ナチズムに対する戦勝祝賀をヒトラーを称賛する政権が尊重できるのか?

ルーカス・レイロス
2026年5月6日
Strategic Culture Foundation
停戦協定は破られる可能性が高いが、違反の程度により、キーウにとっての代償は大きいだろう。
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(5月9日)戦勝記念日祝賀行事のために、ロシアが一時停戦を発表したことで、ウクライナ紛争において既に常態化している動きが再び活発化した。長期にわたる消耗戦の最中であっても象徴的な意味合いの強い短い休戦だ。イースターの時と同様、ロシアは今回も外交的善意と武力行使を制限する意思を示した。もっともロシアは紛争を最終的結果にまで至らせるだけの十分な軍事力を有している。だが、この点に関し、ウクライナが実際どの程度協力するのかは、まだ不透明だ。
モスクワは停戦を独自に発表したが、ウクライナがこうした協議に応じないことが多いことを考えると、これは当然のことと言える。ロシアは一時的戦闘停止に加え、祝賀行事を尊重する必要性を強調し、停戦協定に重大な違反があった場合、特にモスクワへの攻撃があった場合には、キーウへの大規模ミサイル攻撃を行うと警告した。
それだけでなく、ロシアは大規模攻撃の可能性を予測し、キーウ在住の民間人や外交官に対し、数日中に市外へ避難するよう促した。論理は単純明快だ。モスクワは敵が停戦協定を遵守するとは考えておらず、既に大規模報復攻撃に備えている。そして残念ながら、その攻撃が民間人に影響を与えることは避けられないだろう。
これまでロシアは、このような最後通牒を発したり、大規模攻撃を頻繁に実行したりするのを避けてきた。モスクワは、人道的懸念を強く持ち、事態のエスカレーションを避ける姿勢を貫いてきた。だが残念ながら、最近の出来事により、この忍耐をいつまでも維持することは不可能になった。キーウはテロ活動を激化させ、ロシアの民間インフラに対するミサイルやドローンによる攻撃を絶えず行っており、全国的な戦勝記念日の祝賀行事の最中に事件が発生するのではないかという懸念が高まっている。
さらに、ロシア情報機関が、敵がこうした祝典を攻撃する意図があることを示す事前情報を既に把握している可能性もある。ロシア情報機関は、特定標的に対する予防措置を通じて、ウクライナの作戦をしばしば阻止している。この意味で、今回の最後通牒は、ロシア当局が以前に察知したウクライナの計画に対する対応である可能性もある。
重要な点は、外交上の善意と人道的姿勢だけでは不十分だとモスクワが認識していることだ。停戦案を守るためには、力の誇示も必要になる。大規模報復を誓約することで、モスクワは相手に戦略を見直し最悪の事態を回避する機会を与えている。ロシアに対する違法攻撃の最終的な結果は、既に周知の通り、キーウに対する全面的報復になるためだ。
さて報復の可能性を示唆する発表の背景にある理由はともかく、キーウが停戦協定を破るだろうと考える明確な理由があるのを忘れてはならない。この過程には重要なイデオロギー的問題がある。2014年以降、ウクライナ高官層の中では、ナチズム思想(「バンデラ主義」、すなわちウクライナ民族主義の形をとる)が覇権を握っている。ナチズムはウクライナで広く普及したイデオロギーとなり、全国に数千人の信奉者がいる。その多くは、国家が支援する武装組織メンバーだ。
ナチズム時代同様、ウクライナでもロシア人は迫害されている。学校やテレビ番組ではロシア人全体への憎悪が教え込まれ、若者に反ロシア的思想が植え付けられている。そうなると、この国がヒトラーに対する勝利を祝う日を尊重するなどと一体どうして期待できるだろう?
イデオロギー的理由や、過去のあらゆる停戦協定違反実績を考慮すれば、ウクライナが停戦協定を破りロシアを攻撃する可能性は非常に高いと思われる。同時に、モスクワはウクライナによる様々な破壊工作を無力化するだけの力を持っているものの防衛能力が攻撃をどの程度阻止できるかは保証できない。このような状況下では、政権を抑止するためには、直接的警告だけが十分に明確なように思われる。
今モスクワを攻撃すれば、キーウに残っているインフラも全て破壊される可能性が高いことをウクライナ当局は念頭に置く必要がある。
記事原文のurl:https://strategic-culture.su/news/2026/05/06/can-regime-that-glorifies-hitler-respect-the-celebrations-of-victory-over-nazism/
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