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2026年1月22日 (木)

権力が狂う時:ベネズエラにおけるアメリカの作戦と世界秩序への危険

フィル・バトラー
2026年1月19日

 過去数日間、近年で最も異例とも言える軍事作戦の一つをアメリカは遂行した。ベネズエラ空爆と、ニコラス・マドゥロ大統領夫妻拘束とニューヨークへの拉致だ。数時間後、安全かつ適切で思慮深い政権移行が実現するまでは、アメリカが「ベネズエラを支配する」とドナルド・トランプ大統領は宣言した。

 

 歴史上、我々が立ち止まるべき瞬間はごくわずかだが、今回はその一つだ。単に何が起きたのかというだけでなく、その後の言論が、ワシントンの権力者が、現在どのように考え、発言しているかを明らかにしているからだ。

 現実から切り離された言説

 この作戦に関する公式説明は、刑事司法の文言を混ぜ合わせたものだった。マドゥロ大統領は結局、麻薬戦争に関する大まかな主張で連邦訴追に直面することになる。しかし、それら主張は基本的精査によって崩れ去る。麻薬戦争の根拠の中心、フェンタニルは、主にメキシコ経由、陸路でアメリカに流入しており、カルテルは、自動車や、合法的な港での通関や、国内ネットワークを利用している。オピオイド危機の原因となるほどの量がベネズエラからは直接流入していない。フェンタニルに関連する海上検挙は稀で、ベネズエラはDEA密売データで、供給源や主要流通経路として現れてはいない。更に率直に言えば、小型沿岸船舶は、燃料補給支援や母船や中間中継地点なしには、ベネズエラからアメリカ本土まで物理的に移動できないのだ。これらのいずれも、記録されている密売パターンには見られない。だが証拠は、かつてのように不可欠な試金石でなくなったのだ。

 国連安全保障理事会常任理事国で、核を保有する国が、国連憲章の文言ではないにせよ、その精神に反する作戦を実施したのだ。

 マドゥロ大統領拘束から48時間以内に、トランプ発言は、異様に、劇的に、他の国々へ飛び火した。長年アメリカの地政学的敵対国だったキューバは「崩壊の準備が整っている」と大統領は公言し、コロンビアには麻薬生産の疑いがあると脅迫し、同国での軍事作戦は「良い考えだ」と示唆した。事態を更に泥沼に突き落とすため、トランプはアメリカによるグリーンランド併合要求を復活させ、領有権を中国とロシアの存在に対する「国家安全保障」上の懸念と明確に結び付けた。これはデンマークとグリーンランドの指導者たちが激しく拒否した主張だった。これは戦略的曖昧さではない。これは西半球における優位性の宣言で、確立された国際法の規範や国家の主権をほとんど考慮せず、主張と武力を武器とする意志に裏打ちされている。

 国際的な反発と規範の崩壊

 世界の反応は迅速だった。ベネズエラへの攻撃を「違法かつ不安定化させるもの」とロシア当局は非難し、石油資源支配というアメリカの戦略的利益の継続だと断定した。更に、より強大な国に対する同様行動は戦争行為とみなされると警告した。

 中南米諸国内外の指導者たちは、この作戦を強く非難した。スペイン、ブラジル、チリ、コロンビア、メキシコ、ウルグアイは共同声明を発表し、この介入を「平和と地域の安全保障にとって危険な前例」と評し、主権の尊重を強く求め、ベネズエラ危機に対する平和的かつ包括的な解決策を求めた。中国やフランスなどは武力行使を批判し、国連や欧州連合などの機関は国際法の優位性を強調した。

 長期的に見れば、これは地域的な議論ではなく、第二次世界大戦以降の世界秩序の基盤となってきた原則の試練なのだ。大国が、国連の承認なしに、また自衛や国際的負託もなしに、現職国家元首を拉致するのは、強さを示すものではなく、自制心の崩壊を示すものだ。アメリカの姿勢を集団的狂気と呼ぶ人々さえいる。

 これら行動の原動力となっているのは、希少性と権力投射の論理だ。この不穏な一連の姿勢の連鎖をどう説明するのだろう? 最も単純かつ不穏な説明は、不透明な道徳的闘争ではなく、物質的必然性にある。アメリカは益々外国石油と希土類鉱物への依存度を高めており、ベネズエラは世界最大の石油埋蔵量を誇る。「石油供給を再開させる」というホワイトハウスの主張は、その重要性を物語っている。モンロー主義(トランプ自身の言葉で「ドン・ロー主義」と改名された)などの教義の援用は、西半球における戦略的資源と政治的帰結に影響を与えるだけでなく、支配する意欲を示している。ニカラグアからグリーンランド、そしてキューバへと、まるで熱狂的な標的のチェス盤のように主張が飛び交う時、強力な戦略ではなく、不安感を必死に投影しているに過ぎない。

 危険な前例

 今この瞬間は、特異かつ危険な状況だ。国連安全保障理事会の常任理事国で、核保有国のアメリカが、国連憲章の文言とは言わないまでも、その精神に反する作戦を実行したのだ。長らくアメリカは主権と国際法を擁護してきたが、今やそれらに挑戦しているのだ。限定された状況を除き、いかなる国家も外部の武力によって転覆させられることはないという原則は、密かにではなく、傲慢な宣言によって侵食されているのだ。

 ニコラス・マドゥロ逮捕は、今後数十年にわたり、国際関係の授業で教えられることになるだろう。だが教訓は、強い国や弱い国に関するものではない。権力が抑制力を失った場合る、世界秩序が、再び帝国の論理へ崩壊していく様子を検証することになるだろう。進歩と偉大さとして売り出されているものは、実際は中世的思考への退行、あるいは更に悪いことに、無法地帯の世界への退行だ。ドナルド・トランプは暴走しているように見える。少なくとも「南北アメリカ大陸皇帝」の称号を狙っているように見える。

 フィル・バトラーは政策研究者、評論家、政治学者、東ヨーロッパ専門家で、最近のベストセラー「Putin’s Praetorians(プーチンの近衛兵)」などの著書がある。

記事原文のurl:https://journal-neo.su/2026/01/19/when-power-goes-mad-the-u-s-operation-in-venezuela-and-the-danger-to-world-order/

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 東京新聞 一面  
 安倍元首相襲撃 無期判決

 奈良地裁 被告の境遇影響否定


 東京新聞 三面にも  
 安倍氏銃撃判決

 「なぜ狙った」踏み込まず


 東京新聞 三面  
 トランプ氏 365項目成果強調

 政権1年「八つ戦争終わらせた」


記事の中に 全米各地でデモ④面 とある。  東京新聞 四面 国際・総合  
 強権1年「独裁者いらない」

 反トランプデモ 全米各地で展開


 東京新聞 六面 総合  
 トランプ大統領就任1年

 MAGA派の一部離反

 米国世論調査

 「米国第一」偽者だった

 外交没頭・格差置き去りに失望の声


 東京新聞 特報面  
 昨秋国会で「改修に一年以上」と強調

 高市氏「食品消費税2年ゼロ」尽きぬ疑問

 一体何だったの「レジの壁」

 「検討を加速」って・・・

 本気度に疑問符


 

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