誰もイスラエルに「執着」しているわけではない。とてつもなくひどい国なだけだ。

イスラエルを批判する人々を「取るに足らない小さな国に執着している」と非難する人々が、同時に、イスラエルは不可欠な同盟国で、その権益は欧米文明の権益と密接に結びついていると、必死になって主張するのに気づいたことはおありだろうか?
ケイトリン・ジョンストン
2026年4月12日
ティム・フォーリーによる英文記事朗読を聞く。
アメリカとイスラエルによる対イラン戦争への批判や、この攻撃での領空使用拒否を理由に、「反イスラエル的な執着」だとイスラエルのギデオン・サール外相がスペインを非難した。これに対し、ガザ地区におけるいわゆる「停戦」の監視調整センター参加からスペインを排除してイスラエルは応じた。
最近、イスラエルと擁護者連中から「執着」という話題をよく耳にするようになった。ユダヤ系ニュース配信団体「Jewish News Syndicate」の最近記事は「なぜメディアは暴力的なイスラエル人に執着するのか?」という見出しで、欧米メディアは「パレスチナのテロから注意をそらすため」に「イスラエル人を中傷する」のが好きだと主張している。先日、右派評論家のMeghan Murphyが、Tablet Magazineの編集者Jacob Siegelと現代社会の「最近のイスラエルに対する異常な執着」について奇妙な会話をした。まるでつい最近になって突然、皆が正当な理由もなく、このジェノサイドを犯すアパルトヘイト国家に執着し始めたかのような口調で彼女は語っていた。
Why have so many people suddenly developed an unhinged obsession with Israel?
— The Same Drugs (@thesamedrugs_) April 9, 2026
Listen to @MeghanEMurphy's full conversation with @Jacob__Siegel now on the podcast: https://t.co/eX0hhCbWnw pic.twitter.com/KRB4HiMZk4
私の理解では、彼女の主張は、イスラエルは他の小国と何ら変わらないごく普通の小国で、イスラエルだけ特別視するのは、ユダヤ人を差別する不穏な意図を示唆しているというものだ。
だが、イスラエル批判者を「取るに足らない小さな国に執着している」と非難する人々が、同時に、イスラエルは不可欠な同盟国で、その権益は欧米文明の権益と密接に結びついていると必死になって主張するのに気づいたことはおありだろうか?
イスラエルが批判されると、彼らはイスラエルを特別な注目に値しない国として位置づけようとする。一方、イスラエルとの同盟や軍事援助が批判されると、彼らは、イスラエルを我々のあらゆる資源とエネルギーを注ぐに値する国として位置づけようとする。イスラエルの悪行がニュース見出しになると、ニュージャージー州ほどの小さな国が、たまたま住民がユダヤ人だという理由だけで、全世界から執拗な憎悪の標的にされているにもかかわらず、自国のことに専念しようとしているだけだと擁護者連中はイスラエルを位置づけようとする。なぜ自分たちの税金や軍事資源を西アジアのあの小さな国に費やす必要があるのかと人々が疑問を呈すると、議論は突然正反対の方向へ転換する。イスラエルは極めて重要で、欧米の繁栄にとって絶対不可欠な存在なのだ、と。
イスラエルは中東における重要な同盟国だと主張できるし、 あるいは、イスラエルの犯罪にばかり注目し、他国の人権侵害に目を向けないのは差別的だと主張することもできる。だが両方が真実だと主張することはできない。二つは矛盾しているからだ。イスラエルは(A)我々の社会の運命に深く関わり、非常に重要な存在で、しかも(B)取るに足らない存在で、特別な注目に値しない存在だということはあり得ない。AかB、どちらかだ。特別扱いを受けるに値すると同時に、特別扱いを受けるに値しないということはあり得ない。
Israel bars Spanish officials from U.S.-backed Gaza coordination hub, citing 'anti-Israel obsession'https://t.co/UZc2d745MK
— Haaretz.com (@haaretzcom) April 10, 2026
実際、世界の誰でもイスラエルに注目する権利を持っている。特に今は、イランとの停戦協定を妨害するイスラエルの行動が世界的燃料危機を引き起こす恐れがあるのだからなおさらだ。世界的燃料危機を引き起こしておいて、宗教上の理由で特別酷い扱いをされているかのような、あわれっぽい態度をとることは許されない。
だが実際は、イスラエルは欧米諸国の権力構造と非常に密接に結びついているからこそ、常に欧米諸国から批判的注目を浴びてきたのだ。イスラエルによるガザでの虐殺は、我々の虐殺であり、イスラエルの人権侵害は我々の人権侵害だ。イスラエルの戦争は、我々に直接影響を与える。我々の社会全体から言論の自由を根絶しようとするイスラエル・ロビイストによる強硬な動きは我々の権利を奪い去っている。
イスラエルは我々の関心事で、これまでも常にそうだった。イスラエルの犯罪行為や、それら犯罪における欧米諸国政府の共謀を指摘するのは当然のことだ。
イスラエル支持者連中は私にこう言う。「ああ、だがどうしてエジプトの人権侵害を批判しないんだ? どうしてイランの人権侵害について毎日ツイートしないんだ? 中東のこの特定の国に何か特別な関心事でもあるのか? 恐らく、あんたはユダヤ人が嫌いなだけだ。」
The crank right and woke left have so much in common. They bash Churchill, hate Trump and are feverishly obsessed with Israel. Two cheeks of the same arse, says Brendan O’Neillhttps://t.co/dTgY2rUlmw
— spiked (@spikedonline) April 11, 2026
だが私がエジプトやイランよりイスラエルを批判する理由は宗教とは全く無関係だ。エジプトの侵略行為は私に直接影響を与えるような重大な戦争を引き起こしているわけではない。イランを批判することが私の国で違法にされようとしているわけでもない。我が国の政府は、特にこの国のために、戦争や虐殺を物的・外交的に支援し、国の情報権益を守るために私の言論の自由を侵害している。この特定の国で、どの宗教や民族がたまたま優遇されているかに関わらず、このことは当てはまるはずだ。
私はイスラエルに「執着」しているわけではない。毎日この恐ろしいアパルトヘイト国家について語って楽しんでいるように見えるだろうか? コメントでしょっちゅうナチス呼ばわりされるのが楽しそうに見えるだろうか?
イスラエルを完全に無視できたらどんなにいいだろう。私に選択権があるなら、そうしたい。だが我が国の社会がイスラエルの人権侵害に深く関与しており、その人権侵害が私の社会に直接影響を与えているので、私にはイスラエルの不正行為を非難する義務がある。そして、それは他の全ての西洋人にも当てはまる。
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画像はIDF/Wikimedia Commonsより(パブリックドメイン)
記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2026/04/12/nobodys-obsessed-with-israel-its-just-a-uniquely-horrible-country/
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下記はCNN記事。
合衆国憲法修正第25条の発動でトランプ氏の解任求める声、超党派で突如高まる『耕助のブログ』、ジェフリー・サックス教授の正論を翻訳してくださっている。トランプとネタニヤフを「阿呆」やら「狂っている」やら適切な表現を教授はしている。
No. 2869 神を演じる二人の狂人投稿日時: 2026年4月13日
Two Madmen Play God
by Jeffrey D. Sachs
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