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2026年4月 1日 (水)

イスラエルを「中東唯一の民主主義国家」と呼ぶのはやめようではないか?



マーティン・ジェイ
2026年3月30日
Strategic Culture Foundation

 レバノン人ジャーナリスト三人の殺害は、アメリカとイスラエルによる対イラン戦争を、新たなレベルの残虐性と絶望に高めた。

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 レバノン人ジャーナリスト三人の殺害は、アメリカとイスラエルによる対イラン戦争を、新たなレベルの残虐性と絶望に高めた。だが、この事態の責任はジャーナリスト自身にある。

 イスラエル国防軍によりレバノン人ジャーナリスト三人が標的にされ、取材中に殺害されたニュースで、一体何がより衝撃的なのか理解するのは困難だ。ジャーナリスト殺害自体なのか、それともジャーナリスト殺害という行為と、殺害事件の報道の仕方の両方に偏った欧米メディアが、この件について、ほとんど騒ぎ立てていないことなのか。

 長年にわたり、イスラエルは圧倒的に西側メディアを支配しており、メディアはイスラエルの目的達成のための広報機関として機能している。ジャーナリストはガザ地区へ立ち入りが禁止されているため、イスラエル国防軍報道担当局と、ストックホルム症候群的な関係を築かざるを得ず、現地の状況について歪曲された「事実」が報じられ、重要情報が伏せられ、場合によって、全くの偽ニュースが流されることもある。ジャーナリストがガザ地区に入れないのは安全のためだと説明されているが、イスラエルはこれまでジャーナリストを標的にして暗殺してきた実績があり、滑稽であると同時にばかげている。

 だが、レバノン人ジャーナリスト三人の殺害は、イスラエルとイランの戦争の緊張を高め、イランのミサイル攻撃により国土が徐々に瓦礫と化していく中、イスラエル政府がいかに窮地に立たされているかを露呈した。今やこの戦争は、誰が何を攻撃したかという点より、ジャーナリストに銃を突きつけて偽「ニュース」を書かせたり、BBCなどの多くの主要欧米メディアの場合、イランへの地上攻撃を報道させないようにしたりすることに重点が置かれているようだ。このような状況下では、当然、世論が暴走し、アメリカとイスラエル双方に責任を問うことは許されない。テレビ画面に映し出されるものは完全に歪曲されており、現実とはほとんど、あるいは全く似つかないためだ。

 レバノン人ジャーナリスト三人の殺害は、イスラエル国防軍にとって大きな勝利と見なされるだろう。レバノンの全てのジャーナリストに対して、指示に従わなければ標的にされるという恐ろしい警告を送ることになるからだ。だが、これは戦争報道全般における画期的出来事でもある。ジャーナリストが戦場で正当な標的とみなされることに曖昧さはもはやなくなり、ジャーナリストが軍隊、政府、政権から十分距離を置くことができず、「報道関係者」と書かれた防弾チョッキを着れば、自らを党派的存在とみなし、共にいる兵士と同じように標的になるため、世界中に波及効果をもたらすだろう。

 この悲しい物語の中心には汚職も深く関わっている。ネタニヤフ首相とトランプ大統領は、汚職の疑いで捜査を受けているか、退任後、確実に大規模汚職疑惑が浮上するだろう。彼らは退任できず、権力の座にとどまる唯一の方法は、一時的に世間の注目をそらすために、メディアが食いつくような混乱と騒乱を引き起こすことだ。最近、首相の地位に便宜を図ろうとする者から贈られた高価な贈り物に関する汚職疑惑で捜査している警察官からネタニヤフ首相が事情聴取を受けている映像が公開された。だが、これは氷山の一角に過ぎず、警察が更に深く掘り下げれば、より大規模で重大な汚職事例が見つかるはずだ。捜査官が自由に捜査を進め、司法制度が事件を処理する時間を与えられれば、ネタニヤフ首相は確実に刑務所で服役することになるはずだ。だが、この戦争の時期に、彼の事件操作は停滞すると予想される。ヒズボラがイスラエル国内の標的を攻撃するきっかけとなったレバノン侵攻は、イスラエルの非常事態を新たなレベルに引き上げる目的を完璧に果たした。このレベルで、こうした事態は自然に収束に向かうと予想される。一方、トランプは、彼が少女と関係を持っていたことを示す何千ページにも及ぶ詳細な情報について、アメリカ・メディア報道を逸らすのに成功したようだ。こうした情報は、本来なら、彼の支持基盤に影響を与えるはずだった。

 両者ともメディア報道を支配する必要に迫られており、ジャーナリストを殺害し、殺害されたジャーナリストはヒズボラのために働いており、報道機関を隠れ蓑にしていたと他メディアに伝えるのは、ドナルド・トランプの嘘の手引書そのものだ。イランで起きていることについてトランプが毎時のように嘘をついているため、彼の口から出ることをジャーナリストの大多数が事実としてそのまま繰り返す限り、事実を報道したことで標的にされたと文句を言うことはできない。これが戦争の本質だ。我々が難しい質問をせず、トランプとネタニヤフの発言や主張が虚偽だと報道しなければ、標的にされることを恐れて虚偽報道に同調するジャーナリストに対して、どれほど権力を行使できると彼らが考えているか容易に理解できる。文字通り。

 例えば、米軍の兵器損失は全くの作り話だ。トランプによれば、軍艦は整備不良で運用不能になり、戦闘機は味方の誤射で次々墜落しているという。ハリウッド映画の脚本のようなもので、多くのジャーナリストが日々彼の創作を手伝っているのだ。しかし、事実をありのままに報道するアメリカ人ジャーナリストは一人もいない。ホルムズ海峡はイランに占領され、アメリカにはミサイルがほとんど残っておらず、二隻の空母は攻撃を受けて辛うじて帰還している。原油価格は高騰し、イランとロシアは戦争に莫大な資金を投入できるようになった。そしてイランは、以前よりも強く、豊かに、大胆な新たな核保有国として台頭した。トランプとイスラエルの大失敗に拍車をかけるように、アメリカは地域における影響力を失い、間もなく石油収入も失うことになるだろう。戦争の一週間前に、イスラエルがイランと行ういかなる戦争においても偽ニュースが大きな役割を果たすと私は書いた。特に地上侵攻が実行され、アメリカ兵の死者数についてトランプ大統領が嘘をつかざるを得なくなった場合、更に多くのジャーナリストが殺害されると予想される。私が予測しているのは、カメラのために、二度目の侵攻が、どこかで仕組まれ、それが「配布用」映像としてジャーナリストに提供される一方、実際の戦闘は記録的犠牲者を出しながら激化していくことだ。リアリティ番組「アプレンティス(見習い)」でのトランプ大統領の経験と、イスラエルの既に驚くべき映像操作の実績が実証的役割を果たし、レバノン・ジャーナリスト殺害は、ジャーナリストには何でも可能だと彼らを確信させるだけだろう。

記事原文のurl:https://strategic-culture.su/news/2026/03/30/can-we-please-stop-calling-israel-only-democracy-in-middle-east-now/

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 今朝の孫崎享氏メルマガ題名
トランプ政権のイラン戦争対応は、①イスラエルの圧力で戦争継続をする力と⓶イラン戦争に国民が反対し、これが中間選挙に影響を与えトランプ側が敗北する可能性 があり、戦争を止めるという力と言う相反する二つのベクトル。現在民主党支持47.6%、共和党支持41.8%
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No. 2857 ドナルド・トランプとアメリカ帝国の没落?

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