「ポピュリスト」言動を完全に投げ捨てたトランプ

教訓は身につくまで繰り返されるもの。
ケイトリン・ジョンストン
2025年7月17日
この英語記事の朗読を聞く(朗読:ティム・フォーリー)。
トランプがポピュリスト言動をしなくなったのは実に可笑しい。再選された途端に「よし、イスラエルが最優先だ。言論の自由について私が言ったことは全部忘れてくれ。ウクライナ戦争は続く。エプスタイン捜査はしない。畜生」と言うばかり。
ドナルド・トランプが、現状への国民の不満を巧みに利用して票と支持を獲得しようとしている共和党の沼の怪物に過ぎないことは、多少智恵がある人誰にとっても、ずっと前から明らかだった。だが大統領に復帰した途端、ディープステートとの戦いや、一般市民の擁護に関心があるふりをするのを完全にやめたのは実に驚くべきことだ。彼はポピュリスト的言動を完全に捨て去り、文句を言う人々には憤激する。
MAGAworldで、この話題に何年も固執してきた後、ジェフリー・エプスタインについては、もう黙って、行動に移るよう積極的かつ繰り返し、大統領は支持基盤に要求している。奇妙なことに、エプスタイン・ファイルに対する関心と注目は民主党のでっち上げだったと主張するまでになっている。この性犯罪者が独房で殺害されたという陰謀論を反証すると主張する映像を司法省が公開しているにもかかわらず、こうした主張を大統領は繰り返している。だが、この映像は編集されており、数分間映像が欠落している。
NEW: Metadata from the “raw” Epstein prison video shows approximately 2 minutes and 53 seconds were removed from one of two stitched-together clips. The cut starts right at the “missing minute.”https://t.co/akGXqznId6
— WIRED (@WIRED) July 15, 2025
フィナンシャル・タイムズ報道によると、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領に、ロシア領の深部攻撃を強化するようトランプ大統領は促し、モスクワ攻撃が可能かどうか尋ねている。これが選挙運動中に、ウクライナ戦争を「一日以内」に終結させると、いつわって約束したトランプ大統領と同じ人物だ。
アメリカで言論の自由を回復し保護すると誓った後、イスラエルと、その大量虐殺行為を批判する言論をトランプ大統領は積極的に排除している。火曜日、イスラエル批判と、ユダヤ人に対するヘイトスピーチを混同するIHRAの「反ユダヤ主義」定義をトランプ政権の意向に従って採用するとコロンビア大学が発表したが、これは政府検閲にとって、またしても勝利となった。
トランプ大統領は「世界に平和と安定と調和を取り戻す」と約束した後、イランを爆撃し、イスラエルとウクライナに兵器を送り、ガザでのイスラエルによる大量虐殺や近隣諸国に対する数々の戦争行為を支持し、イエメンでは野蛮な爆撃作戦で数百人の民間人を虐殺し、ソマリアでは新作戦で数十回空爆を実施し、一方、国防総省公式予算1兆ドル時代へと国を導いている。
2023年「もし私をホワイトハウスに戻してくれたら…ディープステートを完全に壊滅させる」とトランプは主張した。2025年、ディープステートが長年掲げてきた、ほぼ全ての狙いを彼は推進している。
Trump: “I will totally obliterate the deep state.”
— Kim Dotcom (@KimDotcom) March 5, 2023
Crowd goes wild. Many Americans now understand the enemy isn’t Russia or China. The enemy is the US deep state oligarchy that weaponizes intelligence services, bribes politicians and controls the media.pic.twitter.com/t8UluiBi2t
トランプ政策で、権力者に対抗し、弱者を守ると謳った部分は、二期目最初の半年で完全に水に流され、ジョージ・W・ブッシュの典型的共和党部分だけ残った。富裕層減税や移民の冷酷な扱いを、あなたが依然希望するなら、トランプは頼りになる。だが一般のアメリカ人に恩恵をもたらしたり、ワシントンの泥沼を浄化してくれるのを期待するなら、トランプは、あなたに小便をかけ、その小便が実は雨である理由を説明する長文をTruth Socialに延々書き連ねるだけだ。
これも、注意深く見てきた人にとっては驚くべきことではないはずだ。アメリカの二大政党どちらからも真の変化は生まれるまい。
だが本当に滑稽なのは、おそらく、人々がまたもや騙されてしまうことだ。トランプ支持層はエプスタイン事件に激怒しており、その多くはトランプ自身を見捨てるかも知れない。だが、次の選挙で、タッカー・カールソンやJD・ヴァンスなどがトランプ綱領を掲げて立候補すれば、人々はそれを鵜呑みにするだろう。先日、実際私がこのことをTwitterで言ったら、複数の人々から、タッカー・カールソンが当選すれば、ディープステートにとって大きな打撃になるはずだと言われた。つまり彼らは既に、その用意ができているのだ。共和党による次の偽ポピュリズム詐欺に同調するのを彼らは待ちきれないのだ。
どうでもいい。いかにお粗末な物であれ、求めているものを国民は与えられる。教訓は身につくまで繰り返される。
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画像はShealah Craigheadによるものでホワイトハウスより(パブリックドメイン)。
記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2025/07/17/trump-has-completely-dropped-his-populist-act/
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The Chris Hedges Report Trump, Epstein and the Deep State - Read by Eunice Wong
The Trump administration’s refusal to release the Epstein files and videos is done not only to protect Trump, but the ruling class. They all belong to the same club.
Chris Hedges and Eunice Wong
Jul 22, 2025
今朝の孫崎享氏メルマガ題名
タレント・著名人候補の当選落選一覧:当選;橋本聖子、鈴木大地、蓮舫、梅村みずほ、後藤翔太、さや、牛田茉友、 新実彰平。北村晴男、ラサール石井、安野貴博等、落選:山東昭子、岸博幸、杉田水脈、中田フィッシュ、須藤元気、久保優太、音喜多駿、立花孝志、世良公則等
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「教訓は身につくまで繰り返されるもの」
参議院選挙の結果は、自民党が減った分、そっくりそのまま、統一教会と日本会議が構成する新興右翼政党が増えただけでした。
自民党を切り離しただけで中身はより悪いので、与党は減っていません。
過半数割れなどとは、幻想です。
ウヨク政党の宣伝に騙されないようにするには、SNSは、企業の金儲けのための道具に過ぎず、決して自分の味方ではないということを、まず、理解することでしょうね。
投稿: ?!% | 2025年7月22日 (火) 19時14分