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2026年8月28日 (金)

アルカイダ最大の勝利



ホセ・ゴウラオ
2026年8月27日
Strategic Culture Foundation

 国連事務総長によるこの破滅的な行為は、まさに彼がその地位にあるがゆえに国際法に対する極めて重大な攻撃に等しい。

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 国連事務総長アントニオ・グテーレスは、公式の立場でダマスカスを訪問し、シリア「暫定大統領」アフメド・アル・シャラーと会談した。彼は人生の大半をアブ・モハメド・アル・ジュラーニーという名前で過ごしてきた。グテーレスは、ポルトガル社会党の事務総長、そして後に首相を務めた頃から知られている言葉巧みな表現を駆使して訪問したが、国連の墓穴を更に深く掘ってしまった。もはやこれ以上深く掘るのは不可能に思えた状況だったにもかかわらず。

 アントニオ・グテーレスは、自らの「ダマスカスへの道」を歩むにあたり、2000年前の先駆者であるタルソスのサウロ(後の聖パウロ)とは異なり、幸いにも何も知らずにシリアの首都に到着することはなかった。また同国で日常茶飯事となっているキリスト教徒迫害の責任を直接負うべきでもない。しかし、彼はそうした虐殺の責任者と親交を結んだ。キリスト教徒として知られる人物にとって、これは到底正統的な行為とは言えない。

 グテーレス事務総長が名目上統治するこの世界では、帝国主義的利害の都合により、正統教義や教条は絶えず変容を遂げている。その犠牲となっているのは、人権、自由、民主主義といった根本的な概念で、これらは急速に廃れつつある。こうした概念の無効化に用いられる武器は、まさにこれらの概念を血みどろの防衛で守るのを正当化するための口実のもとに動いている。国連事務総長はダマスカスを訪れ、この堕落に賛同の意を示し、国連をこの悲劇における主要共犯者にした。
 
「穏健派」という茶番劇

 アフメド・アル・シャラーはブランド・スーツを身にまとい、髭と髪はまるで一流スタイリストが手がけたかのような洗練された西洋風スタイルに仕上がっている。だが、彼はかつてアブ・ムハンマド・アル・ジュラニと名乗り、紛れもなくアルカイダ・テロリストというイメージをまとっていた経歴を経て、シリア「暫定大統領」になったのだ。

 彼と彼の指揮下にある武装集団の進軍は、死と破壊の痕跡を残した。その背景には、決して控えめとは言えない様々な資源と、欧米諸国の「有志連合」、すなわちアメリカ、NATO、欧州連合の戦略的・作戦的支援があった。この作戦は11年以上続き、世界で最も古い国家の一つとされるシリア・アラブ共和国の解体を目指していた。

 ジョラニがテロ組織「レバント解放機構(Hayat Tahrir al-Sham)」の指導者としてダマスカスに凱旋したことは、西側諸国の拡張主義の道具として活動するアルカイダにとって、40年の歴史の中で最大の勝利となった。この組織は1980年代にアフガニスタンで誕生し、ソ連軍を同国から駆逐する取り組みの一環として、CIA、イギリスのMI6、サウジアラビアとパキスタン情報機関の関与のもと設立された。主要創設者は、サウジアラビアで最も裕福な一族の出身で、建設業で財を成した一族の相続人、ウサマ・ビンラディンだった。

 それ以降、欧米諸国における同組織の活動に関する公式見解やメディア報道は、世論を欺くため意図的に混乱させ、曖昧にし、操作するようになった。アルカイダの真の役割、そして表向き「イスラム」テロリズムがNATO、ペンタゴン、欧州連合の多かれ少なかれ秘密裏の作戦部隊として機能していた事実が隠蔽されたのだ。アルカイダの活動は、これら勢力がユーラシア、マグレブ、中央アフリカで引き起こした戦争にまで及んでおり、40年以上にわたり、これらの地域で数百万人の死者と難民を生み出してきた。

 アルカイダ出現後、「イスラム」テロは、作戦、宣伝、更には「外交」上の要件に最も適した国、地域、状況に応じて、様々な形態をとるようになった。

 最も巧妙な偽装の一つは「穏健派」イスラム原理主義集団という様々な名称を持つ集団を装ったもので、主要欧米諸国からの財政的・軍事的支援は、こうした集団を通じて行われてきた(そして今も行われている)。オバマ政権で国務長官を務めたヒラリー・クリントンは、この構想の主要提唱者だった。こうした集団が実際に現地に存在していたとしても、その活動は概して取るに足らないものだった。外部からの侵略を真に実行したのは、アルカイダとその都合の良い偽名団体だった。

 ハヤト・タハリール・アル・シャームは、シリアにおけるこうした「穏健派」集団の一つだった。この名称は、アルカイダのシリア支部、アル・ヌスラ戦線が廃止された後に採用されたもので、ムハンマド・アル・ジュラニとビン・ラディンが創設した組織との間に決別があったかのような印象を与えるものだった。

 また、シリアの現「暫定大統領」に関連する組織の名称を変更し、西側の後援者にとってより受け入れやすいイメージを与える試みは、今回が初めてではない。テロ組織の司令官および工作員としての経歴の中で、ジョラニはイラク・アルカイダの指導者で、その後、イラクのISIS、すなわち「イスラム国」と関係を持った。ISISは、国内各地での大量殺戮や、演出されたものか否かを問わず、欧米諸国の著名人を選別して斬首することで悪名高く、その映像は世界中に広まり、世論を震撼させた。

 イラクからシリアに移ったジョラニは、そこでアルカイダのシリア支部、アル・ヌスラ戦線として知られるようになり、最終的にはハヤト・タハリール・アル・シャームへ発展した。

つまり、ジョラニは中東の帝国主義戦争に加担する、長年にわたる実績のあるテロ組織の指導者としての経歴を持っているということだ。

 アントニオ・グテーレスが、ダマスカス大統領宮殿で握手をした際、シリア「暫定大統領」(その暫定期間がどれほど長く続くかはともかく)の十分立証された経歴を知らなかったとは到底考えられない。この握手は、キリスト教徒やアラウィ派を含む民族的・宗教的少数派に対する虐殺がシリア全土で行われている最中に行われた。シリアは、領土分断が依然進行している国で、これは2001年9月11日のニューヨーク同時多発テロ事件(いまだに十分に解明されていない)の後、アメリカ政権が追求してきた目標だ。

 ダマスカスでの会談で、事務総長は「シリア国民」の平和と安定への希望を表明し、シリアの主権と領土保全への支持を表明した。

 彼から発せられるこうした希望は、これ以上ないほど信心深く、現実からかけ離れており、グテーレスの言葉遊びの才能をもってしても到底及ばない。シリア社会において、何世紀にもわたって抑えられてきた古くからの民族的、宗教的、文化的境界や憎悪が、国外から押し付けられた戦争により助長され再燃している。この国を分断しようとする作戦は、かつて多様性の中の統一がシリアの強さと主権の主要な基盤であった極めて豊かな文明のモザイクを変容させてしまった。その多様性は今や、ユーゴスラビアや他の国々でそうだったように、国の主権、文化的世界観と古くからの伝統を解体するための原動力として利用されている。

 この主要国を破壊する作戦は欧米諸国に組織されたものだが、ジェノサイドを行うイスラエル政権は主要受益者の一つだった。シリア解体は常にイスラエルの目標で、とりわけシリアはパレスチナ人民虐殺と、中東におけるシオニストの政治的・領土的拡大戦略にとって主要な軍事的障害となっていたためだ。

 シリア「暫定大統領」アフメド・アル・シャラーは、客観的な理由から、ベンヤミン・ネタニヤフ首相とシオニズムの潜在的同盟者と言える。シリアとの戦争中、アルカイダやISISなどのテロ組織の負傷者は、占領下のゴラン高原に避難し、その後イスラエル国内の病院で治療を受けた。ネタニヤフ首相は、イスラエルの病院でこれら負傷した戦闘員を見舞う姿を写真に撮らせたが、これはイスラエルとイスラム主義者の利害が一致していることを示す明白な政治的な合図だった。

 アフメド・アル・シャラーはシオニスト政権から戦略的に距離を置いているように見せかけようとしているが、イスラエル軍はゴラン高原を越えてシリア領内深くへ進軍を続け、国連を含む国際社会の「抗議」にもかかわらず、国内のより奥地へと占領基地を次々と建設している。イスラエル政府の対応は明確で、既に拠点を築いたシリア領内から撤退するつもりはない。

 これら展開は、大イスラエル建設がパレスチナ自治区を超え、かつてイスラエルの最大の敵であったシリア領土へと拡大していることを示している。欧米諸国がアルカイダ・テロリストという切り札を切ったことで、シリアはその役割を果たさなくなった。欧米諸国は、何十万人もの命を犠牲にし、広大な領土を廃墟と化すのを躊躇しなかったのだ。

 国連事務総長アントニオ・グテーレスは、このことを全て承知している。従って、この記録から、彼がパレスチナ人民を擁護するために頻繁に行っている「善意に基づく」発言には信憑性が欠けていると推測するのは決して不合理ではない。

 国連事務総長は、アフメド・アル・シャラー(ジョラニ)と握手を交わし、彼からも握手を返されることで、事実上、シリア「大統領」としての彼の正当性を認めた。これは、国連の威信と役割を更に損なっただけではない。彼は、人権、民主主義、平和と国際法を全面的に侵害してアルカイダが樹立した政権に正当性を与え、彼がしばしば擁護すると主張するパレスチナ人民を裏切り、更に孤立させた。そして、トランプとネタニヤフに、人的・法的損失の計り知れない恩恵を与えたのだ。

 国連事務総長はアルカイダ最大の勝利を正当化して、アメリカ大統領、イスラエル首相と、グテーレス自身も確実にその一員である欧州連合の従属的支配層に、テロ、国際法の侵害、戦争、拡張主義、更にはガザ地区の民族浄化やグロテスクな高級リゾート建設に頼り続ける自由を与えてしまったのだ。要するに、グテーレスの平和とは、トランプの平和委員会の平和に他ならない。

 グテーレスが、ダマスカスにおけるアルカイダの勝利を正当化した以上、今後彼の宣言は全て無意味なものとなり、彼はまたもや偽りの約束をする預言者に過ぎない。パレスチナ人民の悲劇的運命に対する彼の悲しみや明らかな憤りの表明は残酷で容赦のない偽善の表れだ。

 実際、国連事務総長によるこの破滅的行為は、まさに彼がその地位にあるがゆえに、国際法に対する極めて重大な攻撃に等しい。それは国際法を擁護し、守護し、代表する責務を負うまさにその組織の名の下に行われたためだ。

記事原文のurl:https://strategic-culture.su/news/2026/08/27/al-qaidas-greatest-victory/

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 耕助のブログ Paul Craig Roberts記事翻訳
No. 3011 イスラエルを支配しているシオニストユダヤ人がワシントンを支配している

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コメント

 ○シリアが、イスラエルの拡張主義にとって最大の障害であったこと
 ○そしてシリアを破壊するため、CIAやMI6を始めとする欧米の様々な勢力が、イスラム過激派を傭兵として利用したこと
 ○さらに、現在のシリアを支配する武装勢力による残虐行為について、マスコミは全く報道しないこと
 これらを、はっきりと立証している、素晴らしい記事です。

 根本的な原因は、イスラエルが現地の人々を排除して無理に建設されたことと、石油資源の希少性からオイルダラーが膨大な金額になってしまったことに、問題があるように思えます。

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