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2026年4月18日 (土)

戦争の根本原因:ロシアとイラン、二つのシナリオ、アメリカにとっては同じ選択



2026年4月10日
論説
Strategic Culture Foundation

 並外れた勇気と力でイランは侵略者を封じ込めることに成功した。

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 ウクライナ紛争であれ、ペルシャ湾紛争であれ、外交を成功させるためには、ワシントンは戦争の根本原因に正面から向き合う必要がある。

 究極的に、それは、自らの帝国主義的行為が紛争の原因であることをアメリカが認識することを意味する。また、他国に対し、不当な意思を押し付ける権威や軍事的優位性をもはや持たない事実をアメリカの支配者連中が受け入れることも意味する。

 今週末、アメリカ・イラン代表団による協議がイスラマバードで開始され、中東で40日間続く戦争の終結を目指す予定だ。今週発効した部分的停戦は、レバノンで虐殺行為を繰り返すイスラエルの違反行為によって既に危機に瀕している。違反行為の責任の一端はアメリカにもあるとイランは非難しており、その結果、テヘランは再びホルムズ海峡を世界の石油輸送に対して閉鎖した。

 パキスタンでの交渉は、和平合意を見出すための二週間の停戦を基盤としているはずだった。だがアメリカ・イスラエルによる重大な停戦違反で、この不安定な外交が今後どれほど進展するか疑わしい。ペルシャ湾を挟んだアメリカ・イスラエル施設、特に石油・ガス施設に対する軍事攻撃を再開する用意があるとイランは警告している。戦略的に重要な航路をイランが開放しなければ戦争を継続するとドナルド・トランプ大統領も恫喝している。

 トランプは何も要求できる立場にない。支持率の急落、支持者層の反発、エプスタイン小児性愛スキャンダルの余波など、国内の政治危機に彼は悩まされている。更に、無謀な戦争行為による経済的反発も高まっている。軍事面では、アメリカは300億ドルもの費用をかけて膨大な兵器を消費し、イランとの戦争を継続するための弾薬が枯渇してしまった。しかも、これら全てが戦略的利益を全くもたらさなかったのだ。半世紀前のベトナム戦争での敗北以来、アメリカの国際的イメージがこれほど傷ついたことはない。

 疑う余地のない事実は、イランがホルムズ海峡の支配権を維持していることだ。ホルムズ海峡は世界の石油や他の石油化学製品輸送量の20~30%が通過する航路だ。これはイランの切り札で、イランがこれを保持している事実こそが軍事衝突で実際どちらが勝利したのかを明確に示している。戦争に勝利したとトランプが自慢するのは空虚な主張で、彼を一層滑稽に見せるだけだ。

 2月28日にトランプ大統領が戦争を開始した際、彼は政権交代から無条件降伏まで、あらゆる類の強権的要求を突きつけていた。その後、イランが停戦を懇願したと主張したのは滑稽極まりない。戦争が世界経済とアメリカのオイル・ダラー体制に与えた壊滅的影響により、トランプ大統領は紛争からの撤退を必死に模索せざるを得なかったのだ。

 寛大にもイランは停戦に同意したが、一定条件を付けた。その条件には、アメリカによる地域侵略や軍事駐留の恒久的停止やイランがホルムズ海峡の支配権を維持することなどが含まれており、これにより、ワシントンとその代理勢力イスラエルと湾岸アラブ諸国によって引き起こされた破壊に対する金銭的賠償の仕組みが構築されることになる。

 イランに対する数々の戦争犯罪や大量虐殺の脅迫を含むトランプの犯罪的な無謀な行動は歴史的転換点をもたらした。イランは中東におけるアメリカの帝国主義的地位を崩壊させ、もはや後戻りすることはない。1979年のイラン革命以来、約50年、アメリカと地域の代理勢力は戦争、暗殺、経済テロや破壊工作でイランを打倒しようと試みてきた。だが、この政策は、過去40日間のイランの驚異的自衛と抵抗によって今や完全に粉砕された。

 イラン国民は条件を提示した。アメリカと代理勢力は侵略を永久に停止しなければならない。今後、アメリカがイランを脅迫で包囲し続けることは許されない。ワシントンが応じなければ、イランはアメリカの帝国主義的利益に対する切り札を、今度は断固たる決意で再び使うだろう。かつてウクライナ傀儡大統領ゼレンスキーを「切り札がない」とトランプは非難した。その言葉がホワイトハウスの傲慢な大口叩きに見事跳ね返ったのだ。

 だが、そしてこれが本質的難問なのだが、アメリカ帝国が自力で軌道修正できるかどうかは疑わしい。従って、現在の停戦が維持され、外交が成功する可能性は低い。平和と外交が成功するためには、アメリカの侵略行為が完全に終結し、ひいてはアメリカ帝国主義的行為自体が終焉を迎える必要がある。帝国は、自らの意思で、あるいは要請に応じて撤退することはない。

 これはウクライナにおける状況と全く同じだ。過去12ヶ月間、4年半に及ぶこの紛争の平和的解決を模索するとトランプ大統領は大々的に語ってきたが、何ら有効な成果は得られていない。紛争が長引いているのは、主要当事者のアメリカが、代理戦争を引き起こした責任を真正面から受け止めようとしないためだ。ワシントンは、問題をヨーロッパ属国や腐敗したキーウ政権に押し付けようとしてきた。

 ウクライナ戦争を終結させるには、紛争の根本原因を解消するための真の合意が必要だとロシアは繰り返し警告してきた。根本原因とは、アメリカとNATOの代理勢力が、数十年にわたり、ロシアに戦略的敗北をさせ、政権交代を強要するために推進してきた侵略政策だ。平和を実現するには、アメリカとNATO属国諸国はロシアの主権を尊重し、全ての国のための集団安全保障体制について交渉しなければならない。

 これはイランがペルシャ湾に関して主張していることと同じだ。侵略行為をやめ、この地域から軍隊を撤退させ、国際法と基本的な人間道徳の下で、完全な権利を享受するに値する主権国家として我々を尊重して扱いなさい。

 ロシアとイランが要求していることは、平和な国際秩序実現のために全く合理的かつ論理的なものだ。問題は、アメリカと、その代理勢力が合理的でなく、本当の平和に関心がないことだ。本当の平和は、帝国主義的イデオロギーや行動とは相容れない。

 イランは並外れた勇気と力で侵略者を封じ込めることに成功した。交渉によって帝国をしばらくの間抑え込めるかもしれない。だが究極的には、大量虐殺を行う帝国が理解できる唯一の言語は敗北だ。

記事原文のurl:https://strategic-culture.su/news/2026/04/10/root-causes-of-war-russia-iran-two-scenarios-same-choice-for-us/

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 東京新聞 朝刊 特報面  
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