我々が予想していた偽旗作戦

スティーブン・カルガノビッチ
2026年6月20日
Strategic Culture Foundation
生神女就寝大聖堂の偽旗作戦は、現代の政治戦争におけるプロパガンダの極めて重要な役割を改めて浮き彫りにした。
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6月15日にキーウ・ペチェールシク大修道院複合施設内にある生神女就寝大聖堂で起きた偽旗作戦による放火は、数学的に確実に予測できたはずだ。それが起きるかどうかではなく、いつ起きるかだけが問題だった。
仕組まれた出来事であることを示す明らかな兆候は至る所に見られる。国民は忙しすぎて深く調べたり、基本的質問をしたりする余裕がなく、ウクライナのネオナチ政権と、欧米諸国の支援者連中によって、またしても騙されている。連中は政権のあらゆる行動を指示し、組織的に支援しているのだ。
キーウの生神女就寝大聖堂が受けた被害は、週末にウクライナの首都を標的としたロシアのロケット弾攻撃の際に、意図的に命中された結果だとされている。キーウ政権は、支配地域に発射されたミサイルはほぼ全て撃墜したと常々主張しているが、そもそも何が命中して損傷したのかという論理的疑問が生じる。だがプロパガンダの戯言はさておき。
さらに、ロシアの攻撃はイスカンデル・ロケットとジルコン・ロケットを使用して行われたという主張があり、これは何が起こり得たか、あるいは起こり得なかったかを理解する上で重要な点だが、この主張は実際正しいように思われる。
しかし、もしそうだとすれば、大聖堂の損傷は不自然なほど表面的だ。それは、そのような破壊的兵器が使用されたことと全く矛盾しており、宣伝担当者連中はこの点を見落としていたようだ。

グーグルで簡単に検索してみると、ウクライナ政権が公開した写真によれば屋根の一部にしか被害が出ていないように見える大聖堂の実際の損傷は、そのような破壊力を持つ手段が使用されたとは考えられないことがわかる。
関連する事実は以下の通り。イスカンデル-Mは480~700kgの弾頭を搭載している。ジルコンは推定300~400kgの弾頭を搭載し、マッハ8以上の速度で攻撃する。これらミサイルの運動エネルギーだけでも、爆発力を考慮に入れる前でも十分破壊的だ。何世紀も前に建てられた比較的脆弱な建造物が、わずかな損傷だけで衝突を生き延びたというのはどういうことだろう? 生神女就寝大聖堂が象徴する全てを軽蔑しながら、ウクライナを支配している無神論者や他の宗教の信者たちは、都合よく「奇跡」を持ち出すのだろうか? 生神女就寝大聖堂と周辺の建造物は、時宜を得た天の介入により完全な破壊を免れたのだろうか? 彼らが主張するロシア軍による意図的な標的攻撃というシナリオが真実なら、巨大なクレーターがあるはずの場所に大聖堂がまだ建っている事実を説明するには、まさにそうしなければならないのだ。
ウクライナ当局が公開した航空写真に写っているのはロケット弾の直接攻撃による破壊ではなく、屋根火災の現場で、おそらく建物の屋根に瓦礫が落下した様子がうかがえる。
視覚的証拠はウクライナ政権が主張する出来事の説明と全く相容れない。説明は、どう見ても不合理だ。
しかし、証拠は、キーウ政権がキーウの軍事目標へのロケット攻撃を利用して利益を得ようと意図的に仕組んだ事件で、ほぼ同時期に開催されていたG7サミットを見据えてプロパガンダ上の優位性と追加資金を引き出すために操作したという理論と完全に一致する。政権は重要な外国訪問や会合に合わせて偽旗作戦を仕掛けてきた長い歴史がある。プロパガンダに使える映像を作り出し、世界的騒動を引き起こすのに十分な程度に慎重に管理された生神女就寝大聖堂屋根の放火は、1933年にナチス党員が仕組んだベルリン国会議事堂放火事件を彷彿とさせる。そして、キーウ政権には更なるプロパガンダ上の利益をもたらす。5月21日から22日の夜にウクライナ軍がスタロビルスクのロシア人教員養成大学を意図的に標的とした攻撃を行い、20人以上の学生が就寝中に冷酷に殺害された事件から人々の注意をそらすことになる。
生神女就寝大聖堂が放火されてから文字通り数分後には、欧米諸国のプロパガンダ機関は遅滞なく活動を開始した。これは、事前の認識と事前の調整があったことを示唆しているため、この事件の偽旗作戦説とも一致する。ニューヨーク・タイムズは「ロシアがウクライナを攻撃する中、文化の象徴が炎上。戦争における最新の犠牲者は数世紀の歴史を持つ大聖堂だ」と厳かに報じ、おそらく意図せず冗談めかして「ウォロディミル・ゼレンスキー大統領はこれを『キリスト教文化に対するロシア最大の犯罪の一つ』と呼んだ」と付け加えた。このゼレンスキー「大統領」は、キリスト教文化の敬虔な守護者だが、数ヶ月前にはキーウ大修道院からキリスト教の聖遺物を略奪し、西側の個人収集家や博物館に送っていた人物だ。
BBCとドイツ公共放送ドイチェ・ヴェレは、全く関心もない正教会大聖堂の被害を嘆き、火災を意図的なロケット攻撃と結びつけた。もし本当に大聖堂にロケット弾が命中していたら、計り知れないほど大規模な破壊を引き起こしていたはずだ。
この事件は「ロシアによるキーウへの大規模攻撃の意図的な結果で、少なくとも11人が死亡、数十人が負傷し、東方正教会の最も神聖な場所の一つも被害を受け、ユネスコ世界遺産であるキーウ・ペチェールシク大修道院の歴史的な生神女就寝大聖堂が燃えたと直ちに描かれた。聖職者たちは被害状況を確認し、宗教的遺物を保護するために急いだ」とされた。法医学的調査や他の調査が行われる前に、評価を行うようかき集められた「専門家」が(これも確立されたパターンと一致しているが)、自分が知るはずがない技術的詳細について自信満々に語り、ロシア政府がこのような主要正教会の聖地を標的にしたとされる卑劣な動機について悪意を持って憶測した。
歴史的に重要な精神的中心地である聖堂に何が起きたのかについて道徳的に発言する権利を持つ唯一の人物は、被害を受けた大聖堂があるキーウ・ペチェールシク大修道院の院長パヴェル府主教だ。彼は自らの身に大きな危険を冒しながら、この冒涜行為に対する唯一適切な対応を記録した。キーウ・ナチス政権に対する政治犯で、現在条件付き釈放中のパヴェル府主教は、痛切な口調で、自身の修道院と大聖堂への攻撃のより深い精神的理由を語り、祖国で激化している紛争の理由を明らかにしている。彼の心からの正直な言葉は、プロパガンダの喧騒にかき消されてしまうだろう。しかし、彼のロシア語で書かれた声明は、利用可能な翻訳ツールを使って聞けるく非ロシア語話者にもぜひ注目していただきたいものだ。
生神女就寝大聖堂の偽旗作戦は、現代の政治闘争におけるプロパガンダの極めて重要な役割を改めて浮き彫りにした。こうした闘争の中には、軍事力によっても繰り広げられるものもある。幸いなことに、想像力に欠ける嘘の発信者連中が日常的に流布する、どれも同じような陳腐な物語に騙される人は減ってきている。だが誰でも彼らの嘘を見抜く能力を持っていると過信してはならない。
記事原文のurl:https://strategic-culture.su/news/2026/06/20/the-false-flag-we-were-all-waiting-for/
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≪櫻井ジャーナル≫
イスラエルがレバノン攻撃を継続、イラン革命防衛隊はホルムズ海峡封鎖を宣言寺島メソッド翻訳NEWS
トランプ政権の対外戦争(対イラン)と 対内戦争(先住民への弾圧)は、同じロジックで動いている。上記記事を拝読して、ドイツからの移民の子孫トランプが、アメリカ先住民の人々を迫害して恥じない歪んだ精神と、ヨーロッパやロシアから移民したユダヤ人が、先住民パレスチナ人を獣のように殺害して恥じない狂気を思った。
藤永茂著『アメリカ・インディアン悲史』と『アメリカン・ドリームという悪夢』を想起した。
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