イスラエル大使館職員殺害事件に関する考察

ワシントンD.C.でイスラエル大使館職員二人が銃撃された事件は、イスラエルによる大量虐殺土地収奪で何万人ものパレスチナ人が殺害された事件ほどのニュース価値はない。重要性も低く、注目される必要もない。主要ニュースではない。イスラエルによるガザでの大量虐殺こそ主要ニュースだ。
ケイトリン・ジョンストン
2025年5月23日
物語マトリックスの端からのメモ
この英語記事の朗読を聞く(朗読:ティム・フォーリー)。
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「パレスチナを解放せよ」と叫び、逮捕後「私はパレスチナのために、ガザのためにやった」と警察に供述した男にワシントンDCのイスラエル大使館職員二人が銃撃され、殺された。
犯人の動機が、ユダヤ教でなはく、イスラエル国家に対するものなのは明白で、犠牲者二人のうち一人はドイツ出身のキリスト教徒であるにもかかわらず、これを反ユダヤ主義攻撃だと欧米諸国の全ての政治・メディア界が激しく非難している。
では、まず一つ明確にしておこう。ワシントンD.C.でイスラエル大使館職員二人が銃撃された事件は、イスラエルの大量虐殺による土地収奪で何万人ものパレスチナ人が殺害された事件ほどニュース価値はない。重要性も低く、注目される必要もない。主要ニュースではない。イスラエルによるガザでの大量虐殺こそ主要ニュースだ。
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多くの人々は、これは世論がイスラエルの大量虐殺的残虐行為に反発する中で、世論を変え、世界舞台におけるイスラエルのイメージを守るための偽旗攻撃の一種だと示唆している。しかし、現時点では、この証拠は見当たらない。イスラエルによるガザでの残虐行為が暴力的な過激派攻撃を誘発すると私は予想してきた。なぜなら、全世界の目の前で極めて邪悪な行為を行えば、まさにそのような事態が起こるからだ。おそらく、それ以上のことは何もないだろう。
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イスラエルに同情することは決して許されない。決して。どんなことがあろうと。イスラエルは同情を武器にし、与えられた同情を武器にして人殺しを正当化する。もし誰かが何かを武器にして人殺しをするなら、彼らに武器を与え続けるのは不道徳だ。彼らの武装を解除しなければならない。
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— Caitlin Johnstone (@caitoz) May 22, 2025❖
ここでの本当の問題は、史上初のライブストリーミングによるジェノサイドで殺害された数万人のパレスチナ人よりも、イスラエル大使館職員二人の殺害に対して、欧米諸国の政治家やメディア全体がより大きな憤りと同情を表明したことだ。この報道こそ重要だ。非欧米諸国の命を欧米帝国がいかに軽視しているかを露呈しているためだ。パレスチナ人は完全な人間とみなされていないため、ジェノサイドによる日々の虐殺で彼らが命を落とすのは、ワシントンD.C.で起きた二重殺人事件より注目に値しないと考えられている。
欧米諸国体制は、イスラム教徒やアラブ人や肌の色が濃い人々を人間以下の害獣とみなし、その絶滅は無関心から歓喜に至るまでの感情的な反応で受け止められるべきだとしている。我々の文明は、基本的に同じイデオロギーの下で、基本的に同じ残虐行為を続けながら、自らをナチス・ドイツよりも道徳的に優れていると考えている。
これが本当の話だ。これが本当の教訓だ。
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❖Stop being antisemitic; there are only two (2) violent deaths we're permitted to focus on today, and neither of them happened in Gaza. https://t.co/BLHgwaL7Rd
— Caitlin Johnstone (@caitoz) May 22, 2025
混乱している人のために、要約してみよう。
イスラエルがガザでしたことは何一つ10月7日を正当化するものではなかったが、10月7日は、イスラエルがガザでしてきたこと全ても正当化した。だが10月7日以降イスラエルがガザでしてきたことは何一つイスラエルに対する暴力も正当化しなかった。
皆様、ご理解頂けただろうか? これが正しいと思われるだろうか?
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「パレスチナを解放せよ」はユダヤ人に対する暴力の呼びかけだとCNNのダナ・バッシュは既に示唆しており、大館職員銃撃事件を、親パレスチナ派の声を排除する必要がある証拠として名誉毀損防止同盟(Anti-Defamation League、略称ADL)のジョナサン・グリーンブラット代表は、挙げている。
これはイコンサートでヒズボラの旗を振ったとして、アイルランドのヒップホップ・トリオ「ニーキャップ」メンバーにイギリス警察がテロの嫌疑をかけたのと同時期に起きた。
以前にも申し上げたが、改めて申し上げる。シオニズムは、今日の我々の社会における言論の自由に対する最大の脅威だ。欧米諸国によるイスラエルへの支援は、欧米世界中で、我々の公民権に対する容赦ない攻撃を引き起こしている。これは個人的な問題だ。イスラエルは我々全員を直接的に脅かしている。
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画像はCNN、YouTubeのスクリーンショット (フェアユース)。
記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com.au/2025/05/23/thoughts-on-the-israeli-embassy-staff-killings/
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The Chris Hedges Report
Trump’s Useful Idiots
A bankrupt liberal class, by signing on for the Zionist witch hunt against supposed antisemites and refusing to condemn Israel for its genocide, provided the bullets to its executioners.
Chris Hedges
May 27, 2025
以下は記事冒頭。
The media, universities, the Democratic Party and liberals, by embracing the fiction of “rampant antisemitism,” laid the groundwork for their own demise. Columbia and Princeton, where I have taught, and Harvard, which I attended, are not incubators of hatred towards Jews. The New York Times, where I worked for fifteen years and which Trump calls “an enemy of the people,” is slavishly subservient to the Zionist narrative. What these institutions have in common is not antisemitism, but liberalism. And liberalism, with its creed of pluralism and inclusiveness, is slated by our authoritarian regime for obliteration.植草一秀の『知られざる真実』
剥がれ始めた国民民主メッキ今朝の孫崎享氏メルマガ題名
マイケル・エリスを中央情報局(CIA)副長官は「新幹部の最重要課題は中国であり、特にAI、半導体、バイオテクノロジー、バッテリー技術といった分野において米国企業が“決定的な技術的優位性を維持できるよう支援することだ”とAxiosのデマレスト氏との稀なインタビューで語った。
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