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2026年3月 2日 (月)

イランが米軍兵士を殺害した場合、責任はもっぱらアメリカとイスラエルに帰せられる



今後の紛争で米軍兵士が死亡した場合、彼らを殺したのはワシントンとテルアビブだ。

ケイトリン・ジョンストン
2026年2月27日

 ティム・フォーリーによる英文記事朗読を聞く。

 アメリカ人の戦争意欲を高めるため、イスラエルがイランを挑発して同地域の米軍基地を攻撃させることをホワイトハウス当局者は望んでいると報じられている。

 Politicoは下記の通り報じている。  
進行中の協議に詳しい二人によれば、ドナルド・トランプ大統領の上級顧問らは、アメリカがイラン攻撃を開始する前にイスラエルがイランを攻撃するのを望んでいるという。
 
「イスラエルによる攻撃はイランの報復を誘発し、アメリカによる攻撃への有権者の支持を集めるのに役立つと、トランプ政権の当局者らは非公式に主張している。」
 
「これは政治的な計算だ。アメリカや同盟国が先に攻撃されれば、より多くのアメリカ人がイランとの戦争を受け入れるだろうという計算だ。最近の世論調査では、アメリカ人、特に共和党支持者はイラン政権転覆を支持しているものの、そのためにアメリカ人の犠牲を払うリスクを冒すことは望んでいない。つまりトランプ陣営は、イランの核開発計画といった他の正当化理由に加えて、攻撃がどのように行われるかという世論も考慮している。」
 「イスラエルが単独で先に行動し、イランが報復し、我々が行動を起こす理由がもっとあれば政治的にずっとやりやすいという考えが政権内外にある」と匿名ホワイトハウス関係者がポリティコに語った。


 つまり、この報道によれば、計画はイスラエルに戦争を開始させ、イスラエルと地域の米軍施設に対するイランの攻撃的反応を引き出し、その後、メディアがアメリカの放送電波を殺害された米兵写真で飽和させ、アメリカ人が中東での新たな戦争を支持するようにするのだという。

 国内で戦争支持を高める計画としては、おそらくうまくいくだろう。イスラエルは喜んで新たな戦争を始めるだろう。アメリカ・メディアは喜んでアメリカの報復を支持する。そして多くのアメリカ人は神のご加護を願うばかりだが愚かにもそれを鵜呑みにするだろう。

 9.11以降、アメリカ国民がいかに簡単に説得され、米軍の軍事作戦に同意させられるかを我々は皆目の当たりにしてきた。手順はお馴染みだ。アメリカ人が殺され、帝国プロパガンダ機関がハイパードライブ状態に入り、ワシントンの最も卑劣な沼の怪物連中が考え出したあらゆる戦争計画と国内監視計画が猛スピードで推進されるのだ。

 既にマルコ・ルビオ国務長官は、この物語推進の土台を築いており、水曜日の記者会見で文字通り「彼らがいかに我が国の軍事基地に近づいているかご覧願いたい」というミームを披露した。

 「イランは膨大な数の弾道ミサイルを保有しており、特に短距離弾道ミサイルは米国、この地域の米国基地、そしてこの地域の同盟諸国、そしてUAE、カタール、バーレーンにある全ての米国基地を脅かしている」とルビオは述べた。「また、彼らは船舶を脅かし、米海軍を脅かそうとする海軍資産も保有している。だから私は皆様にこのことを理解して頂きたいのだ。彼らは核開発計画だけでなく、彼らがそうしたfければ、アメリカとアメリカ国民の攻撃のみを目的に設計された通常兵器を保有している。」


 彼らは既にこの件に関してアメリカ国民に露骨な嘘をついている。我々が最近論じた、スティーブ・ウィトコフによるイランが核爆弾製造に必要な物質を「おそらく1週間以内に」入手するという主張や、ニューヨーク・ポストがイランが女性抗議行動参加者の生殖器を切除したという証拠のない残虐行為プロパガンダを掲載したことなどのプロパガンダ言説に加え、火曜日の一般教書演説で、イランは核兵器を開発しないとは決して言わないとトランプ大統領は虚偽主張をした。

 「我々は彼らと交渉中だ。彼らは合意を望んでいるが『我々は決して核兵器を持たない』という秘密の言葉は聞いていない」とトランプ大統領は議会演説で述べた。

 Antiwarのデイブ・デキャンプが指摘している通り、これまでずっと核兵器を開発しないとイランは明言しており、トランプ大統領の演説当日にも文字通りそれを繰り返した。イランのアッバス・アラグチ外相が火曜日にツイートし「我々の根本的信念は極めて明確だ。イランはいかなる状況下でも核兵器を開発することはない」と述べた。

 イランが核兵器開発の意図はないと主張しているのを信じるかどうかは別として、トランプとそのスピーチライター連中が、イランが「我々は決して核兵器を持たない」という言葉を言うのを拒否し、アメリカ国民に厚かましく嘘をついているのは議論の余地ない事実だ。


 彼らがこれほど重大な事柄に露骨に嘘をつくということは、彼らは何についても嘘をつくということで、彼らがイランとその活動について語る内容は何も信用できない。

 デキャンプが説明しているように、トランプは同じ演説中で他にも証拠のない主張をしている。  
「トランプ大統領は、イランが『まもなくアメリカ合衆国に到達できるミサイルの開発に取り組んでいる』とも述べたが、これは何の証拠もない主張で、最近の抗議活動で3万2000人が死亡したという主張を繰り返したが、これは実際の情報源がなく誇張された数字で、イラン政府が認めている3317人を遙かに上回っている。」
 だから、はっきりさせておこう。もし米兵がイランのミサイルで命を落としたとしても、責任はアメリカとイスラエルだけにある。もしイスラエル人がイラン・ミサイルで命を落としたとしても、その責任はアメリカとイスラエルだけにある。イランにではない。

 イランは米軍基地を包囲したわけではない。オバマ政権との核合意を破棄したわけでもない。アメリカが攻撃を計画しない限り、目にすることのないほどの量の米軍兵器をこの地域に大量投入しているわけでもない。アメリカこそがこれらのことを実行したのだ。

 昨年6月にイランのエネルギー・インフラを爆撃したのはアメリカだ。暴力的反乱を扇動する狙いでイラン経済を意図的に破壊したことを公然と認めているのもアメリカだ。またイラン国内の不安を助長するため、全米民主主義基金(NED)がイランにスターリンク端末を密輸したのもアメリカだ。

 もし外国政府がアメリカに対して、このような行為をしたとすれば、アメリカはとっくの昔に地球上から、それらを一掃していたはずだ。イスラエルとアメリカによる極めて攻撃的挑発行為の中、イランは超人的忍耐力を示してきた。もしテヘランが自制策はもはや維持できないと判断し、存続の危機から自国を守るため反撃に出ざるを得なくなった場合、その責任はイランに帰せられるのではなく、もっぱらアメリカとイスラエルに帰せられる。

 今後の紛争で米軍兵士が死亡した場合、彼らを殺したのはワシントンとテルアビブだ。

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 画像はAdobe Stockより。

記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2026/02/27/if-iran-kills-us-troops-the-blame-rests-solely-on-the-us-and-israel/

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 東京新聞 朝刊 二面  
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