戦争ゲームか、それとも本格的戦争か? イラン攻撃はまさに狂気の沙汰

マーティン・ジェイ
2026年2月28日
Strategic Culture Foundation
どうやらイスラエルは戦争を開始したようだがアメリカはまだそれに賛同していないようだ。
❗️Telegram
お問い合わせ: info@strategic-culture.su
警告は発せられていたが大半の人はそれを無視した。トランプが軍事的脅威を交渉の道具としてはったりで使っていると考えたのだ。外交的才覚がほとんどない、あるいは全くないいじめっ子の典型だ。筆者を含め、評論家界隈のほとんど全員、アメリカとイスラエルにとって不利な状況が数多く重なり、両国が良い方向に進むことが確実ではない中、イランとの戦争を始めるほどトランプが愚かだとは本気で信じられなかった。だが、アラステア・クルックがほんの数日前「戦争の勢い」を警告した先見の明ある言葉は、今後何年も記憶に残るだろう。一度も戦争を経験したことのない弱々しい中年男連中のマッチョイズム、自慢げな態度や嘆かわしいほどの不安感。彼らは教育を受けていない若者を屠殺場の子羊として利用しながら、自らの政治的な思惑を推進しようと決意していたが、ついに理性がそれを覆したのだ。
もちろんアメリカがイランと行っていた、いわゆる和平交渉は偽りで、今回の攻撃はその証拠だ。イスラエルによる最初の攻撃は卑劣で忌まわしい学校爆撃で、50人以上の児童が死亡したという、イスラエルの典型的な行動で、ネタニヤフ首相が我慢の限界を迎えて、見世物を早く始めたかった結果だったのかもしれない。またイランが即座に反撃し、地域全体の米軍基地に容赦なく攻撃するかどうかを試す、ある種の試金石だったのかもしれない。だが今回の攻撃が恥ずべき挑発行為であるのと同様、西側諸国メディアがこの出来事を正しく報じようとしない姿勢は恥ずべきものだ。おそらく、イランが西側諸国を核兵器で攻撃しようとしていると滑稽にも主張したトランプ大統領自身の一般教書演説が、この極端なパロディの基盤を作ったのだ。
イスラエル以外誰もこの戦争を望んでいない。西側諸国では誰もこの構想を支持しておらず、トランプは孤立している。だが土曜のイランの反応を見守る中、何時間経過してもアメリカの追撃は見られない。我々が経験しているのは、アメリカによる後続攻撃を正当化するためのプロパガンダ作戦の一環として利用される可能性がある偽小規模戦争のようだ。西側諸国の新聞で目にする記事のほとんどは「イランは数週間以内に核爆弾を製造する」という30年にわたる物語に基づく組織的かつ長期にわたる嘘の洗礼であり、それと対照的に、メディアは正確に報道すると信じるべきではない。
土曜朝、アメリカが目を覚ました時、攻撃について知っていたのか、あるいは実際承認したのかと記者団に問われるのはトランプ自身だ。この引っ掛け質問は、彼自身もうまく答えられないだろうが、彼が眠っている間に起きたことの手がかりを与えてくれるかもしれない。だがイスラエルによる学校攻撃について彼は知らなかったのだと世間知らずのアメリカ国民は信じるかもしれない。とりわけ彼が金曜夜、自身のソーシャルメディアで、アメリカ国民に死傷者が出ると警告する演説を投稿したことを考えれば、世界は彼の発言を鵜呑みにはするまい。
本当に興味深いのは、イスラエルとアメリカの対応が膠着状態にあることだ。これは、トランプが昨年6月とは全く違うスタイルのイランとの関係を望んでいることを示しているのかもしれない。昨年6月のイラン攻撃は12日間以上続いた激しい攻撃で、最終的にイスラエルとアメリカ双方の弾薬が枯渇した。同様パターンをたどるイランとの新たな戦争は、一週間程度で膠着状態になるはずだと専門家は指摘している。トランプは、中間選挙まで、あるいはそれ以降も続く、より長期にわたる戦争が有利に働くと考えているのだろうか。そのため、当初イランの切り札と見られていた、遙かにゆっくりとした慎重な戦争は、トランプがイスラエルを満足させながら政権にとどまるための方策になる可能性がある。その目的が一体何なのか明確に理解するのは困難だが、この戦争がアメリカとアメリカ人のためのものだと信じている人はほとんどいないだろう。
ジェフリー・サックス教授はソーシャルメディアでそれをうまくまとめている。「エプスタイン・ファイルに記されている内容が原因かもしれない…脅迫かもしれないし、汚職かもしれない…だだ、これはアメリカの国益とは関係ない。」
上記の三つ全てが当てはまる可能性は十分ある。だがトランプはイスラエルに囚われているように見える。あらゆる民主的過程を軽視し、国際法を無視し、想像を絶するほどの外交無視をしている。トランプ自身もソーシャルメディアでイラン・ミサイルを破壊すると発言しているのに、学校で36人の少女を殺害することに道徳的根拠は一体どこにあるのか? これは我々が知っているトランプではない。ビビがアメリカを完全掌握してしまったのか?
記事原文のurl:https://strategic-culture.su/news/2026/02/28/war-games-or-full-out-war-the-attacks-on-iran-are-just-pure-madness
-----------
宮田律氏の正論
イラク戦争と同様のウソを繰り返す愚劣なアメリカの「イラン攻撃」 ―だから集団的自衛権はやめたほうがいい東京新聞 朝刊 19面
下がらない線量秘策も何もありはしない。耳かき一杯分とりだすのに何年も大騒ぎしているのに。デブリ回収など夢のまた夢。チェルノブィリ原発同様、石棺で覆って見守る以外手は無い。何か対策があるようなふりをして無駄金を浪費する(作業をする東電や下請けに大金が流れ込み続ける)のが原発維持・拡大戦略の肝だ。
都内の4000倍
福島第13号機周辺ルポ
デブリ回収難航 残る「かまぼこ」秘策に?
« 政治万華鏡 | トップページ | アメリカの対イラン侵略戦争―目的実現が不可能な戦争 »
「イラン」カテゴリの記事
- 中国の知恵:変化する世界秩序で必要不可欠なもの(2026.04.19)
- 対イラン戦争:―レバノンでの停戦―ホルムズ海峡再開―協議継続(2026.04.19)
「アメリカ」カテゴリの記事
- 「ノー・キングス」とMAGA:タイタニック号の甲板で繰り広げられる縄張り争い(2026.04.17)
- アメリカが負けて、帝国が崩壊するように願う、他(2026.04.17)
- 南レバノンにおけるイスラエルの策略:「自衛」が征服の様相を呈し始める時(2026.04.15)
- 対イラン戦争:敗者が「条件」を設定する――封鎖を封鎖するという奇妙な考え(2026.04.13)
「アメリカ軍・軍事産業」カテゴリの記事
- 中国の知恵:変化する世界秩序で必要不可欠なもの(2026.04.19)
- 対イラン戦争:―レバノンでの停戦―ホルムズ海峡再開―協議継続(2026.04.19)
「トランプ大統領」カテゴリの記事
- 「ノー・キングス」とMAGA:タイタニック号の甲板で繰り広げられる縄張り争い(2026.04.17)
- アメリカが負けて、帝国が崩壊するように願う、他(2026.04.17)
- 戦争の根本原因:ロシアとイラン、二つのシナリオ、アメリカにとっては同じ選択(2026.04.18)



コメント