Andre Vltchek

2019年8月 8日 (木)

私は何のために戦っているか

ロシア語版著書の序文
Andre Vltchek
2019年8月2日
The Unz Review

 私はロシア人だ。私がそう感じているのだから、そうなのだ。私はロシア、ソ連で生まれた - レニングラードと呼ばれるネバ川沿いにあり、驚くほど美しかったし、今もそうである都市で。

 何らかの理由で、私が書いた約20冊の本のうち、わずか二冊だけが(もし私が間違っていなければ)ロシア語に翻訳され、ロシアで出版されている。なぜだろう? 私の本はおよそ40の言語で刊行されている。トルコでさえ、トルコ語で五冊刊行されている。

 多分ゴルバチョフとエリツィン時代、ロシアと私は疎遠になったのだ。完全にではなく、かなりの程度。

 私は国際主義、反植民地主義戦士だ。私はおよそ160カ国で働き、欧米帝国主義によって広められている恐怖について書いてきた。私は何度もだまされ、めった打ちにされ、怪我をさせられ、拷問にかけられ、死刑宣告さえされた。私のロシアは、道義の、公正と勇気のロシアだ。私の祖父母はこのような国のために戦い、私の親類の半分が、それを守って死んだ。過去、北アメリカとヨーロッパの安物の金ピカとウソに、ロシアが幻惑されていた酷い年月の間、我々はお互いが、不幸にも遥かに離れることになった。

 もちろん、欧米に対するロシアの熱中は長くは続かなかった。ロシアは余りにも教養を身につけており、余りに独立志向だ。ロシアは何十年間もだまされる続けられはしない。 「私の国」、私の抽象的な、想像上ながら、それにもかかわらず最愛の祖国は、ワシントン、ロンドン、パリの政治・市場原理主義者に恥辱を味合わされ、ドロボウに入られ、ほとんど破壊された。ソ連崩壊後、ロシア人の平均寿命はサハラ以南アフリカの水準に下がった。当時、ある訪問の際、私は厳しい冬の寒さの中、アカデムゴロドクの科学者がノボシビルスク地下鉄の地下道で蔵書を売っているのを見た。ロシアはぐらつかされ、精髄を奪い去られ、踏みつけられた。欧米は何も与えず、もっぱら奪うだけだった。かつてのソビエトの国際主義が始末された後、アメリカとイギリスとフランスは世界でとどまるところを知らない略奪を始めた。イラク、セルビア、リビア。

 数年間、私は、ロシアが崩壊し、尊厳を失い、偉大な明有形・無形の資産をはしたがねで売る様子を、絶望して見ていた。欧米はそれを大笑いしていた。鼻先でにっこり笑って、深遠な身勝手な態度と嘲りを表現して。

 そう、これはロシアと私が短期間別れた時期だ。私はロシアがひざまずくのを望まなかった - 私はロシアが戦うのを望んでいた。ロシア自身のために、そして世界のために、それが常にしていたように。大半のロシア国民と同様に、私はソ連を取り戻したいと思っていた。安っぽい、いかがわしい資本主義が、共産主義と国際主義理想と置き換わったのを見るのを私は恥ずかしく感じていた。ゴルバチョフのだまされやすさと、すぐ後の、エリツィンの倒錯した破壊的盲従に、私は深い軽べつを感じていた。それ自身の国民と、それほど多くロシアに依存している世界のため、ロシアには弱者でいる権利は無いのだ。

 私は、それについて何を私が目撃したか書いたが、ロシアは当時、私を受け入れる準備はできていなかった。そこの多くの人々は手っ取り早い方法を捜していた。無数の正直な人々はつばを吐かれ、貶められていた。

 最終的に大多数の人々が理解した。政府は変わった。誇りが戻った。屈辱の暗い日々は長く続かなかった。憤慨した、道理のあるロシアは、ひざまづいた状態から再び立ち上がり、欧米侵略者と帝国主義と対決した。ロシアはその魂、深い思いやりと偉大な文化を取り戻した。

 まさしくその瞬間から私は母国を取り戻した。これは私が知り、敬意を払い、好きだったロシアだった。私が喜んで、進んで、そのために戦うのをいとわなかったロシアだ。

 そして、ロシアがその国益と国民と、世界中の何十億人という虐げられた人々を守り始めた瞬間から、大きな、厳しいイデオロギーの戦いが続いている!

 私はロシア語を流ちょうに話す。それは私の「母国語」だ。だが英語は私の「業務用語」だ。私は英語でおよそ15冊の本を書いた。英語は「イデオロギーの戦い」の言葉となり、私はこの目的のために英語を使うのを快適に感じている。英語はお気に入りの武器だ。

 私が先に言った通り、何らかの理由で、私の精神的、感情的なふるさと「故郷」ロシアでは、さほど多くの私の本は知られていない。私が生まれ、愛してはいるが、暮らすことには決して成功しなかった国。

 素晴らしいロシア語翻訳者アンドレイ・マイソフによる私の何十ものエッセイ翻訳は、まもなく、この全てを変えるかもしれない。そうなるよう願っている。彼の決然とした仕事に私は感謝している。彼が知っている以上に。

 何年も、私は全世界を旅し、ドキュメンタリー映画を制作し、本を書いてきた。この全ては、知的、イデオロギー的戦線の「最前線ため」だ。"私の"国々のため。ロシアや中国、ベネズエラやキューバやシリアや他の多くの国々のためだ。

 私は「客観性」を信じない。客観性は、イギリス植民地主義のもう一つの発明だ。世界中で行われてきた犯罪の隠蔽、何十億という脳が感染させられてきたプロパガンダだ。客観性の名のもとに、最も途方もない破壊的なウソが投げ散らかされてきたのだ。

 私はエッセイや本や映画で欧米プロパガンダと戦っている。そして、それと戦うことで、私はロシアと植民地化された世界の全ての人々の両方を守ろうとしているのだ。

 欧米帝国主義が今この地球が今直面している唯一本物の危険だと信じているので、私はこの全てをしている。もし欧米帝国主義を打ち破れなければ、人類は生き残れるまい。

 私の仕事は欧米による洗脳に対する解毒になるよう意図している。それはその唯一の目的が被害者と虐待者両方を虚無主義者知識人ゾンビに変えるはずである北アメリカとヨーロッパで主流メディアのウソに対する、研究所全体とNGOに硬いカウンタードーズだ。

 私はロシアや中国が「完ぺきである」ことを期待していない。私は完ぺきを信じない。私は彼らが人間的であることだけを望んでいる。そして彼らは人間的だ。そして彼らはそういうものとして振る舞っている。相手側はそうではない。欧米は何世紀も、あらゆる大陸を強奪し、人を殺し、だましてきたのだ。

 この本がロシアで、私の著作の人気を高めるかどうか私にはわからない。私はそうなることを願っている。もちろん私自身のためにではなく、今私は世界独裁がどのように機能するか、はっきり理解していると思っているので、「私の国」にも、それを知ってもらいたいと願っているのだ。用意し、準備万端、警戒態勢を取るために。

 私は「国に帰り」たいと思うが、著者にとって、それが意味するのはこれだけだ。いかに遠く離れていても、自分の母国の人々と、考え方や感情や恐れや希望を共有できることだ。

 [私のロシア語の本:書名『あなたが読むはずではないもの』]

 アンドレ・ヴルチェクは、哲学者、作家、映画制作者、調査ジャーナリスト。彼の最新著作は『Revolutionary Optimism, Western Nihilism』、革命小説『オーロラ』、政治的ノンフィクションのベストセラー『Exposing Lies Of The Empire』。ここで彼の他の本を見られる。ルワンダとコンゴ共和国に関する彼の画期的ドキュメンタリーRwanda Gambitや、ノーム・チョムスキーとの対話『欧米のテロリズム』(日本語翻訳は『チョムスキーが語る戦争のからくり: ヒロシマからドローン兵器の時代まで』)を見る。Vltchekは現在東アジアと中東に住み、世界中で働いている。彼のウェブサイトツイッターで彼と連絡を取れる。彼のPatreon

記事原文のurl:http://www.unz.com/avltchek/what-i-am-fighting-for/

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 大本営広報部、郵政民営化の悲惨な現状は追求せず、表なし。裏だけ。見た瞬間チャンネルを切り換えている。

 かなり昔、テレビやラジオ・テキストを購入して何度かハングル講座聴講を試みたが、日本語にない母音や子音の発音が聞き取れず挫折。文字を何とか判読する段階で終わった。それでも地下鉄に乗るのは不安ではなかった。彼らが掲げるプラカード「NO日本」ではなく「NOアベ」であるのは判読できる。大きな違いだが、日本の大本営広報部は報じているのだろうか?ちなみに、ネット翻訳ためしてみているが、韓国語から日本語への翻訳は、同音異義の漢字がハングルであるため、時にとんでもない結果になることがあるようだ。それでも、漢字部分以外は驚くほど意味が通じる。

日刊IWJガイド「岩上安身によるれいわ新選組の参院選候補者の4連続インタビューが決まりました!昨日の第一弾は、元派遣労働者でシングルマザーの渡辺照子氏に、1959年生まれの同級生、岩上安身が直撃インタビュー(録画収録)! 続いて8月9日に安冨歩氏、8月10日に野原善正氏と三井義文氏!」2019.8.8日号~No.2520号~(2019.8.8 8時00分)

 ガイド記事中に、韓国の新聞記事の話題がある。

一方、あいちトリエンナーレ2019の「表現の不自由展・その後」の中止問題は国際的な反響も呼び、「少女像になる」運動が国際的な広がりを見せています。

※ [SNS 世界] 日展示中止対抗海外で「少女像になる」運動(本タイトルは、ハングル文字ですがハングル文字は機種依存文字のため、グーグル翻訳にて日本語に翻訳し記載しています)(聯合ニュース、2019年8月6日)
https://www.yna.co.kr/view/AKR20190806117800505?fbclid=IwAR2TeZQOwJbJbqnv92D6fhNT6snsYREbyHqJ20cdOWP_6BU9Lm7QmB4lED8
※ 記事の引用はグーグル翻訳によって翻訳したものをベースとしています。

 聯合ニュースによれば、イタリアのナポリで活動する女性彫刻家のロザリア・イアゼータさんは8月4日、自身のツイッターにあいちトリエンナーレの検閲に反対する平和の像とし複数の写真を上げ、ツイートで「(少女)上のようにポーズを取ろう。これを『表現の不自由像になる』と呼ぼう」とフォロワーに呼びかけています。

 

 

2019年7月31日 (水)

イランはなぜ大切にされ、守られるべきなのか?

2019年7月28日
Andre Vltchek
New Eastern Outlook

 私がこの記事を書いている中、イランは地球上最強の国に立ち向かっている。もし世界が速く目を覚まし救出を急がなければ、イランは更にものすごい全滅の危険に直面する。

 素晴らしいイランの都市は危険にさらされているが、なにより国民だ。誇り高く、美しい、創造的な、地球上最も古い最も深遠な文化の一つに作り出された人々。

 これは世界が思い出すきっかけだ。イランは全く何の理由もなしに、爆弾を投下され、破壊され、ひどく傷つけられるかもしれない。繰り返そう。イランを攻撃する合理的理由は皆無だ。

 イランは一度も誰も攻撃したことがない。イランはアメリカにも、イギリスにも、あるいはすぐにイランを破壊することを望んでいるサウジアラビアとイスラエルにさえ何の悪事もしていない。

 イラン唯一の「罪」は打ちのめされたシリアを助けたことだ。イランが本気でパレスチナの味方をしていることだ。そして、彼らが大いに必要としていた時、キューバやベネズエラのような遥か遠くにある国の救出にイランが行ったことだ。

 私は最も単純な言葉を選ぼうとしている。ややこしい表現や知的訓練など不要だ。

 現在ホワイトハウスを占拠している精神病質者が、核合意に署名した前任者に恥をかかせたいと望んでいるというだけの理由で、間もなく、何千人も、何百万ものイラン人が消えるかもしれないのだ。この情報は彼自身のスタッフが漏らしたものだ。誰がより大きなギャングかという問題ではない。イランを敵に回すことが、イランとは全く何の関係もないというひどい事実自身が問題なのだ。

***

 それで私はこういう疑問を思いつく。我々は本当に一体どういう世界に住んでいるのだろう? こんなことが許容できるのだろうか? 地球上の最も偉大な国の一つが、いかなる正当化もなしに、攻撃的な残忍な勢力に侵害されるのを、世界は座視していられるのだろうかに?

 私はイランを愛している! 私はイランの映画、詩、食物が好きだ。私はテヘランを愛している。私は礼儀正しい、教育された、センスあるイランの人々を愛している。私はイランの思想家を愛している。私は彼らに良くないことが起こるのを望まない。

 人はもちろん、決して欧米マスコミからは知らされないが、イランは社会主義国だ。それは「イランの特徴を持った社会主義」と定義することが可能なシステムを公言している。中国同様、イランは地球上の最も古い国の一つで、イランは完全に、自身の経済、社会システムを作り出し、発展させることができるのだ。

 イランは極めて成功した国だ。欧米の通商停止とひどい恫喝にもかかわらず、イランは、国際連合開発計画UNDPの定義で、依然「非常に高い人間開発」の閾値付近に位置している。ウクライナやコロンビアやタイのような、欧米のお気に入りよりずっと上に。

 イランには明らかに国際主義精神がある。イランは、中南米の国々を含めて、欧米帝国主義によってめった打ちにされている国に強い団結を示している。

***

 私は宗教を持たない。イランでは人々の大部分が宗教を信じている。彼らはシーア派イスラム教徒だ。それが何だろう? 私は、皆が私のよう考えろなどとは主張しない。私のイランの友人、同志、兄弟姉妹は、私が彼らと同じように感じたり、考えたりするようになど一度も主張したことがない。彼らは狂信者ではない、彼らは彼らとは違う人々を、疎外されたようには感じさせない。我々は違っていながら、非常に似ているのだ。我々はより良い世界のために戦っている。我々は国際主義者だ。我々はお互いを尊重する。我々は他の人々を尊重する。

 イランは誰も征服しようと望んでいない。だがイランの友人たちが攻撃される時には、イランは手助けをする。シリアへのように。

 過去、イランは欧米に植民地化され、1953年、イランの民主政治は、その天然資源を自国民の生活改善に使うことを望んだというだけの理由で打倒された。パーレビー・イラン皇帝の病的な独裁国家は外国が据えつけたのだ。次に、後に再び、欧米による全面的な、露骨な支援で、イラクによりイランに対して、ひどい戦争が放たれた。

 私はこのエッセイを短くするとお約束した。長ったらしい説明する時間はない。そして実際、これは全く本当にエッセイではない。それは要請だ。

 この記事が印刷にむかう中、イランの多くの人々が不安だ。彼らは自分たちがしたことがこれに値すると理解できない。制裁、イラン沿岸を航行しているアメリカ航空母艦や僅か数マイル離れたところに配備されている致命的なB-52。

 イラン人は勇敢な誇り高い人々だ。もし対決したら、もし攻撃されたら、彼らは戦うだろう。そして、もし他のいかなる選択肢もなければ、彼らは尊厳をもって死ぬだろう。

 けれどもなぜだろう? なぜ彼らは戦うべきなのか、なぜ彼らは死ぬべきなのか?

 皆様、欧米に住んでおられる読者には勉強して頂きたい。急いで勉強して頂きたい。そして自国政府にこう質問して頂きたい。「このひどいシナリオの理由は一体何だ?」

 イラン映画をレンタル願いたい。それらは、あらゆるフェスティバルで受賞し、いたるところにある。イラン詩人をお読み願いたい。イランの食物を食べに出かけて頂きたい。歴史的、近代的なイラン都市の画像を捜して頂きたい。人々の顔をご覧願いたい。これが起きるのを可能にしてはならない。精神異常の論拠で、何百万人もの生命を破壊するのを許してはならない。

 イラク、アフガニスタン、リビアやシリアに対する戦争には本当の理由はなかった。欧米は、国全体を駄目にして、最もひどい帝国主義介入を行ったのだ。

 だがイランの件は全て更に一歩先を行っている。欧米側には論理と説明責任が完全に欠如しているのだ。

 ここで、千年間、世界に無数の文化遺産を与えてきたイランの人々に、イランという国に、私の全面的支援を宣言する。

 イランが破壊され場合、人類が生き残れることを私が疑っているからだ。

 Andre Vltchekは哲学者、小説家、映画製作者で調査ジャーナリスト。彼は Vltchek’s World in Word and Imagesの創作者で、China and Ecological Civilizationを含め、多くの本を書いている作家。オンライン誌New Eastern Outlook独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.org/2019/07/28/why-should-iran-be-cherished-and-defended/

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 今日の孫崎享氏のメルマガ題名は

対イラン(軍事攻撃への)有志連合に、米国務長官「望んでいたよりも時間がかか るだろう」と述べ、各国との調整が長期化する見通しであることを明らかにした。 緊張は米国が核合意から離脱し、経済制裁強化したから。独仏等米国離脱に批判的。

 日刊IWJガイドの見出しは

日刊IWJガイド「日経に『参院に維新と会派構想』と報じられた国民民主党が、今度は衆院でれいわ新選組と合流案!? そのれいわ新選組の政策を右翼がネット番組で『全部実現可能』と絶賛! その理由はMMT理論にもとづいているから!?」 2019.7.31日号~No.2512号~(2019.7.31 8時00分)

 日刊ゲンダイ記事

丸山穂高議員が入党「N国」拡大の不気味と接触リスト12人

2019年7月27日 (土)

なぜ反移民論は全くの偽善なのか?

2019年7月12日
Andre Vltchek
New Eastern Outlook

 我々は、ほぼ毎日、ヨーロッパでの移民賛成策を標的にした不満の爆発について読まされる。抗議や暴動さえある。報道によれば、ヨーロッパ人が「緩和された移住規制にうんざりした」がゆえに、右翼政権が選出されている。

 我々は、そう聞かされる。それが、我々が理解し、共鳴さえすべきものなのだ。反移民感情は、世界に対し「ブリュッセルや、そのエリートから独立を獲得する」というヨーロッパ人の願望と同義のものだと宣伝さえされている。右翼で、往々にして人種差別的で、甘やかされた利己的なプロレタリアは、多くの人々に、進歩的情熱を持った、辛抱強い、良く働く人々の集団として描かれている。

 遠くから見ると、このような主張は法外で、侮辱的でさえある。少なくとも長い歴史で既に生命を失った何十億人もの人々にとって。ヨーロッパと北アメリカの拡張主義による大量虐殺の被害者にとって。今日まで、母国が破壊され、生計が破壊され、政治意志が侵害され、結局、自由で無条件な入国が拒否された人々にとって。まさに世界のあらゆる所で、恐怖と破壊を広めながら、あらゆる国際法を破り続けている国々への入国を。

***

 このエッセイでは、できるだけ具体的にしたい。簡潔にしたい。

 最初に、全てのアフリカ人、全てのアジア人、中東の全ての人々と全てのラテンアメリカ人(とにかく、この「ラテン」と「アメリカ」という名は何と倒錯的なことか)はヨーロッパと北アメリカに自由に入国可能にすべきだと私は宣言する。更に彼や彼女は、欧米人が享受しているあらゆる良いものを無料で享受し、望むだけの期間留まるのを許されるべきだ。

 以下はこの声明を裏付けるいくつかの(全てではない)基本的な道義的、論理的主張だ。

 第一に、ヨーロッパと北アメリカは、そこに住む人々のものではない。ヨーロッパと北アメリカは、地球のあらゆる場所の人々のものだ。いわゆる欧米を築くため、近代と、近代とは呼べない時代に(友人の国連統計学者たちによれば累積で)ほぼ10億人が死ななければならなかった。劇場、学校、病院、公園、鉄道、工場や博物館など事実上全てが、文字通り、征服された民族の骨と血の上に作られたのだ。現在に至るまで、本当に何も余り変わっていない。ヨーロッパ、後に北アメリカが、地球のほぼ全てを侵略した。彼らは略奪し、殺し、奴隷にし、拷問した。彼らは世界から全てを奪い、宗教と彼らの国を略奪し続けている卑屈で鼻持ちならない一群の「エリート」以外、何もお返ししなかった。ヨーロッパと北アメリカは付けで築かれたのだが、今この付けの支払期日がきているのだ。

 第二に、西洋文化は、全く競合相手のない地球上最も強暴な文明だ。繰り返そう、全く競合相手がいないのだ。西洋文化は、何十億人を軽く越える人命の損失なしには、軍事的に打ち破ることができない。だから更なる世界的悲劇の規模を小さくする唯一の可能性は、人種や文化的な優越性という欧米原理主義文化を「薄める」ことだ。ロンドンやニューヨークのような都市で、欧米人が今少数派になっている事実が、イギリスとアメリカ合州国が、恐ろしい犯罪を行い、攻撃し、外国を略奪するの完全に止めるわけではない。だが、もしヨーロッパと北アメリカが均質のままでいれば、自由な独立国家は、世界のどこにも、ほとんど残るまい。欧米への移民は、少なくともある程度、世界を救うのに役立っている。第一世代や、最も古い世代の移民が、少なくとも、ある程度、非西洋人の声に耳を傾けるよう要求するのだ。

 更に、もちろん、これは良く知られている主張だ。イラクやリビア、ベネズエラ、イランやシリアなど、かつて豊かだった国々の人々がなぜ移住を強いられるのかという唯一の理由は、彼らの国が石器時代に戻るよう爆弾を投下されたり、加虐的な制裁によって破壊されたりしたためだ。なぜだろう? そうすれば政府が変わるだろうし、天然資源からの利益は、国民ではなく、欧米企業のためになる。もちろん「ドミノ効果」を防ぐためでもある。欧米は「ドミノ効果」の考えを憎悪している。つまり、そうした国々の国民生活を改善する決意が強い共産党員や社会主義者や革新政府の、地域的、世界的影響力を。欧米は、偉大な英雄や、聡明な思索家ではなく、従順な、おびえた奴隷を必要としているのだ! 不幸な国々のごく一例をあげれば「ドミノ効果」を止めるため、1965年のインドネシア・クーデターや、インドシナ(ベトナム、ラオスとカンボジア)で、コンゴ民主共和国で、イラクで何百万人もが死ななければならなかった。もし、あなたが、豊かで、社会的に均衡が維持された国に行って、自分と自国民の繁栄のために、そこから全てを奪い、政府を打倒し、「破綻国家」におとしめた場合、その国の一部の人々が、あなたが盗んだ資源の後について来ようと決めた場合、あなたは衝撃を受けるだろうか。つまり、あなたの国への移民になろうと決めたら。

 この一連の論理を欧米の人々が追えない理由は、彼らが徹底的に無知だからに過ぎない。何十年も何世紀も、一生懸命無知のなままでいようとしてきたのだ。無知を主張すれば行動しなくても良い。代償を払わずに略奪品を享受できるのだ。実に単純ではないか?

***

 イギリスやハンガリーやギリシャやフランスやイタリアや他のEU加盟国の右翼有権者は、本当に見えないのか、道徳的に余りに頽廃していて現実が分からないのだろうか?

 彼らは、もう一世紀か二世紀「ただ乗り」するつもりなのだろうか?

 ヨーロッパの学校では歴史を教えているのだろうか? 私は疑問に思う。もし教えているのであれば、どんな種類の歴史だろう? 国際連合で働いているスペイン人の友人たちの何人かが、スペインが中南米で行った残酷行為について全く何も知らないのを知って私はショックを受けた。あるいは今のブラジルやカーボベルデででのポルトガル。

 今、北部同盟(そう彼らが好んで言いたがる「反体制」)が、しっかり政権に入っているイタリアは、(主にフランスと他のEU諸国に破壊された)リビアや他の打ちのめされたアフリカ諸国から航海してくる「ポートピープル」がイタリア海岸に着くのを助ける人々を違法にしている。善良な「労働者たちは」、何百人も何千人もの人々が既にそうなったように、難民には地中海の真ん中で沈んで欲しいのだ。この反移住言説は実際「勇敢」で、「反体制」として称賛されている。ヨーロッパ文化は、いかに酷く、低劣であり続けるのだろう。ヨーロッパ文化は、常に極端に強暴で攻撃的だったが、今やそれは浅薄で、非論理的で、狂信的だ。それは、もはや人種差別ではない。それを遥かに超えている。それは超人種差別的で、法外に利己的だ。彼らは「原理主義者」で、ISISやヌスラ戦線のような連中の「論理」に見られるものと変わらないと私はしばしば書いている。

 アメリカ合衆国で状況は遥かに悪い。メキシコ国境の壁? 自分の歴史を勉強していただきたい! アメリカは拡張主義戦争を通して、メキシコの半分にドロボウに入った。不法に国境を越えている移民の大部分が、実際はメキシコ人(メキシコは、あらゆる社会問題を抱えてはいても、OECD国だ)ではなく、貧困に陥った中米諸国からだ。これらの国はなぜ貧困に陥っているのだろう? 彼らが国民のために機能する用意がある革新政府を民主的に選出すると、アメリカは常に、即座にファシストの独裁的「モンロー主義」を適用し、政府を打倒し、右翼暗殺団を送り込み、民営化を強制し、イナゴの大群のように国から全てを奪い去るのだ。グアテマラ、サルバドール、ホンジュラスやドミニカ共和国の人々には、アメリカへの略奪品の後について、そのすぐそばで居を構える完全な権利がないのだろうか?

***

 欧米の教義は単純で、同時に全く非合理的だ。それは定義されていないが、定義されるとすれば、このようなものだろう。「我々は、どこであれ選んだ場所を攻撃し、強盗し、移住することができる。なぜなら我々は、白人で、キリスト教で、誰よりも優れた文化と、武器を持っているのだから。他には何も理由はないが、これで十分なのだ。他の連中は、はるか遠くで、近寄らないようにしていなければならない。さもないと! もし彼らが服従しなければ、彼らはイタリア人に沈められ、ギリシャ人に外海で、ゴムホースで打ちすえられるだろう。壁が作られ、もし難民が南から北アメリカへ越えようとするなら、人々は、今行われているように、不快な収容所に集結させられる。」

 おお、北アメリカ、主としてヨーロッパ人の一世だが、二世や他の世代が、先住民族をけもののように、追い詰めて捕まえた場所。ファースト・ネーション、北米先住民族の大多数が恐ろしい死を遂げた場所。アメリカ合衆国とカナダで、先住民族が、しばしば、今日に至るまで、全くの貧困で暮らすことを強いられる場所。北アメリカ、しかしオーストラリアも、同じ文化、同じパターン、同じ「論理」だ。

 そして、先住民族を虐殺した後、何が次におきただろう? 「新しい世界」を築くために、ヨーロッパ人によって奴隷として連れて来られた鎖につながれた何百万というアフリカ人。拷問にかけられ、尊厳を奪われた男性たち。毎日、女性たちは畑に縛りつけられ、白人プランテーション所有者によって、レイプされた。民主主義。自由。欧米風。

 合衆国のような「国」が、一体誰がその国境を越えるべきか、一体誰をその領土に定住させるべきか決める道義的権利を持っているのだろうか?

 私はそう思わない。あなたはそう思われるだろうか?

***

 全く違う状態があり得る。ソ連時代のロシアをご覧願いたい。決して中央アジアの共和国を占領しなかった。彼らは自発的に参加したのであり、ウズベキスタンやキルギスタンで人々に話をすれば、大多数が、再び、楽しくロシアに加入するというだろう。ほとんど全員がソ連を郷愁的に感じている。

 ソビエト社会主義共和国連邦時代、モスクワはタジキスタンやキルギスタンの生活水準がロシアとほぼ同じになるようにしていた。ロシアは強奪するのでなく、大量の助成金と国際主義で支持した。

 それから、ソ連が、外部勢力(欧米との軍備競争と、欧米プロパガンダ)によって破壊された後、国はいくつかの独立国家に分裂した。そして移民の流れが始まったのだ。

 ロシアは決して国境を閉鎖しなかった。(ワシントンに不安定化された)中央アジアから、今や裕福なロシアまでの旅行は容易だ。旧ソビエト共和国から何百万という人々がロシア連邦中の至る所で楽しく働いている。そしてロシア国家は彼らに対する「道義的責任」はない。この全ては実際、常識、共有した歴史と価値観への敬意と普通の人間の優しさなのだ。

***

 一部の人々は言うだろう、欧米がしたことは、全てずっと昔に起きたのだ。だが、違う、そうではない。それは今も、まさに今、起きているのだ。

 もちろん、もしあなたがどこかのパブかロンドンのクラブで、ぼーっとしているなら、あるいは、パリで豪華なカフェに座っているなら、あなたは決してそう思うまい。あなたが望んでいるのは、邪魔をされずに、快いヨーロッパの生活を送ることだ。何億という被害者の骨と血の上に形成された生活。

 巨大な、超金持ちのヨーロッパは、破壊された中東から流れ出る数百万人の人々さえ受け入れることができないのだろうか? 本当に? ごく小さなレバノンは、いわゆる「シリア危機」の絶頂で、200万人の難民流入から生き残ることに成功した。犯罪率は急上昇せず、国は崩壊しなかった。なぜかご存じだろうか? なぜならレバノンの人々には心と品位があるから。欧米にはその種の性格は皆無だが。

 もし強盗して、人を殺したがゆえに、あなたの家族が金持ちになったなら、あなたは強奪品を返そうと望むだろうか? あなたはご自分の親や兄弟が拷問にかけ、略奪した人たちのために、ドアを開けるだろうか? 一部の人はそうするだろう。状況を理解した後、彼らはそうするだろう。だが欧米はそうではない。欧米は奪うだけだ。欧米は決して与えない。欧米は与える人々を憎む。欧米はあらゆるまともな国を中傷し、攻撃さえする。

 恐怖は、灰と化された国で、中国やロシア、旧ソ連邦中央アジア共和国、イランやパキスタンに潜入し、損害を与える準備ができている原理主義者の訓練基地にされた、打ちのめされたアフガニスタンで、いまだにおきている。私はそこで働き、私は知っている。あるいはシリア。私はそこでも働く。あるいは地球上の私の大好きな国の一つ、ベネズエラ。そしてリストは延々と続く。

 イギリス、フランス、イタリア、北アメリカ、ギリシャの、恩恵だけを欲し、自国政権が全世界で犯している世界的大量虐殺に気付かないままでいると決めている有権者の独善的な偽善の噴出を読むのを私はもう耐えられない。

 これらの人々は、誰が彼らの福祉に対して支払うか、あるいは彼らに特典を与えて、一体何百万人が死ぬかに、全く何の関心もない。

 彼らはさらに多くを欲する。彼らは常に「彼らはなんと貧しく、搾取されているのだろ!」と不平を言う。彼らは新植民地主義を止めることを望まない。彼らは自身のため、より多くの金と生活条件改善を切望するだけだ。「我々は全て人間だ」と彼らは言う。「我々はすべて被害者だ」。それから彼らは最右翼を選出し「難民」が締め出されるよう要求する。

 彼らは血塗られた手の持ち主だ。彼らの大部分が被害者ではなく虐待者だ。彼らは国際主義者ではない。単なるミニ帝国主義者、彼らの文化、植民地政策の利己的産物だ。

 何世紀もの間打ちのめされてきた世界のために、欧米は扉を開かなければならない。

 「外の」一部の人々は、欧米が繁栄できるように文字通り乞食に変えられたのだ。

 ロンドンやニューヨークの「政治的公正」は外部世界がどれぐらい素晴らしいかと言ってウソをつく。とんでもない! そうではない。その多くが貧しく、壊疽にかかり、非常に不快だ! むかつく。なぜなら、そのように作られたからだ。なぜなら、それは打ちすえられ、侵害され、何世紀間も強奪されたから。

 これらの人々、正真正銘の被害者は、たった二つだけ要求する。そっとしておかれ、自分の利益のみを追求するNGOや欧米の支配下にある国連政府機関なしで、欧米の軍事介入なしで、彼ら自身の国を作ることが可能になるように。それが一つだ。

 二つ目は、彼らが行きたい時に、盗まれた彼らの富があるところに行くことだ!

 彼らは受け入れられ、補償され、罪の許しを請われるか、それとも彼らの権利を行使して、門を壊すかのいずれかなのだ。

A Andre Vltchekは哲学者、小説家、映画製作者で調査ジャーナリスト。彼は Vltchek’s World in Word and Imagesの創作者で、China and Ecological Civilizationを含め、多くの本を書いている作家。オンライン誌New Eastern Outlook独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.org/2019/07/12/why-are-anti-migrant-arguments-in-the-e-u-u-s-pure-hypocrisy/

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 岩波新書『独ソ戦 絶滅戦争の惨禍』を読んだ。
 88ページにこういう文章がある。

事実、フランスなどの諸国を征服したのちのドイツの占領政策は、資源や工業製品の徴発、労働力の強制動員といった点を強調したものとなる。そのおかげで、ドイツ国民の生活は、戦時下であるにもかかわらず、一九四四年に戦争が急速に敗勢に傾くまで、相対的に高水準を維持していた。彼らは初期帝国主義的な収奪政策による利益を得ていることを知りながら、それを享受した「共犯者」だったのである。

 212ページにこういう文章がある。

つまり、ヒトラーに加担し、収奪戦争や絶滅戦争による利益を享受したドイツ国民は、いよいよ戦争の惨禍に直撃される事態になっても、抗戦を放棄するわけにはいかなくなっていたのである。

 いつも不思議に思うのが、労働者の不利益になる政策を支持する労働組合の存在。反労働組合だろう。核や軍需のような、国家に保護された産業で働いていると、そこでの比較的高水準な生活を享受するために、「共犯者」になるのだろうか?そうした組織の票に依存する政党に多くを期待するのは無理だろう。

日刊IWJガイド・土曜版「選挙後、突如『生まれ変わった』と言い出した国民民主党・玉木雄一郎代表が『憲法改正の議論を進めていきますし、安倍総理にもぶつけます』と衝撃発言!『改憲の議論を進めること』は、5野党・会派と市民連合との政策協定違反!!」 2019.7.27日号~No.2508号~(2019.7.27 8時00分)

 

2019年6月30日 (日)

檻の中で愛国的な詩を暗唱して亡くなったムルシ

2019年6月25日
Andre Vltchek
New Eastern Outlook

 エジプト前大統領ムハンマド・ムルシは、法定で防音檻に閉じ込められた状態で、15分の論述を終えた。彼はエジプトに対する彼の愛についての詩を読み、倒れ、亡くなった。

 彼の死はエジプト中、地域とイスラム世界のいたる所に衝撃を与えた。

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は公式説明を受け入れるのを拒否し「前エジプト大統領ムハンマド・ムルシは死んだのではなく殺された」と主張した。

世界の色々な場所からも反応があった。 ロイターによれば:

「去年ムルシの拘留に関する報告書発表で、イギリス議員と弁護士の代表団を率いたイギリスのクリスピン・ブラント下院議員が、ムルシの監禁条件を激しく批判した。

2018年3月に我々が報告した後、彼の状態に変化があったのかどうか知りたいと思う、彼が我々が見た状態で拘束され続けていたのであれば、彼の早過ぎる死に対し、エジプト政府に責任がある可能性が高いことを恐れていると彼はBBCに述べた。

 人権擁護団体や国家リーダーやエジプトの普通の市民たちが、残忍な親欧米派独裁者ホスニ・ムバラクが2011年に退位させられてわずか1年後、2012年、エジプト近代史初の民主選挙で当選し、国を支配した前エジプト大統領ムハンマド・ムルシの逝去を知って激怒した。

 ムルシは最高権力について、わずか一年後、2013年暴力的軍事クーデターで打倒された。

*

 はっきり言おう。ムハンマド・ムルシは「良い大統領」ではなかった。実際、彼は大統領になるとは全く思われていなかった。彼の党本来の候補者が、ささいなことで選挙に失格とれ、ムルシは彼の代わりになるよう頼まれた。彼は僅差で勝った。

 彼は経済的、社会的、政治的に、いくつか重大な間違いをした。

 彼はガザとシナイ間のトンネルを水浸しにした。

 彼の指導の下、ポートサイドでの紛争で40人以上の人々が亡くなった。

 彼は脅威を感じると、抗議行動参加者に有毒ガスを使用するよう命令した。

 だが彼は殺人犯ではなかった。「近代」エジプトで、それはかなりの業績だった。

 彼はエジプトの悲惨な状況を改善しようとしたが、彼は失敗し続けた。

 他方、彼は壊疽のような軍の支配から政府を分離した。欧米が支援するエジプト軍は、(ムバラク支配下でも、今も)あらゆる組織に潜入することに成功していて、エジプト国家のあらゆる側面を完全に支配している。

 ムルシは酷く分裂したエジプト社会で全員を喜ばせようとした。結局誰も満足しなかった。

 彼のムスリム同胞団の強硬派は、十分急進的ではなかった彼を憎悪した。反宗教的な左翼は、社会改革と非宗教国家をより強く推進しないことで、彼を軽べつした。彼は、アメリカとIMFに従いながら、同時に彼らを避けていた。

 結局、彼は自信のない困惑した弱い人物のように見えた。

*

 2012年と2013年、私の友人たち、左翼の同志は、カイロの大統領官邸前で警察と戦っていた。私は彼らと一緒にそこにいて、極めて有毒な催涙ガスから少なくとも何らかの方法で私自身を守るため、水浸しのぼろで顔を覆って、撮影していた。

 当時、誰もムルシが好きなようには思われなかった。

 反ムルシ抗議行動の際のスローガンはこうだった。

「我々は死ぬのが相応しい人々のために歌う。

ムルシ、ムルシ、ムルシ!」

 抗議行動参加者たちが、7年後、彼らの予言が実現することを知っていたはずはない。

 軍が(2013年7月3日に)民主的に選出された政府を打倒した後、大虐殺が始まった。 公式には数百人だが、何千人もの人々が生命を失った可能性がきわめて高い。何万人もが逮捕され、行方不明になり、拷問にかけられ、レイプされ、追放された。

(クーデターから間もなく、活動禁止された組織になった)ムスリム同胞団メンバーは粛清されたが、様々な左翼組織や、腐敗した右翼軍隊や、その独裁に反対だった人々もそうだった。

 私の友人の何人かは国を去らなければならなかった。他の人たちはまだ刑務所にいる。あるいは隠れている。

 前の独裁者、欧米傀儡の暗殺者ホスニ・ムバラクは今再び自由人だ。91歳だ。

 67歳のムハンマド・ムルシは亡くなった。

*

 ムルシ時代、2013年のクーデター中と後も、私はベネズエラのテレビ局Telesurのためにドキュメンタリー映画(「Egipto - El Fin de Una Revolucion」 - 「エジプト、革命の終わり」)を制作して、エジプトで働いていた。

 最初に、私は調査し、ムルシ大統領の統治時代にポートサイド市で行われた犯罪について書いた:「Notes from a  besieged city 包囲された市からの記録」。

 それから、エジプト軍がムルシ政府を打倒し、ムスリム同胞団とエジプト左翼の両方を清算し始めたとき、私は、ちょうど戦闘の真ん中にいた。私はエッセイ「Egypt End of Hopeエジプト 希望の終わり」、「Egypt in the Eye of the Storm嵐の目の中のエジプト」で出来事を説明した。エジプトからのずっと多くのエッセイを「Exposing Lies of The Empire(帝国の嘘をあばく)」という本にまとめた。

 かつて、クーデター後に映画を撮影していた際、私自身が、全て私に大砲を向けている5輌の戦車に直面しているのに気がついた。どうやって生き残ったのか、よくわからない。他の人々は生き残れなかった。私が映画用に映像を集め終えた時には、私の体は傷とあざだらけだった。

 映画のために私と働いた人々や、当時のムルシ大統領に抗議した人々の中には、現在の親欧米軍事政権の支配を支持する人々はほとんどいない。

 2012年と2013年の抗議集会は、エジプトを良くするのが狙いだった。何百万人もの大半の若いエジプト人が、公正で、非宗教的な、社会主義社会を、ムルシが実現するよう強いるのが狙いだった。ムルシは、それを実現するか、より良い、より「進歩的な」リーダーに道を譲り、辞職するよう期待されていた。

 その代わりに起きたのは、アメリカ、ヨーロッパとイスラエルに支持されたクーデター、ムバラクのファシスト徒党の復活だった。

 振り返って見て、私はムハンマド・ムルシはまともな人間だったと信じるが、同時にひどい、天賦の才のない、素朴で混乱した支配者だった。それでも彼の前や後の連中よりも遥かに遥かにましだった。

*

 「ニューヨーク・タイムズ」の論説で、エジプト人筆者モナ・エルタハウィがモハマド・ムルシの悲運について書いた:

「彼は常に、彼よりずっと大きい何かに巻き込まれている人物のように見えた。エジプトの法廷で、彼を沈黙させるよう作られた防音檻の中で、彼が就任してからほぼ6年後に、彼の家族と人権擁護運動家以外のほとんど全ての人々に完全に忘れられて亡くなったことは、彼を巡る極端な竜頭蛇尾を思い起こさせる。」

 それから、エルタハウィ女史は、彼の死を現代エジプトの文脈に置いた。

「だが、実際に多くの人々が殺されたムスリム同胞団は、アッ=シーシーが権力の座につくやいなや成立させられた過酷な法律の下で、抗議はほとんど不可能になったエジプトで、集団抗議活動をうまく引き起こすせる可能性はほとんどない。これもアッ=シーシーが達成したことだ。2013年7月、ムルシが打倒され、2016年1月、エジプト議会が再召集したとき、16,000人から41,000人の人々、大半が今や活動を禁止されているムスリム同胞団の支持者が、報道によれば、逮捕されたか拘留された(一部はリベラルか、非宗教的な積極行動主義者だった)。その時以来、死刑宣告と死刑執行の急増、裁判なしの殺害、強制失踪や、いかなる反対意見も抹殺する決然とした取り組みが、ほとんどの他の形の反対派同様、同胞会を押しつぶした。多くの国有メディアが、彼がかつて大統領だったとさえ述べずに、彼の死を報じている同じ時に、ムスリム同胞団支援者は、ムルシは殉教者として称賛されることを強く主張している。」

 率直に言って、ムルシ時代は、「あらゆることが可能」で、人が少なくとも夢を見て、遥かに良い未来のために戦うことが可能だった、近代エジプト史唯一の時期のように感じられる。そう、もちろん、争いは催涙ガスを通して行われていた、人々は怪我をし、殺された人々さえいた。だが彼らは勇気があった、彼らは今のように、粉砕されて、屈辱を受けてはいなかった。

 いわゆる「アラブの春」は欧米に操作され「作り出された」可能性が極めて高い。だが2011年から2013年の間は、平行した、自立した、左翼の反体制、反資本主義、反軍運動の高まりがあった。闘争があり、エジプトはどんな方向にでも行けたはずだった。

 私は決してあの年を忘れまい。「ムルシの年」。我々は、しばしば直接攻撃を経験し、我々の命を危険にさらしていた。異なる政治分派が互いに激しく争っていた。蒸気は出ていた。熱情が人を沸き立たせていた。何も確実ではなく、全てが可能だった。

 その年、映画を制作しながら私は社会主義医師の集団、正真正銘のマルクス主義者と一緒だった。彼らは、もし彼らがより激しく戦えば、エジプトが社会主義になれるのを疑っていなかった。私は革命社会主義組織の指導者の一人ワッシム・ワグディとも働いた。

 そして全てが文字通り一夜で崩壊した。2013年7月3日。

 全てが終わったことに気がついたのはいつだっただろう? それはヘリオポリスで、カイロの裕福な郊外で、公園で起きた。何百という金持ちの家族がアッ=シーシーと彼の旧友を描いたTシャツを着て、クーデターを祝いに行ったのだ。それは1973年9月11日の歴史的写真の一枚のように見えた。チリでピノチェト大将によるアジェンデ大統領に対するクーデター行われた日だ。それは異なっていた、もちろんそうだ。だがそれは同じように見えた。アメリカが支援するクーデターは常に同じように見える。そして彼らを支援するエリートの顔も同様だ!

 私はイスタンブールからベイルートまで、ミドル・イースト航空に乗りながら、ムルシの死について読んだ。私は大きな悲しみを感じた。なぜかは、わからなかった。確かに、それはムルシの統治に対するものではなかった。だが、それはあの時期、今は全く窒息させられ、断念された希望のためだった可能性が高い。「全てが可能で」、人々が自分たちの国のために戦う用意ができていて、戦うのをいとわなかった日々に対するものだ。

 エジプトは今「破綻」国家だ。恐れ、挫折し、貧しく、全く腐敗している。自身の国民を滅ぼしている国。

 最近、私がカイロにある無数のスラムの一つに行くと、人々はあからさまな憎悪で私を見る。彼らは、私を外国人として、彼らを絶望と窮乏の状態に後戻りするのを手助けした人物として見る。もちろん、彼らは数年前に、私が並んでエジプトの社会主義の前衛たちと一緒に、少なくとも映画製作者として、彼らのために戦ったことを知らない。

 ムルシ大統領にではないにせよ、人としてのムルシに私は悲しみを感じる。どういうわけか彼が倒れて死ぬ前に読んだ愛国的な詩は、彼の心から直接出ていたのが私には分かる。

 支配した一年彼は最善を尽くした。最善は十分に良くはなかった。彼は失敗した。

 だが彼は檻の中で発言を制限されて屈辱を受け、このように死ぬには相応しくない!

 彼はより良い運命を得てしかるべきだった。彼の国エジプトは遥かに良い運命に値する、なんてこった!

 Andre Vltchekは哲学者、小説家、映画製作者で調査ジャーナリスト。彼は Vltchek’s World in Word and Imagesの創作者で、China and Ecological Civilizationを含め、多くの本を書いている作家。オンライン誌New Eastern Outlook独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.org/2019/06/25/morsi-died-reciting-a-patriotic-poem-in-a-cage/

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 選挙の争点の一つになるべきものが、ならない不思議。

日刊IWJガイド・日曜版「トランプ米大統領が大阪でのG20サミット後の記者会見で『不公平な日米安保』の見直しを日本に要求したと発言! 習近平中国国家主席との会談後は、ファーウェイ容認の発言! 本日は板門店で金正恩氏と電撃会談か!?」 2019.6.30日号~No.2481号~(2019.6.30 8時00分)

2019年6月17日 (月)

北アメリカとヨーロッパの大衆:いいかげんに目を覚ませ、まったく!

Andre Vltchek
2019年6月6日
New Eastern Outlook

 毎年、毎月、私は世界の両側を見ている。ますますかけ離れてゆく二つの両極端を。

 シリアのホムスのような偉大な都市がぞっとするほど崩壊されたのを見る。アフガニスタンのカブールやジャララバードが、NATO占領軍と彼らの現地の傀儡を守るのを意図した巨大なコンクリートの壁で分断されているのを見る。インドネシアのボルネオや、金を採掘しているペルーの町や、今やほとんど住めなくなったオセアニアの環礁島諸国のツバルやキリバスやマーシャル諸島で恐ろしい環境破壊を見る。

 公衆衛生設備や清浄な飲料水が欠如しているスラムを見るが、そこでは欧米帝国の長靴が現地文化を打ち壊し、人々を奴隷にして、自然資源を略奪しているのだ。

 私はすべての大陸で働いている。極度の疲労に打ちのめされている時でさえ、ほとんど何の蓄えも残っていない時でさえ、私は決して止めない。私は止めることができない。とうとう行動様式が見えるようになったので、私には止める権利がないのだ。この世界の動き方、欧米が世界の大部分の国を強奪し、洗脳し、奴隷にしに成功していた方法を。私は私の知識をまとめ、「世界への警告」として出版するのだ。

 私はこの「行動様式」についての本を書いた。これまでで私の最も包括的な、厚さ1000ページの「Exposing Lies of The Empire(帝国の嘘をあばく)」だ。

 そして、私は欧米そのものを見る。

 私は「講演」のため、ヨーロッパ同様、カナダやアメリカにも行く。時にはオーストラリアの聴衆に講演するよう依頼される。

 破壊された人々や略奪された大陸と比較すると欧米は法外なほど金持ちなので、まるで地球に属していないかのように思えることが多い。

 のんびりした怠惰な日曜午後のローマのヴィラ・ボルゲーゼ散歩と、ナイロビのマザレ・スラム恐怖の通り抜けは、全く別の二つの現実、二つの異なる銀河系に存在していて不思議はないものだ。

 今も「ヴィラ・ボルゲーゼ」の綴りをちょっと間違っただけで、Macはすぐ正解を教えてくれた。ヴィラ・ボルゲーゼが存在しているからだ。一方、正しく綴った「Mathare」には赤く下線を引かれてしまった。Mathareは「間違い」なのだ。なぜならそれは存在しないから。約百万人の男性と女性と子供がそこに住んでいるにもかかわらず、それは存在しないのだ。欧米で私のマックブックプロによっても、比較的十分教育を受けた読者の大多数によっても認識されないのだ。

 実際、ほとんど世界全体が、ニューヨークやベルリンやパリから見た場合、一つの大きなエラー、非実在のように思われる。

 私は欧米の大衆の前で講演する。そう、頻度は減っているが、時々講演している。

 率直に言って、ヨーロッパや北アメリカの聴衆と対面するのは憂うつで屈辱的に思える。

 それはこういうことだ。「真実を語ること」世界中で目撃したことを語るよう招かれるのだ。

 良く暖房されたり冷房されたりしている家で美味しい夕食を食べた後、快適な自動車で到着したばかりの男性や女性に対面して私は立っている。私は有名な著者で映画製作者かもしれないが、どういうわけか、彼らは私を乞食のように感じさせるのだ。なぜなら私は「乞食」たちのために話をするために来たのだから。

 全てが洗練されて、振り付けられている。私はどんな「流血シーン」も見せないことになっている。私は「公人の名」を出さない。壇上では悪態をつかず、酔わず、視界に入っている人々侮辱しないのだ。

 通常直面するのは、かなり頑固かか、少なくとも「かたくなな」聴衆だ。

 最近、南カリフォルニアで、仲間の哲学者と友人に彼の同僚の小さい集会で話をするよう頼まれた際、私がシリアのイドリブ近くの前線における状況を説明していると、何人かの人々が携帯電話をいじっていた。私の話は彼らの大部分にとって「耳に心地良いBGM」にすぎないと感じた。テレビインタビューで何百万人もの人々に語る際は、少なくとも、大衆には会わずに済む。

 欧米で「講演する」際は、実際、彼らの国が犯している大量殺人や大量虐殺に少なくとも部分的には責任がある男性や女性に語るのだ。他の人々が強奪され、屈辱を受け、しばしば強姦さえされているがゆえに、生活水準が理不尽にも高い男性や女性だ。だが彼らの目は謙虚ではない。彼らは私に詰め寄り、私がするかもしれない間違いを待ち構えていて、こう結論するのだ。「彼はフェイクニュースだ」。彼らにとって私は「存在している」人々と存在しない人々の橋ではない。彼らにとって私は、エンタテイナー、芸人、あるいは多くの場合、厄介ものだ。

 私の聴衆の多くにとって、欧米がくり広げる戦争やテロについてについて学ぶのは、オペラ公演や交響曲コンサートとは違う別の種類の贅沢な、レベルの高いエンターテイメントなのだ。大半はそうしたがらないが、もし必要なら、彼らは代金さえ払えるのだ。刺激的な経験をした後、彼らはいつもの暮らし、保護された優雅な生活に戻る。一方私は、翌日、違う現実、前線に、埃と窮乏へと戻る飛行機に乗っていることが多い。

 彼ら、私の聴衆(現実に直面しよう。読者の大部分でもあるのだ)は彼らがどれほど「偏見がない」か示すためにやって来るのだ。彼らは自分のライフスタイルを損なないようにしながら、私から「学び」「教養を身につける」のだ。彼らの大半は、私のような直接体験なしで、その全てを知っているつもりになり、大学なり劇場なり、どこであれ、彼らの前に私を招き、彼ら自身も無理やりやって来て、私に情け深い恩恵を施しているのだ。彼らは私の戦いに対する支援は言わない。彼らはどんな戦いにも加わらない。彼らは善良な平和主義の勤勉な人々だ。それだけだ。

 1930年代後期のドイツ人のようだ。独善的で勤勉な人々だ。彼らの大部分がペットを愛し、ごみをリサイクルする。そしてスターバックスで後片付けする。

 数日前、我々はベネズエラでクーデターを止めた。私は破壊されたボルネオ島の奥深くにいたが、私はRTやPress TVで何百万人かに向けてインタビューをしていたので、我々という言葉を使った。そこでさえ私は、書くこと、ツイートを決して止めず、必要とあらば、いつでも全てを置いて、カラカスに飛ぶ用意ができていた。

 ベネズエラを守ること、そこで革命を守ることは極めて重要だ。欧米の命令に降伏するのを拒否している他の革命的な勇敢な国々、シリア、キューバ、ロシア、中国、北朝鮮、イラン、ボリビア、南アフリカを守ることは極めて重要だ。

 カラカスにまつわるイデオロギーの戦いが猛威を振るう中、私は考えていた。欧米の大衆を行動させることができるものが、まだ何かがあるのだろうか?

 彼ら、ヨーロッパ人と北アメリカ人は、自身の罪に対して全く無関心になってしまったのだろうか? 彼らは何か感情的な免疫ができてしまったのだろうか? 彼らの状態は、イデオロギー上の問題なのか、それとも病気の問題なのだろうか?

 我々は実に露骨なクーデターのさなかにいたのだ。地球で最も民主的な国の一つを打倒する欧米による企み。それなのに彼らのワシントンやマドリッド政権が行っているテロを止めるため、彼らは何もしなかったのだ! 少なくとも、1965年のインドネシアで、あるいは1973年のチリでは、欧米政権は、見え透いた口実を使ってごまかそうとしていた。少なくとも、ムジャヒドを作り出して、社会主義アフガニスタンと共産主義ソ連を破壊しながら、欧米は少なくとも部分的には自分たち本当の役を隠そうとして、パキスタンを代理に使っていた。少なくとも、イラクで百万人以上の人々を殺しながら、へたな芝居や「大量虐殺兵器」に関する山ほどの嘘をついていた。少なくとも、少なくとも…

 今はもうまったく見え見えだ。シリアで、ベネズエラで。北朝鮮、キューバ、イラン、中国、ロシアに対しても。

 もはやプロパガンダさえ必要でないかのように、欧米政権の計画に対して、欧米の大衆は全く脅威にならず、完全に従順になったかのように。

 あるいは、より正確には、かつて手が込んでいた欧米のプロパガンダが、極端に単純になったのだ。今は嘘を繰り返すだけで、欧米諸国民の大多数は自分たちの政府が世界で何をしているか疑おうとしさえしないのだ。唯一問題になるのは「国内問題」だけなのだ。つまり欧米諸国民の賃金と手当だ。

 ベトナム戦争当時のような暴動はない。今の暴動はヨーロッパ人労働者のより良い福祉のためだけだ。国外での略奪や、非西側諸国に対するNATOによるテロ攻撃や、無数のNATO軍事基地や、侵略やクーデター画策を止めるために、欧米では誰も戦っていない。

 欧米の大衆は、更にどこまで耐えられるのだろう?

 それとも、絶対的に全てに耐えることができるのだろうか?

 彼らはベネズエラやキューバへの、あるいは両国への直接侵略を容認するのだろうか?彼らは、ごく一例をあげれば、既に最近の歴史で欧米が犯したテロ行為、ユーゴスラビア、イラク、アフガニスタン、リビアやシリアへの直接介入や破壊を受け入れている。

 更にどれだけ多くのものを受け入れるのだろう? 対イラン攻撃は受容できるのだろうか? 例えば、200-300万の死者を?

 あるいは、北朝鮮だろうか? 更に数百万人の、死体の新しい山?

 私は尋ねている。修辞疑問ではない。私は本当に知りたいのだ。世界は知らなければならないと私は信じている。

 欧米の大衆はISIS (あるいはIS、あるいはダーイシュ)のレベルに達してしまったのだろうか? それほど独善的に、それほど狂信的に、自身の例外主義を確信していて、もはや、明晰に考え、分析し、判断することができないほどなのだろうか?

 ロシアや中国、あるいは両国を第三次世界大戦に駆り立てることが、バイエルンやサウスカロライナやオンタリオに暮らす人々に受け入れられるのだろうか?

 そして、もしイエスなら、彼らは全員正気を失っているのだろうか?

 もし彼らが正気を失っているのなら、世界が彼らを止めるべきなのだろうか、一体どのようして?

 私は欧米の狂気の限界を知りたいと思う。

 狂気があるのは明白だが、それはどれほど大規模なのだろう?

 私は分かっている。フランス人、アメリカ人、カナダ人、イギリス人やドイツ人が何人についてくそったれに彼らが中東や東南アジアやアフリカや「そのような場所」で何百万人もの罪がない人々を殺すことについて全く気にしていないという怪物のような事実を私は受け入れている。彼らがその植民地の歴史についてほぼ何も知らず、彼らは、サッカー試合が見られ、たくさんの肉と6週間の休暇を異国情緒の海岸で楽しめる限り、何も知りこくはないのを私は受け入れる。欧米が行った恐ろしい犯罪を知っている人々の多数さえもが、決して、決してそれを、彼ら自身のせいではなく、欧米が何世紀にもわたり行ってきた略奪の上に成り立っている自分たちの文化にではなく、中東の前哨基地であるイスラエルではなく、全てロスチャイルドや「シオニスト陰謀」のせいにしたがるのを私は知っている。

 しかし我々の地球の存続と、人類の存続はどうなるのだろう?

 私は私の「戦闘のプレゼンテーション」を聞きに来る人々の目を想像する。私は彼らに真実を話す。私は全てを語る。私は決してはばかることはしない。決して妥協しない。私は彼らに彼らが解き放った戦争の画像を見せる。そう彼らだ。市民は自身の政府に対して責任があるのだから、明らかに集団的犯罪や連帯責任と呼ばれるものがあるのだから!

 あの目、あの顔。そこに私が見るものをお話ししよう。彼らは決して行動するまい。彼らは決して彼らの政権を打倒しようとするまい。彼らが恵まれた生活を送れる限り。彼ら自身がエリートであるシステムが、少なくとも現在の形で生き残る何らかの可能性があると思う限り。彼らは両方の方法でそれを演じる、彼らの一部はそうする。口頭で、彼らはNATOに、欧米帝国主義や野蛮な資本主義に激怒する。実際は、彼らは体制と戦うために、具体的なことは何もしない。

 すると結論は何だろう? もし彼らが行動をしないなら、他の人々がそうしなければならない。そして私は確信している。彼らはそうするはずだ。

 500年以上にわたり、極端に攻撃的な欧米諸国の小さな集団に世界全体が炎に包まれ、略奪され、殺されてきた。これは事実上、絶え間なく続いてきた。

 もはや誰も、それが面白いことだとは思わない。私が働く場所、私が気にかける場所では、誰もこの種類の世界を望んでいない。

 今ベネズエラを破壊しようとしている国々をご覧願いたい。しっかりご覧願いたい! 彼らはアメリカ、カナダ、大多数のヨーロッパと、主にそれらヨーロッパ植民地主義者の子孫が多数派を形成している南米諸国だ!

 我々は更に500年、これを望むのだろうか?

 北アメリカ人とヨーロッパ人は間もなく目覚めなければならない。ナチス・ドイツにおいてさえ、ヒトラーに強い嫌悪の念を抱いて、彼を排除したいとを望んだ兵士がいたのだ。今、欧米には、500年にわたる欧米植民地主義略奪はもうたくさんだ、世界を苦しめるのを止めるべきだ、即座に止めるべきだと信じる有力な政党は一党もない。

 もし、我々の地球が今直面している最大で、おそらく唯一脅迫である欧米帝国主義が、決定的に、しかもすぐに、自身の市民に取り除かれないのであれば、それは外部の力で戦い、阻止されなければなるまい。つまり過去と現在の被害者によって。

 Andre Vltchekは哲学者、小説家、映画製作者で調査ジャーナリスト。彼は Vltchek’s World in Word and Imagesの創作者で、China and Ecological Civilizationを含め、多くの本を書いている作家。オンライン誌New Eastern Outlook独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.org/2019/06/06/north-american-european-public-finally-wake-up-damn-it/

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 明石順平著『国家の統計破壊』を読んでいる。最終章の「第8章 どうしてこんなにやりたい放題になるのか」で「大前提を欠いた小選挙区制」として小選挙区制問題が論じられている。石川真澄氏の著書以外ほとんど読んでいないが、小選挙区制問題を指摘される正論に驚いた。小選挙区制度の旗振りをした共犯者である大本営広報部、いわゆる大手商業マスコミに、真面目な論議や反省は全く期待は不可能。ネットを検索すると、石川真澄氏の記事の他にも、五十嵐仁法政大学名誉教授や木村朗鹿児島大教授の記事が読める。新刊書もある!拝読しなくては。

今日、『空洞化と属国化~日本経済グローバル化の顛末』著者・坂本雅子名古屋経済大学名誉教授にインタビュー。別途放送予定とのこと。

日刊IWJガイド「6月30日開催の『IWJファンドレイジングシンポジウム・2019 改憲か否か!? 運命の夏』は、おかげさまで満席となりました!! キャンセル待ちご希望の方を受けつけています!また今期1000万円超の赤字の危機にあるIWJを、ご寄付・カンパでご支援くださいますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます!」 2019.6.17日号~No.2468号~(2019.6.17 8時00分)

2019年6月 9日 (日)

人々を殺しているのはイスラエル人の無関心だ

2019年5月25日
Andre Vltchek
New Eastern Outlook

 過去、私がイスラエルに行った(より正確には「通過した」)のは、いつも何か敵対的な目的のためだった。ガザやヘブロンでのインティファーダ(民衆ほう起)に対する残忍な抑圧について書いたり、ベツレヘム周辺の土地奪取の狂気について発言したり、イスラエルがあらゆるす国際法や国連決議に違反して占拠している、不気味な、過疎化されたゴラン高原から報じたりするためだった。ありとあらゆる場所で私は働いた。ガザのシファ病院やラファ難民キャンプ、「ゴラン」、ヨルダンとの境界、ベツレヘム。

 私はベン・グリオン空港に到着し、テルアビブかエルサレムかハイファで一泊し、あわただしく連絡相手(左翼の友人たち)に会い、朝、「最前線」、というか、いわゆる「ユダヤ人国家」がその「周縁部」として何十年間も維持している「最前線」の一つに向かって急いだものだった。

 だが今回は私は、全く逆のことをしようと決めた。

 イスラエルのベンジャミン・ネタニヤフ首相が、その全ての自制と羞恥心を失ったことが明白になったから、アメリカが彼の狂気を十分利用するだろうことが明確になったので、アラブ諸国の大半と同様、ヨーロッパは、パレスチナ、シリアあるいはイランを守ることを絶対に何もしないだろうと確信し、たまたま「近く」(エジプト)にいたので、私はわずか48時間「訪問」し、一つの単純な目的のため、テルアビブ行きの切符を買った。イスラエル市民を観察するため、彼らが何をどのように考え、欲しているのか理解するため彼らと話をしてみるために。彼らは世界を一体どのように見ているのか、特に彼らが暮らし、戦い、殺している地域を一体どのように認知しているのか。

 それで、私はカイロからアンマン経由で、イスラエルまで旅した。かつてそこで、2日間、私は真新しい速い優雅な2階建て列車でテルアビブとエルサレム間を通勤した。私は多くの人々と話をし、彼らを挑発して、彼らが存在している条件を説明させた。政治制度と(彼らが常に主張する「民主的」)選挙を通して、彼らの大半が支持し続けているアパルトヘイトを説明させるために。

 

 もちろん、イスラエルが本当に一層「民主的で」あればあるほど、彼らがパレスチナ人や地域全体の他のアラブ人を陥れている状態は、実際、一層恥ずかしい。何百万もの人々キャンプに閉じ込めている政府をイスラエル国民は続けて選んでいる。彼らは中東各国で戦争と軍事衝突に火をつけている連中を選出している。

 当然、もし人が、ベイルートかアレッポに暮らしているなら、この全ての恐怖が、イスラエル国民が全く「邪悪だ」から、起きていると想像するのは容易だ。実際、彼らの北アメリカご主人に、革ひもから放たれた血に飢えた一群のロットワイラー犬がいる。

 だがイスラエル人と交流してみると、すぐ奇怪にも、そうではないのを悟るのだ。

 多くのイスラエル人は少し混乱していて、内気で、内向性のように思われる。

 彼らは「自分の殻に閉じこもっている」。彼らは「周りの世界に関心を持っていない」ように思われる。

 最も衝撃的なのは彼らの野蛮さではなく、超然とした態度、無関心と自己本位だ。

 だがこの全ては「彼らの大部分がユダヤ人だから」ではなく、彼らがヨーロッパ人だからだ。

 実際、イスラエル(元来モロッコやイエメンやエチオピアや他の場所からきた)に住んでいる非ヨーロッパ系ユダヤ人の大部分は、二流市民のように、あるいはもっと悪くさえ扱われている事実はほとんど知られていない。

 イスラエルはヨーロッパの中東「前哨基地」だ。大部分の国民の思考様式は、主にヨーロッパ風だ。テルアビブ、ハイファやベールシェバや、エルサレムのユダヤ人居住区周辺の信心深くない地域で人々と話をしてみて頂きたい。そうすれば同じ結論にする可能性がきわめて高い。

 白人、ヨーロッパ系イスラエル・ユダヤ人の「政治的認識」は、ヨーロッパ人のそれと、まさに同水準にあり、つまりゼロに近い。

 イギリスは、他のどの国より多くの軍事基地と前哨基地を、世界中に保有しているかもしれない。イギリス軍は、いくつかの軍事作戦や外国政府打倒「プロジェクト」に関与している。これらの「プロジェクト」は、毎年、何百万人もの無辜の人々を殺している。だが、ロンドンで、テート・モダン美術館や、コベントガーデン・オペラハウスや、無数のファンキーなナイトクラブの一軒に行き、彼らの国の残忍な歴史に関して、人々を会話に加わらせようとお試し願いたい。彼らは、あなたをあざけり笑うか、対決するか、あなたが何について話をしているのか、なぜなのか理解しないだろう。

 フランスで、同じことをして頂きたい。そうすれば同じ結果になる可能性が極めて高いだろう。フランスはアフリカでの新植民地主義プロジェクトに関与しており、何百万という「より下位の人々」がその過程で破滅させられている。だが何人のフランス人が知っているだろう、もし彼らが知っているとして、彼らのうち一体何人が、それを気にかけたり、まして止めようとしたりするだろう。黄色のベストをご覧願いたい。彼らの一体何人がフランス新植民地に公正を要求しているだろう?

 イスラエル人の思考様式も極めて似ている。

 イスラエル最大の都市、テルアビブを例にとろう。それは北アメリカやイギリスより良いインフラで、地球上最も裕福な場所の一つで、建築家プレストン・スコット・コーエンによる傑作の現代美術館などの文化施設がある。テルアビブの緑地帯や公共地の全ては、地球上の最も住み良い都市の一つとして、ランク付けできよう。

 だが誰にとってか? 奴隷にされ、国を追われ、搾取されているこの地域の人々の、一体どれだけの犠牲で?

 どこかで聞いたように思われるだろうか? ヨーロッパが、コンゴや、インドネシアや、インドや他の国々の人々の骨や死体や窮状の上に建設した全ての博物館、大聖堂、公園、公立病院や大学と同様だ。全てがヨーロッパ人のためながら、「他者」から略奪された資源や、「他者」の奴隷的労働者に贖われているのだ。

 マドリッド、ブリュッセル、ベルリン、パリ、アムステルダム、リスボンあるいはロンドンで、これの全てについて話をして頂きたい。あなたは理解されない可能性が高い。とがめられる可能性が高い。タクシーやパブから放り出され、侮辱されたり、肉体的に攻撃さえされたりする(それは、例えばロンドンで私に起きた)。

 ハイファやテルアビブで、それについて語れば、結果は似たようなものだろう。(イスラエルにはヨーロッパ(より)多数の自己批判的な人々がいるので)もう少し穏やかだが、あなたと意見が違うかもしれない人々は極めて不快で、時々一層暴力的であり得る。

 そして他のあらゆる議論が尽くされた時、ほぼ確実にホロコーストが話題になる。

 

 そしてホロコーストというのは、発音されるや否や、イスラエルにまつわる、あらゆる議論と批判を終わらせる言葉だ。それは全員を黙らせる呪文のようなものだ。

 更に、ホロコーストは、第二次世界大戦終結後のヨーロッパから中東へのユダヤ人大移動と関係している。「何百万というユダヤ人が殺されたので、彼らは中東に移住したり、移住させられたりする完全な権利を持っている」という論理だ。

 それは、イスラエル国民同様、欧米人が、知的に一体どれほど従順で「臆病」になっているかということの奇妙で強力な証拠だ。

 ホロコーストに言及することが「終わり」であってはならない。そこから議論が始まるべきだ!

 ホロコーストは、ヨーロッパ人(ドイツと、同じくその同盟国のいくつか)により、ユダヤ人、ロマと共産党員に対して行われた。何百万という人々が、法外な想像も及ばないほどひどい死を遂げた。

 そしてそれから?

 典型的に身勝手で邪悪なイギリス植民地主義の方法で、加害者は報酬を与えられ、新たな被害者が生み出された。

 ドイツは完全に再建され、一方、パレスチナ人(イギリス人の心の中では非人間)が、ヨーロッパによる犯罪に対し、代償を支払う人々として選び出された。

 なぜユダヤ人にバイエルン全体を与えないのだろう? そこからヒトラーが来たのだ。そこに初期の彼の支援者が住んでいたのだ。そこがいくつか酷い殺害が犯された場所だ。

 ドイツのバイエルンや中央ヨーロッパは、ナチの狂気が始まる前、何百万というユダヤ人がくつろいでいた場所だ。例えば、20世紀の最も偉大な作家、フランツ・カフカは、しばしば、彼自身をドイツ語で書く、ユダヤ系チェコ人だと描いていた。

 状況の重大性と大変な極悪非道さを悟る前、ドイツのユダヤ人の大部分は単に「裏切られたように」感じていた。彼らは、倒錯した奇人アドルフ・ヒトラーやビールをがぶ飲みする彼の仲間同様、ヨーロッパ人だったのだ。

 すると埋め合わせが、なぜバイエルンではないのだろう? なぜパレスチナなのか?

 無言の真実はこういうことだ。イギリスとアメリカが中東の強力な前哨基地を非常に欲していたため、再び彼らが、まさに戦前と戦中と全く同じ強力な工業化されたドイツを欲していたため。

 連合軍諸国は知っていた。怒りに満ちた大変な苦痛で、ヨーロッパのユダヤ人はパレスチナに来て、ほぼ一斉に宣言するだろう。「二度とさせないぞ!」。 「我々は今、ここで、我々の生存のために戦うぞ!」

 だが悲しい現実は、強制収容所でユダヤ人を焼却したのは、パレスチナ人ではなく、アラブ人でもなかった。アラブ人は、異なる恐怖、ヨーロッパ植民地政策の恐怖で苦しんでいる、実際、同じように被害者だった。

 二つの被害者、二つの集団を、ヨーロッパの人種差別、植民地政策と帝国主義への反対で合併するのではなく、イギリス人や他の連中は、彼らを「分割して、支配する」のに成功した。彼らが何世紀もの間、全世界に使ってきた恐ろしい帝国主義戦術だ。

 

 もちろん第二次世界大戦の恐怖の後、多くのユダヤ人が共産主義者や無政府主義者として中東に行った。彼らは新しい世界を築くことを望んでいた。彼らは砂漠を庭園に変え、パレスチナ人や他のアラブ人と一緒に、調和した、素晴らしい、寛大な国に住むことを望んでいた。この夢は決して実現しなかった。イスラエルでは共産主義は打倒され、国際主義もそうだった。

 軍国主義、国家主義と宗教的過激主義(イスラエルの保守的宗教政党は常に政治的な少数派だが、彼らを連合に取り込まずには、政府は組織できないように見える)。

 それからソ連の反共産主義ユダヤ人の津波(そして、ユダヤ人だと主張したが、しばしばそうでない人々)が来た。彼らを受け入れるのは、明らかにイスラエル・エリートの政治的決断だった - 彼らはイスラエルを、右に動かし、「独占的なユダヤ人の権利」のために、アラブ住民の権利に対するイスラエルの争いを「復活させた」」。身勝手に。極めて身勝手だが、それは全て完全にうまく機能した - 国家主義者と保守主義者にとって。

 パレスチナ人にとって、それは更にもう一つの大惨事。全ての希望の終わりだった。

 ヨーロッパや北アメリカと同様、イスラエルの政治状況は完全に極右、右翼、中道右派に決められている。左翼、共産主義者や国際主義者や本物の社会主義者は、ごく少数の前衛芸術劇場や「社会の周辺」でしか見つけられない。

 

 さて、イスラエルの暮らしに戻ろう。2018年度の人間開発指数(HDI)は、フランスや韓国やイタリアを越えて、世界で22番目と高い。悪くはないだろう?

 またしても疑問は、一体誰にとってだ

 興味深いのは、パレスチナ、ゴラン高原、シリア、イランを論じようとした際、私はいつも怒りには出会わないことだった。白人のヨーロッパ・イスラエル人は、パレスチナ人、アラブ人、イラン人を本当に憎んでいるだろうか? 私の結論はこうだ。そうではない。彼らは憎んでいない! なぜならこれらの人々は存在しないから、憎んでいないのだ。人は存在しないものを憎悪することはできないのだ。そうではないだろうか?

 シリア人に対する爆撃、パレスチナ人に対する銃撃 - それは全てビデオゲームのようになった。何の悪気もない、ヨーロッパ・ユダヤ人の特権的地位を維持するため「しなければならない」ことなのだ。入植地建設と同じことだ。

 私が現地にいた時、テルアビブは新しい電動自転車に夢中だったのをご存じだろう。自転車用車線は、それでいっぱいだった。誰がパレスチナ人に関心を持つだろう?

 人々が何時間も行列して最新展示を待つ状態で、博物館は大混雑だった。至るところでのコンサート。最高のもの。シリア? シリアなんか、どうでもいい! ファラフェル・フュージョンは無数のカフェで新たな高みに達していた。クラシック音楽家が、エルサレム新駅で、大衆の前でグランドピアノを練習していた。非常に地下深い駅、誰も、それが豪華なハイテク核シェルターであることを疑わない。

 間もなく、もう一つのより新しい駅が、アメリカ大使館をエルサレムに移動させたことに対する大きな感謝として、「ドナルド・トランプ駅」と呼ばれることになっている。

 イスラエルでは、ほぼ誰も宗教上の教えを実践していないが、それでも安息日には国全体が停止する。それも、無数のパブやバーやクラブが飲んだくれを追いだしてから、朝早い時間まで、わずかの数時間に過ぎない。

 イラン? イスラエル政治家は専門家だ。彼らは欧米が何を望んでいるか知っている。そして彼らは喜ばせるため彼らの方法でやる。ワシントンの偉大な同盟国で、イスラエルの秘密の仲間サウジアラビアと同じだ。

 一日後、全てがとても見慣れているように感じ始めた。私はそう感じざるを得なかった。私は私がヨーロッパにいるように感じた。同じ身勝手な態度、日和見主義、無関心。

 「我々が良い生活ができる限り、我々はそれを維持するため何でもする!もし「他の所にいる」何百万人もが我々の幸せのために命を捧げなければならないなら、誰が気にかけるだろう? 彼らを死なせろ!」

 オペラ公演、最高の公共輸送機関(ドイツ製)、高級車(主にドイツ製)やクラシック音楽(大半が、やはりドイツ産)。地元のぜいたくなブティックのヨーロッパ・トップ・ブランド。公園のキュートな飼い犬。

 パレスチナ人は存在していない。アラブ人は主として厄介ものとして存在している。非ヨーロッパ系ユダヤ人は便所掃除にふさわしい。

 真面目な話、モロッコ系やイエメン系ユダヤ人が、パレスチナ人女性や子供に発砲する命令を与えて大隊を指揮しているのを聞いたことがおありだろうかか? それから質問されたい。それは本当に「ユダヤ人であること」なのか、それともヨーロッパ植民地主義の遺産なのかと?

 実際全くお馴染みではないか? イギリスやフランスとイスラエルの唯一の相違は、ロンドンやパリと、荒廃させられた新植民地との距離が何千キロメートルもあることだ。テルアビブからパレスチナ人の破壊された生活までは、車でわずか数分のことが多い。

 

 ヨーロッパでのホロコースト以前に、ドイツ人は植民地で、彼ら最初のホロコーストを行っていた。今ナミビアと呼ばれる場所、南西アフリカで。彼らは、そこで、ヘレロ族を含め、原住民の85%以上を殺害した。ほとんど誰もそれについて知らない。私は調査するためそこに行き、書き、報告を発表した。

 第二次世界大戦中、強制収容所でユダヤ人を拷問にかけ実験したメンゲレのようなドイツ人医師たちは、以前アフリカの人々を殺し、ひどい拷問にかけた医者に訓練された。

 「ホロコースト否認論者」はこの情報を憎悪している。それは「ホロコーストは起きなかった」、あるいは「第一世界大戦後、不公平な平和で屈辱を受けたドイツが、単に「やり過ぎた」だけだ」という彼らの「発見」を完全に否定するからだ。そうではない、ドイツは、ほぼ全人口を簡単に根絶できることを証明していたのだ。だがアフリカの人々は、ヨーロッパ人にとっては重要ではないのだ。ホロコーストはヨーロッパ大陸で起きたに過ぎない(ジプシー/ロマも、どういうわけか、同様に被害者と認められていない。チェコ共和国では、ロマ絶滅キャンプが、何の記念碑もなしに養豚場に換えられた)。彼ら、非ヨーロッパ人被害者も、同様に、イスラエル人の大部分にとって、重要ではないのだ。

 ヨーロッパでホロコーストが始まったとき、ユダヤ人の大多数は彼らの良き隣人、ドイツ人がこのような残虐行為を行えるとは信じられなかった。明らかに、彼らは自身の歴史を知らなかったのだ。ドイツや他の欧州諸国は、世界中で、ホロコーストを行っている。全ての大陸で。何世紀間も。しかしながら、被害者は白人ではなかったので、彼らは被害者とされる資格がなかったのだ。

 第二次世界大戦が終わり、主としてソ連がドイツ・ナチを破った後、生き残った多くのユダヤ人がパレスチナに向かった。我々が前に言った通り、殺人犯は決して本当に罰せられなかった。ドイツの大量殺害場の報いを受けたのは、無辜のパレスチナ人だった。

 だが最初に到着したユダヤ人は一体誰だったろう? 彼らの大部分は、第二次世界大戦の初めに「ドイツ人が「このような罪を犯すことができる」とは信じることができなかった人々だった。事実を受け入れよう。彼らはヨーロッパ人だった。おそらくフランス人や、イタリア人やオランダ人やチェコ人や、ドイツ人さえ越えるヨーロッパ人だった。

 イスラエルではなく、アメリカにたどり着いたキッシンジャーのように。彼の「ユダヤの血」は全く無関係だ。重要なのは彼の「文化」だ。そして彼の文化は、ヨーロッパ植民地主義者、帝国主義偏屈者のそれなのだ!

 苦しみは別として、ヨーロッパのユダヤ人は第二次世界大戦前に、ヨーロッパで教育を受けた。彼らの文化基準はヨーロッパのものだった。彼らの大部分が1940年代後期にヨーロッパ人がアラブ人を見たのと同じ目でアラブ人を見てい。私はこれ以上多くを言うべきだろうか?

 

 そして今、ドイツ議会崩壊から64年、イスラエルは「欧米文明」の切り離せない一部だ。つまりこうだ。イスラエルは優越感に取りつかれている。イスラエルは完全に、狂信的に、唯一の真実はヨーロッパと北アメリカの真実だと確信しているのだ。イスラエルは、自身の大義を推進するため、欧米人ではない / ユダヤ人ではない何百万人もの生命を犠牲にするのをためらわないのだ。正義は、ヨーロッパ人と北アメリカ人のためと同様、白人ユダヤ人のためにのみ存在しているのだ。

 イスラエルは「ファシスト国家」ではない。だがイスラエルは欧米と同じアパルトヘイト国家で、アパルトヘイト手法で世界全体を扱っている。それが実態だ。アパルトヘイトは自国民のみに素晴らしい生活を保障するのに使われ、他はどうなっても構わないのだ。

 イスラエルは、中東いたる所で、アフリカやカシミールで、フィリピンや世界の多くの他の地域で、欧米のひどい帝国主義冒険と完全に統合されている。

 欧米と同様、イスラエル国民は何も知らず、何も知りたいと望んでおらず、彼ら自身以外の何も気にかけない。

 オーストラリアやタイやメキシコでの休暇? それは延々論じることが可能だ。それが重要だ。だが、征服され植民地化された人々の命は、そうではない。

 イスラエルで見聞したことを私は好きになれなかった。アムステルダムや、ハンブルグやパリやマドリッドで見たり、聞いたりすることが好きになれないように。

 同じひとりよがり、偽善、横柄と野蛮

「我々の要求通りにしなければ、お前の足をへし折るぞ。我々はお前の町に爆弾を投下し、お前の土地を盗むことができるが、お前が我々に反撃すれば、我々はお前を爆撃して石器時代に戻すぞ。なぜか? なぜなら我々は全能の欧米の一部だからだ。なぜならお前は、もしお前が自身を守り始めたら我々に何ができるか知っているから!なぜならお前は恐れおびえて服従するから。そして何より、我々の国民だけが重要なのだから。」

 そうこれは最初ヨーロッパに、次にアメリカに、植民地が支配された方法だ。イスラエルは学んだ。素早く学んだ。被害者は自身を素早く虐待者に換えることができるのだ。

 これについては、どんな国の法律もはっきりしている。自分の家族や親類の多くが残酷に殺されたからといって、全く異なる人々の集団を打ちすえ、強奪し、殺し始める権利は得られないのだ。

 自分が人種差別の被害者だったからといって、他人に対する植民地主義行動は正当化されないのだ。

 そう、いつも通り、私はイスラエルのインフラに感銘を受けたが、それが役立っている人々にではない。アパルトヘイトの間に、南アフリカは世界最大のハイウェーをいくつか建設した。白人のために。他の人々はどん底で暮らすことを強いられた。イスラエルも同じことをしている。

 さらに酷いことに、イスラエル首相は戦争犯罪人のように振る舞っている。しかも彼はその報酬として、彼自身の国民に再選されたのだ。

 私は集団的責任を信じている。自分たちのために、盗みや殺人が行われるのを大目に見る人々の無関心は、それ自身ひどい犯罪だ。

 長い酷い何世紀にもわたって、人種差別的狂信者のヨーロッパ人により、ユダヤ人は拷問にかけられ、屈辱を受け、殺害された。今、国際主義者や進歩的勢力に合流する代わりに、ヨーロッパ出身のイスラエル・ユダヤ人は、彼らの身元を変え、帝国主義圧制者の列に断固加わったのだ。彼らは、かつて彼らを拷問した連中に合流したのだ。

 今彼らが人類に対する罪を犯しているのは、彼らがユダヤ人だからではなく、彼らがヨーロッパ人だからだ。

 Andre Vltchekは哲学者、小説家、映画製作者で調査ジャーナリスト。彼は Vltchek’s World in Word and Imagesの創作者で、China and Ecological Civilizationを含め、多くの本を書いている作家。オンライン誌「New Eastern Outlook」独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.org/2019/05/25/it-is-indifference-of-the-israelis-that-is-killing-people/

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 植草一秀の『知られざる真実』6月9日の記事

 自民公約パンフは「日本の明日を切り刻む」の誤記?

 そして日刊IWJガイド

日刊IWJガイド・日曜版「年金への信用が揺らぐ中、国会では与党の抵抗で予算委員会が開かれない異常事態が続く! 衆院ではとうとう100日間も開会せず! 安倍政権の年金問題追及からの逃亡を許すな!」 2019.6.9日号~No.2460号~(2019.6.9 8時00分)

 大本営広報部は、開かれない国会というあくどい手口を攻撃せずに、目くらましの出来事を熱心に報じている(と思う。見ていないので。)

2019年6月 6日 (木)

逆転不可能な腐朽状態にあるヨーロッパ、EU選挙はその証明だ!

2019年5月30日
Andre Vltchek
New Eastern Outlook

 「古い」植民地主義大陸ヨーロッパは腐朽し、一部の場所では崩壊さえしている。ヨーロッパは事態がどれほど悪化しているかは察知している。だが決してそれが自分自身のせいだとは考えない。

 北アメリカも同様に腐朽しているが、そこでは、人々は比較することにさえ慣れていない。彼らは「事態がうまくいっていないと感じる」だけだ。もし他のすべてが失敗すれば、彼らは二つ目か三つ目の仕事を得て、何とか生き残ろうとするのだ。

 大西洋の両側で支配体制はパニック状態だ。彼らの世界は危機にあり、「危機」は、中国やロシアやイランを含め、いくつかの主要な国々、更には、南アフリカや、トルコや、ベネズエラや朝鮮民主主義人民共和国やフィリピンが、ワシントンとロンドンとパリで作成した脚本に従って動くことを公然と拒否しているのが主な原因で起きている。これらの国では、欧米国民の幸わせという祭壇で自国民を犠牲にする意欲が突然消滅したのだ。ベネズエラやシリアを含めいくつかの国は独立のために進んで戦おうとさえしている。

 欧米に課された正気でない加虐的通商禁止や制裁にもかかわらず。中国やロシアやイランは現在多くの分野でヨーロッパや北アメリカよりずっとうまくやり、繁栄している。

 もし彼らが更に強要されれば、中国やロシアや彼らの同盟国が一緒になって、粘土造りの経済と、返済不能な負債のアメリカ経済を容易に崩壊できるのだ。軍事的に、国防総省は、決して北京、モスクワ、テヘランさえ破れなかったことも明確になっている。

 長期間世界を威嚇してきた後、欧米は今ほとんど終わっている。道徳的に、経済的に、社会的に、軍事的にさえ。欧米はまだ強奪しているが、世界の状態を改善する計画は持ち合わせていない。欧米は、そのような基準で考えることさえできないのだ。

 欧米は、中国や、革新主義、国際主義計画がある全ての他の国を憎んでいる。欧米は習近平主席と彼の発想、一帯一路構想(BRI)を中傷するが、欧米が世界に提供できる新しい面白いものは皆無だ。そう、もちろん、政権転覆や、クーデター、軍事介入や、天然資源の盗みはあるが、他に何があるだろう? いや、沈黙!

*

 ヨーロッパへの2週間の長い出張中、イタリアやスペインより高いHDI(国連開発計画に定義された人間開発指数)を享受しているチェコ共和国(今チェチアに改名された)で、ホテルの真正面で、数人の若い、きちんとした身なりの男性が食物を探してゴミ箱をあさっているのを見た.

 ドイツで2番目に裕福な市シュツットガルト(メルセデスとポルシェの両方が生産されている場所)で、私は若いヨーロッパ人がひざまずいて施しを請うているのを見た。

 私が訪問したEUの7つの国全てで見たものは混乱と、無関心、極端な自分本位とほとんどグロテスクな怠惰だ。アジアとは実に対照的に、ヨーロッパの人々全員、彼らの「権利」と特権に取りつかれていて、責任については誰もごく僅かな関心も持っていかった。

 コペンハーゲンからの飛行機がシュツットガルトに着陸したとき、雨が降り始めた。それは豪雨ではなかった。ただの雨だ。SASが運行するカナダエア・ジェットは小型機で、ゲートには到着しなかった。ターミナルから数メートルの場所で駐機し、稲光とどしゃ降りのため、地上勤務のスタッフが、バスを運転して来るのを拒否したと機長がアナウンスした。それで、我々は、10分、20分、30分、機内に留まった。稲光は止んだ。霧雨は続いた。40分、バスは来ない。1時間後にバスが現れた。地上勤務スタッフの男が、ゆっくりと、完全にプラスチックに包まれ、雨からしっかり守られた状態で現れた。他方、乗客には、傘さえ提供されなかった。

 私は後に市の中心部で「私は私自身を愛する」という落書きを見た。

 落書きは、市民の意志に反し、数十億ユーロの経費で改造されている中央の駅から遠くなかった。怪物のようなプロジェクトは、途方もなく巨大な掘削に、一目で見える建築作業員がわずか5-6人という怠惰な調子で進行している。

 シュツットガルトは信じられないほど不潔だ。エスカレーターが動いていないことが多く、あらゆるところに飲んだくれがいる、こじきだ。何十年間、誰も都市の外観整備をしないかのようにだ。かつて無料だった博物館は高い入場料を請求し、公共ベンチの大部分が公園や道から消えた。

 腐敗は偏在する。ドイツ鉄道(DB)は事実上崩壊している。「ローカル線」から、かつて称賛されたICE(これらドイツ「新幹線」は実際一部のインドネシア都市間急行と比較してさえ、平均してずっとゆっくり走っている)に至るまでほぼ全ての列車が遅れている。

 フィンランドからイタリアまで、ヨーロッパの至る所のサービス業は、グロテスクなほど酷い。コンビニ、カフェ、ホテル、全て人員不足で、運営はまずく、たいてい横柄だ。人間が、しばしば機能不全な機械に取って代わられている。至るところ、緊張と、悪い雰囲気が偏在している。何であれ、要求することなど考えられない。そんなことをすれば、人はかみつかれ、侮辱され、地獄に行かせられる危険を冒すことになる。

 我々が共産主義の東で育っていた頃、欧米の宣伝が、資本主義国家のサービスをいかに称賛していたか私はまだ覚えている。「お客様は常に神様のように扱われる」。そう、そうなのだ! なんとばかげたことか。

 何世紀にもわたり、「ヨーロッパ労働者」は、世界のあらゆる非白人地域で行われた植民地主義、新植民地主義略奪により「助成金を支給されていた」。彼らは甘やかされ、駄目にされ、福利に浴し、非生産的になった。それはエリートにとっては素晴らしかった。大衆が欧米帝国主義体制に賛成投票し続ける限り。

 「プロレタリアート」は最終的に右翼、帝国主義者、更に快楽主義者になった。

 私は今回は多くを見たので、私はより詳細にそれについて、間もなく書くつもりだ。

 私が目撃しなかったのは、希望、あるいは熱意だった。楽観論はなかった。中国やロシアやベネズエラで、私が実に慣れている、健康で生産的な発想のやり取りや、深遠な討論は皆無だった。ひたすら混乱、至る所での無関心と腐敗。

 そして、人々にとって、より良い、より人間的で、より進歩していて、社会主義の意欲に満ちている国が嫌いなのだ。

*

 イタリアは、いささか違っているように感じた。再び、私はそこの偉大な左翼思索家たち、哲学者、教授、映画製作者、ジャーナリストと会った。私はヨーロッパ最大の大学、ローマ・ラ・サピエンツァ大学で講義した。私はベネズエラと欧米帝国主義について講義した。私はローマのベネズエラ大使館と働いた。その全てが素晴らしく、啓発的だったが、これは本当はイタリアだったのだろうか?

 私がベイルートに向かってローマを出発した翌日、イタリア人は投票所に行った。そして彼らは、極右北部同盟への支持を倍増しながら、私の友人、5つ星運動への支持をやめ、わずか17%を越えただけだった。

 これは事実上ヨーロッパ至る所で起きた。イギリス労働党は負け、他方右翼ブレグジット勢力が際立って増えた。極右、ファシスト党にさえ近いものが隆盛を極めた。

 それは全て「私、私、私」政治だった。「政治的自撮り」の大騒ぎ。私は移民にうんざりだ。私はもっと良い福祉手当が欲しい。私はもっと良い医療、労働時間の短縮が欲しい。等々。

 誰がそれに支払うのか、ヨーロッパの誰も気にかけていないように思われる。私は、アフリカは言うまでもなく、西パプアやボルネオやアマゾンや中東を略奪することについて、いかなるヨーロッパ政治家が嘆き悲しむのを聞いたことがない。

 そして移民は? 最近の数十年で、東南アジアや東アフリカや中南米や亜大陸に押しかけた、何百万人もの違法の多くの厄介もの、ヨーロッパ難民の迷惑について我々は何か聞いたことがあるだろうか? 彼らは、無意味さ、不況、実存主義の空虚さから大群で逃れている。その過程で、連中は、土地、不動産、海岸のすべてを現地人から奪っている。

 「移民は出てゆけ」? 結構だ。それなら、世界の他の国々から、ヨーロッパ人移民もだ! 不公平はもう沢山だ!

 最近のEU選挙は、ヨーロッパが進化しなかったことをはっきり示した。暗い何世紀もの間、ヨーロッパは、快楽のために暮らし、上流社会の生活を維持するため何百万人も殺してきたのだ。

 まさに今、同じことをし続けられるよう、ヨーロッパはその政治、支配制度を改造しようとしているのだ。いっそう効率的に!

 おまけに、不条理にも、給料をもらい過ぎで、働きの悪い、主に右翼で、無気力なヨーロッパ人プロレタリアートを、世界が哀れに思い、その生活水準を上げるため、更に何千万人もの人々を犠牲にするよう期待されているのだ。

 この全て起きるのを許してはならない。もう二度と! それは止めなければならない。

 何十億人もの「他者」の生活を犠牲にして、ヨーロッパがこれまで実現したことは、決してそのために死ぬに値しない。

 ヨーロッパとヨーロッパの人々に用心しよう!その歴史を学ぼう。ヨーロッパが全世界に広めた帝国主義、植民地政策と大量虐殺を学ぼう。

 彼らには、ファシストを選ばせておこう。だが彼らは遠ざけておこう。彼らが全世界に連中の毒を広めるのを阻止しよう。

 彼らは連中の国益を第一にしたいと思っているのだろうか? 結構! 全く同じことをしよう。ロシア国民第一だ! 中国第一だ!アジア、アフリカ、ラテンアメリカ第一だ!

 Andre Vltchekは哲学者、小説家、映画製作者で調査ジャーナリスト。彼は Vltchek’s World in Word and Imagesの創作者で、China and Ecological Civilizationを含め、多くの本を書ている作家。オンライン誌New Eastern Outlook独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.org/2019/05/30/europe-in-irreversible-decay-eu-elections-are-proof-of-it/

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 昨日、『だいにっほん、おんたこめいわく史』を読み終え、『だいにっほん、ろんちくおげれつ記』を読んでいる。知人に粗筋を教えて欲しいと言われたが、お断りした。小生には無理。

 『だいにっほん、ろんちくおげれつ記』52ページを引用させていただこう。

アダム・スミスが見えざる手の力に経済を委ねるのが最良の方法と説いた時には、その自由な経済、個々人の欲望に任せるという事は実は必要悪だった。だが、それは少しずつニュアンスを変えてきた。ネオリベラリズムとは只の欲望ではない。正義面の自己都合なのだ。世界資本の怪物が美徳の仮面をつけているのである。

 『だいにっほん、ろんちくおげれつ記』124ページ には、こういう文がある。

馬鹿で馬鹿で馬鹿で馬鹿でしょうがないからこそ要職に就けるのだ。

 二冊のテーマ、そのまま、本当に、下記日刊IWJガイドの見出しと直結している。

日刊IWJガイド「国有林管理経営法改正案が参議院本会議通過! IWJは林野庁の法案担当官に直撃取材! 植栽は国家が責任をもって行うと明言! ハゲ山になることはないって!? ホントか!? IWJが林野庁に直撃取材! 」 2019.6.6日号~No.2457号~(2019.6.6 8時00分)

 同じ話題、興味深いインタビューがある。

 この問題について、IWJでは拓殖大学政経学部で森林科学が専門の関良基教授に取材しています。ぜひ、合わせてお読みください。

※国民の財産である国有林を丸裸にしてボロ儲け!? しかも植林の義務が事実上なし!? #安倍総理 が議長、#竹中平蔵 氏が議員の「 #未来投資会議 」の提言で #トンデモ改正法案 が今国会で審議中! 通れば日本中の山がハゲ山に!? 2019.5.15
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/448750

 そして、またしても、沖縄で事故。

※中学校に「ゴム製」落下物、上空でヘリ通過 沖縄・浦添(朝日新聞、2019年6月4日)
https://www.asahi.com/articles/ASM646HJ2M64TPOB003.html

 米軍により著しく主権が制限されている日本側が、事故原因を究明するのは非常に困難といえるでしょう。

 米軍機が日本の上空で日本の法律にとらわれずに好き勝手に訓練を行っている実態について、岩上安身はジャーナリストの吉田敏浩氏にインタビューを行っています。ぜひ、以下のURLよりご覧ください。

※日本の上空に日本の主権がない!「横田空域」は事実上の訓練空域!日米合同委員会でつくられた「空の壁」! ~5.27 岩上安身による ジャーナリスト・吉田敏浩氏インタビュー 2019.5.27
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/449523

2019年5月28日 (火)

他の湾岸諸国とは一味違うオマーン

2019年5月20日
Andre Vltchek
New Eastern Outlook

 このかつての「隠者スルタン国」を訪れる全員が容易に証言することができる。オマーンは中東湾岸地域の他の国と「異なっている」。国民は暖かく、おしゃべりで誇り高い。オマーンはバーレーンやサウジアラビアより貧しいにもかかわらず、極端な不幸がないので、実際により豊かに思われる。国民は明らかに面倒をきちんと見てもらっている。

 ラマダン中、サウジアラビアにいると、法外な食品の浪費や俗悪な富の見せびらかしのお祭り騒ぎが毎日のように行われる。オマーンはその代わりに、隣接するイエメンで子供たちを、静かに救おうとしている。

 空港従業員のムハンマドが私に説明してくれた。

「我が国は隣接するイエメンに、いつも週二便を運行しています。ラマダン中、便数は増えます。我々の飛行機は重傷や重い病気の男性や女性や子供をオマーンに連れて来ます。ここで彼らは一流の無料の医療を受けます。彼らは我々自身の国民であるかのように、我々の医者は彼らの生命を救おうとしています。イエメンの人々は我々の兄弟です。」

 過激なまでに反シーア派のサウジアラビア王国政権が、石器時代に戻そうとして、実際にイエメンの広大な地域に爆弾を投下しており、オーマンの隣国アラブ首長国連邦(UAE)が最も重要なアデン港を含めイエメンの沿岸地域を占拠していることを考えると、これは非常に衝撃的だ。

 オマーンの良い点について、シリアには言うべきことは山ほどある。私はシリアのいたるところで称賛を聞いた。

 逆に、オーマンの人々は概してシリア政府を称賛する。全員ではないが、確実に過半数が。オマーンはダマスカスとの外交関係を常に維持しており、合法的なシリア政権を不安定化したり、打倒しようとしたりする連合には一度も加入したことがない。この全てが、何年にもわたり欧米とイスラエルのため、何百万人ものシリア国民を残忍に扱った様々のテロ組織に資金を注ぎ支援してきた国、カタールやサウジアラビアと実に対照的だ。

*

 オマーン領土には、いかなるアメリカやEUの軍事基地もない。オマーンは基地を必要としていない。オマーンは誰に対しても戦争をしておらず、地域のどの政府も打倒しようとしていない。戦略爆撃機や米海軍艦船や「米中央軍」の受け入れは、オマーン支配者が国の繁栄を保証するために望む方法ではない。

 その代わりに、マスカット海岸近くに壮大なオペラ劇場が、そのすぐ隣に豪勢な公共の芸術殿堂がある。いくつかの豪奢な5つ星ホテルのすぐそばにもかかわらず、砂浜は公共のままだ。見たところオマーン支配者は音楽と芸術が好きだ。芸術や音楽が阻喪させられたり、「ハラーム(禁止)」と見なされて、露骨に禁止されたりするサウジアラビアのような国との衝撃的な対照だ。

 私はオーマンの人々と話をして、彼らはその人生や、彼らの国が進展している方向に満足しているように思われた。

 私はモスクを出て、男性たち(イスラム教スンニ派)の集団を止めて、現在アメリカからの差し迫った脅威に直面しているイランに対する彼らの感情と、スンニ派とシーア派の分裂について尋ねた。

 シーア派は「我々の兄弟だ」と彼らは答えた。

「ここは、シーア派イスラム教徒を殺すサウジアラビアとはまったく違います。人々の大部分がシーア派なのに、酷い悪意で扱われ、しばしば全く不幸に暮らさなければならない、バーレーンとば全く違います。我々は区別せず、シーア派を差別しません。オマーンでは、異宗派間で結婚しますが、大仰なことではありません。時々我々は一緒に断食を終えて、お互いに贈り物をします。我々は隣人が困難に陥れば、お互いに助け合いますが、スンニ派かシーア派かは全く重要ではありません。」

 この国のほとんどの人が、イランとその国民に対する大きな同情を感じている。

 私の運転手は、テヘランとシラーズに九回旅行している。彼はイラン文化や、イランの人々の優しさと決意を称賛している。ワシントンにより課されている非合法な制裁なしに、彼らは自身の生活を送る完全な権利があると、彼は強く信じている。

 礼拝者の団体も、シリアとその政府に、そして今、世界を作り直している二つの国に対して大きな称賛を示した。

「ロシアと中国がなければ、アメリカとその同盟国はとっくに我々全てを飲み込んでいたはずです。」

 パレスチナ人に対する彼らの支持や、イスラエルの行動やアパルトヘイトに対する彼らの怒りは、他の湾岸諸国のような偽善的でも「理論的」でもなく、本物のように思われる。

 前回訪問時さえ、オマーンで常に居心地良く感じるが、常に欧米に広められている世界的な狂気の時代に、今回私はこの広い心を持ち、世界的状況を素晴らしく理解している「忘れられたスルタン国」の智恵と優しさと礼儀正しさ大いに感銘を受けた。

*

 これまで常に、オマーンはこのような優しい思いやり深い国だったわけではない。過去、そのイスラム戦士は、ソマリアから今のケニア、遥か先のタンザニアまで、アフリカ東海岸を植民地化し略奪した。ヨーロッパ人同様、オマーン人は奴隷貿易をしていた。

 けれどもことは変化し、最終的にオマーンは内向性の国に変わり、何十年もの間そういうものであり続けた。それから、オマーンが「世界に開き」始めたとき、オマーンはそれ自身の条件で、外国の利害関係に従属せずに世界に開いたのだ。

 オマーンのドゥクム港は、現在、イギリス艦船に理論的に「開いている」が、オマーンは周囲に位置しているサウジアラビアやカタールのようには、いかなる永久米軍基地も受け入れていない。

 オマーンはイランと非常に親密な関係を維持しており、欧米からの圧力はこの現実を変えるのに成功していない。

 そして今「世界」に対してオマーンは開かれているが、「世界」はもっぱら「欧米」を意味するわけではない。

 もちろん、私の好みでは、まだ余りに多くのAFPや他の欧米報道機関や情報源による現地紙記事がある。オマーンの人々は欧米によって世界のあらゆる場所に注入されている「公式言説」の影響を受けずにはいられない。だがそれは話題のごく一部に過ぎない。オーマンの人々とつきあってみて、彼らが世界に関して、他の湾岸諸国よりよりずっと知識があることを私は悟った。

 特に重要なことは、中国がオマーンの緊密な友好国、同盟者になっているということだ。この互恵関係は根付くだろう。

 私の良い知人で湾岸に駐在している中国外交官が匿名を条件に語ってくれた。

「中国とオマーンは1,200年以上の深い友好関係があります。早くも西暦750年、偉大なオーマン人旅行家アブ・オベイドは中国の広州に旅して、中国・オマーン間の友好的交流と、中国文明社会とアラブ文明社会間交流の嚆矢となりました。」

 驚くことに、それは欧米(ヨーロッパ)が、「周辺地域」の人々と同様、それ自身の人々を略奪し殺していた歴史的時期に起きていた。

 2019年4月30日、オマーン・オブザーバー紙は、記事「一帯一路構築における重要なパートナーのスルタン国」で駐オマーン中国大使李凌冰女史にインタビューした:

李凌冰大使は、古代以来、一帯一路での二国間の伝統的な友好関係と、スルタン国の重要な役割を指摘して、一帯一路構想におけるサルタン国の重要な役割を強調した。

オマーンと中国は去年戦略的提携を発表し、一帯一路協力文書に署名した。オマーンは公式に「一帯一路」の友人の世界に加わったとマスカットの中国大使館で行われた記者会見で彼女は述べた。彼女はスルタン国と中国が長い歴史の伝統を共有しており、オマーンは重要な地理的位置を享受しており、「一帯一路」を構築に参加する上で、自然条件の優位性を持ったドゥクムやサララやソハールのような良い港があると指摘した。

 オマーンは欧米に植民地化され略奪された地域の真ん中にある一つの「健全な」国であるように思える。オマーンの支配者は、ワシントンやロンドンやパリやテルアビブとの恥知らずな協力を通して少数に集まる途方もなく大きな富より自国民の幸福に一層興味を持っている。

 オマーン国民で国連事務所地域責任者のハメド・アルハマミ博士によれば、「オマーンは多くの分裂がある地域では特別な場所です。我々は中立的な公正な役割を果たし、他人のことに干渉せず、自分の職分を守ります。我々はイエメンやシリアのように人道主義的見地からそうできる場合には、困窮している国や人々を支援します。」

 オマーンは誰の植民地でもない。今中国と親しい。イランとも親しい。それは打ちのめされたイエメンの人々に手を貸し、シリアのために、できることをしている。オマーンは欧米とも、湾岸の他の国々とも友好関係を維持しており、誰の命令も受けない。オマーンは何十年間もこのようにして生き残ることに成功したのだ。

 結果として、オマーンは中東の大部分の人々に好まれ、深く尊敬されている。

 Andre Vltchekは哲学者、小説家、映画製作者で調査ジャーナリスト。彼は Vltchek’s World in Word and Imagesの創作者で、China and Ecological Civilizationを含め、多くの本を書ている作家。オンライン誌 「New Eastern Outlook」独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.org/2019/05/20/oman-not-like-the-rest-of-the-gulf/


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 昨年、偶然、興味深いドキュメンタリー番組を見た。『ザ・ノンフィクション』"アラブ王女の叔母"に密着 衝撃の事実が続々

 今になって『興亡の世界史 シルクロードと唐帝国』(講談社学術文庫)を読んでいる。実に興味深い前書き。ところが最大ネット・ショップの星印、シリーズの他の本より少ない。読んでみると「書評」というより「中傷」、日本会議的歴史観を木っ端みじんに粉砕されていることへの鬱憤にしか思えない。映画『主戦場』そっくり。著者は教科書検定で日本の歴史教育が歪められていることを指摘している。日本会議による理不尽な番付など無意味だが、最大書店の評価は有象無象の声が直接反映されるひどい仕組み。著名人による「1431夜」と大違い。海のシルクロードという言葉もある。

 大本営広報部の呆導番組は見ず、『ウラミズモ 奴隷選挙』を読み終えた。繰り返すが、ジャーナリズムのはずのものが虚報洗脳と化している中、フイクション小説が、ジャーナリズム活動をしているのだ。

 次作予告編の中に、ウラミズモでは、過去の犯罪もさかのぼって追求でき、たとえば、TPP不報道罪、TPP不告知罪、TPP不当採決罪、TPP国家転覆罪、TPP国富海外流出罪、不正選挙罪、国会侮辱アホ発言棒読み罪等、がんがん創出した とある。そうあって欲しいもの。

 念のため、巨大ネット書店の「書評」を見ると、想像通り、でたらめ酷評があった。日本語を読めない異常人物のたわごと。このエセ評価のために、全体評価が押し下げられている。著者が「アマゾンやグーグルーに日本で税を払わせる」というのは、実にごもっとも。この謀略巨大企業で、オンライン購入して儲けさせる心理、小生にはわからない。

 これから、日刊IWJガイドを拝読する。

日刊IWJガイド「安倍総理はトランプ大統領に衆参同日選を伝えた!? 公明党が同日選を見据えた動き!? 立憲民主党・枝野幸男代表は『望ましい』!?」 2019.5.28日号~No.2448号~(2019.5.28 8時00分)

 

 

 

2019年5月21日 (火)

今、鉄道に夢中なインドネシアと支援の用意ができている中国BRI

2019年5月9日
Andre Vltchek
New Eastern Outlook

 つい最近まで、インドネシア鉄道は全くの大惨事だった。鉄道網はオランダ植民地時代と比較して、1950年には劇的に6,811キロから5,910キロまで、そして最近では、悲惨な3,000kmにまで縮小していた。

 わずか数年前は乗客が錆びて老朽化した客車の屋根によじ登り、落下したり、感電したりしてよく亡くなったものだ。列車は実に酷く老朽化していたので、しばしば屋根が壊れ、人々がその過程で床も壊し、最終的に地上のレール間に落下して終わることがあったのだ。

 スハルト親欧米独裁時代も、その後も、鉄道網は、汚く、資金不足で、原始的な酷い運命のまま放置されていた。国と堕落した当局者は、主に日本の自動車とスクーターを組み立て、売り、何百万ガロンものガソリンを燃やすことに全力を注いでいた。ある時点で、状況は耐えられなくなった。一部の説では、インドネシアには世界で最も「使われている」道路網がある。その意味は、つまり、特に都市での交通は非常に恐ろしいので、それが「完全な永久交通渋滞」に似始めているのだ。

 腐敗した当局者さえ、包括的な鉄道網なしでは、インドネシアは生き延びることができないという事実を認識しなければならなくなった。

 ジョコ・ウィドド大統領は、インドネシア鉄道網全てを改善し、実際には、大修正することを誓っている、自国や外国の顧問に耳を傾け始めた。だが彼の政権の前にさえ、インドネシア鉄道の本物の「英雄」が登場していた。現在インドネシアのエネルギー鉱物資源大臣(1963年6月21日、シンガポール生まれ)イグナシウス・ジョナンだ。前インドネシア運輸大臣として、彼は2009年から2014年まで、国有鉄道、PT Kereta Api Indonesia (PT. KAI)を率いたのだ。

 彼の統治の間に、乗客数は50%増加し、駅と列車のトイレはきれいになり、都市間の列車が、おおよそ時間通りに走り始めた。

 ジャカルタ市は、中古ながら素晴らしい日本の都市周辺の車両を何百輌も購入して、極端に人口過剰な首都を、タンゲランやブカシやデポックのような郊外と、隣接するボゴール市と結び付け、路線と頻度を劇的に増やした。

 不潔で崩壊した危険な駅が全面改修され、今エスカレーター、エレベーターと比較的きれいなプラットホーム設備が整っている。

 伝説によれば、休むため家に帰る時間がなく、ジョナン大臣は列車の中で眠ることが良くあったと言う。彼は多くを達成したが、遥かに多くがなされなければならない。

 ジョナン大臣が別の省に移動した後も、インドネシア鉄道サービス改良の仕事は止まらなかった。

 新しい都市間列車が追加され、ビジネスクラス飛行機のフラットベッドに似た車両を含め若干の革新的なぜいたくなサービスが導入された。だが「エコノミークラス」でさえ快適で、空調が効いている。

 BEKRAF(インドネシア創造経済庁)の幹部ハリ・スンカリ氏が説明してくれた。

「今日PT KAI(インドネシア鉄道)は前よりずっとサービスが良くなっています。最近私は、自分にとって、とても重要な快適さと時間厳守に対してお金を出しています。」

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 線路が最大の問題だ。線路の大部分が旧式の、機関車一輌で牽引する、非電化の狭軌、要するに、1,067ミリ・ゲージだ。

 一部は、ひどく古く、しばしば深い峡谷上をぐるりと回る陸橋を使い、一世紀前に作られている。インドネシアには、ほとんど鉄道トンネルがなく、都市間の急行列車さえ、急カーブで山を通過する際には、ほぼ時速10キロの速度を越えずに、常習的に、這うように進まなければならない。それはジャカルタと、インドネシアで3番目に大きい都市バンドン間の最も頻繁な旅客輸送でさえそうなのだ。

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 ほぼ2億人の住民とジャカルタ、スラバヤ、バンドンやジョクジャカルタのような大きく人口も数百万と多い都市があるジャワは、やはり人口過剰で、同様に長く、中央が山がちで比較的狭い(東京、大阪、名古屋、京都や他の大都市がある場所)日本の島、本州とどこか形が似ている。日本では新幹線が既にほぼ全ての輸送問題の解決に成功した。

 遥かに貧しいインドネシアは新幹線網導入を夢でさえ見ることができなかった。今までは。

 都市と都市間での交通渋滞による損失は実にすさまじいものとなり、年間何百億ドルに及ぶと推計され、インドネシア政府は「大きなこと」を考え始めなければならなかった。港、空港、道路、とりわけ鉄道への莫大な投資が、是が非でも必要だった。

 研究は準備されていた。日本と中国の企業が都市間高速列車回廊の第一段階建設のために競争し始めた。

 日本のシステムも中国のシステムも両方優秀で、弱点より多くの強みを持っている。

 日本の新幹線は最も古く、最も安全で(今までに列車が脱線したことがない)、多分世界で、今までで最も快適なものだ。

 中国はこれまでのところ、世界で最長、最高速の高速鉄道網を構築することに成功したが、その長さを考えれば、驚異的に、安全で、時間通りだ。

 インドネシアとの関係で、日本にはある深刻な問題がある。何年も何十年もの間、自動車とスクーターを生産する日本企業が、石油を大量消費する、極めて旧式の必要最低限の装備モデルの自動車を与えて、インドネシアを組み立てラインとして利用したのだ。実際、日本の自動車企業は、公共輸送機関網を都市に構築せぬよう、インドネシア人官僚に金を渡していたと多くの人が、言っている。

 最近、私はインドネシア政府高官で、元国家開発企画庁の国家財政・金融分析部長シドキ・LP・スイトノ氏から話を伺った。

「インドネシアとの関係で言うと、日本はスハルト独裁時代からずっと利益を享受してきました。インドネシアで自動車産業は日本の自動車の売り手寡占のようなものです。我々は何を得られるでしょう? 我々はまだ国産自動車や自身の国産オートバイ製品のような国産自動車産業がありません。我々は非常に大きな「売り手を選択する余地がない専属市場」なのです。2018年、110万台の自動車と650万台のオートバイがインドネシアで売られました。」

 彼や他の多くのインドネシア人は実際今まで中国の入札を支援していた。

 最終的に中国の入札が落札した。一部は中国プロジェクトが日本より安いからだが、中国が新鉄道を建設する速度に世界の誰もかなわないためだ。

 崩壊したインドネシアのインフラは極めて速い全面改修が必要だ。中国企業は、高速鉄道網も、より控え目な(だが同様に重要な)急行や貨物や地方鉄道も提供できるのだ。

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 インドネシアの過激な資本主義「経済」モデルの悲劇は、政府がインフラのために大きな予算を持っていないことだ。ジャカルタ地下鉄(いまだに、わずか一路線)や都市間の路線が、列島中至る所で、同時にではなく、一歩一歩着実に建設されているが、長期的にはずっと経済的だろう。

 最も論理的な最初の新幹線プロジェクトは、ジャワで2つの最大の都市、お互い約1,000キロに位置するジャカルタとスラバヤを結ぶもののはずだ。東京・大阪間の新幹線がそうしているように、この路線は毎日何百万人も輸送ができる。このような輸送手段は、過度に負担をかけられ、環境上、破壊的な道路網の負担を大いに軽減するだろう。

 だが無数の「研究」と討論の後、インドネシア政府は、最初はジャカルタとバンドン間、お互いわずか道路で138キロ(あるいは一世紀前、オランダが建設した遅い既存の鉄道で180キロ)の二都市の間にの短いストレッチを建設することに決めた。現在、列車の旅は3時間30分かかり、単一機関車牽引では、より多く都市間ダイヤを導入するのは不可能だ。道路は交通渋滞のため(全部で6-7時間)運転は、徐行か平均時速20kmに落ちる。

 既に中国はそうした新幹線路線を建設し始めた、開業予定は西暦2021年末だ。

 バンドン近くの工事現場訪問時、中国人管理者に「全て予定通りです」と言われた。

 もし全てうまく行けば、約2年でジャカルタ・バンドン間の旅が40分に短縮されるはずだ。

 問題は両都市が交通渋滞によって妨げられていることで、特にバンドンの場合、全く不十分な公共輸送機関しかない。超高速列車は、一方の都市の交通渋滞の悪夢から、もう一つの悪夢へと乗客を輸送することになろう。

 もちろん、都市間と、都市レベル両方で、一体どのように問題を解決すべきか中国は完全に知っている。BRIはそのためのものだ。中国の都市は、効率的な生態学的な都市計画の生き証人だ。

 だがインドネシア政府はまだ「どこまでも」やる「意欲」はない。インドネシアはまだ、その場しのぎに固執している。遅い進歩で、フィリピンやベトナムのような国にさえ、後れをとっている。

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 ジョコウィ政権の功績を言えば、鉄道、港、空港とハイウェーなしで、インドネシアに進歩があり得ないのを知っていることだ。彼の計画は本当に「ナポレオン一世だ」。鉄道の話になると、彼は2030年末までに、群島中いたる所で、12,000キロの線路建設を望んでいる。ジャワ、マドラとバリだけで、6,900キロだ。パプアでさえ500km。カリマンタン(ボルネオ)では、1,400キロ、スマトラとバタムで2,900km、スラウェシで500キロだ。

 新路線は重連牽引の予定で、電化で、広軌だ。全てではなく、少なくとも一部は。

 だがここには落とし穴がある。中国が深く関与して、鉄道を建設するか、実に多くのインドネシアの砂の城が既に前に消失したように、夢全体が崩壊するかだ。

 インドネシアはノウハウを持っていない、スタミナも同じだ。中国は持っている。

 1965年にアメリカが計画したクーデター後のインドネシアは、少数の金持ちの、不正な個人の懐を満たし、事実上何も作らず、アジアで最も低開発の国の一つに後戻りし、今までその天然資源を共食いしてきた。

 今BRIはこの全てを変えるかもしれない。共産主義で、大いに熱狂的で、よく働く国際主義の中国は、ひざまずいていたアフリカ全体を立ち上がらせている。もしジャカルタの支配者が、中国がそうするのを許せば、インドネシアでも同じことができるだろう。もし欧米の宣伝と、欧米から金をもらうNGOが、国家インフラ改造を丸ごと脱線させるのに成功しなければ。

 Andre Vltchekは哲学者、小説家、映画製作者で調査ジャーナリスト。彼は Vltchek’s World in Word and Imagesの創作者で、China and Ecological Civilizationを含め、多くの本を書ている作家。オンライン誌 「New Eastern Outlook」独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.org/2019/05/09/now-indonesia-in-love-with-trains-china-s-bri-ready-to-help/

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 東南アジアの首都に行くたびに、タクシーでゆく空港と首都間の所要時間が読めないことと、街頭に立った時の排気ガスのすごさ、スクーター、オートバイの多さに驚いたものだ。バンコク、クアラルンプール、ジャカルタ。運転ができないので、宗主国に行くたびに、車社会の不便さを痛感した。たまに鉄道にのっても、遅かった。そもそも駅にゆくのに、タクシーを待つのが大変だった。

共産主義で、大いに熱狂的で、よく働く国際主義の中国は、ひざまずいていたアフリカ全体を立ち上がらせている。

 と筆者はおっしゃる。

 翻って、日本。週刊金曜日5月17日号、特集は「公安警察の闇」。共産党が標的にされていることが伺える。党名を変えないから得票が伸びないという主張で「党名を変えれば、捜査対象から、はずされる」証明を読んだことがないのだが。

2019年4月25日 (木)

ジュリアン・アサンジの勝利

2019年4月16日
Andre Vltchek
New Eastern Outlook

 歴史を通して、暗黒の反動的権力は、常に主流言説を横取りし、歪曲し、あるいは大衆に恐怖を広め、暴力で、虚偽で、世界を支配しようと試みてきた。

 勇敢で正直な人々が常に嘘を暴き、野蛮や腐敗に向かって立ち上がった。一部の人々は剣や銃を使って、正気でない不正な支配者と戦った。他の人々は言葉を武器に選んだ。

 多くの人々が打倒された。彼らの大部分が打倒された。新しい同志が立ち上がった。抵抗の新しい旗が発表された。

 抵抗することはより良い世界を夢見ることだ。そして夢を見ることは生きることだ。

 最も勇敢な勇士は決して彼らの国と文化のためだけに戦ったわけではない。彼らは人類全体のために戦った。過去、彼らは「直観的国際主義者」と我々が容易に定義できる人々だったし、今もそうだ。

 オーストラリア人コンピュータ専門家、思想家でヒューマニストのジュリアン・アサンジが、新しい、ほとんど試されたことのない形の戦闘を選んだ。彼は欧米帝国に対し、文字と言葉の大隊丸ごと、何十万もの文書を解き放った。彼は欧米が何十年もの間行ってきた最も多くの凶悪犯罪の証拠を保存していたデータベースに侵入した。ひどい秘密がさらされた。真実が明らかにされた。沈黙して苦しんでいた人々に面目と威厳とが最終的に戻った。

 ジュリアン・アサンジは、献身的な専門家と活動家の小さなチームの「指揮官」だった。私は彼らの何人かと会い大いに感銘を受けた。だがいかに数が少なくとも、このチームは世界を変えたり、少なくとも欧米の大衆に知り、その結果行動する機会を与えたりするのに成功している。

 ウィキリークス後、ニューヨークやベルリンやロンドンやパリの誰も「我々は知らなかった」と言う権利を持っていない。もし彼らが今知らないなら、それは彼らが日和見主義で、身勝手に知らないことに決めたからなのだ。

 ジュリアン・アサンジと彼の同志は、欧米が、アフガニスタンの人々や、中東やアフリカやアジアやラテンアメリカのいたる所で新植民地主義と帝国主義で苦しむ人々にしている全てを公表した。

 ウィキリークスを批判する人々は、アサンジの何を悪く思っているのだろう? 欧米帝国の密告者や工作員が「暴かれた」ことだろうか? 世界が彼らのことを哀れむと予想されることだろうか? 何千万という被害者が忘れられ、欧米諜報機関のメンバーや連中のご機嫌取りが安全で、保護されているよう感じられるためにだろうか?

*

 この記事を公開用に回す数日前、ジュリアン・アサンジは、かつて社会主義政権に支配されていて、彼に政治亡命と市民権を認めた国に、身勝手にも、その両方を裏切られた。現在の支配者レニン・モレノは、歴史によって極めて厳しく評価されるだろう。彼はエクアドル社会主義の成果を解体し、真実と地球の存続のために、既に自分の命より多くを犠牲にした人物を、文字通り(曲がったことをするイギリスとアメリカ司法制度に)売った男として記憶されるだろう。

 ロンドン警視庁がジュリアン・アサンジをロンドンのエクアドル大使館から引きずりだし、バンに押し込んだ時、世界中が欧米支配体制のむき出しの本質をかいま見ることができた。圧制的で、壊疽にかかった、残忍な執念深い活動中の支配体制を。

 だが我々は忘れるべきではない。支配体制は確信があって強いから、そうしてるのではない。支配体制は実際はおびえている。支配体制はパニック状態だ。支配体制は敗北しつつある。支配体制が自分が「脆弱」と思う所、つまり世界至る所で人を殺している。

 なぜだろう? なぜなら、もし他のどのような方法もないなら、何百万人もが、全ての大陸で、それと戦う準備ができている欧米の恐怖に直面する準備ができていて、目覚めているから。

 それは彼らが今真実を知っているからだ。それは現実が隠されることができないからだ;欧米のグローバルな命令の野蛮は誰ももう否定することができない何かだ。欧米の影響から自身を解放することに成功した国々の新しいマスコミに感謝する。ジュリアン・アサンジと彼の僚友のような英雄にもちろん感謝する。

*

 ジュリアン・アサンジは倒れていない。彼は刺され、裏切られた。だが彼は生きていて、彼を支援し、称賛し、彼の誠実さや勇気や品位を感謝している何百万人もの人々と共にいる。

 彼は帝国丸ごとと対決していたのだ。地球上最も強力で、悪で、破壊的で残忍な勢力と直面してた。そして彼は、秘密の組織に損害を与えるのに成功し、その結果、一部の計画を駄目にし、生命を救ったのだ。

 このすべては勝利だと見なせる。最後の勝利ではないが、ともあれ勝利だ。

 アサンジを逮捕することにより、帝国はその弱さを示した。彼を大使館から警察のバンに引きずり込んで、帝国は既に自分の死に装束を縫い始めたことを認めたのだ。

 Andre Vltchekは哲学者、小説家、映画製作者で調査ジャーナリスト。彼は Vltchek’s World in Word and Imagesの創作者で、China and Ecological Civilizationを含め、多くの本を書ている作家。オンライン誌 「New Eastern Outlook」独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.org/2019/04/16/julian-assange-s-victory/

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 大本営広報部による改元・代替わり狂騒曲の中、宇都宮健児氏の『天皇制ってなんだろう?』を購入。一方的洗脳呆導で病んだ頭への効果的栄養剤。元号や天皇制についての真摯な議論こそ必要だ。
 徳川幕府の偉人に関する小説『覚悟の人 小栗上野介忠順伝』を読んでいる。おもしろいのだが、なかなか進まない。尊皇派の理不尽な行動や、徳川側の煮え切らない対応、列強の悪辣さを読むと本を閉じたくなるのだ。尊皇攘夷派が勝利し、直ぐさま開国に寝返ったクーデター、天皇制がなくても可能だったのだろうか。クーデターなしに、欧米に頭をさげながら、クーデターのイデオローグ吉田松陰の主張通りの近隣諸国侵略政策、推進されたのだろうか? 個人的に、維新150年をめでたいと思ったことはない。現在の狂騒曲、下記にあるような明治クーデター戦略焼き直しに思えてくる。今回は、宗主国に命じられての随所での侵略戦争なのだが。

 NEWS ポストセブン記事から一部を引用させていただこう。天皇は「玉」 明治維新志士は天皇をいかに利用するか考えた

秦:天皇は単なる「玉」にすぎないというのが本音なんです。明治維新の志士のほとんどが、戦略的に天皇をいかに利用するかだけを考えていた。極端な例が、戊辰戦争における錦の御旗の偽造ですよ。「私製」の旗を見て「賊軍になった」と思い込んだ徳川が揺らいでしまったのですから、明治維新は一大虚構の上に成り立っていたともいえます。

 徳川幕府を暴力的に打倒しようとする連中に断固立ち向かった小栗忠順は、横須賀製鉄所・造船所も企画したが、幕府崩壊後、隠居していた高崎倉淵村で捕縛され斬首された。明治45年、東郷平八郎は小栗の遺族を自宅に招き「日本海海戦で完全勝利を得ることができたのは、小栗が横須賀造船所を作ってくれたおかげ」と礼を述べたという。

 『天皇制ってなんだろう?』に下記の記述がある。現在のソウル市長、パク・ウォンスン氏のことばだ。「自分のことばかりを考えるのではなく、社会と共同体のために活動する人たちはどこの社会でも『変わり者』である。そうした変わり者が多い社会ほど良い社会である」

 このパク・ウォンスン氏のことばを読んでいると、今日のIWJガイドにあるジム・ロジャーズ氏の講演、一層わかりやすく思える。

日刊IWJガイド「『消費減税』にいち早く反応したのは安倍政権!? 『ゆ』党の姿をかなぐり捨てた改憲勢力・維新と、緊急事態条項含む改憲のかかった衆参W選の可能性に最大限の警戒を!」 2019.4.25日号~No.2415号~(2019.4.25 8時00分)

 是非、IWJガイドをお読みの上で、寄付なり、加入なりしていただきたいが、一部をコピーさせていただこう。

 ウォーレン・バフェット氏やジョージ・ソロス氏とともに、世界3大投資家に挙げられるジム・ロジャーズ氏が、22日に韓国の釜山大学で開かれた「朝鮮半島の統一と未来」というテーマの特別講演で「韓国は世界で最も興味深い国になるだろう」と述べました。

※ ジム・ロジャーズ氏「統一韓国は機会の地…日本に行った若者は韓国に戻るべき」(ハンギョレ、2019年4月23日)
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/33302.html?fbclid=IwAR0Mh_UFf42exM71eR1NHHK7PdUvJVCAcqknHOEPyV9lqMT7X-NmfiJlnaA

 そのロジャーズ氏が、「韓国にも、もうすぐ38度線がなくなり、8千万人口と北朝鮮の資源が伴うだろう」と講演の中で南北統一をはっきりと予言しているのです。

 講演の中では、「ビジネスチャンスをつかむためには、可能性のある場所を確保しなければならない。(南北が統一すれば)釜山からロンドンまで車で行けるなど、朝鮮半島のすべてのインフラが変わる。11歳と6歳の娘たちに中国語(北京語)を教えてきたが、これからは韓国語を覚えさせるつもりだ」とも述べ、朝鮮半島統一とその後のビジネスチャンスを見通しています。

 また、「統一が実現し、境界線がなくなれば、韓国の国際的地位も変わるだろう。韓国の歴史や食べ物、建物、美しい風景を、世界の人々が楽しむだろう。日本にいる韓国の若者たちは韓国に戻って機会をつかむべきだ」とも述べており、いまだに、日米安保条約の冷戦構造の思考から自由になれず、偏狭な嫌韓感情に囚われた安倍政権下の日本の可能性は、今後の統一朝鮮の可能性よりも、ビジネスチャンスの点で、大きく劣ると判断しているのです。

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