新たなグローバル・ガバナンス - だがそれは一体何をもたらすのか、あるいは一体何ができるのか?
2025年9月1日
Moon of Alabama
オバマ、バイデン、そしてトランプは中国の台頭を阻止しようと試みてきた。しかし、オバマとバイデンはロシアを中国の懐に押しやり、トランプはインドをロシアと中国の懐に押しやることに成功した。
「欧米」における戦略的思考の欠如は明白だ。
現在開催中の上海協力機構(SOC)会合は、BRICS諸国の類似の会合と同様、新たな世界秩序の礎石の一つに過ぎない。今後更に多くの礎石が必要となるだろう。新たな秩序の明確な輪郭はまだ形成されていない。
二日前に、イスラエルがイエメンの文民政府幹部を殺害した。
極貧国文民政府幹部の徹底的抹殺は警鐘のはずだ。だから、これも警鐘のはずだ。
少なくとも今のところは、何もなさそうだ。
それでも、古いものと新しいものの違いは既に目に見えている。

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2025/09/a-new-global-governance-but-what-will-or-can-it-do.html#more
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Alex Christoforou Youtube
冒頭は上海協力機構でのプーチン大統領講演。
Moon of Alabama
オバマ、バイデン、そしてトランプは中国の台頭を阻止しようと試みてきた。しかし、オバマとバイデンはロシアを中国の懐に押しやり、トランプはインドをロシアと中国の懐に押しやることに成功した。
「欧米」における戦略的思考の欠如は明白だ。
現在開催中の上海協力機構(SOC)会合は、BRICS諸国の類似の会合と同様、新たな世界秩序の礎石の一つに過ぎない。今後更に多くの礎石が必要となるだろう。新たな秩序の明確な輪郭はまだ形成されていない。
月曜日、天津で快哉された「上海協力機構プラス」会議でグローバル・ガバナンス・イニシアチブ(GGI 世界統治構想)を中国の習近平国家主席が提案した。素晴らしい概念と言葉だ。私も賛成だ。だが、その力は一体どこにあるのだろう? いずれ、それを裏付ける力が必要になるだろう。
会合で習主席は「より公正で公平な世界統治体制構築に向けて全ての国々と協力し、人類共通の未来に向けた共同体構築に向けて前進するのを楽しみにしている」と述べた。
彼はグローバル・ガバナンスGGIの5つの原則を強調した。
- 第一に、主権平等を堅持すべきだ。
- 第二に、我々は国際法の支配を遵守すべきだ。
- 第三に、多国間主義を実践すべきだ。
- 第四に、人間中心の姿勢を主張すべきだ。
- 第五に、実際の行動をとることに重点を置く必要がある。
二日前に、イスラエルがイエメンの文民政府幹部を殺害した。
木曜、イスラエルはサヌア空爆でイエメンのフーシ派政権の首相と閣僚数名を殺害し、イランと連携する同組織指導部高官に対する初の成功攻撃になったとロイター通信が報じた。アフマド・ガレブ・アル=ラフウィ首相は文民行政府の長だった。彼はフーシ派やアンサール・イスラムのメンバーでもなく、軍事面の影響力もなかった。
土曜日、フーシ派最高政治評議会議長のマフディ・アル・マシャットが、エネルギー相、外務相、情報相とともにアフマド・ガレブ・アル・ラフウィ首相が攻撃で死亡したと関係者から確認したとロイター通信が報じた。モハメド・アル・アティフィ国防相が攻撃を生き延びたかどうかについて、アル・マシャットは明らかにしなかった。
極貧国文民政府幹部の徹底的抹殺は警鐘のはずだ。だから、これも警鐘のはずだ。
イスラエルの「ガザにおける政策と行動」が1948年の国連ジェノサイド条約第2条に定められた法的定義を満たしていると宣言する決議を国際ジェノサイド学者協会の会員500人中、投票した86%が支持した。このような病的行動が転移する危険性が実際にある。
今週、「土地征服」に取り組む中、ユダヤ人は「救済の過程と、神の存在のシオンへの帰還を『物理的に』経験している」とスモトリッチが宣言した。すると、新しいグローバル・ガバナンスはこれに対して一体何をするのだろう、あるいは一体何ができるのだろう?
トランプ政権に様々な形態で浸透しているのは、まさにこの終末論的思想の流れだ。この政権の倫理観は「戦争は戦争で、絶対的なものだ」という姿勢へと変容しつつある。それ以下のものは道徳的な見せかけとしか見なされない。(アマレク人殲滅の物語から生まれたタルムード的理解だ(『タイムズ・オブ・イスラエル』ジョナサン・マスカット著を参照)。)
こうして、強硬な指導者たちの斬首(イエメン、シリア、イラン)や、レバノンのヒズボラやシーア派の政治的無力化支援や、反抗的な国家元首暗殺の常態化(イマーム・ハーメネイ師暗殺が検討されたように)や、国家転覆(つまり6月13日、イランに対して計画されたように)にワシントンが新たに執着しているのがわかる。
イスラエルがこの修正主義シオニズムに変貌し、それがアメリカの主要思想派閥を支配していることこそが、イランとイスラエルの戦争が不可避だと考えられるようになった理由だ。
少なくとも今のところは、何もなさそうだ。
それでも、古いものと新しいものの違いは既に目に見えている。

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2025/09/a-new-global-governance-but-what-will-or-can-it-do.html#more
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冒頭は上海協力機構でのプーチン大統領講演。
Modi rides with Putin. Macron, emergency coalition meeting. Bulgaria heckles Ursula. Gerasimov map 41:13今朝の孫崎享氏メルマガ題名
上海協力機構(SOC)首脳会議の場に習近平、プーチン、モディ・インド首相が顔を合わす。習近平は、米国主導の世界秩序とトランプの政策に対する共通の不満を共有する地域大国の結束を目指す。モディの出席(7年ぶりの中国訪問)は画期的。トランプの関税が引き金(WP)
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