にされることができない; 彼らはドイツ、カナダあるいは当然フランスで生まれることに伴う、あるいは、より小さい程度に、USA(もし欧米の標準によって測られるなら、しかしまだ信じられないほどもし比較されるならアフリカ、南あるいは東南アジア、あるいは中東に対して気前が良い本当に恐ろしい社会政策を持っている国)でさえ。

 つい最近、数十年で初めて左翼の大統領に選んだばかりの国メキシコで、私はいたる所で、映画を撮影していた。オアハカ市では、大勢の先住民の女性が、間に合わせのテントで眠り、知事邸への入場を阻止していた。彼女たちは公正を要求していたのだ。彼らの体も心も傷つけられていた。彼女たちの土地は略奪され、彼女たちの多くが、前右翼政権につながる準軍事部隊に強姦され、殴打されていた。彼女たちの友人や家族の何人かが亡くなった。こうしたことの全てが、ただ「彼女たちの土地が肥沃だった」というだけの理由で、そして過去に、(カナダの企業を含め)いくつかの採鉱会社が欲しいものを手に入れるために傭兵を雇ったがゆえに。

 これよりずっと残忍なことが、アメリカやオーストラリアやイギリスの企業が、その「事業権益」を守るため、インドネシア私兵を雇っている西パプアで起きている。既に何十万という人々が、その過程で殺され、島全体が取り返しがつかないほど破壊されている。外国人ジャーナリストが記事を報道するのが許されないのは言うまでもない。インドネシアやこの大量虐殺に参加している国は、何の批判もされず、制裁も課されない。

 メキシコの後、私は韓国に飛び、途中私は「地球上、最も住みやすい都市」の一つカナダのバンクーバーで、2日間、乗り継ぎ時間を過ごした。

 同意しない人などいるだろうか、もちろん素晴らしい都市だ! だが既に知ってしまった別のことのおかげで、どういうわけか私はその魅力を十分に楽しむことはできなかった。

 もしあなたがカナダ人で、富や慰めや安全を含めた全てが、何らかの方法で、天国から、自分の上に、いきなり、奇跡的に降ってくると言うおとぎ話を信じているなら、社会福祉や公共空間や広大でほとんど触れられていない自然(自然は遥か彼方で、あなたのために略奪されているので、それを見ずに済み、あなたの利己的な過敏な心臓は出血しなくて良いのだ)に囲まれた穏やかな人生を送れる。

 欧米では、カナダや他の場所で、多くの人々がおとぎ話を信じている。その方が容易で、「心理的に、より安全」なのだ。だから、真面目な話、あなたがカナダ人だったら、あなたは自分の特権に反対するだろうか? もしあなたがヨーロッパ人なら、そうするだろうか? あなたは「真実を捜す」だろうか? あなたは、自国政権のプロパガンダに異議を唱えるだろうか?

 何人かはそうするだろう、極めて少数だけが。圧倒的大多数はそうはするまい。

*

 だいたい、事実は常に「欧米の庶民が洗脳されている」ためではないのだ。そうだったなら、本当に良いシナリオだったろう。修正するのも比較的容易だったはずだ。

 問題は遥かに深刻だ。心の奥ではシステムが変化するのを望んでいないので、欧米の住民は知ることを望んでいないのだ。彼らは世界秩序が変化するのを望んでいないのだ。

 彼らは、もしロシアや中国やキューバやベネズエラやイランや他の国々によって提案されていることが実行されたら、彼らの個人的特権は消失するだろうと直感的に感じているのだ。彼らの国は地球の上の他の全ての国々と同じになるだろう。彼らは国際法に従わなければならないだろうし、人は生活のため一生懸命働くよう強いられるだろう。惑星を略奪することは禁止されるだろう。特権は停止されるだろう。

 だから、そのためには「知らない」、理解しないほうが良いのだ。そうすれば「パイ」は、あるいはそれを「ニンジン」と呼ぼうか、無くならない。

 欧米の「無知」は潜在意識的に「自ら課している」のだと私は信じている。知識は責任を伴う。責任は、行動する義務を伴う(なぜなら、行動をしないことは明らかに不道徳だから)。こうしたこと全ては、ただ特権損失となりかねない。

 欧米の宣伝屋は状況を十分承知している。 何人かの主導的心理学者から、精神科医と心理学者連中双方が雇用されていて、従って、プロパガンダ制作者連中のために働いて「世論を形成」プロセスで使われていると聞いている。彼らは「大衆のムード」を研究し、分析する。彼らは大衆の願望と念願を知っているのだ。

 この全ては、そう見えるほど容易ではないのだろうか?

 悲しいことに、欧米大衆と支配体制との間には、企業世界と同様、(「他の人々」が負担する)あらゆる犠牲を払っても、現状が維持されるべきだと言う沈黙の(無言の、無署名の)合意があるのだ。欧米が惑星を支配しているべきであり、少なくとも強奪品の一部は(欧米)大衆の間で分け合わなければならない。

 パリの街頭や他のヨーロッパの都市で、彼らは「普通のヨーロッパ人の懐に入るパイの大きさはどれほどであるべきか」を巡って戦っているのだ。欧米による世界の略奪を終わらせるための闘争は全く存在しない。

 不幸なことに、帝国主義や新植民地主義や絶え間ない破壊的な略奪を終わらせる戦いの支援で、ヨーロッパや北アメリカの大衆を、世界は全く当てにできない。

 それは、欧米大衆が「知らない」からではなく、知らないでいるために、できる限りのあらゆることをしているからだ。あるいは、欧米大衆が知っているか、疑っている場合には、必ず無知であるかのように振る舞うのだ。自身の私利のため。自身の特権のため。

 一方、ロシアや中国やベネズエラやキューバやシリア、あるいはイランのような国は今までに欧米を「なだめる」ことができていない。彼らが、全員のための公正と、修正された国際秩序を要求する限り、彼らは中傷され、悪者にされ、最終的に攻撃されるだろう。 対決は避けられないように思われる。そして戦争を始めるのは欧米だ。

 変化、革命は起きるだろうし、それは既に「外部から」、帝国の野蛮さと、地球上の実に多くの部分の全く非民主的支配を受け入れるのを拒否している国々から来つつある。

 率直に言おう。現在世界が構成されている姿を、どのような形であれ根本的に変えようとすることに対し、欧米は、あらゆる手段で、団結して戦うだろう。

 間もなくそれは、彼ら以外の地球上の国々と対決する(政府や企業や極めて従順で利己的な国民も含め)欧米ということになるだろう。

 Andre Vltchekは哲学者、小説家、映画製作者と調査ジャーナリスト。彼は、革命的な楽観的観測、欧米の虚無主義を含めて、WordでのVltchekの世界とイメージの創造者と多くの本を書いた作家だ。 彼は特に「New Eastern Outlook」というオンラインマガジンのために書く。

Andre Vltchekは哲学者、小説家、映画製作者で調査ジャーナリスト。彼はVltchek’s World in Word and Imagesの制作者で、「Revolutionary Optimism, Western Nihilism」を含め多くの本を書いている作家。オンライン誌“New Eastern Outlook”への独占寄稿。

記事原文のurl:https://journal-neo.org/2018/11/27/western-public-does-not-know-or-does-not-want-to-know-2/

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 幼なじみを思い出した。皆様、無条件の与党支持だが、あえて知ることを望んでいないようには見えない。ひたすら信じているようだ。事実を知ろうとする興味そのものが欠如しているのではと想像している。思考停止。

 父親ブッシュについて、Catlin Johnstone氏が正論を書いておられる。他の大本営広報部提灯記事は、興味皆無ゆえ見聞きしていない。櫻井ジャーナルの記事を除き。

If You Murdered A Bunch Of People, Mass Murder Is Your Single Defining Legacy

 ジョン・マケイン議員に関しついても、強烈な題名で正論を書いておられる。
Do NOT Let Them Make A Saint Of This Asshole

 孫崎享氏の今日のメルマガを拝読して、ニューヨーク・タイムズに初めて感心した。宗主国大本営広報部、ウソしか書かないと思っていたが、真実も書くことがあるのだ。彼のことを、ごますり男と思っていたのは、個人の妄想ではなかったことが、宗主国大本営広報部の一社によっても確認できたのは悪いことではない。事実そのものは、悲しいが。一部コピーさせていただこう。courtiersという単語が鍵だ。

ニューヨーク・タイムズ紙は次の報道を行った。「大統領は太平洋の二つの同盟国、日・豪の首脳と会った。外国リーダーの中でトランプ氏の最も熱心なcourtiersの一人、安倍首相は、彼に民主党が勝利した選挙について、“中間選挙の歴史的勝利”を祝った」

Courtiersを辞書で見ると、「(昔の)宮廷に仕える人、廷臣、ご機嫌取り」とある。過去米国の代表的新聞に、このような侮辱的表現をされたことがあるだろうか。

日刊IWJガイドに、玉城知事訪米の成果についての記事がある。一部コピーさせていただこう。

■はじめに~ 米国の識者らによる超党派の団体が「沖縄の人々は基地の閉鎖や米軍駐留の大幅削減を求めている」と訴える!/本日午後8時より、岩上安身による山田朗・明治大学教授インタビュー6夜連続再配信の2夜目!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 米国側からも国外に米軍基地を設置することに反対の声が上がっています。

 米国の識者や元米政府関係者らで結成された「OBRACC(海外基地再編・閉鎖連合)」は11月29日、米国外の米軍基地の閉鎖を求める文書を発表しました。11月29日に発足したばかりのOBRACCは超党派の団体で、同日に発表した文書をトランプ大統領とマティス国防長官、上下両院議員に送付することとなっています。

※米軍国外基地 閉鎖を 米識者ら声明 「沖縄も求めている」(琉球新報、2018年12月1日)
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-842440.html

※海外米軍基地 再編・閉鎖を 超党派の米識者ら連合結成 沖縄に連帯も(しんぶん赤旗、2018年12月1日)
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-12-01/2018120101_03_1.html

 琉球新報によると、OBRACCの主導者であるデイビッド・バイン・アメリカン大学教授は同日に開かれた会合で、「沖縄の人々は基地の閉鎖や米軍駐留の大幅削減を求めている」ことにも言及したといいます。

 玉城デニー沖縄県知事は11月11日から16日にかけて訪米し、名護市辺野古への新基地建設の見直しを訴えました。玉城知事と面会したマーク・ナッパー国務次官補代理は、「辺野古が唯一というのは変わらない」との見解を示し、今回の訪米で基地問題解決に向けて前進するほどの成果をあげることはできなかったのではないか、という見方もありました。

※玉城氏、米政府の姿勢崩せず 初訪米、希望の相手に会えぬまま 辺野古、世論への訴えでは成果(朝日新聞、2018年11月17日)
https://www.asahi.com/articles/DA3S13772402.html

 しかし、玉城知事の訪米からわずか2週間後、米国外の米軍基地に反対を訴える超党派の団体OBRACCが米国で結成され、沖縄に米軍基地は不要だという沖縄県の民意に共感の意思を示しました。OBRACCの結成が玉城知事訪米の影響によるものかはわかりませんが、国外に設置されている米軍基地について、米国内でも明確に反対の声が上がっていることは確かです。

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