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2026年1月 4日 (日)

責任を負わない暴君に世界が支配されているおかげで連中はマドゥロを誘拐したのだ



フェンタニルや「麻薬テロ」や自由や民主主義について何か月も喋り続けた後、ベネズエラ政権転覆介入は昔ながらの石油強奪が狙いだったとトランプ政権ははっきり認めた。

ケイトリン・ジョンストン
2026年1月4日

 ティム・フォーリーによる英文記事朗読を聞く。

 ついにトランプがやらかした。米軍特殊部隊がベネズエラを攻撃し、マドゥロ大統領をカラカスから拉致し、その過程で 少なくとも40人殺害されたと報じられている。

 そして今、事態が収束した今、ホワイトハウスは自らの行動の背後にある真の動機について、より正直になりつつある。フェンタニルや「麻薬テロ」や自由や民主主義について、何ヶ月も無駄口を叩き続けてきたトランプ政権だが、ついにベネズエラ政権転覆を狙った介入は、古き良き石油収奪を目的としたものだったと、はっきり認めた。

 「率直に言って、ずっと前に取り戻すべきだった石油を我々は取り戻すつもりだ」と言い、トランプ大統領はマドゥロ大統領拉致後、報道陣に語った。「我々は莫大な富を地中から掘り出すつもりだ。その富はベネズエラ国民と、かつてベネズエラにいたベネズエラ国外の人々の手に渡り、ベネズエラが我々に与えた損害に対する賠償という形でアメリカ合衆国にも渡る」

 「世界最大規模のアメリカ巨大石油会社を派遣し、数十億ドルを投じて、ひどく破壊されたインフラ、石油インフラを修復し、国のために利益を上げ始める。そして、必要なら、第二次や、更に大規模な攻撃を仕掛ける用意がある」とトランプは述べた。

 「あの国には莫大なエネルギーがある。それを守ることは非常に重要だ。我々自身のためにも、世界のためにも、それは必要だ」と大統領は付け加えた


 トランプ大統領は、これがある種長期にわたるアメリカの占領計画になると明確に述べており、ベネズエラにおける大統領の行動は短期間の、一度きりの特殊作戦介入だと擁護していた支持者連中の当初の主張とは矛盾している。

 「安全で適切かつ賢明な政権移行が実現するまで、我々はあの国を運営するつもりだ」とトランプは言った。「だから誰か別の人物が政権を握るような事態には巻き込まれたくない。そして、我々は過去長年にわたり同じ状況にある。だから、安全で適切かつ賢明な政権移行が実現するまで、我々はあの国を運営するつもりだ」

 「我々は地上部隊派遣を恐れてはいない」と大統領は言った。「我々は昨夜、非常に高レベルの部隊を派遣した。実際、我々はそれを恐れているわけではない。それを言っても構わないが、我々はこの国が適切に運営されるようにするつもりだ。我々の行動は無駄ではない」

 地球上最大の石油埋蔵量を誇る国の資源を掌握するための政権転覆作戦だったという信じられないほど正直な告白がこれだけ続けば、人々は現実を直視し、トランプ政権がベネズエラを標的にした真の理由について嘘をつかれていたのを認めるはずだと思うだろう。だが、私のソーシャルメディアへのコメント欄で、トランプ支持者連中が、麻薬やテロ、民主主義について延々と語り、彼の残忍な戦争行為に対する私の批判に反論している。


 石油が全てだったと大統領が認めたからといって必ずしも麻薬密売対策も目的ではなかったとは限らないとあるトランプ支持者は私に言い放った。両方の動機があった可能性もあると。まるで老婆がメール詐欺被害に遭ったのを認めているように私には聞こえる。だからといって自分を騙した善良な男性がナイジェリアの王子だったとは限らないと。

 トランプ支持者は、文字通り彼のあらゆる行動に言い訳をするだろう。文字通り、何にでも。誇張表現をしているわけではない。彼らが正当化しようとして、認知能力をねじ曲げないことなど、文字通り何もない。

 トランプは、彼自身とアメリカ帝国が一体どんなものか真実を詳しく説明しており、目が覚めた人なら誰でも、はっきりわかるはずだ。

 目が開いている、あるいは開き始めている人々は、ガザで学んだのと同じ教訓をベネズエラから学び続けてほしい。アメリカ帝国は常に嘘をつき、マスメディアは常にその嘘を助長し、グローバルサウスは、物事を操る残忍な虐待者連中に荒らされ続けている。


 私がトランプのベネズエラ攻撃を非難した際、ある帝国主義者が嘲笑しながらこう言った。「暴君を失うのは悲しいだろう」

 そうではない、暴君に支配される無法の世界に私たちが暮らしていることが悲しいと私は彼に言った。

 主権国家を侵略し、指導者を誘拐しても何の罰も受けない、支離滅裂な独裁者に我々が支配されているのは悲しいことだ。

 人類の運命のハンドルを握っているのが、何の罰も受けずに好きな国を破壊し、略奪できる反社会的凶悪犯集団なのは私にとって悲しいことだ。

 政府を転覆し、戦争を起こし、大量虐殺を支援し、民間人を飢餓制裁で標的にし、代理戦争を支援し、爆弾を投下し、プロパガンダで国家全体を洗脳し、軍事力と経済力を使って国家を脅迫し、命令に従わせ、四六時中、世界中で苦しみと破壊と死の種をまく、地球規模帝国の気まぐれに全世界の人々が支配されているのは私にとって悲しいことだ。

 人類の未来の道筋を決める決定を下すのが、このような連中だというのは私にとって悲しいことだ。私たちの社会の未来。地球資源の未来。私たちの技術革新の未来。私たちの生態系の未来。私たちの軍隊の未来。私たちの核兵器の未来を。

 それが私にとって悲しいことだ。マドゥロ個人に対して特別感情的な思い入れはないが、将来健全な世界が生まれる可能性に私には強い思い入れがある。

 そして現在、状況はかなり暗いようだ。

 それは悲しいことだと私は思う。

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 画像は、The White Houseからのスクリーン・ショット。 (公正利用)

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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2026/01/04/they-kidnapped-maduro-because-the-world-is-ruled-by-unaccountable-tyrants/

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 当ブログ、2018年11月29日に下記記事を翻訳していた。
ワシントンのベネズエラ政府転覆戦略
 属国は宗主国のあらゆる行為を常に支持するしかない。例え自国権益の侵害であろうとも。

 完全属国でない国々は、至極まともな反対の意を表明している。

 植草一秀の『知られざる真実』
米国の侵略は非難しないのか
高市首相の見識が問われる

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