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2026年4月24日 (金)

イラン対アメリカ:戦略的な膠着状態の崩壊



2026年4月22日
Strategic Culture Foundation

 封鎖は世界規模に拡大している。次の標的はマラッカ海峡だ。

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 テヘラン権力の中枢で何が起きているかに関する本格的分析で、知的に遅れたエプスタイン・シンジケートの戯言を考慮に入れるのは到底不可能だ。

 まるで彼らが何か情報の手がかりを持っているかのように。

 (蛮族のヒヒの精神状態を除けば)何も「分裂」しているものはない。もちろん、概念的手法には違いがあり、活発な国民的議論も行われている。だが意思決定レベルにおいては、体制全体が強固に統一されている。

 まず、これは全く新しい体制で、現在移行期にある。意思決定の中核を担うのは、安全保障を中心とした新たな四者委員会だ。すなわち革命防衛隊長官、アフマド・ヴァヒディ、国会議長、ガリバフ、最高国家安全保障会議事務局長、モハマド・ゾルガドル、そして公益会議事務局長、モフセン・レザイーだ。

 この安全保障を重視する要請は、ペゼシュキアン大統領やアラグチ外相を含む「改革派」に代表される、これまでのハイブリッド体制と共存している。

 国家安全保障最高会議の13人のメンバーのうち「改革派」はわずか2人だ。

 そして何より重要なのは、伝統的に革命防衛隊と非常に近い関係にある最高指導者モジュタバ・ハメネイ師の決定権だ。

 こうしたことは、エプスタイン・シンジケートのプロパガンダ担当者や、イラン革命防衛隊がガリバフ、ペゼシュキアン、アラグチを自宅軟禁下に置くために利用する「革命クーデター」という空想をでっち上げる取るに足らないサウジアラビア「専門家」にとってと全く理解不能だ。

 外交面でも軍事面でも、テヘランは繰り返し明確な姿勢を示している。海上封鎖下での海賊帝国との交渉はあり得ない。これは事実上、戦争行為だ。自国船舶が攻撃されている最中の交渉もあり得ない。これは事実上の停戦違反だ。

 アラグチ外相は率直に述べた。つまり海上封鎖解除がなければ交渉も行わないと。

 イランは(強調は筆者による)決してひるまない。どんな手段を使おうとも。世界経済破壊の責任は全て野蛮人にある。  
違法封鎖と「無害通航」の概念

 野蛮なヒヒの交渉「戦略」は認知症と憎悪に満ちており、三つの粗雑な原則に基づいている。最大限の圧力と、際限のない期限と、イラン・インフラを破壊するという絶え間ない大声の脅迫だ。

 イスラマバードで二度目の会談の可能性が高まる中、テヘランは戦略的沈黙を貫いている。テヘランは「野蛮なヒヒ」を徹底的に翻弄した。混乱したトランプは当然大きく譲歩せざるを得なかった。今や彼は新たな期限を設定せず、民間インフラの破壊を脅迫することもない。大きな疑問は、海上封鎖がどうなるのかだ。

 国連総会決議3314の第3条(c)(侵略の定義)は核心を突いている。「他国の軍隊によるある国の港湾または沿岸の封鎖」は侵略行為に該当する。

 従って、これは明白な停戦協定違反だ。

 テヘランがホルムズ海峡通過に関して行っていることは全く別の話だ。

 イランは外国の港を封鎖したり全面的封鎖を宣言したりしていない。だが自国領海を貫く海峡を通過する敵対的船舶に対しては通行料を徴収している。

 それは帝国主義超大国による一方的かつ違法な武装電撃戦への対応として、自己防衛権の観点から完全に合法だ。

 更に、1958年の領海及び接続水域に関するジュネーブ条約と自国の国内法(1993年のイラン・イスラム共和国海洋区域法)に基づき「無害通航権」はイランの安全保障を脅かす船舶には適用されないことをイランは常に強調してきた。

 ホルムズ海峡はまさに戦略的要衝と言える。イラン領海を通過しているのだから、テヘランに非侵略的船舶の航行を規制する主権的権利があるのは当然だ。

 もちろん、混沌と嘘き略奪と海賊行為の帝国は、合法性など一切気にかけない。既にイランやロシアや、もちろん中国、そして遅かれ早かれグローバル・サウスの国々にも課せられる事実上の世界規模の海上封鎖を行っているのだ。
 
世界経済を破壊する、アメリカによる封鎖

 対イラン戦争と今回の海上封鎖は、世界経済に対する容赦ない攻撃だ。世界のエネルギー供給は、僅か二ヶ月足らずで既に驚異的な60%まで減少している。今後起こりうる惨事は、ジェット燃料不足によるロックダウンや無数の便の運航停止から、肥料不足による来夏の食糧不足、食糧暴動の可能性、更には食糧配給のための中央銀行デジタル通貨(CBDC)導入の可能性まで、あらゆるものに及ぶ。

 ロッキー・ホラー・ショーは刻一刻騒々しくなっている。タンカーは文字通りホルムズ海峡航行を停止し、更に海賊帝国が、イランの様々な船舶に5インチ艦砲を発射している。湾岸タンカーの商業保険料は僅か1週間で400%も上昇した。

 現状で、恒久的海上封鎖をテヘランが決して受け入れないのは明らかだ。従って報復措置は必ず行われる。今後何が起ころうとも、ブレント原油価格は1バレル120ドルを超えるのは確実だ。ジェット燃料供給は来週末までに大幅に逼迫する。ディーゼルとガソリンの価格も二週間以内にそれに続く。

 世界のエネルギー市場が急停止する様子を我々はリアルタイムで目の当たりにしている。停戦協定の一環としてホルムズ海峡の封鎖をイランが緩和しようとした矢先、蛮族が海上封鎖を開始したのだ。

 つまり実際に世界経済を破壊しようとしているのは蛮族で、AIの需要、ジェット燃料、ディーゼル燃料、海運など、あらゆるものが麻痺した石油の津波で深刻な影響を受けている。

 当面の解決策は、バブ・エル・マンデブ海峡を経由する航路への変更だ。この海峡は世界の貿易量の12%、世界の石油取引量の10%を担っており、スエズ運河を介してアジア、アフリカ、ヨーロッパを結ぶ唯一の航路になっている。

 イエメンのアンサール・アッラーがバブ・エル・マンデブ海峡を封鎖した場合、残された唯一の選択肢は喜望峰経由になる。そうなると海上での移動時間が最大二週間も長くなり、更に輸送費用も急騰する。

 主要海上航路は全て限界に達している。蛮族の海上封鎖は既にインド太平洋軍の管轄区域にまで及んでいる。そして、このハリウッド映画のような作戦をもってしても、イラン輸出を遮断するには不十分だ。蛮族は、イラクから出航するタンカーを含む、あらゆる覆面艦隊タンカーを追撃し、更にマレーシアと中国に対し、より厳しい制裁を課さなければならないだろう。

 現状北京は沈黙を守っている。ホルムズ海峡の開放を求める当たり障りのない呼びかけ以外、公式な立場の表明はない。だが遅かれ早かれ、中国は沈黙を破り、戦いに身を投じざるを得なくなるかもしれない。例えば西アジアに機動部隊を派遣するといった形で。

 ベネズエラ。イラン。封鎖は世界規模に拡大。次の標的はマラッカ海峡だ。

 この戦略的膠着状態が長く続くはずがない。蛮族の戦略は、戦前の現状維持、つまりイランを最大限の圧力による経済制裁下に置き、更に戦争再開の脅威を常に存在させることに尽きる。

 改めて強調するが、テヘランはワシントンに壊滅的な戦略的敗北を与えつつ、あらゆる困難を乗り越え、一貫して戦争の完全終結を要求してきた。現状の膠着状態ではなく、完全終結を求めている。

 47年間にわたる壊滅的な制裁と代償として支払った多大な犠牲を経て、主権的抵抗勢力がいかに帝国に立ち向かっているのかを全世界がリアルタイムで目撃している。

 極めて脆弱な停戦は維持できない。封鎖を破る蛮族の動きはほぼ避けられない。イラン船拿捕が一度でも多ければ、そうなる。標的リストは既に発表されている。ホルムズ海峡を迂回するサウジアラビアのヤンブー・パイプライン、UAEのフジャイラ・ターミナルとバブ・エル・マンデブ海峡閉鎖だ。世界の石油供給量の32%以上が瞬時に失われることになる。

 そして、その責任を負うのは海賊帝国だ。

記事原文のurl:https://strategic-culture.su/news/2026/04/22/iran-u-s-the-strategic-limbo-breakdown/

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