我々は暴君を恐れるべきではない。暴君こそ我々を恐れるべきだ。

我々の社会では、誰も見ていない隙に精神病質者を氷の上から突き落とすようなことはしない。我々の社会は、彼らが世界を支配するのを許している。
ケイトリン・ジョンストン
2026年4月19日
ティム・フォーリーによる英文記事朗読を聞く。
ある島に1000人暮らしていて、そのうちの一人が他の全員の生活を惨めにし始めたら、島に暮らす人はすぐ999人になってしまうはずだ。
少数のオリガルヒや帝国支配者が人類で満ちた世界丸ごとを意のままに操れるのは、なんとも奇妙な話だ。
つまり、今、ワシントンとテルアビブにいる数人の社会病質者が、無謀な対イラン戦争で世界経済を崩壊させないよう我々全員祈っているのだ。我々の数は圧倒的に多く、彼らはほんの少数だ。それなのに、「ああ、この数ヶ月間、食料を買う余裕があるといいな。あのオレンジ色の男がしばらくの間、まともで正常な行動をとって、家族が食べられるようになればいいのにな」と全員嘆いている。
彼らはオリンポス山に鎮座し天上から我々の運命を全能支配する神々ではない。彼らは我々と同じ大地を歩く、ごく普通の肉体を持つ普通の人間だ。彼らにも柔らかい皮膚と内臓がある。呼吸を続けるためには頭が首にしっかりと付いていなければならない。
それなのに、彼らは同じ惑星に住む人々を恐怖に陥れることを許されている。
イヌイット族の精神病質問題に対する見解に関するサイエンティフィック・アメリカンに掲載された引用を私は思い出した。
「1976年の研究で、当時ハーバード大学に在籍していた人類学者ジェーン・M・マーフィーが、ベーリング海峡付近に住むユピック語を話すイヌイット集団が『嘘を繰り返し、騙し、物を盗み、多くの女性を性的に搾取する男、つまり叱責に耳を貸さず、常に長老たちのところへ連れて行かれて罰を受けるような男』を指す単語(Kunlangeta クンランゲタ)を持っているのを発見した。集団はクンランゲタに対して、通常どのような処置をするのかと、マーフィーがあるイヌイットに尋ねたところ『誰も見ていない隙に、誰かが彼を氷の上から突き落とすに違いない。』と彼は答えた。」我々の社会では、誰も見ていない隙に、精神病質者を氷の上から突き落とすようなことはしない。我々の社会は、彼らが世界を支配するのを許している。
頂点に立つためなら手段を選ばない連中を優遇し、頂点に立った後も連中を守る体制を我々は構築してきた。最も富を築くのは、競争相手を徹底的に叩き潰し、労働者階級を最も容赦なく搾取する連中だ。公職に選出されるのは、どれほど卑劣な手段を用いようと、富裕層や権力者の利益を守ることに同意する連中だ。軍や諜報機関の幹部に昇進するのは、血に飢えた帝国に揺るぎない忠誠心を示す連中だ。
これらの体制は、人々を自らの行動の当然の結果から守る。金持ちなら、生き残るために同族と仲良くする必要はない。必要なサービスは何でも買えるし、十分な金さえ払えば、サービスを提供する人々をゴミのように扱える。公職に選出されれば、生き残るために有権者の利益を追求する必要はない。好きなだけひどいことをしても、警備会社に守ってもらえば良い。
これは自然の摂理に反する行為だ。金持ちや権力者連中が、我々に対して好き勝手に振る舞い、責任を問われないようなことがあってはならない。彼らは圧倒的に少数派だ。彼らが持っているものは全て我々のおかげだ。
連中の富は労働者と消費者に依存している。連中の権力は、政府や法律に関するでっち上げの規則を、あたかも現実のものであるかのように扱う我々全員の合意にかかっている。連中の命は、我々が大勢で彼らに反旗を翻したり、彼らをバラバラに引き裂いたりしないという我々全員の合意にかかっている。
我々はいつでも革命的変化を起こせる。既に必要な人数は揃っている。必要なのは意志だけだ。
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画像はAdobe Stockより。
記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2026/04/19/we-should-not-fear-the-tyrants-the-tyrants-should-fear-us/
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東京新聞 夕刊 一面
対イラン「停戦延長」
米大統領 期限示さず、封鎖継続
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