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2025年9月14日 (日)

カタールが爆撃された:地域の平和を脅かすイスラエルによる戦争拡大

アッバス・ハシェミット
2025年9月10日
New Eastern Outlook

 衝撃的で狂信的な行動で、シオニスト国家はドーハのハマス最高指導部を標的にして再び停戦の取り組みを混乱させている。

 カタールが爆撃された:地域の平和を脅かすイスラエルによる戦争拡大

 イスラエルの攻撃は中東・北アフリカ地域に広がり、民間人犠牲者も増加

 最近のイスラエルによるカタールの首都ドーハ攻撃は過去二日間で五回目の攻撃となる。イスラエルはガザ、シリア、レバノン、カタール、更にチュニジア沿岸のスムード船団を攻撃し、中東・北アフリカ地域の不安定化を一層深めている。イスラエルによるレバノン攻撃は、同国との停戦協定の完全な違反だ。シオニスト国家イスラエルは、数十年にわたり中東諸国の主権を侵害し国際法に違反してきた。2023年10月7日以降、イスラエル国防軍は対ハマス作戦を名目に、ガザ地区とヨルダン川西岸地区で未曾有の暴力と残虐行為を繰り返している。一部の控えめな報告によれば、2023年10月7日から2025年1月5日の間に、8万人以上のパレスチナ人をイスラエル国防軍は殺害しており、その大部分は子どもと女性だ。瓦礫の下に多数の遺体が埋もれているために、実際の死者数は報告されている数字より遙かに多い。

 イスラエルによるガザ地区への無差別爆撃と地上作戦は地区全体を破壊し、瓦礫と残骸が散乱する山と化した。ガザ政府メディア局によると、ガザ地区インフラの90%がイスラエル国防軍に破壊され、約680億ドルの損失が発生した。更に同局は2700世帯が公式記録から抹消されたと述べている。また2023年10月7日以降、イスラエル国防軍は、医療従事者1670人、民間防衛隊員139人、ジャーナリスト248人、市職員170人以上を殺害した。更に過去二年、多数のモスクや教会や病院や教育機関を攻撃した。シオニスト国家は人道支援も阻止し、100万人以上の子どもを含む240万人のガザ地区住民を飢餓と飢饉に追い込んでいる。援助を求める民間人を誘い出した後、射殺する事件も広く報道されている。

 これら攻撃は、イスラエル政府が戦争終結を望んでいないことを示している。それどころか、イスラエルは戦争を地域全体に拡大しようとしている。

 ネタニヤフの野望と大イスラエル計画

 ネタニヤフ政権は、野望を実現するため、一貫して戦争を地域全体に拡大しようとしてきた。イスラエルのネタニヤフ首相は、戦争を拡大することで自らの支配を永続させようとしている。また地域諸国の領土を侵略して「大イスラエル」を建国する歴史的なシオニストの野望を具体化しようともくろんでいる。最近の声明で「歴史的にも精神的にも、私に使命感があるかと問われれば、答えはイエスだ」と首相は述べた。更に「私はよく父のことを持ち出すが、両親の世代は国家を樹立しなければならなかった。そして我々の世代、私の世代は国家の永続的存続を保証しなければならない。私はそれを偉大な使命だと考えている」と述べた。これら発言は、彼が現在行っている、いわゆるハマスに対する作戦の真意を雄弁に物語っている。

 イスラエル政府は常に、戦争を地域全体と、それを超える範囲に拡大しようとしてきた。敵対勢力が戦争を開始し、煽っているとイスラエル政府は欧米同盟諸国と同様に非難してきた。だが、イスラエル政府が、あらゆる和平交渉を繰り返し妨害してきたのが現実だ。最近、パレスチナで停戦を確立するための和平案をドナルド・トランプ大統領が提案した。彼はイスラエル人人質全員の即時解放を求めた。和平案を提案した後、彼はガザ地区の人々とハマスに、交戦当事者間で合意が成立しない場合、両国が攻撃すると脅迫し、彼らが常に停戦を妨害してきたことを示唆した。だが現実は全く逆なことを歴史は示している。イスラエルには、繰り返しあらゆる提案を拒否し停戦違反した実績がある。

 最近、シオニスト国家イスラエルが、アメリカが提唱する停戦交渉の主導的交渉者だったカタールのドーハにあるハマス指導部を攻撃したことも国際規範に反する行為だ。パレスチナ指導者たちはトランプ大統領の和平提案について協議するためドーハに滞在していた。だがイスラエル軍は彼らを標的にして、この和平への取り組みを混乱させ、地域を更なる不安定化と混乱にさらした。ハマスによれば、指導部は攻撃を生き延びた。だが、ハマス指導者ハリル・アル・ハヤの息子と側近1人を含む6人がこの攻撃で死亡した。「これは占領の犯罪的性質と、合意に至るあらゆる機会を損なおうとするイスラエルの意図を改めて明らかにした」とハマスは述べた。この攻撃は「凶悪な犯罪で、露骨な攻撃で、あらゆる国際規範と法の明白な違反だ」とハマスは宣言した。

 カタールと周辺諸国が攻撃を非難、アメリカは共謀を否定

 カタール政府もこの攻撃を非難した。この攻撃は「無謀な犯罪的攻撃」だとカタール首長シェイク・タミーム・ビン・ハマド・アル・サーニーは表現した。また、この攻撃は「カタールの主権と安全保障に対する甚だしい侵害で、国際法の規則と原則の明白な違反だ」と述べた。域内諸国全てと、域外諸国数カ国が、イスラエルによるカタール攻撃を非難した。報道によると、イスラエル政府は攻撃実施前にアメリカに伝えていたとされる。こうした主張をアメリカは公式声明で全て否定した。またイスラエルの攻撃前にアメリカはカタールに通知していたとも述べた。だが、これらの主張は「全くの虚偽」だとカタール政府は反駁した。

 これら攻撃は、イスラエル政府が戦争終結を望んでいないことを反映している。それどころか、イスラエルは戦争を地域全体に拡大しようとしている。更に、アラブ諸国の沈黙がシオニスト政権を大胆にさせ、彼らの主権を侵害し、地域のどの国にも攻撃を仕掛けるようになっていることを示している。更に、この事件は、今後数週間から数ヶ月間に、大イスラエル構想を具体化するために、イスラエルがより多くの地域諸国を攻撃することを示唆している。しかも、これはアメリカとイスラエルが、この地域のいかなる友好国も認めていないことを示している。彼らにとって重要なのは、この地域における権益だけなのだ。今のところ、カタール政府は何も報復に言及していないが、主権を守るため、イスラエルの攻撃に慎重に対応する必要がある。イスラム諸国機構も、イスラエルに外交圧力をかける役割を果たさなければならない。さもなければ、このシオニスト国家は引き続き地域諸国で、暴力やテロや混乱を広げ、地域と世界の平和を脅かすことになるだろう。

 アッバス・ハシェミテは、地域および世界の地政学問題に関する政治観察者、リサーチアナリスト。現在、独立研究者、ジャーナリストとして活動中。

記事原文のurl:https://journal-neo.su/2025/09/10/qatar-under-fire-israels-expanding-war-threatens-regional-peace/

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