既に崩壊している「戦況を覆す」というウクライナの主張

2026年8月22日
Strategic Culture Foundation
新たな失敗を主流メディアはいかに成功として歪曲するのか ― レオニード・ラゴジンとの対談
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ウクライナ戦争の最も顕著な特徴の一つは、欧米とウクライナの主張が、主流メディアに急に登場し、しばらくの間議論を支配した後、いかに間違っていたかについて全く反省せずに静かに崩壊していくことだ。
最新の例として、この夏に開始された「ロシアとの戦争でウクライナは戦況を覆しつつある」というキャンペーンが挙げられる。
独立ジャーナリストのレオニード・ラゴジンとの対談で、この作戦が実際どのような成果をもたらしたのかを検証した。6月当時、ロシア領や占領地域、特にクリミア半島への長距離攻撃は、ウクライナに近い条件でプーチン大統領を交渉の席に着かせるための圧力として提示されていた。
ミハイル・フェドロフ国防相は、この取り組みの顔役を務めていた。40日後、結果は明らかだ。ロシアの姿勢は微塵も軟化していない。それどころか、むしろ硬化している。
ウクライナによるクルスク攻勢後の交渉で、かつて話題に上った領土交換の可能性は、今や完全に消滅した。フェドロフ解任は、キーウにおける政治危機を引き起こし、ソ連式の軍最高司令官交代につながった。
レオニードが指摘する通り、これはお決まりのパターンだ。2023年の夏の攻勢は、ウクライナがロシア軍を押し返す瞬間として喧伝された。クルスク作戦は、領土的優位性という概念を一時的に復活させた。だが、そのたびに目標は変わり、そのたびにロシアに有利な方向に変わってきた。
2022年4月下旬(リズ・トラスのおかげで)に始まったクリミア解放議論は、今やドネツクの残りの地域を維持する試みへと縮小してしまった。この言説の漸進的縮小に伴う人的・物的損失は甚大だ。
今の状況が特に示唆に富んでいるのは、エリート層の言説と国民感情の間の乖離だ。過去三年のギャラップ社世論調査によると、ウクライナ国民の間で明確な変化が見られる。かつては、ロシアの完全敗北こそ唯一受け入れられる結末だと3分の2が主張していたが、現在では同じ割合の人々が交渉による解決を支持している。
だが戦争は続いている。
レオニードの説明は率直だが、同時に耳障りなものだ。これは主に国家間の戦争ではない。これは参加国全ての安全保障機構と欧米諸国の防衛産業や官僚機構の利害関係者相互に結びついたエリート層の戦争で、彼らの動機は一般市民の動機とは大きくかけ離れている。
同様の力学は欧米メディアの報道が閉鎖的性質なのを説明するのに役立つ。
イギリス(と、より広範な欧米諸国)のジャーナリズムが、イラクに関する政府の主張を精査する姿勢から、ウクライナにおける外交政策の愚行に白紙委任を与えるまでに至ったことをBBCで12年間勤務したレオニードは指摘している。
微妙なニュアンスは、オーバートンの窓からの逸脱を全て疑わしいとみなす単一の視点に取って代わられた。
その結果、ウクライナ人、ロシア人と、ヨーロッパ人にとっての代償が増大し続けているにもかかわらず、ロシアとの相互共存の可能性はほとんど考えられないものとして扱われる情報環境が生まれている。
また私たちは、この敵意のより深い文化的・政治的根源についても議論した。すなわち、リベラル・エリート層がポピュリスト右派と競合する中で、独自の敵を作り出す手法を採用したこと、そして、この地域を正当な権益を持つ独立国家の場としてではなく、代理戦争の舞台として扱う新植民地主義的な考え方などだ。
主流メディアのジャーナリスト連中も終わりが見えないウクライナでの無益な流血に加担している。次に起きる取るに足らない情勢の変化を彼らは一体何と呼ぶのだろう。
レオニードとの対談全文はこちらからご覧いただける。
元の記事:thepeacemonger.substack.com
記事原文のurl:https://strategic-culture.su/news/2026/08/22/ukraines-turning-the-tide-narrative-has-already-sunk/
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