おい、アメリカ人! イランと戦争して借金から逃れよう!

現代のディストピアでは、兵役志願と引き換えに債務免除を若いアメリカ人に与えることで、対イラン地上侵攻に必要な兵力をアメリカは確保できると戦争専門家たちが示唆し始めている。
ケイトリン・ジョンストン
2026年9月3日
ティム・フォーリーによる英文記事朗読を聞く。
現代のディストピアでは、兵役志願と引き換えに債務免除を若いアメリカ人に与えることで、対イラン地上侵攻に必要な兵力をアメリカは確保できると戦争専門家連中が示唆し始めている。
まあ、時間の問題だったのだ。
“The war with Iran will not be won through airstrikes, so what’s left?”「イランとの戦争は空爆では勝てない。すると他に何が残されているのか?」と題する記事で、エルサレム・ポストのAJ・ジャフは下記のように書いている。
「対イラン地上侵攻に必要な兵力数に比べて、米兵の応募数は依然少ない。イランの31の地方司令部とモザイク防衛教義に対する地上作戦を成功させるには、75万人から150万人の米軍兵士が必要だと推定されている。現在の米軍兵力は約45万2000人だ。明らかに計算が合わない。」
「だが、アメリカの歴史に基づけば前進の道はある。第一次世界大戦時代の徴兵制や強制徴募ではなく『債務免除プログラム』による入隊だ。」
「18歳から34歳のアメリカ人には、平均、学生ローン、クレジットカード残高、自動車ローン、個人ローンなどを含め、住宅ローン以外の負債が4万ドル以上あり、中には10万ドルにも達するという試算もある。」
「これこそ国防総省が必要としている人材層だ。連邦政府が運営する債務免除入隊プログラムで、24ヶ月または36ヶ月の兵役後に学生ローン、クレジット・カード、その他のローン残高を全額免除し、GI法を延長すれば、大規模志願入隊が実現する。」
「これは理論上の話ではない。」
「これは、アメリカ政府が自力で確保できない人材が必要になった際、これまで常に行ってきたことを実行するに過ぎない。第二次世界大戦では、GI法が制定され、ベトナム戦争では、大学入学猶予が与えられた。9.11後の戦争では、契約一時金や市民権取得への道が提供された。対イラン戦争では、債務救済が必要になるだろう。借金を抱えた20代、30代のアメリカ人の経済状況を考えれば、これは国防総省とトランプ政権にとって最も効率的な人材採用手段だ。」
「これに対する倫理的解釈は不快なものだが、各国は自国国民に有効な誘因で、必要な兵士を確保している。」
The Jerusalem Post is now running editorials with ideas for how the Pentagon could recruit enough American soldiers to launch a ground invasion of Iran.
— Mel (@Villgecrazylady) September 2, 2026
They want to exploit the crippling debt young Americans are carrying by offering them a chance at forgiveness if they’re… pic.twitter.com/O6659GwWIu
今月初めに同じ主題でツイッターに投稿した文章で、AJ・ジャフはより率直な言葉遣いをしていた。
「4万5000ドル以上の借金に何十年も縛られるのか、数年間の兵役で借金が帳消しになり、新たなスタートを切れるかの二択なら、多くの絶望的な若者は前者を選ぶだろう。それは『戦争を支持している』からではない。まるで檻のように借金が彼らを縛り付けており、兵役こそが、そこから抜け出す唯一の道だからだ。」エルサレム・ポストによると、ジャフはカナダ人で、現在名前が明かされていない「多国籍組織」のセキュリティ責任者を務めており、著者経歴紹介では「カナダ軍退役将校で、国際安全保障、危機管理、地政学的リスクに関する著名専門家」と紹介されている。
これ以外、ジャフに関する情報はほとんど公開されていないにもかかわらず、イスラエル最大級の英字新聞の一つが彼を大きく取り上げている。従って、この考えは、今後他の場所でも再び浮上してくると予想される。
これはまさに、アメリカ帝国の醜悪な側面全てを一つにまとめたようなものではなかろうか? 生まれた惑星で暮らす「特権」のために、人々に借金を背負わせるディストピアに生き、山のような借金に苦しむアメリカ国民は、いつかは経済的に息をつけるようになるの夢見て、海外での帝国主義的侵略戦争に志願して、人を殺しにゆくのだ。
おそらくこれまで人々が思いついたもの中でも最もアメリカ的な発想だ。
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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2026/09/03/hey-americans-escape-debt-by-going-to-war-with-iran/
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植草一秀の『知られざる真実』
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