変化し続ける対イラン戦争の正当化理由

対イラン戦争の正当化理由は絶えず変化している。最初は核兵器、次は通常ミサイル、そして抗議活動、そして今や再び核兵器だ。まるでイランとの戦争自体が目的で、連中はそこに至るための言い訳をでっち上げているだけのように思える。
ケイトリン・ジョンストン
2026年1月29日
ティム・フォーリーによる英文記事朗読を聞く。
イランとの戦争の正当化理由は絶えず変化している。最初は核兵器、次は通常ミサイル、そして抗議活動、そして今度は再び核兵器だ。まるでイランとの戦争自体が目的で、連中は、そこに至るための言い訳をでっち上げているだけに思える。
アメリカが中東へ軍隊を移動し、同地域一帯で数日間の軍事演習を行う中、ソーシャルメディアで、核兵器に関する「取り引き」を行うよう警告するイラン政府への脅迫をトランプ大統領と側近連中が投稿している。
水曜日、トランプのTruth Socialアカウントに下記内容が掲載された。
巨大な無敵艦隊がイランに向かっている。それは、強大な力と熱意と目的を持って、迅速に動いている。ベネズエラに派遣された艦隊より規模が大きく、偉大な空母エイブラハム・リンカーンを先頭にしている。ベネズエラの場合と同様、必要とあらば迅速かつ暴力的に任務を遂行する準備と意志と能力を備えている。イランが速やかに「交渉の席に着き」、核兵器を開発しないという公正かつ公平な合意を交渉し、全ての当事者にとって有益なものとなることを願っている。時間は刻々と過ぎている。これは本当に重要だ! 以前イランに言ったように、合意を成立させよう! 彼らは合意を成立させず、「ミッドナイト・ハンマー作戦」によって、イランは壊滅的打撃を受けた。次の攻撃は遙かに酷いものになる! 二度とこのような事態を起こさないで欲しい。
ドナルド・J・トランプ大統領
“…Hopefully Iran will quickly “Come to the Table” and negotiate a fair and equitable deal - NO NUCLEAR WEAPONS - one that is good for all parties. Time is running out, it is truly of the essence! As I told Iran once before, MAKE A DEAL…” - President DONALD J. TRUMP pic.twitter.com/H6qLbw3Ndi
— The White House (@WhiteHouse) January 28, 2026
わずか数週間前まで、抗議活動へのイランによる不当な扱いを理由に、アメリカがイランを爆撃することが極めて重要だと通告していたにもかかわらず、核兵器のためイランを爆撃する必要があるという話題が再び持ち上がっているのは興味深い。今月初め、「イランの愛国者たちよ、抗議を続けろ! 政府機関を占拠しろ!!!… 支援が向かっている」と公然とトランプ大統領は発言し、暴動への暴力的対応を控えるようイラン政府を脅迫していた。その後、大統領はこれら脅迫を撤回した。報道によれば、イスラエルは戦争準備にもっと時間が必要だとネタニヤフ首相に言われたためだという。
これに先立ち、トランプ大統領は、イランが通常ミサイル計画の拡大を続けるなら爆撃すると述べていた。アメリカとイスラエルが、イランの弾道ミサイル戦力増強と十二日戦争で破壊された防空システム再建を阻止するためイランを攻撃する計画を協議しているという報道について問われて、「イランが再びミサイル戦力を増強しようとしていないように願う。もしそうなら、我々はその増強を速やかに排除せざるを得なくなる」と大統領は記者団に述べた。
十二日戦争中のイランのエネルギー・インフラ空爆を、テヘランが核兵器を開発している懸念を理由にアメリカは正当化した。その後、トランプ大統領は「イランの三核施設は全て完全に破壊されたか消滅した。再稼働には何年もかかる」と自信たっぷりに宣言した。
だが、数ヵ月後、我々は再び核兵器問題に直面し、核兵器に対する差し迫った懸念を理由に、イランとの新たな瀬戸際政策をアメリカ大統領は正当化している。
みなさん、連中が我々に嘘をついているような気がするのだ。
Didn’t Trump say last summer that he destroyed three nuclear sites in Iran that they couldn’t bring back into service for many years? https://t.co/hK9AAqrpAK
— Luke Rudkowski (@Lukewearechange) January 28, 2026
誰かが、ある国を爆撃する必要がある理由をあれこれ挙げ、それらが全てバラバラで互いに関連性がなければ、それは理由ではなく言い訳だ。
ベネズエラでやったことと同じだ。フェンタニルのせいだ! いや、フェンタニルのせいじゃないが、確実にコカインのせいだ!いや、いや、独裁者のせいだ! しかも、これは西半球で起きているんだから、我々が介入しても構わない!
ベネズエラとイランはどちらも石油資源に恵まれた国だが、アメリカ帝国の意に従わなかった。ベネズエラとイランは、共に、アメリカの世界覇権にとって障害になってきた。問題は核兵器や抗議活動や独裁者や麻薬ではなく、世界支配にある。
いつもそうなのだ。自分が望むことを得るため連中は議論をすり替えているだけだ。
トランプ大統領が核兵器を見せびらかしているにもかかわらず、報道によれば、水面下で、アメリカは、通常弾道ミサイル制限にイランを同意しさせようとしている。ニューヨーク・タイムズが指摘している通り、通常弾道ミサイルは「イスラエルによる新たな攻撃に対するイラン最後の抑止力」だ。
これが意味するのは、アメリカとイスラエルの要求に永遠に従わなければならない無力な主体になるよう、トランプ政権が、イランに同意させようとしていることだ。イランが十分従順ではないと判断された場合、イランは自衛できなくなる。
これを人道的懸念と核兵器の問題だと連中は見せかけようとしているが、実際は支配の問題だ。従順な属国を得るか、政権転覆戦争を起こすか、どちらかしかない。
イランとの関係が緊張すればするほど、帝国は我々に嘘をつくことになる。
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画像はホワイトハウスより。(パブリックドメイン)
記事原文のirl:https://caitlinjohnstone.com.au/2026/01/29/the-justifications-for-war-with-iran-keep-changing/
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