アメリカ軍・軍事産業

2023年6月 6日 (火)

誤った名の「キーウ」における大物会談が不快な人種差別中傷を生みだした

スティーブン・カルガノビッチ
2023年6月2日
Strategic Culture Foundation

 リンゼー・グラム上院議員がお墨つきのバカかどうか疑問があった場合には、その問題は今解決した、とスティーブン・カルガノビッチは書いている。

 リンゼー・グラム上院議員がお墨つきのバカかどうか疑問があった場合、その問題は解決した。その点「キーウ」の主人役にはジレンマはなかった。

 歴史的にさほど遠くない昔、アメリカ上院には誇りを鼓舞する著名な議院たちがいたことを読者は想起すべきだ。彼等は非常に多様な政治的見解の人々だったが、全員例外なく公共奉仕に専念していた。エベレット・ダークセン、トーマス・マンスフィールド、ヘンリー・ジャクソン、ウィリアム・フルブライト、ヒューバート・ハンフリー、著名人リストは延々続く。彼らは誠実さ、構想、知性の人々で、彼らの公式声明には重みがあった。彼らは皆教養があり雄弁だった。

 今の上院はリンジー・グラムの愚かさと不道徳で集合的に代表され制度的に困惑している。

 最近の、もちろん「キーウ」でなく、キエフ訪問中、彼はもう一人の変人に歓迎されたが、グラムは、そのような衝動に依然興味をもっている世界の15%は喜ぶが、世界の大多数に嫌悪感を抱かせる発言をした。グラムは「ロシア人を殺す」ことについてたわ言をのべ、この特定民族の絶滅を「我々がこれまでした中で最高の投資」だと称賛した。彼の野蛮な暴言は、それに相応しく大いに広まった。

 野蛮なグラム発言の後半部分は別の角度から撮影されたように見えるので、不確実性があり、良心の呵責や繊細さで有名というわけではないウクライナ人主催者が自分の宣伝目的で、会話の別の二つの部分をつなぎ合わせた可能性がある。しかし、とはいえ「ロシア人を殺す」という部分は議論の余地なく記録されており、グラムがあちこちで発言している同じ考えの繰り返しだ。彼は以前にも「多数のロシア人」殺害を主張して、より強烈ながら同じ姿勢をとっている。「多数」は、単にまとめて殺すのというのとは対照的に著名な名文家の洒落た修辞だ。

 自分に何の害も与えない人を殺すのをグラムが「最良の投資」と明確に言及したかどうかは事実上議論の余地があるかも知れないが、軍産複合体代理人の野蛮な人物として、個人的にそのような線で考えているのは確実だ。

 キエフでの、この公式発言の中心的特徴(この場合ニュアンスと呼ぶのは不適切だ)の「ロシア人を殺す」ことの奨励は紛れもなくグラムに起因する。「ロシア人」をあらゆる国や人種に置き換えれば彼の発言の粗雑さは明らかだ。グラムの殺人扇動は無差別だ。彼は対象を戦闘要員に制限することさえ気にしない。いや彼はそれを一般的に述べており、学童や祖母を含む集団全員に影響を与える。

 立法や公共問題の管理を、この情緒不安定な人物に任せて大丈夫だろうか? もし確信が持てない場合には、ここここをご覧願いたい。

 したがって、この潜在的に危険な連続犯罪人で無謀な戦争屋に逮捕礼状を発行するロシア司法当局の賢明な決定は救いだ。この男に街をぶらつかないようにするのが早ければ早いほど、サウスカロライナ州や世界の全員は確実に安全になる。

 かつては威厳があった政治機関がリンジー・グラムよりも落ちる可能性はあるだろうか? ありそうもないように聞こえるが、この場合我々は先入観を抱かない必要がある。

 そしてサウスカロライナの善良な人々はこれについて何を言わねばならないだろう? 彼らは正式に彼らを代表し、彼らの名において話す男の粗野な発言を支持するのだろうか? お気に入り息子の発言に対して道徳的反対を共有する用意ができているだろうか?

 次の選挙でわかるだろうが、今の雰囲気では、よりまともな有権者たちの大量グラム支持離れや世論が反対する可能性はわずかだ。

 無謀な発言の面倒な影響から後退して、ウクライナ・ネオナチ政権支持は、アメリカ独立戦争の哲学的原則「自由を与えよ。しからずんば死を」の遵守が動機だという薄っぺらな後付けをグラム上院議員は思いついた。それはジョージ・ワシントンとステパン・バンデラという全く矛盾する要素の実に素人っぽい融合に聞こえる。しかし、もしグラムがアメリカの中核的価値観を強く信じているなら、彼はウクライナの主催者に連中の野心に真っ向から当てはまる問題を提起したのだろうか? 一ヶ月以上前、ウクライナ秘密警察SBUに逮捕され、その後跡形もなく姿を消したアメリカ国民ゴンザロ・リラの拘留と現在の状態について、あえて質問したのだろうか? キエフ・ペチェルスク修道院長メトロポリタン・パヴェルの監禁問題を提起したのだろうか、修道院の僧侶や神学生が修道院への出入りを拒否される理由を主催者に尋ねたのだろうか? グラム上院議員はサウスカロライナ州の人々が知られているのと同じくらい宗教の自由を気にかけているのだろうか? 別の言い方をすれば、彼は州民のために働いているのだろうか、それとも他の誰かのために働いているのだろうか? それともグラムは「キーウ」での会話を、人種的動機の殺害を公に呼びかけて、選挙運動寄付者がウクライナ騒乱への投資で享受する金銭的見返りに対する歓喜表現に限定したのだろうか?

 無教養な武骨者リンゼー・グラムはたまたま知らないが、ロシア、聖なるロシアは彼の原始的な暴言にふさわしい文明的対応をしている。それは200年前(1831年)に詩人アレクサンドル・プーシキンが書いた。彼の詩は「ロシアを中傷するものたちへ(英訳版)」( Клеветникам России)と題するもので、リンジー・グラムや彼の無数のクローンのために書かれたようなものだ。偉大な詩人に耳を傾けよう。

なにをかしましく騒ぎたてるのか きみら 諸国の雄弁家たちよ?
なにゆえ きみら 呪いのことばでロシヤをおびやかすのか?
なにが きみらを憤慨させたのか? リトアニアの動乱か?
やめにしてくれ。これはスラヴ民族同士のあらそい
内輪の 昔からの 運命にさだめられたあらそい
きみらが解決できる問題ではない

   ずっと昔から おたがいに
   二つの民族は 敵対している。
   一再ならず わざわいのもとに屈したもの
   あるいは相手が ときには味方が。
   この釣合いのとれないあらそいで どちらが最後までもちこたえるか、
   おごりたかぶるポーランド人か あるいは誠実なロシヤ人か?
スラブ人のいくつもの流れが ロシヤの海に合流するだろうか?
   海は涸れてしまうだろうか? これこそ問題である。
   われわれにかまわないでくれ。きみらは
   血でかきあげたこの歴史を 読んだことがない
   きみらには分からない きみらとは無縁だ
   この家庭内のいがみ合いは。
   きみらにたいして いうことはない クレムリンもプラーガも
   おろかにもきみらは 心を惹かれている
   この死にもの狂いのたたかいの 勇ましさに。
   そして きみらは われわれをにくんでいる......

   いったいなぜだ? 答えてみたまえ。
きみらをその足もとに震えおののかせた男の
   厚かましい欲望を 燃えるモスクワの焼けあとの上で
   われわれがうけいれなかったからなのか?
   数かずの王国をふみつけにする偶像を
われわれが奈落の底にたたきこんだからなのか?
   そして われわれの血をもって
   ヨーロッパの自由と名誉と平和とを あがなったからなのか?

きみらは大言壮語しているが 実際にためしてみてはどうか?
あるいは 年老いた勇士も 寝床に休らいだまま
もはやイズマイルの銃剣を とりつける力もないというのか?
あるいは ロシヤのツァーリのことばも もはや無力というのか?
   あるいは われわれがヨーロッパと はじめてあらそうとでもいうのか?
   あるいは ロシヤ人は 勝利に見はなされたとでも?
もしくは われわれが少数だとでも? もしくは ペルミからタヴリーダまで
フィンランドの冷えびえした岩山から灼熱のコルヒーダまで
   動揺するクレムリンから
   千古不動の中国の長城まで
   鋼鉄の太い毛をきらめかせるのみで
   ロシヤの大地は立ちあがらないとでも いうのか?......
   それなら われわれにたいして繰りだすがよい 雄弁家諸君
   きみらの敵意にもえた息子たちを。
   ロシヤの畑地には かれらの居場所はいくらでもある
   かれらの身内たちの墓場のあいだに。

 最初の節で、ポーランドをウクライナに置き換えると、おそらくリンジー・グラムの鋭い知性にさえ焦点が当てられる。彼や彼のハンドラーや他のお仲間連中は準備されたデタラメ・ブリーフィングで時間を無駄にする代わりに、アレクサンドル・プーシキンがあれこれ多くのことについて彼らに言わねばならなかったことを読めば遙かに多くの利益が得られるだろう。

記事原文のurl:https://strategic-culture.org/news/2023/06/02/in-misnamed-kyiv-meeting-of-titans-generates-disgusting-racist-slur/

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 「ロシアを中傷するものたちへ」は『プーシキン全集 1』草鹿外吉訳

 Alex Christoforou 夏のウクライナ大規模反攻開始? 自信たっぷりに語るサリバン! ロシア連邦軍参謀総長ゲラシモフはザポリージャ入り。カヤ・カッラス・エストニア首相の妄言。

Summer offensive starts, kind of. Belgium wants answers. Macron master of lies. Poland Protest 30:37

 耕助のブログ

No. 1818 私がケネディを応援する理由

 植草一秀の『知られざる真実』

近代国家と言えない日本

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

大統領選挙の世論動向(1)共和党内支持率(直近RCP各所調査平均値 トランプ51.2%、デサンティス22.4%, ヘイリー4.4, ペンス 3.8、民主党内支持率 RCP各所調査平均値 バイデン59.3%、ケネディ16.8%、バイデン肉体的知的劣化が顕著

 日刊IWJガイド

「5日午前の日経平均株価が一時3万2000円台へ! バブル崩壊後の最高値!! 都心の不動産価格も高騰! 不況下でバブル再来の異常!?」

「仰天! 米軍がウクライナ紛争で使用する155ミリ砲弾が足りずに、砲弾生産に使用するTNT火薬の調達を日本に泣きついてきた!」続報! 火薬は武器と法律で規定されている! 輸出貿易管理令にも、防衛装備移転三原則にも抵触! IWJは、輸出を管理する経産省へ直撃取材!

2023年6月 4日 (日)

バイデンのF-16の動きは絶望を意味する空想飛行

フィニアン・カニンガム
2023年5月23日
Strategic Culture Foundation

 バイデンは虚勢を張り、F-16を送るという最新の動きで、ロシアとの戦争を再び無謀にエスカレートさせている。

 NATOが支援するキエフ政権がアルチョモフスク(バフムト)の戦略的戦いに敗れた週末、ジョー・バイデン大統領がF-16戦闘機をウクライナに送ると急旋回したのは偶然ではない。

 ロシアに敵対したくないという懸念から、アメリカの戦闘機をウクライナに供給することにバイデンが断固ノーと言ったことを想起願いたい。

 ドンバス地域のハブ都市をめぐる戦いは8か月間激しさを増していた。一部評論家は「肉挽き器」アルチョモフスクの重要な戦いをナチスドイツに対してソ連赤軍の最終的勝利を大きく決定した第二次世界大戦のスターリングラードになぞらえた。

 キエフが否定し、欧米メディアが現実を認めるのに消極的なのにもかかわらず、5月20日、ロシア軍はついにアルチョモフスクを完全に支配したと主張した。実際、反抗的なウクライナがロシアに対して頑張っているという執拗な欧米言説も、このマスコミ(別名欧米プロパガンダ機関)の権威とされるもの同様、血まみれで担架に横たわる犠牲者だ。

 週末キエフ政権にとっての大敗は、ワシントンとNATOの優れた武勇とされるものを完全に覆した。過去38か月間、バイデン政権は15億ドルの軍事援助でウォロディミル・ゼレンスキー大統領の軍隊に資金提供してきた。他のNATO加盟国、イギリvス、ドイツ、フランス、ポーランドも同様に、あらゆる種類の高度な兵器をウクライナに注ぎ込んでいる。

 アルチョモフスクでのゼレンスキー軍敗北はアメリカ主導NATO同盟の敗北でもある。

 この恥ずかしい敗北が今やバイデンがF-16戦闘機供与を承認するよう180度方針転換した理由の説明だ。この発表はニュース見出しを重大な軍事的敗北から逸らすのが目的だ。

 一方アメリカ戦闘機がウクライナ上空を飛行する可能性は、ロシアを脅かす不吉な介入のように聞こえる。F-16は数十か国でアメリカ地上部隊を援護する戦闘行動をしてきた米空軍の主力兵器だ。核兵器搭載可能で最大攻撃範囲800キロだ。それはおおよそキエフからモスクワまでの距離だ。このアメリカ戦闘機はロシア首都空爆も開始しかねない。

 発表する際、F-16はロシア連邦領土を攻撃しないと元コメディアンのゼレンスキーから「保証された」とバイデン大統領は述べた。ロシア国内のキエフ工作員による無数の妨害、無人機攻撃、暗殺未遂が示している通り、そのような保証は無価値だ。またチーム・バイデンはクリミアをロシア領と見なしていないことを既に明らかにしているためF-16が黒海半島で空爆する可能性は消えないが、モスクワはクリミアはロシアの不可欠な部分であると断固主張している。

 他方、いずれにせよF-16の「画期的な動き」はロシアに有利な戦争の結果を変えない空での振る舞いと見なすことが可能だ。

 そもそも戦闘機はアメリカ在庫から直接供給されるのでなく、他のNATO諸国から再輸出されるとワシントンは言っている。これまでのところ、NATO加盟国のポーランド、イタリア、ドイツはアメリカ製戦闘機の供給可能性を排除している。間違いなく、ヨーロッパ同盟国はモスクワへのそのような動きの挑発には二の足を踏んでいる。

 アメリカ政府の惨めなポチ、イギリスは常に進んで挑発するがイギリスはF-16を持っていない。

 もう一つの要因は兵站と訓練だ。ウクライナ人パイロットが戦闘能力を獲得するには、少なくとも16か月かかる。ウクライナ人パイロットはソビエト時代のMiGジェットで訓練されており、それらのほとんどはロシアに撃墜されている。またF-16の整備士と地上要員を準備するまで数か月かかり、アメリカ要員が標的になる。アメリカ、イギリス、その他のNATO諸国は、ウクライナにF-16訓練を提供している。しかし、これら戦闘機が戦闘出撃のため離陸可能になるのは今年の終わりだ。これは既に大幅に遅れ、誇大宣伝されているウクライナ反攻の更なる遅延を意味する。

 ロシアの長距離防空システムは、先週ロシアの極超音速ミサイルにより活動停止したアメリカのパトリオット・システムを超え、世界最高と考えられている。ロシアの防空システムはF-16にとって困難な課題となるだろう。アメリカ戦闘機は、様々な国で防空能力が無視できる非国家過激派集団に対して、成功裏に運用されているように見える。これら戦場では、F-16は何のおとがめもなく空を支配できた。

 ウクライナではそうは行かない。ロシアの多層防空システムは別の問題だ。S-400地対空ミサイルの射程は400キロだ。ロシア西部国境沿いのいくつかの場所は、キエフまでの距離をカバーできる。つまりF-16はロシアを攻撃する範囲に入るずっと前に空から吹き飛ばされる可能性がある。それはまた戦闘機が離陸する前でさえ破壊の標的にされる可能性があることを意味する。

 バイデンのF-16虚勢は空想飛行だ。それは全て上っ面の力を誇示する空騒ぎだ。だが全て実にばかげて無駄でもある。ワシントンは無秩序な借金だらけの政府に金を払えずに、F-16やミサイルを紙吹雪のように投げつけるだけだ。

 技術フェチの欧米軍国主義者がキエフのペット・ナチ政権を支えるためウクライナに送り込んだ他の全ての高度兵器とされるものと同様、ロシアは軍事的にこれに対処する。

 バイデンや傲慢な欧米の手先が、道徳でなくとも、多少の良識を持っていれば、戦争に勝てず、地球を終わらせる核の大火へと制御不能になる可能性があると知って、ウクライナでの代理戦争全体を中止するはずだ。しかし、広島でのG7サミットで、ウクライナのためにより多くの武器を宣言しながら背中をたたく連中に一体何が期待できよう?

 これら目が見えず独善的で傲慢な帝国主義者は、自分たちのためにも、私たちのためにも、いつ穴を掘るのをやめるべきか知らないのだ。欧米政権と召し使いのようなマスコミはロシアを打倒するという自己陶酔的で詐欺的でウソのイメージに余りに投資しているので降伏する方法を知らないのだ。だが連中は最終的には降伏する必要がある。

 バイデンは虚勢を張り、F-16を送るという最新の動きで、ロシアとの戦争を再び無謀にエスカレートさせている。しかし、それは更に大負けしたと見なされる敗者による切羽詰まった時の乾坤一擲の勝負だ。

記事原文のurl:https://strategic-culture.org/news/2023/05/23/biden-f16-move-flight-fancy-signifying-desperation/

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 スコット・リッター氏、Judging Freedomに出演 冒頭はブリンケンのデマ演説。

Scott Ritter - Is the Biden Team Delusional about Ukraine War? 29:25

 耕助のブログ ポール・クレイグ・ロバーツ氏新刊紹介

No. 1816 マトリックスからの救出

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

転載・日刊ゲンダイ、孫崎享「今もなお続く1957年砂川事件の意味 今日の台湾問題に該当する 日本外交と政治の正体」「田中耕太郎最高裁長官は、米国大使館次席に、裁判審議は、世論を揺るがす少数意見を避け、全員一致を希望する旨述べた」。憲法保障の「公平な裁判」違反。

 日刊IWJガイド

「IWJは創業以来、最大の経済的危機に直面しています! 緊急のご支援・ご寄付・カンパのほど、どうぞよろしくお願いします!」

米国大統領選挙の民主党候補の一人であるロバート・F・ケネディ・ジュニア氏が自らのポッドキャストで、保守派の論客・米陸軍の退役軍人であるダグラス・アボット・マクレガー元大佐とのウクライナ紛争に関する議論を公開!(その3)ケネディ氏「ロシアにとってこの戦争は生存をかけた戦いであり、負けることはない」、マクレガー氏「バイデン政権には(キューバ危機の米ソ首脳がもっていたような)破滅的な戦争に対する恐れというものが欠如している」「紛争を終わらせることに我々の利益がある」

2023年6月 2日 (金)

モスクワでのドローン攻撃-ウクライナでのミサイル攻撃

2023年5月30日
Moon of Alabama

 今日ロシア政府は「特別軍事作戦」に関するいくつかの数字と情報を明らかにした。

 国防省による今日の「打撃報告書」は、こう始まっている(機械翻訳)。

 日中ロシア連邦軍は欧米諜報機関専門家の指導下でロシア領でのテロ行為が計画された中央意思決定ポイントに長距離高精度空中発射兵器を使用した集中攻撃を実施した。

選定された全ての標的に命中した。

「中央意思決定ポイント」は省庁と本部だ。これらはこれまで標的ではなかった。それについて以下で詳しく説明する。

 ショイグ国防相は軍司令部と電話会議を行い、次のように述べた

 「ロシア軍は効果的攻撃で敵に影響を与え続けている。今月だけでも兵士16,000人以上、航空機 16機、ヘリコプター 5機、ドローン 466機、戦車やその他の装甲戦闘車両 400 輌以上、野戦砲と迫撃砲 238台を破壊した」とショイグは電話会議で述べた。

 HIMARSロケット 196発、HARMロケット 16発、ストームシャドウ長距離巡航ミサイル 29発を、レビュー期間中に迎撃し破壊したと彼は付け加えた。

 撃墜したストーム・シャドウを除いて数字は私のスプレッドシートの毎日の「打撃報告書」の数字とほぼ一致している。しかし先月報告されたストーム・シャドウ破壊は17機しか私は数えていない。ショイグの29機がどこから来ているのかわからない。

 ショイグはまたウクライナでの最近のドローン攻撃の標的について語った(機械翻訳)。

 「ウクライナへの装備や兵器の送付は増加している。我々は供給量と経路を監視し、特定された場合は攻撃する。

 最近フメリニツキー、テルノーピリ、ニコラエフの欧米兵器の大規模倉庫が破壊され、キーウのアメリカ・パトリオット対空ミサイル・システムを攻撃した」と国防相は述べた。

「ウクライナへの軍事支援は紛争を引き延ばすだけで特別軍事作戦の結果に影響を与えることはできない」と国防相は確信している。

 今日のモスクワでのドローン攻撃について、彼はこう述べた(機械翻訳)。

 「今朝キエフ政権はモスクワ地域でテロ行為を実行した。民間標的について述べる。

 それは8機の航空機型の無人航空機だった。

 彼らは皆驚いている。

 モスクワでは3機のドローンが電子戦により阻止され、制御を失い、意図した目標から逸れた。

 モスクワ地域で更に5機がパンツィリ対空ミサイルと砲撃で撃墜されたと国防相は述べた。

 他の人々は最大20機のドローンを主張していた。しかし被害はほとんどなく死傷者の報告はなかった。

 今日は24時間以内にキエフに対し三回の大規模ドローン・ミサイル攻撃があった。2023年5月にはキエフに対し合計17回の攻撃があった。全てのミサイルとドローンを撃墜したというウクライナの主張は決して合理的とは思えない。キエフが話したくない場所で多くの被害がある。キエフや他の場所で防空システムは消耗しており、間もなくミサイルが枯渇する可能性が高い。それは確実にロシア攻撃の有効性を高めるだろう。

 今日の「中央意思決定ポイント」への攻撃はキエフの軍事諜報本部攻撃だとプーチン大統領は確認した。

 マーク・スレボダ @MarkSleboda1 - 2023年5月30日 13:28 UTC

 最近のいくつかの暗殺とロシア民間人へのテロ爆撃の功績を主張したブダノフ下でキエフ政権の軍事諜報機関に対する最近のロシアのミサイル攻撃をプーチンは確認した。

 ブダノフはかなり厄介な人物だ。Yahooの最近のインタビューの彼の恫喝は確実にいかなる法律の枠内にもなかった

 それが意味するところはブダノフの国防省情報総局(一般的にウクライナ語(Holovne upravlinnia rozvidky Ministerstva oborony Ukrainy)の頭字語HURで知られている)がロシア領内、あるいはロシアが領土と見なす場所での一連の大胆で致命的攻撃の背後にいたということだ。これには8月モスクワ中心部でのロシアの著名極右理論家アレクサンドル・ドゥギンの娘ダリア・ドゥギナの自動車爆弾暗殺や、黒海から占領下クリミアへのロシアの唯一の直接接続路ケルチ橋を部分的に破壊した10月のトラック爆破の疑いが含まれる。

 アメリカ諜報機関はドゥギナ殺害は特にHURによるものではないが、ウクライナ政府によるものとしている。この疑惑について尋ねられたブダノフは「その話題を続けないでくれ。私が言えるのは、我々はロシア人を殺しており、ウクライナが完全に勝利するまで世界のどこでもロシア人を殺し続けるということだ

 古い戦士の物語が「剣で生きダガー(短剣)ミサイルで死ぬ」に更新されたことにブダノフは注意する必要がある。

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2023/05/drones-strikes-in-moscow-missile-strikes-in-ukraine-.html#more

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 ロシアから帰国したリッター氏、MOATS、REUCTEDに出演。ロシアの現状を語る。ニューヨークとロシアのシェレメチェボ空港の差。両国のインフラ建設の差を実感したと。

INTERVIEW: Bringing the war back home 19:02

Scott Ritter - The War has Made RUSSIA STRONGER. 26:27

 耕助のブログ ジェフリー・サックス記事翻訳

No. 1814 アメリカの戦争と債務危機

債務危機を克服するために、アメリカはワシントンで最も強力なロビーである軍産複合体への供給を止める必要がある。

 日刊IWJガイド

「米連邦議会下院が債務上限引き上げで合意! しかし、根本的に収支を改善しようとする多数派は(米国議会に)存在しない!?

【IWJ号外】を出しました! ロバート・ケネディ・ジュニア氏が大統領予備選立候補発表後に行った、歴史的なボストン・スピーチをIWJが全文仮訳! (第2回)企業権力と国家権力の癒着が分断を生む!

2023年6月 1日 (木)

トルコ大統領選挙結果でロシアは何を期待できるのか?

2023年5月26日
アレクサンドル・スヴァラン
Strategic Culture Foundation

 世界の大国のトルコ大統領選挙への関心は単なる怠惰な好奇心ではなくトルコと重要な国々との間の将来の二国間関係の可能性に関連している。ロシアも例外ではない。

 エルドアン大統領に対する態度は様々で、一部指導者は彼を友人と見なしているが、他の指導者にとって、関係は純粋に彼の地位に支配されるが彼は依然重要な国家指導者で、それは極めて重要だ。そしてトルコに対する国際的関心は彼のライバル、ケマル・クルチダルオールが新大統領になっても変わらない。政治家は通常あらゆる状況で外交プロトコルを遵守するよう努める。あらゆる重大な意見不一致や議論は、ことわざにあるように、しばしば密室交渉で対処される。

 それにもかかわらず、多くの専門家は、あれこれの議論に基づいてトルコの将来と、282023年5月28日以降のロシアとトルコ間関係の可能性下について予測しようとしている。そして考え得る結果は限られている。実際には二つしかなく、一つは肯定的で、もう一つは否定的だ。理想的には建設的提携関係の発展を可能にする前向きな結果という唯一の選択肢がある。しかし現在の困難な国際情勢において、国家としてのトルコの特定の性格を考慮すると全てが私たちが望むものに依存しているわけではない。

 現職のレジェップ・エルドアンが勝利すれば、両国が長期的関係のために策定した計画が引き続き有効だと仮定する十分な理由がある。貿易関係の新たな進展、ガスハブ・プロジェクト実施、メルスィンのトルコ初の原子力発電所完成、シノプの2番目の原子力発電所建設工事開始が期待できる。ロシアのパートナーとしてのトルコの、石油とガスの将来の割引、南コーカサス諸国を通る新しい国際陸路(道路と鉄道両方)の可能性、より広い地域(シリア、リビア、ナゴルノカラバフ、アルメニア、中央アジアを含む)における地政学的問題に関する建設的対話の発展、ロシアとウクライナの危機に関する効果的調停者としてのアンカラの継続的役割、そして最も重要なのはボスポラス海峡とダーダネルス海峡を黒海以外のNATO諸国(アメリカとイギリスを含む)の軍艦に閉鎖し続けるというトルコの決定だ。

 これらはエルドアン勝利のありそうな明らかに前向きな成果だ。しかし客観性のために、老朽化したエルドアン政策の潜在的な欠点も考慮する必要がある。結局レジェップ・エルドアンは挑戦的性格の複雑な政治家でトルコの国益が明らかに最優先関心事だ。

 第一に、トルコとロシアは二つの異なる政治的・軍事的同盟、NATOとCSTOメンバーだという事実が残っている。最近トルコはアメリカとNATOに対し非常に批判的だが、トルコの戦略的安全保障と領土保全が最優先事項であるレジェップ・エルドアンは同盟を離脱するつもりはない。

 第二に、エルドアン下で、トルコは新オスマン帝国と汎テュルク・イデオロギーに基づく帝国主義復活の野心を維持しており、ロシアを含む多くの近隣諸国との関係を危うくするリスクがある。レジェップ・エルドアン下で、アンカラの政策が、リップサービスから汎チュルク・イデオロギーに移行し、それらを政策として採用し、大トゥラン・プロジェクトを立ち上げたのは周知の事実だ。レジェップ・エルドアンは、トルコの近代史において、トゥランを神話的な考えから21世紀の現実に変え、アンタルヤをチュルク世界の中心(または極)に変えた最初の指導者だ。そしてトルコのハイパーインフレとリラ下落も、アメリカやロシアを含む他の多くの国々の反対、他国へのエネルギー依存と天然資源の全体的不足も、軍隊の継続的再軍備と非核保有国としての地位も、エルドアンがこの路線を進むのを妨げてはいない。

 第三に、エルドアンは、有利な外交政策状況を巧みに操り、利益を得てトルコの地位を強化するため他の大国の弱点を利用できる。トルコが現在未曾有の経済危機に見舞われているのは事実だ。しかしエルドアンはロシアから市場価格を下回る価格でガスと石油製品を受け取り続けており、新しいガス・ハブ・プロジェクトの恩恵を受けており、中国とヨーロッパ、ロシアを南に接続する輸送回廊の実現を望んでおり、ソ連後の地域(具体的には世界埋蔵量の2%を占めるトルクメニスタンから)から7番目のガスパイプライン(TANAP-160)計画がある。カスピ海盆地とチュルク系中央アジア諸国へのアクセス獲得(トゥラン・プロジェクト)を目指しており、トルコ、南コーカサス、中央アジア諸国、そしておそらくパキスタンを取り込んで、総人口390億<>万人から<>億<>万人の統一チュルク・イスラム市場を作るという彼の夢を放棄していない。

 ケマル・クルチダルオールが選挙に勝った場合、トルコとロシアの関係が発展する可能性は2つある。安定して有利であり続けるか、急速に悪化する可能性がある。

 ロシア・トルコ間の経済的つながりが2000年代以降急速に成長していること、トルコのエネルギー部門がロシアのガスと石油製品の供給に依存し続けているという事実を考えると、アックユ原子力発電所はまだ進行中で、トルコは大量の農産物、繊維、家庭用化学製品、家電製品をロシア市場に輸出している。この相互に有益な提携関係はクルチダルオールが率いる政府下でも継続する可能性は十分にある。

 新しいトルコ指導者がとり得る政策がロシアの利益にどのような否定的な影響を与える可能性があるだろう?

 経済面では、クルチダルオールはトルコをEUとより緊密に歩調を合わせ、米国との関係を強化することを公然と提唱している。彼は西側の反ロシア制裁に関連してトルコの政策を変える可能性があり(すなわち、それらを厳密に実施して)、トルコを介したヨーロッパ製品の並行輸入に対する新たな障害のリスクもある。またロシアのガスが「外国の旗」の下でトルコを通過できるという保証もない。

 そして政治的な意味合いとしては、たとえクルチダルオール政権下で、トルコがロシアとの紛争でウクライナ支援を約束したNATOのラムスタイン・グループに加わらなかったとしても、調停者としてのトルコの役割は必然的に減少するだろう。アンカラは、アメリカの影響を受け、アメリカと協力して、エレバンをトルコ、西側、NATOと同盟に持ち込むため、国々がCSTOとEAEUから脱却し、前提条件なしでアルメニアとの国境を開くための新たなインセンティブを生み出すことで、ソ連後の空間におけるロシアの影響力を減らすのに役立つ可能性がある。

 クルチダルオールは、アメリカやイギリスと同盟を結びながら、トルコの大トゥラン政策を継続することもできるが、復讐者や新帝国主義目標を公に支持することはない。そして最後に新しい親米指導者の下では、トルコが1936年のモントルー条約に記されている、黒海海峡を通過する軍艦の禁止を引き続き実施するというロシアへの保証はなく、これは、ウクライナで特別軍事作戦が進行中の地域に近い黒海地域での軍事的エスカレーションのさらなるリスクをもたらす。

 これまで見てきたように、トルコの選挙の結果に応じて、前向きな見通しを伴う安定性、または非常に否定的な結果が予想できる。しかし事態は対戦相手が考えるほど悪くはない。どのような事態が起ころうとも、トルコはその強みを客観的に評価し、いずれにせよロシアの前向きな意図を評価する必要がある。トルコとロシアの提携関係を不安定化させようとする試みは、トルコ経済(特にエネルギー、輸送、貿易、観光に関する)とより広い地域の安全保障の両方に、短期的、長期的に悪影響を与える可能性がある。そのような場合、トルコは国境近く(シリア、ナゴルノ・カラバフ、イラン、黒海、中央アジアを含む)で新たな紛争に直面する可能性がある。

 しかし、ロシア・トルコ関係の歴史を考慮すると、第一に、モスクワは5月28日にトルコ国民が行ういかなる選択も尊重し、第二に、ロシアは新大統領が誰であれトルコと協力する準備ができており、そして第三に、両国と国民の指導者は建設的提携関係を継続することに集中する可能性が高いようだ。対話と友情。

 アレクサンドル・スヴァランツは政治学博士、教授、オンライン誌New Eastern Outlook独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.org/2023/05/26/what-can-russia-expect-from-the-results-of-the-turkish-presidential-elections/

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 トルコ大統領選挙前の記事ゆえ「六日の菖蒲十日の菊」だが、気になって訳した。最近の事情についての記事翻訳はまた別途。

 Alex Christoforouも話題のリンゼー・グラム発言をとりあげている。ネオコン戦争挑発議員。今回は「反攻」計画。 

Graham, Russians are in for rude awakening. Medvedev, UK our eternal enemy. UnionPay tops VISA.

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

対ウクライナ支援総額では米国が突出。だが対GDP比でみると、米がトップではない。英国の方が高い。高い順ラトビア、エストニア、リトアニア、ノルウェー、ポーランド、蘭、チェコ、英、ブルガリア、米。米のウクライナ (侵攻以来)支援はGDPの0.37%

 日刊IWJガイド

「緊急事態です! 5月のご寄付額は182万円でした! 月間目標額の47%、208万円の不足でした!」

「春の大攻勢」やるやる詐欺のゼレンスキー政権、もう本日は6月! ダグラス・マクレガー元米軍大佐は「バフムート後」について新記事を発表! ウクライナ軍が仮に「大反攻」に出ても、ロシアの防衛線を突破することは不可能に近く、むしろ、ウクライナの兵站が尽きた時、ロシア側が「大攻勢」に出る!?

2023年5月27日 (土)

ウクライナへのF-16供与

2023年5月23日
Moon of Alabama

 数日前、ジョー・バイデン大統領は、F-16多用途戦闘機でのウクライナ人パイロット訓練を発表した

 金曜ジョー・バイデン大統領は米国はF-16を含む第四世代戦闘機でウクライナ人パイロットを訓練する取り組みに参加するとG7首脳に語ったと政府高官が金曜CNNに語った。

 これは明らかにしばらく前から計画されていた。G7サミットで発表するタイミングは、バイデンの宣伝価値を最大化するため単純に選ばれた。

 我々目にしている過程は何度も繰り返されている。親ウクライナ・ブロガー(軍事知識皆無)がこう説明している

 これは明らかにロシア・NATO間の代理戦争となり、あらゆる戦争に固有の政治的配慮を越えている。ウクライナの目標は可能な限り多くの軍事援助をNATO、特にアメリカから巻き上げることだ。アメリカ合州国の目標は、もっと複雑だ。ロシアを押し戻すに十分な援助を与えるが、ロシアとの代理戦争が本物の戦争にエスカレートするほどではなく。

 このダイナミクスは、インターネット上で、あらゆる動きをリアルタイムで見ている裕福なスポンサーから、うまいこと追加の贈り物を巻き上げるため、ウクライナが絶えずカメラに向かって演じるテレビ中継される中最後の1人が残るまで殺し合いを強制されるハンガーゲーム風シナリオになった。ウクライナ人自身がそれを使うのを見るまで、この比喩は使うまいと私は決めていた。この立場に身を置いて、それについて書くのはグロテスクで冷徹なものがある。しかし、それが実態だ。

 F-16訓練は実際は既に数週間前に始まっていると私は思っていた。今や口の軽いEUのジョセップ・ボレルも、ほぼ確認した

 火曜のウクライナ人パイロットがF-16飛行訓練を受けるのを可能にするというアメリカの承認は、必然的に戦闘機をウクライナ戦場に送る容赦ない勢いを生み出したと、この欧州連合外交政策責任者は述べた。
...
 ウクライナ人パイロット訓練は既にポーランドや他のいくつかの国で始まっているとボレルは付け加えたが、ワルシャワ当局は即座にはニュースを確認できなかった。オランダやデンマークなども、このような訓練の計画を立てている。

 第4世代戦闘機の実際の納入はまだ決定されていないが正式決定が下されると、パイロット訓練(数か月かかる過程)は戦闘準備を加速するのに役立つ。

 この過程は多くの人が想定しているより遙かに早い。

 ウクライナが入手する戦闘機は既に選択されており作戦即応整備が行われる。既に他の戦闘機である程度経験があるウクライナ人パイロットは、6から8週間以内の短い入門コースを受ける。F-16は、より新しく、武装がより高度なロシア戦闘機との戦いには負けるので空中戦を訓練する必要はない。彼らは離陸、着陸と特定の高さと発射位置まで上がり、搭載されている長距離武器を発射する基本を学ぶ必要がある。それ以外は自殺行為だ。

 大きな問題は、どこで離陸し着陸するかだ。F-16の戦闘射程は約500キロと比較的短く、空中給油機はない。戦闘機の任務に適した飛行場はそれほど多くない。

 適任と思われる人物が、この問題を説明している(編集済み):

 私の知る限り、どこから活動しているかロシアに推測し続けさせるべくウクライナ空軍はゲリラ飛行場戦術を使用しなければならなかった。これはモスクワが無人機攻撃や空爆で戦闘機/即席飛行場を標的にして停止している航空機を破壊したり「滑走路」を使用不能にしたりするのを防ぐためだ。これにソビエト製戦闘機は、この上なく適している。

 たとえばMiG-29「フルクラム」は、初期起動(vid)時に閉じる自動異物(FOD)カバーを使用している。一方翼根上部にあるルーバーはジェットエンジンに代替空気取り入れ口を提供するために開いている。離陸時、機体重量が車軸に掛かったのを検知するノーズギアのウェイトオンホイール(WoW)スイッチが地面から離れたのを検出すると、ルーバーサイクルが閉じ、プライマリインテークのFODカバーが引っ込み、FOD損傷の危険が過ぎ去った後、エンジンへの最大空気流を可能にする。この独創的設計により、フルクラムは不良な滑走路や高速道路からだけでなく草原でも動作可能だ。翼自体と地面までの距離が小さな石や破片が繊細なエンジンに吸い込まれるのを防ぐ。

 異物が航空機にとってどれほど危険で台無しにするか強調してしすぎることはない。一つの石、ボルト、ナット、または小さな道路破片は最新高性能ジェットエンジンに大きな影響を与える可能性がある。それはすぐ起きないかもしれず、損傷は離陸時に起きて、曲がったり不均衡になったりして、エンジン内部を自己破壊し始めて飛行中徐々に悪化する。整備士によるボルトや工具の不注意な配置、または飛行中や離陸時の鳥の取り込みのためMiG-29がたまたまエンジン故障したとしても、MiGには二機のエンジンがあり、別々のベイに隔離されているため、一つのエンジンが破壊されても、二番目のエンジンが異物で瞬時に故障するのを防げる。

 対照的に、F-16はこのスタイルの飛行場に絶対適していない。吸気リップ下部は地面から約30インチの位置にあり、代替吸気口はない。さらにエンジンの上(胴体がある場所)から空気を取り込めないため、空気の全ての吸引流は側面、前部および地面から来る。地上で過ごす時間全体を通して、異物防御や代替の高位置吸気口がないため、エンジン始動の位置から誘導路から滑走路まで厳格で柔軟性のない異物制御対策が必要だ。

 アメリカ空軍では、これは保守を担当するエンジン一機だけで、何百人もの保守担当者が1日に2から3回、両腕の長さの間隔で歩き、地面に目を向け、数百万ドルもする掃除機が吸い込める全ての破片を探すことを意味する。更に、ほぼ常に道路清掃車の行列が、飛行線、誘導路、滑走路をごう音をたてて行き来する。航空機、更に悪い場合パイロットを危険にさらさないよう、全てがきれいでなければならないのだ。

 協力者やロシア・スパイの注意を引かないよう、できるだけ目立たないようにしながら暗闇の中、長さ3,000メートルの直線高速道路でこの過程を完了するのに必要な準備を想像願いたい。ウクライナ空軍は、MiG-29でできるように高速道路から高速道路に飛んだり、不良な飛行場で離着陸したりできない。使われなくなったソビエト飛行場が、コンクリートの亀裂から突然全ての雑草が引き抜かれ、コンクリートにパッチが当てられ、滑走路がきれいになったと想像願いたい。それは一体どんな信号を出すだろう? 「F-16はここから運用可能だ、予定だ、または運用している」

 上記スレッドで説明されている他にいくつかの問題がある。アメリカとロシア製の飛行機の背後にある保守哲学は異なっている。ロシアは工場部品やシステムを変更するだけで、アメリカの保守担当者たちはそれを現地で修理しようとする。

 MiG-29は1時間の飛行ごとに平均約16時間保守を行う。F-16では、何と飛行1時間ごとに、18.5時間の保守時間に増加する。これは経験豊富な担当者がいる航空機ごとにだ。これらの数字は航空機の適切な飛行時間を前提としている。

 ウクライナは十分な人数の有能な保守要員も必要だ。彼らの訓練はパイロットより時間がかかる可能性がある。上記の筆者は解決策を提案している。

 私も含めヨーロッパやアメリカの多くの整備士は「国際軍団」メンバーとして、または「フライングタイガース」現代版としてウクライナ空軍に喜んでサービスを提供する。

 即座に利用可能な、ごく僅かの、しかも非常に脆弱なウクライナ飛行場に駐機するF-16の保守を頑張って頂きたい。

 地上と空中のロシア防空は彼らに近づくF-16飛行を確実に抑止可能だ。

 これら戦闘機の唯一賢明な用途は、ウクライナに与えられたイギリスのストーム・シャドウ巡航ミサイルのような長距離ミサイル発射手段として1回か2回の使用だ。この任務のため訓練するのは容易だが、目立った相違をもたらすことはまずないと私は思う。

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2023/05/f-16s-to-ukraine.html#more

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 Alex Christoforou 冒頭アメリカ軍トップ発言 F-16で戦況が激変する訳ではない

Armenia-Azerbaijan peace talks. Germany chooses recession. F-16 not a magic weapon. Diia app. 26:23

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

プーチンがなくなれば露は核攻撃しないと思う人がいるがとんでもない。「露は2020年核兵器での先制攻撃を決定。メドベージェフ(安全保障会議副議長)は、ウクライナ危機が激化した場合、ロシアは西側諸国の意思決定センター(複数)に予防核攻撃を開始と発表(プラウダ)

 日刊IWJガイド

「ウクライナが戦略目標を変えない限り、F16の供与は、単純に戦争を長引かせるだけ!」

2023年5月26日 (金)

日本と韓国を中国と戦争させたいと望んでいるアメリカ

2023年5月23日
バフティアル・ウルソフ
New Eastern Outlook

 日本人と韓国人を中国と戦争に行かせたいとアメリカは望んでいる。

 北東アジアにおける主要政治的、軍事的「総督」としての日本の地位をアメリカは強化し続けている。日本と韓国の人々の手による中国との戦争は差し迫っているのだろうか? それについて両国の国民はどう感じているのだろう?

 最近まで、戦時中の日本による強制労働の韓国人犠牲者への補償をめぐる意見不一致を含む、いくつかの歴史的問題をめぐる日本・韓国間の2018年の紛争激化は、ワシントンが東京の下で同盟国階層を調整する上で大きな制約要因だった。

 しかし尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権は今年3月和解の申し出をした。早速3月16日、尹錫悦は東京を訪問し岸田文雄首相と会談した。訪問中、両国関係を正常化するためのいくつか構想が提示された。ソウルは特に情報包括保護協定(GSOIA)を完全復活させることを選択した。韓国は世界貿易機関(WTO)に提出した輸出制限に関する苦情を取り下げ、日本も2019年の同国へのナノ技術材料と部品輸出に関する規制強化を解除した。

 最も近い同盟諸国の和解。ワシントンがこの最近の勝利を積極的に利用しようとするのにさほど時間はかからなかった。15年の空白後、韓国、アメリカ、日本は4月15日に国防副大臣レベルで三カ国防衛対話(DTT)を再開した。共同声明によると「三者は北朝鮮の核とミサイルの脅威を抑止し対応するためのミサイル防衛演習と対潜水艦演習の規則化について話し合った。三者は地域の平和と安定を維持するため、海上阻止や海賊対策演習を含む三国間演習を再開する方法についても議論した。アメリカは、情報包括保護協定(GSOIA)の正常化を含む韓日軍事協力の更なる拡大を支持した。両当事者は北朝鮮がもたらす核・ミサイルの脅威に関する日米韓情報共有に関する防衛当局間取り決め(TISA)の完全履行も検討した。

 二日後の4月17日には「韓日安保政策協議会」(2プラス2外交・安保対話)が5年ぶりに開催され、「地域の安全保障情勢の戦略的課題とこの地域における両国の政策」について議論した。

 本年4月17日、アメリカ海軍、日本海軍、韓国海軍による弾道ミサイル防衛・対潜合同訓練が実施された。

 今年4月26日-28日にかけての韓国大統領のアメリカ訪問中

 ワシントンは、北朝鮮侵略から韓国を守る準備ができていることをソウルに保証し、ソウルとの二国間核コンサルティング・グループを形成することに同意し、朝鮮半島に「戦略的施設」を展開し続ける準備ができていることを確認した。

 本年5月7日から8日、岸田文雄総理大臣が韓国訪問予定だ。議論は確実に、安全保障に関する軍事的、政治的協力の関心に集中するはずだ。

 日韓の軍事的・政治的接触が急激に増加しているにもかかわらず、以前なら二国間接触を抑圧する可能性があった行為が公の場でほとんど気づかれなかったのは注目に値する。日本では岸田首相を代表して靖国神社へ祭祀が捧げられ、韓国では国会議員団が係争中の竹島を訪問した。

 平壌によるミサイル計画の加速の結果として解釈される東京・ソウル二国間関係の突然の逆転は、さほど確実ではないようだ。北朝鮮は過去数年間ミサイル実験を止めていないのだ。

 正解は、最近の日本に2024年に、アジアでは初の施設である連絡事務所を設立するというNATO計画の発表に隠されているかもしれない。2022年7月マドリードNATO首脳会議への岸田総理訪問、2022年9月NATOの日本代表部の開設、2023年2月のストルテンベルグ事務総長東京訪問に続き、これは東京とブリュッセルが一層緊密に協力したい願望のさらに明確な兆候だ。

 この地域におけるワシントンと北京の紛争エスカレーションの可能性が高く、益々避けられないことからして、状況をより徹底的に分析すれば、本当の動機は、この地域で政治軍事同盟を迅速に強化しNATOとの協力を確立したいアメリカの願望である可能性が高いことを示唆している。

 この場合、アジア太平洋地域へのNATO東方拡大と地域干渉は地域の平和と安定を危うくすると主張する中国外務省代表のNATO同盟計画評価に異議を唱えるのは困難だ。

 政治エリートが、アメリカとの同盟や、アジア太平洋地域やその他のアメリカ率いるブロックや連合を支持している各国政府の国民が、この地域の状況が、アメリカ政策のどのような否定的影響に直面する可能性があるか悟るのを見るのは興味深い。

 政治評論家バフティアル・ウルソフによるオンライン誌New Eastern Outlook独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.org/2023/05/23/the-usa-wants-to-make-the-japanese-and-south-koreans-go-to-war-with-china/

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 盗人を捕らえて見れば我が子なり

 公邸で忘年会をする息子。

 The Jimmy Dore Show とうとうDore氏も悪名高いウクライナ暗殺リスト、ミロトヴォレツ(仲裁人、調停者という意味の正体と逆の名称)に載った。日本を含めウクライナに資金・武器を与える国は国民の税金で自国ジャーナリスト暗殺を幇助している。意図しない結果ではなく、意図そのもの?

Jimmy Dore Added To Ukraine Government’s Kill List! 21:16

The notorious Ukrainian “kill list” that identified the Zelensky regime’s opponents like Aaron Maté, Scott Ritter, Roger Waters and even Henry Kissinger has added a new name: Jimmy Dore. The list is ostensibly maintained by an independent group, but an investigation into funding reveals that the Ukrainian government is behind the effort, as well as U.S. and NATO cutouts.

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

青灯社原稿;考える視点:レーガンのゴルバチョフへの問い「地球が火星人の侵攻を受けたら、ソ連とアメリカはどう対応するか」、このエピソード、スミソニアン・マガジンが2015年に繰り返す。何故?今日のウクライナ戦争のそもそものスタートは2014年。

 日刊IWJガイド

「岩上安身が田代秀敏氏にインタビュー! サミットで見えたG7とグローバル・サウスの溝!! 基軸通貨ドル・覇権国米国のデフォルト危機!」

2023年5月25日 (木)

バイデン、F-16とクリミアを攻撃するアメリカ兵器のウクライナ供与を承認

2023年5月22日
ケイトリン・ジョンストン

この記事の英語朗読を聞く(ティム・フォーリーによる朗読)。

 バイデン政権はウクライナ向けF-16供与と、アメリカ製兵器を使用したクリミア攻撃の両方を承認した。これらの動きは両方とも、核武装したロシアの厳しい警告を引き出しており、どちらも一年前には考えられなかったものだ。

 広島でのG7サミットからのCNNジェイク・タッパーとの日曜インタビューで、バイデン国家安全保障顧問ジェイク・サリバンは、クリミアを奪還するための攻撃でワシントンはアメリカ製兵器使用を承認すると明らかにした。この紛争が核戦争にいたる恐ろしい 可能性が高い多数の専門家が警告している。サリバンはタッパーに、ロシア攻撃のためのアメリカ兵器使用をアメリカは禁じているが、クリミアはロシアではなく、ウクライナの一部だとアメリカは見なしていると語った。

 二人のやりとりのCNN書き起こしは以下のとおり。

 タッパー:2月のこの番組では、ウクライナによるクリミア奪還の取り組みをアメリカが支援するかどうかは、あなたは言おうとされませんでした。これは、ウクライナがクリミアのロシア標的を攻撃する能力が与えられるかどうかに関して表明されている関心の一つです。クリミアはウクライナの一部だと思われますか?

サリバン:もちろん。

タッパー:すると、与えることに対する異議は一体何でしょう...

サリバン:クリミアはウクライナです。

タッパー:そうです。

サリバン:つまり、実に単純明快です。

タッパー:ええ、そうですね、あなたはそれを直接答えました。つまり、明らかに、ロシアはそうは思わない。しかしウクライナはクリミアのロシア標的を攻撃できる武器を持つべきだと思いますか?

サリバン:はい。我々は、ウクライナが国際的に認められた国境内でその領土を攻撃できることに制限を課していません。我々が言っているのは、アメリカ製システムで、欧米製システムでウクライナがロシアを攻撃するのを可能にはしないということです。そして、クリミアはウクライナだと我々は考えています。

タッパー:わかります。

 2014年の併合以来、モスクワはクリミアをロシア連邦の一部と見なしており、クリミアを奪還するための取り組みは、少なくとも理論的には、ロシアの他地域への侵略と同じように扱われることを意味する。クリミアがソビエト連邦崩壊後にウクライナの一部になったのは恣意的な官僚制の不測の事態で、ロシア連邦の一部になるのクリミア住民の圧倒的多数が望んでいる。実にささいなことを巡って我々が核の第三次世界大戦の樽を見つめている可能性はなんとも暗い不条理だ。

 同じインタビューで、タッパーはサリバンに、ウクライナへのF-16戦闘機供与を承認するというバイデン政権の方針転換について質問し、もっと早く戦闘機が承認されなかった理由を知りたいと要求した。

 「アメリカはF-16戦闘機を飛ばすためウクライナ人パイロットを訓練する共同の取り組みを支援するとバイデン大統領はG7首脳連中に語った」とタッパーは述べた。「ご存知のように、ほんの数ヶ月前、大統領はウクライナに戦闘機を与える根拠はなく、ウクライナはそれを全く必要としていないと言っていました。何が変わったのですか? それに、これらジェット機は、ウクライナが訓練されて、来る反撃に間に合うようになっていれば、より効果的ではなかったでしょうか?」

 これらマスメディア・プロパガンダ屋が、アメリカ政府の戦争挑発に異議を申し立てるのは、アメリカ政府をより好戦的になるよう促し、なぜもっと戦争挑発しないかという答えを求めている時だけだというのは実に不愉快だ。これは勇敢な反政府ジャーナリズムの幻想を作り出すが、実際これら帝国の取り巻き連中は、アメリカがしたい侵略の強化に対する同意をでっち上げているだけだ。

 これらエスカレーションはモスクワから厳しい警告を引き出したが、デザートのゼリーを拒否するようにバイデンはさりげなく手を振ったに過ぎない。「ロシアは欧米がウクライナにF-16を提供するのは「とんでもないリスクだ」と言っている」という題の記事で「アンチ・ウォー」のデイブ・デキャンプは次のように書いている。


 土曜日、アメリカが戦闘機を納入するとヨーロッパ諸国に正式に発表した後、アメリカ製F-16戦闘機をウクライナに供与する欧米の計画は「巨大なリスク」をもたらすとロシア当局は述べた。

 TASSによると「西側諸国は依然エスカレーション・シナリオに固執していることがわかる。それは彼ら自身に巨大なリスクを伴う」とロシアのアレクサンドル・グルシコ外務副大臣は述べた。

 「いずれにせよ、これは我々の全ての計画で考慮され、我々が設定した目標を達成するために必要な全ての手段がある」とグルシコは付け加えた。

 広島で開催されたG7サミット最終日ロシアがF-16計画を「巨大なリスク」と呼んでいることについてバイデン大統領は質問された。彼は「連中にとってだ」と答えた。

 タッパーが指摘した通り、F-16供与決定とクリミア攻撃許可決定の両方が、わずか数か月でのバイデン政権による急激な政策転換を示している。この代理戦争は益々エスカレートし続けており、核攻撃の応酬を引き起こす可能性があるために、かつては考えられなかった攻勢が今や当たり前になっている。かつては考えられなかった新たなエスカレーションが実施されるたびに、タカ派は既に次のエスカレーションを推進している。

 以前議論した通り、ウクライナで核の瀬戸際政策を継続的にエスカレートさせるこのパターンには、NATOに対しロシアが独自攻撃を強化する誘因を組み込まれている。欧米が瀬戸際政策を強化しても、モスクワが直接軍事紛争で対応しないと、かつてタブーだった越えてはならない一線を越えるたびに、西側はこれを再びエスカレーションを強化できる兆候と見なす。これは、何らかの形でロシアがNATO諸国に激しく非難し、それだけの価値がないことを示さない限り、事態はロシア連邦に対する益々直接的な欧米が支援する攻撃に向かう軌道に乗る。これは想像できる限り実に危険な出来事だ。

 我々の支配者が、我々の命でこのようなゲームをするのは好ましいことではない。アメリカ一極覇権を確保する名目で、連中が核エスカレーションに関して益々頻繁にサイコロを振り続けるのは許されない。この連中は、この権力の座に正気と冷静さがないのを十分明らかにしている。地球上の全員声を限りに、はっきり「ノー」と叫ぶべきだ。

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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com/2023/05/22/biden-okays-f-16s-for-ukraine-us-weapons-to-attack-crimea/

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 久しぶりにミアシャイマー教授講演を拝聴 講演後の質問で、ワシントンに行ったことはあるかと問われて、どちらの政党からも質問されたことはないと。

John Mearsheimer Ukraine Salon 1:33:46

 Alex Christoforou EUの外務担当ボレル、ベルゴロドとベオグラード(ベルグラード)を混同

US weapons in Russia, fuzzy pics. Orban, no victory for Ukraine. Borrell, Belgorod or Belgrade. 38:11

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

砂川事件、1957年の事件、近年田中最高裁長官と駐日米大使等が最高裁での裁判中に「全員一致判決にする」等の密談が発覚し、2019年土屋氏等が、憲法が保障する「公平な裁判を受ける権利」侵害として損害賠償等請求訴訟を東京地裁に起こし、現在訴訟が東京地裁に係属中。

 日刊IWJガイド

「ロシアの極超音速ミサイル『キンジャール』を撃墜!? ウクライナ・米国側とロシア側で主張が真っ向から対立!」

はじめに~ロシアの極超音速ミサイル「キンジャール」を撃墜!? ウクライナ・米国側とロシア側で主張が真っ向から対立! 真相を検証!

2023年5月21日 (日)

バフムート陥落-アルチョモフスク解放

バフムート陥落-アルチョモフスク解放
2023年5月20日
Moon of Alabama

 21世紀でこれまで最大の戦いが今日終わった。

 バフムートが陥落した。アルチョモフスク(ロシア/ソ連の都市名)が解放された。これは今日ワグネル軍の名誉ある指導者エフゲニー・プリゴジンがテレグラムに投稿したビデオで発表した。

 状況が既に非常に不利になってから数か月も、この都市を確保するとウクライナ指導部が決定した理由は私の理解を超えている。戦いはロシア砲撃の数的優位性で決定しており、ウクライナにはそれを超える機会がなかった。

 そこでのウクライナの損失は、過去5か月間、一日あたり300人から500人に達していた。合計死傷者数は60,000人になる。1日前ファシスト・アゾフ旅団を含むウクライナ部隊は、バフムートの北と南のロシア側面を包囲し、市内のウクライナ軍が西に逃げるのを可能にした。1から2キロメートルの深度の攻撃だけで、1,600人以上の兵士と50輌以上の装甲車両が犠牲になった。

 市内での戦闘はロシア側では主にワグネル軍が行った。だが彼独力ではできなかった。ロシアの軍事諜報機関、大砲、兵站はすべて戦いで重要な役割を果たした。

 街は破壊されたが、いくつかの鉄道と道路が通っている重要な物流ハブであるため存在し続ける。

 一年前に倒れた/解放されたマリウポリは既に再建中だ。一ヶ月か二ヶ月で、最前線がアルチョモフスクから離れたとき、再建もそこで始まる。

 しばらくの間、ウクライナの最前線は比較的静かに見える。

 新しい作戦上の動きが、何時どこで開始されるか私にはわからない。

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2023/05/bakhmut-has-fallen-artyomovsk-has-been-liberated-.html

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 外出していたため公開が遅れた。

 もちろんG7や大本営広報部大政翼賛会、ロシア側発表を否定している。

 Alex Christoforouも同じ報道。極めて重要な都市が陥落する中、大統領は世界行脚で資金兵器戦闘機ねだり。G7サミットにぶつけて日本に来た。ウクライナ軍司令官ザルジニー、ここしばらく消息不明。その不思議さをテレビ・バラエティーや、たいこ持ち軍事評論家触れただろう。小生、全く見ていないので確認できない。

Bakhmut under Russian control. Elenksy in Japan. Millie calls Zaluzhny. F16, new wonder weapon. 20:31

広島原爆の記憶を冒涜するG7戦争挑発サミット

2023年5月19日
Strategic Culture Foundation論説

 戦争の恐ろしさと悪の代名詞である広島でG7は事実上の戦争サミットを開催した。

 アメリカ主導の「グループ・オブ・セブンG7」カバールは、今週末、日本の広島で、益々無意味なジャンボリーの1つを開催した。アメリカ帝国主義の究極の野蛮さを表す場所でのこれらの戦争挑発エリートによる厳粛さの姿勢は、その偽善と冒涜にうんざりさせられるだけではない。これら山師の認識と明らかな恥の欠如は、連中の特権的な歴史的シャレードが終わりに近づいている確かな兆候だ。

 アメリカのジョー・バイデン大統領は自国経済の崩壊や一家の腐敗蔓延をめぐるスキャンダルから時間を取って、日本でのG7サミットに出席した。イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、カナダのいわゆる首脳と主催国の岸田文雄首相が加わった。怠け者に加わったのは欧州連合の腹話術師の主要傀儡ウルズラ・フォン・デア・ライエンとウクライナ人喜劇役者から武器商人に転身した別名「大統領」ウラジミール・ゼレンスキーだった。

 議事は1945年のアメリカの原爆投下で引き起こされた象徴的な亡霊のような遺跡、原爆ドームを中心的存在とする広島平和公園での冷笑的で不誠実な「献花」から始まった。この神聖な場所に集まった指導者は世界を次の大火に向けて犯罪的に押し進めている同じ連中だ。

 バイデンとお仲間は「平和」と「核軍縮」に関する空虚な話を手っ取り早く省き、G7サミットをロシアと中国に対するより多くの敵意を呼びかける集会にした。モスクワに対する更なる経済戦争(制裁)計画があったが、ロシアはウクライナに対する「いわれのない侵略」のかどでいつも通りに非難された。アメリカとNATO同盟諸国がウクライナに作った火薬樽により多くの武器を供給するという誓約があった。中国、中南米、アフリカ諸国に提案された紛争を解決するための国際的外交努力は高圧的に切り捨てられた。

 アメリカ主導のG7陰謀団は、ヘイトフェストを中国に対する敵意を煽るフォーラムにし、北京が核兵器を増強し、世界を脅かしていると非難した。

 要するに、戦争の恐ろしさと悪の代名詞である広島でG7は事実上の戦争サミットを開催したのだ。

 78年前の1945年8月6日朝、午前8時15分、米空軍エノラゲイB-29爆撃機が市内に原子爆弾を投下した。結果として生じた死者数は140,000人、主に民間人で、多くは即座に焼死し、他の人々は恐ろしい火傷と放射線被害で亡くなった。3日後長崎に2発目の爆弾が投下された。

 歴史は、そのような大量破壊兵器を使用する軍事的必要性がなかったことを示している。太平洋戦争の終結を早めるという表面上のアメリカ公式理論は、今やひどいウソと見なせる。爆弾は特に戦時中の同盟国であるソビエト連邦に向けた国家テロのデモンストレーションとして、アメリカに意図的に使用された。間違いなく、このグロテスクな大量虐殺犯罪は冷戦の始まりとなった。この恐ろしい区切りは、アメリカ主導の欧米帝国主義体制による戦後世界の支配方法だった。

 支配者アメリカと西欧の手先連中による同じ嘆かわしく犯罪的な冷戦精神が続いている。ワシントンは同じように共謀する欧米総督連中と共に、継続不能な覇権野望を維持するため戦争と紛争を必要としている。野蛮な権力構造は「敵」と「脅威」を指定する「イデオロギーの投影」によってのみ維持可能で、他の方法では認められない野蛮と戦争挑発の 隠れ蓑を提供する。ソビエト連邦が「敵」で、それが「イスラム・テロリスト」になり、今やそれはロシアと中国だ。

 イデオロギー投影は、慈悲深く、平和を愛し、民主的で、法を遵守するなど、アメリカと西側同盟国の自己陶酔的イメージを作り出す。それは世界的虐待と誤情報提示と現実逆転のほとんど信じられないほどの偉業だ。欧米企業マスコミ/プロパガンダ・システムを介した大量偽情報によって可能になっている。ありがたいことに、その見え透いたまね事も今やボロボロだ。

 今週の指標の一つは、評判が高いブラウン大学のCost of Warプロジェクトによる調査で、過去5年間にアメリカ主導の戦争で殺された人数を20万人と推定したものだ。第二次世界大戦終結以来、世界中でのアメリカ侵略戦争による死者の推定値は2000〜3000万人規模だ。歴史上、ばかばかしいことに自らを「自由世界の指導者」「ルールに基づく秩序の民主的支持者」と宣言するアメリカ権力の破壊性には、どの国も到底及ばない。

 アメリカ合州国は、大企業資本主義経済を支えるため、戦争、紛争、大量殺戮、更に絶滅の脅威にさえうつつを抜かす巨大な帝国主義ならず者国家に転落した。累積記録的な31兆ドルの国家債務は慢性疾患と瀕死のドルの生命線を物語っている。

 ところが、卑屈な企業マスコミ/プロパガンダ・システムに支えられ広められているワシントンのイデオロギー的見せかけは、実に厚かましくも、ロシアや中国や他の国々を国際平和に対する「脅威」として描いている。

 ウクライナでの戦争を起こすには少なくとも9年かかっている。2014年キエフでCIAが支援したクーデター以来のタ対ロシア戦争準備を、NATO事務総長イェンス・ストルテンベルグさえ厚かましく認めている。戦争は今アメリカ支配者と西欧の追従者連中の精神病質論理を鮮やかに明らかにする形で展開されている。イギリスはエスカレーションを誘発するためのアメリカ政府右腕の子分として浮上しており、ロシアに対する最新の挑発は、クリミア攻撃が可能なストームシャドウ長距離巡航ミサイル供給だ。既にロシア民間人がこれらイギリス軍需品による犠牲者となっている。これはクリミア戦争(1853-56年)におけるイギリス軽騎兵旅団突撃による虐殺第二部のようなものだ。イギリスのリシ・スナク首相は、軽蔑的多様性の等身大パネルだ。彼やバイデンやショルツやトルドーやマクロン、メローニ、フォン・デア・ライエンなどの嫌な連中は戦争犯罪のかどで被告席に引き出されるべきだ。

 アメリカの覇権野望に強制された執拗な戦争論理は、世界が再び世界大戦の瀬戸際に追いやられていることを意味する。以前の二つの世界大戦を生み出したのと同じ帝国主義的傾向が再び頂点に達しつつある。

 広島は戦争、特にアメリカ主導の戦争を不愉快に想起させる。アメリカ大統領と西側エリート愚か者連中が原爆ホロコースト犠牲者に敬意を表しながら、同時にロシアと中国に対する侵略を強化する計画を狂ったように作成しているのは本当に憂慮すべきだ。

 傲慢なアメリカ支配者連中は広島と長崎に謝罪さえしていない。実際連中は正義を主張し続けている。週末バイデンはアメリカの「核の傘」で、中国の拡張主義とされるものに対する「保護」を日本に提供すると宣言して茶番に侮辱を加えた。軍事基地、ミサイル・システム、海軍戦力、核爆撃機で中国を包囲する国の指導者が述べたのだ。日本の卑劣な岸田文雄首相は実際バイデンに感謝しアメリカは世界平和のための勢力だと宣言した。

 いずれにせよ、G7は世界的に無関係になりつつある。それは元アメリカ帝国の力の遺物だ。かつて世界経済の半分を支配していた「金持ちクラブ」は今や30%にまで低下し、下落している。中国、ロシア、グローバル・サウス、その他多くの国々、BRICS、ASEAN、ALBA、EEA、SCOが率いる新興多極世界は全て衰退しつつあるアメリカ帝国と急速に衰退するドル支配の証しだ。G7は世界経済や開発を支援するふりさえしていない。それは崩壊しつつある覇権システムによって絶望的な戦争挑発をする好戦的な道具になった。

 欧米マスコミ/プロパガンダのおとぎ話の領域でのみ、広島でのそのような卑劣な茶番劇を投影することが可能だ。世界の他の国々は完全にうんざりしている。

記事原文のurl:https://strategic-culture.org/news/2023/05/19/g7-desecrates-hiroshima-a-bomb-memory-with-warmongering-summit/

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 The Jimmy Dore Show 国民皆保険を推進しなかったサンダーズのいい加減さを批判。

Here’s Why Bernie Sanders & The Squad Are A Complete Joke 10:45

Bernie Sanders, along with notable progressive Democrats, held a press conference recently to announce with great fanfare that they would be re-introducing a Medicare for All bill. Why they waited through two years while Democrats held both houses of Congress and the Presidency until Republicans had re-taken the House — ensuring that this bill will never get a vote on the House floor — was not mentioned.

 寺島メソッド翻訳NEWS スコット・リッター記事翻訳

ウクライナの「反攻」―神話か真実か?

 Alex Christoforou youtube 冒頭はロシアに囚われたイスラム教徒クリミア・タタール人を解放しようとサウジで訴えるゼレンスキー

Elensky in Saudi Arabia, soon Japan. Politico, freeze conflict. Boris, Macron was a lickspittle. 43:29

 デモクラシータイムス

ゼレンスキーG7へ  武器支援の場となる広島 WeN20230520 1:35:35

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

ウクライナ問題理解の為に・東部2州の問題。多くの国民は露が領土拡大でウクライナに侵攻と思っている。この地に露人が7-8割居住。U「ウクライナ化」強引に進め、住民とU側と戦闘。2014年から双方1万4千人死亡。露人救う意味内蔵→ロ国民はプーチン支持。

 日刊IWJガイド

「招かれざる客、ゼレンスキー大統領が広島に。世界平和と核兵器廃絶の象徴・広島で、第3次大戦に発展しかねないF-16の供与決定へ!?」

はじめに~招かれざる客、ゼレンスキー大統領が広島に到着。ローマ法王の停戦への提案を拒否し、サウジアラビア・中東諸国を罵倒し、G7へ。何が何でもF-16戦闘機が欲しいゼレンスキー大統領と、ゼレンスキー大統領の広島訪問に合わせてF-16戦闘機の供与を容認すると発表した米国、世界平和と核兵器廃絶の象徴である広島で、ロシアとNATOの全面戦争に発展しかねないF-16戦闘機の供与を決定するのか!? 広島の悲劇から何も学ばないゼレンスキー大統領の美化を西側はやめて、一刻も早くウクライナ紛争を停戦に導く努力を!

2023年5月19日 (金)

欧米の極めて複雑な中国分析の世界を理解する

2023年5月15日
ケイトリン・ジョンストン

 元国防総省職員エルブリッジ・コルビーが、ナショナル・レビューのチャールズ・CW・クック・ポッドキャストでインタビューを受け、中国、台湾、アメリカをめぐる緊張について非常に高レベルの分析を行った。

 コルビーは長年これら問題を研究しており、彼の解説はカジュアルなこういう学説のまれにしか読まない人々にとっては、些か高度で難解な可能性があるので、ここで平均的読者のためにコルビー発言のいくつかを説明したい。

 「私の例えは、台湾は海に入っている傷ついた男で、中国はホオジロザメで、アメリカはボートに乗った男だ」とコルビーはインタビューで語った。

 「問題はホオジロザメが動き始めると時間がないことだ」とコルビーは補足した。「これでお仕舞いだ。あなたがまだボートのそばにいないなら分かりますね? ホオジロザメだから」

 コルビーの鋭い観察がここで皆様の頭を少し超えたとしても、それを分解すれば私たち全員この男の屹立する知性に追いつき、この問題に関する彼の理解を垣間見られると確信している。

 コルビーが言っているように見えるのは、そして私がこれを誤読していると思われたら訂正願いたい。中国はホオジロザメのようなもので、我々全員が知っている通り貪欲な食欲の非常に危険な水生捕食者で、何口かで素早く人間を飲み込める。

 さて、あなたが海の中にいて、水中にあなたと一緒にホオジロザメがいる状況にあると想像願いたい。さらに悪いことに、あなたは出血している。血が出ている傷だけでなく、サメは水中で血の匂いを嗅げるので問題だ! それは相当まずいはずだ?

 さて皆様はこれまでのところ私の言っていることがおわかりだろうか? これは非常に高度なものなので、必要に応じて読み返して確認願いたい。

 さて皆様は傷ついていて、サメといる状況にあり、サメから逃げるために乗れるボートがあると想像願いたい。できるだけ早くその船に飛び乗りたいと思われるはずだ? 私ならそうする!

 つまり尊敬されるエルブリッジ・コルビーが私たちに言っていることをまとめれば、中国は水中で出血している男を狙っているホオジロザメに似ており、その男は台湾に例えられ、アメリカ合衆国は男を助けに来ているボートに匹敵するということだ。

 理にかなっているだろうか? コルビーのメスのような鋭い地政学的分析を理解するのに依然苦労している場合でも皆様の理解を更に推進するのに役立つ解説図を入手したので、ご心配なく。

 

 興味深いことに、最近西洋専門家が中国をホオジロザメに例えたのはこれが初めてではない。ドナルド・トランプ大統領の元顧問、フーバー研究所のマット・ポッティンガーは今月初め日経アジアのインタビューで同様の比較をした。

 「私たちは赤ちゃんサメを見て、時間とともにそれをイルカに変えて、友好的な種類のものになれると考えた」とポッティンガーは言った。「ところが私たちがしたことは、サメに餌を与え続けることだった。サメはどんどん大きくなった。そして今我々は手ごわい、ホオジロザメに対処している。」

 「サメに、あなたはサメ檻をつくる」とポッティンガーは付け加えた。「サメはそれを個人攻撃とは受け止めない。檻にぶつかる。サメはそれらの障壁を尊重する。」

 繰り返しになるが、これは初心者の素人にとっては非常に複雑だが、ポッティンガーが言っているように見えるのは、中国は、人に友好的で、水族館テーマパークで芸をするよう簡単に訓練できることで知られている海洋哺乳類イルカとは全く似ても似つかないことだ。むしろポッティンガーの理解では、中国はこのエッセイ前半の議論でわかる通り、実際はかなり危険であることが知られているホオジロザメに匹敵するのだ。

 ポッティンガーの明快な理解を理解するのにまだ苦労されている場合、物事を少し明確にするのに役立つ別の図を下記に示す。

 もっと単純化する必要がある場合、別の言い方をすればCHINA BADかもしれない。サメは悪い。サメのような中国。中国はとても、とても悪い。悪い中国。悪い。

 繰り返しになるが、マット・ポッティンガーやエルブリッジ・コルビーのような知的巨人の高レベル分析を理解できなくても自分に厳しくしないで頂きたい。もし私たちがこれらのことを彼らと同様に理解できれば、ワシントンのシンクタンクで大金を稼ぐのは私たちで、彼らではないはずなのだ!

 さて今日は、皆様の灰白質にとって十分な量の仕事だと思う。休息をとり、ぐっすり眠って明日も新鮮に戻ってきて頂いて、欧米専門家がウラジーミル・プーチンとアドルフ・ヒトラー間で描いてきた驚異的な比較について話し合いたい。

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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com/2023/05/15/understanding-the-highly-complex-world-of-western-china-analysis/

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 The Jimmy Dore Show 驚くほどまともなことを言っていた彼。

BOMBSHELL! Zelensky’s Pro-Russian Speech Uncovered! 3:19

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No. 1799 タッカーを降ろしたのはディープステートの仕業?

 デモクラシータイムス

背後霊の岸田支配~自民党「保守派」ってなに【山田厚史の闇と死角】20230518 43:24

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

アテネとスパルタ間の競争は、なぜ戦争に発展したか。根本的な原因は、新興国(NO1の坐を脅かす国)と覇権国(NO1の国)の間に生じた大きな構造的緊張。各々の国内で強硬派台頭。威論が高まり、平和主導者は批判される。戦争原因は国益、不安、名誉だ。

 日刊IWJガイド

「広島サミットの最重要議題は『中国による経済的威圧への対抗』!? 中国は『「経済的威圧」のレッテルが最もふさわしい国が米国』と指摘!」

はじめに~G7広島サミットの最重要議題は「中国による経済的威圧への対抗」!? エマニュエル駐日米国大使が「G7(サミット)では声明以上の行動を期待する」とツイート! 一方、中国外交部の汪文斌報道官は会見で「『経済的威圧』のレッテルが最もふさわしい国が米国。1980年代の『プラザ合意』の被害者である日本は、それを最も深く身をもって知っているはず」と指摘! 米国依存症の日本は米国からの「DV」は忘却!?

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