カナダのクリスティア・フリーランドがウクライナ特使に…ナチスの回帰

2025年9月19日
Strategic Culture Foundation
彼女のウクライナ人祖父は、第二次世界大戦中、ナチスの宣伝活動家として働き、最終的解決とユダヤ人の大量虐殺を推進した。
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カナダの元外務大臣クリスティア・フリーランドが、ウクライナ復興担当のカナダ特別代表に任命された。熱狂的ロシア嫌いのフリーランドにとって、これは怪しい「里帰り」と言えるだろう。
彼女のウクライナ人祖父は第二次世界大戦中、ナチス・プロパガンダ活動家として「最終解決」を推進し、ユダヤ人をはじめに、スラブ系民族の大量虐殺を扇動した。ミハイロ・ホミャクは、カナダ当局が設置した密輸ルートで連行された他の数千人のナチス戦犯と同様、戦後カナダに逃亡し、訴追を逃れた。
カナダの外務大臣、財務大臣と副首相を務めたフリーランドは、キーウ政権を最も熱烈に支持する西側諸国の一人として際立ち、軍事援助の増強とモスクワへのより厳しい制裁の要求を主張した。彼女のロシアに対する根深い敵意はナチス一族の血筋に由来する。
今週フリーランドがウクライナ特使に任命されたのは彼女の上司マーク・カーニー首相の嘆かわしい決断だ。不運なジャスティン・トルドーの後を継いだカーニーは、フリーランドの子どもの一人の名付け親でもあるため、彼女の新たな職務には縁故主義の匂いが漂っている。
ウクライナの戦後復興にとって、フリーランドの役割は好ましい兆候とは言えない。彼女はキーウ政権とイデオロギー的にも個人的にも近いため、予想される巨額復興資金の配分にフリーランドが影響力を及ぼすことは、政権とその卑劣なナチス的傾向を強固なものにするだけだ。
最近の紛争の間、フリーランドはウクライナ元首相で現在国防大臣を務めるデニス・シュミハリと毎日のように電話会談をしていた。シュミハリは過去三年間カナダや他のNATO諸国がキーウ政権に注ぎ込んだ数十億ドルの資金を使って汚職計画を遂行してきたことで有名だ。
フリーランドの復興総統就任は、キーウの取り巻きによる金儲け継続を確実にするだろう。彼女の庇護は、紛争終結後、ウクライナにおけるナチス・イデオロギーと腐敗の一掃が切実に求められるのを阻止するだろう。彼女がキーウに留まることは、ウクライナとロシアの関係正常化をより困難にするだろう。おそらくこれが彼女が特使の地位を望んだ理由だろう。
彼女の反ロシア的見解は十分立証されている。1984年に亡くなったウクライナ人の祖父との誇り高い関係、そして祖父のナチス的過去を露骨に否定する姿勢は、彼女が自らを「西側リベラル」と称しながらも、ロシアに対する祖父のファシスト的政治思想を受け継いでいることを示唆している。
ミハイロ・ホミャクは1905年、当時オーストリア=ハンガリー帝国領だったガリツィアで生まれた。戦時中の1940年、彼はナチスのプロパガンダ新聞『クラクフ・ニュース』(Krakivski Visti)の編集者になった。ナチス諜報部長官エミール・ガスナーは、ユダヤ人経営者から印刷機と事務所を押収した後、この作戦を指揮した。この経営者は後にポーランドのベウジェツ絶滅収容所で殺害された。ホミャクのウクライナ語新聞は、ユダヤ人とソ連市民の大量虐殺を主張し、武装親衛隊ガリツィア師団の重要な募集拠点となり、ウクライナ人義勇兵を受け入れていた。この師団はドイツの監督官ですら忌み嫌うような手法を用いて大量虐殺を実行した残虐な行為で悪名高かった。
1944年にソ連赤軍がポーランドを解放すると、ホミャクと彼の宣伝活動組織は急遽クラクフからウィーンに移転し、1945年5月にソ連軍がベルリンとヒトラーのバンカーに鎌と槌を振り上げるまで、そこでナチスの汚物を大量生産し続けた。
第三帝国敗北後、フリーランドの祖父は他の数千人のナチス党員とともにカナダに受け入れられた。カナダ当局は、ソ連を支持する他の東欧からの亡命者とバランスを取るため、ファシストをカナダに受け入れた。
また他の西側諸国と同様、カナダの政治体制にはナチス・ファシズムへの潜在的共感があった。カナダのあまり知られていない恥ずべき歴史として、政府はアルゼンチンや他の中南米の独裁国家と同様、ナチス逃亡者を受け入れるための収容所を設置した。アメリカ合衆国もペーパークリップ作戦で同様の行為をした。
その遺産は今も生き続け、カナダの対ロシア敵視政策と、キーウのネオナチ政権への支持に如実に表れている。これは他の西側諸国の首都にも共通するロシア恐怖症の有害な病態だ。ウクライナでNATO全体がロシアと戦争状態にあり、外交があらゆる場面で妨害されているのも、このためだ。
皮肉なことに、カナダはアメリカより優しいイメージで、自由主義、人道主義の擁護者として自らを宣伝している。
カナダの隠されたスキャンダルは、2023年9月に、元ウクライナのナチス突撃隊員ヤロスラフ・フンカがカナダ議会で総立ちの拍手喝采を受けたことで明るみに出た。フンカは、フリーランドの祖父が戦時中プロパガンダ活動を行っていた悪名高い武装親衛隊ガリツィア師団に所属していた。
これはカナダ政府にとって国際的な失態だった。当時のジャスティン・トルドー首相は「過ち」を謝罪し、土下座した。国会議長は国際的非難の中、辞任に追い込まれた。
クリスティア・フリーランドは一度も恥じていない。彼女は歴史の歪曲に耽溺し、あらゆる証拠に反し、ナチス虐殺におけるウクライナ人協力者は実際は第三帝国の支持者ではなく、ソ連からのウクライナ独立のために戦っていたと主張している。これはステパン・バンデラやロマン・シュヘヴィチや他の著名ウクライナ人ナチスの血塗られた手を覆い隠すため語られているのと同じ歴史の嘘だ。ユダヤ人大統領ウォロディミル・「詐欺師」ゼレンスキーの支配下、今日ウクライナには彼らの名を冠した記念碑や通りが作られている。
2017年から2018年にかけて、フリーランドのナチス血統がカナダの新聞で初めて報じられた際、彼女はその事実を露骨に否定し、彼女の信用を失墜させるための「ロシアによる偽情報」だと主張した。もしカナダ当局に少しでも誠実さがあれば、嘘をついたかどで彼女は解雇されるべきだった。
カナダで暮らす多くのウクライナ系ナチスの子孫同様、彼女は、祖父はナチス協力者ではなかったと、いらだたしいほどに主張し続けている。全てはロシアによる偽情報だと言い続けているのだ。彼女の否定は、ミハイロ・ホミャクが「最終解決」を幇助したナチス系新聞の編集長だったことを疑いの余地なく証明するカナダの公的記録と矛盾する。
大嘘テクニックを使うのはナチスの子孫にとって自然なことだと思われるかもしれない。
カナダのフリーランドのウクライナ特使任命は取り消されるべきだ。ウクライナ紛争の解決に最も不適任な人物だ。NATO諸国の一部が彼女の帰国を望むのは、おそらくそのためだろう。
記事原文のurl:https://strategic-culture.su/news/2025/09/19/canada-chrystia-freeland-special-envoy-to-ukraine-nazi-ratline-in-reverse/
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