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2026年5月 4日 (月)

イランの最新提案をトランプ大統領が受け入れない本当の理由は一体何なのか?



マーティン・ジェイ
2026年4月30日
Strategic Culture Foundation

 本当の問題は、トランプを賢明な経営者として描くような結果が何一つ出ていないことだ。

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 偽善ぶりは驚くべきものだ。ホルムズ海峡開放を巡る最近の交渉で、アメリカの滑稽な二重基準が中心的役割を果たしている。一方では、国際法上、イランには、この狭い海峡を支配する権利はないと非難しながら、自国艦船を使って船舶航行を封鎖する身勝手な行為には気がついていないようだ。

 最近イランが提示した、トランプ大統領が海峡封鎖を解除するのと引き換えに、海峡を開放するという提案は、一見す妥当に見える。この封鎖により、イラン産原油の(全てではないが)大部分が顧客への送付を阻まれている。国際原油価格が1バレル70ドル近くまで大幅に下落すれば、トランプ大統領は、アメリカのガソリン価格を瞬時に引き下げられ、11月の中間選挙を控える中、経済的手腕がある人物として、少しでも信頼を取り戻せるかもしれない。少なくとも、アメリカのブルーカラー労働者が、1ガロン4ドルのガソリン代に悩まされることはなくなる。もちろん、貯蔵施設が満杯になり生産停止寸前の状況にあるため、海峡が開放され、全ての原油が輸出される方がイランにとって望ましい。イランは戦争終結を望んでおり、海峡の支配権を、あらゆる交渉における重要な切り札と見なしているのは明らかだ。彼らの三つの提案は、アメリカが戦争終結を保証すること、制裁措置を解除すること、核協議の議題を延期することだった。

 報道によると、トランプ大統領は安全保障専門家と協議する時間を設けたものの、この提案に満足していないという。彼の関心は、核兵器保証に向けられており、アメリカ国民に勝利を示せるという考えに固執している。つまり、自分だけがイランにウラン濃縮の停止を同意させたのだという思い込みだ。だが幼稚なトランプ大統領は、この譲歩が自身の失策によるものであることを理解していない。この提案は、もともと2月28日にアメリカとイスラエルが戦争を開始する前に提示されていたものなのだ。今この重要な点を、トランプ大統領に譲歩すれば、交渉力を大きく失うことをイランは理解している。実際、中間選挙に向けて、トランプ大統領に対し政権交代という切り札をイランは切っている。もしトランプ大統領が、上下両院を共和党過半数で制せられなければ、弾劾に直面する可能性があるためだ。

 だが、トランプ大統領は、本当にイラン提案に不満を抱いているのだろうか、それともこれは誤報か? 我々はしばしば、トランプ大統領が大統領職のほぼ全ての事柄において全能だと信じ込まされがちだが、実際は、イスラエル・ロビー自身はもちろん、おそらくもっと重要なのは、彼に近い重要人物など彼を左右する他の勢力が存在することだ。

 JD・ヴァンスとマルコ・ルビオの二人が2028年大統領選出馬を狙っているのはワシントンDCでは周知の事実だ。ヴァンスは、イスラマバードでの協議において、イスラエルを失望させることになる、いかなる合意にも関与せず、単なる伝達役に徹するよう並々ならぬ努力を払った。一方、ルビオは、それから完全に距離を置くのに成功している。イランの最新提案について、まるでイスラエル政府の代弁者であるかのように、なぜこの合意を拒否すべきなのか、ルビオは力説している。

 イランから「遙かに良い」提案があったとトランプが主張したことについて問われた際に「海峡を開放するという彼らの真意は『そう、海峡は開放されている。ただし、イランと調整し、我々の許可を得てからだ。さもないと、お前たちを爆破し、賠償金を払わせるぞ』ということだ」とルビオは言った。

 「それは海峡開放ではない。あれは国際水路だ。イランが国際水路の利用権と利用料を一方的に決定するような制度は正常化できないし、我々もそれを容認しない」とルビオは述べた。

 トランプが「より良い提案」について発言した後に、これら発言がなされたのを覚えておくことは重要だ。この提案に対し、トランプは、より柔軟な姿勢を示したかもしれないが、イスラエル・ロビーと、その資金の全面的支援なしには2028年の選挙に臨むのを望まない二人の人物に両側から囲まれていることを示しているためだ。

 イラン提案は妥当だと多くの専門家が指摘しているものの、核問題に取り組むには対話開始のためのより良い条件が必要だという論理からすれば、膠着状態はほぼ解消されないだろう。

 ホルムズ海峡の状況が「世界的危機」を引き起こしており、「世界中の国々が解決を望んでいる」ことから、イランの提案は「妥当」に見えると国際政策センターの上級研究員で、アナリストのネガル・モルタザヴィは述べた。

 「テヘランとワシントンは直ちに海峡改革に注力する必要がある」とモルタザヴィは説明した。「アメリカが封鎖解除しなければテヘランは動かないだろうし、イランが海峡を開放しなければ、ワシントンも動かないだろう。従って、これはより恒久的な停戦に向けた良い第一歩となり、緊張緩和後、両国は他の問題について話し合えるだろう。」

 だが、トランプはこの論理を理解できるまい。イスラエルの圧力も非常に強く、イランが主要収入源を開放するのを認めれば、せいぜいで譲歩、最悪の場合、大敗北とみなされるからだ。誠実さと約束を守るという点で、イスラエルとアメリカが全く信用を失っているために代償を払っている。両国をイランは全く信用しておらず、核問題に関する協議に先立って、いかなる約束もできない。とはいえ、専門家の意見に耳を傾ける選択肢が常にトランプにはある。核爆弾がイラン経済を締め付ける制裁を招くのなら、イランは核爆弾に興味はないという点で専門家全員一致している。本当の問題は、トランプが弱者の立場で交渉しており、アメリカは巨大軍事力であり、イランは取るに足らない存在だという時代遅れの幻想に未だにしがみついているため、どのような結果が出ようと、トランプは賢明な交渉者に見えないことだ。

記事原文のurl:https://strategic-culture.su/news/2026/04/30/what-really-holding-trump-back-from-accepting-iran-latest-offer/

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 今朝の孫崎享氏メルマガ題名
朝日「(社説)憲法を呼ぶ声 デモを政治の参照点に」憲法を思い出さざるを得ないのは書かれた原則や権利が脅かされている時だ。防衛費増額、南西諸島での自衛隊の増強、武器輸出政策の転換等。「防波堤9条を変えさせるわけにはいかない」との責任感が人々をデモへと駆り立てる」

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