NATOのルッテ事務総長がトランプの忠実な子分であることに欧州属国諸国が激怒している本当の理由

2026年3月27日
Strategic Culture Foundation
ヨーロッパの属国諸国には信念も原則もない。
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今週オランダ出身のNATO事務総長マーク・ルッテが、欧州政治家やメディアから激しい非難を浴びた。
このいざこざは、ルッテ事務総長がトランプ大統領の対イラン戦争を支持していることに対する原則的な反対とは全く無関係だ。この対立の根底にあるのは、欧州諸国が優先的に取り組みたいと考えている対ロシアの代理戦争が、この紛争により弱体化するのではないかという懸念だ。
オランダ首相として16年間在任中、柔軟な性格と政治的駆け引きの巧みさから「テフロン・マーク」の異名を持つルッテは、ドナルド・トランプ大統領にあまりに従順すぎると批判を浴びた後、イメージを維持するのに苦労している。
ワシントンの言いなりになることが多いヨーロッパ政治家連中が、自分達の政治家の一人を「トランプ応援団長」と非難するのは、何ごとかを物語っている。
争点になっているのは、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と共にトランプ大統領が介入した対イラン戦争だ。中東情勢を激化させた四週間にわたる紛争を経て、世界は連鎖的影響の拡大に備えている。
トランプによる対イラン違法攻撃を、ごく一部の例外を除き欧州指導者連中が非難しなかったことで卑劣な臆病さを示した。情けないことに、欧州諸国は、イランが法的に認められた自衛と、米軍基地およびイスラエル軍基地へ報復攻撃をしたことを非難した。ペルシャ湾におけるイラン支配海域の封鎖も法的に認められた対応だ。
アメリカとイスラエルによる攻撃の欧州諸国による恥ずべき正当化は、トランプ大統領にとって十分でないようだ。今週、彼はペルシャ湾における米軍作戦を十分支援していないとして、欧州諸国非難を繰り返した。侵略に参加しなかったNATO同盟国をトランプ大統領は「臆病者」と呼んだ。アメリカ大統領の主張は半分正しい。彼らは確かに臆病者だ。国際法を擁護せず、アメリカを非難しなかったのだから。
マーク・ルッテ事務総長は自己卑下に全く遠慮がない。トランプ大統領の対イラン戦争を彼は公然と全面的に支持し、驚くべき皮肉を込めて、アメリカ大統領は「全世界を安全にするためにこれをやっている」と主張した。
以前トランプ大統領を「NATOの父」と称賛していたルッテ事務総長は、更に踏み込み、石油タンカー航行を確保するため、ホルムズ海峡を再開通させるべく欧州同盟諸国が軍隊を派遣すると宣言した。イランは四週間前にホルムズ海峡を封鎖しており、商品価格と世界経済への影響が拡大している。原油価格が1バレル200ドルに達する可能性があり、これはトランプ大統領がイランを攻撃する前の価格のほぼ4倍になると専門家は予測している。
これまで幾度となく、ホルムズ海峡封鎖解消のために海軍を派遣すると欧州諸国は表明してきた。先週、イギリス、フランス、ドイツ、オランダ、イタリアと日本が共同声明を発表し、ホルムズ海峡における石油輸送の「安全な航行を確保する用意がある」と表明した。だが、これら表明は曖昧な表現と具体的作戦内容の不明確さで制約されている。
今回の危機の影響は、特に欧州経済にとって深刻だ。欧州諸国は4年前にアメリカの政策に倣い、安価なロシア産エネルギー購入を断ったためだ。そして今、彼らはアメリカの庇護のもと、中東からの石油と天然ガス供給が途絶えるという二重打撃を受けている。
しかし、NATO首脳はトランプの戦争への欧州参加を明確に表明したことで行き過ぎた行動を取り、欧州首脳陣はルッテの熱意に憤慨した。彼は選挙で選ばれていないNATO官僚で、他国を戦争に巻き込むのを自らの責任にしているのだ。
「NATO事務総長、トランプのイラン戦争を支持し欧州を激怒させる」とフィナンシャル・タイムズは一面で報じた。
「トランプ側近」が、この戦争は「NATOの問題ではない」と述べた欧州首脳陣からの反発に直面しているとニューヨーク・タイムズは報じた。
ルッテ事務総長の屈辱と欧州同盟国とのいざこざは、国際法の原則を巡る論争によるものではない。多くの点で、欧州NATO同盟諸国は既にイラン攻撃に加担している。例えば、イギリスとドイツは、米軍機がイランを絨毯爆撃し、数千人の民間人を殺害するための空軍基地を提供している。
争点の中心は、中東におけるトランプの犯罪行動が、ウクライナにおけるロシアとの代理戦争から人々の注意をそらしてしまうのではないかと欧州の反ロシア的な指導者連中が懸念している点にある。
ニューヨーク・タイムズは、欧州当局者や元NATO米国大使イヴォ・ダールダー発言を引用し、ルッテ事務総長がイラン問題でトランプを支持していることを批判した。理由は、国際法や国連憲章に違反しているからではなく、彼らの見解では「主な狙いがロシアを弱体化させること」だからだという。
フィンランドのアレクサンダー・スタブ大統領や欧州連合のカヤ・カッラス外務委員などの欧州政治家たちも懸念を表明したが、それはまさに「北大西洋地域にとってロシアが最大の脅威だ」からだと彼らは述べた。
他の報道によると、トランプ政権は、イランのミサイルやドローンがアメリカとイスラエルの防空システムやレーダーに甚大な被害を与えていることを受け、中東での自国の戦力不足を補うため、ウクライナから武器供給を転用する計画を立てているという。
これは欧州属国諸国が最も懸念している点だ。トランプ大統領の対イラン暴走が、ロシアとの代理戦争を危うくするのではないかと彼らは警戒している。ウクライナ計画に莫大な彼らは政治的・財政的資源を投入しており、それを手放すわけにはいかないのだ。
情けないNATO事務総長も同じ懸念を抱いている。彼はネオナチ・ウクライナ政権への武器供与を熱烈に支持している。違いは、これを実現する最善の方法はトランプのあらゆる行動に迎合することだと、この「テフロン・マーク」ルッテ首相が計算している点だ。トランプがNATOを「張り子の虎」「臆病者の集まり」と激しく非難しても、「パパ」を強い指導者だと称賛するためにルッテ事務総長は、あらゆる努力を惜しまない。
ヨーロッパ属国諸国には信念も原則もない。彼らはトランプによる違法な対イラン戦争や学校や病院での子どもを含む民間人の大量虐殺に反対していない。彼らが躊躇しているのは、それがロシアを打倒するためのウクライナでの犯罪的な策略から目をそらすための手段だと考えているからに過ぎない。
記事原文のurl:https://strategic-culture.su/news/2026/03/27/real-reason-why-euro-vassals-are-howling-over-nato-rutte-being-such-lapdog-for-trump/
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The Chris Hedges Report
Chris Hedges Q&A at Princeton University: Iran, Gaza and the Future of American Foreign Policy 23:18Chris Hedges
Mar 31, 2026
今朝の孫崎享氏メルマガ題名
「‘No Kings’」抗議運動、推定900万人(最低800万)が全米各地に繰り出し、希望のメッセージを発信、「民主主義は名詞ではなく動詞である」、米国は今や腐敗。国の指導者たちが当初から警告、最大の脅威は国内から。「ノー・キングス」機能する唯一の方法は、毎日を「ノー・キングス・デー」に。東京新聞 朝刊 五面 社説・発言
投稿「日に日に世界が悪くなる」から一部引用させて頂く。
高市首相は先日の首脳会談で、米大統領に「世界中に平和と繁栄をもたらせるのはドナルドだけだ」と話した。何かの間違いであると思った。発言が首相の本音であるならば、、世界に向けてその根拠を述べなければならない。 首相はさらに大統領を「しっかりと応援したい」と述べたらしい。この発言の方が重大かもしれない。国際法違反の疑いのある米国を日本が完全に支持すると世界に表明したのだから。
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