イスラエルは見た目通り邪悪だ

実に単純だ。イスラエルは本当にひどい国だ。イスラエルを支持する人々も同じだ。
ケイトリン・ジョンストン
2025年5月7日
この英語記事の朗読を聞く(朗読:ティム・フォーリー)。
ガザ地区全域で、イスラエル狙撃兵は日常的に意図的に子どもの頭を撃っている。
イスラエルは、IDF(イスラエル国防軍)向けに、ハマス戦闘員と疑われる者が家族のいる家に帰った時に彼らを標的にするAI装置を開発し、それが戦闘員の子どもを殺害することから、その装置を、ふざけて「パパはどこ?」と呼んでいる。
イスラエルはガザ地区の医療施設や救急車を何百回も攻撃してきた。攻撃した病院に侵入し、使えなくするため医療機器を一つ一つ組織的に破壊したことが記録されている。
亡くなったり避難したりしたパレスチナ人女性の服を着て嘲笑したり、亡くなったり避難したパレスチナ人の子どもの玩具で遊んだりする自分たちの姿を写した写真や動画を頻繁にイスラエル国防軍兵士はソーシャルメディアに投稿している。
THERE'S A TELEGRAM GROUP WITH 150,000 ZIONIST EXTREMISTS WHO MOCK DEAD CHILDREN pic.twitter.com/8tg7tjWDgd
— Sulaiman Ahmed (@ShaykhSulaiman) May 28, 2024
ガザ地区の人々がイスラエル軍に虐殺される様子を映した極めてむごたらしく加虐的な本物の殺人場面を記録した映像を投稿する「72 Virgins」という人気Telegramチャンネルを運営していたことをイスラエル国防軍は認めた。
民間人で一杯の建物を破壊した後、子どもを含む生存者を狙撃するため狙撃用ドローンを送り込むことでイスラエル国防軍は知られている。
ガザへの猛攻撃で、イスラエルは史上前例のない数のジャーナリストを殺害しており、人道支援活動家たちを故意に攻撃している。
医師を含むパレスチナ人囚人をイスラエル兵は強姦し、拷問して殺害する。こうした虐待行為で逮捕者が出るのは稀だが、そのたびにイスラエル人は暴動を起こす。虐待行為自体に反対するためでなく、加害者の逮捕に反対するためだ。
Smotrich: Gaza Will Be ‘Totally Destroyed,’ Population Will Be ‘Concentrated’
— Antiwar.com (@Antiwarcom) May 6, 2025
by Dave DeCamp@DecampDave #Gaza #Israel #Palestinians #EthnicCleansing #Smotrich https://t.co/FeBnhuyx2U
そして今、イスラエルは、ガザ地区全体からパレスチナ人を民族浄化する計画を公然と宣言しており、ガザ住民を飛び地の南端に「集中」させて立ち退きを迫り、ガザの残りの地域を「完全破壊」する計画だとベザレル・スモトリッチ財務大臣は述べている。
「ガザ地区住民はモラグ回廊以南に集める。ガザ地区の残りの地域は空っぽになる」とスモトリッチは述べ「人々はガザには希望も期待するものがないと悟り完全に絶望し、他の場所で新たな生活を始めるため移住先を探すことになる」と付け加えた。
今年初めに発表された世論調査によると、道徳的理由からガザ地区の民族浄化計画に反対するユダヤ系イスラエル人は僅か3%だった。そう、3%だ。100人中3人だ。
先日、イスラエルを支持するリベラル派の人と言い争いになったが、議論の要点は「ああ、すると、イスラエルは悪なので意図的に民間人にひどいことをしていると、あなたは主張するのだな?」というものだった。
そうなのだ。少し単純化しすぎかもしれないが、そうなのだ。イスラエルは邪悪だ。イスラエルは極めて邪悪な国で、極めて邪悪な人々で溢れている。繰り返すが3%だ。
ガザにおける彼らの行動の正しい説明としてのイスラエル人は酷い人々だという考えを対話相手は退けようとしていた。つまり、イスラエルの行動は、パレスチナ人(もちろん彼はパレスチナ人は血に飢えた野蛮人だと素直に信じている)による嘆かわしい挑発に対する合理的反応としか説明できないというのだ。だが証拠は、イスラエルが実際見た目通りに邪悪なことを示している。
When they’re not putting it on one another, they’re displaying it on barbed wire. The obsession that Israel’s soldiers have with Palestinian women’s lingerie is one of the most depraved phenomenons of the war on #Gaza. pic.twitter.com/UWndjT1mfO
— Samira Mohyeddin سمیرا (@SMohyeddin) March 7, 2024
以前にも議論した通り、これはユダヤ教やユダヤ人であることが本質的に悪だからではなく、ユダヤ人が率いる国家が、このような行動をとる原因になっているためだ。むしろ現代イスラエルは建国当初から、ある民族が他民族を支配する階層社会という概念を前提としており、不正と不平等が体制の本質的一部になっているためだ。イスラエル人は生まれた時から、この不当なアパルトヘイトの枠組みを当然のこととして受け入れるよう教え込まれ、必然的に権力を奪われた集団の非人間化と虐待を受け入れるよう洗脳されている。
アパルトヘイトと虐待を当然のこととして受け入れるように国民が組織的に洗脳された社会は、必然的に社会病質者で溢れかえることになる。彼らが投票し、軍隊に従軍し、メディアで働き、政府で働くのだ。これは彼らの民族性や宗教によるものではなく、彼らが暮らすアパルトヘイト国家の歪んだ性質によるものだ。
イスラエルの行為は見た目ほど単純ではない、虐待は見た目ほど一方的ではないと多くの欧米人は最初から思い込んでいるため、イスラエルを疑わしいと考えない傾向がある。イスラエルを可能な限り無辜に、パレスチナ人を可能な限り有罪に見せかけるような物語を欧米報道機関や政治家が絶えず紡ぎ出しているためだ。だが現実はまさにその通りなのだ。イスラエルは彼らの土地を奪うために、民間人を殺害し、飢えさせている。
実に単純なことだ。イスラエルは本当にひどい国だ。イスラエルを支持する人々も同じだ。
_______________
私の記事は完全に読者の皆様のご協力で成り立っている。もしこの記事を気に入っていただけたら、寄付箱に少しお金を投じられる方法がいくつか、ここにある。メーリングリストや、ソーシャルメディアや、書籍や、グッズや、各記事のオーディオ/ビデオ版へのリンクはこちらをクリックしてください。私の記事は全て、海賊版制作や再出版や翻訳やグッズへの使用など、あらゆる方法で自由にご利用いただける。全ての記事は夫のティム・フォーリーとの共著。
ビットコイン寄付: 1Ac7PCQXoQoLA9Sh8fhAgiU3PHA2EX5Zm2
記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2025/05/07/israel-really-is-as-evil-as-it-looks/
-----------
I've Had It これがホワイトハウス公式サイト写真!
IHIP News: WTF? These DISTURBING and EVIL Posts from Official White House Are NOT FAKE!! 10:28今朝の孫崎享氏メルマガ題名
米国の会支配の源泉の一つが金融支配。その金融支配に変化。関税ショックが債券市場に波及、米国長期国債利回りが上昇、指標となる10年国債の利回りは約4.37%、米ドルの世界の準備通貨としての役割を衰退させる一因、ただユーロや中国元がとって代わる準備は整っていない。中国は今苦心。
« 全速力で進むヨーロッパの戦争準備:フランス人軍事地図製作者はルーマニアで一体何をしているのか? | トップページ | ママエフ・クルガン(ママイの丘) ソビエト国民の英雄的行為への頌歌 »
「イスラエル・パレスチナ」カテゴリの記事
- イスラエル国防軍の残虐行為が激化する中、ガザ地区のインターネットをイスラエルが遮断(2025.06.13)
- スカイ・ニュース、グレタ・トゥーンベリをナチスと中傷しイスラエル国防軍による攻撃を正当化(2025.06.09)
- 禅とニューヨーク・タイムズ見出し書きの技巧(2025.06.10)
- 今やグレタ・トゥーンベリ暗殺を主張するイスラエル支持者連中(2025.06.08)
- イスラエル大使館職員殺害事件に関する考察(2025.05.27)
「Caitlin Johnstone」カテゴリの記事
- イスラエル国防軍の残虐行為が激化する中、ガザ地区のインターネットをイスラエルが遮断(2025.06.13)
- スカイ・ニュース、グレタ・トゥーンベリをナチスと中傷しイスラエル国防軍による攻撃を正当化(2025.06.09)
- 禅とニューヨーク・タイムズ見出し書きの技巧(2025.06.10)
- 今やグレタ・トゥーンベリ暗殺を主張するイスラエル支持者連中(2025.06.08)
- イスラエル大使館職員殺害事件に関する考察(2025.05.27)
« 全速力で進むヨーロッパの戦争準備:フランス人軍事地図製作者はルーマニアで一体何をしているのか? | トップページ | ママエフ・クルガン(ママイの丘) ソビエト国民の英雄的行為への頌歌 »
コメント