Andre Vltchek

2019年4月14日 (日)

中国とロシアは、この不協和の世界で生き残ることが可能だろうか?

2019年3月12日
Andre Vltchek
New Eastern Outlook

 「善である」ことはひきあうのだろうか? 略奪者に支配された、この狂った世界で、k規則に従って公正に勝負することが、まだ可能なのだろうか?

 世界中の国々によって、規則が定められ、批准されるのに、(軍事的に)最も強い国々の小集団が、法律を最も奇妙な形で再解釈するためにプロの宣伝屋雇って、それを全く無視したらどうだろう?

 世界のことを書きながら、私はしばしば小学校時代に戻ったように感じる。

 子供時代、私は不幸にも人種差別主義チェコスロバキアで育った。ソ連で生まれて、半分ロシア、半分アジアの母親がいる私は、7歳から、どのクラスでも、袋叩きにされていた。私はロシア人であることに対し、「アジアの母親」を持っていることに対し、「アジアの耳」を持っていることに対し、少年の一団に組織的に恥をかかせられ、攻撃され、殴られた。冬の間、私の靴は厳寒にさらされ、小便を注がれた。尿は氷に変わった。唯一の慰めは「少なくとも」私がロシア人で中国人であることだった。もし私がジプシー(ロマ)少年だったら、少なくとも片目を潰されるか手を折られずにはすまなかったはずだ。

 私は礼儀正しくしようとしていた。私は「ルールに従ってフェアに勝負」するよう最善を尽くしていた。最初私は本腰を入れずに反撃していた。

 隣に住んでいた子が空気銃を発砲して、私の目をわずかの差で外れた日までは。ただ突然、あの瞬間、彼はするべきことが他に何もなく、私がロシア人でアジア人だったというだけの理由で。彼はチェコ人で、ヨーロッパ人であることを誇りに思っていたので。私が彼らの言う通りにせず、彼らの「優越」を受け入れず、彼らの前で、私自身に自尊心を傷つけるのを拒否したために。母も私もチェコスロバキアでは惨めで、二人ともレニングラードを夢見ていた。彼女は個人的な失敗をして、「ヨーロッパに戻って」何世紀も世界を支配し圧迫していた国々の一員に再びなるのを望んでいる敵対的な大言壮語の地方社会の中で、我々は立ち往生していた。

 空気銃で、すんでの所で目が潰れそうになったことで堪忍袋の緒が切れた。10歳で体重がほぼ100キロあるのが罪だった友人カレルと組んだ。彼の欠陥ではなく、遺伝子の問題だったのだが、子供たちは彼をいじめられ役にして、ちょう笑した。彼は音楽とSF小説が好きな優しい善良な子だった。我々は友達だった。我々は一緒に遠い銀河に向かって宇宙旅行を計画したものだ。だがその時点で、我々は「もう我慢できない」と言ったのだ! 我々は激しく反撃した。二年か三年苦しんだ後、我々に、そして実際「違っていたり」、少なくとも弱く無防備だったりした我々の周囲の全員に対し連中が行っていたのと同じ暴力と野蛮さで、悪がきと戦い始めた。

 そして我々は勝った。理屈によってではなく、勇気と力で。戦わずに済んだらよかったと思うが、我々に選択肢はなかった。まもなく自分たちがどれほど強いのか我々は気がついた。一度始めた以上、生き残る唯一の方法は戦いに勝つことだった。そして我々は勝った。我々をひどく悩ませた子供たちは実は臆病者だった。我々が勝って、多少の敬意を勝ち取った途端、我々は、同じように攻撃に悩まされていた「他の連中」、主に同じ学校の弱い少年少女を、「普通の」白人チェコ人の一団から保護し、守り始めた。

*

 自称世界支配者が存在している。ヨーロッパ、北アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドとイスラエル。そして他の2つの集団がある。(インドネシア、タイ、日本、サウジアラビア、ヨルダン、韓国、コロンビアあるいはウガンダのような)欧米に完全協力している国と、欧米の命令を受け入れるのを断固拒否しているロシア、中国、朝鮮民主主義人民共和国、シリア、エリトリア、イラン、南アフリカ、ベネズエラ、キューバやボリビアのような国。

 最初の集団は、世界を変えるようなことはほとんど何もしない。時流に従っている。いじめっ子の規則を受け入れている。協力して、そうしながら、ほとんどいつも失敗するのだが、少なくとも多少特典を得ようとする。

 二番目の集団は、世界のみじめな状態を十分に意識している。彼らはうまく立ち回り、抵抗し、時々自らの生存、あるいは他の人々の生存のために戦う。彼らは、かつて「普遍的価値」と呼ばれた原則に固執している。

 だが彼らは、対決せずに本当に生き残ることができるのだろうか?

 欧米は、いかなる反対派も許容しない。何世紀にもわたり、欧米文化は極端に攻撃的で、好戦的で、過激だった。「お前は我々の側、つまり「手下」か、我々の敵だ。もし我々に反対すれば、お前は押しつぶされ、手かせをはめられ、強奪され、強姦され、打ちすえられ、結局何であれ、我々が命じることをするよう強いられるのだ。」

 ロシアはおそらく、何千万人もの国民という想像もできない代償を払って、何世紀にもわたり征服されずに生き残った国だ。ロシアは、スカンジナビア、フランス、イギリス、ドイツ、そしてチェコにさえ繰り返し侵略された。奇異な言説に正当化された攻撃が頻繁に起きた。「ロシアは強い」あるいは「ロシアは弱い」。「素晴らしい10月社会主義革命ゆえに」あるいは単に共産主義だったというだけの理由で攻撃された。欧米にとって、いかなる奇怪な「正当化」でもかまわないのだ。ただ抵抗したがゆえに、自立し、自由であるがゆえに、ロシアは侵略され、略奪され、ひどく傷つけられなければならなかった。

 偉大な中国さえ欧米による攻撃に耐えることができなかった。中国は打ち負かされ、分断され、屈辱を受けた。首都がフランスとイギリスに略奪された。

 欧米の攻撃からは誰も誰も生き残ることができなかった。結局、誇り高く決然としたアフガニスタンでさえ。

*

 中国人学者李?が「中国人的生活哲学」でこう書いている。

「調和」は伝統的な中国文化の考え方の重要な範疇だ。概念の起源は哲学だが、安定して統合された社会生活を意味している。それは中国人の考え方や世の中への対処の仕方に直接影響を与える。中国の古典では「調和」は、本質的に円満であることと理解される。古代の人々は、宇宙と自然環境の調和、人と自然の調和、なにより人々の間の調和を強調した。伝統的な中国人は、この原理を生き方として捕らえて、友好的な仲の良い関係を維持するために最善を尽くす。「調和」に達するため、人々は誠実、我慢と愛でお互いを扱い、他人に干渉しない。格言が言う通り「井戸水は河川に侵入しない」

 絶えざる干渉と、征服と支配の必要に基づく欧米文化の哲学から、これ以上かけ離れたものがあり得るだろうか?

 中国やイランやロシアのような国が、攻撃的なヨーロッパ、北アメリカの教義に支配されている世界で、本当に生き残ることができるのだろうか?

 あるいはより正確に言えば、彼らは血まみれの対決に引きずり込まれずに、平和に生き残ることができるのだろうか?

*

 21世紀の始まりは「穏やかな抵抗」は、残忍な欧米の攻撃に対して、明らかに逆効果であることを示している。

 国際連合のような場で平和を嘆願しても何の成果もなかった。次から次へと国々が崩壊し、公正に扱われ、国際法に守られる機会はない:ユーゴスラビア、イラク、リビア。

 欧米と、サウジアラビアやイスラエルのような同盟国は、常に法を超越する。あるいはより正確に言えば、彼らが法律だ。どんな方法であれ、彼らは法律をねじ曲げ、修正する。彼らの政治的、あるいはビジネス利害関係に合わせて。

 調和? いや、連中は絶対に調和のようなことには関心がない。たとえ中国のような巨大な国が関心を持っていても、その国は弱いと見なされ、すぐにつけこまれる。

 もし諸国の集団があらゆる規則に全く反して動くなら、細心の注意を払って国際的な法規制に従おうとする世界は生き残ることができるだろうか?

 生き残ることは可能だが、我々の世界が実際既にそうなっているように、全くひねくれた、全く変質的な世界になるだろう。それは片や全くおとがめ無しの世界、片や恐れと奴隷制度と盲従の世界だ。

 圧制者は常に益々多くを欲するので、とにかく「平和な世界」ではあるまい。惑星全体を絶対的に支配するまで、連中は満足するまい。

 専制を受け入れる選選択肢はない。

 すると、一体何だろう? それを口にするのは余りにも恐ろしいだろうか?

 もし国が攻撃されたら、自身を守って、戦うべきだ。

 ロシアが何度もしたように。シリアが今しているように、大変な犠牲で、だが堂々と。ベネズエラが、もし襲撃されたら、するだろうし、そうすべきであるように。

 中国とロシアは、ある程度欧米に影響された二つの偉大な文化だ。私が「影響された」と言うのは、無理やり「侵入され」押し入られ、残酷に侵害されたことを意味する。その暴力的行為の間、欧米文化の若干の肯定的要素は、その被害者の脳に吸収された。音楽、食物、都市計画さえ。だが全体的影響は極めて否定的で、中国とロシア両国が苦しんだし、大いに苦しんでいる。

 何十年間も、欧米は、両方の国を「封じ込め」彼らの核心にまで壊滅的打撃を与えるため、宣伝と破壊的な力を解き放ってきた。ソ連はアフガニスタンと、財政的に持続不可能な軍備競争へと誘導され、文字通りにバラバラに破壊された。何年かの暗い年月の間、ロシアは屈辱と知的、道義的混乱と社会的混沌に直面していた。中国は極端な「市場原理」で突き刺され、高等教育機関は、ヨーロッパと北アメリカからの反共産主義「知的」戦士の軍団に潜入された。

 結果は衝撃的だった。中国とロシアの両国は事実上、攻撃下にあり、生き残りのために戦うことを強いられた。

 両国が対応策を特定するのに成功した。彼らは反撃し、再編成し、耐えしのんだ。彼らの文化と彼らのアイデンティティは生き残った。

 中国は習近平主席の指導体制下、今自信ある強力な国だ。ウラジーミル・プーチン大統領の下の現代ロシアは知性面、科学的、軍事的のみならず道徳的にも地球上の最強国の一つだ。

 これはまさに欧米が「許す」ことができないものだ。中国が、素晴らしい電気自動車を生産するたびに、村々がいわゆる「生態文明」を奉じると、欧米はパニックを起こし、中国を中傷し、不快な状態として描写する。ロシアが益々国際主義化し、シリアであれ、ベネズエラであれ、欧米に破壊された国々を守ろうとすると、欧米は益々その大統領と国民を攻撃するのだ。

 建設的である限りは中国もロシアもが外交を駆使しているが、今回、力と対決させられる時には、彼らは自身を守るために力を使うという彼らの自発的意志を示している。

 彼らは、これが生き残る唯一の方法だという事実を十分意識している。

 中国にとって調和は基本だ。ロシアは同じく国際主義の原則に基づいて世界調和というそれ自身の概念を発展させている。中国とロシアの指導体制の下、我々の世界が直面している最も深遠な問題に取り組むことが可能なことには、ほとんど何の疑いもない。

 だが調和が実施できるのは、善意か、少なくとも世界を救おうという決定的献身がある場合に限られる。

 もし強力な国の集団が、利益、支配と略奪に取りつかれただけでいるなら、もしそれが何世紀かの間、凶悪犯のように振る舞うなら、人は行動し、世界を守らなければならない。もし他に選択肢がないなら、力によって!

 勝利後にのみ、本当の調和を目指すことが可能になる。

 このエッセイの初めに、私は、象徴的と思える子供時代の話をした。

 人は妥協することができ、外交的であり得るが、決して自分の尊厳と自由が危険な状態にある場合にではない。世界中の何十億という人間を飢えさせ、奴隷にしている連中と無期限に交渉することは決してできない。

 ベネズエラ、シリア、アフガニスタンや実に多くの国々が今血を流している。間もなく、イランも試練を受けるかも知れない。そしてニカラグア。そして、おそらく中国とロシア自身も、もう一つの欧米による侵略に直面する可能性がある。

 「調和した世界」がやがて築かれなければならない。確かにいつの日か、だがもう少し後だ。

 まずは、我々人類が生き残り、欧米ファシズムが、更に何百万もの無辜の人の命を消費することができないことを確認しなければならない。

 旧チェコスロバキアの小学校で、私や子供時代の大柄な友だち、カレルのように、ロシアと中国は、再び立ち上がり「不協和の残酷さ」に直面しなければならないかもしれない。彼らは、より大きな大惨事を防ぐために戦わなければならないかもしれない。

 彼らはそうすることを望まない。彼らは戦争を防ぐためにあらゆる手段を尽くすだろう。だが戦争は既に荒れ狂っている。欧米植民地政策は戻っている。北アメリカやヨーロッパ諸国の残忍なギャング連中は道路をふさいで、こぶしを固く握り締め、あえて顔を上げて、彼らの視線を受け止める全員に発砲する。「お前には勇気があるか?」と彼らの目が語っている。

 「ある、我々はそうするつもりだ!」が唯一正しい答えだ。

 Andre Vltchekは哲学者、小説家、映画製作者で調査ジャーナリスト。彼は Vltchek’s World in Word and Imagesの創作者で、China and Ecological Civilizationを含め、多くの本を書いている作家。オンライン誌 「New Eastern Outlook」独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.org/2019/03/12/can-china-and-russia-survive-in-this-unharmonious-world/

----------

 LITERAの下記記事を読んで、大本営広報部洗脳番組を見るのにあきた理由を再確認。
テレビなるものを見るのは、花ではないサクラ連中を見るのと同義なのだ。

 安倍首相が「桜を見る会」に『虎ノ門ニュース』ご一行を堂々招待! 百田尚樹、有本香、ケントらネトウヨ文化人に囲まれご満悦

 今日のIWJガイド・日曜版、恐ろしい記事が載っている。策略は悪夢であって欲しいが、成功する可能性の方が高いだろう。

 日刊IWJガイド・日曜版「衝撃!! 某記者クラブに所属する現役新聞記者よりIWJへ、永田町の闇の底からのディープレポートを寄せていただきました!」 2019.4.14日号~No.2404号~(2019.4.14 8時00分)

 

2019年4月 8日 (月)

リビアやシリア同様、ベネズエラは「石油だけが問題」なのではない

2019年3月27日
Andre Vltchek
New Eastern Outlook

 最近の研究で、ベネズエラは非常に天然資源に富んでおり、独力で全世界の石油需要を30年以上満たすことができることが確認された。ベネズエラは、オリノコ盆地や他の地域で、石油以外にも多くのものを提供可能だ。

 けれどもそれは決して単に「石油の問題ではない」。実際、それからはほど遠い。

 全世界で欧米テロを広めているのは、一部の「事業権益」と伝説的な欧米の強欲だと信じている人々は、私からすれば的外れだ。

 このような評論家たちが、実際「資本主義が全ての原因」で、それが被害者も、虐待する側も人質にする暴力文化を生み出していると考えているのに私は気が付いた。

 世界のあらゆる場所で働いた後、今私は実際は、資本主義が、拡張主義に基づく欧米文化、例外主義と侵略の結果なのだと強く確信するようになった。それは支配し、命令するという根深い願望の上に築かれている。金融/金融の強欲は、その優越性を、宗教あるいは、宗教的原理主義だとさえ定義されるものに高めた、この文化の副産物に過ぎない。

 あるいは言い換えれば、自身の優越に対する信念は、ヨーロッパと北アメリカで、実際、今主要な宗教なのだ。

*

 なぜリビアやシリアやベネズエラでのシナリオが良く似ているのだろう? 欧米はなぜ、一見非常に異なる三国を意地悪く攻撃し破壊しようと熱心に望んでいるのだろう?

 欧米では、少なくとも公的には、しばしば口にされることはないが、答えは単純だ。

 「三国全てが「汎アフリカ主義」「汎アラブ主義」や本質的に中南米の独立と団結のためのパトリア・グランデのような概念への決意を推進し戦う先導に立っていたのだ。」

 カダフィとアサドとチャベスは、地域的にも国際的にも、人々を鼓舞し、何億という人々に希望を与える、反帝国主義戦士と見なされていたのだ。

 カダフィは殺され、チャベスも殺された可能性が極めて高く、アサドと彼の国は、文字通り長い年月、生き残りのために戦っている。

 ボリバール革命の理想に断固忠実な、ベネズエラのマドゥロ大統領は既に少なくとも一つの暗殺未遂から生き残り、今欧米による直接のマフィア風恫喝に直面している。 彼の国は、いつ何時、直接あるいは中南米の欧米「属国」を通して攻撃されかねない。

 アフリカ、中東とラテンアメリカが、何世紀にもわたり、植民地として見なされ、扱われたためだ。いつでも、人々が立ち上がると、ほとんど即座に欧米帝国主義の鉄拳でバラバラに打ち壊されたためだ。そして、何らかの神の意図によって、自分たちが世界を支配していると思っている連中が、決して、事態の変化を望んでいないためだ。

 ヨーロッパと北アメリカは他の人を支配することに取りつかれており、支配するためには、彼らの植民地や新植民地で、あらゆる反対派を確実に根絶しなければならないと感じているのだ。

 それが欧米の本当の精神状態だ。私が以前の記事で、サディスティック人格障害(SPD)と定義した状態だ。

 全体像を把握するには、1965年に文字通り清算された非同盟の進歩的な国インドネシアを想起しなければならない。(非同盟運動の父で、PKI、インドネシア共産党の親密な同盟者で)国際主義者スカルノ大統領が、(欧米に)精選された、超資本主義とインドネシア天然資源の無制限の略奪に扉を開いた、知性的、道徳的に気が狂った反逆者、スハルト大将に打倒された。全アジアの独立闘争の手本となっていた国インドネシアは、アメリカ/イギリス/オーストラリアが画策した極端な大量虐殺後、欧米によりロボトミー手術をされた赤貧の「属国」にすぎないものとなった。

 欧米は、正真正銘の地域の独立指導者を識別する信じ難い能力を持っている。彼らを中傷し、いわゆる「現地の反対派」を作り出し、支持して脆弱にし、更に彼らを、そして、彼らと共に、彼らの国や地域全体さえ粛清する。

 イラン(1953)、イラク、あるいはニカラグアで、そうだったように、欧米は時に、特定の国を攻撃する。だが大抵は、リビア、インドネシア、シリア、そして今ベネズエラのように、「重要人物」、現地の反帝国主義指導者を直接攻撃する。

 多くの反抗的な人物が文字通りに既に殺されている。ごくわずかな例を挙げれば、カダフィ、フセイン、ルムンバとチャベス。

 そしてもちろん、何をするにせよ、欧米は、反欧米、反帝国主義連合の最も偉大なリーダーを破滅させようとしている。ロシアと中国だ。

*

 石油や利益だけが狙いであることから全くほど遠い。

 欧米は支配する必要がある。自らが優越し例外的だと感じて、欧米は世界支配に取りつかれている。それはゲーム、命取りのゲームだ。欧米は何世紀にもわたって原理主義宗教狂信者のように振る舞っているが、欧米の人々は、彼らの世界観が例外主義、文化的優越と同義語になっていることに一度も気付いたことさえない。それが、欧米が、世界のほとんど全ての部分で、あらゆる名の過激宗派活動を引き起こし、送り込むのに大成功している理由だ。オセアニアからアジアまで、アフリカから中南米まで、もちろん中国までも。欧米指導部は、キリスト教、イスラム教や更には仏教の過激論者と「と親しい」のだ。

*

 だがシリアは生き残ることに成功し、今日まで持ちこたえている。政府軍がテロリスト最後の要塞イドリブを奪取しない唯一の理由は、戦闘中に一般住民が途方もなく大きい損失をこうむるからだ。

 同様ベネズエラも、ひざまずき降伏するのを拒否している。もし欧米と同盟国があえて攻撃すれば、レジスタンスで何百万という人々が村や田舎のために戦い、必要とあらばジャングルに退き、占拠者と背信的エリートにゲリラ解放戦争をするのは明きらかだ。

 ワシントン、ロンドン、パリとマドリッドは明白に極めて旧式の戦略を使っている。リビアに対しては機能したが、シリアでは、はっきり失敗した戦略だ。

 最近シリア、イドリブの前線近くで、二人の最高指揮官が「シリアのためだけではなく、ベネズエラを含め、虐げられた世界全てのために」戦っていると私に言った。彼らは、欧米が、ダマスカスに対して使おうとしたのとまさに同じ戦略を、明らかにカラカスに対して使用しているのを感じ取っている。

 今、ベネズエラは同様に苦しんで、虐げられた世界全てのために戦っている。

 シリアが降伏する権利がなかったと同様、ベネズエラには「失敗する権利」はない。

 リビアの破壊は、既にアフリカに壮大な悪影響をもたらした。それはフランスによる新たな無制限のアフリカ大陸略奪に扉を開いた。即座にイギリスとアメリカ合州国がフランスに続いた。

 シリアは中東最後の要塞だ。シリアは欧米による中東全体の支配に抵抗し、今存在している唯一の国だ。シリアとイラン。だが、イランはしばしば今にも前線になりそうに思われるが、まだ「前線」ではない。

 ベネズエラは同じ理由で崩壊することができない。それは南米大陸の北の頂点にある。その下には、何十年も何世紀も、ヨーロッパと北アメリカに脅されてきた、残忍に扱われ、略奪され、拷問にかけられた大陸全体がある。キリスト教への改宗を強いられ、全てを奪われ、奇異な欧米の政治、経済モデルに従うよう命じられ、何千万人もが動物のように根絶させられた南米が。

 ブラジルで、労働者党の進歩的な社会主義政府はすでに打ち倒された。

 もしベネズエラが崩壊すれば、多分全てが何十年間も何世紀も失われるだろう。

 だからベネズエラは戦うだろう。いまだに「西半球」で耐えているごく少数の国々と共に。ワシントン D.C.の独裁者が公然と「自分たちの裏庭」と描写する国々と。

 カラカスは立ち上がり、ブラジル貧民街のため、ブラジルの民営化された帯水層や殺された雨林のため、パラグアイ、ペルーの巨大スラム、貧窮した何百万人のために戦う。

 シリアが、パレスチナ、イエメンのために、サウジアラビアとバーレーンの貧窮した少数派のために、NATOにほとんど全てを奪われた二つの国イラクとアフガニスタンのために戦っているように。

 ロシアは既に、アラブの兄弟のために何をすることができるかを示し、今もう一つの友好同盟国ベネズエラ支援する自発的意志を実証している。

 中国は急速に反帝国主義戦士連合に加入しているが、南アフリカもそうだ。

*

 いや、ベネズエラは石油だけが問題なのではない。

 それは欧米が、中国船舶のパナマ運河利用を不可能にできることに関係している。

 それは全世界の支配だ。イデオロギー的、政治的、経済的、社会的な。西半球における全ての反対派の粛清だ。

 もしベネズエラが落ちれば、欧米は、ニカラグア、次に社会主義で国際主義の要塞キューバを攻撃するかもしれない。

 それが、ベネズエラが決して陥落されるべきではない理由だ。

 ベネズエラのための戦いは、イデオロギー的なものを含め、全ての領域で、今すでに荒れ狂っている。そこで我々は、単にカラカス、マラカイボあるいはシウダ・ボリバルのために戦っているわけではない。我々がダマスカス、アレッポ、ホムスやイドリブでそうしているように、虐げられた全ての世界のために戦っているが、まもなく、世界中で他の都市でもそうしなければならないかもしれない。欧米帝国主義が生きている限り、それが惑星全体を支配し、破壊するという夢を断念しない限り、ずっと長い間、我々は休むことができず、警戒を緩めることはできず、世界のどの地域においても、最後の勝利を祝うことはできない。

 だから「石油だけが問題」からはほど遠い。我々の惑星の存続問題なのだ。

 Andre Vltchekは哲学者、小説家、映画製作者で調査ジャーナリスト。彼は Vltchek’s World in Word and Imagesの創作者で、China and Ecological Civilizationを含め、多くの本を書ている作家。オンライン誌 「New Eastern Outlook」独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.org/2019/03/27/like-libya-and-syria-venezuela-is-not-just-about-oil/

----------

 数日前、知人宅で朝刊を読んだ際、一面の新刊広告で知った本『加藤周一、米原万里と行くチェコの旅 中欧から見た世界と日本』(小森陽一、金平茂紀、辛淑玉)を読み終えた。

 プラハの春がソ連戦車で粉砕されたすぐ後、加藤周一の『言葉と戦車』を読んだ。米原万里がプラハ体験を基に書いた『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』『オリガ・モリソヴナの反語法』も読んでいるので、この二人を知るお二人の旅行対談は見逃せない。期待どおりの本。

 ちなみに本記事筆者の父親はチェコ人核物理学者。ご本人、チェコスロバキアで育っている。母親はロシア人だが、中国系だという。それゆえ、チェコの小学校では差別されてつらかったと書いておられる

 小森教授、父親の仕事の関係で、プラハ生活をはじめた際、ロシア学校で、ロシア語ができずに苦労したという。子供の昔話の本を沢山よむよう、米原に言われて従ったという。教師が、クラスの一番できる女の子に、「今度きたヨウイチ・コモリはロシア語をまったくしゃべれないから、ちゃんと教えてあげて」を命じ、実際、その女の子が毎日、宿題の答えを暗記させて、助けてくれた」という。小学校六年生で日本に帰ってきた時に、先に帰国していた米原に、「陽ちゃん気をつけなよ、日本の学校はひどいよ」と言われたという。ヴルチェク氏が通ったのは、普通のチェコの学校だったのに対して、二人が通ったのがプラハ駐在エリート・ロシア人の師弟が行く小学校だったことは、幸いだったのでは?辛淑玉氏は、朝鮮学校から日本の学校に転校した時は、まったく日本語ができないので、できる子に数学の問題をどういう意味か教えてもらおうとしたが、誰も教えてくれなかったという。その後のテストで、その子供たちは満点をとったという。自分さえよければ良い文化。
 それで、芝居『つながりのレシピ』を思い出した。池袋に実在する「あさやけベーカリー」「TENOHASHI」「べてぶくろ」から題材をとった芝居。自宅でパン工房を営んでいた妻が亡くなった後、元企業幹部だった夫が、パン焼き装置の中に妻が残したパン造りレシピを見つけ、娘に応援されて、自宅でパンを焼きはじめるお話。パンは一人で焼くのではなく、元ホームレスだった男性や、覚醒剤中毒だった女性や、ひきこもりの若い女性と一緒だ。焼いたパンは、妻の頃と同様、夜の焚き出しで配布する。童話のようなお話だが、そういう組織が本当に存在しているのだ。夕方、サンシャイン横の公園で、焚き出しを見たような記憶がある。

 豚が屠殺業者に投票する国の現実は厳しい。とんでもない裁判の記事を読んで、我が目を疑った。裁判官、気は確かだろうか?

日刊IWJガイド「愛知と静岡で父親による娘への強姦、準強制性交で、どちらも無罪判決!? 岩上安身は『倫理は、鬼畜レベル』とツイート!」 2019.4.8日号~No.2398号~(2019.4.8 8時00分)

 植草一秀の『知られざる真実』の「やはりプロレス興行だった大阪ダブル選」に納得。

2019年3月17日 (日)

イドリブ、シリア最後の戦線からの報道

2019年3月5日
Andre Vltchek
New Eastern Outlook

 少しの間、すべての銃が静かになった。

 私はシリアのイドリブ、テロリスト最後のとりでの近くにいる。その多数がサウジアラビア、カタールと欧米「支援」を得て、トルコ経由でシリアに送り込まれた最も破壊的な反政府戦士が、文字通り、最後の決戦に備えて立てこもっている区域だ。

 昨日も、政府軍とヌスラ戦線テロ勢力とを隔てている見えない前線近くの村々に迫撃砲が落下した。一昨日、我々が今立っているところからわずか2メートルのところで、2発の爆発が大地を揺り動かした。

 彼らはそれを停戦と呼んでいる。だが、そうではない。それは一方的だ。より正確に言えば、シリア軍が根気よく待っているのだ。大砲は敵の陣地に向けられているが、ダマスカスからの命令は明確だ。発砲するな。

 敵には良心のとがめはない。敵は際限なく挑発する。敵は無差別に発砲し爆撃する。敵は殺す。前線に沿って、何千という家がすでに破壊されている。何も助からない。住宅地、スポーツジム、パン屋さえも。決まり事がある。テロリストによる攻撃、シリア軍(SAA シリア・アラブ軍)とシリア国民防衛隊が組織する救助活動と、即刻の損害修復だ。

 何十万というシリア国民がこの戦争で命を失った。何百万人もが故国を去らなければならなかった。何百万人もが国内難民になった。多くの人々にとって、対立は日課のようになった。救助活動は日課になった。修復作業も日課になった。

 今、最終勝利が近いのは明確だ。シリアは最悪の事態を生き抜いた。まだ出血してはいるが、大部分の地域が治り始めている。人々がゆっくり、レバノンとトルコから、ドイツや他の場所から家に戻っている。彼らは元の家の瓦礫を体験する。彼らは座って泣く。それから立ち上がり、再建し始める。国の他の地域で起きている。ドゥーマ、ホムス、アレッポ、デリゾール。

 だがハマの北、イドリブ方向の村や町は終戦からほど遠い。

 スクアルビア町でシリア国民防衛隊(NDF)のナベル・アル・アブダラー海軍中佐が私に説明してくれた。

「SAAは武力を使って、軍事的に容易に勝てます。イドリブを占領できます。だがSAAは交渉を信じるアサド大統領の指揮下で動いています。もし我々今が市を占領すれば莫大な犠牲者が生まれるはずです。」

*

 我々がそうであって欲しいと望むほど状況は単純ではない。勝利は近いかもしれないが、欧米もトルコも諦めていない。まだアメリカとフランス部隊に占領されている地域があり、イドリブ周囲の(マンビジを含め)広範囲が依然、ロシアが支持する合意の下で、シリアの至る所から移送されたテロリストに支配されている。

 そしてそれにさらに多くがある:シリアにいる情報提供者から最新情報を得た。

「約4カ月前、今我々がいるところからほど遠からぬイドリブの南に「新ISIS」が出現した。彼らはトルコによりシリアに送り込まれた。彼らは真新しい制服、白い服を着ていた。以前は彼らは 「アフガニスタン風」の黒かグレーの服で識別できた。今彼らは自身「フッラース・ディン」つまり「宗教の保護者」と呼んでいる。なぜだろう? アメリカと欧米が彼らを支援し続けるためだ。ISISは公式にテロ組織リストに載っているが、この新「ブランド」は載っていないのだ。」

欧米が本当に欲しているものは何かとナベル・アル・アブダラー海軍中佐に尋ねた。彼は、すぐに答えた。

「欧米はテロがロシアと中国に広がるのを望んでいるのです。多くのテロリストが働いて、直接アメリカの権益のために戦っています。

我々は無辜の一般人の面倒をみる必要がある。だが解決も早く見いださねばなりません。もし我々が失敗すれば、テロリズムは世界中広がるでしょう。」

 前線に移動する前に、司令官仮本部でお茶を大急ぎで一杯飲むために座っている。

 彼は何か言いたがっている。彼はどう言おうか考える。それは容易ではない。この状況では何も容易ではないが、彼は試み、その言い分は筋が通っている。

 「もし我々がすぐに解決できなければ、テロリストが世界に損害を与えるでしょう。問題は、ISISだけでなく、なにより彼らが代弁するイデオロギーです。彼らはイスラムを利用し、イスラムの名のもとに戦いますが、アメリカに支援されています。ここで、SAA、我が軍と我々防衛隊は、シリアのみならず、世界のために戦っているのです。」

 我々は抱擁し、私は出発する。彼の部下が軍用車両で(スクアルビアとしても知られている)スカイラビヤ周辺に送ってくれる。そこで私は病院とヌスラ戦線陣地の写真を撮る。彼らは、私のわずか数百メートルの真正面にいる。

 私は格好の標的、むきだしだと言われる。私は素早く働く。運良く今日はテロリストは射撃する気がないようだ。

 車に戻る前、私はヌスラ戦線あるいはISIS占領下での生活が一体どのようなものなのか私は想像しようとした。

 私が立つ丘から、地域全体緑で、肥沃で非常に美しく見える。だが私は知っている、下に見える家に住んでいる人たちにとって、明らかにそれはこの世の地獄だ。地球上最も残忍なテロリストに支配された村と町。

 政府も国民も欧米帝国主義者の命令に屈するのを拒否しているというだけの理由で、こうしたテロリストの怪物が、シリアを破壊しようとして、外国の命令で、ここにいるのを私は知っている。

 ここで、それは単なる理論ではない。何百万もの生活が既に破壊された。ここでそれはまったく具体的で実際的だ - それは現実なのだ。

 遠くで爆発が聞こえる。ダマスカスでは戦争終わっているかも知れないが、ここでではない。ここでは、まだだ。

*

 私の友人、ヤメンはハマからおよそ50キロのサラミヤ市出身だ。最近にようやく彼の故郷の周辺地域が過激派集団から解放された。

 サラミヤの20キロ西に、主にヌスラ戦線とISISの両方に包囲されていた、大多数がイスマーイール派教徒のアル・カファト村がある。

 地元イスマイリ評議会会長アブドラが同胞の市民が耐えなければならなかった恐怖を思い出す。

「昔、ここで2台の自動車爆弾が破裂した。2014年1月、40軒の家が全て破壊され、300軒が損害を被り、19人が亡くなった。戦闘はここからたった200メートル先だった。ヌスラ戦線とISISの両方が村を包囲し、協力していた。村は主要道路の一つに非常に近いので、テロリストにとって、極めて重要な戦略的陣地だった。この地域全体は、2018年1月にやっと最終的に開放された。」

 彼らは誰を非難しているのだろう?

 アブドラ氏はためらわなかった。

 「サウジアラビア、トルコ、アメリカ、ヨーロッパ、カタール…」

 我々は村の中を歩く。何軒かの家は、荒廃状態のままだが、大部分が少なくとも部分的には修復されている。壁の上、いくつかの店の上に、あるテロ襲撃中に殺された美しい若い女性の肖像画を見ることができる。全部で65人の村人が虐殺された。戦争前、村の人口は3,500人だったが、戦争でトラウマとなるショックを受け、貧しくなり、多くが離村し、今は2,500人の住民が、オリーブを栽培し、羊と雌牛を飼って、ここで暮らしている。

 ここを訪問する前に、この場所を守る上で、戦闘と危機の最も暗い日々の間、士気を維持する上で、教育が極めて重要な役割を果たしたと私は聞かされた。アブドラは二つ返事でそれを裏付けた。

「人間の脳には問題を解決し、危機を沈静させる能力があります。このような戦争の時、教育は極めて重要です。より正確には、教育ではなく、学習です。ヌスラ戦線とISISは無知と同義語です。もし頭脳が強ければ、容易に無知を破れます。我々はここで成功したと思います。見てください。この貧しい村は、この瞬間、シリア中いたる所の大学に通う103人の学生がいるのです。」

 我々が東へとドライブを続けると、友人ヤメンの兄弟の大きな肖像画が多くの駐屯地を飾り付けられている。彼はここで有名な指揮官の一人だったが2017年に亡くなった。

 それから私は城を見た。怪物のように、出来て2000年以上サラミヤ市を見下ろしている。シリアの至る所、至るところ、本当に美しい緑の野原がある。

 「戦争が終わったら、全ての驚異を見に来て欲しい」と周りの誰かが冗談を言った。

 私はそれを冗談ととらない。

 「私はそうするつもりだ」と思っている。「私はきっとそうするつもりだ」。だが我々は勝って、できるだけ早くすぐにも勝たねばならない! 他の何も決して焼失させないために。

*

 私はサラミヤで地元のホテルにバッグを置き、仲間にもっと東に連れて行くように頼む。私はISISの下での生活がどのようなものだったか、今どんな具合か見て感じたいのだ。

 我々の周囲には残骸がある。私はこれまでの訪問時に多数のひどい都市の荒廃を見た。ホムス中やダマスカス周辺で。

 ここで私は、シリアのあらゆる大都市の傷跡同様の、地方なりのぞっとする残骸を見る。

 この地域全体最近まで最前線だった。テロ集団、主にISISの手中で悲鳴をあげていた。

 今そこは地雷原だ。道路は除去されたが、野原はまだだ。村の残骸部分はまだだ。

 ISISに属していた戦車の写真を撮る。焼け焦げ、ひどく損傷している。シリア軍のものだった古いソ連戦車だ。それはISISに捕獲された後、SAAかロシアの戦闘機に破壊された。戦車の脇では - 養鶏場が焼け落ちていた。

、私に同行した中尉が、単調に、彼の暗い説明を続ける:

「今日、サラミヤ郊外で、8人が地雷で亡くなった。」

 我々は車をおり、道をゆっくりと歩くが、道はくぼみだらけだ。

 中尉は突然全く警告もなしで止まった。

「ここで、私のいとこは地雷で亡くなった。」

*

 我々はハルダネ村に到着したが、ここにはほとんど誰も残っていない。いたるところに残骸がある。以前は500人がここに住んでいたが、今はたった30人だ。これはISISに対して激しい争いが行われたところだ。13人の地元民が殺され、21人の兵士が「殉職」した。他の一般人は退去を強いられた。

 モハマド・アーマド・ジョブルは、80歳の村長(ムフタールエ)だ。

「最初、我々はISISと戦いましが、彼らは我々を圧倒しました。我々の大部分が去らなければなりませんでした。我々の一部は戻りましたが、ごくわずかです。少なくとも1日3時間、電気がつかえ、我々の子供たちは学校へ行くことができます。古い学校はISISに破壊されたので、今は子供たちが集められ、教育のために大きな町に連れて行かれます。すべての村人が戻って来るのを望んでいますが、家族の大部分は家と農場を再建する金がありません。政府は住居が破壊された人々のリストを作りました。彼らは支援を得られるでしょうが、支援は徐々に、少しずつ分配されるでしょう。」

 そうなのだ。ほとんど国中が荒廃状態なのだ。

 村人は未来に対して楽観的なのたろうか?

「ええ、非常に楽天的です」と村長は断言する。「我々が支援を得られれば、我々が再建できれば、我々は全員戻るつもりです。」

 だがそこで、彼らは私にISISに破壊された井戸を見せた。

 それは涙ながらに満面に笑みをたたえている。これまでのところ戻ったのはたった30人だ。何人が今年家に戻って来るだろう?

 私は村長にISISの主な狙いは何だったのか尋ねた。

「目的なし、論理なし。ISISは欧米に作られました。彼らは、この村、この地域、この国全体、あらゆるものを破壊しようとしました。彼らは全く理解できません。連中は我々のようには考えないのです。彼らは破壊をもたらしただけでした。」

*

 さらに東にある村ソハでは男性も女性も子供もISISの下で暮らすよう強いられた。

 私は伝統的な家の中に招かれる。人々が輪になって座る。数人の若い女性が写真に撮られるのをいやがって顔を隠している。私は理由を想像するにすぎない。他の人たちは気にかけない。何がここで起きたのだろう。どんな恐怖が起きたのか? 誰も全てを言おうとするまい。

 ここは地元の部族が暮らす伝統的な村だ。非常に保守的なのだ。

 証言が出始める:

「最初彼らは、我々がたばこを吸い、ひげをそるのを禁止しました。女性は顔と足を覆わなければなりませんでした。彼らは黒い服を着なければならず、厳しい規則が課され、教育は禁止されました。ISISはひどい刑務所を作りました。しばしば公衆の面前で、ゴムホースで我々を叩きました。何人かが首を切られました。切断された首は広場でさらされました。」

 「ISISが来たとき、彼らは奴隷、ラッカから誘拐した人々を連れて来ました。何人かの女性が投石で公開処刑されました。他の女性は屋根や他の高い場所から投げ落とされて殺されました。彼らは手を切断しました。様々な女性がISIS戦士との結婚を強いられました」

 話題が変わる前、心地悪い静寂が続いた。

 「彼らはこの村の男性を二人殺しました」

 何人かがさらに、ずっと多く語ってくれた。

 数人の若者がISISに参加しました。3人か4人。ISISは応募した新戦闘員に、それぞれ200ドルを払った。そしてもちろん、彼らは天国を約束された。

 ある村で「無宗教者」と「罪人」用の大きな錆びた檻を見せられた。人は野生動物のように錠をかけられて、公衆にさらされたのだ。

 私は破壊されたISIS「警察」ビルを見た。床のいたる所に散乱している何枚もの紙、書類をもって行くよう勧められた。私は何も「土産記」としても持って行こうとは思わない。

 証言は続く。

「携帯電話を持っていたのを理由に、連中は人々の首を切り落としました。村人が姿を消しましたが、誘拐されたのです」

 ある時点で、証言のこの流れを私は止めなければならない。話されている全ては到底処理できない。人々はお互い負けじと声を張り上げている。ある日、誰かがこれを全て書き留め、記録し、保管すべきなのだ。私はできることをするが、十分でないことは自覚している。それは決して十分ではない。悲劇の規模が余りに大き過ぎるのだ。

 暗くなってきて、やがて本当に暗くなった。私はサラミヤに戻り、少し休まなければならない。数時間眠り、シリアとロシアの兵士の両方が勇敢に敵と対戦している前線に戻るためだ。欧米とその同盟国に支援されたギャングが、既に解放したシリア地域に戻るのを阻止するため、彼らが人間の力で可能な全てのことをしている場所に。

 だが眠りにおちる前に私は思い出すのだ。ISISによる村の占領を生き残った少女の姿に私はつきまとわれている。彼女は背中を壁に持たせて立っていた。彼女は私をしばらく見つめ、それから手を上げ、のどを横切り素早く指を動かした。

*

 翌日、ムラダの全国防衛軍司令官サイモン・アル・ワケルが市と周辺を車で一周してくれたが彼の席の横にカラシニコフがあった。それは簡単な淡々とした「旅行」だった。

「これは迫撃砲が二日前に弾着したところです。テロリストから解放された発電所です。連中が我々の少女がバレーボールやバスケットボールに強くなるのが嫌だというだけの理由で、テロリストに攻撃された巨大体育館です。」

 我々は地元の人と話をする。サイモン海軍中佐は道路の真ん中で止められ、全く見知らぬ人に抱きしめられ、両方のほおにキスされる。

 「私は60回以上標的にされました」と彼は言う。彼が前に乗っていた自動車の1台が、テロリストに攻撃され、燃やされた後、辺鄙な駐車場で朽ちつつある。

彼は肩をすくめた。

「ロシアとトルコは停戦交渉をしましたがテロリストは明らかに合意を尊重しません。」

 我々は前線に戻った。ヌスラ戦線陣地に向けたシリアの大砲を見せられた。シャイザールの要塞壮大な遺跡からさほど遠くないテロリストの現地本部は、はっきり見える。

 最初に、いささか旧式のソ連製や、より新しいロシア装置を操作しているシリア兵と会った。武装車両、戦車、カチューシャ・ロケット。それから、数人のロシア人少年が谷と敵領地が良く見渡せる2軒の家に落ち着いているのを私は見つけた。

 今シリア・ロシア両軍が一致協力し、テロリスト最後の飛び領地と直面している。

 私はロシア兵士に手を振ると、彼らも私に手を振り返す。

 皆が良い気分であるように思われる。我々は勝っている。我々は「あと一歩」だ。

 我々全員、祝うにはまだ余りに早いことを知っている。世界中からのテロリストがイドリブ市内や周囲区域に集まっている。アメリカ、イギリスとフランスの「特殊部隊」がいくつかの地域で活動している。トルコ軍はかなり広いシリア領土を占領し続けている。

 天気は晴れわたっている。緑の野原は肥沃で美しい。近くの要さいは堂々としている。もう少しの決意と忍耐力でこの素晴らしい国は完全に解放されるだろう。

 我々全員それを理解しているが、誰もまだ祝っていない。誰もほほ笑んでいない。シリア人とロシア人僚友の表情は深刻だ。兵士たちは谷を見下ろし、武器は用意ができている。彼らは完全に集中している。いつ何が起きるかわからない。

 なぜ微笑がないか私は知っている。我々はすべて知っている。我々はまもなく敵を打ち破るかも知れない。戦争は間もなく終わるかもしれない。だが何十万というシリア人が既に亡くなっているのだ。

 Andre Vltchekは哲学者、小説家、映画製作者で調査ジャーナリスト。彼は Vltchek’s World in Word and Imagesの創作者で、China and Ecological Civilizationを含め、多くの本を書いている作家。オンライン誌 「New Eastern Outlook」独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.org/2019/03/05/idlib-reportage-from-the-last-front-in-syria/

----------

 「廃炉への道2019 核燃料デブリとの闘いが始まった」という番組を見た。
予定に関する当事者発言、科学的なものとは思えない。ただの願望。おとぎ話。
廃炉、30年~40年で完了するどころか、400年でもおぼつかないのではと素人は思う。

 日刊IWJガイド・日曜版「遺伝子組み換え食品は安全か!? 放射線被害は過小評価されていないか!? 私たちの『安全』をめぐる問題をIWJは取り上げていきます!」 2019.3.17日号~No.2376号~(2019.3.17 8時00分)

 IWJ興味深い配信、再配信が目白押し。

【IWJ・Ch5】14:00~「黒川眞一氏 伊達市被曝調査を考える勉強会」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 黒川眞一名誉教授(高エネルギー加速器研究機構)を招いて開催される「みんなのデータサイト」主催の勉強会を中継します。黒川眞一氏による宮崎真・早野龍五論文に関する記者会見の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/443300

そして、

 【「ゆ」党再編の要!?橋下徹と維新の「正体」シリーズ特集再配信 17・IWJ_Youtube Live】16:00~「考察・討論 『維新の会・橋下徹と大衆、メディア』」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501

2019年3月 1日 (金)

西安市や中国の新シルクロードが欧米を怖がらせる理由

2019年2月20日
Andre Vltchek

 雪が歴史的な西安市の広い歩道上に降っているが、人々は厳しい寒さに苦しんでいるようには見えない。

 中国で最も古い都市の一つ西安は、今活気に溢れ、楽天的で、驚くほど美しい。歩道は高価な石で舗装され、歩行者や電動自転車や植物や木やバス待合所に必要以上の空間がある。

 中国を「生態文明」に変えようという共産党の試みは、あらゆる段階で目に見える。木は大切にされ、保護され、快適な歩行が奨励され、他方丈夫で、効率的な、素晴らしい近代的公共輸送機関は極めて安く、環境に良い。地下鉄と電気バス。全てのスクーターは電動で、地下鉄駅の間で乗客を輸送する三輪車もそうだ。

 大半のアジア都市やアメリカやヨーロッパの都市と比較しても、西安を含め中国の都市は言わば未来の都市地域のように見える。だが都市は「人間味のない」ものではなく、分断化されてもいない。都市は人間に反対するものでなく、人々のために作られている。

 西安は中国をインドや中央アジアや中東と結びつける旧シルクロードの起点だった。

 西安は中国史上特別な重要性と深い象徴的意味があり、中国の現在と未来に欠かせない。

 古代の首都四つ中で、西安は最も古く、秦の始皇帝の兵馬俑がある場所だ。このものすごい世界の文化・環境遺跡は、忠誠、忍耐力と楽天主義の巨大な象徴だ。伝説によれば、途方もなく巨大な軍全員が、彼を守り、彼のために戦い、必要とあらば、指揮官に従って、究極の犠牲となる覚悟ができていた。それは本当は何を意味しているのだろう? これら勇敢な戦士が顔に微笑を浮かべて、命を犠牲にする覚悟ができているのは皇帝のためだけだろうか? それとも国、あるいは多分彼らが守ると決意した人類全体だろうか?

 それが何であるにせよ、それは巨大で遺跡の規模の巨大さを見るだけで体が震えてくる。

*

 約50キロ離れた西安北駅では、地球上最高速の列車の群れが無数のプラットホームに整列している。これらの美しい新幹線は、西安を北京や上海や、まもなく香港と結ぶ。彼らの一部が、北西部中国の一角カシュガルに向かって更に続く鉄道新シルクロード最初の駅である張掖に向かって既に速度をあげている。カシュガルはキルギスタン国境から150キロ、タジキスタンから、わずか100キロだ。

 もし中国が北アジアの国で、他の国々から遠く離れていると思うなら、もう一度よく考えるべきだ。西安の中心には、中東のどの賑やかな都市でも見られるものによく似た活気ある街がある。巨大モスク、市場や変化に富んだ露店の果てしない列、宝石店、レストランやハラル・ストランがある。多くの女性は、ここでは鮮やかな服を着て、スカーフを被っており、男性は頭を帽子で覆っている。

 中国の西部は、中央アジア同様、北の文化の活気に溢れた混合だ。中国の古い首都、西安は、多文化的アイデンティティーで有名で、称賛されている。旧ソ連同様、共産中国は巨大で、多様な国家なのだ。

*

 そして欧米は、この光景が好きではないのだ。

 欧米は素晴らしい高速列車が嫌いだ、それは、安く、楽に、ものすごい速度で、何千キロメートルもの距離を結んでいる。欧米はその行く先を憎んでいる。旧ソ連邦中央アジアの共和国に、まもなく、望むらくは、アフガニスタン、パキスタン、イラン、ロシア、そして、ある日、おそらくインドにさえ向かう。

 欧米は、中国の賢明で斬新な環境政策同様、西安の人々の楽天的精神を憎んでいる。

 欧米は西安のような都市に、スラムがなく、ホームレスがおらず、ほとんど乞食がいないのが嫌なのだ。広告の代わりに、平等、愛国心、お互いへの敬意、民主主義と自由を含めメッセージが社会主義の美徳を強調し、美しい絵があるのがいやなのだ。欧米は、中国人の大部分が、断固としていて、健康で、楽しそうで、楽天的に見えるのが嫌なのだ。

 欧米は、中国が、中央計画経済で、本質的に共産主義で、大成功した社会政策(2020年までに、中国は最後の極端な貧困地域を無くす予定だ)で、生態文明を実現しようと努力しているいう事実を激しく憎んでいる。

 中国は、あらゆる社会主義社会が単調で、同一で、非常に退屈だと人々の脳に叩き込んでいる欧米プロパガンダに挑戦している。西安のような都市と比較すると、ヨーロッパの首都さえ、単調で、憂うつで、汚く、遅れているように見える。

 それでも中国はまだ金持ちではない。少なくとも紙の上では(つまり、主に諸国や、ワシントンやロンドンやパリに支配された機関に作られる、操作された統計を使って)、中国のHDI(国連開発計画UNDPが編集する人間開発指数)はタイと同じだ。二国間の対照は衝撃的だ。ベトナム戦争時の確固とした支持のため、反共産主義傾向のため、欧米に賛美されている封建社会のタイは、崩壊したインフラ(バンコクの外には公共輸送機関がなく、空港や交通システムはひどい)、恐ろしい、ほとんど「インドネシア風」都市計画(というか計画の欠如)で、都市のスラム、果てしない交通渋滞や、基本的に政府による企業に対する制御なしのため苦しんでいる。タイでは至るところ不満だらけで、殺人率はアメリカより高いほどだ(インターポールによる一人当たりのデータ)、他方中国のそれは、地球上最も低いものの一つだ。

 だが、欧米は、世界に対する中国の影響力が、特にヨーロッパと北アメリカ企業と政府に何世紀も残忍に扱われ、略奪された国で増大しているのを何よりも憎んでいる。そうした国々が、最終的に、中国があらゆる形の帝国主義を止め、世界のあらゆる場所での貧困を絶滅する強い決意を完全に理解するのを心配している。

*

 西安は新旧シルク・ロードの出発点だ。新しいものは一帯一路構想(BRI)と呼ばれ、まもなくそれは何万キロメートルもの鉄道と道路で、アジア、アフリカとヨーロッパを縦横に交差して結び、何十億人という男性、女性、子供を窮乏から救い出すだろう。完成すれば、全員が恩恵を受けるだろう。

 だがそれは、欧米が好むものではない。「全員が恩恵を受ける」という概念は、少なくとも欧米の首都では、まったく異質で、敵対的でさえある。これまでのところ、欧米と「選ばれた」少数の大いに従順な国(日本、韓国とシンガポールを含む)だけが厳密な「予約者限定」諸国クラブを形成し、栄えることが可能だった。

 中国は皆が金持ちになるか、あるいは、少なくと貧しくないことを望んでいる。

 たいていのアジア人は、この考えが好きだ。アフリカ人は、もっと好きだ。ケニアはナイロビの新しい優雅な駅は、新しいシンボルで、より良い未来の約束だ。アジスアベバの市街電車や、ラオスを通過する高速列車路線建設など、全て、わずか数年前には想像できなかった驚異だ。

 欧米植民地政策(第二次世界大戦直後、非常にうまく始まったが、書面上以外では、決して完了しなかった「プロジェクト」)を最終的に破壊しようという、主として中国とロシアの決然とした努力のおかげで世界は変化しつつある。

*

 西安は勃興している。中国にでの暮らしは良くなっているが、北京、上海と広東だけだと欧米では言ったものだった。

 後に彼らは、そう、太平洋沿岸は暮らしが良くなったが、より西の、西安、成都、昆明や他の都市が追いかけていると言った。

 それから宣伝屋は体勢を立て直した。「中国の都市は順調に行っているが、地方は苦しんでいる」。そこで習主席の発案が登場した。「生態文明」と、地球上で最も人口の多い国のいたる所で、生活水準と生活の質改善を狙った断固とした改革だ。2018年、近代史で初めて、中国の都市から、地方への逆移住が起きたのだ。

 脳にしっかりしみ込むまで、何度も繰り返さなければならない。2020年以降、中国では極端な貧困がなくなるだろう。

 私と哲学者のジョン・カブ Jrの対話の「China and Ecological Civilization(中国と生態文明)」という新刊書で、環境と教育の問題で、中国政府と密接に取り組んでいたジョンが、こう説明している。

「自然環境と貧しい国民の福祉に大きく注目する中国の成功を、ヨーロッパ諸国のそれと比較する際、私が中国に賭ける理由は、中国が、金融業や企業全般に対する政府支配を維持できると確信しているためだ。もし政府がそうすれば、同様にマスコミも支配できる。それで、金融業や産業に、自分たちのためにではなく、国民が感じることができるような国民の幸福のために奉仕させる可能性があるのだ。中央集権の度合いが低い国家は、その短期的利益が公益と対立するかもしれない金融業や他の企業を、それほど支配することができない。」

 それが、欧米が、おびえ、中国に敵対しようとしている主な理由かもしれない。もし中国が成功すれば、植民地政策は崩壊し、おとぎ話の怪物のように、目に見えるものすべてを滅ぼす大企業支配も崩壊するだろう。

*

 何千という決然とした素焼きの兵士と対面して、私は中国の巨大さを感じた。

 私は中国のみならず、外国で国家建設をしている何億人もの男性や女性、何百万もの工事現場を想像した。私がアフリカで暮らした時代のナイロビの隣人たちを思い出した。当時、毎晩一緒に早足で歩いたものだった、楽天的で、気立ては良いが、タフな中国人技術者たち。彼らの考え方が私は好きで、敬服していた。

 私にとって、彼らは現代の素焼き兵士のようだった。勇敢で、決然として、忠実。皇帝にではなく、人類に忠実なのだ。軍人ではなく、世界のあらゆる場所で、しばしば彼ら自身の手で、ずっと良い世界を建設し、作り出す人々。欧米が彼らに対して投げかける辛らつな悪意や身勝手さにもかかわらず。

 西安で、何世紀も前、古いシルクロードの全てが始まった古い門の前に私は立っていた。今、全てが壮大に一巡りして、戻ってきたのだ。 新たな始まりだ。

 寒かった。雪が降り始めていた。だが私はここにいるのがとてもうれしかった。私は生きていて、人類の将来への楽観的希望に満ちているように感じていた。

 私は何歩か象徴的に踏み出した。何百万人もの人々が私の前にそうした。まもなく何百万人もの人々が再びそうするだろう。

 Andre Vltchekは哲学者、小説家、映画製作者で調査ジャーナリスト。彼は Vltchek’s World in Word and Imagesの創作者で、China and Ecological Civilizationを含め、多くの本を書いている作家。オンライン誌 「New Eastern Outlook」独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.org/2019/02/20/city-of-xi-an-and-why-the-new-chinese-silk-road-terrifies-the-west/

----------

 厚労省特別隠蔽委員会。

 昨日の国会中継、またでまかせ呆言。「わたしが国家ですよ。私が総理大臣ですよ。」
 「森羅万象すべて担当。」つける薬なし。大本営広報部がなんともてはやそうと悪夢。

 支配者はいいかげんなごまかしの統計数字を持ち出して自分たちが行う支配が立派であるかのようにいっている。

 この文章の出典、一体何だと思われるだろう。

 「週刊金曜日」2/22日号の22ページ。3.1独立宣言の日本語訳。

日刊IWJガイド「『「アベノミクス偽装」を隠蔽する「ソノタノミクス」!岩上安身による弁護士「データが語る日本財政の未来」著者・明石順平氏インタビュー』を本日午後1時半より冒頭のみフルオープン、大事な部分は会員限定で配信します!」 2019.3.1日号~No.2360号~(2019.3.1 8時00分) 

2019年2月24日 (日)

世界はなぜストックホルム症候群で苦しんでいるのか

2019年2月15日
Andre Vltchek
New Eastern Outlook

 信じ難く聞こえるかもしれないが本当だ。欧米に損害を与えられ、ドロボウにさえ入られ、破壊された国で、多くの人々がまだヨーロッパや北アメリカに夢中になっている。

 最も略奪され、打ちのめされた交戦地帯やスラムでさえ、何年にもわたって、私はこの「現象」を観察してきた。しばしば私はショックを受け、時には徹底的に絶望的になった。私はどう返答すべきか、どう対応すべきか、目にしていることを一体どのように表現すべきかわからなかった。

 そして、数日前、欧米と同盟国が何十万という人々を殺した国シリアで、破壊的なアル・ヌスラ戦線陣地に近いイドリブの戦場のすぐそばで、通訳の一人が「愛国心」をほとばしらせて叫んだ。「この国が、どんなに美しいか見てください! ヨーロッパと同じぐらいの美しさ!」

 そして夜、ガイドのもう一人が、シリアの戦争が始まる前、彼がまだ行くことができた当時のヨーロッパにおける輝かしい日々を懐かしそうに思い出し始めた。

 通訳はフィデル・カストロが誰か知らなかった(私の電話スクリーンセーバーが葉巻に火をつけた彼の肖像画だった)が、この戦場の現地人は、いずれも欧米のスラングや世界観を熟知していた。だが彼らは、中国については何も知らなかった。二人は愛国的で、彼らの国を完全に支持していたが、同時に彼らは欧米や、欧米主流マスコミのジャーナリストを称賛していた。彼らの美しい、かけがえのないシリアを、今の状態に陥れるのを手助けした、まさに同じ宣伝者を。

 全く精神分裂症のようだが、決して新規のものではな。

 私は、もうこれ以上耐えられない。これは知的「地雷原」ではあるが、私はこの話を書くことに決めた。この現状ゆえに、私は書くことに決めたのだ。私はそれを語らなければならないのだ。誰かがそうしなければならない。何よりも、欧米が略奪し、レイプした全ての人たちを含め、世界のほとんど全ての国を汚染している、歪んだ自撮り写真と戦うことが絶対に不可欠だから。

*

 我々はここで、いわゆる「ストックホルム症候群」の話をしているのだろうか? そう、その可能性は極めて高い。被害者は自分を苦しめる人と恋に落ちるのだ。

 何世紀にもわたり、欧米は地球全体を植民地化し、奪い、文字通り恐怖に陥れていた。何億人もの人々が植民地主義、新植民地主義や帝国主義の結果亡くなった。ヨーロッパと北アメリカが所有し、自慢する富、文化、教育施設、病院、運輸機関、公園の全てが、大量虐殺や、とどまるところを知らない略奪や、遺骨の山の上に築かれたのだ。

 議論の余地などあるまい?

 奴隷制度、大量殺人、大量殺戮しながらの拡大で。欧米は世界中でドロボウに入り、(「文化」と「芸術」と呼ばれる)貧しい国に暮らす大衆のための(「教育」と呼ばれる)容赦ない洗脳と、(「情報」と呼ばれる)宣伝と、倒錯した娯楽を通して奨励して、例外主義を推進して、その権力を強固にしてきた。

 衝撃的かつ異様なことに、このような欧米政府や企業がイナゴの異常発生のように全てを貪り尽くし、黒焦げの土地や毒や惨めなスラムしか地元の人に残さなかった多くの場所で、ヨーロッパと北アメリカは、いまだ(あるいは特に)愛され称賛されている。

*

 どうして、それが可能なのだろう?

 何年もの間、私はイギリス、フランス、ドイツ、ベルギーや他のヨーロッパの拡張主義諸国に完全征服された大陸アフリカで働いた。何百万という男性や女性や子供が、鎖で「新世界」に奴隷として連れて来られたアフリカで。何百万人もが「狩り」の間に、何百万人もが「移送センター」で、あるいは外洋で亡くなった。何千万という生活が破壊されたのだ。資源の完全略奪、想像できないほどの人々の屈辱、文化破壊、現在のナミビアから、コンゴ民主共和国にいたる現地の人々に対する大量虐殺とホロコースト。ルムンバのような偉大なアフリカ英雄は欧米支配者に暗殺された。

 それにも拘わらず、多くのアフリカ人が、欧米を何か素晴らしい「手本」「見本となる物」、必要とあればベルトを使う厳しいが、「礼儀正しく振る舞う」「子供」には公正に報酬を与える立派な「パパ」と見ているのだ。

 それは不快だが、否定し難い。

 アフリカ人の偉大な作家たちは、アメリカやイギリスの大学で教えている。彼らは「無力化され」「なだめられている」。彼らの多くはもろに買収されている。多くの国では、アフリカ人裁判官が、イギリス人裁判官のように見えるよう最善を尽くし、こっけいな白いかつらをつけている。腐敗したエリートの子供は、上流階級ヨーロッパ人のアクセントをまね、イギリスやフランスの大学の卒業証書を集めている。

 入植者のように振る舞い、見え、聞こえると敬意が払われるのだ。

 もちろん、亜大陸でも同じだ。

 インドとパキスタンの上流階級の立ち居振る舞いはイギリス(最近はアメリカ)人のものだ。現地エリートはイギリス人より一層イギリス人的だ。アメリカ西海岸の住民よりいっそうカリフォルニア的であるよう、わざわざ努力しているのだ。無数の私立インド大学は、しばしば校名に「オックスフォード」や「ケンブリッジ」を「飾り付け」自身を「アメリカ」「イギリス」と呼んでいる。

 従って、ヨーロッパや北アメリカで「受け入れられる」ことは、ほとんど全ての旧植民地で、したがって、ほとんど世界全体で、最高の名誉なのだ。

「きちんとした身なりの」十分教育を受けた、近代的なアジア人、中南米人、アフリカ人や中東人は、欧米人をまねるよう期待される。彼らと「同じ価値観を守る」ため、欧米人のような身なりをし、欧米人のように食べる(そして飲む)。

 実際、彼らは欧米人よりずっと欧米的であるよう期待されている。

 けれども誰に「期待される」のだろうか? そう、ご名答。非常にしばしば彼ら自身の国民にだ!

*

 質問して頂きたい。そうすれば「南」の多くの人々は言うだろう。欧米から来る全てが美しく、進歩的で、素晴らしいと。

 「すべての青は美しい」と最近、環境的に完全に略奪されたボルネオの島 / カリマンタンで若い先住民の専門職婦人から聞いた。青は、「白」を意味する卑俗で軽蔑的なインドネシア語の単語だが、文字通り「アルビノ」を意味している。だが婦人は冗談を言っていたわけではなく、それは賛辞で、彼女はすべての青が、実際上位で、素晴らしく見えると信じて育ったのだ。

 メキシコ先住民の土地ユカタンで、左翼のオブラドール大統領を選出した選挙直後、私は欧米チェーン店カフェで、上流階級の主婦十人ほどの会話を耳にした。彼女らの話題は完全にヨーロッパと北アメリカだった。イタリアとスペインでの休暇から、見た映画、読んだ本まで。マイアミが唯一の比較対象で、ヨーロッパが彼女たちの「母国大陸」だった。オブラドールが権力の座につく前、先住民は益々窮乏化し、屋根は破れ、雇用は消滅していた。だがエリートの精神状態は、いつも通り、ヨーロッパにあった。実際のメキシコは彼らの認識の対象ではなく、重要ではなく、存在さえしていなかったのだ。

 実際、「征服された世界」で、欧米帝国主義に「関心を持っている」一部の貧しい人たちでさえ、それは抽象的問題に見えた。彼らは、それを厳密に、政治的、軍事的、あるいは経済問題と見なしているのだ。欧米帝国主義が「文化的に」国々全体、大陸丸ごと動けなくした事実はほとんど取り上げられないのだ。

 欧米帝国主義に反対して決然と戦う誇り高い国々、中国やロシア、イランやベネズエラでさえ、例外主義という欧米言説は既に途方もなく大きい害をもたらすのに成功した。

 例えば中国では、ほとんど「欧米の」全てが、最近まで現代性と結び付けられていた。「欧米に反対する」のは退屈で、陰鬱で、旧式で、何らかの形で過去の「共産主義宣伝」に関係していると見なされてきた(「共産主義宣伝」がしばしば正しかったという事実はどうでも良いのだ)。この態度から、中国の各大学に対する欧米学界の大規模侵入が可能になり、中国の学術、文化や生活様式にまで、欧米虚無主義が注入されるのが可能になった。最近になって、ようやくこの危険な傾向は反転されたが、既に大きな損害は引き起こされてしまった後だ。

 欧米のあらゆるものへの称賛が、近代史で最も素晴らしい進歩的な実験、ソ連といわゆる「東欧圏」を破壊した。

 極端な個人主義、利己主義と大量消費推進と込みの悪辣な欧米プロパガンダ宣伝の威力が何千万ものチェコ、ポーランド、東ドイツ、ブルガリアやソ連の若者の心から、全ての国際主義の熱意やヒューマニズムや高貴な理念を文字通り抹消した。

 かつての誇り高い共産主義の東欧圏は、虐げられた全ての国々との団結を示し、平等主義の世界のために戦い、植民地政策から多数の国を解放した後で、ブランドものジーンズや、(欧米お気に入りの兵器)ロックやポップスの馬鹿げた歌詞、貪欲、宗教(もう一つの欧米兵器)や「自由」と「民主主義」のような標語(地球上で、ほとんど全ての国の自由と民主主義を否定してきた欧米は、真理を皮肉っぽくに逆転させて、何世紀にもわたる宣伝方法を適用して、東ヨーロッパ人を巧みにだました)に、次第に打ち負かされた。

 結局困惑し益々身勝手になった多くの東ヨーロッパ人が要求したのは「自由」ではなく、より多くの金、より多くのブランドや世界を略奪する国々の集団への加入だった。

*

 世界中の人々を洗脳する上で、一体何が欧米をそれほど成功させているのだろう? あらゆる山賊行為や恫喝と無慈悲の後、一体どうして、虐げられた人々や征服された国の大部分が依然ニューヨークやロンドンやパリに住むご主人に、多いに敬意を示すことがあり得るのだろう?

 私は、もし我々がこの疑問の答えを見いだせれば、我々は世界を救い、この致命的な傾向を逆転することが可能だろうと信じている。

 まず第一に、アフリカ、アジア、中東、オセアニアや中南米で、何千という人々と話した後、私は欧米(そして日本)がしばしば「高い生活水準」ゆえに称賛されているという結論に到達した。

 インドネシアという、惨めな崩壊した国で、私はしばしばこういうたわごとを耳にする。「ヨーロッパ諸国は我々よりずっと「イスラム教徒」だ。彼らは我々よりずっと良く人々を扱う。」

 東南アジアの中流や上流階級の家族がオランダやドイツに旅行し、帰国した後で叫ぶ。「彼らの公園、病院、自転車車線、市街電車、博物館…を見ろ! 我々が彼らから学ばなければならない。我々の世界を改善するため、彼らは実に多くをしてくれている。」

 それは、まさにアフリカ人によるヨーロッパについての称賛だ。それが「教養を身につけた」インド人や東南アジア人が感じるものだ。それは、ペルー人、ホンジュラス人やパラグアイ人が、マイアミが好きな理由だ。

 彼らは間違っているだろうか? 結局、欧米には貧しい国が学ぶべき多くのものがあるではないか?

 そう。確かに彼らは間違っている。全く間違っている!

「なぜか」見てみよう。

 欧米は、過去何世紀もの自身の封建制度に習って世界全体を「作り上げた」のだ。欧米は恥知らずな強圧的政権体制を、世界レベルにもたらしたのだ。

 この恐ろしい退行的な世界体制を称賛するのは、約三百年前のヨーロッパの社会体制を称賛すのと変わらない。それは本質的にこう言うのと同じだ。「それ、フランスあるいはイギリスの貴族階級は実際に非常に素晴らしく、平等主義で、教養を身につけ、健康だったから、我々は彼らの生き方を学び、彼らの手本に倣うべきだ!」

 もちろん、ヨーロッパの貴族や王族や教会は300年前でさえ、常にぜいたくに暮らしていた。彼らは子供のための良い学校を作り、適切な医療、宮殿、夏別荘、ミネラルウォーターが飲めるサナトリウム、劇場、豊富な公園や、沢山の使用人がいた。

 唯一「些細な」問題は、彼らが享受するぜいたくのために、国民のおよそ95%が苦難の中で生きて働かなければならないことだった。そして、もちろん、何千万という植民地の人間ではない人々は、動物のように根絶され続けていた。

 今同じことが起きている。ヨーロッパ丸ごと(貧しい人々を除いて)少なくとも比較的、新しい貴族階層に移動したのだ。そして、欧米のこの「素晴らしく見える」社会福祉国家プロジェクトを維持するため、それ以外の世界は苦役を強いられ、死に、強姦され、略奪されている。インドネシア、インド、ペルーあるいはナイジェリアのような国々と比べれば、アメリカの比較的残忍な超資本主義モデルさえ、(アメリカ国民にとって)まだ「社会主義」だ。

 欧米生活水準は他の場所では真似できない。欧米が、アフリカ人や東南アジア人に社会福祉国家を作るのを許すと思うのはウブで、知的にほとんど侮辱的だ。欧米が、厳密に戦略上の理由から、見てみぬふりをしているシンガポールと韓国と日本はまれな例外だ。

 欧米が栄え、国民に対するあらゆる恩恵で素晴らしく高い生活水準を維持するため、全世界の何十億人もの「農奴」が苦しみ、自身を犠牲にし、ただ同然で働かなければならない。地獄で暮らす人々が多ければ多いほど良いのだ。

 ボルネオやパプア、コンゴ民主共和国のような場所で、まもなくブラジルでも、自然は、略奪されなければならない。

 人々は、親欧米の不正な少数支配者に、軍と宗教リーダーに支配されなければならない。サウジアラビアとインドネシアと今やブラジルが、欧米にとって完ぺきな国だ。欧米の繁栄を保証するため、彼らは楽しく快く、自国民を犠牲にしている。

 御存じなかったですと? たわごとを! あなたは知るのを望まなかったのだ。重要な連中全員が、この現状に非常に満足している。欧米支配者、ヨーロッパ、北アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドや日本の国民、貧しい国の支配者/エリート連中。本当に苦しんでいるのは世界中の何十億人もの貧しい人々だが、マスコミは欧米と、彼らの従僕、手中にあり、「教育」もそうなので、彼らなどどうでも良く、話題にならない。

 そして彼らは誰にも教えてもらえないので、地に呪われたる者たちは、欧米を称賛している。彼らは月に数ドル蓄えることができると、欧米ジャンクフードを食べ、伝統的コーヒーの代わりにネスカフェを飲み、最もいまいましい音楽を聴き、海賊版のハリウッド・ブロックバスター映画を見て、偽物スニーカーとジーンズを身につけ、欧米ポルノで(もしインターネットがあれば)自慰をする。彼らは同様に、欧米によって彼らの国に注入され、支援されている宗教に従順に従っている。

 国がより貧しければ、欧米パラダイスの緑の丘と牧草地はそれだけ一層広く見える。

 そして、それは延々と続く。

 インド、インドネシア、ウガンダ、ヨルダン、フィジー、ホンジュラスで、私は半教養を身につけているか、欧米で教育を受けた現地人から同じたわごとを聞く。「欧米の人々は本当は非常に良い人々だが、彼らの政府は良くない。」彼らは本気で信じているのだろうか? 私は疑っている。

*

 率直に言って、正直に言って、私はこの現状がもう嫌だ。私はこれが面白いとは全く思わない。怪物のような交戦地帯、飢饉-被災地、残忍な鉱山の真ん中、汚染された川の土手の上、そしてスラムで、ヨーロッパや他の欧米諸国について称賛の発言を耳にする。

 私は「時代遅れの」革命家だ。奴隷はご主人や苦しめる人を称賛するのではなく、立ち上がり、戦い、必要なら自由に命を捧げなければならない。

 植民地主義者の犯罪はあばかれなければならない。正気でない世界の取り決めを明確にし、粉々に打ち壊されなければならない。

 ヨーロッパのきれいな市街電車、自転車用車線、公園、博物館、オペラ、カフェ、大学や病院は「他の人々」の血の川と骨の上に作られている。三年前、私はイタリア国会議場でそれを語ったが、私が行くところどこでも、何度でも繰り返して言うつもりだ。

 今のところ、地球上には、他にどんな重要な話題もない。

 欧米がベネズエラやロシアや中国やイランや南アフリカやシリアやキューバのような国々について感じて、広めている恐れと憎悪を含めて、全てこれに関係している。

 彼らは我々を憎んでいる。彼らは、抵抗し、断固たる態度を取る人々を憎んでいる。願わくは、真実が十分頻繁に語られ、彼らは仕返しを受けるべきであり、受けるように!

 Andre Vltchekは哲学者、小説家、映画製作者で調査ジャーナリスト。彼は Vltchek’s World in Word and Imagesの創作者で、China and Ecological Civilizationを含め、多くの本を書ている作家。オンライン誌 「New Eastern Outlook」独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.org/2019/02/15/how-come-the-world-is-suffering-from-stockholm-syndrome/

----------

 最近拝聴した下記インタビューで、矢部宏治氏が、ふと「ストックホルム症候群」といわれたのが記憶に残っている。大本営広報部、大政翼賛会呆導は決して報じない衝撃的事実が話題。

「日米安保体制に指一本触れるな」はCIAからの巨額資金提供と引き換えに自民党結党時に合意された密約だった!?〜新刊『知ってはいけない2 』 岩上安身による 作家・編集者 矢部宏治氏インタビュー(第2弾) 2019.2.17

 今夜は下記中継を拝聴する。

日刊IWJガイド・日曜版「本日24日は辺野古新基地建設問題をめぐる県民投票の投開票日! IWJは、本日午後7時30分頃から、開票中の『新基地建設反対県民投票連絡会』事務所の模様を中継します!」 2019.2.24日号~No.2355号~(2019.2.24 8時00分)

 記事の内容に関連する興味深い文章を読んだ。一部引用させていただこう。

今度の学習指導要領の改訂で、すばらしい改訂がおこなわれた。それは、現行版で「現代のイギリスまたはアメリカの標準的な発音」となっているのが改訂版では「現代の標準的な発音」になったことである。「イギリスまたはアメリカの」がはずされたのである。これはほんとうにすばらしい。発音はイギリスやアメリカのまねをしなくともよくなったのである。標準的であればなんでもいいのである。

「どうでもいいことついて」 『英語教育』 1979年1月号

あるいは

侵略者によって母語を放棄させられ、その侵略者の言語を強制された例は世界史にはいくらでもある。朝鮮半島は、私たちにとっては顔をそむけ耳を蔽いたい(そして顔をそむけ耳を蔽ってはならない)すさまじい例である。

「母語をつぶすつもりか」 『英語青年』 2000年9月号

あるいは

この仲良しクラブの議長国は日本。本会議開催にあたって、当然のことながら、わが宮沢喜一総理大臣が挨拶をした。英語で挨拶をしたのである!何とすばらしい、言いたい人が多いかもしれないが、私はそうは言わない。困ったもんだ、と言う。

「首相の英語」『現代英語教育』 1993年7月号

いずれも『英語は「教わったように教えるな」』若林俊輔 研究社刊から

 

2019年2月 5日 (火)

中国はものを作り、マカオは焼き尽くし、収奪する

2019年2月2日
Andre Vltchek

 そこは本当に驚くべき場所だ。中国本土から、わずか約百メートル、怪物のようなアメリカ・ホテルとカジノ。通常、ラスベガスやアトランティック・シティーが思い起こさせるあらゆる俗悪ながらくたながら、ずっと大きい、遥かに巨大だ! 実際、マカオは世界最大のカジノ・スプロールなのだ。

 カジノ、大半がアメリカの超巨大ホテル内中に限定されているが、ラスベガスより、ここで、およそ五倍も多くの金を儲けている。

 ベニス市民が必要だ。偽物のサンマルコ広場を完備した、びっくりするほど巨大な悪趣味の寺院、運河、ゴンドラ(大半がポルトガル由来なので、有り難いことに、ゴンドラの船頭はオー・ソレ・ミオを歌わない)とゆですぎのパスタ - それがここでの全てだ。地球最大の建物の一つ、宇宙最大のカジノ!

 パリっ子も必要だ。自撮り写真軍団用の素晴らしい楽しみのために、暗くなるとすぐに点灯する偽のエッフェル塔を完備した、もう1つの低俗な巨大な奇形物。ここマカオのコタイで(再び偽の)スケートリンクを兼ねる偽物のシャン・ド・マルス公園一もある。

 マカオは、ごく狭く、わずか約115キロ平方のしかない。けれども約650,000人の人口がいる、世界中で最も人口過剰の場所の一つだ。ここには動き回るスペースがない。マカオは完全に徹底的に都市の悪夢で、貪欲にのみ「正当化され」推進された失敗だ。だがその計画はまだナポレオン風だ。ますます多くの領域を欲するのだ。あるいは、より正確には、マカオ政府は、欧米からの大企業と一緒に、益々多くの訪問者、益々多くのカジノ、ぜいたくな小売店と、もちろん利益を欲している。

 1日24時間、365日、1週間、マカオは実際怪物のようなタービンのようなもので、何百万、実際何十億ドルもの元やあらゆる通貨がこの領域に流れこむ。それは磁石のように、残忍な極度な形の資本主義のとその広告に対決すると、まだ世間知らずで、罪がなく、無防備なことが多い中華人民共和国からの大量の人々を引き付ける。

 2019年1月、私はマカオでいくつかのカジノを訪問したが、驚くこともないが、そこには極少数しか伝統的なルーレット台はなく、電子制御された機械だらけだった。全てが騒々しく、分かりにくく、透明性に欠けている。 欧米のカジノは、中国人を愚かな子供のように扱う。少なくとも典型的なルーレットは主に(カジノのために)「中立的」で、ギャンブラーに勝つ見込みはほとんど0(ゼロ)だ。だが電子の未来的な装置はにせで、ほんの数時間、数分で、経験不足のギャンブラーから全てを「剥奪する」ことが可能だ。だがそれは、明らかに正に目標だ。

 一生懸命働き、美しい彼らの国を築き、次にマカオの偽りの宇宙を通り過ぎる良き中国(中華人民共和国)国民の大群を見て私はぞっとしている。そこで彼らは文字通り発作的な正気でないばか騒ぎで、彼らの貯金を台無しにしているのだ。

2019年1月23日、CNNは香港から報じた。

中国当局は、アジアのギャンブルのハブ、マカオを通して、44億ドル以上を資金洗浄しているアングラ資金密輸組織を逮捕したと語った。

この事件は、お金が中国から流出し、経済を不安定にするのを阻止するために近年強化している資本規制を逃れようとする試みに対する北京の取り締まりの目立つ例だ。

マカオ警察は、この組織は2016年に作られ、クレジットカードやデビットカードで取り引きを行う店が使う中国から密輸入されたPOS端末に頼っていたと述べた。

これらは理論上、中国国民が、一見、国内取り引きに見えるような形で、国境を越えて、どれだけ持ち出せるかという中国の厳しい制限を避けて、自分の銀行預金口座から引き出すことが可能になる。

 理論上、中国国民は、毎年100,000元を越えない金額、約15,000ドルを国から持ち出すことしか許されるない。だが地元実業家やギャング連中は常に逃げ道を探している。

 マカオ・ギャングは残忍で、彼らは莫大な金額を扱っている。彼らの反感を買うことは危険だ。このごく小さいながら、最高に金持ちの領土に関係しているジャーナリストや学者さえ公然と話をしないことを好む。匿名が条件だ。 私のある良い同僚が、私の要請に応えてこう皮肉に言った。

「私はあなたのあけすけな手法には何にも貢献できないと思う。私が爆竹作りの漁村がマカオという資本主義の天国に変化するのを見た真実を書くのは、あなたが国王宮殿の金の塔をからかってバンコクで不敬罪の危険を冒すようなものだ。」

*

 たまたまUNESCO国連教育科学文化機関に世界の文化・環境的遺産サイトに認定されたマカオの古いポルトガル歴史的地域は、ほとんど身動きする余地がない。週末は怪物のような「歩行者混雑」と一時間以上待つタクシー行列で「致命的だ」。だが平日がずっと良いわけではない。

 北京は賭け事を厳しく取り締まろうとし、しばらくそれは機能したが、最後になって、カジノは回復した。逃げ道が余りに多すぎる。その間、地域はパニックを起こしたが(「前と同じぐらい多くの金をもうけることができなくなった!」)あらゆる手を使って更にもっと多くの観光客を引き付けようとし始めた、主に大陸から。新しい橋、広告、最悪の趣味にも応じるようになった。歴史的な家々が、安っぽいピンクや、教養がない黄色や、薄青い緑がかった色で塗られた。文化と芸術はほとんど消滅した。そして‘ポルトガル料理’を含め、あらゆるものが大量生産でニセものだ 。

 率直に言って、マカオのすべてが良くない。それはすでに大量賭博を通して何百万もの人々の生活を駄目にした。中国本土から何十億ドルも奪っている。人々を教育する代わりに、実際偽りの文化、「ラスベガス・スタイル」の汚らわしいパロディーを提供している。それは中国人を洗脳しているので、彼らは「ディズニー、ハリウッドと巨大アメリカ・ホテルチェーンによる世界」を見るのだ。

 多くのホテルマネージャーがポルトガル出身だ(「本物らしさ」のためだろうと私は思う)。彼らは野心的で、良心的ではなく、横柄で、北アメリカ人より一層北アメリカ的だ。彼らの多くが中国本土について悪意で皮肉に語る。典型的な欧米「民主主義」と「言論の自由」のたわごとだ。

 本物らしさと品位を剥奪されて、マカオは金持ちたらしという極めて不快な文化を採用した。「フェイク・ニュース」とフェイク文化を語ろう! 全てのニセがマカオにある。

 対岸の中華人民共和国では美しい近代都市が素朴で優雅で自信に満ちている。人々のために建設され、発展している。

 マカオでは、士気や社会主義精神や家族の貯金も破壊されて、酷い目にあっている。

 マカオの「一国二制度」は度が過ぎた。この地域は何も生み出さない。おそらく伝統的な爆竹さえも。マカオはただ消費し、道を踏み外すだけなのだ。

シェラトン・マカオ従業員の一人、マカオ生まれのフィリピン人婦人が説明した。

「もう私の故郷と思えません! マカオは不活発な美しい場所だったものです。今それは徹底的に破壊されています。」

 私もマカオとは思えない。中国本土からここに来る人々は素早く変わる傾向がある。これも、もう一つの欧米の破壊活動、中国をバラバラに壊す試みだろうか? 確かに。 中華人民共和国政府は自国民と資金を守って、まもなくより決定的な行動をとるべきだ。

 Andre Vltchekは哲学者、小説家、映画製作者で調査ジャーナリスト。 彼は、中国とエコロジーのCivilizationを含めて、WordでのVltchekの世界とイメージの創造者と多くの本を書いた作家。 オンライン誌New Eastern Outlook独占記事。

 Andre Vltchekは哲学者、小説家、映画製作者で調査ジャーナリスト。彼は Vltchek’s World in Word and Imagesの創作者で、China and Ecological Civilizationを含め、多くの本を書ている作家。オンライン誌 「New Eastern Outlook」独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.org/2019/02/02/china-creates-macau-burns-and-robs/

----------

 コネズミは傀儡の正体を暴露しただけ。ファンがいることが不思議なのだが。今日も衆院予算委、立憲民主党西村智奈美議員の質問にも、参考人隠し。

 マカオまで行く必要、やがてなくなる。万博を口実に大阪にカジノができるのだから。

カジノ構想で悪化する格差と貧困、依存症問題 ~カジノ・ギャンブル問題に詳しい新里宏二弁護士への岩上安身によるインタビュー 2014.1.30

日刊IWJガイド「ドイツのメルケル首相来日!今こそ『正しい歴史認識』と『周辺諸国への信頼関係』を説いた明仁天皇メッセージを再読!」 2019.2.5日号~No.2336号~ (2019.2.5 8時00分)

2019年1月28日 (月)

我々の文明に、少なくとも多少は生き残る可能性はあるのだろうか?

2019年1月19日
Andre Vltchek
New Eastern Outlook

 最近私は何度かこう質問をされた。「我々人類は本当に生き残ることができるだろうか?」 「私は楽天主義者か悲観論者か?」

 この最も緊急で最も重要な質問に対し、たった一つの答えがあり得るとは思わないので、私の返答はさまざまだ。

 答えは、時には場所に影響される。その瞬間私がどこにいるか、あるいは私が最近行ったことのある場所に。タリバーンに支配されたアフガニスタンの村、沖縄売春宿の屋根の上で破壊的な米空軍基地を撮影している時、あるいはおそらくはママと一緒にオペラ公演を見た後、シュツットガルトあるいはパリの優雅なカフェで。

 私が戦場かスラムで怪我をしていたか、あるいは講演するよう求められた何かの催しで(ほとんどいつも偽善的に)拍手喝采されているか? 私は何か「禁じられた」正気でない、危険な何かをしているか、日本かバンコクで私の映像や文書を加工しているか?

 状況により、私は否定的にも、慎重な楽天的にも聞こえる可能性がある。

 だが真実は、率直な真実は、私は恐れているのだ。

 私自身の命や、健康や、幸福のために恐れているのではない。私の仕事や苦闘。誰も私にそれを強制したわけではない。私がする全て私自身の選択だ。私はそれをすることを望み、そのために私はそうしている。私がそれをする間、安全ではないことが多いので、私の命は時期尚早で終わるかもしれず、あるいは非常に不快な他の何かが起き得ることを理解しなければならない。私は理解しなければならず、理解している。良くないことは起きるものだ! 不幸なことに頻繁に起きる。だが私はそれを恐れているわけではない。

 本当に私が恐れているのは他の何か、もっと本質的な何かだ。この美しい「プロジェクト」、人類と呼ばれるこの信じ難い壮大な実験が、まもなく廃墟と化し、雲散霧消しかねないのだ。

 私がもっと恐れているのは、おそらく、私は心からそうではないことを願っているが、それが既に終わっているということだ。

 私は宗教を信じておらず、ある種の来世があるかどうか全くわからない。来世、神。私に絶対的に確かなのは、これら、いわゆる大問題へのどんな答えも、この惑星で誰も本当にと知らず、答えを知っていると主張する連中は私より少ししか知らないということだ。

 この世界と、我々人類が、私が知っている全てであり、私にあって、気にかけている全てだ。その全ての野蛮さと愚かさ、無謀さと先見の明のなさにもかかわらず、愛する以外に、他に選択肢がないので私はそれが好きだ。けれども我々全ての人間の感覚にとって、それほど素晴らしく、美しく楽しかった、この惑星は、今屈辱を受け、略奪され、おびえている。地球は我々自身の目の前で野蛮にレイプされている。我々はただ見守り、牛のように反すうし、排便し、ますます愚かな方法で楽しんでいる。

 「支配者」ろくでなし連中によれば、それこそまさに我々が実際すべきことだ。

 我々人類は、自然な目標や、目的や、夢から脱線させられている。どこに暮らす人々も、平等主義や社会正義や美しさや調和のような目標を、誰もが口にしていた。ごく最近まで、わずか一世紀前までは。

 最も賢明な人々は、勇敢に、決然と、あらゆる形の不均等や搾取や人種差別や植民地政策を終わらせようと活動していた。欧米帝国主義がしでかした人類に対する犯罪や、人種差別や、奴隷制度や資本主義が暴露され、明確にされ、非難され、対決されていた。

 我々が文明開化の頂点に達しようとしていて、人間として我々が今そうであるよりも、調和と平和共存にずっと近かったのは、不幸にも、一世紀前のことだった。

 地球上どこでも、この世界で、理性と論理がまもなく打ち勝つことが可能で、実に不当に世界を支配している連中は「事の真理を知って」自発的に退場するか、決定的に打ち破られるだろうことに、我々の曾祖父母たちは全く疑いを持っていなかった。

 素晴らしい革命が全ての大陸で勃発した。人の命は利益より遥かに重要上だと宣言された。資本主義は終わったように思われた。帝国主義と資本主義は信用を失い、つばを吐かれ、何百万もの足で踏みつけられた。全ての人種のあらゆる人々が団結して、貪欲な堕落した実業家や、不誠実な宗教扇動家や、変質的な君主や彼らの農奴の独裁がなくなるのは、明らかにわずか数年先のことだった。

 当時、人間は、楽観主義、画期的な発想、発明、感情的であると同様、知的な勇気と芸術的な創造力に満ちていた。

 新しい時代が始まっていた。農奴制と資本主義の時代は終わっていた。

 ところが、圧制的で貪欲で暗い報復主義勢力が体勢を立て直した。彼らには金があり、最優秀の心理学者や宣伝屋や大量殺人犯や学者や芸術家を買収している。

*

 百年後の我々の立ち位置を見よう! 今の我々を見よう。

 慶賀すべきものは皆無で、むかつくことばかり。

 これまで何世紀も支配していたギャングやら道徳的に堕落した連中が、依然地球を完全支配している。昔と同様、虐げられた人々が多数派だ。彼らはアフリカ、中東、ラテンアメリカ、亜大陸と東南アジアに暮らしている。

 実際、事態は昔よりずっと進んでしまった。地球の大多数の人々は論理的に考える能力を失った。彼らはプロパガンダ・マスコミに、大量に作り出される映画やポップ音楽に、ファッションの奇異な「流行」に、攻撃的な消費者運動に、洗脳されてしまった。

 教育も放送局も全て独立を失い、政権の権益に従属的になっている。

 欧米「民主主義」(そもそも、たいしプロジェクトではない)は静かに個別に死に絶え、民主主義提唱者は再び大企業、億万長者や多国籍企業から直接命令を受け始めた。体制は超資本主義から、超盗賊政治へと進化した。

 私は世界中、全ての大陸で働いてきたが、私が恐ろしいと思うのは、支配体制が、非常に「完全に」、いわば「無敵」になってしまっていることだ。

 高度なコンピュータ化により、支配体制は基本的に世界のありとあらゆる場所を監視し、分析する能力を持っているので、欧米帝国主義と新植民地主義の前進と攻撃から逃れることができる場所が地球上にあるようには思えない。

 想像願いたい。どこかの国が抵抗して、自国民の幸福のために働くことに決めるとすぐさま、欧米プロパガンダ、NGO、学界、マスコミ、傭兵や軍隊が、反抗的な政府を中傷し、国全体の破壊さえ、組織的に着手する。これはアルゼンチンを、次にブラジルを崩壊させた手口だ。これはシリアがまず不安定化され、後でほぼ抹殺された手口だ。

 世界的独裁には、何も耐えることができないように思われる。

 世界的独裁には慈悲はない。世界的独裁は全ての論理的根拠を失っている。

 貪欲と利益の最大化には限界がない。今、人の命を犠牲にすることが当たり前のように行われている。何千人あるいは数百万人の命も重要とは思われない。コンゴ民主共和国でも西パプアでもコルタンやウランや金や石油が流出し続ける限り誰も気にかけない。

 国全体が地球温暖化現象のために住めなくなり「沈む」のを私は目撃している。キリバス、ツバル、マーシャル諸島。私は(インドネシアでカリマンタンとして知られている)ボルネオのような途方もなく大きい島が、変更できないほど徹底的に破壊されたのを見ている。誰も気にしていない。(欧米や、自国の卑屈な政府によって)堕落させられたインドネシアのような国の科学者は、ヤシ油プランテーションや地球温暖化や山林伐採は、実際に、世界とその生き残りを脅かしていないなどといまだに主張している。

 約50年前は、こうした話題に関して書かれた強力な本があったはずだ。素晴らしい芸術映画が制作され、勇敢な詩人が歌い、虐げられた世界でも欧米世界でも、大衆が革命小説を何百万部も買った。大衆は自分たちの暮らしや戦いや苦しみを描いた映画を見ようと並んだものだ。

 今は? 破壊された大衆は自分たちの悪夢を忘れ、代わりに愚かなホラー映画、スターウォーズ「叙事詩」のどれか、あるいは金持ち有名人の甘い苦しみを描く「ロマンチック・コメディー」を見るよう飼い馴らされている。荒廃した世界の貧困家庭は何カ月間も貯蓄をしてから、子供を無理やりディズニー・ワールドに連れて行く。プラスチックの工場、無表情な夢、おとぎ話のバーガーキングスに!

 携帯電話が本や新聞や雑誌に置き換わった。何世紀にもわたり、紙の本は知識の象徴だった。どんなコンピュータや電話の画面も印刷された単語に置きわることはできない。学者や男や女性作家は、常に本やノートや文書に囲まれてきたのだ。

 この全て偶然に起きたものではない。電子情報は、制御したり、そらしたり、窒息させたりするのが紙に印刷された資料よりずっと容易だ。世界の脱知性化は、明らかに意図的に、一歩一歩計画的に行われている。21世紀に「ルネッサンスの男性と女性」が出現するなど忘れて頂きたい。教養を身につけている欧米の反資本主義思索家さえ今は「専門的だ」。 彼らは「小説は読まない」。彼らは「事実」を集め、ドキュメンタリー映画やビデオやノンフィクションのエッセイや本を書くが、全ての成功した革命が常に、感情、創造性と芸術に基づいていたという重要な点を完全に無視している。大衆を鼓舞し、人々を笑わせ、泣かせ、夢を見させ、希望を抱かせるのだ。

 世界は数値「データ」で一杯だ。「事実」は広く利用可能だが、それは誰も鼓舞したり、動かしたりはしない。それは人々に行動を呼び掛けることはない。バリケードに招くことはない。全てが標準化されている。欧米の宣伝が「完ぺきな」女性や男性は、どのように見え、振る舞うべきかを決め、人間の欲望を規制するのに成功した。あるいは「民主主義」の「正しい」認識がどうあるべきか、あるいは何がトレンディで、何が退屈で、旧式と思われるべきか。

 被害者と虐待者双方の生活は「非政治化されている」ように思われる。だがそうではない! 欧米プロパガンダと体制への協力を受け入れるのは、実際極めて政治的な行為だ!

*

 倒錯した体制が、受け入れるよう命じているものを、非常に多くの人々が受け入れているように思われるがゆえに、私は恐ろしいのだ。

 彼らは監視や、流行や非人間化された「願望」や「差別用語を不使用」やグローバル帝国主義ファシズム、ポップで奇怪な資本主義や灰色の画一性を受け入れている。

 最も奇怪な極点に至ったこの怪物のような欧米独裁に、いまだに抵抗している全ての国と全ての政府に対するプロパガンダの吠え声と反共産主義スローガンを、彼らはオウムのように繰り返している。

 私は恐れていると同時に、益々激怒してもいる。もしこれが人類の未来であるなら、本当に、人間として、種として、我々に生き残る権利があるのだろうか? 我々は実に従順で、実に創造力に欠けているがゆえに、パン屑を懇願し、でっちあげの優位勢力に祈り、邪悪で貪欲な君主や道徳的に不正な個人や体制にひれ伏すことになるのだろうか?

 幸い全員物事が見えていないわけではなく、全員がひざまずいているわけでもない。我々全員が、わずか一世紀前には、それほど可能に見えていた世界のために、抵抗して、夢を見て、戦う能力を失ったわけではない。

 まだ生きていて、自立している人々は完全に知っている。革命は可能で、道徳的に正当だ。資本主義と帝国主義はまったく冷酷だ。社会主義か共産主義制度が唯一進むべき道だ。何か「古風な」独断的な形ではなく「国際主義」で賢明で寛大な形で。(私の最新本「Revolutionary Optimism, Western Nihilism」で明らかにしたように。 )

 2019年の年頭だ。いくつか基本を要約しよう。

 世界を丸ごとの破壊や冷酷な利己的利益で天然資源を略奪するのは間違っている。

 同様に、諸国の洗脳、革新政府の打倒、彼らの自然な発達を脱線させることは酷く間違っている。

 惑星中の全員を、ばか者とゾンビに変えること、彼らに暴力的で愚かな映画を鑑賞させ、ゴミのような音楽を聴かせ、ジャンクフードを食べさせ、ショーウィンドウ内の人形や、その人間版とセックスするのを夢見させるのは悪だ。

 洗脳のために、マスコミや教育や娯楽を使うのは野蛮だ。

 地球丸ごとを一種の消費市場に変えるのも野蛮だ。

 このような体制と戦うのは名誉なことだ。それは本質的に「トレンディで」面白い。

 帝国の用語を使えばこうだ。協力と画一性は決して「クール」になり得ない。同じごみを聞き、見ることは「おしゃれ」にはなり得ない。同じ携帯電話画面を叩くのは、到底「先進的で」、寛大だとは定義され得ない。

 銀行や破壊的や企業を所有する嫌な連中のブーツをなめるのは、近代的な優雅な洗練された生活様式からは、ほど遠い。

 新帝国主義と超資本主義のおかげで我々最愛の惑星が炎に包まれる様子を、それを止めるために何もせずに見ているのは、愚か以外何ものでもない。

*

 「一年の生活」という1000ページの小説の最初の章を書いて、私は2019年を始めた。この小説は2019年に始まり、今年の終わりに終わるだろう。まさしく今年の終わりに。ノンフィクション限定など、もう沢山だ!

 小説家、劇作家として私は人間的な感情で信じている。むき出しの事実とデータが決して人々をバリケードに導かないのを悟るのに十分なだけの蜂起や革命を私は目撃した。

 詩歌や画や文学や映画や演劇や音楽を取り戻すため、古いノボリの埃を払うべき時期だ。こうしたものは我々にとって最良の同伴者だ。

 美しさが創造的で、鼓舞するのを、欧米は知り尽くしているので、感情を沈黙させ、本を「焚書し」、醜悪で無意味な騒音と映像で我々全員を攻撃している。美しさと創造力は同様に「危険」であり、実際に政権の陰鬱な気がめいる狙いにとって致命的なのだ。

 私は恐れているかもしれないが、同様に慎重な望みも持っている。我々はまだ勝てる。実際、勝利は我々の義務だ。この惑星は生き残らなければならない。もし我々が勝てば、生き残るだろう。もし我々が負ければ、この惑星は滅茶苦茶になるだろう。

 我々を待ち構えている戦いは極めて厳しい。事実とデータの名のもとでは誰も戦うまい。人々は美しい未来の名のもとでのみ戦うのだ。我々が勝利するために、全ての偉大な智の女神が、勇敢な決然とした革命家と並んで行進するよう期待しよう!

 Andre Vltchekは哲学者、小説家、映画製作者で調査ジャーナリスト。彼は Vltchek’s World in Word and Imagesの創作者で、Revolutionary Optimism, Western Nihilism含めて多くの本を書ている作家。オンライン誌 「New Eastern Outlook」独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.org/2019/01/19/does-our-civilization-has-at-least-some-chance-to-survive/

----------

 個人的に小説はほとんど読まない。読書は、ほとんどノンフィクション限定。もう沢山とは思わない。恥ずかしながら、つい最近、雑誌で、笙野頼子という作家・小説を知った。TPP小説があるとは知らなかった。マスコミは大資本のための情報しか流さない洗脳組織であることを指摘しているのに驚いた。オーウェルの『1984年』のTPP版。世界最大の通販サイトを見ると、星一つの書評がある。それが何ともお粗末な読むに耐えないゴミ。書いた人物の知性のひどさを反映している。巨大通販サイトは、大資本のための情報しか流さない洗脳組織。巨大情報サイトで「ひょうすべ」を検索すると、九州の妖怪という記事はあるが、「ひょうすべの国」という記事はない。 頻繁にターミナル駅で大書店を覗いているが、以下の三冊、平積みになっているのを見た記憶がない。TPP反対のプラカードがわりにして欲しいと著者が言われるとおり、かなり目立つレイアウトの表紙、置いてあれば目についたはずなのだ。書店員、反TPP本を目立った場所に配置すると懲罰されるのかもしれない。

 『ひょうすべの国 植民人喰条約』2016年10月刊 腰巻きに下記檄文がある。

TPP流せ、憲法戻せ!
病人殺すな赤ちゃん消すな!田畑無くすな奴隷になるな
TPP反対!!
さて地獄が始まった。
TPP通れば人喰い通る!
こども、いのち、くすり、ことば、すべて人喰いのえじき!
腑抜け報道と隠蔽放送の罠を抜けて伝われ!

 『さあ、文学で戦争を止めよう 猫キッチン荒神』2017年7月刊。腰巻きに下記檄文がある。

愛猫よ君のために戦争を止めたい。
しかし私には文学しかない。
さあ、だから文学で戦争を止めるよ。
本書は新聞テレビなどより良く報道しております

 『ウラミズモ 奴隷選挙』2018年10月刊。腰巻きに下記檄文がある。

国を売るな、国益渡すな、民よ死ぬな、奴隷になるな
TPP反対、離脱(脱退)しかない
一億総奴隷、世界企業の牧場
水道破壊、医療崩壊、年金喪失、貯金強奪、賃金最低
TPP強盗、TPP犯罪、TPP暴力
移民もだまされ奴隷化
井戸を埋められ、食を奪われ、病気にされて、薬は倍額
ちかんごうかん、男尊にっほん
痴漢とヘイトだけ守るにっほん

 笙野頼子資料室blogで書評がまとめられている。

 今朝の日刊IWJガイドも興味深いが、そもそも代表の岩上氏、レギュラーで出演していたテレビ番組で、TPPにふれた直後番組を降板させられた方だ。マスコミ、笙野頼子さんが書いておられる通り、報道機関ではなく、言論統制・洗脳機関であることは、それだけでわかる。

 日刊IWJガイド「参院野党第一会派をめぐる立憲民主党と国民民主党の駆け引きの赤裸々な裏事情を国民民主と統一会派を組む自由党の山本太郎共同代表がトークイベントで暴露!」 2019.1.28日号~No.2328号~ (2019.1.28 8時00分)

 

2019年1月13日 (日)

止めようのない中国の勃興を、日本はなぜそれほど苦々しく思うのだろう?

2019年1月11日
Andre Vltchek
New Eastern Outlook

 小説の閃きを得ようとして、早足の散歩したものだが、三重県の古い田舎の寺院からほど遠くない所に子供用の美しいブランコがあった。二年前、ブランコが錆び、放置され、手入れされていないのに気が付いた。昨日、ブランコ施設を囲んで、場所を閉鎖する黄色いテープを見た。遊び場を無くすという取り返しがつかない決定が既にされたように思える。

 一日前、豊かな名古屋駅で、贅沢なレストラン街を宣伝する大きな広告のすぐ下で、年がいったホームレスの男が眠っているのに気が付いた。

 約350,000人の住民がいる四日市市では、極めて一部を除く、ほとんど全てのバス路線がなくなった。市のまさに中心、近鉄駅真正面の大理石プロムナードに彫られた、優雅で、ユニークな、輝く十二宮図も消えていた。四日市を、名古屋と、実際ほとんど中部日本全体のために機能しているセントレア国際空港とを接続する湾の高速フェリーは、市の助成金が干上がり、操業停止した。今人々が飛行機に乗るには、湾を巡る有料道路約70キロを、燃料を費やしてドライブし、通行料と空港駐車料金を支払わなければならない。公共地、あるいは稲田だったものは、急速に憂うつな駐車場に換えらつつある。中部でも、遥か南西の長崎市でも、北の根室でもそれは起きている。

 ホームレスがいたるところにいる。急速に価値を失うにつれ、自動車(今日本には一人当たりアメリカより多くの自動車がある)は適切に処分するには多くの費用がかかるので、稲田の真ん中や、かつて美しかった森の端で朽ちている。田舎の村全体が、実際ゴーストタウンに変わり、人口が減少している。国じゅう至る所、錆び、まずい都市計画と公共施設の深刻な欠如がある。

 日本は衰退しつつある。日本は、惰性で、地球上最も金持ちの国々の首位にしがみついていたので、何年も、目を半分閉じて、それを無視するのは可能だった。しかしもはやそうではない。悪化は今や余りに目立っている。

 衰退は、フランスやアメリカやイギリスの一部の地域で目にするほど徹底的なものではない。だがそれは衰退だ。楽天的な、意気揚々とした国造りの日々は終わっている。自動車産業や他の企業は、そのライフスタイルを要求して、文字通り国を共食いしている。小都市では、運転者は、もはや横断歩道の歩行者に配慮しない。都市計画者にとっては、自動車が最優先で、一部の都市計画者は、自動車業界から賄賂を得ている。多くの場所が今や自動車以外では行けない。ほとんど何の公共運動具もなく、新しい公園もない。最も洗練された食物生産を誇りにしていた日本は、今や健康に良くない食料だらけの、いくつかのコンビニエンスストア・チェーンに完全に圧倒されている。

 何世代もの間、人々は、繁栄する、強力な、社会的に均衡した日本を築くため、彼らの暮らしを犠牲にしてきた。今、国民は、主に強力な企業、要は、大企業を支持するために生きていることは疑いようがない。日本には、独自の別のモデルがあったものだったが、今ライフスタイルは北米やヨーロッパで見られるものとさほど変わらない。日本は歴史上、二度、「世界に開き」(つまり、西側権益と、グローバル資本主義経済に対して)、アジア文化にとって徹底的に異質な概念を受け入れることを強いられた。結果は速やかに現れたが、要するに、徹底的に破滅的だった。

*

 第二次世界大戦後、日本は占領を受け入れなければならなかった。憲法はアメリカによって書かれた。敗北したが、再建し、地球上最も豊かな国々に加わろうと固く決意して、日本は、まず朝鮮への残忍な侵略を支援して(いわゆる「朝鮮戦争」)欧米との協力を始めた。日本は、独立を完全に断念し、欧米全般、特にアメリカの外交政策と区別するのが次第に不明瞭になった外交政策に完全に身をゆだねた。終戦から現在に至るまで、マスコミは東京の政権に支配され、検閲されている。日本の国営放送局NHK同様、主要な日本の新聞は、少なくともアメリカかイギリスの主流放送局の一社が「属」国マスコミが、どのように報じるべきかという基調の例を示さない限り、重要な海外記事の一つたりも、放送したり、掲載したりしないのだ。この点に関し、日本のマスコミは、インドネシアやケニアのような国々のマスコミと同じだ。もし「民主主義」が、人々による支配を意味するなら、日本は確かに「民主主義国家」ではない。伝統的に、日本人は、国に仕えるために暮らしてきたが、おそらく、これはさほど悪い概念ではなかったろう。それは少なくとも大多数にとって機能していたのだ。だが今、国民は、大企業の利益のために、自らの暮らしを犠牲にするよう期待されている。

 日本人は支配者に強奪される時でさえ反抗しない。彼らは衝撃的なほど従順だ。

 日本は衰退しているだけではない。日本は自分の失敗を、伝染病のように広めようとしている。日本は実際、その従順で従属的な外交、国内政策を広め、それを美化している。奨学金を通して、日本は継続的に貧しい東南アジア諸国や世界の他の地域からの何万人もの熱心な学生を洗脳し、知性的に効果的に去勢している。

*

 その間、文字通り「隣の」中国は科学研究、都市計画と社会政策でリードしている。今やその憲法の一部の「生態学的文明」で、中国は有機食糧生産と同様、代替エネルギー源や、公共輸送機関を発展させる上で、日本より遥かに先行している。2020年までに、中国の広大な領土全てで、極端な極貧地域はなくなるだろう。

 中国で、それはすべて共産党の赤旗の下で行われるが、日本の大衆は、それを嫌悪し、拒絶するよう教えられている。

 途方もない中国の決意、熱意、非凡な才能や社会主義精神は、現代日本や、日本を操る欧米支配者連中の、硬直化した、保守的で失地回復論精神と比較すれば明らかに優れている。この対照は実に衝撃的で、慣れない目で見ても極めて明らかだ。

 国際舞台では、日本企業が、国中を略奪し、政府を堕落させている一方、中国は、古き良き共産主義の国際主義的理想で、大陸全体の立ち直りを支援している。欧米は、中国と、その素晴らしい努力をけがすべく最善を尽くし、日本は新しい侮辱さえ発明して、同じことをしているが、真実を隠蔽するのは一層困難になっている。アフリカ人と話をすれば、何が起きているかすぐにわかる。中国を旅すれば、全てが一層明確になる。物事を見ないよう、たんまり金をもらっていない限りは。

*

 学んで、経済、社会システムを完全に変えると決めるのではなく、日本は負けっぷりの悪い国に変わっている。日本は、独立した政策、共産主義の看板の下で成功した中国が嫌いなのだ。人々のために設計された新しい美しい都市を造ったがゆえに中国が嫌いなのだ。地方や、環境を救うべく最善を尽くすことに対してさえ中国を憎んでいる。中国が、政治的に、社会的に、学問的にさえ、完全に独立しているので、中国が嫌いなのだ。

 中国は、欧米学界と裏取引をしようとしたが、ゲームはほとんどイデオロギー的侵入と中国の知的独立崩壊に近い状態に至り、命取りになった。だが少なくとも危険は確認され、欧米による破壊活動は、手遅れになる前、いわば真夜中5分前に素早く止められた。

 日本では、欧米グローバル帝国主義政権への服従と協力が、一種道徳的名誉の印になる。様々なアメリカやイギリス大学の日本人卒業生が、ほとんど地球丸ごと惑星を破壊しているシステムに協力しながら、自分の成功の大きい証明を象徴するかのように、大学卒業証書を額に入れ壁に掛けている。

*

 私はおよそ15年前、中国人観光客が、日本中いたる所で、新幹線のプラットホームに立って、カメラを用意して、夢見ていたのを覚えている。新幹線が通過すると、彼らはため息をついたものだ。

 今、中国には世界で最も大規模な最高速新幹線ネットワークがある。中国の列車は日本やフランスのものより快適で、比較にならないほど安い。皆が旅行できるよう、値段が付けられているのだ。

 中国人女性は、日本のデパート商品を、悲しげに注視したものだった。中産階級は、iPhoneを所有することを夢見ていた。中国人の日本観光客が、日本人と同様、優雅に服を着ている今、iPhoneは贅沢とは思われておらず、実際、ファーウェイや他の中国メーカーは今アップルより良い電話を製造している。

 私は同様に中国人の日本観光客が、近代建築や国際コンサートホールや優雅なカフェやブティックでどれほど感銘を受けたかを覚えている。

 今、北京や上海の文化的生活は、東京や大阪と比較にならないほど豊かだ。中国の近代建築はより立派で、中国の都市と地方両方の生活には、まだ日本での実施からほど遠い新しいアイデアがある。

 日本で公共遊び場が放棄されたり、駐車場に換えられたりしている間に、中国は川や湖地域を埋め、公共地に変え、巨大あるいは小さな新公園を建設している。

 日本の遍在する広告の代わりに、中国では、地下鉄でさえ、社会主義の美徳、団結、深い思いやりと平等について語る機知に富んだ教育的な漫画が多くの幹線に置いてある。エコロジー文明が基本的に至る所で「広告されている」。

 日本人は一層憂うつになるが、中国では確信ある微笑を全ての各段階で見ることができる。

 中国は上昇しつつある。それは止めようがない。中国の経済成長(政府は、もはや実際、余り経済成長に興味を持っていない)ゆえではなく、中国市民の生活の質が着実に向上しているためだ。

 それこそ、本当に重要な全てではあるまいか? 我々は、寛容で近代的な共産主義制度の下で、人々の生活を改善することが明らかに可能だ。人々が微笑えんでいる限り、人々が教養を身につけ、健康で幸せである限り、我々は明らかに勝っている!

*

 一部の人々は、いまだに自然のままの日本の森や湖という魔法のイメージを追いかけている。そう確かに、懸命に探索すれば、そういうものはまだある。喫茶店や木々、素晴らしい小川。だが人は懸命に努力しなければならず、日本の都市も地方も、醜い電線が至る所に架けられ、腐朽した自動車や、奇妙な鉄塔や、手入れされていない公共地で一杯な中、完ぺきな場面を捜して、編集しなければならない。金が貯まる限り、利益がある限り、何でもありなのだ。

 日本人は、この主題に関して、自分たちの感情を、系統立てて説明するのは難しい。だが要約すればこうだ。日本人は、かつて占領し、苦しめた国が、自分たちよりずっとうまくやっていることに落胆を感じているのだ。日本の帝国主義者にとって、中国人は単に「人間より劣る連中」だった。決して明言されてはいないが、日本は、欧米文化と欧米の力だけを尊重していたのだ。今や中国の「人間より劣る連中」は、大洋底を探検し、飛行機を作り、地球上で最高速の列車を運用し、素晴らしい芸術映画を制作している。

 一方、日本は何をしているだろう? 自撮り、ビデオゲーム、ばかばかしい無意味な虚無的な漫画、愚かなソーシャルメディア、創意皆無のポルノや、装飾「芸術」のなだれ、ポップ音楽や大量生産の自動車。日本の人々は意気消沈している。私は日本で30年暮らした経験があり、日本を親密に知っており、日本が好きだ。日本の多くのことが好きだが、明らかにそれが実際崩壊し、変化しているのを目にしているのだ。日本はそれを認めて、変わることを拒否している。

 私はその方向が好きなので、中国と働いている。私は近代的共産党モデル(私は決して「四人組」や、連中のカルトや貧困美化の熱心な支持者ではなかった)が好きだ。まもなく全ての中国人を金持ちにし、虐げられた世界全部を、同様に裕福にするのだ!

 だが、それは日本が欲するものではない。しばらくの間、日本は「独特だ」と感じていた。日本はアジアの唯一の金持ち国だった。欧米に、金持ちであることを許されている唯一のアジアの国だった。アパルトヘイト時代、日本人は南アフリカで「名誉白人」だと定義されていた。それは日本が欧米文化を受け入れたからだ。日本は、征服された国を助けるのではなく、ヨーロッパ人と北アメリカ人と一緒に、世界を略奪することに決めたからだ。色々な意味で、それは一種の政治的、道義的な売春だったが、それはうまみがあった。実にうまみがあった。それでその倫理観は全く論じられなかったのだ。

 今中国は、共産党の賢明な指導体制と、中央計画組織の下で、勇気、努力、人々と、全ての才能で勃興している。まさに、日本人が嫌うよう洗脳されたものの下で。

 これはいらだたしい。恐ろしい。すると、帝国に対する、あらゆる服従や、屈辱やお辞儀は無駄だった野田ろうか? 結局、勝利するのは中国だ。人間性に対して、最も素晴らしい奉仕をしている共産主義だ。

 そう、日本はいらだっている。最近、世論調査では、日本人のおよそ80%が中国人が嫌いだと言っている。

 私は日本のあらゆる地域の人々と話す中、日本人は潜在意識で、何十年間も「負け馬」に賭けていたと感じていると確信している。日本人は、それを言葉で表現するには余りに誇り高い。日本人は、それをじっくり熟考するのを余りに恐れている。だが日本の生活は、少なくとも多くの人々にとって、明らかに無意味で、陰鬱で、憂うつになっている。国が成功裏に非政治化される中、革命は地平線上に見えないままでいる。

 中国は、友人に囲まれ、独立して、自信を持って、建設し、発明し、苦闘し、前進している。

 日本は拘束され、自由を奪われている。日本は動くことができない。日本は、もはや動き方や、抵抗方法さえ分からない。

 それが、日本が中国が嫌いな理由だ!

 Andre Vltchekは哲学者、小説家、映画製作者で調査ジャーナリスト。彼は Vltchek’s World in Word and Imagesの創作者で、Revolutionary Optimism, Western Nihilism含めて多くの本を書ている作家。オンライン誌 「New Eastern Outlook」独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.org/2019/01/11/why-is-japan-so-bitter-about-unstoppable-rise-of-china/

----------

 大相撲が始まる。どういうことになるのだろう。いよいよ引退だろうか。

 大本営広報部を通して、我々は、中国のみならず、韓国、北朝鮮、ロシア、隣国全てを憎悪するよう日々教育されている。一方で、宗主国を好きになるように?孫崎享氏の今日のメルマガ題名は以下。大本営広報部はこの史実に触れず、触れる方々を出演させない。

露外務省「南クリル諸島(北方領土)の露主権を含め、大戦結果を日本が完全に認めることが問題解決の主要条件になる」と主張。我々は国後・択捉を露が不法占拠と思っているが、桑港講和条約で千島を放棄、吉田全権代表は国後択捉は南千島と演説を認識すべき

 岩波書店の月刊誌『世界』2月号を読んでいる。毎号、大本営広報部の呆導番組では決して触れない読みごたえある話題満載。電車の中吊り広告を出す愚民製造雑誌ではなく、こういう情報雑誌こそ読まれて欲しいもの。「大旱魃に襲われるアフガニスタン」は中村哲氏による記事。

 日刊IWJガイドで紹介されている今話題の疑惑に関するインタビュー、拝聴したような気がするが、再度見てみよう。

日刊IWJガイド・日曜版「東京五輪招致をめぐる贈収賄疑惑でJOCの竹田恒和会長がフランス検察当局の正式な捜査対象に!岩上安身による電通社員へのインタビューを再配信!」2019.1.13日号~No.2313号~(2019.1.13 8時00分)

ゴーン逮捕に対する反撃という説があるようだ。本当だろうか。一方、黄色いベスト、巨大資本の銀行で、とりつけ騒ぎをおこす計画だという。マクロンに決してひけをとらない庶民搾取政策を推進している売国傀儡政権に、同じような非暴力大衆行動起きて当然と思うのだが。本記事筆者が指摘される通りの現状。

日本は拘束され、自由を奪われている。日本は動くことができない。日本は、もはや動き方や、抵抗方法さえ分からない。

2019年1月 5日 (土)

シリアとアフガニスタン:異なる2つの現実

2019年1月3日
Andre Vltchek
New Eastern Outlook

 2つのひどい戦争、2つの強烈な破壊、わずか2つの全く反対の結果。

 シリアは今秋かもしれないが、ほとんど国全体が、文字通り灰から立ち上がり、再び開花している。そこから東に3200キロ、アフガニスタンは、古の岩に打ちつけられて、出血し、壊されている。そこがどんな季節であるかは本当に重要ではない。暮らしはまったく酷く、希望が永久追放されているように見える。

 今シリア・アラブ共和国のいにしえの素晴らしい首都シリアのダマスカスには再び生活が戻っている。人々は夜遅くまで外出している。催しが開催されている。音楽と活気に溢れた社会生活がある。全員ではないが、多くが再び微笑んでいる。検問所は減少しつつあり、博物館やカフェやいくつかの国際ホテルに入るため金属探知器を通り抜けさえしなくても良い。

 ダマスカスの人々は楽天的だ、彼らの若干が有頂天になっている。彼らは激しく戦った、彼らは何十万という男性、女性と子供を失ったが、彼らは勝った! 彼らは最終的に、すべての予想に反し、彼らの本当の友人と僚友に支援されて勝った。彼らは彼らが、まさに正しく、達成したことを誇りに思っている!

 実に何度も、実に長期間、屈辱を受けたが、アラブの人々は突然立ち上がり、世界と、彼ら自身に、相手がどれほど強力であろうと、彼らの戦術が、どれほど抜け目なく、いかに忌まわしくとも、侵略者を打ち破る負ことができるのを示した。私がいくつかの前の記事で書いた通り、アレッポは「中東のスターリングラード」だ。それは力強さの象徴だ。そこでファシズムと帝国主義が止められた。予想通り、その体力、勇気と素質のおかげで、汎アラブ主義の中心、シリアは、自由を愛する地域の人々のために再び最も重要な国になった。

 シリアは多くの友人がおり、中には中国やイランやキューバやベネズエラがある。けれども彼らの最も決然とした人は、最も信頼できて、ロシアのままでいる。

 事態が良くなく、ほとんど絶望的に見えた時でさえ、ロシア人は歴史的な同盟者に味方をした。欧米やサウジアラビアやカタールやトルコによって訓練されシリアに送り込まれたテロリストが古くからの都市を破壊し、町村や同様、ダマスカスの7つのすべての門や、あらゆる大都市から、何百万という難民が国外に逃れていた時でさえ。

 ロシアは、しばしば「舞台裏で」一生懸命働いた。外交面でも、しかし同じく最前線でも。不可欠な航空援護の提供、地域全体の地雷除去、食料供給、兵站、戦略でも。正確な人数を我々は知らないが、ロシア人がシリアで亡くなっており、死者が出ているのは確実で、‘相当な数’だというむきもある。だがロシアは決して国旗を振ることなく、決して自画自賛のジェスチャーで胸を叩くこともしなかった。シリア国民は、この全てを知っている。彼らは理解しており、感謝している。両国民にとって、言葉は不要だ。少なくとも今は。両国民は深い兄弟のような同盟を結んだ。彼らは、闇、テロ、新植民地主義と戦い、勝利したのだ。

 ロシアの軍用車列がシリアの道路を通行する際、警備はない。彼らは元気をつけるために地元レストランに入り、地元の人と話をする。ロシア人はシリアの市内を歩く際、不安を感じない。彼らは「外国軍隊」として見なされたり、扱われたりしない。彼らは今やシリアの一部だ。 彼らは家族の一部だ。シリア人は彼らをくつろがせるのだ。

*

 カーブルで、私は常に壁に直面する。壁は有刺鉄線と同様、私の周りの全てだ。コンクリートの壁だ。

 壁の中には4-5階建てのビルほど高いものがあり、全ての角に防弾ガラスで覆われた見張り塔がある。

 地元の人々、歩行者は夢遊病者のように見える。彼らは諦めている。彼らは子供たちの頭や胸や足に向けられる銃身にさえ慣れている。

 ほとんど全員占領に憤慨しているが、何をすべきか、どのように抵抗すべきか誰も知らない。NATO侵略軍は残忍で圧倒的だ。指揮官と兵士は冷たく、打算的で、無情で、彼ら自身、ただ自分だけを守ることに取りつかれている。

 重武装したイギリスとアメリカ軍用車列は、ほんの僅かでも敵対的な様子でさえ「動く何」にでも発砲する準備ができている。

 アフガンの人々はほぼ全員「冷静に」「遠隔で」殺害される。真面目な一対一の戦闘をするには欧米人の命は「あまりにも貴重なのだ」。殺害は、無人機や「スマート爆弾」や、あるいはアフガンの都市や田舎を縦横に動き回る怪物のような乗り物からの銃撃によって行われる。

 法外な占領中、何人のアフガン国民が殺害されようと、アメリカ人やヨーロッパ人の命が助かる限り問題ないのだ。アフガニスタンに派兵された欧米兵士たちの大部分がプロだ。彼らは彼らの国を守ってはいない。彼らはいかなる代償を払おうとも、効率的に「彼らの仕事」をするよう金をもらっている。もちろん「安全第一」。彼ら自身の安全が。

 欧米が2001年にアフガニスタンを占拠した後、100,000人から170,000人のアフガン国民が殺された。何百万人もが難民として国を去るよう強いられた。アフガニスタンはHDIリスト(国連開発計画により編集された人間開発指数)上、今アジアで下から(イエメンの後)2番目に位置している。平均寿命はアジア(WHO)で最も短い。

*

 私はシリアとアフガニスタン両方で働いたので、この2つの国と、この2つの戦争の相違を指摘するのは私の義務だと思う。

 シリアとアフガニスタンは、両国とも欧米に攻撃された。一方は抵抗し、勝ち、もう一方は主に北アメリカとヨーロッパの軍隊により占領され、結果的に破壊された。

 この惑星の約160の国で働き、無数の戦争と紛争(大部分が欧米とその同盟国によって火をつけられるか挑発されたものだ)を報道し、目撃した私には明らかにパターンが見えている。「欧米影響圏」に陥ったほとんど全ての国が荒廃し、略奪され、破壊される。そうした国は、ごく少数の ‘エリート’ (欧米に協力する人々)と、貧困の中で暮らす圧倒的多数との間の非常に大きな格差に見舞われている。ロシアか中国(あるいは両国)との親密に結びついている国々の大部分が、自己統治と、その文化、政治制度と経済構造への敬意を享受し、栄え、発展している。

 2つのブロック(そう今や再び、国々の主要な2つのブロックがある)間のこうした衝撃的な対照が、常に強調されて、論じられないのは、ほぼ完全に欧米志向の「ソーシャル・メディア」同様、商業マスコミと偏った教育制度のせいだ。

*

 シリアへの最近の訪問中、私はダマスカスとホムスとアインタルマに暮らす多くの人々と話をした。

 私が目撃したものは「涙を通しての喜び」と表現できるものが多い。勝利の代償は法外だった。それにもかかわらず、喜びだ。シリア国民の政府の団結は明白で注目に値する。

 「反政府派」に対する、欧米に対する怒りは至る所にある。間もなく今後の報告で状況を説明するつもりだ。だが今回、私は2つの都市の状況、2つの国と2つの戦争を比較したいと思う。

 ダマスカスでは、私はまた詩を書きたい気になる。カーブルでは、長い憂うつな死亡記事しか書く気になれない。

 私はこれらの古都の両方を愛しているが、もちろん愛し方は違っている。

 率直に言って、18年間の欧米占領で、カーブルは、武装化し、分裂し、植民地化されたこの世の地獄に換えらてしまった。皆それを知っている。貧しい人々はそれを知っており、政府さえそれを知っている。

SYA2

 カーブルでは、共同体全体がもう「諦めている」。そこでは溝や橋の下で生きることを強いられている人々が暮らしている。そうした人々の多くが、生産が欧米占領軍によって支援されている現地生産された麻薬に酔いしれ、やみつきになっている。私は公然とケシプランテーションに囲まれているアメリカ軍基地を見て、写真を撮った。イギリス軍が地元の麻薬マフィアとの交渉に携わり、協力しているという地元の人々の証言を聞いた。

 今、欧米大使館やNGOやアフガニスタンで活動する「国際組織」は、ヨーロッパで「訓練され」、奨学金を受け、占領者の公式言説を繰り返すかなりの現地人集団を、知的、道徳的に堕落させ、洗脳するのに成功した。

 彼らは彼らの国がその中に放り出された悪夢を合法化するため休みなく働いている。

 だが、ソ連時代と社会主義アフガニスタンの両方をまだ覚えているより高齢の人々は圧倒的に「ロシア派」で、アフガニスタンの解放、国の進歩や決然とした建設の日々を、いらだちの中、懐かしんでいる。「ソ連」のパン工場、水路、パイプライン、高圧送電塔や学校は、国中いたるところで今日に至るまで使われている。当時の、男女同権や政教分離や反封建主義の戦いは、欧米による占領の下、今や事実上、非合法だ。

 アフガニスタン人は誇り高い、決然とした人々であることが知られている。だが今や彼らの誇りは破れ、固い決意も悲観と憂うつの海に溺れてしまった。欧米による占領は平和をもたらさず、繁栄も、民主主義的独立(もし民主主義が「人々による支配」と解釈されるなら)も、もたらさなかった。

 近頃、カーブルでの若者や女性の最も大きな夢は占領者のために働くことだ。欧米風学校で「教育を受け」、アメリカ大使館や国連政府機関の一つで仕事につくことだ。

*

 ダマスカスでは、皆が今、国の再建について話をしている。

 「被害を受けた近所は、どのように、いつ再建されるのだろう? 戦前の地下鉄建設は近いうちに再開されるのだろうか? 生活は前より良くなるだろうか?」

 人々は待ちきれない。自分たちのビルや家や道路を復興している家族やコミュニティーを目撃した。

 そう、ダマスカスで私は進行中の本物の革命的な楽天主義、私が新刊Revolutionary Optimism, Western Nihilismで説明したものが実際に動いているのを目にした。なぜならシリア国家自身今、再度益々革命的なのだから。いわゆる「反政府勢力」は主に欧米が支援する破壊活動だった。シリアに植民地政策の暗い日々を思い出させる試み以外の何ものでもなかった。

 ダマスカスとシリアの政府は、途方もなく大きな壁や空中に浮く巨大スパイ小型飛行船を必要としていない。彼らは、あらゆる街角の装甲車両や、至る所で致命的な機関銃を搭載したSUVを必要としていない。

 他方、カーブル占領者は支配を維持するため、そうした全ての致死的な力の象徴を必要としている。それでも、彼らは、人々を脅して、彼らを支援したり、愛したりするようにはできない。

 ダマスカスでは、たまたまシリア文部大臣だった私の仲間、小説家の事務所に歩いて入れた。カーブルでは、ただトイレに行きたいだけの場合でさえ、しばしば金属探知器を通らなければならない。

 ダマスカスでは、あらゆる街角に希望と生活がある。カフェは人でいっぱいで、人々が話をし、口論し、一緒に笑い、水ぎせるを吸う。博物館と図書館も同様は人でいっぱいだ。オペラハウスは上演している。動物園は、戦争にもかかわらず、あらゆる困難にもかかわらず、繁盛している。

 カーブルでは生活が止まった。交通と伝統的な市場を除いて。国立博物館さえ今や要塞で、その結果、館内にはほとんど誰もいない。

 ダマスカスの人々はカーブルで起きていることには余り詳しくない。だが彼らはバグダッド、トリポリとガザについて大いに知っている。彼らは自分たちが、欧米あるいは彼らが送り込んだ連中による占領を可能にするより、死んだ方がましなのだ。

 2つの戦争、2つの運命、2つのまったく別の都市。

 ダマスカスの7つの門は大きく開いている。難民が全方角から、世界の隅々から戻っている。シリアを紛争前にそうだったより更に偉大にするため、国を再建するため、和解すべき時期なのだ。

 カーブルは、しばしば爆発で揺り動かされ、恐ろしい壁で分断されている。ヘリコプターのエンジンが空でうなりを上げている。地上のすべてを監視する破壊的な目を持った小型飛行船。無人機、戦車、巨大な装甲車両。乞食、ホームレス、スラム。カーブルに翻る巨大なアフガン国旗。社会主義の過去と同じものではなく「修正された旗」だ。

 シリアで最終的に統合された国は帝国主義と狂信と宗派主義を打ち破ることに成功した。

 アフガニスタンでは国が分裂させられ、屈辱を味あわされ、かつての栄光を剥奪された。

ダマスカスはそこの人々のものだ。カーブルでは人々は外国侵略者に築かれたコンクリートの壁や軍事基地によって、小さく見せられている。

 ダマスカスでは人々が、自分たちの国と市に命を捧げさえして、戦っていた。

 カーブルでは人々は戦うことについて、自由を代弁しさえするのにおびえている。

 ダマスカスは勝った。 再び自由だ。

 同様に、カーブルは勝つだろう。多分今日ではなく、今年ではないが、勝利するだろう。私は勝利すると信じている。

 私は両方の都市が好きだ。だが一つは今祝っており、もう一つは想像できない痛みで、まだ苦境に立っている。

 Andre Vltchekは哲学者、小説家、映画製作者で調査ジャーナリスト。彼は Vltchek’s World in Word and Imagesの創作者で、Revolutionary Optimism, Western Nihilism含めて多くの本を書ている作家。オンライン誌 「New Eastern Outlook」独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.org/2019/01/03/syria-and-afghanistan/

----------

 志村建世氏のブログで「トランプは武器シンゾウは国を売り」という川柳を知った。

 レイバーネット川柳班 : 『反戦川柳句集』完成!12.22フェスタで頒布開始

 「小林よしのり氏のオフィシャルwebサイト」の記事に同意。怒りなしには読めない。
堤未果『日本が売られる』は読んだ方がいい

 そして残念な話題。新宿に行くと本を購入していた書店の劣化。街の右翼書店並。日刊IWJガイドから引用させていただこう。

【1】「東京の出版文化の象徴」紀伊国屋書店が元旦初売りの目玉商品に百田尚樹氏のサイン入り『日本国紀』!? 紀伊国屋書店には「もう行けない」の声が続出!

 「リアル書店」の大手老舗で有名な新宿の紀伊国屋書店が、元旦の初売りに向けた目玉商品として、百田尚樹氏の著書『日本国紀』と、百田氏と有本香氏の共著『「日本国紀」の副読本』の著者サイン本をツイッターで宣伝したことから、波紋が広がっています。

※「あけましておめでとうございます。 本日、百田尚樹先生、有本 香先生にご来店いただき、『日本国紀』および『「日本国紀」の副読本』にサインを入れていただきました。元旦からありがとうございます!サイン本お取り置きは2階売場?03-3354-5702で承っております」(紀伊國屋書店 新宿本店のツイート、2018年12月31日)
https://twitter.com/KinoShinjuku/status/1079962173181325312

 このツイートに対して、「企業ポリシーを疑う」「売れれば何でも良いんですね」という批判から、「紙媒体ってこういう形で滅亡して行くのですね。フェイク本でも売れれば良いという御社の方針は書店業界自体を危うくしている」と結論づけたリプライまでが連なっています。

 百田氏といえば、安倍晋三政権の擁護に徹する「安倍応援団」の一員として広く知られています。「南京大虐殺はなかった」と歴史修正主義発言をしたり、「沖縄の二つの新聞社は絶対に潰さなあかん」と沖縄ヘイトを剥き出しの言論弾圧を扇動したり、「北朝鮮のミサイルで私の家族が死」ぬことがあれば「テロ組織を作って、日本国内の敵を潰していく」とテロ宣言をしたりと、過激というよりも、もはや「狂気」といえる発言を繰り返してきており、言論人や文化人などとは到底いえません。

 しかし、『日本国紀』が批判されるのは、単に百田氏の思想信条によるものではありません。昨年11月21日の日刊IWJガイドでもお伝えしましたが、「日本通史の決定版」と銘打って発売された『日本国紀』は発売当初から、コピペ(コピー・アンド・ペースト)の箇所があるという指摘が、SNSなどで飛び交っています。しかも、その引用元には、識者が執筆した文献ではなく、誰でも無料で自由に編集に参加できるインターネット上の百科事典「ウィキペディア(Wikipedia)」が使われていました。

※自称「作家」百田尚樹氏の「話題」の新刊『日本国紀』のコピペ疑惑! 百田氏が自らコピペを認めるも、謝罪をしないどころかコピペを指摘した人たちを「印象操作」と言って攻撃!無知丸出しの上、恥も知らない「沸点が高い」と自称する「作家」の悪あがき!(日刊IWJガイド、2018年11月21日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/38076

 巻末に参考文献一覧すらない『日本国紀』は、コピぺどころか「剽窃」とさえ言えるでしょう。剽窃は違法行為です。出版元の幻冬社は各方面から問題が指摘された時点で、同書を回収すべきでした。そのような本の著者サイン本を、知識人の信頼が厚いと思われていた紀伊国屋書店が、初売りのイチ押し目玉商品としてツイートしていることは、近年次々に潰れていく「リアル書店」の「貧すれば鈍する」という現状を象徴しているのかもしれません。

 岩上さんはこの紀伊国屋書店のツイートに対して、以下のようにツイートしています。

「残念ながら、これではもう、紀伊国屋書店には行けない。買えない。東京の出版文化の象徴よ、さようなら。池袋ジュンク堂はどうだろう?まさかこんなバカな本の売り方をしていないだろうなと釘。ジュンク堂の品揃えは以前から紀伊国屋を圧倒的に凌駕していた。健全なまま健在であることを望む」(2019年1月3日)
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1080702488620064770

 また、この岩上さんのツイートに対して、百田氏の「はっきり言います! 韓国という国はクズ中のクズです! もちろん国民も!」(2019年1月3日)というヘイトツイートを取り上げ、「こんな人の本を平積みする本屋には行けません」と書いたツイートに対して、岩上さんは以下のように返信しています。

「まったくですね。百田の本を売るな、とは言ってません。しかし、どの本をどれだけプッシュするか、平置きにするか棚差しにするか、全てその書店の裁量です。矜持があれば、いくら売れ筋の本であっても、本の内容と筆者の言動にこれだけ問題があれば、片隅に置くくらいの配慮はできるはず」(2019年1月3日)
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1080840418084810752

 さらに、売れるからという理由でヘイト本を売る書店や出版社を批判した返信ツイートに対しては以下のように返信しています。

「嘆かわしいですね。書店のあり方一つでも、おかしいものはおかしいと苦言を呈することを諦めてしまうと、世の中はぐだぐだぐだと崩れていってしまうものだと思います」(2019年1月4日)
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1080858368380624896

 そして、「紀伊国屋だけ批判しても意味が無い?全くそうは思いません。大手である紀伊国屋が批判を受ければ、平積みをやめたりする書店も出現すると思いますよ。紀伊国屋だけ批判するのは確かに違うとは思いますが、批判するのも応援するのも自由だと思います」という意見に対しては、以下のように返信しています。

「全くその通りです。批判も応援も自由です。自分が応援したい書店で本を買い、本の並べ方に著しい偏りを感じる場合は、これはおかしいのではないかと意見を述べる。そうした意見や評判を聞き入れて、本の並べ方を再考すればまた買いに行けばよし。そういう応答が自由闊達にできることが大事なのでは」(2019年1月4日)
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1081150293037899777

 紀伊国屋書店並びに読書をしようとする人に一定の影響力を持つ大型書店が、こうした耳の痛い意見に耳を傾けるか、注視したいところです。

2018年12月23日 (日)

キプロス - 破壊的なイギリス軍事基地、難民キャンプと観光客

2018年12月21日
Andre Vltchek

 信じようが信じまいが、つい最近まで、キプロスは共産党に支配された欧州連合唯一の国だった。本当にあまりにもずっと昔ではなかったのだ - 2008年から2013年の間だ。

 同様、比較的最近、キプロス共和国とトルコが支配する島の北部の統一が実現可能であるように思われた。

 キプロスが、ギリシャのように財政的にほとんど崩壊した時、苦境から助け出そうと申し出たのはロシアだった(それが起きるのを阻止するため、EUがあらゆることをする前に)。

 今や、全て古代史のように思われる。

 ニコシア市は、ギリシャのキプロスと古い町の真ん中に位置するトルコの入国検問所とで、依然分裂ている。「緩衝地帯」に描かれた落書きが、対立の即時終結を要求している。「一つの国、一つの国民という解決」。

 交差点は交通量が多い。おそらく全てを何らかの方法で一層カラフルにするため、国境地帯近くに、冷淡な大きな白いピットブルが徘徊している。それは吠えない。そこにいるだけだ。彼がトルコ側、あるいはギリシャ側に属しているのか誰も知らないが、私が思うに彼らが良く餌をくれるので、犬はトルコ人と一緒にいる時間が多いように思われる。

 ニコシアのギリシャ語を話す側は、少し疲れきったEUの田舎町のように見える。トルコ人はシーシャ(伝統的な中東の水タバコ)を吸い、カフェは、より伝統的、古い建築がより優雅なように思える。南部では、入れたてのコーヒーは「ギリシャ」と呼ばれるが、数メートル北では、「トルコ」、あるいは少なくとも「アラブのコーヒー」を注文しなければならない。 言うまでもなく、どちら側でも、同じ飲み物が飲める。

 それ以外は、それは一つの島、一つの歴史と、一つの悲しい不必要な分割だ。

*

 国の分裂だけが、ここで唯一の狂気ではない。考え方に慣れる前に、この島の中に、まだ二つのイギリス支配地域があることが分かって、激怒されるかもしれない。

 ドライブしてまわると、決して実際にキプロスを出て、イギリスに入っていることに気付くわけではない。若干の自動車ナンバー・プレートは正規のキプロスのものと異なっているが、それだけのことだ。

 見えない境界線を越えれば、歴史的に(軍事的に、イデオロギー的に)地球上で最も攻撃的な国イギリスだ。

 若干の農地をドライブして横切るが、まもなく道路の周囲に非常に不気味なものが見える。歴史的な十字軍のコロッシ城を通り越して数キロメートル後、異なる高さや形のマストの海原、コンクリートの、要塞化された軍事施設だ。マストは妙な様子のワイヤーで「飾られている。 それは全て何か古SF映画のように見える。

 もちろん、もし「準備して」来れば、何を前にしているのかわかる。BBC宣伝機構の途方もなく大きい施設が、中東を不安定にし、洗脳することを狙っているのだ。だがそれがすべてではない。この飛び領土全体「アクロティリ主権基地領域」は(東へ数十マイルのデケリアと同様)主に中東「近辺」をスパイするためにあるのだ。ロンドンまでおよそ4時間の飛行時間だが、シリアは海のすぐ向こうの近距離に過ぎず、レバノンもそうだ。

 プロパガンダとスパイ設置を後にさらに南に行くと、小村のアクロティリだ。古い教会、狭い道路と質素な地元のカフェがある。典型的な絵のように美しいキプロスの魅力的な入植地だ。それは丘の一番上に位置している。けれども、実際には、英連合王国の中にいるのだ。ここから、青い海、塩湖とリマソル市を見ることができる。しかし、イギリスの芝生にいるのだ。なぜだろう? 単純だ。1960年に、キプロスが大英帝国からの独立を達成した後、彼らがキプロスの軍事基地の支配を失い、少なくとも部分的に、中東の上に、影響を与えることができなくなるのをイギリスが「懸念した」。これはイギリス帝国主義者には想像することができず、イギリスは今日に至るまで続いている、この奇異な協定を中にキプロスに無理強いしたのだ。

 さらに南に1キロ、脅迫的な警告のある壁と門に達する。イギリス空軍アクロティリ基地の境界線だ。ここから、2015年12月以来、イギリス空軍は独立国シリア・アラブ共和国に対して(国際法によれば)非合法の空襲を行なっている。

 ジェフリー・リチェルソンとデズモンドボールのThe Ties the Bind: Intelligence Cooperation between the UKUSA Countries(アンウィン・ハイマン、ボストン/ロンドン他、1990、p.194 ノート145)によるとこうだ。

「2010年の時点で、イギリス軍キプロス部隊として、およそ3,000人の兵士がアクロティリとデケリアを本拠地としている。ESBAのアイオス・ニコラオス基地はUKUSA協定諜報網のELINT(電子情報収集)盗聴用基地だ。」

 これは当時のことだが、今、事態は更に致命的なものになっている。事実上、イギリスはシリアに対して戦争を行っているのだ。キプロスの人々の多くが、爆撃をしているイギリス空軍基地に対し、シリアが(独立したシリアは外国からの攻撃に対して、合法的に自国を守る全面的権利を持っている)ミサイルを撃って報復することがありうるのを深く懸念している。このような報復がキプロス住民の生活を危険にさらす可能性があるのだ。

 イギリス軍が「主権基地領域」の両方をキプロスに返還するよう抗議と要求があったが、イギリスは支配しているものを譲る興味は皆無だった。

 2008年に、(同じくAKEL、キプロス共産党書記長だった)元左翼大統領のデメトリス・クリストフィアスは、彼らを「植民地時代の血痕」と呼んで、全てのイギリス軍隊を島から追い出そうとした。だが彼は成功せず、2013年に彼は退任し、再選を求めないことに決めた。

 デケリア基地は、キプロスの東部で、トルコに支配されている村やギリシャ語を話す村の両方を奇怪に取り囲んでいる。

 過去、キプロス人はイギリス駐留に反対して戦った。監視が遍在する今では、破壊や抵抗は、無力な抗議に置き換わった。それでも、島からのイギリスの部隊撤退を要求して、何百という地元の人々が拘留された。

*

 2015年に、再統一協議が再度始まったが、キプロスはまだ分かれている。今キプロス共和国と(トルコによって支配されている)北キプロスの間を歩くことは可能だ。

 常にこういう形だったとは限らなかった。パパダキス・ヤニスはこう書いている。

「1974年7月15日、ディミテュリアス・イオアニデスの下のギリシャ軍事政権はギリシャと島を結び付けるため、キプロスでクーデターを実行した。」

 何千人ものトルコ住民が追い出され、多くが殺された。トルコが侵略し、島は分割された。だが異文化間暴力は、1974年より昔にさかのぼる。歴史はニコシアの至る所で、島の多くの村で感じることができる。北キプロスは、トルコ以外他のいかなる国によっても承認されなかったが、分裂は依然そのままだ。トルコ系、ギリシャ系住民が追い出され、過疎になった町がある。

 島の南のコフィノウが味わった最も不気味なものの一つは「民族浄化」と定義できる、少なくとも二度の未曾有の民族間紛争だ。かつては主にトルコ系キプロス人が居住していたが、今は崩壊し家と農業構造物と、恐ろしい状態で暮らしている外国人労働者と家畜が点在するゴーストタウンだ。

*

 キプロスには二つの顔がある。キプロスは有名なヨーロッパ観光地の一つであることを誇りに思っている。キプロスはEUメンバーだ。

 同時に、それは分裂の象徴だ。

 キプロス共和国と北キプロス間の境界柵が美しい田舎に傷跡を残している。破壊的なイギリス軍施設、空軍基地やプロパガンダ戦争やニセ情報キャンペーンが、物理に、道徳的に、ほとんど中東全てを残忍に扱っている。

 ここキプロスでは、ヨーロッパとロシアの観光客が、窮屈そうに共存している。欧米と、それ以外の世界の間のイデオロギー戦争はパソス島や、他の歴史遺跡地域で明らかに感じられる。

 無数のイギリス人観光客同様、若干のイギリス人住民(およそ50,000人)が一般に謙虚なロシアの訪問者に向かってしばしば侮辱的に振る舞う。ここで大英帝国はまだ「仕切っている」ように思われる。

 パソス港で私は古い海城を愛でているように思われた年配のロシア人カップルのそばを通った。イギリス人カップルが通り過ぎ、振り返り、皮肉な失礼なしかめっ面をした。「ロシア人連中」と男が口にした。私がこの種の行動を目にしたのは、これが唯一の例ではなかった。

 キプロスで「地域」と世界での、現在の立場と役割を理解し、定義しようとして、島の周り全てを正確に750キロドライブした。

 私は少なくとも共産党(AKEL)政府の革命的精神の面影を多少見いだすことを望んでいた。だが私は基本的に、もっぱら、全ての欧州連合加盟国に典型的な、実用主義を見いだした。このような質問だけが共通していた。「キプロスにとって、EU離脱は良いのか、良くないのか?」 あるいは「シリアに爆弾を投下するのは、キプロス市民にとって危険だろうか?」

 象徴的に、数十年前に文化間の暴力によって破壊されたコフィノウ村の近くで、私は不安定化された中東から来る難民に対して建設された厳しく見える難民キャンプを見つけた。それは強制収容所のように見える。地元の人はそれを現実的に「刑務所」と呼んでいる。十中八九そうなのだ。

 この区域の周辺をドライブしていたとき、基地からわずか数キロのところで、私は不気味な、半は捨てられた農場前の道路中央で、巨大なヤギが横たわって、苦しみながらで、死に瀕しているのを見つけた。

 キプロスはいくつかの快楽主義のリゾートと、領土内いたる所にある、すっかり取り残されたコミュニティーのある分裂した島になった。

 容易にこう結論を出すことが可能だ。この元イギリス植民地は、まだ無料で、イギリス/ NATO軍隊の途方もない大規模駐留や、種々のスパイ施設やプロパガンダ機関を許している。イギリス空軍トルネード戦闘機が現在シリアに向かって彼らの「任務」で飛行している。ミサイルがアクロティリから発射されている。中東の破壊された国から逃がれてくる人々が、キプロスで、有刺鉄線の背後で、犯罪者のように拘留されている。

 このすべてが本当に実行可能どうか、帝国の辺境の前哨基地であるのが良い商売なのかキプロスの人々は計算している。それが引き合う限り、彼らは状況を変えることはほとんどしないだろう。その複雑な過去と現在と、中東へのその近さにもかかわらず、キプロスは、結局、ヨーロッパの、そして欧米帝国の不可分の一部なのだ。

 Andre Vltchekは哲学者、小説家、映画製作者と調査ジャーナリスト。彼は Vltchek’s World in Word and Imagesの創作者で、Revolutionary Optimism, Western Nihilism含めて多くの本を書ている作家。オンライン誌 「New Eastern Outlook」独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.org/2018/12/21/cyprus-deadly-uk-military-bases-refugee-camps-and-tourists/

----------

 全く人ごとではない。十年前に下記記事を訳していた。アフガニスタン爆撃ミッション。属国の事態は悪化こそすれ、よくなってはいない。

 三沢のパイロット「最も功績ある飛行」の栄誉を受ける

 ETV特集 アンコール「基地で働き 基地と闘う~沖縄 上原康助の苦悩~」の再放送を見た。本気で作られた素晴らしいドキュメンタリー。そして今回の記者会見での当然の懸念表明。属国売女マスコミは、属国状態を隠蔽するのに必死。属国幹部は「コメントしない」とのたまうが、「属国状態を認める発言はできない」のが実情。

 マラソン記者会見での日本の共同通信杉崎洋文記者の質問とプーチン大統領の回答、在日ロシア大使館に掲載されている。

私の質問は残念ながら当然、平和条約に関するものである。露日両国は平和条約の締結に向け努力していると、私は理解している。シンガポールで行われた安倍首脳との会談で、露日両首脳は1956年の日ソ共同宣言に基づき交渉を加速することで合意した。それ以降、日本の世論の専らの関心は、日本に譲渡される島の数にある。ゼロか、二島あるいは三島、それとも四島か、我々にはどうもわからない。一方、私の見たところロシア人もまた戸惑っているようで、基本的には「なぜ譲渡する必要があるのか」という考えのようだ。中には「ロシアの土地は1ミリたりとも渡さないぞ」と言って脅してくる者もいる。そんな状況だ。話は領土画定の問題であり、我々はこれに決着を付けなければならない。しかし、平和条約が領土画定にのみ終始するのであれば十分とは言えないし、国民や世論の関心、理解を得ることもできないだろう。露日関係を質的に新たなレベルに進展させるためには、いかなる新しい考えや契機を平和条約に込めるべきであると大統領は考えるのか。
さらにこれとの関連で、どうしても伺いたいことがある。近頃ロシアは、大統領自身も含め、安全保障問題を取り上げるようになった。具体的には、日本における米国ミサイル防衛システムの展開と、クリル諸島譲渡に伴い起こり得る米国軍とその軍事インフラ配備の可能性についてである。露日間では現在専門家レベルの交渉が行われているが、防衛の話となると日本はほぼ完全に米国頼みの状況にある。大統領はこの問題を露日二国間で解決できると考えているのか。あるいは、ロシアは直接米国と交渉せざるを得ないのか。よろしくお願いします。

プーチン大統領:忘れないようにまず最後の質問から始めよう。安全保障問題は極めて重要であり、それは平和条約の締結に際しても同様だ。日本における米国軍事インフラの配備についてあなたは言及をされたが、そうしたものはすでに日本に存在している。最大規模の米軍基地が数十年にわたり沖縄に配置されていることは、周知の事実だ。
次にこの問題の決定に日本が参加することが可能かという点だが、ロシアにとってはこれは不可知で閉ざされた領域だ。この種の決定に際して、日本がどの程度主権を有しているのか、我々にはわからない。他の同僚よりも、あなたが一番よくご存知であろう。基地の拡充、拡大に沖縄県知事が反対していることは、私も知っている。反対しているにもかかわらず、県知事にはどうすることもできない。地域の住民も同様に反対している。
こうした状況を証明するものはたくさんある。世論調査の結果や街頭での抗議行動が行われていることからも、人々が基地の撤退を求めていることは明らかだ。いずれにせよ彼らは、現存する米軍基地における空軍の強化に反対しているのである。しかし、拡充・拡大計画は実施されている。皆が反対しているにもかかわらず、計画は進んでいく。
平和条約締結後に何が起こるか、我々にはわからない。しかしこの問いへの答えなしには、いかなる重大な決定も下すことはむずかしい。当然ながら、ミサイル防衛システムの配備計画は我々にとって気がかりである。私が米国に対して何度となく伝えてきたことを、もう一度繰り返そう。我々はミサイル防衛システムを防衛兵器とは考えていない。これは周辺地域に配備された潜在的な米国の戦略核の一部であり、攻撃システムと同期して機能するものである。ゆえに、我々はこの件に関しては何らの幻想も抱いていない。すべて承知の上だ。こうしたことをすべて理解した上で、ロシアは日本との平和条約締結に向け、誠実に努力していくつもりでいる。なぜなら、現在の状態はノーマルではないと私が認識しているからであり、また安倍首相もこの認識を共有しているからである。ロシアと日本の関心は、両国の関係を完全に正常化することにある。経済上ロシアが日本の何かを必要としているから、というだけではない。ロシア経済は、概ね進展している。
今朝もつい先ほど、オレーシュキン経済発展大臣から自身の訪日の成果について報告があった。前進する動きはある。供給や、鳥類を含むロシア産食肉製品への日本市場開放について合意がなされた。ほかにも進展は見られる。とにかく前進はしており、必要に応じて今後も前進し続けるであろう。しかしながら、全体としての露日関係の正常化は、両国にとって極めて重要である。プロセスは困難であるが、我々には日本の同僚と共に目標に向って進んでいく用意がある。

 最近、様々な催しに参加していない。なぜか億劫。年のせいだろうか。日刊IWJガイドにある下記中継を拝見して代用しよう。「悪徳企業」と言えば済むのに、わざわざカタカナをあてる理由はないだろうと思うのだが、趣旨、選択に異議はない。

【IWJ・Ch4】14:00~「最悪の企業はどこ?どうすれば闘える? 第7回 ブラック企業大賞2018 授賞式&シンポジウム」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch4

 毎年恒例でおこなわれるブラック企業大賞の授賞式&シンポジウムを中継します。これまでIWJが報じてきたブラック企業大賞関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/black-company-prize

より以前の記事一覧

その他のカテゴリー

911事件関連 Andre Vltchek Caitlin Johnstone Eric Zuesse Finian Cunningham GMO・遺伝子組み換え生物 ISISなるもの James Petras John Pilger Mahdi Darius Nazemroaya Mike Whitney Moon of Alabama NATO NGO Pepe Escobar Peter Koenig Prof Michel Chossudovsky Saker Stephen Lendman Thierry Meyssan Tony Cartalucci TPP・TTIP・TiSA・FTA・ACTA Wayne Madsen WikiLeaks William Engdahl wsws アフガニスタン・パキスタン アメリカ アメリカ軍・基地 イスラエル イラク イラン インターネット インド ウォール街占拠運動 オバマ大統領 オーウェル カジノ カナダ カラー革命・アラブの春 ギリシャ クリス・ヘッジズ サウジアラビア・湾岸諸国 シェール・ガス・石油 シリア ジーン・シャープ ソマリア ソロス チベット チュニジア・エジプト・リビア・アルジェリア テロと報道されているものごと トヨタ問題 トランプ大統領 トルコ ノーベル平和賞 パソコン関係 ヒラリー・クリントン ベネズエラ ホンジュラス・クーデター ポール・クレイグ・ロバーツ マスコミ ユダヤ・イスラム・キリスト教 ロシア 中南米 中国 中央アジア 二大政党という虚構・選挙制度 伝染病という便利な話題 北朝鮮・韓国 地球温暖化詐欺 地震・津波・原発・核 宗教 憲法・安保・地位協定 授権法・国防権限法・緊急事態条項 新冷戦 新自由主義 日本版NSC・秘密保護法・集団的自衛権・戦争法案・共謀罪 旧ユーゴスラビア 映画 書籍・雑誌 東ヨーロッパ・バルト諸国 東南アジア 民営化 無人殺戮機 田中正造 英語教育 読書 通貨 選挙投票用装置 難民危機 麻薬 麻薬とされるマリファナについて

お勧め

  • IWJ
    岩上安身責任編集 – IWJ Independent Web Journal

カテゴリー

ブックマーク

最近のトラックバック

無料ブログはココログ