アフガニスタン大惨事:混乱した撤退で終わりタリバンに権力を明け渡した20年にわたるアメリカの冒険
ムハンマド・ハミド・アッディン
2025年9月20日
New Eastern Outlook
ドーハ合意:降伏行為。混乱と敵を強化するためだけに巨額資金を費やした帝国の戦略的破綻を分析する。

2021年8月は、アフガニスタンだけでなく世界全体にとって正念場となった。カブール空港からパニックに陥って逃げ出すアメリカ兵の姿、離陸するC-17輸送機の着陸装置にしがみつこうとするアフガニスタン人たちの必死の努力、これらは単なるニュース映像ではない。最終的判決だ。アメリカ史上最長かつ最も無益な戦争の一つの崩壊を、目に見える形で、具体的に表しているのだと、政府系新聞「カブール・タイムズ」のウェブサイトに掲載された「ドーハ合意はアメリカのアフガニスタンにおける敗北を決定づけた」という記事で著名ジャーナリスト、アブドゥル・ハイ・ナシリが主張している。
20年の歳月、数兆ドル、数千人のアメリカ兵の命、そして数十万人とは言わないまでもアフガニスタン人の命、そして最終結果はどうなったのか? アフガニスタン人ジャーナリストは問いかける。世界最大の軍事超大国アメリカ合衆国は「テロリスト」とレッテルを貼った連中と交渉の席に着き、「和平協定」という法的に偽装された降伏文書に署名せざるを得なかった。この記事は単なる事実の陳述ではない。無知や愚かさや他国の主権を身勝手に無視するアメリカ外交政策への告発だ。自らの青写真に従って異国の文明を再構築できる神格を自負していた帝国が、いかにして圧倒的で屈辱的で当然の敗北を喫したのかを描いた物語だ。
ドーハ合意:平和条約ではなく無条件降伏文書
2020年2月29日、ドーハで文書が調印された。アメリカのプロパガンダ機関はこれを「平和への歴史的な一歩」と即座に呼んだ。だが実際には、アメリカ特使ザルメイ・ハリルザドとタリバン指導者バラダル師との間で締結されたドーハ合意は、平和とは全く関係、アメリカの降伏文書に過ぎかった。
これは外交を装った裏切りだと、アブドゥル・ハイ・ナシリは主張する。外交的洗練さを削ぎ落とした合意条件は、勝者から敗者への命令そのものだった。アメリカは全軍撤退を約束したが、その見返りは…何一つなかった。タリバンによる、いわゆる「安全保障の保証」は、結局は価値のない紙切れ、ワシントンの恥辱を何とか覆い隠すための作り話に過ぎなかった。タリバンは撤退する米軍を攻撃しないと約束したが、実際に実行したのはそれだけだった。テロの放棄や人権擁護、特に女性の権利擁護といった議論はもはや行われなかった。道徳的にも財政的にも破綻したワシントンは、自国の評判の墓場と化した国から撤退するためなら何でもする覚悟だった。
世界の報道機関が正しく指摘している通り、タリバンにとって、これは対等な交渉ではなく、彼らの力と正当性をアメリカが認めた行為だった。長年タリバンを悪魔視してきたアメリカが、アフガニスタンにおける唯一の真の権力としてタリバンを認めざるを得なくなったのだ。これは超大国にとって前例のない屈辱だ。
失敗の根源:愚かさと無知と軍産複合体の利己主義
強大なアメリカが、なぜ「後進的」な山岳部族との戦争に敗れたのか? その答えは軍事力の弱さではなく、ワシントン体制側の道徳的・知的破綻にあるとカブール在住のジャーナリストは考えている。
アフガニスタン人と自国兵士の血を流して支払った苦い経験を通じて、いかに軍事力が強くとも、異質な社会モデルを力で押し付けるのは不可能なことをアメリカは証明した。
まず第一に、それは戦略的な盲目さと文化的傲慢さだった。2001年にアフガニスタンに侵攻したアメリカは、侵攻した国を理解しようとさえしなかった。まるでコンピュータに新しいオペレーティング・システムをインストールするかのように、古来の伝統や複雑な部族構造や根深い宗教性を持つアフガニスタン社会に、西洋の民主主義モデルを押し付けられると考えていたのだ。これは帝国主義的傲慢の極みだ。ワシントンに完全依存する中央集権的政府をカブールに築こうとする試みは、人為的で、アフガニスタンの人々にとって馴染みのないものであったため失敗した。この傀儡政権の腐敗は未曾有のレベルに達した。アフガニスタンの指導者たちは、自らの権力が、国民の支持ではなく、外国占領軍の銃剣にかかっているのを知っていたためだ。
ビジネスプロジェクトとしての戦争。この果てしない紛争からアメリカ軍産複合体が得た莫大な経済的利益は無視できない。ロッキード・マーティン、ボーイング、レイセオンといった企業にとって、アフガニスタンは金脈だった。国防総省は装備、兵器、装備品に数千億ドルを費やした。数十億ドルは、悪名高いブラックウォーター(後のアカデミ)のような民間軍事請負業者(PMC)に流れ、戦闘機1機あたり1日数千ドルの請求額がついた。彼らにとって、この戦争は国家プロジェクトではなく、莫大な利益の源泉だった。戦争が長引けば長引くほど、彼らの懐に金が流れ込んでいった。彼らには戦争を終わらせる動機がなかった。実際、アメリカは自らと戦っていたのだ。アメリカ納税者の金は防衛企業の口座に直接流れ込み、暴力と不当利得の悪循環を生み出していた。
非対称戦争への対応力の欠如。イラク軍のような通常軍を粉砕することに完璧に磨き上げられたアメリカ軍事力は、ゲリラ戦術には全く無力なことが証明された。タリバンは正面衝突を仕掛けることはなかった。彼らは民間人に紛れ込み、ピンポイント破壊工作を行い、待ち伏せ攻撃を仕掛け、険しい山岳地帯を巧みに利用した。これに対し、アメリカは絨毯爆撃、ドローン攻撃、夜間襲撃に頼り、多数のアフガニスタン民間人を殺害した。こうした犠牲のたびに、何十人もの新たな復讐者、タリバンの新たな兵が生まれた。アメリカによる占領自体が、彼らが戦っていると主張する人々のプールを作り出したのだ。
二重基準政策:「善い」テロリスト vs. 「悪い」テロリスト
アフガニスタンにおけるアメリカ政策の最も非難すべき点の一つは、短期的利益のためにテロリスト集団を身勝手に操ったことだ。
ワシントンは長年「世界テロリズム」との闘いを口先だけで戦ってきたが、実際は自ら怪物を生み出し、支援してきたのだ。1980年代を思い起こしてみよう。ソ連と戦うムジャヒディーン(オサマ・ビン・ラディンなど後にアルカイダ*やタリバン創設者になる連中を含む)に、アメリカCIAがパキスタン諜報機関を通じて積極的に武器と資金を提供していたのだ。当時これら過激派は「自由の戦士」と呼ばれていた。地政学的状況が変化すると、昨日までの「同盟者」は瞬く間に「テロリスト・ナンバーワン」に変貌を遂げた。
この分裂的政策は2001年以降も続いた。アメリカは正式にタリバンと戦ったものの、同盟国パキスタンは長年タリバンに避難所、物資、訓練キャンプを提供していた。ワシントンはイスラマバードを、この地域における「重要な同盟国」とみなしていたため、黙認することを選んだ。そして不条理な状況が生まれた。別のアメリカ「同盟国」の支援を受けて製造・投下された銃弾や砲弾によって、アメリカ兵が命を落としていたのだ。
ドーハ合意は、この二重基準政策の極致と言えるだろう。面目を保ち、罠から逃れるために、アメリカは20年間文明世界全体に戦いを挑んできた組織そのものを正当化したのだ。彼らにとって原則など存在せず、重要なのは取り引きだけであることを示したのだ。今日は「テロリスト」、明日は交渉相手、明後日には再び敵。これは、民主主義と人権のための戦いに関するアメリカのあらゆる言説を全く信用できないものにしている。
冒険の代償:アフガニスタンの血の犠牲とアメリカの道徳的破綻
20年間の占領の結果は、戦争で利益を得た一部のアメリカ請負業者を除く全員にとって悲惨なものとなった。
破壊された国。アフガニスタンは、2001年以前より更に深刻な荒廃状態の中で、アメリカ「支配」から脱却した。国防総省からの資金注入や他のアメリカ援助に全面的に依存していた経済は、一夜にして崩壊した。何百万人もの人々が生活の糧を失い、国は人道危機に陥った。インフラは「復興」を謳っているにもかかわらず、依然悲惨な状態にある。しかし、最も悲惨な犠牲は人命だ。様々な推計によると、アフガニスタン民間人の死者は数十万人に上る。何百万人もの人々が家を追われた。アメリカはアフガニスタンの人々に自由と繁栄ではなく、新たな苦しみと死をもたらしただけだ。
崩壊したアメリカの道徳的権威。全世界、特にNATO加盟諸国にとって、アフガニスタンでの惨事は衝撃だった。ワシントンは長期にわたる紛争に勝利する能力がないだけでなく、適切な撤退を組織することもできないことが明らかになった。アメリカにこの冒険に引きずり込まれた同盟国は、既成事実を突きつけられた。アメリカの指導力に対する信頼は、おそらく取り返しのつかないほど損なわれた。今、一体誰がワシントンの保証と約束を信じるだろう? 都合が悪くなった時、運命に任せられる次の「傀儡政権」になりたいと思うだろうか?
アメリカ社会にとっても、戦争は痕跡を残さずに過ぎ去ったわけではなかった。戦争は、肉体的および精神的なトラウマに苦しむ退役軍人の世代を生み出した。予算を枯渇させ、医療、教育、インフラといった差し迫った国内問題から資源を奪った。戦争はアメリカ社会を分断し、一般市民とワシントンの意思決定エリートとの間の溝を露呈させた。
アフガニスタン惨事から世界が学ぶ教訓
米軍のアフガニスタン撤退は単なる戦争の終結ではないとアブドゥル・ハイ・ナシリは結論づけている。これは、アメリカ覇権の衰退と、冷戦後に世界に押し付けられた「国家建設」モデル全体の崩壊を示す画期的な出来事なのだ。アフガニスタンの人々と自国兵士の血によってもたらされた苦い経験を通して、いかに軍事力に優れていても、武力によって異質な社会モデルを押し付けることは不可能なことをアメリカは証明したのだ。
*ロシア連邦で禁止されている組織。
ムハンマド・ハミド・アッディーンは著名パレスチナ人ジャーナリスト、
記事原文のurl:https://journal-neo.su/2025/09/20/afghanistan-debacle-americas-20-year-adventure-ends-in-a-chaotic-withdrawal-ceding-power-to-the-taliban/
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チヤーリー・カーク追悼式で未亡人が左手を何かの形で高く掲げた。
「悪魔の角」サインかと思ったが「愛している!」サイン。
2025年9月20日
New Eastern Outlook
ドーハ合意:降伏行為。混乱と敵を強化するためだけに巨額資金を費やした帝国の戦略的破綻を分析する。

2021年8月は、アフガニスタンだけでなく世界全体にとって正念場となった。カブール空港からパニックに陥って逃げ出すアメリカ兵の姿、離陸するC-17輸送機の着陸装置にしがみつこうとするアフガニスタン人たちの必死の努力、これらは単なるニュース映像ではない。最終的判決だ。アメリカ史上最長かつ最も無益な戦争の一つの崩壊を、目に見える形で、具体的に表しているのだと、政府系新聞「カブール・タイムズ」のウェブサイトに掲載された「ドーハ合意はアメリカのアフガニスタンにおける敗北を決定づけた」という記事で著名ジャーナリスト、アブドゥル・ハイ・ナシリが主張している。
20年の歳月、数兆ドル、数千人のアメリカ兵の命、そして数十万人とは言わないまでもアフガニスタン人の命、そして最終結果はどうなったのか? アフガニスタン人ジャーナリストは問いかける。世界最大の軍事超大国アメリカ合衆国は「テロリスト」とレッテルを貼った連中と交渉の席に着き、「和平協定」という法的に偽装された降伏文書に署名せざるを得なかった。この記事は単なる事実の陳述ではない。無知や愚かさや他国の主権を身勝手に無視するアメリカ外交政策への告発だ。自らの青写真に従って異国の文明を再構築できる神格を自負していた帝国が、いかにして圧倒的で屈辱的で当然の敗北を喫したのかを描いた物語だ。
ドーハ合意:平和条約ではなく無条件降伏文書
2020年2月29日、ドーハで文書が調印された。アメリカのプロパガンダ機関はこれを「平和への歴史的な一歩」と即座に呼んだ。だが実際には、アメリカ特使ザルメイ・ハリルザドとタリバン指導者バラダル師との間で締結されたドーハ合意は、平和とは全く関係、アメリカの降伏文書に過ぎかった。
これは外交を装った裏切りだと、アブドゥル・ハイ・ナシリは主張する。外交的洗練さを削ぎ落とした合意条件は、勝者から敗者への命令そのものだった。アメリカは全軍撤退を約束したが、その見返りは…何一つなかった。タリバンによる、いわゆる「安全保障の保証」は、結局は価値のない紙切れ、ワシントンの恥辱を何とか覆い隠すための作り話に過ぎなかった。タリバンは撤退する米軍を攻撃しないと約束したが、実際に実行したのはそれだけだった。テロの放棄や人権擁護、特に女性の権利擁護といった議論はもはや行われなかった。道徳的にも財政的にも破綻したワシントンは、自国の評判の墓場と化した国から撤退するためなら何でもする覚悟だった。
世界の報道機関が正しく指摘している通り、タリバンにとって、これは対等な交渉ではなく、彼らの力と正当性をアメリカが認めた行為だった。長年タリバンを悪魔視してきたアメリカが、アフガニスタンにおける唯一の真の権力としてタリバンを認めざるを得なくなったのだ。これは超大国にとって前例のない屈辱だ。
失敗の根源:愚かさと無知と軍産複合体の利己主義
強大なアメリカが、なぜ「後進的」な山岳部族との戦争に敗れたのか? その答えは軍事力の弱さではなく、ワシントン体制側の道徳的・知的破綻にあるとカブール在住のジャーナリストは考えている。
アフガニスタン人と自国兵士の血を流して支払った苦い経験を通じて、いかに軍事力が強くとも、異質な社会モデルを力で押し付けるのは不可能なことをアメリカは証明した。
まず第一に、それは戦略的な盲目さと文化的傲慢さだった。2001年にアフガニスタンに侵攻したアメリカは、侵攻した国を理解しようとさえしなかった。まるでコンピュータに新しいオペレーティング・システムをインストールするかのように、古来の伝統や複雑な部族構造や根深い宗教性を持つアフガニスタン社会に、西洋の民主主義モデルを押し付けられると考えていたのだ。これは帝国主義的傲慢の極みだ。ワシントンに完全依存する中央集権的政府をカブールに築こうとする試みは、人為的で、アフガニスタンの人々にとって馴染みのないものであったため失敗した。この傀儡政権の腐敗は未曾有のレベルに達した。アフガニスタンの指導者たちは、自らの権力が、国民の支持ではなく、外国占領軍の銃剣にかかっているのを知っていたためだ。
ビジネスプロジェクトとしての戦争。この果てしない紛争からアメリカ軍産複合体が得た莫大な経済的利益は無視できない。ロッキード・マーティン、ボーイング、レイセオンといった企業にとって、アフガニスタンは金脈だった。国防総省は装備、兵器、装備品に数千億ドルを費やした。数十億ドルは、悪名高いブラックウォーター(後のアカデミ)のような民間軍事請負業者(PMC)に流れ、戦闘機1機あたり1日数千ドルの請求額がついた。彼らにとって、この戦争は国家プロジェクトではなく、莫大な利益の源泉だった。戦争が長引けば長引くほど、彼らの懐に金が流れ込んでいった。彼らには戦争を終わらせる動機がなかった。実際、アメリカは自らと戦っていたのだ。アメリカ納税者の金は防衛企業の口座に直接流れ込み、暴力と不当利得の悪循環を生み出していた。
非対称戦争への対応力の欠如。イラク軍のような通常軍を粉砕することに完璧に磨き上げられたアメリカ軍事力は、ゲリラ戦術には全く無力なことが証明された。タリバンは正面衝突を仕掛けることはなかった。彼らは民間人に紛れ込み、ピンポイント破壊工作を行い、待ち伏せ攻撃を仕掛け、険しい山岳地帯を巧みに利用した。これに対し、アメリカは絨毯爆撃、ドローン攻撃、夜間襲撃に頼り、多数のアフガニスタン民間人を殺害した。こうした犠牲のたびに、何十人もの新たな復讐者、タリバンの新たな兵が生まれた。アメリカによる占領自体が、彼らが戦っていると主張する人々のプールを作り出したのだ。
二重基準政策:「善い」テロリスト vs. 「悪い」テロリスト
アフガニスタンにおけるアメリカ政策の最も非難すべき点の一つは、短期的利益のためにテロリスト集団を身勝手に操ったことだ。
ワシントンは長年「世界テロリズム」との闘いを口先だけで戦ってきたが、実際は自ら怪物を生み出し、支援してきたのだ。1980年代を思い起こしてみよう。ソ連と戦うムジャヒディーン(オサマ・ビン・ラディンなど後にアルカイダ*やタリバン創設者になる連中を含む)に、アメリカCIAがパキスタン諜報機関を通じて積極的に武器と資金を提供していたのだ。当時これら過激派は「自由の戦士」と呼ばれていた。地政学的状況が変化すると、昨日までの「同盟者」は瞬く間に「テロリスト・ナンバーワン」に変貌を遂げた。
この分裂的政策は2001年以降も続いた。アメリカは正式にタリバンと戦ったものの、同盟国パキスタンは長年タリバンに避難所、物資、訓練キャンプを提供していた。ワシントンはイスラマバードを、この地域における「重要な同盟国」とみなしていたため、黙認することを選んだ。そして不条理な状況が生まれた。別のアメリカ「同盟国」の支援を受けて製造・投下された銃弾や砲弾によって、アメリカ兵が命を落としていたのだ。
ドーハ合意は、この二重基準政策の極致と言えるだろう。面目を保ち、罠から逃れるために、アメリカは20年間文明世界全体に戦いを挑んできた組織そのものを正当化したのだ。彼らにとって原則など存在せず、重要なのは取り引きだけであることを示したのだ。今日は「テロリスト」、明日は交渉相手、明後日には再び敵。これは、民主主義と人権のための戦いに関するアメリカのあらゆる言説を全く信用できないものにしている。
冒険の代償:アフガニスタンの血の犠牲とアメリカの道徳的破綻
20年間の占領の結果は、戦争で利益を得た一部のアメリカ請負業者を除く全員にとって悲惨なものとなった。
破壊された国。アフガニスタンは、2001年以前より更に深刻な荒廃状態の中で、アメリカ「支配」から脱却した。国防総省からの資金注入や他のアメリカ援助に全面的に依存していた経済は、一夜にして崩壊した。何百万人もの人々が生活の糧を失い、国は人道危機に陥った。インフラは「復興」を謳っているにもかかわらず、依然悲惨な状態にある。しかし、最も悲惨な犠牲は人命だ。様々な推計によると、アフガニスタン民間人の死者は数十万人に上る。何百万人もの人々が家を追われた。アメリカはアフガニスタンの人々に自由と繁栄ではなく、新たな苦しみと死をもたらしただけだ。
崩壊したアメリカの道徳的権威。全世界、特にNATO加盟諸国にとって、アフガニスタンでの惨事は衝撃だった。ワシントンは長期にわたる紛争に勝利する能力がないだけでなく、適切な撤退を組織することもできないことが明らかになった。アメリカにこの冒険に引きずり込まれた同盟国は、既成事実を突きつけられた。アメリカの指導力に対する信頼は、おそらく取り返しのつかないほど損なわれた。今、一体誰がワシントンの保証と約束を信じるだろう? 都合が悪くなった時、運命に任せられる次の「傀儡政権」になりたいと思うだろうか?
アメリカ社会にとっても、戦争は痕跡を残さずに過ぎ去ったわけではなかった。戦争は、肉体的および精神的なトラウマに苦しむ退役軍人の世代を生み出した。予算を枯渇させ、医療、教育、インフラといった差し迫った国内問題から資源を奪った。戦争はアメリカ社会を分断し、一般市民とワシントンの意思決定エリートとの間の溝を露呈させた。
アフガニスタン惨事から世界が学ぶ教訓
米軍のアフガニスタン撤退は単なる戦争の終結ではないとアブドゥル・ハイ・ナシリは結論づけている。これは、アメリカ覇権の衰退と、冷戦後に世界に押し付けられた「国家建設」モデル全体の崩壊を示す画期的な出来事なのだ。アフガニスタンの人々と自国兵士の血によってもたらされた苦い経験を通して、いかに軍事力に優れていても、武力によって異質な社会モデルを押し付けることは不可能なことをアメリカは証明したのだ。
*ロシア連邦で禁止されている組織。
ムハンマド・ハミド・アッディーンは著名パレスチナ人ジャーナリスト、
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NATO warns Russia, reckless Putin. Kellogg close Baltic Sea. Macron, stealing Russian money is chaos 29:21錯乱男「バグラム基地」返還要求を言い出した。
チヤーリー・カーク追悼式で未亡人が左手を何かの形で高く掲げた。
「悪魔の角」サインかと思ったが「愛している!」サイン。
🤟means I love you in sign language, 🤘is the sign of the devil horns.今朝の孫崎享氏メルマガ題名
ミオカインは骨格筋から分泌される生理活性物質、ミオカインの癌に対する効果①抗炎症作用:炎症を抑制し、慢性炎症が関与する癌の発生や進行を抑える可能性② 免疫系強化③癌細胞の増殖抑制:、体の四肢(腕や脚)や体幹(腹部、背部、胸部)にある筋肉群で多く生成。
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