« 「地獄へようこそ」:処刑人ベン・グヴィルとワシントンの支援者連中が、いかにして国際法を葬り去ろうとしているのか | トップページ | クシュナーの空虚な「パズル」:トランプ大統領の義理の息子は、いかにして中東を売り渡し、イラン協議を台無しにしたのか »

2026年6月 9日 (火)

我々はいつビビをアメリカ合衆国大統領と呼ぶようになるのか?



マーティン・ジェイ
2026年6月6日
Strategic Culture Foundation

 我々は今新たな局面を迎えようとしているのだろうか?

❗️Telegram Twitter , と VK でご参加願いたい。

お問い合わせ: info@strategic-culture.su

 歴史書にトランプ政権時代は一体どう書かれるのだろう? 最近トランプと2026年をアメリカ史における地殻変動的転換点として刻み、アメリカのアイデンティティと世界における、その地位を永遠に変える想像もつかない出来事がいくつも起きた。2月28日のイラン攻撃決定は、首席補佐官や周囲の意思決定者の大半をトランプが無視し、一週間で簡単に勝てる戦争だとイスラエルが主張したのを優先して決定を下した点で注目に値する。

 トランプが電話会談でネタニヤフに浴びせたという激しい罵詈雑言を信じるなら、世界がアメリカについて抱く最大の悪夢、つまり、アメリカは今や完全にイスラエルに支配されているという悪夢が現実のものになったようだ。報道された内容は政治的な狙いで誇張されている可能性もあるが、トランプの怒りと苛立ちは本物かもしれない。だが現実には、トランプがイランと結ぼうとするあらゆる合意をイスラエルが阻止している。更に悪いことに、レバノンに関するネタニヤフ発言によれば、イスラエル国防軍がレバノン南部を新たなガザ地区にするのをビビ(ネタニヤフ首相の愛称)は「阻止」していない。殺戮は続き、組織的な財産破壊とヒズボラとの戦争は止まらず、わずか数週間前は想像もしていなかったほどの窮地にトランプは立たされている。GCC諸国が軍事支援を決定的に拒否しているため、トランプはイランを攻撃できない。だが実際は、これらの政府とエリート層、特にサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子が、ワシントン自身はなれなかった、トランプの狂気じみた行動に対する安全レバーの役割を果たしている。バイデン政権時代の首席補佐官をトランプが全員解任し、能力不足のイエスマンで周囲を固めた結果、トランプ自身が最も突飛なアイデアを練り上げることが可能になり、彼に「ノー」と言えるのは中東指導者たちだけとなった。我慢の限界だ。

 現在、この地域で起きているのは、(アブラハム合意を通じてイスラエルと同盟関係にある国々)GCC諸国と、独自の核抑止力を持つ新たな反イスラエル同盟を形成した国々との分裂だ。後者はトルコ、サウジアラビア、パキスタンからなる集団で、正式名称はないものの、現在非公式同盟になっている。

 そして、この混乱のさなか、更に新たな動きが見られる。今後20年、アメリカからイスラエルが年間38億ドルの軍事援助を確実に受ける計画を進めているというのだ。しかも議会で審議されている法案により、イスラエル政府とワシントンの政府機関が事実上統合され、イスラエル国防軍が米軍と一体化する更なる秘密主義のベールに包まれた計画だ。

 イスラエル国防軍と米軍の統合は、毎年支払われる国防費の使途や将来の戦争におけるイスラエルの意図について、将来のアメリカ政府や議会が、より一層説明責任を求めるようになるとイスラエルが認識している時期に行われた。また、アメリカのイスラエル支援と、イスラエルの地域目標に世論が反対しているように見える時期に行われた。

 例えば、アルジャジーラによると、今月ニューヨーク・タイムズとシエナ大学が行った調査では、アメリカ有権者の57%がイスラエルへの追加的経済的・軍事的支援に反対していることが明らかになった。

 更に、62%がイスラエルとパレスチナの紛争に反対していると回答した。アルジャジーラによると、2023年に始まったイスラエルによるガザ地区へのジェノサイド戦争は7万5000人以上を殺害し、広範な非難を招いているという。

 いわゆる第244条に対して両院から反発の声が上がっているが、反対する人々は予想通り「反ユダヤ主義者」と呼ばれている。

 だがイスラエルが雇っているアメリカ国会議員への影響力を行使して、アメリカとイスラエルが関わる全ての軍事行動を「調整」する法案を強行採決しようとしている事実そのものが、イスラエルがワシントンを完全支配するほど進んでいることを示している。我々は新たな卑屈さの極みに達しており、トランプ二期目が、この新たな世界秩序の触媒になっている。この秩序は、イランとのいかなる合意も、署名や、より重要なことに、実行を更に困難にするだろう。もちろんイランもそれを理解しており、それがトランプのパニックに陥った道化ぶりとは対照的に、交渉における彼らの鈍いペースを説明している。

 イスラエルが圧力を強め、長期にわたるイランとの深刻な紛争に関与するよう主張した際に、少なくとも米軍が死地に送られることに対して抵抗を示したことは、トランプの功績として評価に値する。イスラエルは、より緊密な同盟を利用してアメリカの軍事機密を全て公開市場で売りさばくだけだと懐疑論者は指摘するが、より重要な点が見落とされている。この第244条が可決されれば、イスラエル首相が望むあらゆる戦闘に米軍を派遣するよう命令できるようになるのは時間の問題だ。激しい議論や脅迫、あるいは恐喝の時代は、米軍派遣の最終決定権をアメリカ大統領が持っていた黄金時代として懐かしく振り返ることになるだろう。ネタニヤフ首相のアイデンティティは、30年間、彼とイスラエルがアメリカを支配してきたと自慢することに基づいて築かれてきたが、その主張はこれまでほとんど異議を唱えられなかった。今我々は新たな局面を迎えようとしているのだろうか?

記事原文のurl:https://strategic-culture.su/news/2026/06/06/at-which-point-will-we-begin-call-bibi-president-us/

----------

 東京新聞 朝刊 三面  
 首相、第三者に依頼「ない」
 中傷動画 男性証言と食い違い

« 「地獄へようこそ」:処刑人ベン・グヴィルとワシントンの支援者連中が、いかにして国際法を葬り去ろうとしているのか | トップページ | クシュナーの空虚な「パズル」:トランプ大統領の義理の息子は、いかにして中東を売り渡し、イラン協議を台無しにしたのか »

アメリカ」カテゴリの記事

アメリカ軍・軍事産業」カテゴリの記事

イスラエル・パレスチナ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 「地獄へようこそ」:処刑人ベン・グヴィルとワシントンの支援者連中が、いかにして国際法を葬り去ろうとしているのか | トップページ | クシュナーの空虚な「パズル」:トランプ大統領の義理の息子は、いかにして中東を売り渡し、イラン協議を台無しにしたのか »

お勧め

  • IWJ
    岩上安身責任編集 – IWJ Independent Web Journal

カテゴリー

ブックマーク

最近のトラックバック

無料ブログはココログ