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2026年2月12日 (木)

ウクライナで敗北したことを西側諸国指導者たちはなぜ認められないのか?



イアン・プラウド
2026年2月12日
Strategic Culture Foundation

 戦争に勝つのは軍隊ではなく経済だとイアン・プラウドは書いている。

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 戦争が始まって以来、ウクライナはロシアとの戦争に勝てないという声が代替メディアから上がっている。実際、ジョン・ミアシャイマーも2014年からそう主張している。

 この壊滅的戦争が始まって4年、こうした声は正当化されていると同時に無視されているようにも感じられる。ウクライナは敗北しつつあるにもかかわらず、西欧諸国指導者たちは戦いを続けると決意しているようだ。

 このことを最もよく表しているのは、ロシア軍の規模に対する将来制限も含め、戦争を終わらせるための前提条件にロシアは同意すべきだという2月10日のカヤ・カッラスのばかげた発言だ。

 このような発言は、カッラスのような西側諸国要人が依然ロシアに対する戦略的勝利の可能性を信じており、ロシアは敗者として和平を受け入れざるを得ないと考えていることを示唆している。あるいは、彼らは事実を否認しているか、国民に嘘をついているかのどちらかだ。後者と後者の双方の考えが混在していると私は考えている。

 私が「負けている」と言う際、それは狭義の軍事的な意味での負けではない。ロシアの冬季における領土拡大は緩やかで、規模もわずかだった。実際、欧米評論家はしばしば、ロシアの規模の優位性を考えれば、実際には戦争に負けつつある兆候だと指摘する。もしロシアが本当に強大なら、とっくにウクライナを破っていたはずだと。

 そして表面的に、一部ヨーロッパ人がこの主張を受け入れる理由は簡単に理解できるかもしれない。西側諸国主流メディアから絶えずこの主張にさらされているからだ。

 だが同時に、ドローン戦によって急速な領土獲得が人員と物資の損失という点で大きな代償を伴っていることにも多くの人が同意している。2023年後半、ウクライナによる夏の反攻作戦失敗後、ロシアは小規模部隊編成で攻撃を行い、陣地への侵入と包囲を行っていることを示唆する証拠は数多くある。

 開戦当初、20年前なら従来通りの戦術を用いたロシア軍は大きな損失を被り、迅速に適応する必要に迫られた。同様に、ロシア軍産複合体は、ドローンや滑空爆弾といった低費用で容易に製造できる新型軍事技術や、西側諸国が規模の面で匹敵できない標準兵器への生産移行を迅速に進めてきた。

 ロシア軍の損失は毎月数万人に上るという恒例プロパガンダにもかかわらず、両国間の定期的遺体交換データは、ウクライナが戦闘でロシアより遙かに多くの兵士を失っていることを示唆している。しかも、その比率は10対1を遙かに上回っている。

 ロシアは前進しているため、前進するにつれ死者を拾い集めていると主張する者も西側諸国専門家の中にはいる。だが同じ専門家たちが、ロシアはほとんど前進していないとも主張している。また、別の見方をすれば、ロシアは今にもエストニアに侵攻しようとしているとも主張している。

 もちろん、プロパガンダ戦は西側メディアとロシア双方から行われている。接触線沿いの日々の微妙な支配の変化についての議論は、大きな混乱を招くと私は考えている。

 誰が勝っているのか、誰が勝っていないのかという現実は、いずれにせよ、この戦争は前線がゆっくり変化していくという問題ではない。戦争に勝つのは軍隊ではなく経済だ。

 ロシアは明日には資金が尽きると(実際そんなことは起きない)言う西側専門家たちは、ウクライナが事実上破産しており、EU自身が借金で賄わなければならない財政援助に完全に依存している事実には決して触れない。ウクライナのための戦争は、儲かるねずみ講と化しており、フォン・デア・ライエンのような連中に、戦争が終わるまで、最終的には利益をもたらす確実な投資だとゼレンスキーは約束している。しかし、戦争が終わる日には、自分たちの税金は全部消えたのかとEU市民は自問するだろう。

 ロシアの負債はGDPの16%に達し、準備金は7,300億ドルを超え、年間貿易黒字は過去1年間で縮小したとはいえ依然健全だ。

 ロシアはもっと長く戦いを続ける余裕がある。

 ウクライナには余裕がない。

 そしてヨーロッパにも余裕がない。

 そして、それが要点だ。

 欧州諸国は戦争に耐えられないことを承知している。ウクライナは、たとえゼレンスキー大統領が資金流入を喜んでいるにせよ、絶対に戦争に耐えられない。欧州諸国とウクライナが戦争に耐えられないことをプーチン大統領も承知している。このような状況下で、ドネツク州の残りの地域から、戦闘することなくウクライナが一方的に撤退するようロシアは要求できる。代替案としては、戦闘継続するしかないという理由のためだ。

 彼には前線に沿った消耗戦を少なく維持する余裕があり、それによりロシア人死傷者を最小限に抑え、ヨーロッパが支払わねばならないウクライナ軍備支出を最大限にできる。

 戦争による絶え間ない財政損失は、ドイツからフランス、イギリス、そしてもちろん中央ヨーロッパに至るまで、ヨーロッパ全土で政治的不和を増大させている。

 プーチン大統領は一つの代償で二つの利益を得られる。ヨーロッパは経済的に自滅すると同時に、政治的に崩壊に向かっている。

 だからこそ、最初からウクライナが必ず勝つと有権者に言い続けていたため、西側諸国指導者たちは戦争に負けたことを認められないのだ。

 自分たちが嘘をつかれていた事実に有権者が気づき始める中、ヨーロッパ指導者たちは、彼らが直面する政治的審判から逃げている。

 メルツ、マクロン、トゥスク、スターマー、その他全てのつまらない政治家連中が、勝ち目のないウクライナでの愚かな代理戦争でヨーロッパの人々をひどく騙したことが明らかになった時、一体誰が彼らに投票したいと思うだろう?

 カヤ・カッラスは、正当な理由では何もせず、全てに失敗した危険な戦争屋であることがヨーロッパの全員が知っているのに、一体どうするのだろう?

 ゼレンスキーは運が尽きたらどこに逃げようか考えているが、マイアミかもしれない。

 従って毎日最前線を観察しているなら、キャンバスから一歩下がる必要がある。

 戦争が終われば、プーチン大統領は弱さではなく、力の立場からヨーロッパと再び関わることになるだろう。

 それがここで起きている本当の戦いなのだ。

記事原文のurl:https://strategic-culture.su/news/2026/02/12/why-cant-western-leaders-accept-that-they-have-failed-in-ukraine/

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 ≪櫻井ジャーナル≫
米国の命令に従い、中露との戦争へ突き進む高市政権を立憲民主が後押し

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