« エスカレーション・ブルース | トップページ | シャングリラ以後:もはやワシントンの許可を求めないアジア »

2026年6月14日 (日)

イランの主権を侵略行為とみなすアメリカ帝国管理者連中、他



米軍による最新空爆は、既に重要な民間インフラに被害を与えたと報じられており、イラン政府によると、猛暑の中、約2万人のイラン人が水道水を断たれているという。

ケイトリン・ジョンストン
2026年6月11日

 ティム・フォーリーによる英文記事朗読を聞く。

❖  アメリカはイランに対し大規模攻撃を開始するとピート・ヘグセス戦争省長官が水曜日に発表した。一方、トランプ大統領は、彼の望む合意にイランが応じなければ「徹底的に爆撃する」と言っている

 米軍による最新空爆は既に重要民間インフラに被害を与えたと報じられており、イラン政府によると、猛暑の中、約2万人のイラン人が水道を利用できなくなっているという。

 一方、アメリカ戦争機構は、まるで哀れな被害者のように振る舞い、イラン爆撃は不当な侵略から自国を守るためのものだと主張している。

 水曜日、米中央軍は声明を発表し「米中央軍部隊は本日午後5時15分(東部時間)、最高司令官の指示に基づき、イラン国内の複数標的に、追加の自衛攻撃を開始した。今回の攻撃は、イランによる不当かつ継続的侵略行為への対応だ」と述べた。

 ああ、もちろん、気持ちはよくわかる。さっき街の反対側まで車を走らせて誰かの家に押し入ったんだが、俺が居間にガソリンを撒き散らすのを男が止めようとしたから、正当防衛で殺さざるを得なかったんだ。


 アメリカは、まるで悪質なナルシストのようなものだ。全員が自分に敬意を払い、認める義務があると思い込み、人が常識的境界線を引くと、それを個人攻撃だと受け止める。世界丸ごと自分たちの権威に従うべきだと帝国支配者連中は本気で考えており、それを拒否されると、一方的攻撃行為と見なすのだ。



 「イランは世界最大のテロ支援国家だ」という主張は、アメリカとイスラエルの権益に反対するあらゆる集団にテロ組織だと欧米帝国がレッテルを貼っている事実を考慮すると、初めて意味を成す。

 なんと革命防衛隊(IRGC)をテロ組織に指定したのだ。国の軍事力の大部分をテロ組織と定義するなら、当然、軍隊を持っているだけで、アメリカの定義によればその国は「テロ支援国家」になる。

 イランが支援するハマスやヒズボラといった組織は、欧米諸国により「テロ組織」とみなされているが、他の国々はそうした分類を拒否している。世界の大多数の政府にとって、これら組織はテロ組織ではなく、イスラエルとその欧米支援国に反対する武装勢力に過ぎない。彼らがイランを「テロ支援国家」と定義できるのは、自分たちを嫌う人々は全員テロリストだと決めつけているからに他ならない。

 まるで「ケイトリン・ジョンストンを嫌う人は全員ナチスだ」と私が言って、その人たちを殴って回るようなものだ。もし誰かが反対したら「でも彼らはナチスだ! なぜナチスを擁護するんだ?」と言う。実際は、彼らはただ私を嫌っている人々に過ぎないのだが、私が「ナチス」の定義を「ケイトリン・ジョンストンを嫌う人」に変えたので、そのレッテルを使って彼らを物理的に攻撃するのを正当化できるのだ。

 現代において「テロリスト」というレッテルが果たす役割は、まさにそれだけだ。帝国が惑星支配という目標を達成する上で障害となるあらゆる勢力に、彼らはただそのレッテルを貼るだけだ。



 トリタ・パルシが、レバノン攻撃に対する報復としてイランがイスラエルを攻撃したことは「新たな地域情勢」を象徴する可能性があると主張する新記事を発表した。つまり、シオニスト国家はもはや中東で好き勝手に振る舞うことはできず、イランがその行動に対し制裁を課し始める可能性があるというのだ。これは興味深い可能性だ。

 アメリカとイスラエルによるイラン政府転覆の試みが今後も失敗し続けるよう私は願っている。イランが更に強大になり、イスラエルが悪事を働くたびにイスラエルを叩きのめせるようになるよう願っている。アメリカの戦争機構が崩壊し、アメリカ帝国が終焉を迎え、パレスチナがシオニズムの災厄から解放されるよう願っている。




イスラエル:[地域戦争を引き起こす]

イスラエル:[停戦合意を決して遵守しない]

イスラエル:[レバノン南部を毎日爆撃する]

イスラエル:[アメリカとイランの交渉を公然と妨害する]

イスラエル:[ベイルート爆撃を開始する]

イラン:[イスラエルを爆撃する]

シオニスト:彼らは我々の宗教を理由に我々を攻撃する!



 いいか、すごく単純な話だ。小さな帽子をかぶってユダヤ教の祈りを捧げたいなら結構だ。虐殺的アパルトヘイト国家を支持したいなら、お前は最低の人間だ。

 人々はいつも余計な複雑さを加えようとするが、実際はそれだけのことだ。

______________

 私の記事は完全に読者の皆様のご協力で成り立っている。もしこの記事を気に入っていただけたら、寄付箱に少しお金を投じられる方法がいくつか、ここにあるメーリングリストや、ソーシャルメディアや、書籍や、グッズや、各記事のオーディオ/ビデオ版へのリンクはこちらをクリックしてください。私の記事は全て、海賊版制作や再出版や翻訳やグッズへの使用など、あらゆる方法で自由にご利用いただける。全ての記事は夫のティム・フォーリーとの共著。

 ビットコイン寄付: 1Ac7PCQXoQoLA9Sh8fhAgiU3PHA2EX5Zm2

記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2026/06/11/us-empire-managers-view-iranian-sovereignty-as-an-act-of-aggression-and-other-notes/

----------

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名
RT[イラン外相、ホルムズ海峡はイランとオマーンの主権。ホルムズ海峡の戦前状態への回帰はない、イランは通過船舶に通行料を課すと明言。外相の発言は、米国とイランが紛争終結に向けた合意を最終調整している中でなされた]

« エスカレーション・ブルース | トップページ | シャングリラ以後:もはやワシントンの許可を求めないアジア »

イラン」カテゴリの記事

アメリカ」カテゴリの記事

アメリカ軍・軍事産業」カテゴリの記事

Caitlin Johnstone」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« エスカレーション・ブルース | トップページ | シャングリラ以後:もはやワシントンの許可を求めないアジア »

お勧め

  • IWJ
    岩上安身責任編集 – IWJ Independent Web Journal

カテゴリー

ブックマーク

最近のトラックバック

無料ブログはココログ