シリア・ムスリム同胞団首切り屋のみそぎはらいをしたトランプ

デクラン・ヘイズ
2025年5月19日
Strategic Culture Foundation
NATO制裁が解除されれば、シリア人の立場は多少改善されるだろうが、彼らの立場は実際には改善されないだろう。
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小説で爆弾の信管は除去できない。だが我々は無力ではない。我々は真実を歌い、嘘つきを告発できる。サルマン・ラシュディ
最近のトランプ大統領ペルシャ湾岸諸国訪問は、いくつかのことを明らかにした、少なくとも、ゲイの国歌だとトランプが主張するYMCAを、おそらく同性愛嫌悪の肥だめたるサウジアラビアで演奏してもかまわないのだ。そのあたりにトランプがいた間に、彼はサウジアラビアからは1.3兆ドルの武器商談を、カタールからは空飛ぶ宮殿を受け取り、おそらくヴィレッジ・ピープル歌うYMCAのゲイ精神で、劇的な経歴をもつハンサムで凶暴な男とされるシリアの首切り屋連中の首領と固い握手をした。
全て十分偽善的だが、理解可能な部分に分解してみよう。サウジアラビアとカタールが、ガザ住民には一滴の水も与えないのに、喉から手が出るほど欲しいものをトランプには与えている事実は、一連の詐欺師連中がどうやり合っているかを示している。連中に関する最近の記事で私が指摘した通り、連中はペルシャ湾岸の富をNATOの手中に納め、その富が正当に属するアラブ人の手から遠ざけるために存在しているのだ。
イスラム教のウンマに対する連中のあざけりは、連中が不正に得た富の平等な分配ではなく、首切り屋の焦点を良いカモに当てさせておくため連中が使う単なるおべっかだ。
今や世俗的シリア・アラブ共和国と、その擁護者シリア・アラブ軍の英雄的男女に対する残忍な戦争で、彼と彼の首切り屋の首領に資金援助したアメリカやトルコやカタールやサウジアラビアの雇用主から、ある種のシリア・メシアとして称賛されているシリアの首切り屋の首領ジョラニはどうだろう?
ジョラニの命令で喉を切られたアメリカ人男女のことは忘れよう。そしてアフガニスタンやイラクやシリアで戦争を遂行するためのNATOの当初の口実だったジョラニの仲間がやり遂げた9/11攻撃のような壮大な事件は忘れよう。イラクで彼を捕らえた時、ジョラニがどのようにCIAに採用された雇われたかを忘れ、シリアとアラブ世界全体の世俗主義を破壊するための道具でしかなかった制裁で、シリア人を飢えさせ、シリアがムスリム同胞団の血まみれの手に落ちたことを喜ぼう。任務無事完了。
トランプにイスラエルに飛ぶ暇はなかったが、彼らとガザで進行中のジェノサイドに、感謝を表明しょう。ヒズボラがかなり後手に回っているので、ガザにとっての希望が私にはほとんど見えないし、カタールやサウジアラビアの「先住民」が、ガザ救済で、カタールやサウジアラビアに依存している中、キリスト教シオニスト狂信主義の究極の判断基準たる(テルアビブでなく)駐エルサレム大使マイク・ハッカビーのありもしないご厚意に預かる方が彼らは幸せかも知れない。
イランに移ると、トランプがペルシャ湾をアラブ湾に改名し、地図作成ジハードを繰り広げていないことに彼らは安堵のため息をつくかもしれないが、NATOのペルシャへの道で、イエメンと同盟諸国が、彼らを待ち受けているのは確実だ。カタールやサウジアラビアやイスラエルの窃盗狂連中が安全と感じるためには、イランは排除せねばならない。実に単純なことだ。
北方へ進むと、シリアで、その界隈でNATOの手先を保護する上記の国々と平和的関係になりたいと思っていおり、独自の地形上の問題があるだけでなく多くの基地を維持してシリアと湾岸に依然絡んでいるロシアだ。
我々がそう呼ぶNATOのロシア問題は、NATOを容認できないことがロシアの頭の中にある事実から悪化している。ロシア空軍が最初にシリアに介入した際、彼らは油井とNATOがシリアの石油を奪うため使用していた石油トラックを攻撃した。ロシア空軍が、シリア・アラブ軍の英雄達とともに、ジョラニのISISの地域特権を絶体絶命にした際に、アメリカ空軍は、ラッカを破壊し、ロシアと同盟するアラブ軍を阻止するため、そこに傀儡国を設置して介入した。その結果、シリア内戦が決着した際、ダマスカスには三つの代理部隊が残され、一つは北、南と東に一つずつ残され、NATOは最終的に、これら三つの足場全てを活用してダマスカスにカリフ制を確立した。
ロシアの話を終わる前に、5月9日のモスクワでの軍事パレードにエジプト軍が参加したことに注目しよう。偉大なナセル大佐時代以来、エジプト軍は常にエジプト世俗主義の保証人で、世俗的シリア・アラブ共和国を侵略し打倒する計画を持っていたが、ムルシと彼のムスリム同胞団の殺し屋から彼らの国を救ったのは、もちろんイスラエルではなく偉大なエジプト軍だった。
以前私はボブ教皇の幸運を祈ったが、バチカンがCIAとMI6の毒蛇の巣であることも指摘した。彼らは確実にジョラニに手加減するよう法王に促している。ちょうどマザー・アグネス・マリアムなどの連中が確実に、シリア新支配者に思春期前のアラウィ派の十代青年の首切りや性奴隷作りに手加減するよう要求しているのと同様に。
この人生や次の人生で、余に多くの無辜の人々が不要に亡くなったことへの許しは私にとってあり得ない。ジョラニ同様、卑劣な湾岸諸国やNATO雇用主は、トランプ大統領のオレンジ色の尻の端に並んでYMCAの歌を聞ける。これら共犯者全員が支持しているイスラエルのガザでの虐殺に関して、まだ言われていないことを何か言えるだろうか?
トランプやスターマーやマクロンや他のNATO阿呆連中はジョラニの戦争犯罪を許したが、ウクライナのゼレンスキー同様、彼はこのNATO作戦の下っ端工作員で、この三人は他のYMCA仲間同様、改良版NATO殺人株式会社の株主なのを覚えておく必要がある。
ニューヨークとボブ教皇のシカゴをマフィアが切り刻んだ手口がこの前編だったが、ヨーロッパ列強が19世紀末、アフリカを刻んだ手口と、大規模窃盗が今日影響している様子も見られる。シリアの強姦屋とトルコやイスラエルやアメリカやパンク湾岸独裁諸国の共謀は、今リアルタイムで起きているという一点を除き何の違いもない。
NATO制裁が解除されればシリア人の立場は多少改善されるだろうが、彼らの立場は実際は改善されず、トランプやマスクや他のAI勢力は、彼らだけでなく、イラン征服を邪魔する全ての人々や、イランを陥落したらNATOが、次にどの国を切り刻むかは分からない。
憂慮すべきことに聞こえるかもしれないが、それがトランプやアメリカ合州国やイスラエルや湾岸諸国における彼に近い連中の計画なのだ。最終的には、これら臆病者連中の計画や人々への言い訳を中国が挫折させるかも知れないが、当面は、パレスチナやシリアやイランや全中東に対するNATOの計画は予定通り、時間通りだ。先行きは暗い!
記事原文のurl:https://strategic-culture.su/news/2025/05/19/trump-makes-syria-muslim-brotherhood-head-choppers-kosher/
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Judging Freedom 孫子「彼を知り己を知れば百戦殆からず」
Scott Ritter : Does Trump Understand Russia? 30:22
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自由で民主的な選挙により、圧倒的な支持率で選出されたアサド大統領こそ、シリアの正当な大統領です。
シリア一帯を支配している野蛮な武装勢力は、直ちに立ち去るべきです。
投稿: $?& | 2025年5月23日 (金) 17時11分