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2025年12月18日 (木)

ブダペスト、暖房を確保:バクーとのガス協定とブリュッセルとの法廷闘争



ロレンツォ・マリア・パチーニ
2025年12月16日
Strategic Culture Foundation

 アゼルバイジャン産ガスはロシア産ガスを完全に置き換えられるのか? 答えはノーだ。

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解決策が必要だ

 欧州機関が期限、制約、政治的ドグマについて議論する一方、ブダペストは具体的契約に署名して行動を起こしている。ハンガリーのエネルギー安全保障は、西側諸国全体からの挑発、不和、嘲笑の対象であり続けることはできない。だからこそ、オルバン政権は行動を起こすと決意したのだ。

 ハンガリーのペーテル・シーヤールトー外相は、今後2年間アゼルバイジャンからの天然ガス供給に関する主要協定を締結したと発表した。この事業は商業的計画を遙かに超え、明確な政治的意味合いを帯びており、ハンガリー政府が強く反対している最近のEU指令と明らかに衝突することになる。

 外交筋によると、ハンガリーは合計8億立方メートルのガスを受け取る予定だ。この合意は、アゼルバイジャン国営エネルギー会社SOCARのRovshan Najaf社長とハンガリーのエネルギー集団MVMのKároly MátraiCEOとの会談後に正式締結された。

 2026年1月1日に発効するこの協定は「戦略的エネルギー協力」と定義されるものを統合するものだ。ハンガリーのような内陸国にとって、ガス・パイプライン供給の多様化は選択肢ではなく、経済と生産の安定にとって不可欠な条件だ。

 契約では、SOCARが8億立方メートルの供給者となり、MVM ONEnergyが買い手となり、契約期間は2026年1月1日から2年間となることが規定されている。

 時間的要素は明らかに重要だ。ハンガリーがバクーとの関係を強化する一方、欧州連合(EU)は12月3日、2027年までにロシアからのガス輸入を完全に廃止すると決定し、液化天然ガス(LNG)とパイプライン輸送されるガスの両方について、段階的かつ強制的に削減すると規定した。

 ハンガリー政府は即座に反応した。ヴィクトル・オルバーン首相とシーヤールトー大臣は、欧州司法裁判所への上訴の意向を表明した。根拠は現実的だ。ブダペストにとって、これら決定の実施と適用は到底不可能だ。東側からの供給がなければ、国家経済は崩壊の危機に瀕する。こうした状況下、ハンガリーとスロバキアはEUの他の国々とは一線を画し、モスクワとのエネルギー関係を維持している。理由は単純明快だ。地理的制約は、政治が法令で覆せない制約を課しているのだ。

 ここで、この事件のより技術的な、そしてある意味、逆説的な側面が浮上する。欧州のエネルギー転換における曖昧さを象徴しているのだ。ハンガリー向けガスがカスピ海油田からのみ産出されるのかという疑問は当然だ。  
市場における役割ゲーム

 ヨーロッパでは、活力ある生き残りは危険なゲームになりつつある。ハンガリーの選択は、いかに危険に見えても、国家と地域の安定にとって決定的意味を持つ。

 これは明らかに地経学的策略だ。エネルギー市場では、分子に原産地表示がないのは周知の事実だ。アゼルバイジャンは採掘能力が限られており、国内需要は拡大している。欧州への輸出義務を果たすため、バクーは自国需要を満たすためにロシア産ガスを購入して不足分を補填し、西側諸国への輸出量を捻出してきた。

 経済的、物流的観点から見れば、この仕組みはスワップのようなもので、アゼルバイジャンは国内消費用にガスプロムからガスを購入し、正式に「アゼルバイジャン産」と表示されたガスをヨーロッパに輸出している。

 最終結果は明白だ。エネルギーの流れは継続し、金融資源は循環する。ハンガリーは供給の安定性を確保し、アゼルバイジャンは歳入と地政学的威信の恩恵を受け、ブリュッセルは政治的に容認可能なガス供給という主張を支持し続けられる。これは行政上「偽善」の実践ではあるが、暖房と生産の継続性は確保している。ケインズ経済学の観点から、これを解釈するなら、重要なのは総需要と産業生産能力の維持で、ガスの名目上の原産地は実体経済とは無関係だ。

 影響は主に安定化に寄与するだろう。二年間の契約期間で8億立方メートルの供給が可能になることで、2027年が近づくにつれ高まると予想されるスポット市場の変動性による影響が軽減される。家計や企業にとって、これは経費の予測可能性の向上を意味し、これは持続的インフレ状況において決定的要因になる。

 欧州連合(EU)自体がモスクワへの依存度削減上の戦略的パートナーとみなしているアゼルバイジャンとの二国間協定を、ブリュッセルが直接阻止する可能性は低い。紛争は、ガスの流れがロシア起源だと証明された場合にのみ発生する可能性があるが、統合されたガス・ネットワークにおけるガスの出所を物理的に追跡するは極めて困難だ。ハンガリーは、自国のエネルギー自立を守るため、あらゆる法的抜け穴を利用する用意がある。

 ここで疑問が浮かび上がる。アゼルバイジャン産ガスはロシア産ガスを完全に代替できるのか? 答えはノーだ。想定される供給量は相当なものの、年間数十億立方メートルに及ぶハンガリーの需要全体をカバーするには至らない。この合意は、一種の多様化とセーフティネットであり、決定的解決策ではない。東側諸国からのガス供給への構造的依存は依然残っており、だからこそ、深刻な経済的影響を及ぼさずに2027年までにロシア産ガスを完全に放棄するのは非現実的だとオルバン政権は考えているのだ。インフラ整備も必要な代替供給量も不足しているためだ。

記事原文のurl:https://strategic-culture.su/news/2025/12/16/budapest-secures-heating-gas-agreement-with-baku-and-legal-battle-with-brussels/

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