Caitlin Johnstone

2023年12月 7日 (木)

ハマスは標的ではなく、口実だ

 これはハマスに対する戦争ではない。これは戦争ではない。民族浄化を推進するための軍事作戦だ。

ケイトリン・ジョンストン
2023年11月27日

『物語のマトリックスの端』からのメモ

 この英語記事の朗読を聞く(ティム・フォーリーによる朗読)。

 もし皆様が注目しておられたら、10月7日の攻撃近づいているという山のような情報をイスラエル諜報機関が無視し、イスラエル人を全く無防備まま放置し、イスラエル国防軍が無差別銃撃でかなりの数のイスラエル人を殺害し、そのイスラエル人死者の100%をハマスのせいにし、これら死全てが今や南にガザの人々を彼らの土地から追い出す正当化に利用されているのが分かるはずだ。全てのパレスチナ人をガザ地区から追い出すことどれほど素晴らしいかイスラエル当局語り続けながら、彼らが戻ろうとすると撃ち殺す

 ガザのハマスに対するイスラエル軍事作戦のあらゆる措置が、イスラエルが広大なパレスチナの土地からパレスチナ人を永久に追い出そうとしている場合に見られるはずのものと全く同じに見えるのは、一体何と異様な偶然だろう。

 これはハマスに対する戦争ではない。これは戦争ではない。民族浄化を推進するための軍事作戦だ。

 ハマスは標的ではなく、口実だ。

 イスラエルはハマスを一掃する狙いでガザを爆撃しているのではなく、ガザから一掃する狙いでガザを爆撃しているのだ。

 「約30,000人の勢力のうち、1,000人から2,000人のハマス戦闘員を殺害したとイスラエル軍は推定している」とガーディアン紙新記事は報じている

 もしハマスが「人間の盾」を使っていたとしたら、ハマスは民間人の中に隠れているはずなので、民間人を殺害すればハマスの死亡率も高くなるはずだ。しかしイスラエル国防軍は、ハマスにはほとんど触れずに、膨大な数の民間人殺害に成功している。もしかしたら、人間の盾について、彼らはウソをついているだけなのかも知れない。

 ガザの人々を北から南に避難させるという主張は彼らの命を守るためだったが、今や、彼らが北に戻ろうとすると、イスラエル軍に撃たれて殺される。これに対する新しい主張は一体何だろう? 命を救うために殺すのだろうか?

 2005年にイスラエルが「撤退」したから、ガザは占領されていないと言うのは、刑務所の独房内に厳密には看守がいないから、囚人は自由だと言うのと同じだ。

 イスラエルは故意に民間人を殺害していると私が言うたびに、イスラエルを擁護する人々の私への書き込みの半分は「いや、彼らはウソつきではない」と言い、残り半分は「そう、それは良いことだ」だ。

 イスラエルは人種差別主義のアパルトヘイト国家だとイスラエル支持者に言えば、彼らはそれを否定するだろう。ガザ地区やヨルダン川西岸地区のパレスチナ人に対する階層的社会制度や抑圧を指摘すれば、パレスチナ人全員猿のような野蛮人で、自分らしく振る舞えないからだと連中は言うだろう。

 ガザとは関係ないニュースだが、それを言ったかどで私たちの多くが何ヶ月も悪口を言われ中傷されてきたことを、ウクライナ議会のゼレンスキー大統領の政党党首が公式に認めた。ウクライナでの戦争初期、キーウがウクライナ中立を約束するだけで良い和平協定が進行中だったが、その協定が欧米諸国の圧力で放棄されたことだ。

 ウクライナにおける欧米の不正行為の明白な証拠をあなたが指摘し、ロシア・プロパガンダだと非難されたとしても心配ご無用、十分長く待てばウクライナ当局者が最終的に出てきて、まさにあなたが言ったことを正確に言い、あなたが正しいと証明するだろう。

 そして今ウクライナ最高司令官が戦争を「膠着状態」と呼ぶ中、ワシントンはキーウに戦闘を終わらせる交渉を迫り始めている。紛争開始時に提示された和平協定を受け入れるのを許された場合より遙かに多くのものをウクライナが放棄しなければならなくなるのは確実だ。

 全ての死と破壊は一体何のためだったのだろう? 何の役にも立たない。全て無意味だった。「ロシアを血まみれ」にし、ヨーロッパとアジアにおける地政学的狙いを推進するアメリカ帝国の願望さえなければ容易に回避できたはずの無意味な流血で、若者世代全員が戦争機械に放り込まれたのだ。

 ウクライナからガザまで、アメリカ帝国主義の戦争機構が全てを悪化させている。

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 画像ガザ・パレスチナから(パブリックドメイン)

記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2023/11/27/hamas-isnt-the-target-its-the-excuse/

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 耕助のブログ

No. 1997 『恐怖だ!恐怖だ!』、パレスチナに再訪

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

ガザの軍事情勢。多くは即イスラエルが制圧と思った。だが違う。ガザ市約3分の1は依然イスラエル軍の支配下にない。ハマスには2万7000人―4万人の戦闘員。イスラエルは現在南部を空爆、死傷者は増加、国際的な圧力によりIDFが長期的に北部戦略を再現するのは難しい

 日刊IWJガイド

「自由と民主主義と法の支配は看板のみ! ウクライナのゼレンスキー大統領は、政軍の全権を握る独裁者へと向かっている!

【本日のニュースの一撃!】

【第1弾! ザルジニー総司令官ですらレポートで実情を書けなかった、人口動態上のウクライナ軍の現実! ウクライナの多くの旅団は50代の老兵で占められている! ゼレンスキー大統領の与党議員は、ウクライナ女性に前線に行くよう指示! しかもなんと、米国NATOが、ウクライナの徴兵制を10代の若者や年配の男性、女性にも拡大するようにウクライナに要求していた!】ウクライナ民族を滅亡させても構わないという欧米の異常な人権感覚!! ウクライナの最大の敵は、NATO・欧米なのではないか!? これでも日本政府・日本国民は、欧米・ウクライナを支持するのか!?(『ロイター』2023年12月4日ほか)

2023年12月 6日 (水)

戦争はもはや抽象化されていない

 爆弾の現実や爆弾が人体に及ぼす影響の全てに詳細な個人的関係を持った後、人は再び元の状態に戻ることはできない。何百万人もの西洋人の目が永遠に変わったのだ。

ケイトリン・ジョンストン
2023年11月29日

 この英語記事の朗読を聞く(ティム・フォーリーによる朗読)。

 手痛い反ユダヤ主義非難の中、公的イメージを救う必死の取り組みで、イスラエルへのマスクの謝罪巡礼中、国防総省請負業者イーロン・マスクと戦争犯罪人ベンヤミン・ネタニヤフは会話をTwitterで放送した

 この「会話」は実際は独白のようなもので、イスラエル指導者は明らかなアメリカ訛りでだらだらしゃべり続け、マスクはあらゆる点で彼に従順に同意した。講演中、イスラエルによるガザ虐殺が始まって以来、世界中で続いているパレスチナ支持の抗議行動について不満を漏らしながら、強調する価値があることをビビは言った。

 「大規模デモが行われている」と15時55分当たりでネタニヤフは言った。「シリアやイエメンで100万人以上のアラブ人やイスラム教徒が殺害され、爆撃で死ななかった人々の多くが餓死した時、ロンドンのデモはどこで行われたのか? パリでは? サンフランシスコでは? ワシントンでは? 一体どこで?」

 「彼らはパレスチナ人など気にしていないというのがその答えだ。彼らはイスラエルを憎んでいるのだ。」とネタニヤフは言った。「そして彼らはアメリカが憎いので、イスラエルを憎んでいるのだ。」

 「イエメンやシリアをめぐる抗議行動はどこであったのか?」という議論をイスラエル擁護論者から何度も繰り返し聞くが、その主張は本質的に、これらの国々での大量殺戮に抗議した人はほとんどいないのだから、ご褒美に、イスラエルは少々虐殺すべきだというものだ。

 まさにガザでの流血と同様、イエメン、シリア両国での流血はアメリカ介入主義に促進された不都合な事実を避ける傾向があることを含め、いくつかの理由でこの主張は愚かだ。シリア内戦は欧米同盟と地域の提携相手がダマスカス政権打倒を期待し、過激派派閥に供与された武器がシリアに溢れ込み、イエメンでのサウジアラビア戦争犯罪はアメリカと同盟諸国に全面支援されたからこそ起こり得たものだった。

 というのも、ガザでの虐殺が特別に注目を浴びる全く正当な理由が多々あるからだ。最近のニューヨーク・タイムズ記事「イスラエルの集中砲火を浴びて歴史的勢いで殺害されているガザ民間人」で、ガザにおけるイスラエルの行動は、シリアやウクライナのような場所での戦争より遙かに多くの民間人を、遥かに迅速に殺害しており、今世紀の他の紛争とは全く異なるとローレン・レザービーは説明している。先週CNNインタビューで、ガザはこれまで見た中でも最悪の人道危機で、カンボジアでのキリングフィールドより酷いと国連緊急援助調整官マーティン・グリフィスは述べた。この紛争は異なっているがゆえに異なる扱いを受けている。

 この爆撃作戦が他のものより遙かに多くの大衆の反発を受けているもう一つの理由は、親パレスチナ運動が何世代にもわたり築き上げられてきたのに対し、欧米諸国が爆弾を使って国を荒廃させる時、それは通常「同意のでっち上げ」から実行まで非常に迅速に移行する、素早い困難な試練だからだ。堕落した戦争の正当化でウソをつかれたと人々が気づく頃には、帝国はたいてい2つか3つ新たな戦争を控えている。イスラエル・パレスチナ問題は、何十年間も、そこにあり続けていたため、大衆の反対を蓄積する時間があったのだ。一度パレスチナの窮状を知った人は、それに対する支持を止めることはめったになく、新たに目を開かれた人は、一生この問題に目を向け続ける。

 だが、おそらくこの主張の最も愚かな点は、最終的に、それを言っている人々の思惑に反して機能するという事実だ。イスラエル擁護者連中は「イエメンとシリアを巡る抗議行動はどこであったか」と問い続けているが、ガザ虐殺の結果、アメリカに中央集権する権力同盟の犯罪性に目覚め始めた何百万人もの人々が徐々に同じ疑問を問い始めている。

 ガザへの攻撃は、余りに際だって恐ろしいもので、人々のソーシャルメディア投稿でリアルタイムで放送されるので、何年にもわたり邪悪な戦争に次ぐ邪悪な戦争に同意していた世界中の何百万人もの人々がプロパガンダで引き起こされた昏睡状態から抜け出しつつある。イスラエル・パレスチナ紛争について騙されていたことに人々は気づき始めており、他にどんなことで騙されていたのか疑問に思い始めている。「イエメンやシリアを巡る抗議行動はどこにあったのか」と彼らに尋ね続ければ、やがて彼らはそれら紛争について調べ始め、その中で自国政府が果たした役割を学び始めるだろう。「そうだ。イエメンやシリアを巡る抗議行動は一体どこであったか??」

 「ガザでの戦争は欧米の偽善に対する強烈な教訓だった。決して忘れ去ることはできない。」という題のガーディアン新記事で「私が考え得る限り初めて、欧米諸大国が自分が奉じる何らかのグローバル規則体制があるふりを十分できなくなっている。彼らはもっぱら「例外はあるし、それが現実だ」と言っているようだ。それは説明できないし、いつかそうならなくなるまで続くだろうが、それはイスラエル当局がその気になった時のようだ」

 「なぜこれほど多くの無実の人々が死ななければならないのかについて説得力ある説明にたどり着けないのは、事件が余りに急にエスカレートしたからだ」とマリクは付け加えている。「ガザへの攻撃のペースを決め、正当化の理由を準備し、最終的に全てが終わったら、時と集中力の持続時間の短さが強い衝撃を薄めてくれると期待する余裕はなかった。ガザは極端に不都合なほど激しい紛争だった。この地域は人口密度が高いため、民間人の犠牲者が多すぎるし、死傷者を正当化する唯一の理由であるハマスの能力を弱体化させた証拠は少なすぎる。

 これは、なぜ自国政府の他の犯罪行為に対して断固たる抵抗がなかったのか、欧米の戦争機構を新たに批判する人々が慎重に考えるよう求められている、ある種の政治的瞬間だ。腐敗した戦争行為への同意でっち上げを仕事とするプロパガンダ屋連中にとっての悪夢が待ち構えているように見える。

 帝国が気づこうとしていることの一つは、欧米国民が戦争意欲をすっかり失っていることだ。ベトナム戦争以来、「人道的」戦争への同意基盤を構築するため実施されてきた、あらゆる不都合な情報の入念な削除や、ビデオ・ゲーム化や、プロパガンダが、わずか数週間のうちに無に帰したのだ。

 爆弾の現実と爆弾が人体に及ぼす影響の全てに個人的に密接に関係し、その後再び元の状態に戻ることはできない。何百万人もの西洋人の目が永遠に変わったのだ。

 「戦争」はもはや抽象化されていない。

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 画像ガザ・パレスチナから(パブリックドメイン)

記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2023/11/29/war-is-not-abstracted-anymore/

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 東京新聞朝刊一面

秘密保護法10年 「戦える国」へ変質続く は事実ではない!
秘密保護法10年 「戦わされる国」へ変質続く が事実!

 スコット・リッター氏「ガザ停戦が中止されればイスラエル内戦でネタニヤフは排除される。」

Scott Ritter: Netanyahu will be overthrown in Israeli civil war if the ceasefire in Gaza is canceled 21:5

 Alex Christoforou YouTube 冒頭は、ジェイク・サリバン「ウクライナ支援資金を工面する必要がある」アメリカ合衆国行政管理予算局シュランダ・ヤンが書いた議会宛文書を紹介。

No magical pot. WaPo; Ukraine losing, blame game begins. The Putin, Macron, Elensky; Rizz score. 46:10

 寺島メソッド翻訳NEWS

米国がガザでのこの戦争を必要としている理由とは?

 平和のための連続学習会 Movie IWJ 大本営広報部大政翼賛会では決して報じない歴史的事実。

【前半】平和のための学習会 塩原俊彦さんが語る「ウクライナ戦争をどうみるか」 53:46

【後半】平和のための学習会 塩原俊彦さんが語る「ウクライナ戦争をどうみるか」 44:36

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名 Moon of Alabama最新記事と同じ話題。

一部のトレーダーが(ハマスによるテロ攻撃を事前に知り、(暴落するイスラエル株の)大幅な空売りで利益を得た可能性、米国でも攻撃の5日前イスラエルに関連する最も人気のあるファンドの空売りが「大幅に」「異常に」急増。9・11時同様現象発生。この時は元CIA関係者関与の報道。

 Moon of Alabama

Right Before Hamas Attacked Someone Shorted Israeli Stocks And Funds

2023年12月 5日 (火)

帝国の堕落で衝撃を受けるのを決してやめてはいけない

 皆様が支配者の行動にいまだ衝撃を受けて動揺しておられるなら実に健全な兆候だ。それは連中がまだあなたを手に入れていないことを意味する。

ケイトリン・ジョンストン
2023年11月23日

 この英語記事の朗読を聞く(ティム・フォーリーによる朗読)。

 戦闘の一時停止で、ジャーナリストがガザに入り、イスラエルの犯罪を世界に曝露するのを可能にしてしまうのではないかとバイデン政権が懸念しているという私の記事を友人がシェアしてくれた。

 そういったことに驚かされる能力を意識的に養っていると私は彼に伝えた。世界最強力な連中が、普通の人間にとって世界を酷い場所にするために常に新しい革新的方法を見つけ出すのを見て驚くのをやめたら、あなたの中でそれが何らかの形で当たり前化されていることを意味する。連中が世界に与える他の全ての恐ろしい悪に加えて、あなたの人間性の重要な部分まで盗むのに連中が成功したことを意味する。

 帝国の残忍さに、もはや衝撃を受けないのは、低体温症の末期に落ち込んで、体が震えなくなった時や、飢餓の後期段階で空腹感が消えた時など、何か不健康なことが起きているという直感に対する兆候だ。これは拒否すべき状態を、体が無理やり拒否するのではなく、あきらめてエネルギーを節約しようとする方向に移行していることを示している。

 毎日ひがな一日、帝国機械の最も醜い部分を私は見つめているが、それが私を鈍感にすることは拒否している。怪物どもは世界から実に多くのものを奪ったが、彼らがそれも奪うのを私は拒否する。あんなふうに人間性を奪われるのは嫌だ。

 健全な世界とはどのようなものか、正気とはどのようなものか、物事はどうあるべきか私は知っている、そして、この文明の病が明らかになった時、自然に不快に感じる炎を自分の中に灯し続けるのは神聖な義務だと私は考えている。

 これを当然のこととして受け入れるのを私は拒否する。私は帝国の虐待によって新たな怪物が現れるたび、この世に疲れ深い溜息をつくことしかできない硬化しうんざりした人間の抜け殻に変えられるのを私は拒否する。今も白熱した怒りが湧き上がる。今も目に白く熱い涙が浮かんでくる。

 彼らにそれを奪わせるわけには行かない。心をかたくなにし、目を見えなくさせるわけにはいかない。我々は正気で健全な世界のために、我々自身のためではないにせよ、我々の子供たちのために、そして我々が決して会うことのない未来の世代のために、炎を燃やし続けなければならない。

 あなたが、まだ支配者の行動に衝撃を受け、動揺しているなら、非常に健全な兆候だ。それは連中がまだあなたを手に入れていないことを意味する。それは連中があなたの炎を消すのに成功していないことを意味する。

 何としても感受性を守らなければならない。我々は狂気を本能的に拒絶し続けなければならない、なぜならそれが我々を故郷と呼んでいるからだ。それこそが我々を健康な世界へと導いているのだ。それこそが、我々がそこへ向かって戦うとき、一度に一つの小さな、ほとんど取るに足らない勝利を導くのだ。

 もし彼らが今日、まだあなたの炎を消し去っていないなら、それは人類にとってまた一つ小さな勝利だ。健康への小さな一歩だ。
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 画像はAdobe Stock経由(サイズに合わせてフォーマット済み)。

記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2023/11/23/never-stop-being-shocked-by-the-depravity-of-the-empire/

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 Alec Christoforou youtube 冒頭はオースチン国防長官。「ハマスにもプーチンにも勝たせない。イスラエルという不沈空母を沈ませてはならない。」リンジー・グラハム議員、ガザ破壊について問われ「ガザは東京やベルリンのようになる。」「アメリカ人は気にしなかった。」

Austin, strategic defeat. $50B to MIC, jobs in USA. NATO, bad news. Arestovich, coup Maidan 3. 45:13

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

河村建夫・元官房長官週刊ポストに「官房機密費」を語る。国対(国会対策委員会)とかですね、──野党対策に使われると言いますー「まあそんなところです」年間約10億円あります。内閣総務官が引き出して官房長官室の金庫にしまう。官房長官が引き出して様々な用途に使う。

「ハマスの大規模攻撃をイスラエルの情報当局が察知していないはずがない」が当初の疑念。「エリコの壁」と名付けた約40頁のハマス側青写真が存在。これによりハマス正確に実施。事前演習もイスラエル側察知。ハマス攻撃でイスラエル死者1200名。真珠湾攻撃米側死者2,334人

 日刊IWJガイド

「本日午後7時から岩上安身による京都大学名誉教授・ワクチン問題研究会代表理事・福島雅典氏インタビュー(後半)を撮りおろし初配信!」

【本日のニュースの一撃!】

【第1弾!「第二のナクバ」が進行中! イスラエルのアイェレット・シャケッド元内務大臣が、イスラエルの本音を激白!】「パレスチナ人200万人に出て行ってもらう必要があります。率直に言って、これがガザの解決策です」! さらに、元国家安全保障会議議長で現国防相顧問のギオラ・エイランド少将は「イスラエルはテロ組織と戦っているのではなく、ガザ国家と戦っているのだ」という記事を中道派の新聞に掲載! ここまで当事者のイスラエル高官が「ガザ国民」と戦っていると公言しているのに、日本のメインストリームメディアは、相変わらず「イスラエル対ハマス戦争」と矮小化して報じ、民族浄化の現実と、イスラエルの残酷な国家意志と国際法違反の戦争犯罪を伝えない!(『X』、2023年11月22日)

2023年12月 3日 (日)

イスラエルの蛮行はあまりに衝撃的で、時に受け入れるのが困難

 この生きている悪夢に何か前向きなことがあるとすれば、それは地球を揺るがすほど醜く、世界を揺るがすかもしれないことだ。

ケイトリン・ジョンストン
2023年11月30日

  この英語記事の朗読を聞く(ティム・フォーリーによる朗読)。

 イスラエルの犯罪はあまりに恐ろしいので、最初自分が何を見ているのかさえ理解できないことがある。ただ自分が見ているものを少しでも理解しようとして、突然宇宙人や靴職人の妖精レプラコーンか何かを見た時のように人はそれを見つめる。

 昨日、ハマスとの人質交渉でパレスチナ人捕虜の解放を祝ったために、エルサレムでイスラエル軍に撃たれた十代の少年に関するスカイニュース報道を見ていた時、それが私に起きた。見ていて自分が見ているものを誤解しているに違いないと思った。イスラエルがひどいことをしているのは知っているが、この話は、彼らが何か嬉しい気分で子供を撃ったというものではない。

 そして、この二ヶ月間に何度も起きたことと同様私は見続け、そう、それは確かに起きたことだと分かった。エルサレムのFleur Hassan-Nahoumフルール・ハッサン・ナフーム副市長は「殺人未遂犯釈放の祝賀会は行わないという決定の一環だ」と述べ銃撃を擁護し(これは実際は取り引きの一部ではなくイスラエル国家安全保障大臣が出した命令に過ぎない)「我々は殺人未遂犯の釈放について話している」と不誠実に主張している(大多数は有罪判決を受けていない)そして彼らに対する告訴に対する適正手続きは拒否されている)。

 副市長発言の映像を見たバンドのEve6は感想をうまくまとめてTweetした。「この映像の注目すべき点は、彼女の自信だ。『十代の若者が祝っていたから撃った』のは妥当だと人々が納得できると、彼女はこの上ない自信を持っているのだ」

 今月初めイスラエル国防軍がガザのアル・ナスル小児病院を襲撃した後、5人の未熟児が飢えと寒さと放置で死ぬに任され、一時停戦で病院への出入りが許可された際、彼らの腐敗した遺体が発見された。乳児は換気用と点滴用のチューブにつながれていた。イスラエル軍兵士がアル・ナスル小児科病院を襲撃し、医師に退去を命じてから17日後だ。
https://t.co/IBLdmH0kvJ
 Electronic Intifada (@intifada) 2023年11月29日

 今月始め、イスラエル国軍がガザのアル・ナスル小児科病院を襲撃し、放置されて亡くなった五人の未熟児について読んで私は同じ経験をした。子供たちの腐乱した遺体は、一時停戦で、病院の出入りが可能になった後、ようやく発見されたのだ。信じがたいほどの狂気の沙汰だ。彼らは小児病院を襲撃したのだろうか? そして彼らはそこに赤ん坊を置き去りにして死なせたのだろうか? 何ということだ??

 今このことを我々が知っている唯一の理由は、戦闘が休止し、ジャーナリストが建物にカメラを持ち込み、亡くなった乳児を世界に見せられたからだ。これは「一時停止の意図せざる結果で」「ジャーナリストが広範にガザに出入りし、ガザの惨状を一層明らかにし、世論を反イスラエルに変える機会を与える」のを懸念しているとホワイトハウスは述べたという停戦直前のポリティコ報道を思い起こさせる。

 実際、戦闘の一時停止が始まって以来、世界はロイターやワシントン・ポストなどの主流メディアから街区から街区へと広がるイスラエル軍の爆弾により完全に破壊された広大な都市地形を暴露するドローン映像を受け取っている。10月7日以来のイスラエルのガザ攻撃によって引き起こされたあからさまな無差別破壊を見れば、イスラエル国防軍が標的にしているのはハマスではなく、ガザそのものなのは明らかだ。

 停戦が始まって以来、自分がどれだけ眠っているか驚いている。だから、あまり書けていない。画面に映し出される信じられないような恐怖を何週間も見つめるのは、そういうことに敏感な人にとって体に負担がかかると思うので、機会がある時にはできるだけ体を休ませている。

 そして、この全てが展開されるのを、私はここメルボルンの自宅で安全に見守っている。この二ヶ月、この恐怖の真っ只中にいて、その過程で失った家族、友人、隣人を悲しみながら、生き残るための最善の方法を見つけようとすることがどんなものか私には想像もつかない。これから起きる暴力、病気、剥奪を生き延びたにせよ、この人々全員一生付きまとう深いトラウマを抱えるのだ。

 これは驚くほど醜く、停戦が終わればもっと醜悪になるかもしれない。この生きている悪夢に何か前向きなことがあるとすれば、それは地球を揺るがすほど醜く、世界を揺るがすかもしれないことだ。

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 画像はアドビ・ストックから。

記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2023/11/30/israels-savagery-is-so-shocking-its-sometimes-hard-to-take-in/

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 The Jimmy Dore Show 冒頭は、様々な国々が問題だと言うネタニヤフの映像。本当に問題なのは本人。

Netanyahu Says He Wants Wars With Iran, Iraq, Libya & Russia! 13:27

 The Chris Hedges Report

The Chris Hedges Report with Columbia University Professor Rashid Khalidi on Zionism's 100-year war against Palestinians. 1時間

 アル・ジャジーラ ガザの「地上地獄」

‘Hell on Earth’ in Gaza: Israel strikes hit Deir el-Balah

 植草一秀の『知られざる真実』 流行語大賞、大衆の注目を逸らすための世論工作。国民に深刻な影響を与えるものは排除する。

流行語大賞と資本主義

2023年12月 2日 (土)

イスラエルが*殺した*のと同じ人数の子供を*移住*させたかどで戦争犯罪人と宣言されたプーチン

 実際のところ、やりたい放題の専制君主に世界は支配されており、アメリカに中央集権する権力構造のプロパガンダとして機能するマスメディアにより連中の行動は正当化されている。

ケイトリン・ジョンストン
2023年11月25日

 この英語記事の朗読を聞く(ティム・フォーリーによる朗読)。

 ガザで殺害された子供の総数が、紛争地域から移住させたかどで国際刑事裁判所(ICC)がロシアのウラジーミル・プーチン大統領を起訴した子供の数を上回ったことは、歴史のこの時点で注目に値するだろう。

 ガザ当局による最近の推計では、過去7週間にイスラエルの爆撃作戦によって殺害されたパレスチナ人の子供の数は、6000人をわずかに上回る。この数字はガザ・メディア・オフィスからのもので、通常そのような数字を報じるガザ保健省が、爆撃による通信途絶で、死者を正確に数える能力を失ったため未確認推計しかできない。

 皮肉にも、アメリカのイラク侵略20周年にあたる今年3月、ICC判事がウクライナでの戦争犯罪でプーチンを起訴する逮捕状を発行した。容疑はウクライナの子供約6000人をロシア国内の「再教育」施設に「不法に移送」したことだ。

 グレイゾーンが当時報じた通り、ICCの起訴は、多くの矛盾や欠陥や、アメリカ国務省から資金提供を受け重大な利益相反に満ちているイェール大学HRL(人道研究所)報告書に基づいている。報告書自体「子供の虐待に関する文書は見つからなかった」こと、そして、ほぼ全ての子供が適時に家族のもとに返されたことを認めている。

 しかし、たとえこれら指摘が全てウソで、6000人のウクライナの子供をウラジーミル・プーチンが違法に誘拐してロシア人に変えたとしても、それは子供がいっぱいで知られている地域に強力な爆弾を投下して彼らを殺害するより悪いことだろうか? なぜ一方は戦争犯罪で、もう一方は明らかに問題ないのだろう? 結局、ロシアはイスラエルと同様ICCローマ規程の締約国ではないのだ。

 最近の国連報告書は「ハマス戦闘員がイスラエルを攻撃した10月7日以降、ガザで殺害された14,000人以上のうち67%が女性と子供えと推定されている」と述べている。仮に14,000人と仮定し、イスラエルに殺害された男性それぞれがハマス戦闘員だったと不愉快なほど寛容な仮定をしても、わずか七週間の爆撃で殺害された民間人総数は、その67%、9380人にのぼる。

 ウクライナでの戦争が始まってから21カ月で殺害された民間人数は約10,000人だと国連は推定している。殺された子供の総数は約560人だ。

 この数字は、ウクライナでロシアが行っているより、ガザ地区で、イスラエルが遥かに遥かに残忍で犯罪的振る舞いをしていることを示しているが、ハーグでロシア指導者の訴追だけ望むよう我々善良で忠実な国際社会のメンバーは期待されているのだ。

 実際のところ「国際法」は意味ある形では存在せず、だからこそ、ICCによって実際に拘禁されている人々は、常に弱い国々(圧倒的にアフリカ)出身なのに、強力な政府はいつもそれを無視するのだ。おそらく、ハーグ侵略法としてよく知られているアメリカ政府の米国軍人保護法ほど、この力学を例示するものはないだろう。2002年のこの法律は、戦争犯罪で訴追しようとするICCの試みからアメリカまたはアメリカと同盟関係にある軍人を解放するための軍事力行使を認めている。「アメリカと同盟関係にある」ということは、表向きイスラエル軍も含まれる。

 本当のところ、世界は、やりたい放題の専制君主に支配されており、彼らの行動は、アメリカに中央集権する権力構造のプロパガンダとして機能するマスメディアに正当化されている。評論家連中は、遥かに大きなイスラエルの犯罪を擁護し、矮小化し、曖昧にしながら、ロシアの犯罪に涙を流し、悲嘆するのだ。

 私はロシア政府擁護に特に関心を持ったことはない。私が関心を持っているのは、私が暮らす地球規模の権力構造の殺人性と、殺人を続けるために使われる全てのウソ、二重基準、偽善に反対することだ。

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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2023/11/25/putin-was-declared-a-war-criminal-for-relocating-the-same-number-of-children-israel-just-killed/

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  プーチン大統領には逮捕状を出すが、ネタニヤフ首相の戦争犯罪は放置するICCなるエセ司法組織。

 Alex Christoforou youtube ロシア外務省報道官マリア・ザハロワが搭乗する航空機の領空通過をブルガリアが拒否し迂回をしいて彼女は激怒。

Blinken, Israel needs a plan. Bulgaria blocks Zakharova. Ukraine on defense. THE PUTIN winning. 39:38

 ブルガリア、ロシア外務省報道官を乗せた飛行機の運航を禁止

 The Chris Hedges Report 挿絵が秀作。

Israel Reopens the Gaza Slaughterhouse

 Niftyニュース

米国防総省 空軍仕様のオスプレイの飛行停止を発表 海兵隊・海軍仕様は対象外

 日刊IWJガイド

「12月です! 12月こそ皆さまのご寄付・カンパが、毎月の月間目標額400万円に届きますようによろしくお願いいたします!」

【本日のニュースの連撃! 2連弾!】

【第1弾! あの『エコノミスト』がウクライナの敗北を認めた! 日本メディアも一斉に方向転換か!?】(『日経新聞』11月30日ほか)

【第2弾! 欧州委員会がロシア経済は2023年末までに成長すると認定! 欧州委員会のロシア経済の2023年の成長率予測は2%!】ドルの基軸通貨維持のために米国がつくりだした国際金融システムの一角、IMFはすでにプラス2.2%と予測! ギリシャ債務危機を作り出し莫大な富を手にした米国のユダヤ系金融機関ゴールドマン・サックスは3%台と予測している! 制裁を課せられた上でなお、日本1.3%よりも米国2.2%よりも成長率が上のロシア! ロシア中央銀行初の女性総裁ナビウリナ氏の手腕が光る!(『Sputnik日本』2023年11月30日ほか)

2023年12月 1日 (金)

戦闘の一時停止で、ガザで起きていることをジャーナリストに見せるのをホワイトハウスは恐れている

 事実と真実に大衆が一層気づくようになるのを連中は懸念している。

ケイトリン・ジョンストン
2023年11月23日

 この英語記事の朗読を聞く(ティム・フォーリーによる朗読)。

 イスラエル軍が拘束している50人の人質と引き換えに、ハマスが拘束している150人の人質を解放する四日間の停戦にイスラエルとハマスは、合意したと報じられている。

 「バイデン政権高官、人質取り引きで戦略がうまくいっている証拠を見る」と題する記事で、この取り引きを「この紛争における政権最大の外交的勝利」と表現し、バイデン意思決定の「正しいことの証明」とホワイトハウス当局者は呼んでいるとPoliticoは報じている。数日間子供を殺さないという最小成果に対する実に不適切なレベルの言葉の自慰だ。

 この報告書の多くの段落に挟まれているのは、今日ソーシャルメディアで大きな注目を集めている一文であり、Politico情報源によると、イスラエルがこの飛び地もたらした惨状について報道するためジャーナリストがガザに入るのを可能にするのではないかという恐れから、政権内では戦闘の一時停止に抵抗があったと述べている。

 「そして、この一時停止がもたらす意図せざる結果に関して、政権内には懸念があった。多数のジャーナリストがガザに入り、ガザの惨状をさらに明らかにし、世論を反イスラエルにする機会を与える結果になることだ」とPoliticoは報じている。

 言い換えれば、イスラエルによるガザでの民間人虐殺を一時的に停止すれば、イスラエルによるガザでの民間人虐殺の真実をジャーナリストが報道できるようになるのをホワイト・ハウスは懸念しているのだ。事実と真実に大衆が一層気づくようになるのを連中は心配しているのだ。

 言うまでもなく、自分が歴史の正しい側に立っていれば、時事問題に関する真実をジャーナリストが報道し、それによって自分の思惑に対する国民の支持を損なうのを心配することは普通ない。しかし、アメリカとイスラエルは常に正しくない側に立っており、だからこそ、アメリカ戦争犯罪について良いジャーナリズム活動をしたかどで、アメリカ帝国は現在ジュリアン・アサンジを投獄しており、ジャーナリストを脅迫標的にする何十年にもわたる歴史がイスラエルにあるのだ。

 2021年のイスラエルのガザ爆撃作戦では、イスラエル国防軍は、この飛び地の20以上のパレスチナ報道機関AP通信やアルジャジーラなどの国際メディアが入居する棟を標的にしたと報じられている。現在の猛攻撃で、イスラエルは何十人ものパレスチナ人ジャーナリストを殺害しており、時には彼らが家族と暮ら住宅さえ積極的に爆撃している。不都合な報道記者を抹殺するイスラエル国防軍作戦を、ジャーナリストにとって、これまでで、あらゆる場所で史上最悪の紛争だとジャーナリスト保護委員会が呼ぶ結果になっている。

 

 言説を支配する者が世界を支配するのを両国政府が理解しているからこそ、アメリカもイスラエルも、マスコミをこのように攻撃しているのだ。権力が何が起きるかを支配しているのに対し、究極の権力は、起きていいることを人々がどう考えるかを支配するのを連中は理解している。人の意識は精神的な物語に支配されているので、社会の支配的物語を支配できれば、人を支配できるのだ。

 これが、権力者連中が、権力の座にとどまれる理由だ。連中はこのことを理解しているが、我々一般大衆は概して理解していない。だからこそ連中はマスコミ・プロパガンダを絶え間なく我々に浴びせ、インターネット検閲に取り組み、ジュリアン・アサンジを刑務所で苦しめ、ジャーナリストをイスラエルが頻繁に殺害し、世界中のニュース記者がカメラをガザに持ち込んだらどうなるかホワイトハウスが恐れているのだ。

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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2023/11/23/white-house-fears-pause-in-fighting-will-let-journalists-see-whats-been-happening-in-gaza/

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 The Middle East's Changing Tides: Farewell to American Dominance | Ray McGovern 1:08:58

 アイゼンハワーは大統領退任演説で「軍産複合体」の存在とその高まる影響力を抑え込なければならないと警告した。
 この状態に対抗するのは、正しい情報を持った国民だ。ところが実際は軍産複合体どころか、「軍産・議会・諜報・メディア・アカデミア・シンクタンク複合体」(MICIMATT)によって言論は完全封殺されており、人々は正しい情報を知ることができない状態なため、あるべき反対が存在しない状態だと彼は指摘している。この用語ミキマトMICIMATは21:30のあたりで使われている。長いyoutubeだが、属国大本営の虚報番組を一ヶ月見るより遙かに有意義。

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

私の『戦後史の正体』より。・中曽根元首相は著書で「キッシンジャーは “ロッキード事件は間違いだった”と密かに私にいいました。・バンカー駐南越大使と会談、その時の 'キッシンジャーの発言「Of all the treacherous sons of bitches, the Japs take the cake」

 日刊IWJガイド

「本日から12月です! 11月は非常に厳しい財政状況となりました! IWJが倒れてしまう前にご支援ください!」2023.12.1日号

【IWJ・Ch5】14:30~「平和のための学習会 塩原俊彦さんが語る『ウクライナ戦争をどうみるか』」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

「平和のための学習会実行委員会」主催の講演会を中継します。これまでIWJが報じてきたウクライナ関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/ukraine

2023年11月26日 (日)

これがアメリカ帝国の本当の顔だ

 ひどいイスラム嫌悪の辛辣な言葉で露天商を罵倒する男にスポットを当てて「この人種差別主義者野郎を特定するのを手伝ってください」という映像を誰かがアップロードし、彼がアメリカ国務省のイスラエル・パレスチナ問題局元副局長であることが判明した。

ケイトリン・ジョンストン
2023年11月22日

 この英語記事の朗読を聞く(ティム・フォーリーによる朗読)。

 ひどいイスラム嫌悪の辛辣な言葉で露天商を罵倒する男にスポットを当てて「この人種差別主義者野郎を特定するのを手伝ってください」という映像を誰かがアップロードし、彼がアメリカ国務省のイスラエル・パレスチナ問題局元副局長であることが判明した。

 作り話のように聞こえるが、まさにそれが起きたのだ。Viceはそれに関する記事を丸ごと掲載している。ビデオは今日アップロードされ、数時間内に、その男は、1999年から2003年まで、イスラエル・パレスチナに関するアメリカ外交を指揮し、その後、オバマ政権の国家安全保障会議委員を務めたスチュアート・セルドウィッツだと特定された。

 セルドウィッツの身元は彼を非難する声明を発表し、彼との全ての関係を終わらせたと述べた彼の前の雇用主ゴッサム・ガバメント・リレーションズに確認された。

 ニューヨーク市の行商人を、複数の違う服を着たセルドウィッツが追い回し、嫌がらせと虐待の継続的な活動を見せている様子が複数ビデオで見られる。自分が撮影されていると十分承知しながら、イスラエルが何千人ものパレスチナ人の子供を殺害したのは「十分ではない」と彼は言い、彼らの宗教を侮辱し、脅迫し、知性と英語を嘲笑し、彼らをテロリストと呼び「お前はムハンマドのように娘を強姦したのか?」と尋ねた。ビデオを見る限り、彼らがハラール食品を売るイスラム教徒であるという理由以外、何の理由もなく彼らに彼が嫌がらせをしているように見える。

 これほど恐ろしい人物が、世界最強力な政府の最高層に上り詰め、パレスチナ問題に取り組むことができたことは、アメリカ帝国と、それが一体何なのかについて重要な点を示している。そのような生き物が権力構造の頂点に上り詰めるのを阻止する障壁はなく、実際は正反対なのだ。彼らは頂上への急行列車に乗るのだ。だからこそジョン・ボルトンやリンゼイ・グラハム、ヴィクトリア・ヌーランドやエリオット・エイブラムスなどの血に飢えた沼地の怪物連中がアメリカ政策決定にこれほど密接に関わっているのだ。

 それがアメリカ帝国の本当の顔だ。それが帝国の最も正直な姿だ。愛想のいい愛嬌や巧妙なPR活動に身を包むのではなく、平和に仕事をしようとしている移民を嘲笑し、人種差別的罵詈雑言を浴びせるのだ。対ハマス・イスラエル防衛戦争で、巻き添え被害として意図せず悲劇的に殺害されるパレスチナ人への同情の顔を注意深く稽古するのではなく、カメラをまっすぐ見つめて「もし我々が4,000人のパレスチナの子供を殺したとしたら、あのなぁ、十分ではなかったんだ」

 余りに多くの人々が、イスラエルをアメリカ帝国とは別のものと見ており、歴史的に虐待されてきた民族集団に運営される小国と見なしている。アメリカを中心とするグローバル権力構造からイスラエルを切り離して見た場合に、イスラエルとその政府に対し強烈な敵意を抱くのは、弱者をいびるようで、違和感を覚えるのだ。

 イスラエルが、絶え間ない侵略や爆撃作戦や代理戦争や飢餓経済制裁やCIAクーデターで、世界中で何百万人もの人々を殺害してきた同じ帝国の手先に過ぎないのをはっきり見て初めて、イスラエルは見かけ通り邪悪で、ガザでの振る舞いは、まさに見える通りのものだとわかるのだ。

 イスラエルをアメリカ帝国が支持するのは、世界の独裁政権の大半を支持するのと同じ理由だ。絶え間ない暴力と専制政治によってのみ、地球を股にかける帝国がまとまれるからだ。イスラエルや中東の他のアメリカと同盟関係にある国々は、ライオン使いの椅子と鞭のようなもので、極めて重要な地政学的戦略地域の住民を暴力的に虐待して従わせるため使われる兵器なのだ。アメリカ訛り英語を話す高官が統治し、アメリカ合州国と完全に一致し絶え間ない戦争状態にある核武装政府を中東に持つのは帝国に実にふさわしい。

 スチュアート・セルドウィッツは例外ではなく、これら全ての完璧な顕現だ。これこそが、アメリカ人が誰を選ぼうと、政権から政権へ帝国を行進させ続ける考え方だ。これこそが、兵器を流入させ、血を流し、化石燃料を燃やし、夜空に絶え間なく噴出する恐怖の叫びを維持する帝国機械を動かす心だ。

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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2023/11/22/this-is-the-real-face-of-the-us-empire/

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 この人物、11/24に逮捕された。

オバマ政権時代の高官を逮捕、屋台でイスラム嫌悪の暴言 動画が拡散 CNN.co.jp

 Alex Christoforou 「中立とNATOに加盟しないとい条件で、ロシアとの和平交渉が実現に近づいていたが潰された。」というDavyd Arakhamiaデイビット・アラハミア発言をウクライナTVが放送。宗主国が言わせたに違いないとChristoforouは言う。宗主国の真意は?

Russia wanted to end war. Boris, just continue fighting. Trudeau, blame Ukraine on MAGA. 42:48

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

随想① 花1994年頃、経済学者金森久雄氏の話、当時露経済の崩壊が言われていた時代「私は冬、ハバロフスク訪問。商店に物なし。花屋で金もなく身なりのぱっとしない人々が列をなして花を買ってた。花を愛する国なら、今は苦しくとも経済は経済は必ず立ち直ります」

2023年11月24日 (金)

ある国に対して絶対に言ってはならない15項目

1.子供たちを爆撃するのをやめろ。2.ジャーナリストを殺すのをやめろ。3.病院を爆撃するない。4.病院の窓ごしに患者を撃つな。5.ブルドーザーで亡骸を轢くな。

ケイトリン・ジョンストン
2023年11月18日

 ある国に対して絶対言ってはならない15項目を下記の通りだ。

1. 子供たちを爆撃するのをやめろ。

2. ジャーナリストを殺すな。

3. 病院を爆撃するな。

4. 病院の窓ごしに患者を撃つな。

5. ブルドーザーで亡骸を轢くな。

6. 救急車を爆撃するな。

7. 民族浄化をするな。

8. 人獣と呼ぶな。

9. 人々を飢えさせるな。

10. 水道を止めるな。

11. 病院の電気を止めて、ICUやNICUの患者を殺すな。

12. 医師たちを爆撃するな。

13. 国連職員を爆撃するな。

14. アパルトヘイトをするな。

15. 絶えずウソをつくのを止めろ。

 

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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2023/11/18/fifteen-things-you-should-never-have-to-say-to-a-country/

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 「ハマス攻撃はプーチンのせい。彼を調査しろ」とゼレンスキー主張。
 「ゼレンスキーは万策尽きている。」誰であれまともな人物を立ててロシアと和平交渉するしかない。とマクレガー氏。ワシントン発言はウソの山だと。怖い物見たさで属国大本営広報部大政翼賛会テレビのウクライナ状況番組を視聴した。マクレガー氏評価と真逆。新兵器で反攻するようなことを言っていた。やがて、どちらが事実かわかる。

 Stephen Gardner

Col. Macgregor: Ukraine is COLLAPSING!  35:59

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

ロバート・ケネディJr.:もし米国民が私を大統領に選んだら、私は(私の叔父が60年前に提言した)米軍事帝国解体プロセスを再開する。軍隊を祖国を守るという本来機能に戻す。私は中露を挑発する無謀で好戦的な政策を終わらせる。外国軍事基地のほとんどを閉鎖する。

 日刊IWJガイド

「『NYタイムズ』は、ウクライナ紛争の両軍死傷者累計を50万人と発表! 特にウクライナの犠牲は大きく、日本は停戦を働きかけるべき!」

【本日のニュースの連撃! 2連弾!】

【第1弾! G20ヴァーチャルサミットで、ロシアのプーチン大統領が発言!「ガスパイプライン『ノルドストリーム』の爆破は、一部の国が競争相手を排除するために行った国家テロ」】「ロシアはウクライナとの和平交渉を拒否したことはない。交渉プロセスから撤退したのはウクライナ」「西側のマクロ経済政策による、経済や銀行システムへのドルやユーロの大量注入が、インフレと食料価格を押し上げている」と指摘も!!(『ロシア大統領府』、2023年11月22日)

【第2弾! イスラエル・メディアが、記事から「イスラエル軍が自国民を殺害した」という部分を次々に削除!】自国民殺害の事実を「ハマスとイランによる陰謀論」と主張し、「陰謀論」を唱えるイスラエル人は、警察が取り締まるとの情報も!(『ザ・クレイドル』、2023年11月21日)

2023年11月22日 (水)

爆撃で住民を従順にして服従させるのは不可能

 アメリカ合州国がアフリカに「対テロ戦争」を持ち込んで以来、アフリカ大陸でのテロ攻撃が75,000パーセント増加したのを皆様ご存知だろうか?

ケイトリン・ジョンストン
2023年11月17日

 この英語記事の朗読を聞く(ティム・フォーリーによる朗読)。

 こイスラエルの民間人を殺害するガザで、ガザでイスラエル人の民間人を殺すイスラエルの暴力的報復行為があると、イスラエルは無邪気な目で見上げて言う。「私たちは彼らに何をしましたか? 我々はただ平和に暮らしたいだけなのです!」

 そして欧米マスコミ全体が同じメッセージを増幅する。またしても連中は、それを「いわれのない」攻撃として描き、行われたことに「正当化の余地はない」と言い、あたかも歴史があの攻撃の日から始まったかのように全ての話を描き、イスラエルに批判的なことを言いたい人全員に、批判をする前に、地球の裏側にいる、その人とは何の関係もない少数の過激派集団に対し十分強力に非難をするよう要求するのだ。

 この暴力行為が起きる時(そして、それは起きる)、背後にいる連中は、2023年にイスラエルがガザで何千人もの子供たちの殺害を目撃するはずだ。もしかしたら、虐殺で親が殺された孤児になるかもれない。もしかしたら妹が爆弾で引き裂かれ、弟の頭が真っ二つに吹き飛ばされ、隣人が爆撃された建物に押しつぶされ、家族の遺体が焼けて黒ずんだ骸骨になるのを見るかもしれない。あるいは、私たちと同じように、事態の展開を液晶画面で見ているだけかもしれない。

 いずれにせよ、2023年後半の状況は、しばらくすれば必然的に芽吹くはずの復讐の種を蒔いたが、欧米世界公認の言説担当者が、それに言及することはあるまい。この暴力が、イスラエルによる悪行の報いにすぎない事実は、言説から消し去られるだろう。

 またしても。

 アフリカにアメリカ合州国が「対テロ戦争」を持ち込んで以来、アフリカ大陸でのテロ攻撃が75,000パーセント増加したのを皆様ご存知だろうか? そうなのだ。75の後に9つゼロがつくパーセントだ。ジャーナリストのニック・タースの新記事で、この統計を知ったが「ペンタゴンによれば、テロ攻撃はサヘル地域だけで9,818人の死者を出した - 42,500%増だ」と彼は述べている。

 爆撃でテロを絶滅しようという取り組みが、実際更なるテロを生み出す様子を、人々は長年にわたり記録している。2010年、自爆テロは、イスラム原理主義ではなく、外国による軍事占領の結果だと発見したシカゴ大学との研究に関し、「占領こそ重要だ、愚か者!」と題する記事をロバート・A・パプ教授がフォーリン・ポリシー誌に書いた。

 いくつかの注目すべき抜粋。

  • 「自爆攻撃の95%以上は外国による占領に対する反撃だ」
  • 「アメリカ合州国が、二国の人口総計が6000万人のアフガニスタンとイラクを占領した結果、1980年から2003年までは約300件だった自爆攻撃が、2004年から2009年で、1,800件にまで劇的に増加した。
  • 「今や世界の自爆攻撃の90%以上が反米だ」
  • 「アフガニスタンやイラクや他のイスラム諸国で、毎月、アメリカ人と同盟者を殺そうとする自爆テロリストの数は、2001年以前の全ての年を合わせた数より多い。1980年から2003年にかけて、世界中で343件の自爆攻撃があり、せいぜい10%が反米だった。2004年以来、2,000件以上あり、91%以上がアフガニスタン、イラク、その他の国々での、アメリカ軍と同盟軍に対する攻撃だ。

 2017年にジャーナリストのジョナサン・マーシャルが次のように書いている

 アフリカ大陸におけるテロと反乱の発生源に関する最も権威ある新研究「アフリカにおける過激主義への旅Journey to Extremism in Africa」(2017年9月)は、多くの人が暴力集団に加わるきっかけとなるのは「家族や友人の殺害」や「家族や友人の逮捕」など政府が支援する暴力事件であることを明らかにした。

 武装組織の元メンバー500人以上への聞き取り調査に基づき「これら調査結果は、対テロ対策やリスクにさらされた環境における政府の広範な治安機能が、人権や適正手続きに関し、どう機能しているかという疑問を浮き彫りにしている」と報告は結論付けている。

 「国家安全保障担当機関の行動は、過激派採用の顕著な促進要因として明らかにされているが逆ではない。これら調査結果は、国家安全保障に重点を置く介入の劇的再評価が緊急に必要なことを示唆している。

 他の多くの専門家も中東やアジアの紛争地帯から同様の結論を導き出している。2008年、ランド研究所の報告書「アルカイダに対抗するための教訓Lessons for Coutering al-Qai'da」は、アルカイダの存在はテロリスト採用を増加させる可能性が高いので「イスラム社会で戦闘作戦に引き込まれるのに米軍は抵抗せよ。通常軍事力は意図したものとは逆の効果をもたらす。軍事力はしばしば乱用され、高圧的性質により、地元住民を疎外しテロ集団に採用の機会をもたらす。

 同様に、2014年、CIA、国防総省、国務省元高官で構成された「米国の無人機政策に関するスティムソン・タスクフォース」は、アメリカの攻撃が中東、アフリカ、南アジアのイスラム過激派集団を強化したと警告した。

 言い換えれば、どんな方法であれ、あなたを攻撃したいと人々に思わせるには、近隣を爆撃し、愛する人を殺し、強制退去させ、抑圧的軍事占領で支配する以上に良い方法はない。全てイスラエルが何世代にもわたりパレスチナ人に対して行ってきたことだ。

 10月7日はイスラエル政権による何十年にもわたる抑圧と虐待に対する反撃だった。今のガザでの行動で確実に報復として起きるはずの暴力と同様、イスラエルがこの暴力を引き起こしたのだ。そのような暴力を、いわれのないものとして描き出すことでのみ、爆撃で住民を従順にし服従させることが可能だという考えを正当化できるので、公式言説の作り手はパレスチナ人による最新の暴力行為の瞬間、常に歴史をやり直そうとする。

 だが、もちろん爆撃で住民を従順にして服従させるのは不可能だ。あなた方が彼らに行うあらゆる残虐行為は彼らの復讐心を増大させるだけだ。10月7日以来、イスラエル人はその欲望に飲み込まれ、狂気の虐殺応援団に変わったのだから、この願望はイスラエル人が共感すべきものだ。しかし、攻撃はどこからともなく、全くいわれないものだという偽りの主流言説によって彼らの復讐心が可能になるのだ。

 パレスチナ人が罰せられている本当の罪は服従を拒否していることだ。この対立は最初からずっとそうだった。1948年のイスラエル建国時、パレスチナ人は自分の土地から放り出され、殺され、強制移住させられるのを受け入れるのを拒否し、その拒否が、住民を爆撃し、圧制で服従させることが可能だという前提の下、毎年、何十年も、途方もない量の暴力と抑圧で打ちのめされてきた。

 世界に広がる帝国が供給する爆弾によって隣人や愛する人が引き裂かれるのを見ることほど、人を暴力へと過激化させるものはない。目の前でパレスチナ人の子どもを何千人も殺害することほど、更なる暴力的抵抗を確実にするものはない。つまり、パレスチナ人への補償、賠償、土地返還以外に、この悪夢をきっぱり終わらせることはできないのだ。

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 画像Gaza Palestineから (パブリックドメイン)

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 Judging Freedom

Matthew Hoh: The Ongoing Tragedy in Gaza: Examining Israel's Actions and the Role of the US 24:53

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

最近のウクライナ情勢①戦場、南部でウクライナの意図する奪回ならず、東部で押され気味②ウクライナでゼレンスキーと軍との見解の違い露呈③米国のウクライナ支援、下院の混乱の中追加支援が決定できない④世界の関心ガザへ、支援弱体化、⑤欧州に支援疲れ

 日刊IWJガイド

「【IWJ号外】を出しました!『スコット・リッター氏が暴く!(後半)10月7日のハマスのイスラエル攻撃は政治的な成功を収めた!』」

【第1弾!『ガーディアン』が2002年に公開したウサマ・ビンラディンの「アメリカへの手紙」がネットで数百万回シェア!『ガーディアン』は記事を削除!】ビンラディンは、米国がイスラエルによるパレスチナ民族浄化を援助していたことを非難! 民主主義国米国の有権者の責任とイスラム法の復讐の権利で9.11を正当化! ジャーナリストのグレン・グリーンウォルド氏は「この手紙は、反米憎悪が、何十年にもわたる彼らの国への干渉、暴力、クーデター、侵略にもとづいていたことを示している」と指摘!(『AFPBB』、2023年11月17日)

【第2弾!「病院の地下にハマスの軍事基地」というイスラエル軍の「証拠映像」に捏造の可能性!】『アルジャジーラ』が別々の映像をつなぎあわせた可能性を指摘! さらに「イスラエル軍がトンネルの入り口であると主張したハッチ」が貯水システムの一部だったことも判明!! イスラエルという国ぐるみの嘘が次々とバレつつある! こんな国を岸田政権・日本政府は支持・支援している! 正気の沙汰か!?(『アルジャジーラ』、2023年11月20日)

2023年11月20日 (月)

この期に及んで我々の知性を侮辱するしかない連中

 イスラエルの立場が真実と道徳に基づいているなら、明らかな嘘の絶え間ない洪水を大量生産する必要などなかった筈だ。

ケイトリン・ジョンストン
2023年11月15日

『物語のマトリックスの端』からのメモ

 この英語記事の朗読を聞く(ティム・フォーリーによる朗読)。

アメリカ国民:医療をお願いします

アメリカ政府:すみませんが、中東の民族浄化には何十億ドルもかかるとおっしゃいましたか?

アメリカ国民:いいえ、医療です。

アメリカ政府:結構、あなた方は有利に話を進めているが、中東の民族浄化に何十億ドルも費やそう。

 ヒントはこうだ。子供を何千人も殺し、民族浄化しても、なぜ問題なく、なぜそれが当然のことかの正当化や説明を考え出さねばならない側は、おそらく正しい側ではない。

 イスラエルが何千人もの子供たちを虐殺し、病院を爆撃し、四肢麻痺患者やベッドにいる子供を撃つのは悪いことだと思っていたが、『我が闘争』のアラビア語訳をカメラの前でイスラエル大統領が振りかざしたので、今やそれは良いことだと私は思う。

 イスラエルの立場が真実と道徳に基づいているなら、明らかな嘘絶え間ない洪水を大量生産する必要などない筈だ。

 もはや誰もイスラエルの言うことは何も信じない。イスラエルが絶えず嘘をついているのをあなたは知っているか、知りながら知らないふりをしているかのいずれかだ。

 うぬぼれ屋が、どれほど滅茶苦茶なことをするかご存知だろう。誰かが連中に挑戦すると、連中は「えーっ何、今俺が悪者かよ!?」という感じで、すっかり傷つき、酷い扱いを受けたかのように振る舞う。それがイスラエルと支持者連中だ。

 

 アメリカが支援する軍事暴力を批判する人は誰であれ、相手側を支持しているとアメリカ軍事暴力支持者に非難される。イラク侵略に反対すればサダム支持者で、ウクライナでのアメリカ代理戦争を批判すればプーチンの恋人だ、等々。世界最強の戦争機構の行動を批判するのは、アメリカ戦争機構に反対する側を支持することで、相手側を支持する反逆的怪物だから、あなたの批判に耳を傾けるべきではないという主張だ。

 文字通り、アメリカのあらゆる目立つ介入主義行為でこれが起きている。文字通り、一件の例外もなしに。これが事実上意味するのは、世界最強の戦争機構に対するあらゆる批判は受け入れられず、踏みにじられるということだ。今、あなた方をハマスの恋人やらテロリスト同調者と呼ぶ連中は、文字通り、アメリカが支援する全ての軍事侵略行為を推進するため文字通り常に使われる全く同じ戦術を使っているのだから、アメリカが支援する、いかなる軍事侵略行為も、誰も、決して批判すべきではないと言っているのだ。

 あなたをハマス支持者と連中が呼ぶ際、連中が本当に言っているのは「黙れ。黙れ。アメリカの戦争挑発を決して批判するな。いかなる状況下でも地球上最強力で破壊的政府の最も重大な行動を決して批判するな。黙れ。黙れ。従え」ということだ。

 ガザの人々をイスラエルが「解放」していると良い大人が信じるのは良くない。

 ガザでハマスがかなりの支持を得ていると知った際の正しい反応は「それならガザの全員を根絶やしにすれば良い」ではなく「うわーっ、そんな状態になるほどガザの暮らしをイスラエルがとんでもないものにしてしまった」だ。

 イスラエル・パレスチナ問題では、共和党大統領もバイデンと同じくらい酷いはずだが、それに対する正しい答えは「それなら民主党に投票する」ではなく「我が国の政府が子供を殺害するかどうかに関し我々が投票することが許されないなら制度丸ごと捨て去る必要がある」だ。

 なんともすごいのは、ガザ問題に関し欧米がこれまで見たものの中で、今のところ、これが最高のものであることだ。下劣な欧米軍事行動に対する国民の支持は常に最初が最高で、時が経つにつれ、だまされていたことに人々が気づき始め、全てウソだったのを証明する情報が出始める。ベトナムからイラク、アフガニスタン、リビアまで、それをうんざりするほど何度も我々は見てきた。ウクライナでの代理戦争は酷い考えだったことに人々は既に気づき始めており、数年後には、これに異議を唱える真面目な人は皆無になる。

 ところが今回欧米が支援するガザ破壊は、わずか一カ月ほどしか経たないのに世論の大非難に直面している。益々多くの情報が出て、自分たちの政府がガザで一体何を支援しているのか益々多くの欧米人が気がつくようになれば、事態は更に遙かに悪化するだろう。だからこそ、億万長者連中が慌てふためいて集まり、言説支配作戦を立ち上げ、世間の認識を操作しようとしているのだ。連中は自分たちが物語の支配力を失いつつあり、本来そうであるべきより、ずっと早く支配力を失いつつあるのを知っているのだ。

 だが何千人もの子供の殺害を情報操作する方法は限られている。古いプロパガンダ手法は、これまでの様な形では機能していない。人々の目は開き始めている。人々は怒り始めている。そして我々を支配する権力者連中は実に何とも神経質になり始めている。

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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2023/11/15/theyre-just-insulting-our-intelligence-at-this-point/

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 Alex Christoforou youtube

Biden, US will challenge Putin. CNN, Ukraine needs troops. EU military psychosis and Fortnite. 39:13

 冒頭はカタルーニャ独立派恩赦に反対するマドリッド大デモ映像だが、話題はワシントン・ボスト掲載のバイデン論文。ブリンケンかカービーの代筆だろうと彼は言う。小生ワシントン・ボスト、有料購読しておらず、記事を読めない。原文題名しか分からない。

 Joe Biden:US won't back down from the challenge of Putin and Hamas

 東京新聞、今朝の朝刊、国際面で、そのバイデン論文の概要を報じている。

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

汚職国家がまたここにも。安倍晋三さんは「国会を代表してオリンピック招致には必ず勝ち取れ、“馳、金はいくらでも出す 官房機密費もあるから」。東京五輪の招致をめぐる発言…馳知事が「全面的に撤回する」 .。「発言全面撤回する」と言えば事実が消滅する物でない。

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<本日の撮りおろし初配信>本日午後7時から「イスラエルがパレスチナ・ガザ地区に対して行なっているのは『民族浄化』! イスラエルによる『報復』でもなければ、ハマスとの戦争でもない! 岩上安身による 東京経済大学教授 早尾貴紀氏インタビュー(前半)」を特別フルオープンで撮りおろし初配信します! 後半は明日配信予定です!

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