« 欧州が和平に本気なら、会議にゼレンスキーを招く回数を減らすべき | トップページ | 金融知識が欠如しているホワイトハウス - 「関税」がそれを示している »

2025年4月 4日 (金)

人種差別主義同盟諸国によるロシアの能力の過小評価がロシアの勝利をもたらした

2025年3月31日
Moon of Alabama

 昨日、バイデン大統領のロシアに対する(代理)戦争をニューヨーク・タイムズが粉飾する報道に私はリンクした。
 
今日のニューヨークタイムズ長文記事は奇妙な隠蔽と偽史だ。過去三年、ニューヨークタイムズの宣伝記事どころでない代物を読んだ人なら既にこれらのことは全て知っている。
 
  • パートナーシップ:ウクライナ戦争の秘密の歴史(アーカイブ) -ニューヨークタイムズ
  •  
  • ウクライナとのアメリカの秘密軍事提携から得られる重要な教訓(アーカイブ) -ニューヨーク・タイムズ
 
  • ドイツのヴィースバーデンにある米軍基地はウクライナ領内のロシア軍座標をウクライナに提供していた。
  •  
  • ロシアの侵攻に対し、ウクライナが迅速に形勢を逆転させるのをアメリカ諜報活動部門と砲兵部隊が支援した。
  •  
  • バイデン政権は「超えてはならない一線」を変え続けた。
  •  
  • 最終的に、米軍とCIAはロシア攻撃支援を認められた。
  •  
  • ウクライナにおける政治的意見の相違が、2023年の反攻失敗の一因となった。
 アレックス・クリストフォロウもこれについて次のように述べている。  
NYT記事は、これがアメリカとロシアの代理戦争以上のものだと認めている。これは、アメリカ・ロシア両国間の全面戦争に限りなく近いものだった。

 だがNYTはバイデン政権を擁護している。この非常に長い記事を読んでみると、バイデン政権と米軍司令部はロシアを容易に打ち負かしていたはずだという結論になる...
 
  1. ウクライナの将軍連中は反抗し始め、アメリカの命令に従わなくなった。
  2.  
  3. PR上の理由でゼレンスキーは「大きな勝利」を追求し、アメリカ戦略に従わなかった。
  4.  
  5. 2023年の反撃は「失敗」に終わり、アメリカとウクライナ間の信頼は崩れた。
  6.  
  7. その後、アメリカはクリミア半島と2014年以前のロシアを攻撃して、アメリカの選挙までウクライナをゲームに引き留めた。
  8.  
  9. トランプ大統領がホワイトハウスに入り、戦争を終結させ、ロシアに勝利を譲ると決定した。
 「歴史は勝者によって書かれる」。
 この場合、ニューヨークタイムズは、反抗的なウクライナの将軍たちとゼレンスキーのエゴがなければ、アメリカ(バイデン政権下)は勝てたはずだと判断したのだ。最終的結果としての降伏はトランプのせいになるだろう。

👉この記事は、一体なぜ、NATOとヨーロッパ諸国が、いまだにこの戦争に勝てると信じているのかを100%説明している。妄想とプロパガンダの極みだ。

 アメリカは実際戦争に負けたのだ。あなたがまだそう思っていないなら、この注目すべき記事をお読み願いたい。  
「私の名前を使わないでほしい」ジャーナリスト、シュラ・バーティンによるウクライナ人の間で高まる戦争への疲労感に関する報道- Meduza、2025年3月27日
 最前線からの報道は極めて悲惨だ。ウクライナとウクライナ軍はもう終わりだ。

 さて、ニューヨークタイムズ記事に戻ろう。

 アレックス・クリストフォロウの妄想とプロパガンダ診断は、十分深く掘り下げていない。

 ニューヨーク・タイムズ記事からの引用は、戦争の開始と敗北の背後にある非常に現実的な要因が、純粋な人種差別であることを明らかにしている。  
2023年の反撃が最後の戦争になるというのが連合軍内では一般的見解だった。ウクライナが完全勝利を主張するか、プーチン大統領が和平を訴えざるを得なくなるだろうと。

 ウクライナ軍は英国や米国ほど優れている必要はなく、ロシア軍より優れていればよいとカヴォリ将軍は語るだろう。
 クリストファー・G・カヴォリ米軍大将は、アメリカ欧州軍司令官および欧州連合軍最高司令官だ。彼は歴史に関する知識が欠如しており、ロシア軍の能力を尊重していないために、失格になるべきだった。

 アメリカやイギリスやウクライナが認識できなかったのは、彼のような人種差別主義者には勝つ可能性がなかったことだ。

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2025/03/racist-allied-underestimation-of-russias-abilities-led-to-its-win.html#more

----------

 Judging Freedom ミアシャイマー教授、ウクライナとガザについて語る。
[ MUST WATCH ] 🔥🔥🔥 Prof. JOHN MEARSHEIMER 3103
 Democracy Now 経済学者Richard Wolfによるトランプ関税批判。
"American Empire Is in Decline": Economist Richard Wolff on Trump's Trade War & Tariffs 19:27
 植草一秀の『知られざる真実』
トランプ関税暗雲は霧消するか

« 欧州が和平に本気なら、会議にゼレンスキーを招く回数を減らすべき | トップページ | 金融知識が欠如しているホワイトハウス - 「関税」がそれを示している »

アメリカ軍・軍事産業」カテゴリの記事

NATO」カテゴリの記事

ロシア」カテゴリの記事

Moon of Alabama」カテゴリの記事

ウクライナ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 欧州が和平に本気なら、会議にゼレンスキーを招く回数を減らすべき | トップページ | 金融知識が欠如しているホワイトハウス - 「関税」がそれを示している »

お勧め

  • IWJ
    岩上安身責任編集 – IWJ Independent Web Journal

カテゴリー

ブックマーク

最近のトラックバック

無料ブログはココログ