9/11と25年間の「終わりのない戦争」…いや、250年と言った方が近い。

2026年9月11日
Strategic Culture Foundation
2001年以来、アメリカは「終わりのない戦争」あるいは「永遠戦争」の道を歩み始めた。
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今から25年前の今週、アメリカと世界は「9/11」として知られるテロ攻撃に衝撃を受けた。この攻撃では、4機の民間旅客機がハイジャックされ、無辜の人々の犠牲を最大限にするために墜落させられた。
2001年9月11日の死者数は約3,000人に達し、南北戦争(1861~65年)以来、アメリカ本土における1日あたりの死者数として最多となった。比較のために挙げると、1941年12月7日に日本が行った真珠湾攻撃では、主にアメリカ軍兵士を含む2,400人が死亡した。
その朝、人々の記憶に深く刻まれた恐怖の光景は、ニューヨーク市のワールドトレードセンターのツインタワーに2機の旅客機が激突した光景だった。3機目の旅客機はペンタゴンに突っ込み、4機目はペンシルベニア州の野原に墜落した。
アメリカ史上最大のテロ攻撃と称されるこの事件に関し、いまだ多くの疑問が残されている。事件発生前の数週間、アメリカ治安当局に監視されていたとされるアルカイダのハイジャック犯19人は一体どのようにしてこのような偉業を成し遂げたのか? なぜ、近くのWTCビル7を含むツインタワーが、まるで自由落下するかのように突然崩壊したのか?
だが、一つだけ明らかなことがある。アメリカ当局が9.11事件の衝撃と畏怖を利用して、テロとの戦いを名目に海外での戦争を開始したことだ。冷戦終結後「全領域支配」すなわち無制限の米国軍事力による世界支配を早期から提唱したポール・ウォルフォウィッツは、動員のための口実として「新たな真珠湾攻撃」の必要性について語っていた。
2001年以降、アメリカが「終わりのない戦争」あるいは「永遠戦争」の道を歩み始めたことを嘆く人は数え切れないほどいる。
思慮深いアメリカ人評論家ウィリアム・アストールが今週書いた通り「9/11の最大の遺産は永続的戦争という悲劇だ」。
彼は更にこう付け加えた。「アメリカで25歳以下の人は、自国が戦争状態にない時代を知らない。戦争はアメリカの自然な状態だと考えられている。」
アメリカのニュース・メディアCNNも「25年前、たった一日の朝でアメリカの歴史の流れが変わった」とコメントした。
過去四半世紀、アメリカ主導の戦争が絶え間なく続き、時にはNATO同盟国の支援も受けていた。当初は報復の標的だったアフガニスタンとイラクから始まり、米軍は「テロとの戦い」の名の下に他の多くの国々を攻撃したが、そのいずれも法的根拠は疑わしいものだった。
9.11同時多発テロ以降の戦争は、アフリカから中東、アジアに至るまで、多くの国々で直接的な暴力、病気、飢餓により約500万人の死者を出したと推計されている。
更に、アメリカ主導の戦争の結果、これら地域から3800万人が避難を余儀なくされ、北米やヨーロッパへの大量移民で深刻な人道的・政治的問題が生じていると推定されている。
確かに、2001年以降、歴史は非難されるべき変化を遂げてきた。アメリカ主導の戦争は国際法を著しく損ない、無法状態と不処罰の感覚を生み出したのだ。
また、アメリカの国内法と民主的権利が、無法な戦争の激化によって致命的に損なわれてきたことも強調しておくべきだ。9.11同時多発テロから数週間以内に、アメリカ議会は愛国者法を可決し、アメリカ国内だけでなく世界中の市民に対する前例のない監視権限を治安機関に与えたのだ。
戦争開始や市民へのスパイ行為を合法的に認める法律は、これまで一度も撤回されたことがない。その結果、本格的な戦争扇動警察国家が誕生した。
だが、これら全てにおいて考慮すべきもう一つの重要な視点がある。アメリカ合衆国による過去25年間の絶え間ない戦争行為は、実は新しい歴史的展開ではない。この血塗られた過去25年間は、異常事態でも、たった一日のテロによる偶発的な犠牲でもない。
また今年はアメリカが近代国家として建国されてから250周年を迎えた年でもあった。
1776年から2026年までのこの四半世紀間、アメリカは絶えず戦争状態にあった。これは、議会のデータや、デイビッド・ヴァイン、ウィリアム・ブラムなどの歴史家たちの記録からも明らかだ。1776年の建国以来、あらゆる大陸でアメリカが関与してきた紛争の数と軍事暴力の頻度に匹敵する国は他に存在しない。
戦争と同胞の虐殺は、ヨーロッパの植民地主義者が北米大陸を征服し、アメリカ合衆国を帝国主義国家へと変貌させた典型的な物語だ。
それは、今日まで続く驚くべき虐殺と好戦性の記録だ。
実際、終わりのない戦争は、2001年以降だけでなく、1776年以降ずっとアメリカ合衆国の常態になっている。つまり、25年間だけでなく、250年間も続く終わりのない戦争なのだ。
この暴力行為は「明白な運命」「モンロー主義」「自由世界の防衛」そして最近では「テロとの戦い」といった様々な口実や自己都合的プロパガンダにより正当化されている。アメリカ支配者と追従的メディアは、単なる野蛮行為、無法行為、国家テロを正当化するために常に何らかの言い訳を持ち出すのだ。
アメリカの戦争や暴力行為のもっともらしい口実を深掘りしすぎるのは本質から目を逸らす行為だ。焦点を当てるべき重要な問題は、絶え間ない戦争と征服行為そのものだ。
現アメリカ大統領ドナルド・トランプは「終わりのない戦争」を終わらせると誓って当選した。2025年1月に2度目のホワイトハウス入りを果たして以来、トランプは少なくとも7カ国(イラン、イラク、ナイジェリア、ソマリア、シリア、ベネズエラ、イエメン)を爆撃してきた。更に、代理戦争でアメリカが攻撃している国として、レバノン、パレスチナ、そしてもちろんNATOによるウクライナへの武器供与を通じてロシアも挙げられる。「平和の大統領」を誓った人物にしては実に驚くべき犯罪歴だと言える。
だが、これは単に一人の常軌を逸した人物の問題ではない。歴代アメリカ大統領47人全員が暴力と征服戦争を指揮してきた。この長く矯正不可能な歴史は、アメリカ合衆国の破滅的な存在論的性質を物語っている。アメリカは、帝国主義的暴力の絶え間ない行使に経済力が依存しているため、他の国々と平和的で法を遵守する関係を築くことはできない。これは全ての資本主義国家に当てはまることだが、約60年前、マーティン・ルーサー・キング・ジュニアが、ベトナム戦争という虐殺の最中に指摘した通り、アメリカは近代史上、最大の暴力供給国だ。
その点、9.11以降の数年間は特異なものではない。そうでないと考えるのは妄想に過ぎない。確かに、あの数年間は、無法状態、暴力、拷問、大量殺戮と病的欺瞞と嘘のプロパガンダといった、ある種の凶悪な傾向を悪化させた。だが、こうしたあらゆる悪と破壊は、アメリカ帝国の下では、完全に、そして恐ろしいほどに常態化しているのだ。
記事原文のurl:https://strategic-culture.su/news/2026/09/11/9-11-and-25-years-of-endless-wars-more-like-250-years/
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