対イラン戦争:アンサール・アッラー攻勢に関する続報
Moon of Alabama
イエメンにおけるアンサール・アッラーの電撃作戦に関して昨日掲載した記事には若干誤報があった。記事には次のように書かれていた。
確証はないものの、アンサール・アッラーがサウジアラビアに向けてミサイルを発射し、少なくとも東西パイプラインの一部を破壊したとみられている。これにより、サウジアラビア産原油の輸出経路は完全に途絶した。サウジアラビア政府は、サウジ東西パイプラインの少なくとも2つのポンプステーションが攻撃を受け破壊されたことを確認した。パイプラインを通して製品は一切輸送されていない。
しかし、攻撃の犯人はアンサール・アッラーではなかった。サウジアラビアの主張や、他の情報源もそれを裏付けている。イラクのシーア派民兵組織(ハシュド・アル・シャアビ)が発射したドローンがポンプ場を標的にして破壊したのだ。
イライジャ・マグニエがその背景を説明している。
アメリカ・サウジ合同空爆でイラク人民動員部隊(ハシュド・アル・シャアビ)隊員少なくとも20人が死亡、32人が負傷してから数週間後、紛争は再びサウジ領内に及んだ。イラク抵抗勢力は、この攻撃をイラク主権に対する危険な侵害だと非難し報復を誓っていた。イラクでのアメリカ・サウジ共同爆撃では、イラン人将校3名とイエメン人将校1名も死亡した。ハシュド・アル・シャアビ民兵組織が、イエメンのアンサール・アッラーやイランと連携してドローン攻撃を行ったことは疑いようがない。
サウジアラビアは、イラク内から発射された複数ドローンがリヤドとメディナ地域の施設を攻撃したことを受け、戦略的に重要な東西石油パイプラインを一時的に閉鎖した。
…
バグダッドは、ドローンがイラク南部のマイサーン州から発射されたことを認めた。アリ・アル・ザイディ首相は、調査の結果、攻撃が同州の作戦司令官の管轄区域から発生したと結論付けたことを受け、同司令官の解任を命じた。また政府は、責任者を特定し逮捕するための大規模治安作戦を開始した。
リヤドは、バグダッドの要請を受けて「現段階では」イラク領内での報復措置を控えると表明した。
しかし、イラク政府には、イラク国民の中に深く根付いているイラン系民兵組織を抑え込むためにできることはほとんどない。イラン産天然ガスはイラクの発電所の燃料となっており、イラクは既にその支払いに苦慮している。
ガス供給が継続されれば、イラクは電力供給の当面の影響を抑えつつ、自国領からの更なる攻撃を防ぐことができるだろう。テヘランがガス供給を停止した場合、あるいはワシントンがバグダッドに輸入停止を強制した場合、イラクは深刻な電力不足と国内不安の高まりに直面する可能性がある。逆にイランに蓄積された収益への利用を提供せずにイラン産石油の消費を続けることは、テヘランでは政治的に益々正当化しにくくなる。サウジアラビア支配者たちも同様に限界に達しつつある。アメリカとの緊密な関係のために、彼らは大きな代償を払っている。
パイプライン攻撃の結果、バグダッドは3つの相反する圧力に挟まれることになった。サウジアラビアはイラク領を越境攻撃に利用しないよう要求し、アメリカはイラクに、イランの資金入手を制限するよう要求し、イランは、バグダッドがエネルギー債務を返済し、アメリカの経済的圧力に抵抗するのを期待している。イラクはこれら三つの要求全てを満たそうと試みてきたが、今や限界に達しつつあるのかもしれない。
石油資源に恵まれているにもかかわらず、サウジアラビアの財政状況は良好とは言えない。僅か二週間前には、既に新たな融資の交渉を行っていた。総じて言えば、これがどれほど完全な大混乱かを強調しすぎるのは困難だ。
- ホルムズ海峡(北への輸出経路)は、アメリカとイスラエルが始めた対イラン戦争により閉鎖されている。
- 彼らの南部へのパイプラインはイラクに遮断された。イラクは、アメリカが始めた別の戦争で破壊された国だ。
- 彼らはイエメンのフーシ派と戦っているが敗北しつつある。フーシ派による彼らへの攻撃は、アメリカとイスラエルが対イラン戦争を始めたことがきっかけで再開された。
- アメリカは明らかにこれら攻撃から彼らを守る能力がなく、今やイエメンへの介入をきっぱり拒否しているようだ。
- 彼らは資金流出が加速しており、皮肉なことに、石油利益をアメリカ国債に再投資する代わりに、アメリカの戦争による石油損失を補填するためアメリカ国債を売却せざるを得なくなるという「逆転したオイルダラー」状況が間もなく起こるかもしれない。
アメリカはイランに対し「経済的追放作戦」を展開していると言われているが、実際は、サウジアラビアも、ほぼあらゆる面でイランと同程度「追放」されている。
そして、イランと異なり、サウジアラビアは、構造的に、このような事態を乗り切れるようには構築されていない。
サウジアラビアは、イラン戦争による経済的影響の中、資金調達源多様化を図る取り組みを強化する中、少なくとも80億ドルの新規融資を募るための初期段階協議に入っている。原油価格は高騰しているが、イランなどとの戦争によってサウジアラビアの原油輸出経路が閉鎖される状況では、リヤドにとって何の助けにもならない。
関係者によると、サウジアラビア国家債務管理センターは潜在的な取り引きについて銀行に打診を開始したという。機密情報であるため、関係者は匿名を条件に語った。
国営石油大手サウジ・アラムコも銀行と同様協議を行っていると関係者の一部は述べている。
…
指標となるブレント原油は今年平均で1バレルあたり約87ドルで推移しており、戦争後のサウジアラビア財政への圧力緩和に貢献している。それでもなお、サウジアラビアは第2四半期に343億リヤル(91億ドル)の赤字を計上した。
サウジアラビアは多様な部族社会で、ある一族が他の部族指導者や住民に財政的恩恵を与えることで支配権を維持していることを念頭に置くべきだ。支配者たちは権力の座を維持するために、可能な限りの石油収入を必要としている。資金の流れが途絶えれば、支配者一族の地位は危うくなる可能性が高い。
昨日、アンサール・アッラー報道官は同組織はこれ以上の勢力拡大を控えると主張したが、サウジアラビアとUAEが資金提供する民兵組織が支配する都市に向け進軍を続けているとの情報が一部で入っている。マリブとタイズが彼らの当面の標的になっているようだ。

アンサール・アッラーは、数百台の装甲トラックや各種武器に加え、モカ市で高度なレーダー装置を入手した模様だ。更に、バブ・エル・マンデブ海峡の島々に設置されていたUAEの電子機器も鹵獲した。イスラエルは、これらUAE施設が収集したレーダー情報や信号情報を利用できたとされている。こうした情報を入手できなくなったことで、イエメンへの介入はより困難になるだろう。
別の噂によると、サウジアラビアはシリアからサウジアラビアを経由してイエメンへジハード戦闘員を移動させているという。これら狂信的傭兵連中は、主にスーダンで雇われた他の傭兵と合流してフーシ派と戦うことになる。だが今のところ、そのような部隊が戦闘に大きな影響を与えることはできていない。
記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2026/09/war-on-iran-more-on-ansar-allahs-offensive.html
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今朝の孫崎享氏メルマガ題名 二件
NYT[サウジアラビアの石油「生命線」(東西パイプライン。全長1,201KM、輸送能力が日量700万バレル)が攻撃される。攻撃はイラク。サウジアラビアは7月に米国と共同で、イランとつながりのあるイラク民兵組織を爆撃。サウジは「現段階では報復せず。アジアへの供給深刻
WP[科学者は3分間の(強度)運動と90分間(余裕)運動を比較。3分間激運動は90分間穏運動よりも生理機能と健康に有益な影響を与える可能性。激しい運動中分子は血液に乗り臓器間移動、筋肉、肝臓、免疫細胞、腸等から、脳、体脂肪、副腎組織へとメッセージ伝達]











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