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2025年11月 3日 (月)

ウクライナ:失敗に終わったポクロフスク封鎖突破を目指して最後の望みをかけた作戦

2025年11月1日
Moon of Alabama

 ウクライナ軍はポクロフスク/ミルノグラード都市圏の支配を失った。ロシア軍は数ヶ月かけて、東西からゆっくり、これらの都市を包囲してきた。そこから続く回廊はロシア無人機による制圧下に置かれ、通過を試みる車両は全て攻撃された。
 


 市内への回廊を再開するために、ウクライナ指導部は持てる限りの戦力を投入した。しかし、あらゆる試みは失敗に終わる運命にあった。最後の望みをかけた作戦として、GRU(軍参謀本部情報総局)が指揮する12名の特殊部隊がヘリコプターで突入した。

 ウクライナ、戦闘地帯のポクロフスクに特殊部隊を投下、情報筋が語る–ロイター、2025年10月3日
 
ウクライナは今週初め、東部の都市ポクロフスクの戦闘地域に特殊部隊を上陸させ、戦闘を開始した。ちょうどロシアが同地域でキエフ軍を包囲したと発表した直後だった。ウクライナ軍筋2人が金曜日に明らかにした。

…  ウクライナ特殊部隊は数日前、ブラックホーク・ヘリコプターで上陸し、作戦を開始したが、ロシア無人機の活動により作戦は複雑化したと第7即応軍の情報筋は述べた。

 この作戦は軍諜報部長のキュリロ・ブダノフが指揮し、部隊はロシアが領有権を主張し、モスクワがウクライナの補給線にとって重要とみなしている市内地域に向かったと別の情報筋は語った。

 ロイター通信が確認した映像には、少なくとも10人の兵士が野原でヘリコプターから降りる様子が映っている。ロイター通信は、映像の撮影場所や日時を独自に確認することはできなかった。

 ヘリコプター投入の映像はこちら

 AMKマッピングによると、投入された兵士は誰一人生き残っていないことが他の映像で示されている。  
ロシアのFPVドローンによるウクライナ特殊部隊攻撃について私が行った地理位置情報と映像の追加分析に基づき、ロシア軍前線後方でヘリコプターから降ろされた後、兵士たちがどこを走ったか推測できるようになった。

 11人の兵士集団が指定された地点 (48.29667, 37.13317) に降ろされ、二の集団に分かれた。

 5人の兵士がO0525高速道路脇の森へ、そして工業地帯の端にあるガソリン・スタンドへ向かって走った。3人は途中で森に閉じ込められ、ドローン攻撃を受けた。生存者2人はガソリン・スタンドへ向かって走ろうとしたが、畑を横切ろうとした際、別のドローン攻撃を受けた。

 6人の兵士は着陸地点から南へ走り、工業地帯に近づくと分かれた。4人は変電所を目指して南西の森の中へ走ったが、3人がドローンに攻撃された。4人目の兵士は森の端まで逃げ帰ったが、木の下に隠れていたところをドローンに攻撃された。この集団の残り二人の兵士は、工業地帯の最初の建物に入り込み、1階の部屋に隠れた。その後、三機のドローンが窓から侵入し、二機が彼らに命中した。

 これら情報を踏まえると、今回の攻撃で、11人の兵士全員死亡または負傷したと思われる。生存者はロシア軍の後方にいるため、避難は困難で、ロシア軍に捕らえられる可能性が高い。
 この投入がロイター通信に漏洩された事実は、無謀な人員浪費でブダノフ将軍を非難する試みを示唆している。

ストラナ通信は以下のように報じている(機械翻訳)。  
情報筋の話として、以前ロシア軍が進入した「ウクライナ兵站にとって戦略的に重要な」地域に、情報局本部の攻撃部隊が進入したとウクライナの新聞「ススピリノエ」も伝えている。

 同紙によると、作戦には「数機のヘリコプター」が関与しており、ブダノフはGURの行動を指揮するためポクロフスク近郊にいるという。

 ウクライナはこれを公式には確認していない。
 ブダノフを貶めるためでないなら、一体なぜ誰かがこれをマスコミに漏らすのだろう?
 
もう一人の兵士、スタニスラフ・ブニャトフは、特殊部隊上陸の映像が公開されたことに憤慨している。

 「問題は、一人のふとどきものが、別のふとどきものにビデオを送り、三人目のふとどきものが着陸の事実と着陸地点をインターネットに漏らし、特殊部隊の壊滅と、これらヘリの捜索を求める声を生み出したことだ。戦闘員を『ヘリコプター』で戦場から避難させるのが可能だと考えているのだろうか? 公開された映像が無視されず、犯人が厳しく責任を問われるよう願う」と彼は書いた。

 二機のGURヘリコプターがポクロフスクへ飛行したとされる映像をロシア軍関係者が公開した。映像では、上陸部隊がポクロフスク守備隊への補給路となっている市北西部の工業地帯に着陸したことも明らかにされている。

 同時に、「DPR」は、上陸した特殊部隊の一部が壊滅したと報じている(ロシア・メディアはプシリンの顧問イーゴリ・キマコフスキー発言を引用)。

 ロシアでテロ攻撃を計画し実行したことでブダノフは知られている。

 また彼は多くの部下を死に至らしめた無謀な作戦でも知られている。昨年、ГУР(GUR クライナ国防省情報総局)特殊部隊は、ロシアが管理するザパロージャ原子力発電所を占拠するため、ボートによる強襲を3回試みた。しかし、3回とも失敗し、約50人のウクライナ兵が死亡した。

 ウクライナのウラジーミル・ゼレンスキー(元)大統領と彼の政治工作員アンドレイ・イェルマクは、ブダノフを将来の選挙における潜在的競争相手と見なしている。ヘリコプターによる突入失敗に関する情報漏洩が彼らに仕組まれたとしても、驚くには当たらないだろう。

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2025/11/ukraine-hail-mary-operation-to-unblock-pokrovsk-has-failed.html

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米国民の大半は、トランプの職務遂行に不満、過半数は大統領の権力の行使が行き過ぎていると判断。しかし、2026年の中間選挙まで1年を残した現在、トランプ大統領の職務遂行に対する否定的な印象が民主党に有利に働いているという証拠はほとんど存在していない(WP)
 東京新聞 朝刊 特報面 本音のコラム 大矢英代さん

 下駄の雪、ニッポン

 御意。だが、より正確には下駄が壊れない限り抜けない「下駄の鉄球」だろう。

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