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2025年10月10日 (金)

ウクライナ・メディア、最前線の空白や他の失敗について語る

2025年10月8日
Moon of Alabama

 ウクライナのニュース・メディア「ウクラインスカ・プラウダ」が、前線におけるウクライナ軍の現状に関する新たな記事を掲載した。ロシア軍は徐々に戦況を掌握する一方、ウクライナ軍は絶えず後退を続けている。この記事は、ウクライナ軍の戦線維持を阻んでいるいくつかの問題を論じている。

 UP記事のほとんどはロシア語/ウクライナ語と英語で出版されているが、この記事はまだ翻訳されていない。以下に要約と抜粋を掲載する(機械翻訳を編集)。

 歩兵陣地間の隙間は益々広がっている。  
ウクライナ軍がロシア軍を抑止できないのはなぜか―ウクラインスカ・プラウダ、2025年10月6日

 最前線で直接必要とされる最も緊急なのは依然歩兵だ。戦争の現段階では、重装備の運用が極めて複雑化しており、塹壕における兵士の役割は著しく増大している。兵士が不足すると、防御を組織するのは容易ではない。

 人員不足のため、多くの部隊は陣地を維持し、ロシア軍の攻撃を完全に撃退し、十分な休息を取り、必要な交代を行えない。その結果、野戦指揮官は優先地域を選ばざるを得なくなり、他の地域の防御が弱くなっている。
その結果、もはや真の前線は存在しなくなった。歩兵不足は、ロシア軍がウクライナ軍の後方へ潜り込むための隙間を生じさせている。名目上前線から5km後方に駐屯しているウクライナ迫撃砲部隊とドローンパ操縦士が突如敵軍と直接接触する事態に陥るのだ。

 上記問題の結果、歩兵陣地は文字通り無人化している。そのため隣接陣地間の距離は200~300m、500~700m、時には1kmに達することがある。

…  ウクライナ歩兵陣地間に多数の穴が開き、ロシア軍がこれらの穴を我が軍の防衛線深くまで侵入していることは、戦争の現段階におけるもう一つの傾向、すなわち安定した交戦線の欠如を生み出している。

…  最前線に戦闘員が不足しているため、前線から3~5キロ離れた場所にいるドローンや迫撃砲の担当者は、歩兵役を担わざるを得ない。

…  UPも把握している最悪の例では、ロシア軍が砲兵陣地に到達することさえある。これは前線から10~15キロ離れた場所だ。

 過去6ヶ月間、ウクライナ軍は組織構造を変更した。以前は、複数旅団が臨時作戦司令部(TUS、Tgr)に所属し、それぞれが前線の大部分を担当していた。新たなモデルは軍団制を基盤とし、複数旅団が1つの軍団に配属され、1つの常設司令部の下で任務を遂行する。組織再編は公式には完了しているが、ほとんどの部隊はまだ新たな所属先を見つけていない。  
改革支持者たちは、国防軍の軍団制度移行の主な利点として、安定した運営組織の確立を挙げた。しかし、まさにそれは実現していない。依然、臨時のTUS(軍団)やTGR(軍団)などが何らかの形で現地に存在しているためだ。

 更に、指定された責任地域における軍団による任務遂行への移行についても疑問が投げかけられている。前線の多くの部分では本格的移行は行われていない一方、参謀本部は既に突撃部隊や空軍の一環として無人防空システム部隊といった新組織を創設する計画を立てている。

 軍団制度への移行が不完全で人員が全体的に不足している状況では、新たな軍編成のための資源を見つけることは非常に困難になるだろう。
 軍団制が導入されたばかりにもかかわらず、新設された突撃大隊はウクライナ軍総司令官シルスキー将軍の直接指揮下に置かれた。ウクライナで最近発生した出来事は、これらの大隊に一体どのような影響を与えたのか。

 2025年春のクルスク作戦の完全崩壊にもめげず、シルスキーは新たな攻勢の必要性に固執し続けている。

 今、軍司令官は自らの命令を全て実行する専属護衛部隊、すなわち突撃部隊を創設した。シルスキーの新たな計画を「壊滅的」と非難し、関係部隊が司令官への忠誠心を示す衝動に駆られて甚大な損害を被ったと西側諸国の資金援助を受ける民族主義メディアは主張している。

 BBCウクライナやtexty.orgなどの攻撃部隊に対する非常に批判的記事は、何らかの理由で英語には翻訳されていない。

 今日は、この新たな突撃部隊が一体どのようなものなのか詳しく見て行こう。大半は、ファシストの「右派セクター」が指揮する部隊で構成されていることが判明した。シルスキーがこれら部隊を選んだのは、彼らがクルスクでの冒険に毅然と参加したからだ。他の指揮官たちはシルスキーの愚行を批判し、結果として解任された。…

 批判者たちがロシア最高の将軍と呼ぶシルスキーも、最前線の戦いに細かく口出しし、部下に裁量権を与えないと非難されている(機械翻訳を編集)。  
2025年6月、ウクライナ・プラウダ紙は、アレクサンドル・シルスキー司令官が前線を自ら支配するようになったことを初めて報じた。シルスキー司令官は、軍団長を独自に選任し、既に解任し、どの旅団にどれだけ補充を行うかを決定し、大隊に任務を与え、旅団長がいつ大隊に任務を割り当てるかなど、あらゆることを行っている。

 ウクラインスカ・プラウダ紙とウクライナ統一党(UP)国防軍担当広報員の観察によれば、この3か月、前線が一人の人物の指示に依存する状況は更に複雑化するばかりだ。

 当初、シルスキーはドブロポルスキー棚(現在国防軍により「遮断」されている)の部隊の行動を頻繁に視察し指揮していた。司令官自身の公的証言によると、過去3ヶ月半に、シルスキーは現地司令官たちとの会合や会合に8回も出席したという。
 ロシアによるドローン導入により前線後方の戦力が一掃された。指揮・兵站部隊は更に後退しなければならなくなり、その結果、作業経費は増大し、効率も低下した。  
今年春の終わり頃から初夏にかけてロシア航空機とドローンの活動が活発化したため、ウクライナ軍の支援部隊は戦線から移動し始めた。

…  最高司令官の決定により、全ての支援部隊は戦線から40~50キロ離れた場所に移動しなければならなかった。

 兵站司令官にとって、この決定は、既に限られている資源、特に燃料で、兵站が更に長くなり複雑になることを意味する。

 「以前は数トンの燃料を手に入れるのに40リットルと数時間かかっていた。今は300リットルとほぼ1日かかる」と、支援部隊指揮官の一人がUPに語った。
 UPの筆者たちは、起こりうる変化について悲観的だ。  
様々なレベルの軍司令部は、ウクライナ軍内のかなり明白な問題に目をつぶっており、この国で完全な解決策が存在しない大統領府は支持率を危険にさらすようなことをしていない。

 一方、歩兵陣地間の隙間は広がっている。
記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2025/10/ukrainian-media-about-gaps-in-the-frontline-and-other-failures.html

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