Caitlin Johnstone

2026年4月17日 (金)

アメリカが負けて、帝国が崩壊するように願う、他



私の唯一の忠誠心は人類に向けられており、現代社会において人類側に立つということは、アメリカ帝国とイスラエルに反対することを意味する。

ケイトリン・ジョンストン
2026年4月15日

 ティム・フォーリーによる英文記事朗読を聞く。



 アメリカとイスラエルがイランで壊滅的敗北を喫するように心から願っているのを私はためらいなく認める。この戦争によってアメリカ帝国全体が崩壊するように願っている。私の忠誠心は人類にのみ向けられており、現代社会において人類側に立つということは、アメリカ帝国とイスラエルに反対することを意味する。

 帝国が崩壊するように願う。アパルトヘイト国家イスラエルが解体されるように願う。現在世界を支配している悪党連中の手から、人類がハンドルを奪い取り、共に健全な地球と調和のとれた未来を築けるように願う。



 アメリカの対イラン戦争を批判するAIレゴ・ミュージック・ビデオで話題を呼んでいたチャンネルをYouTubeが停止した。Google傘下のYouTubeは、そのレゴ・ビデオが何らかの形で「暴力的内容」に該当すると主張しているが、これは明らかに相手の効果的プロパガンダ活動を妨害して、アメリカのプロパガンダ活動を助長するためだった。


 シリコンバレーは、アメリカ帝国支配上、重要な一翼を担っている。あらゆる重要な局面で、帝国の権益を優先的に追求する。軍隊が帝国のハードパワーの一翼を担うのと同様に、シリコンバレーは帝国のソフトパワーの一翼を担っている。



 国家指導者暗殺をアメリカとイスラエルが余りに常態化させてしまったため、主流メディアは今やそれを標準的軍事戦術として論じている。先日、ワシントン・ポストはマーク・ティーセン記事を掲載し、アメリカは「交渉のために温存されてきたイラン当局者を排除するため、指導者層に対する最後の集中攻撃を実行すべきだ」と主張した。

 「イラン指導者連中に、彼らの命がトランプ大統領の意向に沿った交渉による解決にかかっていることを理解させなければならない。彼らがそれを拒否すれば、殺されるのだと」とティーセンは書いている。

 いずれアメリカの敵国がアメリカ高官を暗殺する。そして私が「ワシントンは自業自得だ」と言ったら、私のコメント欄は、まるで私が悪者であるかのように騒ぎ立てる怒り狂ったアメリカ人連中の書き込みで溢れかえるだろう。



 たとえホルムズ海峡の事態に直接的責任がなかったにせよ、それについて文句を言う資格のある国として、アメリカは世界で最も不適格な国だ。彼らはキューバに対し公然と燃料封鎖を実施しながら、誰も航路を封鎖してはならないと文句を言っているのは一体どういうことだ。



 民主党全国委員会は、アメリカ政治におけるAIPACの影響力に反対する決議案を否決した。現在、民主党員の8割はイスラエルに対して否定的な見方をしている。民主党全国委員会の主な役割は、民主党と候補者が国民の意思を反映できないようにすることにある。






 トランプ支持者の皆様、全財産を私に送って欲しい。アメリカを再び偉大な国にする計画があるのだ。全ての戦争を終わらせ、腐敗した政治を浄化する。私がこれらのことを何も実行していないように見えても心配ご無用。私は4次元チェスをプレイしているのだ。計画を信じて頂きたい。今すぐ全財産を私に送って頂きたい。



 彼らにこの全てをトランプのせいにさせてはならない。イスラエル犯罪をネタニヤフのせいにさせてはならないのと同様に。この悲惨な対イラン戦争で我々が目にしている全ては、一人の男の愚かな決断ではなく、それを引き起こした権力構造全体の産物だ。

 ワシントン政界に巣くう好戦主義者連中は、何十年も対イラン戦争を煽ってきた。トランプは、シオニスト・オリガルヒや血に飢えた帝国主義者連中が実行役として選んだ人物に過ぎない。彼はたまたまその作戦の表看板役を務めているだけで、彼でなくとも、他の誰かが同じことをしていたはずだ。

 アメリカの戦争狂気はトランプから始まったわけではないし、彼で終わることもない。アメリカの殺戮装置が突進する中、帝国の舞台に出入りする傀儡連中だけに怒りを向けるのではなく、帝国そのものに怒りを向けるべきだ。

_________________

 私の記事は完全に読者の皆様のご協力で成り立っている。もしこの記事を気に入っていただけたら、寄付箱に少しお金を投じられる方法がいくつか、ここにあるメーリングリストや、ソーシャルメディアや、書籍や、グッズや、各記事のオーディオ/ビデオ版へのリンクはこちらをクリックしてください。私の記事は全て、海賊版制作や再出版や翻訳やグッズへの使用など、あらゆる方法で自由にご利用いただける。全ての記事は夫のティム・フォーリーとの共著。

 ビットコイン寄付: 1Ac7PCQXoQoLA9Sh8fhAgiU3PHA2EX5Zm2

記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2026/04/15/i-hope-the-us-loses-and-the-empire-collapses-and-other-notes/

----------

 US Power Analysis Douglas MacGregor
Iran FIRES 300 Noor Missiles, USS Carrier OBLITERATED at Hormuz, Pentagon in FREEFALL 42:45
 Meidas Touchにも トランプを揶揄する同じLEGO動画
Trump LOSES IT as TABLES GET TURNED in WAR!! 14:55
 今朝の孫崎享氏メルマガ題名
ドイツ、世論調査で、79%が連立政権の業績に不満、昨年6月時点から24ポイント上昇。ドイツのための選択肢(AfD)、―欧州懐疑主義で、不法移民の排除などを主張― が、最も支持を集めた。AfDは反移民政策、ロシアに対する独の制裁やウクライナ支援に反対(露・.rt.)

2026年4月16日 (木)

イスラエルと西欧帝国全体を軽蔑する



欧米の武器、軍事支援、情報統制と外交的庇護なしにイスラエルは存在し得ないはずなのだから、欧米帝国を憎まずに、イスラエルを憎むのは筋が通らない。

ケイトリン・ジョンストン
2026年4月13日

 ティム・フォーリーによる英文記事朗読を聞く。

 今や誰もがイスラエルを憎んでいる。それは当然だ。しかし、イスラエルが単独で行動したことは一度もないことを我々全員理解する必要がある。

 イスラエルが単独行動していれば、攻撃ヘリコプターを持つ嫌な奴ではなく、尖った棍棒を持った嫌な奴だったはずだ。欧米諸国がイスラエルに攻撃ヘリコプターを与えたのだ。

 尖った棍棒を持った嫌な奴など大した問題ではない。世の中には尖った棍棒を持った嫌な奴が溢れている。自分も尖った棍棒を手に入れれば彼らの攻撃を簡単に撃退できる。

 攻撃ヘリコプターを持ったクソ野郎は、誰の人生でも台無しにできる。奴はあらゆるものを破壊し、好きなように人を殺せる。たとえ尖った棍棒を持っている相手でも。奴は誰とも交渉する必要はない。礼儀正しくしたり、外交的だったりする必要もない。奴の要求に応えなければ、奴はヘリコプターで乗り込み、あなたと家族を機関銃で撃ちまくる。

 アメリカと同盟諸国には、イスラエルが尖った棍棒を持った嫌な奴ではなく、攻撃ヘリコプターを持った嫌な奴であり続けるように仕向けている責任がある。イスラエルが世界の他の普通の国のように近隣諸国と仲良くする必要がなく、その代わりに、永続的戦争状態の中で存在できる状況を彼らが作り出したのだ。

 イスラエルを軽蔑するのは当然で、良いことだ。イスラエルはジェノサイドをするアパルトヘイト国家で、存在すべきではないし、そもそも創設されるべきではなかった。だが、政治的に成熟するということは、その軽蔑の念を我々全員が暮らす欧米諸国の権力構造全体に向けることだ。

 イスラエルを憎む一方、西側帝国を憎まないというのは筋が通らない。欧米の兵器、軍事支援、情報統制と外交的庇護なしにイスラエルは存在し得ないからだ。ボニーを憎む一方、クライドを憎まないようなものだ。ブッチ・キャシディを憎む一方、サンダンス・キッドを憎まないようなものだ。殺人幇助を禁じる法律があるのは、殺人者を幇助すれば、必然的に殺人の道義的責任を負うことになるのを全員が理解しているからだ。

 イスラエルの暴力に加担する他で、欧米同盟は可愛らしい天使のような存在だったわけではない。あなたがこれを読んでいる今も、アメリカは中南米の社会主義国家を恐怖に陥れている。イスラエルの干渉がなければ欧米は健全で慈悲深い社会になるはずだという右翼の主張は、欧米文明の途切れることのない歴史全体で否定されている。我々は常に、驚くほど専制的で大量虐殺的な民族だった。社会として、我々はいまだにこの状態から脱却できていない。だからこそ、イスラエルは我々の共犯者なのだ。

 イスラエルに反対するのと同時に、殺戮を繰り返す欧米諸国の権力構造全体にも反対すべきだ。前者の虐待行為は、後者の虐待行為と本質的に切り離せない。

________________

 私の記事は完全に読者の皆様のご協力で成り立っている。もしこの記事を気に入っていただけたら、寄付箱に少しお金を投じられる方法がいくつか、ここにあるメーリングリストや、ソーシャルメディアや、書籍や、グッズや、各記事のオーディオ/ビデオ版へのリンクはこちらをクリックしてください。私の記事は全て、海賊版制作や再出版や翻訳やグッズへの使用など、あらゆる方法で自由にご利用いただける。全ての記事は夫のティム・フォーリーとの共著。

 ビットコイン寄付: 1Ac7PCQXoQoLA9Sh8fhAgiU3PHA2EX5Zm2

 画像はAdobe Stockより。

 記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2026/04/13/despise-israel-and-the-entire-western-empire/

----------

植草一秀の『知られざる真実』
日銀は毅然と利上げ断行すべし

2026年4月14日 (火)

誰もイスラエルに「執着」しているわけではない。とてつもなくひどい国なだけだ。



イスラエルを批判する人々を「取るに足らない小さな国に執着している」と非難する人々が、同時に、イスラエルは不可欠な同盟国で、その権益は欧米文明の権益と密接に結びついていると、必死になって主張するのに気づいたことはおありだろうか?

ケイトリン・ジョンストン
2026年4月12日

 ティム・フォーリーによる英文記事朗読を聞く。

 アメリカとイスラエルによる対イラン戦争への批判や、この攻撃での領空使用拒否を理由に、「反イスラエル的な執着」だとイスラエルのギデオン・サール外相がスペインを非難した。これに対し、ガザ地区におけるいわゆる「停戦」の監視調整センター参加からスペインを排除してイスラエルは応じた。

 最近、イスラエルと擁護者連中から「執着」という話題をよく耳にするようになった。ユダヤ系ニュース配信団体「Jewish News Syndicate」の最近記事は「なぜメディアは暴力的なイスラエル人に執着するのか?」という見出しで、欧米メディアは「パレスチナのテロから注意をそらすため」に「イスラエル人を中傷する」のが好きだと主張している。先日、右派評論家のMeghan Murphyが、Tablet Magazineの編集者Jacob Siegelと現代社会の「最近のイスラエルに対する異常な執着」について奇妙な会話をした。まるでつい最近になって突然、皆が正当な理由もなく、このジェノサイドを犯すアパルトヘイト国家に執着し始めたかのような口調で彼女は語っていた。


 私の理解では、彼女の主張は、イスラエルは他の小国と何ら変わらないごく普通の小国で、イスラエルだけ特別視するのは、ユダヤ人を差別する不穏な意図を示唆しているというものだ。

 だが、イスラエル批判者を「取るに足らない小さな国に執着している」と非難する人々が、同時に、イスラエルは不可欠な同盟国で、その権益は欧米文明の権益と密接に結びついていると必死になって主張するのに気づいたことはおありだろうか?

 イスラエルが批判されると、彼らはイスラエルを特別な注目に値しない国として位置づけようとする。一方、イスラエルとの同盟や軍事援助が批判されると、彼らは、イスラエルを我々のあらゆる資源とエネルギーを注ぐに値する国として位置づけようとする。イスラエルの悪行がニュース見出しになると、ニュージャージー州ほどの小さな国が、たまたま住民がユダヤ人だという理由だけで、全世界から執拗な憎悪の標的にされているにもかかわらず、自国のことに専念しようとしているだけだと擁護者連中はイスラエルを位置づけようとする。なぜ自分たちの税金や軍事資源を西アジアのあの小さな国に費やす必要があるのかと人々が疑問を呈すると、議論は突然正反対の方向へ転換する。イスラエルは極めて重要で、欧米の繁栄にとって絶対不可欠な存在なのだ、と。

 イスラエルは中東における重要な同盟国だと主張できるし、 あるいは、イスラエルの犯罪にばかり注目し、他国の人権侵害に目を向けないのは差別的だと主張することもできる。だが両方が真実だと主張することはできない。二つは矛盾しているからだ。イスラエルは(A)我々の社会の運命に深く関わり、非常に重要な存在で、しかも(B)取るに足らない存在で、特別な注目に値しない存在だということはあり得ない。AかB、どちらかだ。特別扱いを受けるに値すると同時に、特別扱いを受けるに値しないということはあり得ない。


 実際、世界の誰でもイスラエルに注目する権利を持っている。特に今は、イランとの停戦協定を妨害するイスラエルの行動が世界的燃料危機を引き起こす恐れがあるのだからなおさらだ。世界的燃料危機を引き起こしておいて、宗教上の理由で特別酷い扱いをされているかのような、あわれっぽい態度をとることは許されない。

 だが実際は、イスラエルは欧米諸国の権力構造と非常に密接に結びついているからこそ、常に欧米諸国から批判的注目を浴びてきたのだ。イスラエルによるガザでの虐殺は、我々の虐殺であり、イスラエルの人権侵害は我々の人権侵害だ。イスラエルの戦争は、我々に直接影響を与える。我々の社会全体から言論の自由を根絶しようとするイスラエル・ロビイストによる強硬な動きは我々の権利を奪い去っている。

 イスラエルは我々の関心事で、これまでも常にそうだった。イスラエルの犯罪行為や、それら犯罪における欧米諸国政府の共謀を指摘するのは当然のことだ。

 イスラエル支持者連中は私にこう言う。「ああ、だがどうしてエジプトの人権侵害を批判しないんだ? どうしてイランの人権侵害について毎日ツイートしないんだ? 中東のこの特定の国に何か特別な関心事でもあるのか? 恐らく、あんたはユダヤ人が嫌いなだけだ。」


 だが私がエジプトやイランよりイスラエルを批判する理由は宗教とは全く無関係だ。エジプトの侵略行為は私に直接影響を与えるような重大な戦争を引き起こしているわけではない。イランを批判することが私の国で違法にされようとしているわけでもない。我が国の政府は、特にこの国のために、戦争や虐殺を物的・外交的に支援し、国の情報権益を守るために私の言論の自由を侵害している。この特定の国で、どの宗教や民族がたまたま優遇されているかに関わらず、このことは当てはまるはずだ。

 私はイスラエルに「執着」しているわけではない。毎日この恐ろしいアパルトヘイト国家について語って楽しんでいるように見えるだろうか? コメントでしょっちゅうナチス呼ばわりされるのが楽しそうに見えるだろうか?

 イスラエルを完全に無視できたらどんなにいいだろう。私に選択権があるなら、そうしたい。だが我が国の社会がイスラエルの人権侵害に深く関与しており、その人権侵害が私の社会に直接影響を与えているので、私にはイスラエルの不正行為を非難する義務がある。そして、それは他の全ての西洋人にも当てはまる。

______________

 私の記事は完全に読者の皆様のご協力で成り立っている。もしこの記事を気に入っていただけたら、寄付箱に少しお金を投じられる方法がいくつか、ここにあるメーリングリストや、ソーシャルメディアや、書籍や、グッズや、各記事のオーディオ/ビデオ版へのリンクはこちらをクリックしてください。私の記事は全て、海賊版制作や再出版や翻訳やグッズへの使用など、あらゆる方法で自由にご利用いただける。全ての記事は夫のティム・フォーリーとの共著。

 ビットコイン寄付: 1Ac7PCQXoQoLA9Sh8fhAgiU3PHA2EX5Zm2

 画像はIDF/Wikimedia Commonsより(パブリックドメイン)

記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2026/04/12/nobodys-obsessed-with-israel-its-just-a-uniquely-horrible-country/

----------

 下記はCNN記事。
合衆国憲法修正第25条の発動でトランプ氏の解任求める声、超党派で突如高まる
 『耕助のブログ』、ジェフリー・サックス教授の正論を翻訳してくださっている。トランプとネタニヤフを「阿呆」やら「狂っている」やら適切な表現を教授はしている。  
No. 2869 神を演じる二人の狂人
投稿日時: 2026年4月13日
Two Madmen Play God
by Jeffrey D. Sachs

2026年4月10日 (金)

平和かイスラエルかの、どちらかしか世界は選べない。両方はあり得ない。



イスラエルは、中東において、絶え間ない暴力と虐待という戦略を前提としたジェノサイドを行うアパルトヘイト国家だ。この国家が現状のまま存続する限り、平和は決して実現しない。

ケイトリン・ジョンストン
2026年4月9日

 ティム・フォーリーによる英文記事朗読を聞く。

 イランが合意した停戦条件の下では攻撃が明確に禁止されているレバノンで多数の民間人を虐殺することにより、イスラエルは、トランプ政権がイランと結んだ2週間の停戦を既に積極的に妨害している。

 アメリカとイスラエルは、レバノンは停戦合意の対象外だと主張しようとしているが、アメリカが仲介役として任命したパキスタンは、これは誤りだ言っている。イスラエル攻撃後に方針転換するまで、ホワイトハウスが停戦条件にレバノンを明確に含めたパキスタンの公式メッセージに関与していたとニューヨーク・タイムズは報じている

 報道によると、イランはこれらの違反行為に対し、ホルムズ海峡の航行を再び停止することで対応した

 これは、世界は平和かイスラエルかのどちらかしか選べず、両方を同時に持つことはできないことを改めて想起させる。イスラエルは、中東における絶え間ない暴力と虐待という戦略を基盤とするジェノサイドを行うアパルトヘイト国家だ。この国家が現状のまま存続する限り、平和は決して実現しない。



 もしあなたの会社が、同僚と喧嘩ばかりして、原因は同僚が自分に対して人種差別をしているからだと主張する男を雇ったとしたら、あなたは一週間くらいは彼の言うことを信じてしまうかもしれない。

 一か月後には、あなたは疑念を抱くだろう。

 二か月もすれば、彼はただの嫌な奴だと気づくだろう。

 イスラエルはこれを80年続けているのだ。






 下院上院の民主党議員は、ついに、アメリカ大統領がイランと戦争するのを阻止するための戦争権限法案の成立に向けて動き出した。遅ればせながらだが、何もしないよりましだと言いたいところだが、今となっては、それもほとんど当てはまらない。

 現在チャック・シューマークリス・マーフィーなどの民主党議員は、イランでの恐ろしい大量虐殺ではなく、ホルムズ海峡の支配権を失ったことや、イランの通常ミサイル計画の完全武装解除といった目標を実現できなかったことを理由に大統領を非難している。

 以前にも私が述べた通り、トランプのイランに対する好戦的姿勢に民主党が反対しなかった理由は、彼ら自身もそれを支持していたからなのは明らかだ。

 2024年の民主党の公式綱領は、トランプが1期目にイランとの戦争に踏み切らなかったことを「無能で弱腰」だと非難した。カマラ・ハリスはイランをアメリカ第一番の敵と位置づけた。 2024年の討論会で、トランプがアメリカの敵に対して甘すぎるとハリスは繰り返し批判し、「特にイランや、イランと代理勢力がイスラエルに及ぼすあらゆる脅威に関し、イスラエルが自衛する能力を常に保障する」と主張した。

 イランにおけるトランプの非道な行為は、全員が民主党を支持すべき証拠だと主張する人をたくさん見てきたが、民主党は、単に同じ邪悪な権力構造の、より礼儀正しい顔に過ぎないのは明らかだ。




 BBCの奇妙な記事についてThe Grayzoneのワイアット・リードが記事を書いている。記事は、匿名イラン人の発言を引用し、アメリカとイスラエルが「エネルギー・インフラを攻撃したり、原子爆弾を使用したり、イランを壊滅させたりするのを支持する」とそのイラン人が述べたと報じていた。世論の強い反発を受けて、その引用は削除され、全く別の言葉に差し替えられた。当初、編集者による注釈は一切なかった。

 この報道の背後にいるBBC記者ゴンチェ・ハビビアザドが、ロンドン在住のイラン王政支持者で、アメリカ政府のプロパガンダ機関、ラジオ・フリー・ヨーロッパ/ラジオ・リバティを含む組織と協力し、母国に対する政権転覆戦争を扇動してきた長い経歴を持っていることをリードは明らかにしている。

 先月、タイムズ紙は「イラン人の中には爆弾よりも悪いものが一つあると言う人がいる。爆弾がないことだと」という題名の記事を掲載した。帝国主義の標的となった国の人々が爆弾を落とされるのを望んでいるという明らかに誤った主張を西側諸国は常に積極的に押し付けている。これは奴隷制度擁護者連中が、神が彼らの本性を奉仕するよう定めたので、アフリカ人は奴隷としている時が最も幸せだと主張したのと良く似ている。

 以前にも言ったが、もう一度言う。欧米の報道機関に対する軽蔑は、いくら抱いても足りない。

_________________

 私の記事は完全に読者の皆様のご協力で成り立っている。もしこの記事を気に入っていただけたら、寄付箱に少しお金を投じられる方法がいくつか、ここにあるメーリングリストや、ソーシャルメディアや、書籍や、グッズや、各記事のオーディオ/ビデオ版へのリンクはこちらをクリックしてください。私の記事は全て、海賊版制作や再出版や翻訳やグッズへの使用など、あらゆる方法で自由にご利用いただける。全ての記事は夫のティム・フォーリーとの共著。

 ビットコイン寄付: 1Ac7PCQXoQoLA9Sh8fhAgiU3PHA2EX5Zm2

 画像はAdobe Stockより。

記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2026/04/09/the-world-can-have-peace-or-israel-but-not-both/

----------

 東京新聞 朝刊 特報面  
 語らない姿勢
 貫く高市首相

 予算成立後の対応
 スリー記者ら反発

 「体のいい排除」/官邸「変えてない」

 審議会出席巡り「事実と異なる報道増え残念」

 発信はSNSで
 異論・批判は回避

 過去には「電波停止発言」「コラム削除」

 すれ違いに危機感・寛容さを失えば待つのは独裁。


帝国はひとまず後退した



「現状を見る限り、これが帝国にとって屈辱的敗北なのは確実だ。」

ケイトリン・ジョンストン
2026年4月8日

 ティム・フォーリーによる英文記事朗読を聞く。

 以前、イランの「文明全体を滅ぼす」とトランプ大統領は脅迫していたが、今回の譲歩の理由として「イランの10項目提案」を挙げて、イランとの二週間停戦を発表した

 トランプ大統領と郎党は、これをアメリカにとっての大勝利だと歪曲し、テヘランの10項目計画は、大統領の脅迫に対する重大な屈服と位置づけている。だが、イランが数週間前から同じ条件を提示していたことを一部の記者は指摘しており、これは実際は、ホワイトハウスが譲歩していることを意味する。

 大統領発表の数時間前、Drop Siteのライアン・グリムはTikTokに動画を投稿し、トランプ大統領はイランの10項目和平案を受け入れ、まるでイランが最近提示したばかりの新提案であるかのように振る舞い、終末論的脅迫を撤回しつつ面目を保てると主張した。西側メディアが、これまでずっとイランが提示した停戦条件を完全に無視してきたため、トランプ大統領はこのようなことをしても許されるとグリムは論じている。


 興味深いことに、トランプ大統領はまさにそのように行動したようだ。以前はイランの提案を「不十分だ」と拒否していた大統領が、一転して、イラン提案を、政権がイランに課せた圧力に対する全く新しい対応策として位置づけたのだ。

 3月28日、Drop Siteは次のように報じていた。  
「イランが戦争を恒久的に終結させるための条件には、アメリカとイスラエルがイランを二度と攻撃しないという長期的保証、停戦がレバノン、イラク、パレスチナにも適用されること、戦争中にイランが被った損害に対する賠償、制裁の解除と、イランがホルムズ海峡の支配権を維持することなどが含まれる。」
 これらは、イランが今日アメリカに受け入れるよう圧力をかけたと主張する条件と同じだ。イラン国営メディア、Press TVは、イラン最高国家安全保障会議の発言を引用して、「イランは犯罪国家アメリカに10項目計画を受け入れさせて歴史的勝利を収めた。アメリカはホルムズ海峡の支配権、ウラン濃縮権、全ての制裁解除をイランに認めた」と報じた。

 ニューヨーク・タイムズは次のように報じている。  
機密性の高い交渉について匿名を条件にイラン高官二人が語ったところによると、提案にはイランが二度と攻撃されない保証、レバノンのヒズボラに対するイスラエル攻撃の停止と、全ての制裁解除が含まれているという。
 
「見返りとして、ホルムズ海峡を通る主要航路に対する事実上の封鎖をイランは解除する。また、イランは船舶1隻あたり約200万ドルの通行料を課し、その金額を海峡対岸に位置するオマーンと折半する。計画によると、イランは直接賠償を要求するのではなく、その収益の自国分をアメリカとイスラエル攻撃により破壊されたインフラ再建に充てるという。」

 現状を見る限り、これは明らかに帝国にとって屈辱的敗北と言える。イランは、ホルムズ海峡の通行料徴収権や、長年イラン経済を苦しめてきたアメリカ制裁からの解放など、戦争前には持っていなかった多くのものを手に入れる一方、帝国は高額な料金を支払って船舶輸送を再開し、核保有国となったイランから世界を救ったとでも言いたげな態度をとるのだ。

 先月まで「イランとの取り引きは無条件降伏以外あり得ない!」と主張していたホワイトハウスの姿勢からすると、まさに大転換だ。

 イランに対する西側諸国の好戦的姿勢について常に優れた洞察力を持つクインシー研究所のトリタ・パルシは、次のように書いている。  
「これはいくら強調してもしすぎることはない。アメリカとイランがイスラマバードで会談し、イランの10項目計画に基づく最終合意を交渉する際、新たな力学が働くだろう。トランプ政権の失敗に終わった戦争により、アメリカ・イラン外交におけるアメリカの軍事的脅威の効力は失われた。アメリカは依然脅迫を行うことはできるが、それがもはや大きな影響力を持たないことを全員認識している。つまり、イランとの戦争が試みられ、失敗に終わったのだ。その結果、交渉はどちらか一方の強制ではなく、双方の真の妥協に基づかなければならない。」

 もちろん悲観的になる理由は山ほどある。アメリカとイスラエルは、交渉中にイランを何度も攻撃してきた。たとえアメリカが合意内容を守ったとしても、イスラエルが侵略行為で合意を妨害する可能性は常にある。イランは今や、イスラエルから身を守る唯一の方法は、イスラエルの侵略行為に対する代償を西側世界全体に課すことだと理解しているはずだ。西側諸国がイスラエルを抑え込む方法を見つけられなければ、イランは我々全員にゴミを燃やして家を暖め、裏庭でニンジンを栽培するような事態を招くだろう。

 参考までに言うと、シオニストのツイッター界隈は今まさに大混乱に陥っており、ローラ・ルーマー、イヴ・バーロウ、エリ・デイヴィッドといった悪名高いイスラエル擁護者連中が、イランがこのような立場になって、殺戮が終わったことに憤慨して、嘆き悲しんでいる。この停戦には私も誰よりも懐疑的だが、世界最悪の連中が今まさにこの件で大混乱に陥っている事実は、かすかな希望の光を与えてくれる。

 そのうちわかる。

______________

 私の記事は完全に読者の皆様のご協力で成り立っている。もしこの記事を気に入っていただけたら、寄付箱に少しお金を投じられる方法がいくつか、ここにあるメーリングリストや、ソーシャルメディアや、書籍や、グッズや、各記事のオーディオ/ビデオ版へのリンクはこちらをクリックしてください。私の記事は全て、海賊版制作や再出版や翻訳やグッズへの使用など、あらゆる方法で自由にご利用いただける。全ての記事は夫のティム・フォーリーとの共著。

 ビットコイン寄付: 1Ac7PCQXoQoLA9Sh8fhAgiU3PHA2EX5Zm2

記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2026/04/08/the-empire-backs-down-for-now/

----------

 世界で最も愚かな大統領

 Hindustan Times
Iran War News Live | 'World Stupidest President': Jeffrey Sachs Hammers Donald Trump Over Iran War
 今朝の孫崎享氏メルマガ題名
3月の消費者心理、コロナ禍以来の落ち込み幅 中東情勢を警戒(日経)前月より6.4ポイント低い33.3。「暮らし向き」、耐久消費財の買い時判断は大幅落ち込み。消費者心理の悪化は、個人消費の先行きに悪影響を及ぼしやすい。指標為替・株価市場にも反応が出る可能性

2026年4月 9日 (木)

米軍兵士はイランで命令に背き始める必要がある、他



この時点で、もしあなたが米軍に所属しているなら、命令を拒否し始める道義的義務がある。脱走せよ。良心的兵役拒否者になれ。理想的には、全員を集めて本格的軍事クーデターを起こせ。

ケイトリン・ジョンストン
2026年4月6日

 ティム・フォーリーによる英文記事朗読を聞く。



 またもやアメリカ合衆国大統領がTruth Socialに狂気じみた投稿をして、イランの民間インフラを爆破すると恫喝している。「火曜日、イランで発電所の日と橋の日が一つになった日になる。こんなことは他にないぞ!!! クソッタレ、海峡を開けろ、この狂った野郎ども、さもないと地獄で暮らすことになるぞ ― 見てろ! アッラーに栄光あれ。ドナルド・J・トランプ大統領」

 今の状況では、米軍に所属しているなら、命令を拒否する道義的義務がある。脱走しろ。良心的兵役拒否者になれ。理想的には、全員を集めて本格的軍事クーデターを起こすことだ。我々は「狂王」の領域にいる。誰かが、やるべきことをやらなければならない。

 イラン国民を圧政から解放し、自由と民主主義をもたらすための戦争だとこの戦争の推進者連中は世界に訴えていた。だが、いざ戦争が始まると、今度はイランを「石器時代に逆戻りさせる」爆撃、石油の略奪、橋や発電所の爆破が目的になっている。

 トランプの「戦争を終わらせる」というお決まりのセリフに騙されたアメリカ人より愚かなのは、アメリカが自国に自由をもたらしてくれると信じたイラン人だけだ。



 先日エルサレム・ポストが、ゾーラン・マムダニに関する論説記事を掲載したが、中には「ニューヨーク市長は今こそ『ジェノサイド』や『占領』といった反ユダヤ主義的比喩を避け、中東における新たな、より広範な地域連携に尽力するイスラム指導者たちと連帯を示すべき時だ」という一文が含まれている。

 イスラエル擁護派がリアルタイムで「反ユダヤ主義的比喩表現」を作り出す様子を見るのは興味深い。「ジェノサイド」や「占領」といった言葉は、どうやら今や反ユダヤ主義的比喩表現らしい。反名誉毀損連盟( ADL)B’nai Brithなどの親イスラエル団体によれば「エプスタイン集団」や「エプスタイン壮絶な怒り作戦」といった文句も最近禁止リストに追加されたとのことだ。

 実際は、こうしたいわゆる「反ユダヤ主義的比喩」は、イスラエルと同盟諸国にとって都合の悪い事実を強調するために用いられる効果的論点に過ぎない。イスラエルがパレスチナ領土を占領している事実を世界中のあらゆる人権団体が認識している。世界中のあらゆる人権団体が、イスラエルがガザでジェノサイドをしていると非難している。「エプスタイン集団」という表現は、社会を支配する富裕層や権力者を、彼らの本当の姿、不気味で疑わしい人物として描き出している。「エプスタイン壮絶な怒り作戦」は、トランプ大統領がエプスタイン・ファイルに関与していたことを強調しており、この事件がイラン攻撃決定に影響を与えたと大多数のアメリカ人が考えている

 我々はこのようなことをしょっちゅう目にする。「インティファーダを世界規模に拡大せよ」や「川から海まで、パレスチナは自由になる」といった効果的な親パレスチナ政治スローガンは、ユダヤ人に対する憎悪を表明しているからではなく、効果的だという理由だけで反ユダヤ主義的だとレッテルを貼られる。

 結局そういうことだ。イスラエル擁護派は、イスラエルの情報権益を損なうような文句やスローガンを見つけると、「ああ、じゃあ、もうその言葉は言ってはいけない。その言葉はユダヤ人に不安感を与える」と言うだけだ。

 そして、そうした文句が禁止される。ここオーストラリアでは、クイーンズランド州が「川から海まで」という文句を禁止し、違反者には二年の懲役刑を科す措置を取った。理由はただ一つ、親パレスチナ抗議活動で人々が叫ぶ文句だからというだけだ。

 これら法律の標的は反ユダヤ主義ではなく、抗議活動そのものだ。あまりに多くの言論統制法を設け、弁護士の助言なしには誰もデモに参加できないようにして、パレスチナ支持デモを封じ込めるのを狙っているのだ。

 「川から海までパレスチナは解放される」という言葉が憎悪に満ちた大量虐殺スローガンだと初めて聞いた時、これまで聞いたことの中で最も馬鹿げたことだと私は思った。そして今もその気持ちは変わらない。それは全く直感に反する主張で、初めて聞いた時、意味が全く分かるわけがない。それが反ユダヤ主義スローガンだという主張が繰り返し唱えられて、この明らかに不条理な考えを人々は受け入れ始めたのだ。彼らは権威的口調でそれを何度も何度も繰り返し、人々が信じ始めるまで言い続けた。

 誰もこれらの言葉や文句がユダヤ人に対する憎悪を煽るものだとは思っていない。彼らはただ虐殺するアパルトヘイト国家の情報操作を推進するために信じているふりをしているだけだ。このくだらない話の裏には、結局そういうことしか見当たらない。



 今回の燃料危機は本当に深刻な事態になりそうだ。大局的に見れば、欧米諸国が帝国主義時代の戦争の痛みを感じ、アメリカ同盟諸国がワシントンとの関係を見直すきっかけになるのは良いことかもしれない。だが利己的視点から見れば、これは本当に最悪だ。



 生成型AIを使わないよう説得するのに、もううんざりだ。批判的思考能力を殺したいのか? 文章を書いたり、芸術作品を創造したりする能力を失いたいのだろうか? 私のような人間が、自分の頭で何か創造できるから特別で素晴らしい人間だと、あなた方は思わせれたいのだろうか? どうぞご自由に。

_________________

 私の記事は完全に読者の皆様のご協力で成り立っている。もしこの記事を気に入っていただけたら、寄付箱に少しお金を投じられる方法がいくつか、ここにあるメーリングリストや、ソーシャルメディアや、書籍や、グッズや、各記事のオーディオ/ビデオ版へのリンクはこちらをクリックしてください。私の記事は全て、海賊版制作や再出版や翻訳やグッズへの使用など、あらゆる方法で自由にご利用いただける。全ての記事は夫のティム・フォーリーとの共著。

 ビットコイン寄付: 1Ac7PCQXoQoLA9Sh8fhAgiU3PHA2EX5Zm2

記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2026/04/06/us-troops-need-to-start-disobeying-orders-in-iran-and-other-notes/

----------

 The Chris Hedges Report
The Voice of Hind Rajab: The Film They Don’t Want You to See - Read by Eunice Wong 10:54
Chris Hedges
Apr 09, 2026

 植草一秀の『知られざる真実』
TACOでもいいから戦争をやめる

2026年4月 8日 (水)

反帝国主義者は世界をより良くしたいと考えているが、リベラル派は自己満足に浸りたいだけ



結局、反帝国主義的左翼と主流派リベラル「人道主義者」を区別するのは、あなたが人類のために行動しているのか、それとも自分のために行動しているのかだ。

ケイトリン・ジョンストン
2026年4月6日

 ティム・フォーリーによる英文記事朗読を聞く。

 結局、反帝国主義的左翼と主流派のリベラル「人道主義者」を分けるのは、あなたが人類のために行動しているのか、それとも自分のために行動しているのかという点だ。

 リベラル派にとって、平和と正義を求めることは、世界における平和と正義の欠如の原因となっている具体的権力構造と戦うという願望というより、むしろ抽象的な概念だ。

 もしあなたがリベラルなら、子どもが殺されたり飢えたりすることに抽象的には反対するだろう。自分を道徳的な人間だと考えることで、自己満足感を得られるからだ。しかし、虐殺、侵略戦争、包囲戦などを通じて日常的に子どもを殺したり飢えさせたりする帝国に対し、明確な立場を取ることには関心がないのだ。

 あなたは貧困に苦しむ家族を望まない。そうすれば自分が悪い人間だと感じてしまうからだ。だが同時に、貧困と欠乏の永続的創出によって成り立つ資本主義体制に対して、具体的に反対の立場を取ることもない。

 あなたは、誰もが恐怖や暴政から解放された幸せで豊かな生活を送ることをある程度望んでいる。だが自国がグローバル・サウスの人々を虐待し、恐怖に陥れ、搾取している可能性は考えたくない。そう考えると不快な気持ちになるからだ。

 それは、実際人類を助けたり、世界の諸問題を解決したりしたいという願望ではなく、あなた自身とあなたの感情に関することだ。

 資本主義帝国に反対する人々は、人類の健康と調和を本当にもたらすことに関心を持っている。彼らは、自国政府の不正行為、西洋文明のディストピア的本質や、自分たちの快適な生活が貧困な国々の労働者の犠牲上に成り立っている事実といった、不都合な真実から目を背けない。彼らにとって大切なのは、心地よい感情を抱くことではなく、より良い世界を創造することだからだ。

 欧米の反帝国主義者は、世界における最大の悪役が自国社会であることを認めるのに何ら抵抗を感じない。実際に世界における虐待や不正義の根源を彼らが見つめているからだ。一方、リベラル「人道主義者」は、悪者になるのは気分が良くないため、悪を外国の政権にのみ見出すのを好む。

 自国の二大政党が、ともに、欧米帝国を支える戦争扇動、軍国主義、資本主義的搾取、帝国主義的収奪を助長しているのを欧米の反帝国主義者は認識しており、政権を握っている政党が誰であろうと、両党の不正行為に反対する。一方、リベラル「人道主義者」は、一方の主要政党の不正行為だけ認め、他方の政党を誇らしげに支持して投票する。そうすることで、自分たちが役に立っていると感じられるからだ。

 欧米の反帝国主義者は、道徳的に正しい側に立つことは、度重なる敗北と失望に耐えなければならないことなのを受け入れている。革命的変革を求める動きは、社会のあらゆる制度に課せられた流れに真っ向から逆らうものだから。一方、リベラル「人道主義者」は、自分たち側が選挙で半分の確率で勝利するからこそ自分たちの立場に満足感を覚える。そして自分たちの支持者を決して当選させられない左派の人々を得意げに嘲笑する。

 欧側の反帝国主義者は、パレスチナ、レバノン、イランで起きる惨劇をじっと見つめ、自国が支援する残虐行為を目撃する苦痛と怒りを全身で感じるはずだ。一方、リベラル「人道主義者」はそうした現実から目を背けようとする。なぜなら、彼らの世界観は、現実から心理的に切り離して、自らの感情を優先することに基づいているからだ。

 要するに、それは、実際良い人間であることと、自分は良い人間だと感じたいだけの違いだ。前者は困難だが、後者は容易だ。

 あなたは、どちらになりたいのだろう?

_________________

 私の記事は完全に読者の皆様のご協力で成り立っている。もしこの記事を気に入っていただけたら、寄付箱に少しお金を投じられる方法がいくつか、ここにあるメーリングリストや、ソーシャルメディアや、書籍や、グッズや、各記事のオーディオ/ビデオ版へのリンクはこちらをクリックしてください。私の記事は全て、海賊版制作や再出版や翻訳やグッズへの使用など、あらゆる方法で自由にご利用いただける。全ての記事は夫のティム・フォーリーとの共著。

 ビットコイン寄付: 1Ac7PCQXoQoLA9Sh8fhAgiU3PHA2EX5Zm2

 記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2026/04/06/anti-imperialists-want-to-improve-the-world-liberals-just-want-to-feel-good-about-themselves/

----------

 東京新聞 夕刊 一面  
 米イラン即時停戦合意

 2週間 攻撃停止 海峡通行も

 イスラエルも同意
 だが海藻好きとしては、左側の記事も気になった。  
 コンブでウメェー肉に

 価格外品をひつじの餌に
 ▼寄生虫に高価
 ▼薬剤減

 北大院生研究 漁師も畜産農家も 喜こんぶ
 コンブを食べさせた羊の肉がおいしくなるというのだ。

 大昔札幌でジンギスカン料理を愉しんだ経験から、客も喜ぶ、コンブで育てた羊のジンギスカンを味わってみたいと思う。ウニはコンブを食べて育つというし。

良いシオニストなどありえない、他



無辜の人々の血を燃料にする殺人兵器側に立つなら人生で他に何をしていようと関係ない。

ケイトリン・ジョンストン
2026年4月1日

 ティム・フォーリーによる英文記事朗読を聞く。



 良いシオニストなどあり得ないのと同様に、まともなナチス党員などあり得ない。イデオロギー自体が重大な人格的欠陥を示している。

 特定の民族や宗教集団が本質的に悪質な行為に走りやすいという考えは到底受け入れられない。それは私が地球上での奇妙な冒険を通して学んできた人間性に関するあらゆることに反するか。しかしながら、その信奉者が例外なく最低な人間ばかりであるような政治思想が存在することを私は確信している。

 ガザ地区の壊滅を目の当たりにして、それが良いことだと思ったり、複雑な問題だと思ったり、イスラエル政府の一部悪質な人物のせいで起きた不幸な出来事で、イスラエル全体の本質を反映するものではないと考えているなら、あなたは最低の人間だ。本当にひどい人間だ。それだけのことだ。

 イスラエルが次々と戦争を始め、イラン、レバノン、パレスチナを徹底的に爆撃し、パレスチナ人だけ処刑する法律を制定する一方、同じ罪を犯したユダヤ人には同じ刑罰を科さない現状を見てもなおイスラエルという実験は中止せねばならないと認識できないなら、あなたにはまともな良がない。あなたは地球上で時間を無駄にしてきた。あなたは、これまで生きてきた年月で道徳的に健全な人間に成長しそこなったのだ。

 ベジタリアンで、ペットに優しく、慈善団体に寄付するシオニストもいるが、本当に善良なシオニストなどいない。ジョン・ウェイン・ゲイシーは入院中の子どものために慈善ピエロ・ショーをしていたが、それでも彼は連続殺人犯で非常に悪質な人物だった。彼の残虐行為は、彼が行ったかもしれない他のどんな親切な行為をも凌駕し、彼という人間を決定づける特徴だ。

 イスラエル建国支持は、まさに同じことだ。無辜の人々の血を燃料とする人造殺人兵器側に立つなら人生で他にどんなことをしていようと関係ない。ただただ最低な人間だ。



 見せかけの軍事裁判で「テロ」の罪で有罪判決を受けたパレスチナ人を処刑する悪名高い法案をイスラエル議会が可決した。この法律はユダヤ人は除き、パレスチナ人だけ標的にするように明確に作られており、まさにアパルトヘイトを象徴する最も強い兆候と言える。

 タイムズ・オブ・イスラエル紙が説明している通り「この法律は、イスラエル国民や居住者を明確に除外しているため、事実上パレスチナ人のみに死刑を科すもので、軍事法廷で裁かれるのはパレスチナ人だけだ。イスラエル人は民事裁判所で裁かれる。」

 私がイスラエルをアパルトヘイト国家と呼ぶのを長年イスラエル擁護派は非難してきた。長年、シオニズムを根本的に人種差別的な殺人イデオロギーだと私が呼ぶのは極端だとリベラル「穏健派」は言ってきた。だが今我々はここにいる。イスラエル擁護派がこれをどう言い訳しようとするのか楽しみだ。



 月曜日、イランがイラン国民の利益のために投資するのではなく、武器に資金を費やしていることを非難し、「テロリストや武器の支援に数十億ドル費やす代わりに、その資金をイラン国民の支援にイランが使っていたらどうだっただろう。イランは全く違う国になっていたはずだ」とアメリカのマルコ・ルビオ国務長官が述べた。

 繰り返すが、これはアメリカ合衆国当局者の発言だ。他国の軍事費を批判する発言をする国として文字通り最も滑稽な国だと言える。



 中東における暴力が対イランの激しい戦争に発展したのは、10月7日に、「当然の報いを受けたのだ」とイスラエルに言う分別を世界が持ち合わせていなかったせいだ。



 トランプ大統領がイランの海水淡水化プラントを爆破すると脅迫し、アメリカとイスラエルによる民間人攻撃が益々エスカレートする中、Middle East Eyeに掲載された「アメリカとイスラエルの爆弾でイラン人の生活基盤が破壊されている」と題する記事は、攻撃を生き延びる幸運に恵まれた人々でさえ生活が破壊されている様子を描写している。

 「彼ら(アメリカとイスラエル)は、我々に自由をもたらすと言っていた。これが自由の姿か?」と、軍事目標が周辺になかったにもかかわらず、自身の小さな眼鏡店が破壊された後にテヘランに住む40歳の男性は語った。

 だが次にアメリカが政府転覆のために他国を爆撃しようとする際、その国の在外アメリカ人連中は攻撃を熱烈に支持し、今度こそ専制政権の犠牲者に自由と民主主義をもたらすためだ、と皆に言いふらすだろう。どこの国にも騙されやすい人々はいるものだ。



 億万長者連中が社会のあらゆる面を汚染し、全員を不幸にし、狂気じみた戦争を始め、生物圏を焼き尽くしているのに、イスラム教徒に怒るべきだなどと私に言う人がいるのは滑稽だ。

____________

 私の記事は完全に読者の皆様のご協力で成り立っている。もしこの記事を気に入っていただけたら、寄付箱に少しお金を投じられる方法がいくつか、ここにあるメーリングリストや、ソーシャルメディアや、書籍や、グッズや、各記事のオーディオ/ビデオ版へのリンクはこちらをクリックしてください。私の記事は全て、海賊版制作や再出版や翻訳やグッズへの使用など、あらゆる方法で自由にご利用いただける。全ての記事は夫のティム・フォーリーとの共著。

 ビットコイン寄付: 1Ac7PCQXoQoLA9Sh8fhAgiU3PHA2EX5Zm2

 画像はAdobe Stockより。

記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2026/04/01/there-are-no-good-zionists-and-other-notes/

---------

 Judge Napolitano - Judging Freedom
CPT. Matt Hoh : Will US Troops Bomb Civilian Sites? 28:41
 今朝の孫崎享氏メルマガ題名
フランスの中央銀行は、米連邦準備制度で保有していた最後の金を売却。全てパリで保管。NY連邦準備銀行は長年、世界各国の金(数千トン規模)を預かる「グローバル金庫」として機能、仏の完全撤退は象徴的な打撃。中央銀行の金準備管理上「主権・安全性・近代化」を象徴。

2026年4月 7日 (火)

醜い本性を隠す能力さえ失いつつある帝国



「全てが明らかになりますように」というのは長年世界のために私が祈ってきた言葉だ。その切なる願いが今叶えられようとしているが、真実は予想通り実に醜悪だ。

ケイトリン・ジョンストン
2026年4月2日

 ティム・フォーリーによる英文記事朗読を聞く。

 かつてアメリカ帝国の堕落ぶりを欧米人に理解させるのは大変だった。だが今や生々しい虐殺映像や経済に直接的影響を及ぼす狂気じみた悪質な戦争行為が誰の目にも明らかになっている。

 NATOの侵略が、ウクライナ戦争を積極的に引き起こしたこと、欧米諸国の介入がシリアの暴力や混乱に大きな役割を果たしたこと、あるいはアメリカの経済戦争がキューバ人やベネズエラ人の苦しみの大きな原因だったことを平均的な欧米諸国の人々に理解させるには多大な労力が必要だった。帝国の残虐非道な行為は幾重にも隠蔽されており、欧米諸国の権力構造を外国政権の虐待行為を傍観するだけの受動的な存在としてプロパガンダ担当者連中は描けたのだ。

 今やプロパガンダ担当者連中が使える材料はほとんどなくなり、そうしたごまかしはもはや不可能だ。アメリカ軍による二連空爆で子どもたちが爆殺された学校を、ありのままの姿以外に言い訳する術はない。欧米諸国が支援する虐殺が世界の目の前で何年も繰り広げられる生々しい映像に対して一体どれだけ言説を操作できるだろう。燃料や食料品に、もっと金を払いたいと欧米諸国の人々に思わせるプロパガンダなどもはやありえない。

 トランプの行為のおかげで、アメリカ帝国に関して、これまでずっと左派が正しかったように見えてしまうと元欧州議会議員ルイス・ガリカノがツイッターで不満を言っているのを見た。「我々リベラルなヨーロッパ人の多くは、ヨーロッパ極左が描くアメリカの風刺画(石油、帝国主義、他者を犠牲にして金儲けするだけの世界)に何十年も抵抗してきたのに、愚かな政権が現れて、風刺画を完璧に演じてしまった」と彼は言う。


 ガリカノの世界観丸ごと明白な事実、つまり、いわゆる「極左」が常に正しく、彼が崇拝する帝国が常に邪悪だった事実を認めない彼の能力に依存している。帝国が隠そうとしてきた、まさにその邪悪さゆえ真の姿を隠し通すのが益々困難になっているだけだ。

 あらゆる事実が益々明らかになり、透明性が高まりつつある。かつては内部告発者、調査報道記者、活動家、反体制派メディアだけがしていたことを今や帝国自身がしているのだ。これほど悪質な真実を、いつまでも隠し通せるわけがないからだ。嘘と腐敗と、果てしない殺戮によって成立している帝国が、人目に触れずにいられるはずがない。世界を支配するために必要な残虐行為は、いずれ白日の下に晒される運命にあったのだ。

 「全てが明らかになりますように」は長年この世界のために私が祈ってきた言葉だ。その切なる願いが今叶えられようとしているが真実は予想通り実に醜悪だ。

 全てが明らかにされるよう願っている。隠されていた全てが見えるようになるよう願っている。帝国について。我々の政府について。我々の文化について。我々の共同体について。我々の人間関係について。そして我々自身について。

 あらゆる虐待行為は、究極的に物事を正しく見抜く力の欠如に帰着する。政府が人々を虐待できるのは、腐敗や専制政治の力学が国民に明確に認識されていないせいだ。指導者連中が、自分たちや世界に一体何をしているのかを国民が本当に理解すれば、激しい反乱を起こすはずだ。家庭内暴力や家族内性的虐待は、加害者の行為を社会の他の人々が認識せず理解しない限り継続する。我々自身の虐待的な傾向も、トラウマ反応や不適応な対処メカニズムが潜在意識の奥底に隠されている限り持続する。


 我々自身や世界で実際に起きていることを益々意識するようになるにつれ、こうした機能不全な力関係は持続力を失ってゆく。今物事が醜く見えるのは真実が醜いからだが、真実が明らかになることによってのみ、我々は種として健全さと調和に向かえる。

 あなたに、これまで自分の心理を深く掘り下げた経験があるなら、このことが、あなた自身の経験の中でどう表れているかを実感しているはずだ。勇気を振り絞って自分の心の闇に踏み込み、人生を通して避けてきた不快な現実と真正面から向き合えれば心の傷を癒やせる。だが、あなたが、それらのことを無意識のうちに抱え込んできたのには理由がある。それらは恐ろしいもので、苦痛で、恥ずべきものだからだ。それらに向き合うのは、まるで世界の終わりのように感じられるかも知れない。だが意識の光の中に、それらを誘い出すことによってのみ、それらを完全に理解し、和解し、癒やされる。

 世界全体がそういう状態だ。はっきり認識し理解できない問題は、集団としての人類は解決できない。支配者連中は、報道機関のプロパガンダやハリウッドの心理作戦やシリコンバレーのアルゴリズム操作や政府の秘密主義といった影響力工作に膨大なエネルギーを注ぎ込み、物事に対する我々のしっかりした認識と理解を阻害している。

 だが今や全てが白日の下に晒されつつある。益々多くのことが明らかになりつつある。

 嘘とごまかしが次々暴かれ真実が明らかになるよう私は願っている。

_________________

 私の記事は完全に読者の皆様のご協力で成り立っている。もしこの記事を気に入っていただけたら、寄付箱に少しお金を投じられる方法がいくつか、ここにあるメーリングリストや、ソーシャルメディアや、書籍や、グッズや、各記事のオーディオ/ビデオ版へのリンクはこちらをクリックしてください。私の記事は全て、海賊版制作や再出版や翻訳やグッズへの使用など、あらゆる方法で自由にご利用いただける。全ての記事は夫のティム・フォーリーとの共著。

 ビットコイン寄付: 1Ac7PCQXoQoLA9Sh8fhAgiU3PHA2EX5Zm2

 画像はAdobe Stockより。

記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2026/04/02/the-empire-is-losing-its-ability-to-hide-its-ugly-nature/

----------

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名
[長期金利上昇、一時2.425% 「運用部ショック」以来27年ぶり。国債の利子率が高くなり、将来の利払い費が確実に増。日本は公的債務残高がGDP比で200%超と世界最大級、金利上昇は財政を直接圧迫→社会保障費・公共投資・防衛費などの他の支出を圧縮。増税の議論が活発化

2026年4月 6日 (月)

対イラン戦争はこのような形で起きると専門家たちは長年警告していた。



イランの報復がアメリカを不意打ちしたという報道が後を絶たないのは本当に驚きだ。私がこの問題に注目し始めてからずっと専門家や評論家連中は、アメリカがイランを攻撃すれば、イランはホルムズ海峡を封鎖し、アメリカの基地やエネルギーインフラを攻撃できると述べてきた。

ケイトリン・ジョンストン
2026年4月4日

 ティム・フォーリーによる英文記事朗読を聞く。

 タイム誌は、匿名情報源を引用し、ペンタゴンは先月から始まったアメリカ・イスラエル軍攻撃に対するイランの積極的報復に完全に不意を突かれたと主張する新たな記事を掲載し、次のように報じている。  
「ピート・ヘグセス国防長官をはじめとするトランプ政権の主要関係者は、イランが地域全体でアメリカとイスラエルの標的に行った報復攻撃の猛攻に驚愕した。攻撃対象となったのは、長らく攻撃対象外とされてきたクウェート、バーレーン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦や、イランのテロ組織を匿い、アメリカ・ハマス間の水面下外交の中継地になっていたカタールなどだ。この報復は、イランが形式的報復にとどまるという想定を覆した。開戦前の内部協議で、トランプ政権による過去の攻撃に対するイランの反撃が控えめだったのを根拠に、慎重な武力行使によりイランに損害を与えつつ、大規模戦争に発展させないという見解をヘグセス長官は示していた。ヘグセス長官の考えを知る人物は『彼は完全に不意を突かれた。それは確実だ』と言っている。」

 イランの報復がアメリカを不意打ちしたという報道が後を絶たないのは実に驚くべきことだ。私がこの問題に注目し始めて以来、専門家や評論家たちは、アメリカがイランを攻撃すれば、イランはホルムズ海峡を封鎖し、米軍基地や地域のアメリカ同盟諸国のエネルギー・インフラを攻撃できると述べてきた。

 いくつか例を挙げよう。

 2006年にオックスフォード・リサーチ・グループが発表した「イラン:戦争の結果」と題する論文は、アメリカによる攻撃を受けた場合、イランは多数の選択肢を持っていると警告し「中でも最も重要なのは、ホルムズ海峡を通る石油と液化天然ガスの輸送に影響を与えるイランの報復行動だ」と述べ、イランがそのような行動を取るのを阻止するのは「不可能でないにせよ困難で、攻撃への恐怖心だけでも石油市場に甚大な影響を与える」と付け加えていた。

 2007年にケイトー研究所が発表した「イラク戦争とイランの力」と題する論文は「イランはペルシャ湾で最大の弾道ミサイル保有数を誇り、ミサイルはイスラエル、サウジアラビアやイラクにある米軍基地に到達可能だ」と警告し「イランが『石油兵器』を使用する可能性もあると専門家は主張している。つまり、幅34キロのホルムズ海峡を封鎖し、サウジアラビアやクウェートや他の湾岸協力会議加盟国の港湾や石油施設に潜水艦ミサイルや対艦ミサイル攻撃をする可能性がある」と述べている。

 2012年のNPR記事「イランは世界で最も重要な石油輸送路を封鎖できるのか?」で、イランはホルムズ海峡を封鎖することが絶対に可能だと認め、テヘランはそれを具体的に可能にする「能力に投資してきた」と当時の統合参謀本部議長が述べている。

 コロンビア大学グローバル・エネルギー政策センターと新アメリカ安全保障センターが発表した「窮地に陥るか? アメリカ・イラン間の緊張が世界の石油市場に及ぼす影響」と題する論文は「湾岸地域の石油インフラの損傷やホルムズ海峡の一時的閉鎖」を含む可能性があるシナリオについて警告している。

 こうした評価をしていたのは、クーフィーヤを被った平和主義者連中ではなく、アメリカ帝国に完全に忠誠を誓う深く根を張った沼地の怪物連中だった。対イラン戦争に彼らが反対したのは、それが許しがたい大量殺戮の邪悪な行為だからではなく、帝国の権力構造にとって不利になるためだった。


 最近、対イラン戦争の結果は容易に予測できるとして、他の政権関係者が大統領に対し、対イラン攻撃というボルトンの主張を退けるよう警告していたとトランプ大統領の元国家安全保障担当補佐官だったジョン・ボルトンがツイッターで述べ「2018年から2019年にかけて、イラン政権転覆を私はできる限り訴えてきた。政権転覆に反対する理由として、トランプの側近連中は、イランがホルムズ海峡を封鎖する能力を持っているのを挙げることが多かった。これが起こり得るのを十分認識していたにもかかわらず、トランプは準備をしなかった」と語った。

 私は軍事訓練も専門知識も全く持ち合わせていない。軍事問題に関しては、インターネットにアクセスするだけの素人だ。それでもイランの行動には全く驚かない。専門家たちが警告していた通りの展開になっているのだ。教養があり物事を考えられる人なら、こんな事態を予見できなかったはずがない。もし予見できなかったと言う人がいるとすれば、嘘をついているか、とてつもなく愚かなのか、どちらかだ。

 トランプの戦争組織は、嘘つき、馬鹿、嘘をつく馬鹿、あるいは(おそらく)その三つが混在した寄せ集めで構成されている。

__________________

 私の記事は完全に読者の皆様のご協力で成り立っている。もしこの記事を気に入っていただけたら、寄付箱に少しお金を投じられる方法がいくつか、ここにあるメーリングリストや、ソーシャルメディアや、書籍や、グッズや、各記事のオーディオ/ビデオ版へのリンクはこちらをクリックしてください。私の記事は全て、海賊版制作や再出版や翻訳やグッズへの使用など、あらゆる方法で自由にご利用いただける。全ての記事は夫のティム・フォーリーとの共著。

 ビットコイン寄付: 1Ac7PCQXoQoLA9Sh8fhAgiU3PHA2EX5Zm2

 画像はAdobe Stockより。

記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2026/04/04/experts-warned-for-years-that-a-war-with-iran-would-happen-this-way/

----------

 デモクラシータイムス
トランプ自滅 暴君の末路と日本 (永田 浩三/小塚 かおる/布施 祐仁 1:53:05

より以前の記事一覧

その他のカテゴリー

エチオピア 911事件関連 AI Andre Vltchek BRICS Caitlin Johnstone CODEPINK Eric Zuesse Finian Cunningham GMO・遺伝子組み換え生物 ICE ISISなるもの James Petras John Pilger Mahdi Darius Nazemroaya Mike Whitney Moon of Alabama NATO NGO Pepe Escobar Peter Koenig Prof Michel Chossudovsky Saker SCO Scott Ritter Stephen Lendman Thierry Meyssan Tony Cartalucci/Brian Berletic TPP・TTIP・TiSA・FTA・ACTA Unz Review Wayne Madsen WikiLeaks William Engdahl wsws アフガニスタン・パキスタン アメリカ アメリカ軍・軍事産業 アルメニア・アゼルバイジャン イエメン イギリス イスラエル・パレスチナ イラク イラン インターネット インド イーロン・マスク ウォール街占拠運動 ウクライナ エプスタイン オセアニア・クアッド オバマ大統領 オーウェル カジノ カナダ カラー革命・アラブの春 キューバ ギリシャ クリス・ヘッジズ グリーンランド グレート・リセット サウジアラビア・湾岸諸国 シェール・ガス・石油 シリア ジーン・シャープ ソマリア ソロス タイ チベット チュニジア・エジプト・リビア・アルジェリア テロと報道されているものごと トヨタ問題 トランプ大統領 トルコ ドイツ ナゴルノ・カラバフ ノルドストリーム ノーベル平和賞 バイデン政権 バングラデシュ パソコン関係 ヒラリー・クリントン ビル・ゲイツ フィル・バトラー フランス ブラジル ベネズエラ ベラルーシ ホンジュラス・クーデター ボリビア ポール・クレイグ・ロバーツ マスコミ ミャンマー ユダヤ・イスラム・キリスト教 レバノン ロシア 中南米 中国 中央アジア 二大政党という虚構・選挙制度 伝染病という便利な話題 共産主義 北朝鮮・韓国 地球温暖化詐欺 地震・津波・原発・核 宗教 憲法・安保・地位協定 授権法・国防権限法・緊急事態条項 文化・芸術 新冷戦 新自由主義 日本版NSC・秘密保護法・集団的自衛権・戦争法案・共謀罪 旧ユーゴスラビア 映画 東ヨーロッパ・バルト諸国 東南アジア 民営化 無人殺戮機 田中正造 経済・政治・国際 英語教育 読書 赤狩り 通貨 選挙投票用装置 関税 難民問題 麻薬 麻薬とされるマリファナについて

お勧め

  • IWJ
    岩上安身責任編集 – IWJ Independent Web Journal

カテゴリー

ブックマーク

最近のトラックバック

無料ブログはココログ