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2026年3月26日 (木)

対イラン戦争:尻込みしたトランプ ― 誰が戦争のロビー活動したのか ― エネルギー支配の狙い

2026年3月23日
Moon of Alabama

 土曜日、イランがホルムズ海峡を全ての船舶に開放しない場合、48時間以内にイランの電力網や他のインフラを攻撃するとドナルド・トランプ大統領が脅迫した。  
「今この瞬間から48時間以内に、イランが脅威なしでホルムズ海峡を完全開放しない場合、アメリカ合衆国はイランの様々な発電所を攻撃し破壊する。まず最大の発電所から攻撃する!」と土曜日の東部夏時間午後7時45分頃(グリニッジ標準時23時45分)にソーシャルメディアにトランプ大統領が投稿した。
 これに対し、アメリカの湾岸友好諸国のインフラに対する報復攻撃をイランはちらつかせた。そのような攻撃は壊滅的結果をもたらすだろう。  
イラン国営メディアによると「イランの燃料・エネルギー・インフラが敵に攻撃された場合、以前の警告に従い、アメリカおよび地域の各政権に属する全てのエネルギー・インフラ、情報技術、および海水淡水化施設が標的となる」とイラン軍報道官のエブラヒム・ゾルファカリが述べた。
 月曜早朝、市場は神経質な反応を示した。国債、株式、金はいずれも下落した。

 市場が暴落する恐れがあり、トランプがイランに示した期限の直前になって彼は尻込みした。



 イラン情報筋も認めている通り、イランとの協議は一切行われていないと私は推測している。脅迫を実行に移した場合に生じる壊滅的結果から身を守るため、こうした協議をトランプはでっち上げているのだ。
 五日後、市場が週の取引を終えた後、トランプは再び脅迫を繰り返す可能性が高い。  
たとえ今日和平が実現したとしても、石油・ガス供給の急減から回復するには数ヶ月かかると私は警告していた。石油・ガス市場が正常化するまでにどれくらいの時間がかかるかに関して、エコノミスト誌が、いくつか試算している。

 エネルギー市場にとって最善の最良シナリオでさえ悲惨な結果になるアーカイブ

 たとえドナルド・トランプとイランが明日戦闘停止の合意に達したとしても、市場が正常な状態を取り戻すまでには更に四ヶ月かかる。他の生産者は過去の損失を回復するのに十分な速さでは生産量を増やせない。その結果、今年の世界石油生産計画の約3%が削減されることになる。ラス・ラファンが閉鎖されたままだと、月ごとに、世界は約700万トンのLNGを失う。これは年間供給予測の約2%に相当する。しかも最新攻撃により、フル稼働能力は以前より低くなる。結果的に、カタールが今日から生産を開始したとしても、今年の生産量は需要の4%を下回ることになる。

 石油・ガス取り引き業者は、依然春の奇跡に期待している。世界はそれを祈っている。だがトランプとイラン最高指導者がこの願いを叶えたとしても、石油・ガスの物流は容易には解決するまい。北半球の冬までエネルギー市場は戦争の影響に苦しむことになろう。
 直感で、これらの予測は楽観的だと私は思う。

 イランで無実の人々が投獄されているのに空涙を流しながらアメリカはイラン刑務所を攻撃している。  
イラン刑務所で反体制派とアメリカ人が爆弾の脅威にさらされているアーカイブ
 ウォール・ストリート・ジャーナルの目視調査によると、空爆により政治犯を収容する施設が損傷し、彼らの命が危険にさらされている。

 対イラン戦争がどのように展開したのかに関する背景情報がいくつか出ている。これらがどれほど神話の創造なのか真実なのかを判断するのは困難だ。ともあれ、現在広まっている情報の要点は以下のとおりだ。  
イラン国内での反乱を煽れるはずだとイスラエルは考えていたが、実現しなかった。アーカイブ) ニューヨーク・タイムズ

 イラン神権政治政府に対する国内反乱を煽るイスラエル計画で戦争を迅速に終結させられるとトランプ大統領は期待していたが、これまでのところ期待は粉砕されている。

 開戦から数日以内に、イラン反体制派をモサドが鼓舞し、暴動や他の反乱行為を引き起こし、ひいてはイラン政府崩壊にまで至る可能性があるとモサド長官デビッド・バルネアは述べていた。またバルネアは、1月中旬にワシントンを訪問した際、トランプ政権の高官らにもこの提案を示していた。

 ネタニヤフ首相はこの計画を採用した。アメリカ政府高官やイスラエル情報機関の一部関係者の間では、実現可能性に疑問の声が上がっていたものの、ネタニヤフ首相とトランプ大統領はともに楽観的な見方をしていたようだ。紛争勃発直後にイラン指導者を殺害し、その後政権転覆を促す情報活動を展開すれば、大規模民衆蜂起が起きて、戦争の早期終結につながる可能性があると彼らは考えていたのだ。

 「自分たちの政府を取り戻せ。政府はあなた方のものになる」と開戦当初の演説でトランプはイラン国民に語りかけ、その前に、まず爆撃から身を守るよう促した。

 戦争開始から三週間経過したが、イランで蜂起はまだ起きていない。

 「ごますり連中」内閣の限界を露呈したトランプのイラン戦争推進(アーカイブ) ?ブルームバーグ

 関係者によると、密かにイラン攻撃をトランプ大統領に促していた人物には、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相、メディア王ルパート・マードックと、一部の保守系評論家などがいたという。関係者は非公開会話について話すため匿名を条件に取材に応じた。トランプ大統領にイランへ攻撃を促すため、ニューズ・コーポレーション創設者マードックは何度か連絡を取っていたと両者のやり取りについて説明を受けた人物の一人が述べている。

 一方、トランプ大統領側近の中には、武力紛争の可能性について、より慎重な姿勢を示した者もおり、JD・ヴァンス副大統領、マルコ・ルビオ国務長官、ホワイトハウス首席補佐官のスージー・ワイルズなどが含まれると関係者は述べた。

 それは軽率な考えだと直接彼に告げた者はほとんどいなかった。関係者によると、ワイルズは、大統領が選択肢を理解できるように努め、一方ヴァンスは、高官らに大統領と率直に話し合い、戦争の可能性を話し合うよう促した。攻撃前の非公開会合で、戦争がどのように展開されるのかヴァンスは質問した。
 上記の「ネタニヤフを非難する」記事は全体像を見誤っている。この戦争はアメリカの長期戦略に合致しており、必然的に起きるべきものだった。  
アメリカはあらゆるエネルギー分野で圧倒的優位を確立しつつあるのに、誰もそれに注意を払わない。

 私はこれまで何度も言ってきたが、もう一度言おう。アメリカ合衆国は戦争に負けない。負けるなら戦争をしかけるのを止めるはずだ。アフガニスタン、シリア、イラク、リビア、破綻国家は帝国の失敗ではない。それらは帝国の勝利なのだ。そして帝国は連勝している。

 今、イランを巡り同じ合唱が響き渡っている。左右両派とも主張は全く同じだ。「これは大惨事になる」「アメリカは手を広げ過ぎだ」「イランはアメリカの墓場になる」。同じ意見。同じ無分別さ。100年前の同じ脚本。

 アメリカはまたしても西アジアの悲惨な泥沼に陥っているどころではなく、地球のエネルギー供給を計算された形で支配しつつあるとメドハーストは主張し、シリア、ベネズエラ、ウクライナ、そして今やイランでの戦争は、別々の失策ではなく、単一の目標、すなわちエネルギー完全支配に向けた一連の措置だと主張している。
 エネルギー分野での主導権確保こそワシントンの最大目標かもしれないが、それが実現可能かどうかについては疑問の声が上がっている。  
対イラン戦争が、いかにしてアメリカのエネルギー覇権を幻影に変えつつあるのか―ザ・ナショナル
 化石燃料以外のエネルギー源が台頭し市場に浸透しつつある。化石燃料を独占し、価格をつり上げようとするいかなる試みも、化石燃料以外のエネルギー源の普及を促進し、結果的に自ら失敗を招くことになるだろう。

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2026/03/war-on-iran-48-hours-bombing-deadline-trump-chickens-out.html

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 湾岸諸国から総撤退?
Iran SHOCKS World: U.S. Military FORCED to Withdraw After Base Attacks - Scott Ritter 25:18
 今朝の孫崎享氏メルマガ題名
11月3日米中間選挙で現状、民主党勝利の可能性→トランプの支持基盤を大きく損なう。こうした状況を前に、トランプのフロリダでの邸宅があり、伝統的に共和党が圧倒的に強い地区の下院補欠選挙で、民主党候補が共和党候補を破る。地方選で民主党勝利が全国的に展開

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