« 虐殺に反対する自由がなければ、あなたの社会は自由ではない | トップページ | 欧州のパニック経済:資産凍結と空の兵器庫と静かな敗北の告白 »

2026年1月 1日 (木)

イスラエル政府は私の名前を「反ユダヤ主義者」リストのトップに載せた



今月初めにイスラエル政府が公開した文書リストの一番上に私の名前が載っている。その文書は、ボンダイビーチ銃撃事件とイスラエルとその残虐行為に対するネット上の批判との間に誤った関連性を持たせる狙いで公開されたものだ。

ケイトリン・ジョンストン
2025年12月30日

 ティム・フォーリーによる英文記事朗読。

 今月初めにイスラエル政府が公開した文書リストの一番上に私の名前が載っている。文書は、ボンダイビーチ銃撃事件とイスラエルとその残虐行為に対するネット上の批判との間に誤った関連性を持たせる目的で公開されたものだ。

 イスラエルのディアスポラ問題・反ユダヤ主義対策省が発表したパワーポイント文書は「Delegitimization and Antisemitism in Australia — A Snapshot October — December 2025(オーストラリアにおける非合法化と反ユダヤ主義 - 2025年10月から12月までのスナップショット)」と題されており、その主張はYnet Newsなどのイスラエルのメディアに引用されている。

 文書の5ページ目は「オーストラリアにおける反ユダヤ主義と非正統化の主な要因:行動者」と題されており、フォロワー数でランク付けされた「活動的インフルエンサーと記事筆者」という欄の一番上にケイトリン・ジョンストンの名前が記載されている。7ページ目では、「陰謀論を広め、イスラエルの完全な非正統化を推進する反欧米ブロガー」と私を表現している。

 この「非正統化」という言葉が文書全体に散りばめられており、個人的に滑稽に感じる。「反ユダヤ主義」という主張だけでは通用しないと知っていたため、イスラエル国家を「非正統化」する人々に関する奇妙な追加主張を付け加えざるを得なかったのだ。まるでそれが悪いことであるかのように。ユダヤ人やユダヤ教に対する憎悪を私は常に否定しているが、絶え間ない暴力と虐待なしに存在し得ない大量虐殺アパルトヘイト国家の正統性を否定しようとしたことは喜んで認める。


 この文書は、ボンダイ襲撃事件二ヶ月前に、インターネット上で反ユダヤ主義的「ヘイトスピーチ」が蔓延したという主張を展開しようとしており、当時イスラエルとその虐待行為を批判していた我々がISISメンバー二人を煽動してテロ行為を起こさせたという不条理な主張を展開している。まるでオーストラリア人インフルエンサーがイスラエルについて意地悪なツイートをするまでは、ISISはただの愛くるしいクマの集団だったかのように。

 文書の14ページには「襲撃前の2ヶ月間に行われた最近のヘイトスピーチの例:Xに関する反ユダヤ主義ツイート(抜粋):ケイトリン・ジョンストン」というキャプションが付けられており、二つのツイートで構成されている。誰がこれらのツイートを収集したにせよ、リストに載っている人物の中から特定のキーワードで高度な検索を行っただけだったのは明らかだ。スクリーンショットされたツイートの1つに「ユダヤ人」という単語がハイライト表示されているからだ。つまり彼らは私が長年投稿してきた、彼らが構築しようとしている反ユダヤ主義の物語と矛盾するような多くのツイートをスクロールして読み飛ばさなければならなかったのだ。

 最初のツイートは今年8月6日のもので、ジャーナリストのオーウェン・ジョーンズが投稿したスクリーンショットが掲載されている。世論調査対象となったイスラエルのユダヤ人のうち、ガザにおける飢餓と苦難の報道で「非常に困惑している」と回答したのは僅か6.7%だったとジョーンズは述べている。そのスクリーンショットに私は下記のように注記を付けた。  
次から次から次の世論調査を繰り返すたびに、ユダヤ系イスラエル人は他のどの民族より残酷で不道徳な恐ろしい人々であることが示されている。ある時点で、世論調査が間違っているかもしれないという考えは捨てて、本当の間違いはイスラエル自身にあると認識しなければならない。」
 「ユダヤ人」ではなく「ユダヤ系イスラエル人」と私が言ったことに注意願いたい。世論調査を繰り返すごとに、イスラエルのユダヤ人はパレスチナ人に対して反社会的態度をとる、実にひどい人々であることが示されている。アパルトヘイト国家において特権階級に属すると、そういうことが起きるのだ。南アフリカの白人も、南アフリカのアパルトヘイト時代はひどい人々だった。権力のない集団は、権力ある集団より劣っていると思わせるよう国民を洗脳しなければ、アパルトヘイトは成立しない。ユダヤ人やユダヤ教について、これが事実であることを示すものではない。それがアパルトヘイトの仕組みだ。

 二つ目のツイートは今年10月6日のもので、次のように書いている。  
「反ユダヤ主義の高まりを心から心配する人はユダヤ人億万長者がメディアを買収して、イスラエル批判を封じ、ユダヤ人オリガルヒが世界で最も強力な政府の大統領を公然と買収し、その国の残虐行為を確実に促進する一方で、全てのユダヤ人を代表すると主張する国家がダビデの星の旗の下で、子供たちを大量虐殺することに反対するだろう。」
 これは一つ一つの部分が完全な真実だとを知らなければ反ユダヤ主義的に見えるかも知れない。イスラエルは実際子どもたちを大量虐殺しており、国旗には確かにダビデの星がある。イスラエルは確かに、イスラエル批判は全てのユダヤ人に対する憎悪だと主張し、全てのユダヤ人を代表していると主張している。実際、悪意あるシオニストのバリ・ワイスが指揮を執るラリー・エリソン一家がCBSなどのメディアを買収しイスラエル批判を撲滅するため、議会が強制的に売却させたTikTokの経営権を取得した。世界で最も裕福なイスラエル人で巨額の寄付者であるミリアム・アデルソンに操られていると、ドナルド・トランプ大統領は、繰り返し認めている。これらの力学は確実に非常に現実的な形で反ユダヤ主義につながる可能性がある。これらの力学を生み出したのは私ではない。シオニストだ。

 イスラエル政府にとって、私のようなオーストラリア人がボンダイ襲撃を扇動したという主張は、まさにこの通りだ。私がジェノサイドとアパルトヘイトについてツイートしたところ、シドニーの父子が過激化し、その後何らかのタイムマシンを発明して2019年にタイムスリップし、ISISに加わったというのだ。これが連中の最も説得力ある主張だ。

 ボンダイ・ビーチ銃乱射事件についてなぜ私がこれほど詳しく書いているのか疑問に思っているなら理由はこれだ。この事件は、オーストラリアにおける言論と集会の自由に対する積極的攻撃を正当化するために利用されており、攻撃はオーストラリアのイスラエル・ロビーイスラエル政府の強力な圧力で行われている。今やイスラエル政府は危険な誤った考えを持つとみなされるオーストラリア人の公式リストを作成するに至っている。


 9月に、イスラエルのディアスポラ問題・反ユダヤ主義対策省も「オーストラリアにおける反ユダヤ主義と反シオニズム:主要な影響者、事件、団体、動向」と題した報道発表で、私がすごい人間に見えるような、私と私の活動について1ページの人物紹介記事をまとめたので、ここに複写して貼り付ける。  
ケイトリン・ジョンストンは、オーストラリアの独立ジャーナリスト、政治評論家だ。彼女は記事で、イスラエルを「ジェノサイド・アパルトヘイト国家」で、組織的暴力と抑圧を永続させる「入植者による植民地主義プロジェクト」だと頻繁に描写している。イスラエルの行動は単発的な出来事ではなく、パレスチナ人に対する支配を維持するための、より広範な戦略の一部だと彼女は主張している。

 ケイトリン・ジョンストンは、自身のソーシャルメディア上で、ガザで進行中の戦争を背景に、イスラエルに対する強い反感を抱く記事を頻繁に投稿しているが、ハマス批判​​はほとんど避けている。2025年4月15日の投稿では、イスラエル人が不安を感じているのではないかという懸念を否定し、むしろ彼らの不安は、ガザにおける「ジェノサイド」と彼女が呼ぶ出来事に対する罪悪感から生じていると主張した。

 2025年4月7日付のインスタグラム投稿で、「ハマスは帝国の真の姿を暴くのに成功した」とジョンストンは述べ、10月7日のハマス攻撃を間接的に正当化するかのような発言をした。更に、ハマス攻撃以降のガザにおけるイスラエルの行動を批判したが、ハマスによる虐殺行為には一切言及しなかった。
 このプロフィールには私が投稿した「近頃リベラル・イスラエル支持者でいるのは、殺人がどれほど好きか言いふらす殺人容疑者の弁護士でいるような気分だろう」といった衝撃的なツイートもいくつか含まれている。


 正直に言うと、イスラエルからこれだけ注目を受けるのは褒め言葉だと思っている。イスラエルの敵リストのトップに君臨しているのは、ピューリッツァー賞のような欧米のくだらない「ジャーナリズム」賞をもらうことよりも、自分がは正しいことをしているという確信に確実につながる。

 だが、この殺人民族国家に監視されているのに怖じ気付いていないふりをして、タフな女の子のように振る舞うつもりもない。イスラエルは本当に不気味だ。

 ともかく、この機会に皆さんにお伝えしておきたいのは、完全にクラウド・ファンディングで私が運営していることだ。もし私がイスラエル政府を怒らせるのを見るのがお好きなら、この小さな活動を支えるために、いつであれ小銭を寄付していただければ嬉しい。それから、私が投稿する記事を全てご覧頂くには、私の無料メーリング・リストにご登録されるのが一番だ。皆様が有料支援者になられるか否かに関わらず、メーリング・リストはいつでも100%無料だ。

 この奇妙な冒険に私と一緒に旅してくれてありがとう。

________________

   私の記事は完全に読者の皆様のご協力で成り立っている。もしこの記事を気に入っていただけたら、寄付箱に少しお金を投じられる方法がいくつか、ここにあるメーリングリストや、ソーシャルメディアや、書籍や、グッズや、各記事のオーディオ/ビデオ版へのリンクはこちらをクリックしてください。私の記事は全て、海賊版制作や再出版や翻訳やグッズへの使用など、あらゆる方法で自由にご利用いただける。全ての記事は夫のティム・フォーリーとの共著。

   ビットコイン寄付: 1Ac7PCQXoQoLA9Sh8fhAgiU3PHA2EX5Zm2

記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2025/12/30/the-israeli-government-put-my-name-at-the-top-of-an-antisemite-list/

---------

 ウクライナには、ミロトヴォレツ(Миротворець調停者という意味の )ファシストNGO?による殺人対象者リストがある。似たものがイスラエルにあっても不思議は無い。

The Chris Hedges Report

Francesca Albanese and the Lonely Road of Defiance

The U.N. special rapporteur is one of the most courageous crusaders against the genocide in Gaza. Because of this, she is blacklisted and treated as if she is a terrorist.
Chris Hedges
Dec 31, 2025

 スコット・リッター氏の年末Youtube
"Europe Will Cease to Exist" Russia’s FINAL Response to NATO Provocations| Scott Ritter 45:00
 孫崎享氏の昨日のメルマガ題名
時事「米中接近、流れ加速へ=トランプ氏、中間選挙にらみ実利優先。中国が兵器製造に不可欠なレアアース輸出規制強化を打ち出すと、米側は矛を収めざるを得ない状況に追い込まれた。26年4月の訪中。トランプ氏は台湾有事を巡る高市早苗首相の答弁を受けた日中対立とは距離を置く」
 東京新聞 朝刊 総合 三面  
ガザ人道支援 イスラエルが「排除」

 国境なき医師団など対象 圧力強める
 東京新聞 特集面 サグラダ・ファミリア完成へ

  俳優の田中道子さんはカサ・ミラを推す。
  隈研吾氏の好きな作品は集合住宅カサ・バトリョ。

 東京新聞 「本音のコラム」は三木義一氏 一部を複写させていただこう。   
12月29日のハンギョレ新聞の特報で、32回も登場したという高市氏。もはや、首相どころか議員の資質もないのではないか。

« 虐殺に反対する自由がなければ、あなたの社会は自由ではない | トップページ | 欧州のパニック経済:資産凍結と空の兵器庫と静かな敗北の告白 »

イスラエル・パレスチナ」カテゴリの記事

Caitlin Johnstone」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 虐殺に反対する自由がなければ、あなたの社会は自由ではない | トップページ | 欧州のパニック経済:資産凍結と空の兵器庫と静かな敗北の告白 »

お勧め

  • IWJ
    岩上安身責任編集 – IWJ Independent Web Journal

カテゴリー

ブックマーク

最近のトラックバック

無料ブログはココログ