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2025年7月 5日 (土)

イラン戦争に関するTic-Toc 10 - 第一回のまとめ

2025年6月27日
Moon of Alabama

 長年計画してきたイラン政権転覆を狙うアメリカの攻撃は失敗した。

 イランの軍事・政治指導部による支配は疑う余地がなかった。アヤトラ・ハメネイ師の暗殺未遂は失敗に終わった(そして全く意味をなさなかった)。イスラエルの攻撃に対する軍の反撃は迅速かつ効果的だった。

 戦争開始からわずか12日後、イスラエルは和平を訴えた。イランはこれに同意したが、将来この決定を後悔することになるかもしれない。

 イスラエルとの消耗戦を戦い勝利できる優位性をイランは持っていた。同時にホルムズ海峡を通る石油輸送を支配していることでアメリカの反撃を抑制できた。現在のように戦争を数日あるいは数週間延期すれば、イスラエルに次回の準備時間を与えるだけだ。

 現在の停戦について、アメリカが兵器庫を補充すれば、すぐにイラン再攻撃が可能になるとイスラエルは考えている。

 イラン上空の優位をイスラエルは維持しており、再攻撃する態勢にあるとカッツは報道機関に語った。

 「核兵器や脅威となる長距離ミサイルを我々はイランに決して開発させない」と国防相はチャンネル12で語った。「イスラエル国とイスラエル政府の政策は、イランに強制措置を講じることだ」と国防相はチャンネル13で述べた。

 この政策は「レバノンと同じようなもの」になると彼は述べた。イスラエルはレバノンでヒズボラの再軍備の試みを標的にしているが「その100倍だ」

 テヘランは反撃する用意があると思われる。

 イランに対する政権転覆戦争の第二の目的は核開発計画廃止だった。だが、これも失敗に終わった。

 イランの主要濃縮施設は、数回の攻撃により損傷を受けた。だが、イランは高濃縮ウランを保持している。また最新鋭の遠心分離機と、これまで使用されていない地下施設も十分な数を保持しており、兵器級ウランまで濃縮することが可能だ。イランが核兵器製造を決断すれば、数ヶ月以内に核兵器を保有する可能性があるだろう。

 IAEAとのあらゆる協力関係をイランは終了した。もはやイラン国内における欧米情報機関の目と耳は存在しない。そのため、今後の攻撃は精度を欠くことになるだろう。

 トランプ大統領によるフォードウの地下核濃縮施設への爆撃は一回限りの作戦のはずだった。国内政策を進めるために、彼はイラン問題を片付けたかったのだ。

 だがイラン核開発計画を「消滅した」と断言した厚かましさが彼を苦しめている。できることがほとんど残っていないにもかかわらず彼は更なる行動を迫られることになろう。

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2025/06/tic-toc-10-on-the-war-on-iran-summing-up-the-first-round.html

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Ritter's Rant Ep. 19: Happy Birthday, America (No B-2's to Israel!) 8:39
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